穂乃果「だめ？」

海未「ダメです。明日も学校でしょう？そういうのは週末にしましょう」

穂乃果「ちぇー………じゃあ最後に……匂いかいでもいい？」

海未「い、いやですよ。言ったでしょう？汗かいたんだから恥ずかしいんです」

穂乃果「海未ちゃん……お願い……」

海未「う……｣ﾀｼﾞ

海未「はぁ……しょうがないですね……」

穂乃果「やった！じゃあ……｣ｷﾞｭｯ

海未「ほ、穂乃果？そんなにくっつかなくても……」

穂乃果「くんくん……ふぁ……」

海未「もう……」

ｷﾞｭｰ

海未「ほ、穂乃果？苦しいんですけど……」

穂乃果「ん……くんくん……ねぇ、海未ちゃんも、ギュってして？」

海未「ど、どうしたんですか？変ですよ？」

穂乃果「お願い……海未ちゃん……」

海未「ま、まぁ抱きしめるくらい、別にいいんですけど……大丈夫ですか？｣ｷﾞｭ

穂乃果「はぁ……なんだか、しあわせ……くんくん……」

海未「も、もういいですか？」

穂乃果「……ねぇ、海未ちゃん。穂乃果変なの。海未ちゃんの匂いかぐとね、胸のあたりがキューって……」

海未「穂乃果……？」

穂乃果「海未ちゃん……｣ｽｯ

海未(穂乃果の顔が……近づいて……！？)

海未「ま、待って！｣ﾄﾞﾝ

穂乃果「きゃっ」

海未「穂乃果……その、落ち着いて……すみません、私……」

穂乃果「……」

海未「頭を冷やしましょう……お互い……それで、このことは、忘れますから……」

穂乃果「……」

海未「一人で帰れますよね？……。また……明日……すみません｣ﾀｯﾀｯﾀ

穂乃果「っ……ぐすっ……うっ……｣ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

ｶﾞﾗ

ほのママ「あ、穂乃果！店じゃなくて裏から入りなっていつも……」

穂乃果「うん、ごめん……」

ほのママ「……穂乃果？」



ﾎﾞﾌﾝ

穂乃果「…………っ……うっ……」

穂乃果「海未ちゃん………っ……海未ちゃぁん………うぁ……｣ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

海未「……」

海未「穂乃果…………キス、しようとしてましたよね………」

海未「穂乃果は、私のこと………きっと……」

海未「私は、どうすればいいのでしょう……」

海未「……」

ﾋﾟｯﾋﾟｯ

海未(…………すみません、穂乃果)



I say happy holiday～♬

ことり「あ、海未ちゃんからメールだ」


海未→ことり
すみません
明日の朝用事があるので、先に学校行きます
穂乃果とゆっくり来てください


ことり「そっかぁー。『わかったよ～』っと……」

ことり(……穂乃果ちゃんと二人かぁ//久しぶりだな……//)

翌朝

海未「すぅ………はぁ………」

ｽｯ
ｷﾘｷﾘ
ｼｭ
ﾄﾞｽ

海未「はぁ……」

海未(当たりませんね……)

「園田さん。外しても、残心までしっかりね」

海未「あ、はい。すみません……」

I say happy holiday～♬

ことり「穂乃果ちゃんから……？」

穂乃果→ことり
今日学校休むね

ことり「え……」

ことり「………大丈夫かな？」

ことり「とりあえず学校いかなきゃ……『そっか、お大事にね』……っと……」

ことり「…………。穂乃果ちゃん、休みなのかぁ……」

海未(はぁ……今日は散々でした……)

ことり「あ、海未ちゃんおはよ。弓道の朝練？」

海未「はい」

ことり「珍しいね」

海未「ええ、少し、そういう気分で……あの、穂乃果は？」

ことり「穂乃果ちゃん？休みってメール来たけど、海未ちゃんのところに来てない？」

海未(休み？私のところには……やっぱり………昨日のことを……)

海未「あ………来て、ますね……朝練だったので見てませんでした……」

ことり「……うそ」

海未「え……？」

ことり「穂乃果ちゃんと、何かあったんだ……」

海未「っ……いえ、何も……」

ことり「海未ちゃんって、うそ下手だね」

海未「いえ、ほんとに……」

ことり「……」

海未「あの……ことり……？」

ことり「……そっか、じゃあ、ことりの勘違いだね。ごめんね、海未ちゃん」

海未「あ……いえ……」

ことり(海未ちゃん……話してくれないんだね……)

ことり(知ってたよ。穂乃果ちゃんは、海未ちゃんが好きなんだよね……)

ことり(きっと、穂乃果ちゃんは昨日、海未ちゃんに……)

ことり(そして海未ちゃんは……穂乃果ちゃんをふった……)

ことり(………)

放課後

ことり「ね、海未ちゃん。穂乃果ちゃんのお見舞い行かない？」

海未「あ……私は……今日はちょっと……」

ことり(そうだよね)

ことり「そっか。じゃあことりだけで行ってくるね」

海未「すみません。お大事にと、伝えてください」

ことり「うん」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「……」

ことり「穂乃果ちゃんは……やっぱり海未ちゃんに……」

穂乃果「………海未ちゃんに、聞いたの？」

ことり「ううん……海未ちゃんは何も言わなかった……何も……」

穂乃果「そっか…………じゃあやっぱり、忘れたって………そういうことなんだね………」

ことり「………忘れた？」

ヴーヴー

海未「……ことり？」

海未「もしもし？」

ことり『海未ちゃん、今から出てこれる？』

海未「今から、ですか？」

ことり『話があります』

海未「……わかりました」

ことり『じゃあ、公園に来てね』

ﾌﾞﾂ

海未(……穂乃果のこと、ですよね)

ことり「海未ちゃん……海未ちゃんは、穂乃果ちゃんに、告白……されたんだよね」

海未「……。すみません、言いふらすことでは無いと思って……」

ことり「うん……そうだね……」

海未「告白……そうですね、あれは告白のつもり……だったのでしょう……」

ことり「？どういうこと？」

海未「……穂乃果から聞いたのではないんですか？」

ことり「あんまり話してくれなくて……断片的だったの……」

海未「そう、ですか……キスを、されそうになったんです……」

ことり「それで、海未ちゃんはなんて？」

海未「驚いて、突き飛ばしてしまって……」

ことり「それで？」

海未「頭を冷やしましょうと……このことは忘れるから、と、いいました」

ことり「っ！｣ﾋﾟｸ

ことり「忘れる……？忘れるって言ったの……？」

海未「は、はい……」

ことり「どうして……？」

海未「そのほうが……後腐れなく今まで通り……」

ことり「じゃあ……穂乃果ちゃんの気持ちはどうなるの……？」

海未「……」

ことり「穂乃果ちゃんは……穂乃果ちゃんは！！海未ちゃんと穂乃果ちゃんは女の子同士で！幼馴染でっ！それでも勇気を出してっ！それなのに……忘れる……？｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

海未「っ……！」

ことり「そんなの……ふられるよりも……辛いよ……」

海未「………私は、どうすれば……」

ことり「答えてあげてよ……ぐすっ……忘れるなんて……言わないでっ……うっ……」

海未「ことり………あなた……もしかして、穂乃果を……」

ことり「海未ちゃんの……素直な気持ちを……お願い……穂乃果ちゃんの想いを、踏みにじらないで……！！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

海未「ありがとうございます……ことり……」

海未「ことりの幼馴染になれて、私は幸せ者です」

ことり「ん……｣ｸﾞｼｸﾞｼ

ことり「えへへ、ことりもっ！」

海未「家まで送ります」

ことり「なにいってるの！今すぐ行くの！」

海未「え……でももうこんな時間……」

ことり「傷ついてる穂乃果ちゃんをほっておくの？」

海未「う……」

ことり「わかったら、だっしゅ！」

海未「は、はい！ことり、本当に、ありがとう」

ことり「ううん……ファイト、だよ」

海未「はい！では｣ﾀｯﾀｯ

ことり「……ファイトだよ、海未ちゃん、穂乃果ちゃん」

ｺﾂﾝ

穂乃果「ん………？」

ｶﾂﾝ

穂乃果「んぇ……？｣ﾎﾟｰ

ｺﾂﾝ

穂乃果「ふあぁ……窓……？｣ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

ｺﾂﾝ

穂乃果「いてっ！」

海未「あ、あ、す、すみません……」

穂乃果「あ……海未ちゃん……」

海未「すみません、電話でないし、こんな時間にインターホンも気が引けたので……大丈夫ですか？」

穂乃果「大丈夫、だよ……」

海未「少しお話し……いいですか？」

穂乃果「……うん。待ってて」

海未「夜なのに、蒸し暑いですね」

穂乃果「そうだね……」

海未「……昨日は、すみませんでした」

穂乃果「あはは、改めて、ふられちゃうのかな？」

海未「忘れるだなんて、虫がよすぎました。せっかく穂乃果が、勇気を出して、告白してくれたのに……」

穂乃果「もう、いいよ。返事が貰えただけでも、よっ……よかっ……ぐすっ……｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ




海未「聞いてください、穂乃果」

海未「私は……穂乃果を、そのような目で見たことがありません……」

穂乃果「うん……知ってた」

海未「そもそも、私は恋をしたことがありません」

穂乃果「知ってた……海未ちゃん、そういうのに疎いから……」

海未「はい……ですから……穂乃果。私に、恋を教えてください」

穂乃果「恋、を……？」

海未「私は、穂乃果を好きになりたいです。今はまだ、穂乃果をそういう目で見られませんが……私に、穂乃果に恋をさせてください！穂乃果のこと、好きにならせてください！」

穂乃果「……ぷっ……なに…それ…」ｸｽｸｽ

海未「な、何か変でしたか……｣ｵﾛｵﾛ

穂乃果「変だよ。なんか上から目線だし」

海未「あぁ……す、すみません……でも私、こういう時どうしたらいいか……」

穂乃果「いいよ。海未ちゃんのそういうところ、好き」

海未「あ……//」

穂乃果「わかったよ。つまり……｣ｷﾞｭ

海未「ひゃっ……//」

穂乃果「穂乃果の魅力で海未ちゃんをメロメロにすればいいってことだよね？」ｷﾞｭｰ

海未「あ、あの……お手柔らかに、お願いします//」

穂乃果「やだ。全力で行くから。それで、今度は海未ちゃんの方から告白させてやるんだから｣

ﾁｭｯ

海未「ちょっ//ほのかぁっ！」ｶｧ

穂乃果「ほっぺただからいいでしょー！」



穂乃果「覚悟しといてよねっ！」

終わり
トレンドはほのきちな海未→穂乃果らしいけど俺は穂乃果→海未が好きだ

おつ