1: 2014/10/21(火) 02:41:59.77 ID:kQkMCk8M0
にこ「」

真姫「」

海未「最近、凛のかわいさが増し過ぎて心が耐え切れなくなりそうです」

にこ「え、今なんて?」

海未「ですから、凛がかわいすぎてつらいと」

にこ「そ、その前よ」

海未「凛と一夜の間違いを犯したい」

にこ「」


2: 2014/10/21(火) 02:47:53.65 ID:kQkMCk8M0
にこ「なんで? どうしたの、海未?」

海未「どうしたのとは?」

にこ「あんた、そういうの苦手じゃなかったの?」

海未「まぁ、苦手ではありますが、私だってそういう年ごろですから」

にこ「意味わかんないんだけど」

海未「にこと真姫はいつ間違いを?」

にこ「夏休みが明ける前だったk……おい」

3: 2014/10/21(火) 02:53:39.79 ID:kQkMCk8M0
海未「……」

にこ「黙らないで!」

海未「……まぁ、いいです」

にこ「あ、うん」

海未「どうすれば間違いは犯せるのでしょう?」

にこ「あの、犯すって言い方やめない?」

海未「ではどう言えと」

にこ「……まぁいいわ」

4: 2014/10/21(火) 02:56:49.18 ID:kQkMCk8M0
海未「で、どうしたらいいと思いますか?」

にこ「知らないわよ、そんなの」

海未「にこの場合はどうだったのですか?」

にこ「えー、言わなきゃだめ?」

海未「ぜひご教授願いたいです」

にこ(そんなかしこまられてまで話すことじゃないよなぁ)

6: 2014/10/21(火) 03:00:19.00 ID:kQkMCk8M0
にこ「単純な話よ」

海未「そうなのですか?」

にこ「真姫ちゃんの家に遊びに行ったとき、遅くなっちゃったから泊まることにしたの」

海未「遅くまでなにしてたんですかね」

にこ「」イラッ

海未「あ、続けてください」

7: 2014/10/21(火) 03:03:39.73 ID:kQkMCk8M0
にこ「……で、ちょうどその日、真姫ちゃんのご両親がいなかったのよ」

海未「おぉ、絶好のチャンスですね」

にこ「……そしたら、真姫ちゃんに誘われて」

海未「真姫が誘ったのですか? あの、真姫が? 真姫ですよ?」

真姫「真姫真姫うるさいわよ!」バァン

にこ「」

海未「」

8: 2014/10/21(火) 03:08:09.61 ID:kQkMCk8M0
海未「ま、真姫? いたのですか?」

真姫「最初からいたわよ!」

にこ(やばい)ソロソロ

真姫「にこちゃん!」

にこ「はいぃっ!」ビクッ

真姫「余計なことをべらべらと……許さないわよ」

にこ「え……真姫ちゃん? ごめん、許してぇ!」

9: 2014/10/21(火) 03:14:03.14 ID:kQkMCk8M0
海未(あの後、にこは真姫に連れられてどこかへ行ってしまいました)

海未「明日はお休みでしょうね」

凛「だれがお休みにゃ?」ピョコ

海未「凛! 今日もかわいいですね!」

凛「う、海未ちゃん……照れるにゃ……」

海未「照れた顔もまた素敵です。今夜うちに来ませんか?」

凛「」

11: 2014/10/21(火) 03:18:12.85 ID:kQkMCk8M0
海未「あ」

凛(い、いま海未ちゃんなんて……)

海未(おや、私今なにを……)

凛「……きょ、今日、遊ぼうってこと、かな?」

海未「え? ……え、ええ。そうですね」

凛「……」

海未「……」

12: 2014/10/21(火) 03:21:46.80 ID:kQkMCk8M0
海未(明らかに凛が一歩引いているんですが、それは)

凛(あ、あの海未ちゃんが、誘ってくるなんて……)

海未(先走った感半端ないですね……)

凛(さすがの凛もこれには予想外にゃ)

海未(もう少し、時と場所を考えるべきでしたか)

凛(う、受けるべき……だよね)

13: 2014/10/21(火) 03:24:33.94 ID:kQkMCk8M0
海未「い、いえ。無理にとは……」

凛「わかったよ」

海未「……いいのですか?」

凛「うん、でも、ちょっと用意してから行くから、遅くなるかも」

海未「構いませんよ。では、またあとで」

凛「わかったにゃ」

14: 2014/10/21(火) 03:28:43.40 ID:kQkMCk8M0
――海未の部屋

海未(誘ってしまいました。どうしましょう)

海未(え、というか、間違いってどういうことでしたっけ?)

海未(どうすればいいのかまったくわかりません)

海未(結局、にこからは何も聞くことができませんでしたし)

海未「困りました」

凛「こんばんはー!」

海未「凛!」

15: 2014/10/21(火) 03:33:53.36 ID:kQkMCk8M0
海未「さぁ、上がってください。お茶を用意します」

凛「ありがとにゃ」

凛(今夜、って言ったってことは、そういうことだよね!)

凛(い、一応シャワー浴びてきたけど、走ってきちゃったし……)

凛(汗臭くないかなぁ……)クンクン

海未「お待たせしました」

凛「にゃ!」

海未「?」

16: 2014/10/21(火) 03:38:57.18 ID:kQkMCk8M0
――

凛「でねー、そのときかよちんったら……」

海未「ふふ、花陽らしいですね」

海未(凛が来てからというもの)

凛(ただだらだら話してるだけにゃ)

海未「……おや、もうこんな時間ですか」

凛「! そ、そうだね」

17: 2014/10/21(火) 03:43:21.73 ID:kQkMCk8M0
海未「……」

凛「……?」

海未(このあとどうすればいいのでしょう?)

凛(あれ、もしかして、凛の勘違い、だったとか?)

海未「もう、寝ますか?」

凛「う、うん!」

18: 2014/10/21(火) 03:48:33.66 ID:kQkMCk8M0
凛「……あれ?」

海未「どうしました?」

凛「ううん、なんでも……」

海未「そうですか」

凛(結局別々のふとんかぁ……)

海未(すみません、凛……また日を改めて誘います!)

凛「へたれ」ボソッ

海未(耳が痛い)

19: 2014/10/21(火) 03:55:04.72 ID:kQkMCk8M0
――翌朝

凛「はぁ……」

海未「おはようございます、凛。今朝は早いのですね」

凛「あ、おはよう、海未ちゃん……」

海未「? 元気がないようですが、大丈夫ですか?」

凛「ねぇ海未ちゃん」

海未「はい」

凛「凛、魅力ないのかなぁ……」

20: 2014/10/21(火) 04:01:06.49 ID:kQkMCk8M0
海未「いえ、そんなことありません!」

凛「でも」

海未「でもとかそういうのではないのです!」

凛「」

海未「いいですか? 凛はμ’sの中で、いえ、音ノ木坂の中でも一番にかわいい存在!」

凛「いや、そんな」

海未「だれもが認めるそのかわいい凛を独り占めできるというこの喜び!」

凛「」

21: 2014/10/21(火) 04:05:28.12 ID:kQkMCk8M0
海未「ですが」

凛「どうしたの?」

海未「そのぶん、凛を傷つけてしまうのではないかと不安になることもあるのです」

凛「海未ちゃん……」

海未「……その時がきたら」

凛「でも」

海未「?」

凛「据え膳くわぬはなんちゃら、ってもいうよね」

海未「」

22: 2014/10/21(火) 04:10:16.34 ID:kQkMCk8M0
凛「今度は、期待してるからね」

海未「! 任せてください」

凛「早くしないと、凛、逃げちゃうかもよ?」

海未「そ、それは困ります!」

凛「ふっふっふー、凛は気まぐれだからねーっ」

海未「次! 次こそは必ず! だから逃げないでくださいね、凛!」

――終わり

23: 2014/10/21(火) 04:12:06.76 ID:kQkMCk8M0
スクフェスイベント記念恒例で書きました。

今回は3枚取り目指します。イベント後に続きを書きたいと思います。

読んでくれた方々、ありがとうございました。

26: 2014/10/21(火) 07:38:22.74 ID:6ZcYUdpw0
おつ

うみりん大好き

引用元: 海未「凛と一夜の間違いを犯したい」