1: 2017/12/25(月)04:58:47 ID:MG6
2: 2017/12/25(月)04:59:01 ID:MG6
柑奈「めっきり寒くなり、もう年の瀬。コンクリートジャングルにも雪は降り、積もらずとも人の心を凍らせます。
震える皆さんにとって、ほんの小さな灯火にでもなれれば幸せだな……との想いを乗せ、
『有浦柑奈のピースフルレディオ』!
ガソリンぶち込んだ暖炉の如く、今日も始まりますっ!」
森久保乃々「あぶないあぶない! 小さな灯火どころかお家が吹っ飛ぶんですけどっ!?」
柑奈「寒さも寂しさも都会の孤独も全部吹っ飛ばしていきましょう! 物理で!」
乃々「都会に何か恨みやコンプレックスでもあるんですかっ!?
自称ラブ&ピースの伝道師アイドルがテ◯リストみたいなこと言ってるんですけどっ!?」
柑奈「そう! 破壊と再生は表裏一体! ……一体?」
南条光「主人公のライバルみたいだ! かっこいい!」
乃々「厨二病をこじらせつつも自分の言葉に疑問を持たないで下さい……!
いえいえ、そういう問題ですらなく、もりくぼが聞きたいのは!」
柑奈「はいっ!」
光「うんっ!」
乃々「何でもりくぼの、さんくちゅありぃの上で急にガチのラジオ番組が始まってるんですかっ!?
機材まで持ち込んで! 周りにスタッフも!」
震える皆さんにとって、ほんの小さな灯火にでもなれれば幸せだな……との想いを乗せ、
『有浦柑奈のピースフルレディオ』!
ガソリンぶち込んだ暖炉の如く、今日も始まりますっ!」
森久保乃々「あぶないあぶない! 小さな灯火どころかお家が吹っ飛ぶんですけどっ!?」
柑奈「寒さも寂しさも都会の孤独も全部吹っ飛ばしていきましょう! 物理で!」
乃々「都会に何か恨みやコンプレックスでもあるんですかっ!?
自称ラブ&ピースの伝道師アイドルがテ◯リストみたいなこと言ってるんですけどっ!?」
柑奈「そう! 破壊と再生は表裏一体! ……一体?」
南条光「主人公のライバルみたいだ! かっこいい!」
乃々「厨二病をこじらせつつも自分の言葉に疑問を持たないで下さい……!
いえいえ、そういう問題ですらなく、もりくぼが聞きたいのは!」
柑奈「はいっ!」
光「うんっ!」
乃々「何でもりくぼの、さんくちゅありぃの上で急にガチのラジオ番組が始まってるんですかっ!?
機材まで持ち込んで! 周りにスタッフも!」
5: 2017/12/25(月)05:01:16 ID:MG6
光「ここPの机だけど」
乃々「……地主はもりくぼです。たまにまゆさん達にも貸し出します」
P「おいっ!?」
ちひろ「あっ。こら。収録中ですよ!」プス
P「ろぐぼっ!?」
光「……ちひろさん、注射器で何を」
ちひろ「試作品のエナドリ注射です♪」
柑奈「ともあれ! 今回の公開録音は、ここ、モバP机からお送りします!」
乃々「なぜ選びました? なぜよりにもよってここを選びました!?
そもそも誰に公開されてるんですか!?
ていうか、最初のもう一回言いますけど、なんなんですか、これは!」
柑奈「『有浦柑奈のォォォォォォ、ピースフルゥゥゥゥッッレディオォォォォォッッ↑↑↑』!」
乃々「うるさい! それはもういいんですけど!」
光「口調口調」
乃々「……つい」
6: 2017/12/25(月)05:01:51 ID:MG6
7: 2017/12/25(月)05:02:27 ID:MG6
柑奈「『ピスレ』は私、パーソナリティ有浦柑奈がアシスタントの光ちゃんと一緒にお送りする、ラブ&ピースなラジオ番組です!」
光「です!」
乃々「急に略したっ!?
いえ、です!……と2人ドヤ顔で言われても……。
ちょ、その顔で覗き込まないで下さい……。
ドヤ顔で……なんだか怖いし……近寄って……鼻息……ちょ、う、うざっ!」
柑奈「公開録音の予約をしていたホワイトハウスと大統領に急な予定が入ったので、今回はモバP机からお送りします!」
乃々「グレードダウン著しいんですけど!」
柑奈「ゲストも米大統領と北◯◯◯軍様から、急遽変更して、日本机連盟副会長にして森林セラピストにして引き篭もり対策評論家の森久保乃々ちゃんをお迎えしてお送りします!」
光「せっかく肇さんゲストからの陶芸家人間国宝のお祖父さん、そこから大臣や総理経ての海外VIPゲスト回だったのにね!」
乃々「本気で世界平和目指し過ぎじゃないですか!?
あと目劣りするからってもりくぼに勝手な肩書きを与えないで欲しいんですけどっ!?」
光「うん? あ。メールだ。……露の大統領さんは都合つきそうだって」
乃々「プー◯◯!? 来るんですか? もりくぼのさんくちゅありに!
ていうか本来はその3人と番組やるつもりだったんですか!?」
柑奈「あ。ちょうどいいところにアッキーちゃん見っけ」
乃々「あげちゃダメですよ? 相手が愛犬家だからって勝手に優さんの飼い犬をあげちゃダメなんですけど!?」
柑奈「……来たら膝の上に乗せて可愛がってもらうだけですよ?」
乃々「間がありましたし目をそらしましたし、どの道、アッキーさんストレス半端ないんですけどっ!?」
光「はい、ではここで一旦CMでーす!」
8: 2017/12/25(月)05:02:56 ID:MG6
櫻井桃華『この番組は西園寺不動産、西園寺モーター、櫻井製薬、櫻井電子、村上建設、村上金融の提供でお送りしますわ!』
乃々「スポンサーの偏り!」
桃華「ふぅ……。ではお疲れ様ですわ」
乃々「えっ? 桃華さん? 急に現れて……もう帰るんですか!?」
桃華「ええ、次の予定がありますので」
柑奈「いつもありがとう!」
光「ありがとうっ!」
乃々「いつも!? もしかしていつもこの提供読み上げるためだけに呼び出してるんですかっ?」
柑奈「うん。なんか成り行きで」
光「ノーギャラで」
乃々「録音で使い回したらよくないですか!?」
光「……なるほど、その手が……!」
柑奈「……発想の転換ですね!」
桃華「やはり天才でしたか……」
乃々「ええぇ……。桃華さんも……断わればいいのに……」
桃華「Pちゃまのお願いは断れませんわ!」
乃々「健気!」
10: 2017/12/25(月)05:03:50 ID:MG6
桃華「では次は芽衣子さんの旅番組の提供を読み上げてきますわ!」
乃々「そこで白目剥いてビクンビクンしてるPさん!
泡吹いてないで、もっと幅広い仕事とってきてあげて欲しいんですけどっ!」
P「…………」ビクンビクン
ちひろ「…………」
11: 2017/12/25(月)05:04:15 ID:MG6
※ ※ ※ ※ ※
柑奈「ラブピメーーールのコーナー!」
光「このコーナーはリスナーから届いたラブを感じる出来事を、柑奈さんが100点満点中何点かで評価するよ!
点数に応じて豪華なプレゼントも!」
柑奈「ではPN"きの子"さんから」
乃々「ちょっと待って下さい。ラジオネームじゃなくて……PN(ペンネーム)なんですか?」
光「机の下から鋭いツッコミ!」
柑奈「はいっ。 けど実はペンネームじゃなくて、ピースフルネームの略なんです!」
乃々「……なるぼの」
光「斬新な相槌だっ!?」
柑奈「負けてられません! さぁ、行きましょう。PN"深紅の絆"さんから!
『先日忍び込んだ恋人の家でのことです。
私が床下でじっと息を潜めていると…』」
乃々「おかしいおかしい。色々おかしいんですけどっ!?」
光「えっ?」
柑奈「……どこが?」
乃々「その"深紅の絆"さんに心当たりがある上に、早くも放送事故の予感が漂う出だしの上に、さり気なくPN"きの子"さんのお便りが読まれること無くスルーされてるんですけどっ!?」
12: 2017/12/25(月)05:04:52 ID:MG6
光「丁寧なツッコミだ……!」
柑奈「きの子さんからはメールで『ぼののさん頑張れ……生きろ……』とだけだったので」
乃々「リアルタイム!? やはりそちらも知り合いでしたかっ。
も、もりくぼ的には応援よりも助けて欲しいんですけど……」
柑奈「けど、よくよく考えたらこれはこれでお友達を心配する、なかなかのラブに溢れた一通ですね! よし、きの子さん、100点!」
光「100点出ましたーっ」
乃々「判定ガバガバなんですけどっ!?」
柑奈「きの子さんには番組の予算とPのポケットマネーからプレゼントが贈られます!
直感で! 適当に!
はいっ。 光ちゃん、さん、にー、いちっ!」
光「キノコの苗床!」
柑奈「じゃあそれでっ!」
乃々「適当過ぎません!? 喜びそうですけど!」
P「おいっ! もっとステッカーとかボールペンとか、安そうなのにしろっt…」
ちひろ「しっ」プスッ
P「すたどっ!?」
光「にんにく注射っていうのは聞いたことあるけど、スタドリ直接注入するのはどうなんだろう……?」
P「…………」ビクンビクン
13: 2017/12/25(月)05:05:15 ID:MG6
柑奈「ともあれ! 次のお便りに参りましょう!
さっきのまゆちゃんの不法侵入の件っ」
乃々「バラした!ぶっちゃけたんですけどっ!」
柑奈「これはもう、ラブでいいですね。うん。ラブ、ラブ。
こんなラブもありですよね。
最後まで読み上げたら光ちゃんの教育によろしくなさそうな内容なので100点で次行きましょう!」
乃々「投げやりです!臭い物に蓋なんですけどっ!
どんな内容だったんですか!?」
光「気になる」
柑奈「気にせずPさんのポケットマネーから景品を! はい直感で! 光ちゃん!」
乃々「Pさん全額負担になってますっ!?」
光「えーっと? ……指輪?」
柑奈「それだっ!」
乃々「それだじゃないんですけどっ!?」
柑奈「PN"深紅の絆"さんにはプロダクションのプロデューサーさんから指輪が贈られま」
乃々「しーえむ! CMか何か曲流して下さいっ!」
15: 2017/12/25(月)05:06:33 ID:MG6
乃々「なぜさだまさし……」
柑奈「次は普通のお便り、ふつおたのコーナー!」
光「お悩み相談も可!」
乃々「普通だ……いえ普通でいいんですけど」
柑奈「まずラブ&ピースに一通目」
光「PN"不興の煽り"さんから
『柑奈さんへ、もう年末ですね。クリスマスはどうでしたか?
ラブに満たされましたか?
僕は初めてできた恋人と、とても幸せなひと時を』」
柑奈「しね」
光「では次のお便り!」
乃々「ラブ&ピースはっ!? 今すっごい毒吐いたんですけど!?」
柑奈「あはははまっさかー!」
乃々「でも、氏ねって……」
柑奈「しあわせね、って言ったんですよ。声が小さいからマイクが拾い損ねたんですね」
光「しかたないね」
16: 2017/12/25(月)05:06:59 ID:MG6
乃々「苦しい。言い訳が苦しいんですけど!
あと、声でかいです。多分全アイドル中、上位五指に入るくらいに!
ついでに正義のアイドルなのに光ちゃんが従順なイエスマン!」
柑奈「そっかなー? まぁ冗談冗談。
実際はそりゃあもう、ラブに満たされましたよ。
私も好きな人と……恋人と一緒に楽しく過ごしましたよ!」
光「!?」
乃々「そ、それはそれでアイドルとして問題あるような……。
実際そうだったとしても、もっと適当に……建て前、フリだけでも……一人で寂しく過ごしたとか、お友達と過ごしたとか……」
柑奈「あっはっは! 仕事が恋人ですけどねっ! あっはっは!
年末に向けての調整で、このピスレもまとめて数本とりましたよ!
ぶらっくクリスマスでしたよ!」
光「あー、そういえばそうだった……」ホッ
乃々「……なるくぼ」
柑奈「ちなみに乃々ちゃんはどうだったんですか?
やっぱりお仕事?」
乃々「……お昼はお友達と、夜はひとり寂しく過ごしましたヨ?」
柑奈「適当だ!」
光「フリだけだ!」
柑奈・光「何があった!?」
17: 2017/12/25(月)05:07:41 ID:MG6
乃々「次のお葉書です。あ、Twitterでも募集してるんですね……なになに……」
柑奈「机の下から手を伸ばして!」
光「ついに仕切りだした! 乗っ取られるよ柑奈さん!」
乃々「PN"一昨年の鏡餅"さん」
光「カビてそうなピースフルネームだ」
乃々「『大したことではないのですが、最近悩みがあります』」
柑奈「悩みに大小はないよ! どしどし!」
光「どしどし!」
乃々「『わたし、夜お散歩ながらに公園で歌を口ずさむのが日課なのですが、最近サラリーマン風の人が毎日のように声を掛けてきてちょっと困っています』」
柑奈「……大したことあるくない?」
光「ちょっと犯罪に繋がりそうな……悪の気配が……!」
乃々「『最初は無視してたのですが、途中から差し入れに食べ物を色々持ってきてくれるようになったので、段々拒絶しにくくなってきました。……美味しいし』」
柑奈「アウトアウト!」
光「受け取っちゃダメ! 食べちゃダメだ!」
乃々「『帰りしなに「次は何かリクエストある?」って聞かれるのですが、そろそろマンネリしてきてネタギレ感があります。
……程よく入手難度の高い美味しいものってご存知ありませんか?』」
柑奈「結論そこっ!? 悩みってそれっ!?」
光「マンネリ化するくらい馴染んでるし!」
18: 2017/12/25(月)05:08:13 ID:MG6
柑奈「そして漂うちょいS気質!」
光「不健全! 助けてヒーロー! 助けてライダーっ!」
乃々「東北の名物ずんだ餅、名古屋名物『天むす』同じく名古屋名物のえびせん『ゆかり』あたりが最近食べた中でオススメなんですけど。
個人的、くぼチョィスぅ……」
光「動じずすすめたっ!?」
柑奈「乗っ取られる乗っ取られる!」
乃々「では次のお便r…」
柑奈「ここで一曲挟みます!」
光「ストップ机の下傘下っ!」
乃々「…………」
19: 2017/12/25(月)05:09:09 ID:MG6
20: 2017/12/25(月)05:09:43 ID:MG6
乃々「……なぜさだまさし」
柑奈「ここで趣向を変えて新コーナー『むっチャレンジ!』」
光「わー! どんどんピーピー!ひゅーひゅー!」
乃々「効果音くらい用意しましょうよ……。
……むっチャレンジ? 無茶振り的な?」
柑奈「どうぞお入り下さいっ! 氏家むつみちゃんでーす!」
むつみ「どうもどうもー♪ お呼びいただき、ありがとうございまっす!」
乃々「あー、『むっ』って……」
光「このコーナーでは不定期参戦のむつみちゃんがなんか色々挑戦するよ!
お題は随時募集!
今回は初回なのでむつみちゃんの希望に沿って適当にどぞ!」
乃々「漠然! アバウトなんですけどっ!」
柑奈「一回こっきりで終わるコーナーも多いですしねぇ……。
藍子ちゃんの乃々ポエム朗読コーナーとか」
乃々「何してるんですかっ!? 何させてるんですかっ!?
絶対著作権を主張するんですけどっ!?」
柑奈「ワンコーナーで番組の時間使い切るとはなぁ……。
恐るべし! 宇宙をも救う『ゆるふわ時空』……!」
光「『ゆるふわ時空』効果:相手と自分の全ユニットが8ターン停止する」
乃々「なんの意味があるんですか、それ……」
むつみ「…………」
乃々「あ。むつみちゃんが真顔で待機してるんですけど」
柑奈「意外と律儀! とっとと行きましょう!
さてさてお題はっ?」
22: 2017/12/25(月)05:11:02 ID:MG6
むつみ「……こほん。今日はチャレンジと称して恩人であるPさんにお礼がしたいと思っていますっ!」
乃々「……恩人?」
むつみ「アイドル活動がとっても楽しいのでっ。そろそろ恩返しがしたいなって!」
乃々「……なるくぼ」
光「気に入ったんだね、それ。あと、乃々ちゃん、なんか目が怖い」
柑奈「具体的には何するんですか? 幸いPさんはそこの隅っこ、スタドリ直入で痙攣してるけど」
光「幸いかなぁ?」
むつみ「志希さんと晶葉ちゃんとちひろさんのご協力でこんなモノを用意してきました!」コトン
光「やばそうな名前が!」
柑奈「なんですかこれ……瓶?」
むつみ「お疲れみたいなので肩もみや全身マッサージをしてあげたいなって!
御三方で試作したマル秘オイルらしいですっ」
乃々「瓶にマル危って書いてあるんですけど」
むつみ「感度が3000倍になるマッサージオイルだって! ねっ! すごい!効きそう!」
乃々・柑奈・光「すっごい!(ヤバそう!)」
むつみ「お疲れで眠ってるんですね! なら幸い!」
乃々・柑奈・光「幸いかなぁ?」
23: 2017/12/25(月)05:11:30 ID:MG6
むつみ「服をペロッとめくってトロトロ塗り塗り~♪
ぺちゃぺちゃひたひた~♪ どばぁー!」
P「!?!?」
むつみ「わぁーっと、もみっとー♪ ふんふふーん♪」ヌルヌル
P「んほぉーーーーーーーー
24: 2017/12/25(月)05:12:50 ID:MG6
25: 2017/12/25(月)05:13:20 ID:MG6
柑奈「さてふつおたのコーナーも終わったので次に行きましょう!」
乃々「あ……さっきの新コーナーはなかったことにしていくんですね……」
光「普通に放送事故沙汰だったしね」
柑奈「何のことでしょう? では次は恒例質問箱のコーナー!」
むつみ「あぁぁぁっ! Pさん!? すごいエヘ顔で!
め、目を! 目を覚まして下さいっ!」
柑奈「リスナーからの疑問質問に私と光ちゃんでどんどん答えていこうというコーナー!
今日はゲストの乃々ちゃん宛の質問も募集中ですよ。
お葉書、メールで24時間いつでも! 今現在も募集中!
あとTwitterで送る時はフォローと#有浦柑奈のピースフルレディオ のタグをお忘れなく~!」
乃々「目の前で繰り広げられる惨劇を華麗にスルー……」
光「ラブ&ピース、だね!」
乃々「そこに正義はあるんですか……?」
26: 2017/12/25(月)05:13:56 ID:MG6
柑奈「PN"蛸揚げ"さん、
『今年ももうじき終わりますが、柑奈さんはお正月、何を食べますか。
実家には帰るんでしょうか。
ヒッピーだし、やっぱり菜食主義の人なんでしょうか?』」
光「これは気になる。……実家帰るの?」
柑奈「うーん。忙しいし遠いので帰るのは無理かな、と思います。
爺っちゃんは逢いたがってるかもしれないんですけどね」
乃々「おじいさん……ですか。仲がいいんですね」
柑奈「そ、爺っちゃん。
……私のこのギターも……爺っちゃんの形見なんですよ」
乃々「!?」
光「………」
乃々「形見……? ……あっ。
逢いたがってるって……その……そういう……。
す、すみません。もりくぼ、そうとは知らずn」
柑奈「まぁ、生きてるんですけどね、爺っちゃん」
乃々「生きとるんかいっ!なんですけどっ!」
光「たまにこの番組にもお便りくれるしね」
乃々「ただの孫スキーじゃないですかっ!」
光「隔週くらいで」
乃々「それはハガキ職人に片足突っ込んでいませんか?」
27: 2017/12/25(月)05:14:29 ID:MG6
柑奈「私ってギター片手に親の反対を押し切って飛び出して来たクチだからね。
家族とは色々あるんだけど、爺っちゃんは昔から私の味方だな~」
乃々「それならそれで紛らわしいこと言わないで欲しいんですけど!」
柑奈「先日実家から送ってこられた爺っちゃんの形見32号"足ツボマッサージ器"はお風呂上がりに本当便利!
ありがとねー、爺っちゃん」
乃々「形見多っ! その呼称やめません!?」
光「さすがに苦情が来てやめたけど、少し前まで"今日の形見"ってコーナーもあったからなぁ……」
乃々「そりゃ苦情も来るんですけど……」
柑奈「爺っちゃん本人は『あのコーナー、なんでなくなったん……?』ってちょっと寂しそうでした」
乃々「そ、そう言われると続けるべきだったような気もしてきます……」
28: 2017/12/25(月)05:14:53 ID:MG6
柑奈「あ! あと、忘れる所だった。
私、初期衣装がヒッピー風だから色々言われがちですけど、普通にお肉も食べますからね!
焼き肉とかコンビーフとか!
別に大自然生活者でもナチュラルなお薬愛好家でもありませんよ~!」
光「むしろ身体が頑丈過ぎて風邪すら引かないよね。普通のお薬とも無縁。
……大自然育ちの野生児ではあるかも」
柑奈「人を田舎者みたいに。
確かに東京に出て来るまでは田んぼの真ん中でカエル達に求愛されながらひとりで歌ってたけど!」
乃々(この上なく田舎者なんですけど……)
柑奈「なんか乃々ちゃんに見下された気がする!」
乃々「き、気のせいなんですけど」
柑奈「目を逸らした!」
光「それはいつものことだけどね」
乃々「そ、それでは次のお便りぃ~」
柑奈「逃げるな! ピースフルベアハッグ!」
乃々「さ、さんくちゅありぃに侵入しないで欲しいんですけど!
あと技にピース要素皆無ぅ! ああ~鯖折りぃ……」
柑奈「誰が力士かっ! あっ、乃々ちゃん良い匂い。森っぽい!」クンカクンカ
29: 2017/12/25(月)05:15:22 ID:MG6
光「『カエル達にはモテモテな柑奈さんですが、好きなタイプはどんな人ですか?
歳下好きですか? 歳上好きですか?」』
乃々「って、カエルの話題、拾うの早くないですかっ?」
柑奈「実は今回の収録の模様はネットで公開中だからね~」
乃々「ああ、だから公開録音……。
それ、本放送の意味あるんですかね?
もりくぼはとっとと逃げなかったことを後悔ろくおん……」
柑奈「ちなみにお便りの検閲……チェックはリアルタイムでPさんとちひろさんがやってくれてますよ!
Pさんヌルヌルでビクンビクンしてるので、ほぼちひろさんに一任ですが!」
乃々「あー、検閲……。
だからPさんも収録現場にスタンバイしてたんですね……」
柑奈「いやまぁ、それがなくてもPさんはいつも観に来てくれていますが……。
クリスマスも……。
ととっ。話が逸れてる話が逸れてる。
質問はなんだっけ?」
光「……どんな人が好きなんですか?だって。『ついでに光ちゃんと乃々ちゃんのも教えて下さい』とも」
柑奈「好みのタイプかぁ~。あんまり深く考えたことないなぁ~」
乃々「ラブが口癖の割にそうなんですね……」
柑奈「まだ無いからこそ、ラブを探し求めて東京に出て来た面もあるからね~。
それにラブは恋愛とは限らないし。
うーん。
タイプタイプ、好みのタイプ……」
30: 2017/12/25(月)05:16:03 ID:MG6
乃々「………」
光「………」
柑奈「……何かに一生懸命な人、真っ直ぐな人、誰かの為に頑張れる人……かなぁ?
年齢が上か下かはあんまり気にしないっ!」
乃々「ま、まとも……模範解答っぽいんですけど……!」
柑奈「そこまで驚くことっ!? 正直に答えたよ!」
光「………」
柑奈「あー、あと、自分よく鈍感だって言われるから、多少強引な人か根気のある人の方があうかもなー。
求め過ぎかもしれないけどね」
乃々「なるくぼ」
柑奈「あと、光ちゃんと乃々ちゃんの好みも、だっけ。
光ちゃんはそういうのってある?
まだ恋愛ってピンとこなかな? こないよね?」
光「……強くて優しい人かな」
柑奈「おおー!」
光「行動力があって勇気があって……ノリが良かったり明るかったり……それでいて包容力もあったら……理想的?」
柑奈「なるほど。やっぱり、ヒーロー!って感じの人かー!」
乃々「…………」
31: 2017/12/25(月)05:17:11 ID:MG6
光「……時に悩みながらも何かを追い求めてる人ってかっこいいよね!」
柑奈「わかるわ!」
光「あと人の感情の機微に敏感だと完璧なんだけどな!」
柑奈「鈍感な人の相手は大変そうだもんね!」
光「ついでに歌が上手かったり楽器を扱えたら……すごい! 憧れる!」
柑奈「一緒に歌ったり演奏できたら楽しそうですねー!」
光「あと人の感情の機微に敏感だと完璧なんだけどな!」
柑奈「なんで2回言いました!?」
乃々「……鈍感な人っていますからねぇ……。
そういう人には自分から家に押しかけるくらいの強引さも必要なのかもしれません」
柑奈「乃々ちゃん!?
い、一応みんなアイドルなんだから過激な発言は程々に……!」
光「なるほど」
柑奈「そこも参考にしない!」
乃々「もりくぼアンダーデスク相談室は年休363日くらいで営業中ぅ……」
光「また色々相談しに行くよ!」
32: 2017/12/25(月)05:17:39 ID:MG6
柑奈「ああもう! 微妙に悪いお友達が!
……こほん!
……で、乃々ちゃんは? どんな人がいい?」
乃々「何かに一生懸命な人、真っ直ぐな人、誰かの為に頑張れる人がいいですね。
もりくぼは消極的なので多少強引だったり根気強かったら理想かもしれません」
柑奈「なんの躊躇いもなく私のパクってくるね!
少しは捻らない!?」
乃々「これも柑奈さんの完コピで申し訳ないのですが……もりくぼちょっぴり被虐趣味な所があるので、上手にいぢめてくれる人だとなお良いです……」
柑奈「言ってない! それは言ってないよ!
ていうか発言に気を付けて!
イメージ! アイドルイメージ大事!」
光「では続いて次のお便りPN"反故板"さんから!」
乃々「さっきから微妙にお正月っぽいピスネばっかりなんですけど」
柑奈「ピスネ!?」
光「『もう乃々ちゃんレギュラーで良くないですか?』」
乃々「良くないんですけどっ!?」
柑奈「文句言いつつもノリノリで仕事こなすからねー……」
33: 2017/12/25(月)05:18:28 ID:MG6
光「さらに続けるよ! PN"ずんだ餅"さん、『柑奈さんに質問です」
乃々「また餅なんですけど! ていうかもりくぼの台詞拾われてる!?」
光「『柑奈さんは一応アイドルなんですよね?」
柑奈「そうだけど一応って!?」
光「『歌はお好きですか?」
柑奈「はい。大好きです!」
光「『アイドルって楽しいですか?」
柑奈「大変な事もあるけれどそれも含めて楽しいです!」
光「『もしアイドルになる道にためらってる子がいたらあなたは手を引いてくれますか?」
柑奈「引きません!
背中を軽く押して、あとは私の背中を見せませしょう!
私は進み続けますっ!」
光「『と、いくつも立て続けに質問してごめんなさい……。
最後にひとつだけ……」
柑奈「どんとこい!」
光「『乃々ちゃんの地声に音量を合わせると、柑奈さんの声が辺り一帯に響き渡って、ちょっと恥ずかしいです。
柑奈さんが落ちついて下さるか乃々ちゃんが声を張りまくって下さると助かります」
柑奈「最後の最後に言われても!?
分かった! 次からは気を付けます!
頑張ってね。乃々ちゃん!」
乃々「もりくぼが頑張る方向ですか!?
ていうか、次からは出ないんですけど!?」
34: 2017/12/25(月)05:19:11 ID:MG6
光『……P.S. 怪しいサラリーマンさん、明日の差し入れは温かいものが食べたいです』」
柑奈「夜の公園の子だっ!?」
乃々「この番組でリクエストされても困るんですけど!?」
光「自由だなー……」
※ ※ ※ ※ ※
35: 2017/12/25(月)05:19:53 ID:MG6
柑奈「さて、程々にオチもついたところで最後のコーナー!」
光「柑奈さんの生歌でお別れでーす」
乃々「こ、ここで歌うんですか……?」
柑奈「ギターと身ひとつあればいい!
安直という事なかれ!
今日は私らしく『愛をこめて花束を』をぶたせていただきます!
皆さんまた来週~!」
光「また来週~!」
乃々「……ま、また~」
36: 2017/12/25(月)05:20:43 ID:MG6
37: 2017/12/25(月)05:21:10 ID:MG6
乃々(……!!
あっ……歌……声……が!
すごい……この人すごい……!
ある意味……『アイドルっぽくない』……かも……!)
乃々「…………」
乃々「いえ、色んな意味で、ぽくないんですけど……」
※ ※ ※ ※ ※
38: 2017/12/25(月)05:21:39 ID:MG6
番組収録終了
柑奈「はー、楽しかった!
ん? 乃々ちゃんどうしたの? じっとこっち見て」
乃々「……いえ」
柑奈「そう? うーん? まいっか!
ともあれ、今日はお疲れ様!
スタッフの皆さんもお疲れ様でした~!」
一同「お疲れー!」
乃々「…………」
光「あー、外もう真っ暗だね」
柑奈「ほんとだ。光ちゃん、寮まで送ってくよ」
光「ん。ありがと柑奈さん。けど……」
柑奈「うん?」
光「明日は日曜だし、また柑奈さんの家にお邪魔したいな!」
柑奈「あー。うん。ちょっと散らかってるかもしれないけど……」
光「気にしない気にしない! また朝一緒にテレビ観よっ!」
柑奈「ああそっか、ニチアサってヤツがある日か!」
光「そうそう!」
乃々(仲良いですね……)
39: 2017/12/25(月)05:22:12 ID:MG6
柑奈「おっと。忘れるところだった。乃々ちゃん?」
乃々「は、はい?」
柑奈「これをどぞ!」
乃々「え? この紙は……地図……建物の……見取り図……? ですか?」
柑奈「この番組、普段はそこで収録してるからさ、また、ちょくちょく来てくれないかな?」
乃々「えっ?」
柑奈「さすがにレギュラーになれとは言わないけどね。
今日は本当に楽しかったし。また一緒にやりたいな」
乃々「で、でも……もりくぼは……」
柑奈「いつでもいいよ。いつでも大歓迎っ!
なんならPさんからの無茶ぶりから逃れる為に逃げ込んでもいい!」
乃々「…………」
柑奈「いつでも席は……うーん。
もし希望なら机の下でもいいや、空けておくからさ。
ね。また、ピスレにおいで!」
乃々「…………」
乃々「…………」
乃々「……か、考えて……おき……ます」
柑奈「よし! 今はその返事でじゅうぶんっ!」
40: 2017/12/25(月)05:22:55 ID:MG6
光「パーソナリティ2号の籍も空けておくよ!
待ってるぜ! チカラの2号っ!」
乃々「……あまりそのジャンルは詳しくないんですが……ネタが古くないですか?
と、非力なくぼぉは空気を読まずにつっこんでみるんですけど……」
柑奈「最近レンタル屋さんで一番端っこから借りて来て一緒に見てるからね。そのせいかも」
乃々「…………」
光「最新のもいいけど、昔のは昔ので面白いよ!
けど、とりあえずは明日の朝のが楽しみ!
さ、帰ろう柑奈さん! 柑奈さんの家に!」
柑奈「はいはい。では乃々ちゃん、今日の所はお先に失礼しますっ。
乃々ちゃんも帰る時は大人の人と帰らなきゃだめですよ」
乃々「急にまともな……。まるで大人のお姉さんみたいです」
柑奈「お姉さんだよっ! 19歳!
乃々ちゃんよりかなりお姉さんだからね!」
乃々「…………」
乃々「……えっ!?」
柑奈「……いくつ位だと思ってたの!?」
乃々(ノリや顔立ちでもう少しおさな…いえ、お若いかと思っていました……)
柑奈「まぁ、若く見られてたとプラスに受け取っておきましょう!
じゃ。今度こそ、また来週~」
光「また来週~」
乃々「またらい……来週っていうのは番組のことじゃないですよね!?」
柑奈「あはははは」
乃々「誤魔化した!?」
光「……柑奈さん、一人暮らし、寂しくない?」
柑奈「うん?」
光「なんならこれから毎週……ずっと一緒にニチアサを…」
ガチャ……バタン
41: 2017/12/25(月)05:23:27 ID:MG6
乃々「…………」
乃々「…………」
乃々「…………」
乃々(ちひろさんやスタッフの方々も一緒に出て行ってしまって……一気に静かになっちゃったんですけど……)
乃々「もりくぼひとり……もりくぼはひとり……」
乃々「…………」
乃々(ぼっちぼっち、ぼっちくぼぉ……)
乃々「…………」
乃々「……嵐のようなひとときでした……」
乃々「…………」
乃々「けど……楽しかった……かも……」
乃々(あんな感じなら……あんな風に過ごせるなら……また気が向いたら覗いてみてもいいのかもしれません……)
乃々「また……柑奈さんのお歌も聴きたいですし……」
乃々(…………)
カッカッカッカッ……
乃々「……?」
乃々(足音……? 廊下から……それも複数の……)
42: 2017/12/25(月)05:24:10 ID:MG6
カッカッカッカッ……
乃々「誰かが戻って来たのでしょうか……」
乃々(まぁ、それも不思議ではありませんg)
ガチャ
外国人男性3人『…………』
乃々「…………」
外国人男性3人『…………』
乃々「…………」
外国人男性3人『…………」
乃々「…………」
外国人男性3人『…………』
と大人数の護衛達『…………』ゾロゾロ
乃々「!?!?!?」
乃々「ぷ、プー◯ンさん達が!
げ、ゲストのVIPさん達が今頃来たんですけどっ!?」
厳つい顔の外国人男性達『…………』
乃々「か、柑奈さーん!柑奈さーん!
誰か……誰か……Pさん、Pさん……! 助け』
P(ヌルヌル)「…………」ビクンビクン
乃々「役に立たないんですけどっ!!」
もりくぼ議長 第1回 さんくちゅありラブ&ピースサミット開催エンド
43: 2017/12/25(月)05:24:51 ID:MG6
静謐な空気
澄んだ空
夜の静けさ
星
星
星
私はこの時間が好きだった
私はこの場所が好きだった
私はこの世界が好きだった
ここでひとり、歌うのが好きだった
ただひとり、歌い、誰にともなく呼びかける
星に呼びかける
空に呼びかける
それで満足だった
それだけで満足だった
満足なはずだった
あの人に会うまでは
44: 2017/12/25(月)05:25:27 ID:MG6
「~~~~♪」
鼻歌まじりに星を眺め、石造りの滑り台の上で脚を遊ばせる
もはやCMを流すばかりだった借り物のラジオに手を伸ばし、カチリ、黙らせる
より完璧な、静寂
「…………」
思い返し、ため息をつく
こんなものを聴かせたかったのか
あの人はこんなものを私に聴かせたかったのか
「…………」
ズルいな
あのせいで……あの『歌』のせいで
少し……ほんの少し……
「うーっす。お待たせ~」
「……遅いです」
「!?」
何ですかその鳩が豆鉄砲を食ったような顔は
「いや、いつもなら『……待ってません』って言われるのに……珍しいな、と思ってさ」
そうだったでしょうか
「うん。まぁ、いいや。
しかし……そんなに腹減ってたのか?
ほら、今日はリクエストにお応えして、あったかい牛丼だぞ~♪」
………本当に変わった人ですね
45: 2017/12/25(月)05:25:58 ID:MG6
「……食べ物なんかに釣られません……よ」
「いや、思いっきり目の色が変わったぞ」
「この目は生まれつき……です」
この赤の眼は
「いや、そういう意味じゃなくてな……」
ねぇ
「ん。うん?」
私も……なれるかな
「……何にだ?」
……アイドルに
「…………!」
あの人みたいな
ううん。あの人に背中を見せつけられるような
そんなアイドルに
46: 2017/12/25(月)05:26:29 ID:MG6
「…………」
「……あいつは凄いぞ~?」
知ってる
「…………」
やっぱり
ズルいな
あのせいで……あの『歌』のせいで
少し……ほんの少し……
「うん……知ってる」
わたしの心に
火がついた
もちもちエンド
49: 2017/12/25(月)05:30:45 ID:MG6
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