1: 2013/05/16(木) 22:32:58.34 ID:1bLpanTbP
ドタドタバタバタ…

裕子「?」

バンッ

P「裕子ォ!」

裕子「っ!どうしたんですか?そんなに慌てて…」

P「たった今、シンデレラガール総選挙の結果が発表された…!」

裕子「へぇ?」

P「47位だ…」

裕子「えっ…」

P「お前の順位だよ!公表された上位50人中の47位にランクインしてたんだよ!」

裕子「えっ…!うそ!?ホントに!?」

P「ホントだよ!」

P「マジで最終結果47位だ…ランク内だと下からの方が早いけどな」
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 030堀裕子
3: 2013/05/16(木) 22:38:51.21 ID:1bLpanTbP
裕子「うそっ…!私が…ランクイン…?」

P「嘘じゃない…ほら…」ポチッ

裕子「ホントだ…47位…堀裕子…ウソなんかじゃない…」

裕子「私が…私が…ランクインしたんだ…」

裕子「何だか…夢みたい…」

裕子「私の名前が載ってる…すごい…」

P「本当にすごいな…」

裕子「ふふふっ…」

P「まさかの裕子の超能力がマジだったなんてなっ!」

裕子「へっ…?」

6: 2013/05/16(木) 22:45:16.44 ID:1bLpanTbP
裕子「えっ、なにそれ?」

P「誤魔化さなくていいって!わかってるって!」

裕子「いやいや、私は何のことやらさっぱりなんですけど」

P「だからお得意の超能力で投票を操作した!とかそんなんでしょ?」

裕子「そ、そうなんですよ~!まっ、私の超能力ならそれくらいチョチョイのチョイ――って言うわけ無いでしょ!」

P「またまた~、隠すなって!裕子はエスパーアイドルだもんな!」

裕子「いやだからってさすがにそんなことは…」

P「いやぁ~俺も正直超能力なんてこれっぽっちも信じてなかっただけどなぁ!」

裕子「うっ……」プルプル

P「これからはマジモンの超能力でバンバン売り出していかないとな!…ってあれ?どうした、裕子?」

裕子「ぷ……」プルプル

P「ぷ…?」

裕子「プロデューサーのアホおおおおおおおお!!!!!」バチコーン

P「げぼえっ!?」

11: 2013/05/16(木) 22:57:08.11 ID:1bLpanTbP
P「なっ!?サイコクラッシャー!?」

裕子「んなわけないでしょ!何なんですかさっきから!」

P「だから、超能力で総選挙の結果を…」

裕子「私がそんなことする子に見えるんですか!?」

P「…少しだけ」

裕子「ひどい!ひどすぎます!プロデューサーが私のことそんな風に見てたなんて!」

裕子「…私だって、自分には超能力なんてないことくらい知ってましたよ!
  だけどもしかしたらって想いが捨てきれなくてずっと私なりに努力してきたんです!」

P「超能力の、か?」

裕子「そんな時にプロデューサーにスカウトされて、エスパーアイドルなんてのもありかなぁ、なんて思っちゃったりしつつ、
  普通に歌とかダンスとかの練習して、ライブに参加して、フリートークの時間に時々超能力も披露したりして――」

P「毎回失敗してたけどな」

裕子「ほっといてください!それでも、私のことちゃんと評価してくれるお客さんたちを見てると
  段々超能力の訓練よりも楽しい気分になっちゃたりして…」

13: 2013/05/16(木) 23:11:04.60 ID:1bLpanTbP
裕子「私が歌ったり、踊ったり、お話したりするだけでみんな楽しそうな顔してるの見て気づいたんです!
   もしかしたら私の超能力ってこういうことなんじゃないかって!」

裕子「勝手に物を動かしたりスプーンを曲げたりは出来ないけど、私が歌うだけで聞いている人を笑顔に出来るんだって!
   それが私の超能力だって気づいたんです!」

P「裕子…」

裕子「なのに何なんですか!さっきから黙って聞いてれば!今まで私の超能力のことなんかこれっぽっちも信じてなかった癖に
   人気投票で上位に入った途端本物だ何だって騒ぎ出して!そんなやり方でトップになれたって私はちっとも嬉しくないです!
   そもそもプロデューサーが教えてくれたんですよ!」

P「えっ?」

裕子「超能力ですよ!超能力!私にみんなを笑顔にする超能力を教えてくれたのはプロデューサーじゃないですか!
   それなのに何で私がインチキしたみたいなこと言えるんですか!」

14: 2013/05/16(木) 23:19:56.60 ID:1bLpanTbP
裕子「大体プロデューサーはいつもひどいですよ!私のことをエセ超能力者とか!黙ってれば可愛いとか!
   口を開いたらアホの子とか!」

P「いや、ほぼ間違いないような……」

裕子「私だって超能力なんてありえないってことくらいちょっとは理解してます!」

P「ちょっとはって……」

裕子「さっき総選挙でランクインしたって聞いて私凄く嬉しかったんですよ!?デビューしたての私なんかがランクインするわけないって思ってたのに!
   でもさっきプロデューサーが嬉しそうに私がランクインしてたこと話してくれて、プロデューサーについてきて良かったなって!
   なのになんで超能力で不正したなんて言うんですか!?私そんなに信用ないですか!?
   プロデューサーが育ててくれたアイドル堀裕子はそんなに駄目な子なんですか!?エセ超能力者だからってどんなに意地悪なこと言われても
   ついてこれたのはプロデューサーだからなんですよ!? プロデューサーが大好きだから今までやってこれたんじゃないですか!
   それなのに……なのに……ひどい…グスッ…ひどいよぉ…グスッ…ヒック…ぷろでゅーさぁのばかぁ……」

17: 2013/05/16(木) 23:22:44.96 ID:1bLpanTbP
P「裕子…」

裕子「……グスッ……なんですか……」

ギュッ

裕子「…わっ!なんですか…!」

P「…冗談だ」

裕子「ふぇっ?」

P「あんなもん冗談に決まってんだろうがああああああああああああ!!!!!!!」ギュウウウウウウウウウ

裕子「わっ!ちょっ…プロデューサー!?」

19: 2013/05/16(木) 23:32:34.62 ID:1bLpanTbP
P「うわああああああああああん良かったよおおおおおおおおおおおお上位だよおおおおおおおおおお!!!!
 まさかユッコがランクインしてるなんて思ってなかったよおおおおおおおおおお!!!!!!」ギュウウウウウウウウウウ

裕子「ちょと!?プロデューサー!そんなに抱きつかないで!」

P「同期の子に比べてちょっとパンチに欠けるなあとか普通に可愛いけどちょっと不利だよなあとか思って超能力ネタであれこれ弄ってごめんよおおおおおおおおお!!!!!
 スペインツアーの衣装もお洒落で可愛くてすっごく似合ってるユッコがランクインしてほんとによかったよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」ギュウウウウウウウウウウ

裕子「…プロデューサー…苦し…い…」

P「うわあああああああああああああああああああああん!!!!!!!!ユッコおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」ギュウウウウウウウウウウ

裕子「わ…わかりましたから……もう……離れて……」

P「離すもんかあああああああああああああああ!!!!!!!絶対!ぜったい!ぜええええええええええっっっったいトップアイドルにするまで離してやらないからなあ!!!!!」ギュウウウウウウウウウウ

裕子「ていっ!」ガスッ

P「ぐぇっ」ドサッ

21: 2013/05/16(木) 23:41:27.12 ID:1bLpanTbP
裕子「はぁ…はぁ…落ち着きましたか?」

P「な、何で殴った?」

裕子「超能力です」

P「いやいやテーブルに置いてあったガラス製の灰皿の中身がひっくり返ってるんだけど……」

裕子「……」サッ

P「……」

裕子「もう…いい歳した大人が女の子に泣きつくなんて恥ずかしくないんですか?」

P「ごめんなさい…」

裕子「最悪セクハラで捕まっちゃいますよ?」

P「許してください、なんでもしますから…」

24: 2013/05/16(木) 23:48:04.33 ID:1bLpanTbP
裕子「じゃあさっきの約束守ってくださいね?」

P「さっきの?」

裕子「私のことトップアイドルにしてくれるんでしょ?」

裕子「これからもプロデューサーの超能力でどんどん私のこと輝かせてくださいね?」

裕子「目指すは世界一のエスパーアイドル!」

裕子「私の超能力で世界中のファンを幸せに!」

裕子「エスパーユッコ!これからもよろしくお願いしますね!プロデューサー!」

裕子「ビビビッ!来ました!あっちの方角で何やらライブバトルの予感!」

裕子「さあ!プロデューサー!行きましょう!テレポート!」ダダダッ



ブゥーン

裕子「超能力で会場までひとっ飛び!」

P「俺の車だけどな…」

おわり

26: 2013/05/17(金) 00:34:30.01 ID:LbwBBtMCO


ユッコはアホカワイイなあ

引用元: モバP「超能力でランクインとかマジパネェwww」裕子「」