一方通行(一応料理本買ってはみたけど...果たして俺が作れるのかっつーと)

｢...無理だな、こりゃ...｣

(なンで俺が女みてェにケーキ作りしなきャなんねーンだ？！)

打ち止め｢おっ？やってますかな？｣

一方通行｢...なンだよクソガキ｣

打ち止め｢やー、作ってほしいって言っておいて何だけど、ミサカが手伝わないと大変な事になる気がしたからさー｣

一方通行｢じゃあもうお前が作ればいいンじゃねー？｣

打ち止め｢あーん！だめだめ！二人で作ろうよ！って、ミサカはミサカは提案してみる！｣

一方通行｢...そっちの方が大変な事になる気もするけどなァ｣

打ち止め｢もう材料も買ってきたんだね？って、ミサカはミサカはあなたの用意周到さに感心してみる！｣

｢ちなみにこれは、何ケーキを作る予定なの？｣

一方通行｢...これ｣

打ち止め｢苺クリームの二段デコレーションケーキ...とっても素敵！！｣ﾊﾟｱｧｯ

打ち止め｢よしっ！じゃあ早速スポンジから作っていこーー！｣ｷｭ､ﾊﾟｼﾝｯ

一方通行｢勝手にハイタッチさせんな｣

...........................................

打ち止め｢次は...ふむふむ...ミサカ、卵白泡立てるのやりたい！｣

一方通行｢それすげェ大変だって書いてんぞ、俺がやるからお前こっちやれ｣

打ち止め｢やーりーたーいーのー！！！｣ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

一方通行｢あァもう面倒くせェ奴だな！｣

打ち止め｢わーい、やった！所々でお砂糖を足すんだねって、ミサカはミサカは確認してみる！｣ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

一方通行(オーブンの準備ィー...っと)

................................

ｶﾞｼｬｰﾝｯ

一方通行｢はァ？！｣

打ち止め｢いててて...うわー、まっしろしろだー｣

一方通行｢てめェいい加減にしろよォ...最初から俺の言うこと聞いてりゃよかったものを...｣ｶﾞﾁｬ、

ミサカ｢ご、ごめんなさい｣ｼｭﾝ

一方通行｢...俺、これやるから...お前こっち、続きやっとけ｣

ミサカ｢怒らないの？｣

一方通行｢怒ろうが何しようが、失敗しちまったことは変わらねェだろォが｣

一方通行｢それとォ、...先服着替えてこい。｣

打ち止め｢へっ？...っわぁー？！こんなに汚れてる！って、ミサカはミサカはこの底知れぬ絶望と悲しみに落涙してみたり...｣ｸﾞｽﾝ

一方通行｢お前が一緒に作るって言いだしたンだろォが、さっさと着替えてこい｣

打ち止め｢ほーい...｣

..................................


打ち止め｢ただいま！って、ミサカはミサカは元気良く挨拶！｣ｼｭﾊﾞｯ

一方通行｢ン。じゃあこれ、やるぞォ｣

打ち止め｢？それ、さっきミサカ失敗したやつ...もっかいミサカがやるの？って、ミサカはミサカは不思議そうに眉をひそめてみる｣

............................回想


一方通行｢お前が一緒に作るって言いだしたンだろォが、さっさと着替えてこい｣

打ち止め｢ほーい...｣ﾄﾃﾄﾃ

一方通行｢...｣(よく考えりゃ、俺とあいつが手分けしていい作業なんてねェよなァ...)

(苺切らせりゃ指切るし、生クリームなんてとてもじゃねェけどあいつにゃ無理だろ...)

(...まァ、ケーキ食べたいって言ったのも一緒に作るって言ったのはあいつだしィ？焦らず丁寧に作りゃいいかァ...)


｢って、なァに俺が悩んでんだか...｣


....................................................

わかりにくくなったと思うので説明します。

>>7で、ミサカは着替えて

帰ってきたらさっき失敗したことをもう一回やろうと言われる。

ここで、>>8が一方通行さん回想シーン。

さっきの着替えてこいのとこで一方通行さんが考えてたことがわかり

今に戻る...ってかんじです

どちらにせよ、わかりづらかったらすみません。

一方通行｢一緒にやるンだよ｣

打ち止め｢...え？一緒にやってくれるの！？うわぁーい！｣ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

｢それならきっと、美味しさも二倍になると思うな！って、ミサカはミサカは精神論を述べてみる！｣

一方通行｢...そォかい｣

打ち止め｢よしっ！じゃあ作るぞー！！｣ﾊﾟﾁﾝｯ

一方通行｢...｣

打ち止め(今度はハイタッチしてくれた！って、ミサカはミサカは心の中で喜んでみたり！)

一方通行｢心の声丸聞こえだけどなァ｣

打ち止め｢えぇっ？！｣

...........................................



一方通行｢......ン、こンくらいでいーだろォ｣

打ち止め｢そうだね！じゃあ次は何をするの？って、ミサカはミサカは催促してみたり！｣

一方通行｢クリームはできたし...このスポンジ焼けるまでに苺切るかァ｣

打ち止め｢はーいはいはい！ミサカやりたーい！！｣

一方通行｢俺と一緒になァ｣

打ち止め｢え？！なんで？！｣

一方通行｢お前一人で切ったら苺だけじゃなくて指までケーキに飾らなきゃなンねぇだろォが｣

打ち止め｢い、一緒にお願いしまーす...｣

.....................................

一方通行｢あんま力むなよォ、形崩れるからなァ｣

打ち止め｢あなたがミサカをサポートしてくれてるから大丈夫！って、ミサカはミサカは重ねられた手の温もりを有り難く頂戴してみたり！｣

一方通行｢...ん、これで最後なァ｣

打ち止め｢苺いっぱいだね！｣

一方通行｢そォだな。｣

一方通行｢後はコイツが焼けるのを待つのみだなァ...｣

打ち止め｢甘い匂いがするねって、ミサカはミサカは大きく息を吸い込んでみたり...うう、美味しそう！｣

一方通行｢なんでいきなり、こンなもん作れって言ったんだァ？｣

打ち止め｢...今日、ミサカとあなたが初めてあった日だから...｣ﾍﾍﾍ

一方通行｢...あー...そういやそうだっけかァ？よく覚えてねェな｣

打ち止め｢ミサカはミサカで、あなたにプレゼントを用意してるの。｣

｢でもね、あなたってばきっとこの日を覚えてないだろうって思ったから、ミサカから催促しちゃったし、一緒に作っちゃった｣

一方通行｢ふゥん...｣

ﾁｰﾝ

一方通行｢お、焼けた｣

打ち止め｢わぁ！ふっくらしてるね！！って、ミサカはミサカは目を輝かせてみたり！！｣

一方通行｢これに、クリーム塗って飾り付けなァ｣

打ち止め｢うふふ｣

一方通行｢あンだよ気色わりィ笑い方だな。｣

打ち止め｢そんなこと言いながらも、あなたってば楽しそう｣ﾂﾝ

一方通行｢...悪ィかよ｣

打ち止め｢うふふふ...今のあなたとミサカ、兄妹みたいでとっても嬉しいって、ミサカはミサカはいつもより可愛いあなたに笑顔を見せてみたり！｣ﾆｺﾆｺ

一方通行｢なッ...誰がいつもより可愛いってェ...！？｣

打ち止め｢ほらぁ、早くクリーム塗っていこうよう｣

一方通行｢...ン？ちょっと待て...これ結構冷まさねェとダメみてェだぞ｣

打ち止め｢えー？どれくらいなの？｣

一方通行｢...数時間｣

打ち止め｢えーー！まーてーなーいーー！！｣ﾌﾞｰﾌﾞｰ

｢そんなに待ってたら、夜になっちゃう！｣

一方通行｢仕方ねェよ、夜食えばいいンじゃね？｣

打ち止め｢ん...あなたがそういうならそれで良いけどって、ミサカはミサカは渋々了承してみたり。｣

一方通行｢じゃ、冷ましてる間俺寝とくからなァ｣

打ち止め｢え！待ってよ待ってよー、折角の記念日なんだから何かしようよーー！｣

一方通行｢...何かってなんだよ｣ﾊｧ

ミサカ｢んー...ミサカはミサカは『オママゴト』っていう子どもの遊びをしてみたい！｣

一方通行｢はァ？ままごと？｣

ミサカ｢この前、くじで当たった景品...たしかオママゴトセットだったよね？使わずにずっとおいてあったと思うんだけど...｣ｷｮﾛｷｮﾛ

｢あったーー！！｣

一方通行｢おいおいまじかァ...？この俺と？ままごと？｣ﾊｧｯ

打ち止め｢ほれほれ、あなたは妻役だからね！ってミサカはミサカは旦那役として威厳を持って言ってみたり！｣ﾋﾞｼｲｯ

一方通行｢はいよ...｣




｢はァ？｣

打ち止め｢そうだよー！ミサカはミサカは、仕事帰りでお疲れの旦那さんね。家に帰ってくるところからやるから、お決まりの『アレ』言ってね！｣ﾃﾃﾃｯ

一方通行｢訳分かんねェ...｣

...........................

打ち止め｢ガチャーって、ミサカはミサカはドアを開けるふりをしてみたりー｣ﾙﾝﾙﾝ

一方通行｢...｣

打ち止め｢(お帰りなさいあなた)｣ﾊﾟｸﾊﾟｸ

一方通行｢アー...お帰りなさい、あなた｣

打ち止め｢ただいま...って、ミサカはミサカは疲労困憊した様子を精一杯アピールしてみたり！｣

一方通行｢じゃあさっさと風呂入って飯食って寝てろ｣

打ち止め｢な、なんでそんなにやる気無いのー...！！！そこはお決まりの『ご飯にする？お風呂にする？それともワ・タ・シ？』でしょ？｣

一方通行｢知らねェよ｣

打ち止め｢むー...！記念日くらい、ミサカの遊びに付き合ってくれてもいいと思う！って、ミサカはミサカは頬を膨らませてみる！｣

一方通行｢...やりゃいいンだろ、やりゃ。｣ｼﾞﾄ、

打ち止め｢わほーい！じゃあもっかいただいまからね！｣ﾃﾃﾃｯ

................................

打ち止め｢ガチャーっ！｣

一方通行｢...お帰りなさい、あなたァ｣

打ち止め｢ただいまーー！って、お疲れながらも満面の笑みを見せてみる！｣ﾆﾊﾟ

一方通行｢ご飯にする？お風呂にする？それともわァたァしィーー？｣

打ち止め｢あなたーーー！！！｣ﾋﾟｮﾝｯ


一方通行｢ま...まァ何かしらこの人ったらァ帰ってきて早々私の冗談を間に受けちゃってェ...早く着替えてご飯にしましょォ｣

打ち止め｢えー、仕方ないなぁ...って、ミサカはミサカはお着替え宣告！｣ﾄﾀﾀ､

｢はーい着替えてきたよー｣

一方通行｢随分早いのねェ？｣

打ち止め｢お、オママゴトだからいーの！！｣ﾑｩ

打ち止め｢さぁ、ご飯は何かね？｣ｳｷｳｷ

一方通行｢今日は......(何だこの切れた人参と...糞みてェな.....あー、ハンバーグかァ？)...ハンバーグよォ｣

打ち止め｢ほう、とっても美味しそうだねって、ミサカはミサカはふむふむ頷いてみたり。｣

一方通行｢さーどうぞ召し上がれェ｣

打ち止め｢...ね、ハンバーグっていうとさ、ミサカ達が出会った日に食べたよね｣

一方通行｢…そーねェ｣

打ち止め｢あの日は色んなことあったね｣

一方通行｢.........そーだなァ｣


｢.........？！｣ｶﾞｶﾞｯ

｢俺がお前を一生守ってや...るから｣ｶﾞｶﾞｶﾞｯ

｢｢ですから俺の言語能力を取り上げるないでくださいですって言ってますだろ？！｣｣

打ち止め｢『俺の言葉をお前の都合で取り上げんじゃねぇって前も言った』？｣

｢いいじゃん、一生ミサカを守ってよ！ってミサカはミサカは大切なあなた...お兄ちゃんにお願いしてみる！｣

一方通行｢俺は『お前のせいで散々な目にあった』って言ってやろうとしたのによォ...なにが一生守ってやるだよ...｣

打ち止め｢...｣

一方通行｢まァ...俺の気が変わらねェうちは守っててやるから...せいぜいしがみついてやがれェ｣

打ち止め｢あなたって素直じゃないのねって、ミサカはミサカはニンマリ口角をあげてみる！｣

....................................

一方通行｢後一時間かァ...｣

打ち止め｢オママゴトの次は何しようかなーって、ミサカはミサカは俗に言う脳みそフル回転を行ってみる！｣

一方通行｢後一時間くらい寝ててもいいだろォが...｣ｽﾀｽﾀ

打ち止め｢えっ！やだやだ寂しいようー...｣ｸﾞｽﾝ

一方通行｢ままごと付き合ってやったんだからいいだろ別に｣ﾎﾞﾌｯ


打ち止め｢じゃあミサカもあなたと寝る！！｣ﾌﾝｽ ﾎﾞﾌｯ

一方通行｢...狭いンですけどォ｣

打ち止め｢一緒に！寝るんだもん！｣
ｷﾞｭ

一方通行｢...勝手にしろ｣ﾌｲｯ


打ち止め｢...｣ｷﾞｭ

一方通行｢...何、手なンか繋いでンだよ｣

打ち止め｢ミサカはミサカは、早く寝たらいいと思う｣ｷﾞｭｳｳ

一方通行｢...はいよ｣

.................................


一方通行｢...｣ ｽｰｽｰ ｷﾞｭ

打ち止め｢...あなたってば、ほんとに素直じゃないのねって、ミサカは...ミサカは........。｣すー

↑
すー×

ｷﾞｭ○


今日はここまでにします。おやすみなさい。

打ち止め｢...｣ﾊﾟﾁ

｢一時間たったよーーー！！って、ミサカはミサカはあなたを揺さぶってみる！｣ﾕｻﾕｻ

一方通行｢...ぁン？｣

打ち止め｢一時間たったよ！はやくケーキの続きしよ！ってミサカはミサカはあなたを引っ張ってみたり！｣ｷﾞｭｭｭ

一方通行｢はいはいわかったから服引っ張ンな...伸びるだろォが...｣ﾉｿﾉｿ

打ち止め｢うふふ、早く食べたいな。あなたとの手作りケーキ！｣

...............................

一方通行｢このスポンジにクリームを...｣

打ち止め｢これ、甘くておいしいねって、ミサカはミサカはもう一口...｣ﾍﾟﾛ

一方通行｢食ってンじゃねェよ...それをこれに、塗るの。お分かりィ？｣

打ち止め｢おかわりぃ｣ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

一方通行｢｣ｲﾗｧｯ

打ち止め｢ひゃわー！！ごめんなさいごめんなさい！｣ﾜﾀﾜﾀ

......................................................

打ち止め｢クリーム塗ったら美味しそうになったね！ってミサカはミサカは案外上出来な結果に満足してみたりー｣

一方通行｢じゃ、この苺乗せてェ、完成なァ｣

打ち止め｢ハート型に飾りたいな｣

一方通行｢普通に乗せたらいいじゃねェか｣

打ち止め｢やぁだーー！！｣

一方通行｢...｣

......................................................



打ち止め｢｢完成ーーー！！！！｣｣ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

一方通行｢...食うのもったいなくなるなァ｣

打ち止め｢ほんとだね｣ｸｽｸｽ

｢でも！食べるのだ！ってミサカはミサカは食欲旺盛さをアピールしてみる！｣ｷﾘｯ

一方通行｢ン、わかってるっつの...これ切り分けるからお前皿とフォーク｣

打ち止め｢え！切るのもったいない！！｣ｶﾞﾝｯ

一方通行｢切らなきゃ食えねェだろォが？｣

打ち止め｢こ...このままフォークでちまちま食べちゃ...ダメですかね！！ってミサカはミサカは妥協案を出してみる！｣

一方通行｢ったく...きたねェ食い方すんなよォ？｣ﾊｧ

打ち止め｢わはーい！早く食べよ！早く食べよ！｣


........................................end

ありがとうございました。

需要さえあればちょいちょいお話書きたいと思います。

ちなみに次に書く予定なのは

乙、和んだ

夏祭りの話はすぐに書くの？
シーズンになってからなら改めて立てて欲しい