1: 2017/04/09(日) 11:46:35.50 ID:s22R7DlU.net
にこ「あなた、起きて」

にこ「ねぇ、あなたってば」

にこ「あなたー」

にこ「あーなーたー」

にこ「………………」

にこ「あなたぁ、起きてほしいにこっ」

にこ「にっこにっこにー!」

zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz

にこ「……………………」

にこ「いい加減に起きなさいって言ってんでしょ!!」

3: 2017/04/09(日) 11:48:21.34 ID:s22R7DlU.net
にこ「はぁ……とりあえず朝食置いとくからさっさと用意してよね」

にこ「………はい、お粗末様」

にこ「へ?何で起こしたのって………」

にこ「まさかあんた約束したの忘れてんの!?」

にこ「棚よ!棚を一緒に作る約束したでしょ!!」

にこ「引っ越してきて一か月、いつまでもダンボールまみれの部屋って訳にもいかないでしょーが」

にこ「全く……」

4: 2017/04/09(日) 11:50:49.24 ID:s22R7DlU.net
にこ「こんな感じで考えてるんだけどどう?できそう?」ピラッ

にこ「随分シンプルでシックな色だねって」

にこ「まぁ可愛くもないしにこの趣味じゃないわ」

にこ「そりゃ二人で暮らしてるんだし、にこの趣味押し付けるわけにもいかないでしょ」

にこ「うだうだ言うならしっかり稼いで、にこの個室もあるくらい大きな家建ててよね」

にこ「さ、食べたんなら支度支度!さっさと着替えなさい♪」

6: 2017/04/09(日) 11:53:07.60 ID:s22R7DlU.net
にこ「ここね」

にこ「小さなホームセンターだけどネットで調べた感じだとここが結構評判いいのよ」

にこ「器具は大方ウチにあるからとりあえず材木探しかしら」

にこ「――――っ」

にこ「値段が随分違うけどなにが違うのかまるで分らないわ……」

にこ「あなたわかる?」

にこ「まぁそうよねー、期待してなかったけど」

にこ「すぐに壊れられても困るし、そこそこいいヤツにしておきましょ」

にこ「次は塗料ね」

にこ「これが結構安くていいんじゃないか?」

にこ「ダメよ」

にこ「安全性の高い塗料じゃないと子供が危ないわ」

にこ「まだ出来てないのに気が早い?」

にこ「い、いつできるか分からないんだから気を付けるのは当然でしょっ///」

にこ「あんたに付き合わされるこっちの身にもなりなさいよね……」ブツブツ

にこ「ってぇ!人の話聞きなさいよぉ!」

にこ「とにかく、これは却下」

にこ「後は――――――――――――――」

7: 2017/04/09(日) 11:54:44.46 ID:s22R7DlU.net
にこ「まっ、こんなモンかしら」

にこ「ほら、荷物もって」

にこ「ありがと」

にこ「さっ、行きましょっ旦那様」

にこ「そういえばお昼まだね」

にこ「家に材料あったかしら……」

にこ「材料あるかわからないから外で済まそう?」

にこ「ダメよ、今月ヤバいんだから」

にこ「じゃあ棚作らないですって?」

にこ「んもー!しょうがないわねー!」

にこ「ファーストフードでチャチャっと済ませるわよ」

にこ「……まぁ、にこもポテト食べたかったし」

8: 2017/04/09(日) 11:59:28.84 ID:s22R7DlU.net
にこ「ここ何かバンズ薄くなってないかしら」

にこ「気のせいだって?うーん、そうは思えないけど………」

にこ「文句言いながら食べるにこが可愛いですって?」

にこ「何よそれ、褒めてるの貶してるの?」

にこ「流石は№1アイドル……って///」

にこ「……仕方ないから前向きに受け取ってあげる」

にこ「ほら、早く食べて」

にこ「食べ終わったら家に帰るわよ、仕事が残ってるんだからね」

10: 2017/04/09(日) 12:01:10.91 ID:s22R7DlU.net
「「ただいまー」」

にこ「さてと、それじゃ取り掛かるわよ」

にこ「よいしょっと……始めようかしら」

にこ「へー、結構上手いモンね」

にこ「普段ぼーっとしてるのに器用なんだなぁって」

にこ「~♪」

ガンッ

~~~~~ッッ

にこ「何してんのよもー!」

にこ「ほら!見せて!」

にこ「……これでよしっと」

11: 2017/04/09(日) 12:04:36.33 ID:s22R7DlU.net
にこ「よそ見なんかしてるからよ、気をつけなさいよね」

にこ「№1アイドルに見つめられると気になってしょうがない?」

にこ「………旦那様が頑張ってるんだからにこだって手伝えることくらい手伝うわよ」

にこ「さ、一緒に頑張りましょ♪」

にこ「調子はどう?お茶入れたわよ」

にこ「順調ね、いい感じじゃない♪」

にこ「あともう少しね」

………………………
……………
……

12: 2017/04/09(日) 12:07:22.17 ID:s22R7DlU.net
にこ「すごいじゃない、お疲れ様」

にこ「夕飯にするから休んで待ってて」

にこ「ってくっついてちゃ作れないでしょ!」

にこ「はーなーしーなーさーいー」モゾモゾ

にこ「…………」

にこ「節操ないんだから………」

にこ「にこも嫌じゃないけど、まずはご飯食べましょ?」

にこ「あなたは食器でも並べてて、ほーらっむくれないの」

14: 2017/04/09(日) 12:10:25.70 ID:s22R7DlU.net
にこ「どう、美味しい?」

にこ「そ、作った甲斐があったわ♪」

「「ごちそうさま」」

………………………
……………
……

にこ「で、なんでお風呂についてくるのよ」

にこ「嫌とかそんなんじゃなくて単純に狭くない?」

にこ「気にしないの?じゃ、じゃあ好きにすれば」

にこ「せっま……」

にこ「はぁ……だから言ったじゃない」

にこ「ま、何はともあれ今日はお疲れ様」

にこ「その………嬉しかったわ」

16: 2017/04/09(日) 12:12:41.79 ID:s22R7DlU.net
にこ「結局そこそこの棚が買えるくらい材料費かかっちゃったんじゃないか?」

にこ「そうかもね、でも」

にこ「これで良かったってにこは思ってる」

にこ「にこね、年の離れた兄弟がいてママも仕事で忙しくて……」

にこ「家族で何か一つの事をいっしょにしたってことあまり記憶にないの」

にこ「勿論ママはにこの誇りだし妹たちの事だって苦じゃなかったわ」

にこ「でも、あなたとは一緒にいろんな思い出を作っていきたいって思ってるの」

にこ「だから、今日は嬉しかったわ」

にこ「ふーっ、のぼせない内に上がりましょ」

17: 2017/04/09(日) 12:14:49.27 ID:s22R7DlU.net
にこ「たまには一緒に入るのも悪くないわね」

にこ「毎日はいいわ、流石に狭いもの」

にこ「はいタオルと着替え」

ギュー

にこ「後でにしましょとは言ったけど……もうくっついてくるだなんて」

にこ「ダーメ」

にこ「あなたがにこに甘えるんじゃなくて

にこ「にこがあなたに甘えるのっ」

18: 2017/04/09(日) 12:17:18.09 ID:s22R7DlU.net
にこ「アイドルがそれでいいの?って」

にこ「今はただのあなたの奥さんよ?」

にこ「それに」

にこ「もう大人で結婚もしてて、ママには甘えられないもの」

にこ「だから」

にこ「しっかり者のにこで居られるようにたっぷり甘えさせてね」

にこ「あなたっ♪」

19: 2017/04/09(日) 12:17:46.14 ID:s22R7DlU.net
おわり

22: 2017/04/09(日) 12:20:33.12 ID:C+NLQy0Z.net
おつにこ

33: 2017/04/09(日) 22:26:33.08 ID:s22R7DlU.net
>>32
海未、絵里、真姫は書いたよ
にこで四人目

引用元: にこ「あなた、起きてっ」