1: 2017/04/15(土) 22:43:34.94 ID:DIuCAPSV.net
鞠莉「んあああああああ!」

鞠莉「仕事が終わらないわ!」

鞠莉「仕事をたったの一週間溜めただだけなのに」

鞠莉「あの教頭め、こんなに書類押し付けて理事長権限でクビにしてやろうかしら」

鞠莉「大体、果南もダイヤもちょっとくらい手伝ってくれてもいいじゃない!

12: 2017/04/15(土) 23:12:09.28 ID:DIuCAPSV.net
  ( ⌒ ) ポッポー
   l | /
  
⊂|c||^.- ^||  女性に向かって顔がおかしいなどと失礼極まりませんわよ!
 /   ノ∪
 し―-J |l| |
         人ペシッ!!
      (_)  
     )(__)(_
    ⌒)   (⌒
      ⌒Y⌒

2: 2017/04/15(土) 22:45:23.06 ID:DIuCAPSV.net
【部活のちょっと前】

ダイヤ「それでは今日は鞠莉さんを理事長室にカンヅメにいたしますので、練習はユニットごとで行います」

ダイヤ「私が見ていないからといってサボってはいけませんからね」

「はーい」×7


――
―――

3: 2017/04/15(土) 22:48:15.30 ID:DIuCAPSV.net
ダイヤ「では果南さん花丸さん、私たちは屋上で練習を」

鞠莉「ちょちょちょっとダイヤ待って!」

ダイヤ「……鞠莉さん何ですの?」ジロッ

鞠莉「えーっとねお仕事手伝ってほしいなーなんて……エヘ」

ダイヤ「だ・め・で・す!!」

鞠莉「ええ!?何でよー!」

4: 2017/04/15(土) 22:51:00.58 ID:DIuCAPSV.net
ダイヤ「大体お仕事が溜まったのは鞠莉さんが遊び呆けていたからでしょう!」

ダイヤ「いい機会ですからご自分の力だけでおやりなさい、幸い明日は休日です」

鞠莉「丸一日前提!?そんなドラえもんみたいなこと言わないで!」

果南「あははは……ダイヤもこう言ってるし、ゴメンね鞠莉」

花丸「ごめんなさいずら~」

ダイヤ「さて行きましょうか」スタスタ

鞠莉「う~ダイヤの鬼いいいいいっ!!!」

6: 2017/04/15(土) 22:56:05.60 ID:DIuCAPSV.net
【現在】

鞠莉「う゛う゛う゛終わらないわ……」

鞠莉「きっと家にも帰れず理事長室の住人になるの……」←まだ一時間しか経ってない

鞠莉「こっそり抜け出し……たら後でどんな目に合うか分からないわね」ガクガク

7: 2017/04/15(土) 23:00:21.27 ID:DIuCAPSV.net
ドア「」コンコン

「鞠莉さん遊びに来ましたわ」

鞠莉「! ダイヤ!?来てくれたの!?やっぱり持つべきものは親友ね……」

鞠莉「って遊びにってどういうことよ!」ガチャッ!

|c||^.- ^||

鞠莉「……」

10: 2017/04/15(土) 23:09:56.38 ID:DIuCAPSV.net
|c||^.- ^||「あの」

鞠莉「いやああああああああっっ!!なになになに!?何なのこれ!?」

|c||^.- ^||「何とは失礼ですわねダイヤですわ」

鞠莉「いやいやいやいや、おかしいわ」

鞠莉「こう……何か顔が……」

|c||^.- ^||「鞠莉さん!!」

鞠莉「ひゃいっ!」

15: 2017/04/15(土) 23:17:53.95 ID:DIuCAPSV.net
鞠莉「s、sorry……」

鞠莉「そ、そうね、よくよく見れば艶ぼくろも付いてるし、ダイヤに違いないわね」

|c||^.- ^||「分かっていただけて嬉しいですわ」

鞠莉「えーっとそれでダイヤ(?)は何しに来たの?」

|c||^.- ^||「ですから遊びにと」

鞠莉「あのねぇここに押し込んで仕事しなさいって言ったのはダイヤでしょ?いったいどういうつもりで……」

|c||^.- ^||「私の案としましてはこの名作百合アニメCandy boyの鑑賞会を考えているのですけど」つDVD

16: 2017/04/15(土) 23:24:09.55 ID:DIuCAPSV.net
鞠莉「いや、ちょっと……」

|c||^.- ^||「これは昔動画投稿サイトで無料公開されていた物で一話10分ほどの短編アニメながら高校生姉妹の百合描写が(ry」

鞠莉「Stop!!」

鞠莉「私はお仕事があるの!終わらないの!」

|c||^.- ^||「……どうしてそんなにもお仕事を溜めてしまわれたんですの?」

|c||^.- ^||「いつもの鞠莉さんなら効率良く時間を使って片づけてしまいますのに」

18: 2017/04/15(土) 23:31:03.62 ID:DIuCAPSV.net
鞠莉「だって……ラブライブの予選が終わって少しだけ今後の目途が立ったじゃない?」

鞠莉「それで足を止めて周りを見渡してみたら皆と一緒にいられるのは後半年とちょっとしかないって改めて気付いちゃったの」

鞠莉「理事長なんて似合わない事がむしゃらに頑張ってみたけどやっぱり皆との思い出だって大事だもの」

|c||^.- ^||「……」キュン

|c||^.- ^||「それでハメを外して遊び回ったと」

鞠莉「ハイ」

|c||^.- ^||「はぁ、仕方ありませんわね。寂しがり屋な鞠莉さんに免じて私がお手伝いしますわ」

21: 2017/04/15(土) 23:37:25.40 ID:DIuCAPSV.net
鞠莉「ホントに!?流石ダイヤ!もう大好き!」

|c||^.- ^||

鞠莉「あーでもこれ結構多いし二人でも時間掛かっちゃうわね」

|c||^.- ^||「それでしたら私のわざで何とかなりますわ」

鞠莉「へぇダイヤって芸達者よね、速筆とかそういうやつ?」

|c||^.- ^||「いきますわ」

23: 2017/04/15(土) 23:39:59.39 ID:DIuCAPSV.net
                  か げ ぶ ん し ん

                  ← |c||^.- 三 -.^||a| →

鞠莉「へ?」

                   |c||^.- ^|| ||^ -.^||a|「「成功しましたわ」」

27: 2017/04/15(土) 23:45:31.29 ID:DIuCAPSV.net
鞠莉「いやああああああああああっっ!!!」

鞠莉「キモイ!って言うか今の分身じゃなくて分裂よね!?」

|c||^.- ^||「些細なことですわ」

||^ -.^||a|「黒澤家の嗜みですわ」

鞠莉「黒澤家ってすっごい」

|c||^.- ^||「では私はこちらの書類の山を片づけて……」

||^ -.^||a|「私は鞠莉さんとDVD鑑賞会ですわ」

28: 2017/04/15(土) 23:50:11.78 ID:DIuCAPSV.net
鞠莉「!?」

|c||^.- ^||「!?」

||^ -.^||a|「さあ鞠莉さんこちらに」

鞠莉「え?ええっ?」

|c||^.- ^||「お待ちなさい!一体どう言うつもりです!」

||^ -.^||a|「私は鞠莉さんとの時間を一番にしたいんですの、お仕事は貴女一人で片付けてくださいな」

鞠莉「一体どうしちゃったのこれ」

30: 2017/04/15(土) 23:54:37.44 ID:DIuCAPSV.net
|c||^.- ^||「恐らく分身の際に私の鞠莉さんへの強すぎる愛が片寄ったまま分かれてしまったようですわね」

鞠莉「あ、愛って。もうダイヤったら///」

鞠莉「じゃなくて!同じダイヤなんだから意見の統一くらいしておきなさいよ」

|c||^.- ^||「貴女馬鹿なことを言っていないで早くおやりなさい」

||^ -.^||a|「お」

鞠莉「お?」

32: 2017/04/15(土) 23:56:12.34 ID:DIuCAPSV.net
        \  ヽ     ! |     /
     \    ヽ   ヽ       /    /       /
       お断りですわああああああああああぁぁぁ!!
        \          |        /   /
                        ,イ
 ̄ --  = _           / |              --'''''''
          ,,,     ,r‐、λノ  ゙i、_,、ノゝ     -  ̄
              ゙l            ゙、_
              .j´ .         (.
    ─   _  ─ {    ||^ -.^||a|   /─   _     ─
               ).  c/   ,つ   ,l~
              ´y  { ,、 {    <
               ゝ   lノ ヽ,)   ,

35: 2017/04/16(日) 00:02:17.12 ID:1IIMWZOq.net
鞠莉「きゃあああああああああ!?」

|c||^.- ^||「ふぅ……、我ながら何て強情な」

|c||^.- ^||「いいですわ、どちらが正しいかは戦いで決めましょう」

鞠莉「ちょ、ちょっとダイヤ喧嘩はダメよ」

||^ -.^||a|「安心してください鞠莉さん」

|c||^.- ^||「私は負けませんわ」

36: 2017/04/16(日) 00:03:06.47 ID:1IIMWZOq.net
          o    
           \      ☆
                   |      o   ポコポコ
                (⌒ ⌒ヽ   /     ☆
          \  (´⌒  ⌒  ⌒ヾ   /
            ('⌒ ; ⌒   ::⌒  )
           (´     )     ::: ) /
        ☆─ (´⌒;:    ::⌒`) :;  )

39: 2017/04/16(日) 00:05:45.68 ID:1IIMWZOq.net
鞠莉「……わ、私の為に争わないでー」

||^ -.^||a|「やりますわね、ですが……あ」

鞠莉「ん?」

          → |c||^.- 三 -.^||a| ←


              |c||^.- ^|| BOM!

42: 2017/04/16(日) 00:08:46.21 ID:1IIMWZOq.net
鞠莉「も、戻った?ということはこっちのダイヤが勝ったのかしら?」

|c||^.- ^||「いえ、時間切れですわ」

鞠莉「短っ!まだ3分しか経ってないわよ!?どっちにしても仕事に使えないじゃないの」

|c||^.- ^||「まあいいじゃありませんか、私は鞠莉さんと二人っきりでのお仕事嫌じゃありませんわ」

鞠莉「そんな恥ずかしいセリフ禁止///」

鞠莉「そ、それじゃあ半分こにして……」



ガラッ!

43: 2017/04/16(日) 00:09:58.42 ID:1IIMWZOq.net
鞠莉さん何を騒いでいるんですか!  お仕事は進んでいるんですの!?

47: 2017/04/16(日) 00:16:08.32 ID:1IIMWZOq.net
鞠莉「へ?」

|c||^.- ^||

ダイヤ「」

鞠莉「……」

鞠莉「だだだダイヤが二人いるわああああああ!!」

ダイヤ「な何ですその生き物(?)!?というかそれと私を一緒にしないでください!」

|c||^.- ^||「失礼な」

49: 2017/04/16(日) 00:20:16.83 ID:1IIMWZOq.net
ダイヤ「気になって様子を見に来たら、一体どうなってるんです」

鞠莉「で、でもどっちのダイヤにもホクロがあるし……」

ダイヤ「私の判断材料ってそこだけですの!?」

|c||^.- ^||「邪魔が入りましたわね」

ダイヤ「面妖な。鞠莉さんから離れなさい!」

|c||^.- ^||「離れるのは貴女の方ですわ」

50: 2017/04/16(日) 00:24:34.11 ID:1IIMWZOq.net
           |c||^.- ^||   ||^ -.^||a|

              \\  //
               四 重 奏
              //  \\

           |c||^.- ^||   ||^ -.^||a|

ダイヤ「なっ!?」

51: 2017/04/16(日) 00:25:16.45 ID:1IIMWZOq.net
                           ∩_   
                          /   つ) ←ダイヤ
                         /   /
                」ヽ ノし/    し'⌒∪
                γ⌒ヽて_
                  _ ノ厂
             |c||^.- ^||.∩l!ll
            ハ     ノ .ll!ll
              G!  ( )  !l!
           |_ノ  `´  .!

53: 2017/04/16(日) 00:30:22.31 ID:1IIMWZOq.net
鞠莉「分身は!?」

|c||^.- ^||「分かれる数が増えるとその分時間が短くなるのですわ」

鞠莉「一秒で消えるって使い道ないじゃないの」

鞠莉「ってそうじゃなくて!ダイヤ大丈夫!?」

ダイヤ「え、ええ大丈夫ですわ、ぬいぐるみで叩かれたような感触でしたし」

鞠莉「(2mくらい吹っ飛んでたわよね……)」

鞠莉「でも|c||^.- ^||(ダイヤ)に怪我がなくてよかった」

鞠莉「……え?」

54: 2017/04/16(日) 00:33:12.20 ID:1IIMWZOq.net
ダイヤ「鞠莉さん?今何か発音が……」

鞠莉「あ、あら?|c||^.- ^||(ダイヤ)って言おうとすると勝手に……」

鞠莉「ダ、|c||^.- ^||!」

鞠莉「|c||^.- ^||!!」

ダイヤ「鞠莉さん!」

|c||^.- ^||「始まりましたわね」

57: 2017/04/16(日) 00:38:13.65 ID:1IIMWZOq.net
ダイヤ「あ、貴女!鞠莉さんに何をしましたの!!」

|c||^.- ^||「見ていれば分かりますわ」

鞠莉「な、何なのこれぇ///体が熱くって///」

鞠莉「あああああああ!」

鞠莉「かなだい大好きぃぃいいいい///」

59: 2017/04/16(日) 00:39:19.96 ID:1IIMWZOq.net
.
.
          从"、 ;从
        ヾ(( ;  ;"、; :、))/
        ((;".  ;  ";.;")) BOM!
       /((; ;";   .;"))ヽ
        """"""""""""""

60: 2017/04/16(日) 00:40:23.61 ID:1IIMWZOq.net
ダイヤ「ケホケホッ、どうして爆発が……」

ダイヤ「ハッ!鞠莉さんどこですの!怪我はありませ」

ノξソ・ω・ハ6

ダイヤ「…………」

64: 2017/04/16(日) 00:43:42.77 ID:1IIMWZOq.net
ノξソ・ω・ハ6「Shiny」

ダイヤ「きゃああああああ!!?ままま鞠莉さん(?)しっかりしてください!!」

ノξソ・ω・ハ6「More than Beautiful Girl」

ダイヤ「ああああ怪しげな外国人のように……」

ダイヤ「くっ……貴女が何かしたんでしょう!早く鞠莉さんを元に戻しなさい!」

|c||^.- ^||「お断りですわ、それに貴女にも役立ってもらいますわ」

66: 2017/04/16(日) 00:47:55.89 ID:1IIMWZOq.net
|c||^.- ^||「さあ鞠莉さん」

ノξソ・ω・ハ6「It's a rock 'n' roll」

ダイヤ「鞠莉さん!いやっ、来ないで!」

|c||^.- ^||

ダイヤ「ピ」

ダイヤ「ピギャャャャャャァッ!!!!!!」

68: 2017/04/16(日) 00:52:55.14 ID:1IIMWZOq.net

――
―――

【帰り道・雨】

ダイヤと鞠莉が行方不明になってもう三日が過ぎた

理事長室に書きかけの書類とアニメのDVDを残して二人は姿を消した

鞠莉の実家と警察が誘拐事件として行方を追っているがまだ芳しい報告はないらしい

あの日一人で仕事をすることになった鞠莉の不満そうな顔

その後心配だと一時間しか経ってないのに様子を見に行ったダイヤの照れくさそうな顔

それが私が見た二人の最後の姿だった

69: 2017/04/16(日) 00:56:57.16 ID:1IIMWZOq.net
二人ともどこにいるの……



もし犯人がいるなら私が代わりになるから


二人を帰してよ……


逢いたいよ……ダイヤ、鞠莉……


壁│ω・ハ6
壁│.- ^||



                            おわり

70: 2017/04/16(日) 00:57:05.37 ID:6wfLLvLr.net
能力の発動条件はなんなんだ

71: 2017/04/16(日) 00:57:55.90 ID:TR39gvHS.net
悲しいエンドかと思ったら笑った

引用元: 鞠莉「恐怖百合の妖精現る!黒澤ダイヤ最後の日!」