1: 2023/03/07(火) 20:23:09.08 ID:rx2Q4zRCi
侑「ウチの近所には、入ったら二度と出てこられない森、通称A・ZU・NAの森がある」

侑「噂によると恐ろしい怪物が住んでるとか…」

侑「その森に幼馴染の歩夢が入っていったっきり戻ってこなくなった…」


侑「もしかして怪物に襲われたのかも…助けに行かなくちゃ!」

2: 2023/03/07(火) 20:24:51.81 ID:rx2Q4zRCi
~森の中~

侑「…と、意気込んだのはいいものの…」


侑「…迷った」

侑「これじゃ私も遭難者の仲間入りじゃん…」

侑「はぁ…どうしよ…」





??「おや?どうしました?」

3: 2023/03/07(火) 20:26:45.27 ID:rx2Q4zRCi
侑(え?こんな森の中に女の子が…)

侑「いえ…ちょっと友達を探していたら迷ってしまって…」

??「それは大変ですね」

侑「もしかして…この森に詳しかったり?」


しずく「はい、この森の奥にある屋敷に住んでる桜坂しずくといいます」

4: 2023/03/07(火) 20:29:03.29 ID:rx2Q4zRCi
侑「そうなんだ、じゃあしずくちゃん、この森でピンク髪でおだんごのある女の子見かけなかったかな?」

しずく「…もしかして歩夢さんの事ですか?」

侑「え?知ってるの!?」

しずく「はい、ちょっと前にこの森で迷っている所を保護しました。今は屋敷にいますよ」

侑「よかった…無事だったんだ…」ホッ

しずく「じゃあ屋敷にご案内しますね」

侑「うん、お願い!」








しずく「うふふ♡」

5: 2023/03/07(火) 20:32:12.89 ID:rx2Q4zRCi
~森の奥の屋敷~

歩夢「侑ちゃん!」

侑「歩夢!」



ギュッ



侑「よかった…無事で」

歩夢「うん…ゴメンね心配かけて」


??「無事に会えてよかったですね!」

侑「えっと…あなたは?」

6: 2023/03/07(火) 20:34:08.34 ID:rx2Q4zRCi
せつ菜「申し遅れました、私はこの屋敷の管理人みたいなことをしている優木せつ菜といいます!」

侑「そうなんだ…」

しずく「私はここの部屋の1つを間借りしているんですよ」

侑「でも何でこんな森の奥に…」

せつ菜「まぁ色々あるんです!」

侑「そ、そうなんだ…」

7: 2023/03/07(火) 20:36:14.28 ID:rx2Q4zRCi
侑「まぁいいや、無事だってわかったしウチに帰ろうか歩夢」

歩夢「う、うん…」

せつ菜「いえ、それはやめた方がいいかと…」

侑「何で?」

しずく「もう遅いですし、今夜はここに泊まっていってはいかがですか?」

しずく「…恐ろしい怪物と出くわすかもしれませんし」

侑「や、やっぱそういうのはいるんだ…」

8: 2023/03/07(火) 20:38:45.07 ID:rx2Q4zRCi
歩夢「そ、そうだよ侑ちゃん!ここはご厚意に甘えて…」

侑「まぁ歩夢が言うならいっか、しばらくお世話になったみたいだしね」


侑「じゃあ…よろしくお願いします」

せつ菜「じゃあ早速お食事にしましょう!」

侑「そういえば何もたべてなかった…」







せつ菜「・・・・♡」

歩夢「・・・・♡」

しずく「・・・・♡」

9: 2023/03/07(火) 20:42:12.71 ID:rx2Q4zRCi
~一時間後~

配達員「ピザお届けに参りましたの~!」

しずく「はい、確かに」

配達員「いえいえ、今後もデリバリーオニナッツをよろしくお願いしますの~」



ブロロロロロロロロ



せつ菜「すみません…ご馳走するとか言っておきながら食材を切らしてて…」

侑「いいっていいって、お腹が膨れれば何でも」

10: 2023/03/07(火) 20:44:27.52 ID:rx2Q4zRCi
侑「にしてもこんな森の奥まで配達ってきてくれるんだね」

しずく「はい、あそこの配送会社は私たちの事情をよくわかってますから」

侑「ふーん」


侑「まぁいいや、いただきまーす」モグモグ

せつ菜「いただきます」チュー

歩夢「いただきます」チュー

しずく「いただきます♡」チュー

11: 2023/03/07(火) 20:46:03.94 ID:rx2Q4zRCi
侑「あれ?皆トマトジュースだけ?私だけでピザ食べていいの?」

せつ菜「実はあまり食欲がなくて…」

しずく「私はダイエット中で…」

歩夢「わ、私もお腹いっぱいなんだ」

侑「ふーん…」


せつ菜「食べ終わったら部屋に案内しますね」

12: 2023/03/07(火) 20:47:24.95 ID:rx2Q4zRCi
~部屋~

しずく「それでは今夜はここでお休みください」

侑「うん、ありがとね」

しずく「それでは…ごゆっくり♡」



バタン



侑「ふああ…なんか疲れちゃったしもう寝よっか」

歩夢「そ、そうだね…」

13: 2023/03/07(火) 20:50:10.23 ID:rx2Q4zRCi
~深夜~

侑「・・・・・」パチ


侑「なんかトイレ行きたくなっちゃった…」


歩夢「ZZZ…」

侑「歩夢を起こさないように…トイレ行って来よっと」



バタン



歩夢「・・・・・」

14: 2023/03/07(火) 20:51:34.73 ID:rx2Q4zRCi
~廊下~

侑「えっと…トイレは…どこだ?」

侑「せつ菜ちゃんかしずくちゃんに聞いた方がいいのかな…でも起こすのは…」



ワイワイガヤガヤ



侑「お?あそこの部屋から声が…まだ起きてるのかな?」

15: 2023/03/07(火) 20:53:12.27 ID:rx2Q4zRCi
侑「ちょっと覗いてみよう…」チラ







しずく「侑さん…美味しそうですよね♡」キラッ

せつ菜「はい!もう血吸うの我慢するのも大変でしたよ!」キラッ


侑「!?」

16: 2023/03/07(火) 20:54:52.97 ID:rx2Q4zRCi
侑(え!?私の血吸う!?それにあの牙…)

侑(まさか2人は…吸血鬼!?)

侑(やっぱり怪物はいたんだ…)



しずく「さて、そろそろ寝たころですし…」

せつ菜「吸いに行くとしますか!」



侑(や、ヤバイ…逃げないと!)

17: 2023/03/07(火) 20:56:04.47 ID:rx2Q4zRCi
~部屋~

侑「歩夢!起きて!」ユサユサ

歩夢「ふああ…何侑ちゃん…?」

侑「説明は後!この屋敷からでるよ!」

歩夢「う、うん…」



タタタ…

18: 2023/03/07(火) 21:06:14.26 ID:rx2Q4zRCi
~森の中~


タタタ…


歩夢「ゆ、侑ちゃん…どうしたの?」



ギュッ



歩夢「え!?侑ちゃん!?」

侑「大丈夫だから…歩夢は私が守るから」

歩夢「守るって…何から?」

侑「恐ろしい…怪物からだよ」

19: 2023/03/07(火) 21:07:14.24 ID:rx2Q4zRCi
歩夢「怪物?怪物って…」



ガブッ




侑「つっ…え…歩夢…」


歩夢「こんなこと…しちゃう人かなぁ…」キラッ

20: 2023/03/07(火) 21:09:35.97 ID:rx2Q4zRCi
侑「ま、まさか歩夢も…」

歩夢「うふふ…あの人達としばらく一緒にいて、何もされてないと思った?」

歩夢「そりゃ最初は驚いたけど…侑ちゃんの血吸えるなら悪くないかなって」


歩夢「だから侑ちゃん…いただきます♡」カプッ


チュウウウウウウウウウウウウウ


侑「あ…あああ…」ガク

21: 2023/03/07(火) 21:11:58.15 ID:rx2Q4zRCi
せつ菜「ちょっと歩夢さん!」

しずく「先につまみ食いなんてずるいですよ!」

歩夢「ええ~でも侑ちゃんは私のご馳走だし…」

侑(いつの間に2人も…)


せつ菜「ハァ…これで侑さんも吸血鬼…」

しずく「純粋な人間の甘美な血ではなくなってしまいましたね…」

侑「あの…それなんだけど…」

歩夢「?」

22: 2023/03/07(火) 21:13:39.64 ID:rx2Q4zRCi
侑「私…別に血が欲しいと思わないんだけど…」

せつ菜「おかしいですね…吸血鬼に噛まれたものは同じく…」

歩夢「それに牙も生えてないし…」

しずく「もしかして侑さん…特異体質では?」

侑「特異体質?」

23: 2023/03/07(火) 21:15:30.01 ID:rx2Q4zRCi
しずく「稀にいるんですよ、噛まれても吸血鬼にならない人が」

侑「へぇ…」

しずく「でも不氏性だけは身につくのでいくら血を流しても平気とか…」

侑「へ、へぇ…」


せつ菜「そ、それはつまり…」

歩夢「侑ちゃんからいくらでも血を吸っていいって事だね!」

侑「」

24: 2023/03/07(火) 21:17:14.75 ID:rx2Q4zRCi
歩夢「それじゃ改めて…いただきます♡」カプッ


チュウウウウウウウウウウウウウ


侑「あ、ああ…」


しずく「もう歩夢さんってば…じゃあ私も♡」チュ



チュウウウウウウウウウウウウウ



侑「!?」

侑(しずくちゃん…口内に直接…)

25: 2023/03/07(火) 21:19:38.21 ID:rx2Q4zRCi
しずく「んっ♡ちゅうっ♡んはぁ♡」チュバチュバ

侑「んああ♡」

歩夢「ちょ、ちょっとしずくちゃん!ついでに侑ちゃんの唇まで…」

しずく「私は直接口内から血を吸えるんです♡歩夢さんとは年季が違いますから♡」

歩夢「むぅ~」

26: 2023/03/07(火) 21:21:41.07 ID:rx2Q4zRCi
せつ菜「さて…それでは私も」ビリツ

侑「ちょ…服が…」プルン

せつ菜「侑さん…いいおっOいですね♡」カプ



チュウウウウウウウウウウウウウ



侑「んあああああああああああああああああっ♡」ビクンビクン

しずく「せつ菜さんの吸い方の方がヤバくないですか?」

歩夢「た、確かに…」

27: 2023/03/07(火) 21:23:38.22 ID:rx2Q4zRCi
せつ菜「ぷはぁ…いい味でしたよ侑さん♡」


侑「はぁ…はぁ…」


しずく「大分お疲れのようですね…」

侑「そりゃ無限に血出せるって言われても体力が…」

せつ菜「そうですね…これからは気を付けて吸います」

歩夢「体力戻ったらまたよろしくね、侑ちゃん♡」

侑「ええ…」

28: 2023/03/07(火) 21:25:52.71 ID:rx2Q4zRCi
~数日後~

配達員「レバーお届けに上がりましたの~」

しずく「お疲れ様です」

配達員「いえいえ、そういえば最近人工血液をお頼みにならないようですが…なにかありましたの?」

せつ菜「まぁ…もっといいものが手に入りましたので♡」

配達員「…?まぁ他のものをたのんでくれればどうでもいいですの、それでは」



バタン

29: 2023/03/07(火) 21:28:19.96 ID:rx2Q4zRCi
せつ菜「さて、今日もレバーを食べてよろしくお願いしますよ、侑さん♡」

歩夢「きょ、今日は私が唇から吸うんだから!」

しずく「お手並み拝見させていただきますよ、では私はお尻から♡」カプ

侑「んあっ!」ビクン



侑(というわけで私は今日も吸血鬼ちゃん達から血を吸われる)


侑(これはこれで、ときめいちゃうなぁ…♡)ハァハァ

30: 2023/03/07(火) 21:29:19.22 ID:rx2Q4zRCi
侑(みんなも、森の奥には入り込まないようにね)


侑(でないと、こわ~い吸血鬼ちゃんに身も心も吸い取られちゃうよ♡)



おしまい

引用元: 侑「おとなりの吸血鬼さん」