1: 2010/09/06(月) 21:03:40.55 ID:pVxmzkpA0
とある昼食時で
芳佳「シャーリーさんって、いつも私が作ったご飯おいしそうに食べてくれますね」

シャーリー「そりゃそうだ、宮藤の料理はおいしいからな」

芳佳「なんか私の理想のお姉ちゃんって感じです」

シャーリー「そうか?ははは、じゃあ可愛がってやるぞ、宮藤」

芳佳「ちょ、ちょっと、くすぐったいです、シャーリーさん!」

ゲルト「!!!!?????!?!?!?!?」

シャーリー「でも、私がお姉さんか~、まぁ母みたいって言われるよりは断然嬉しいな」

芳佳「料理おいしそうに食べてくれますし、胸大きいですし、頼りになりますし、胸大き
いですから理想のお姉ちゃんです!」

シャーリー「そうかそうか、じゃあお姉さんの胸に飛び込んでこい」

芳佳「お姉ちゃーーーん」

ズッキ「あrdytgfりすうぇhrdf、あたしのーー!」
ストライクウィッチーズ 劇場版

2: 2010/09/06(月) 21:04:45.13 ID:pVxmzkpA0
ゲルト「何だこれは?おかしい、何なんだ!おい、ハルトマン!」

エーリカ「知らないよ、トゥルーデいつも口うるさいから嫌われちゃったんじゃない?」

ゲルト「そんな馬鹿な……私は宮藤が立派な女性になれるように接してきた……それが裏目に出るとは……」

ゲルト「かくなるうえは……」

3: 2010/09/06(月) 21:05:16.30 ID:pVxmzkpA0
夕食
ゲルト「美味い!美味いぞ、宮藤!こんな美味いミソスープは初めて食べた!これはすごい!是非私に毎日ミソスープを作って欲しい!」

芳佳「え?ど、どうしたんですかバルクホルンさん?」

シャーリー「おいおい、どうしたバルクホルン、頭おかしくなったか?」

ゲルト「何を言う!お前にはこの美味さが分からないのか!なんと嘆かわしい!」

シャーリー「いや、美味しいよ、でも宮藤の料理が美味しいのは当然だからわざわざ言わなくていいかなって」

芳佳「シャーリーさん///// ありがとうございます、私これからも美味しい料理作りますね」

ゲルト「……おい、宮藤!私の皿はもう空だぞ、おかわりを持ってこい!」

芳佳「は、はい!今すぐよそってきます!」

エーリカ「別に怒鳴らなくてもいいじゃん」

ゲルト「…………」

4: 2010/09/06(月) 21:06:44.64 ID:pVxmzkpA0
夜中
エーリカ「やっと終わった、最近ミーナの話長いねー」

ゲルト「そうだな……」

テクテク

ゲルト「あ!お、おい宮藤、ちょっといいか?」

ガシッ

芳佳「い、痛いです、バルクホルン」

ゲルト「あ、すまない、宮藤。 すまないがちょっと話がしたいんだ」

芳佳「ごめんなさい、私、これからシャーリーさんの部屋に行くんです」

ゲルト「少しだけ、少しだけで良いんだ!」

芳佳「バルクホルンさん怖いです……それに痛いです……耳出てます」

ゲルト「こ、怖い?私が?」

芳佳「すみません、また今度聞きますから離して下さい!」

パシッ

ゲルト「…………」

エーリカ「トゥルーデ……必氏すぎ……」

6: 2010/09/06(月) 21:11:38.96 ID:pVxmzkpA0
朝食時
芳佳「皆さん朝食出来ましたよ」

ズッキ「dffdwtgtvひゅ、美味しそーー、いただきまーす!」

坂本「わっはっはっは、宮藤はまた腕を上げたな」

ズッキ「qあwせdfrtgyhじゅいこ」

ゲルト「ん?このミソスープ、いつもと味が違う?」

エーリカ「え、そうかなぁ?まぁ私は食べられればいいや」

ゲルト「宮藤、このミs」

シャーリー「宮藤、これ、いつもと味が違うがどうしたんだ?」

芳佳「お口に合いませんでしたか?」

シャーリー「いやいや、私はこっちの方が好みだな、と思ったんだ」

芳佳「本当ですか?!出汁を変えてみたんです、これからこっちにしますね!」

エーリカ「宮藤~、私たちの意見は聞かないのか~」

芳佳「ご、ごめんなさい」

8: 2010/09/06(月) 21:19:06.33 ID:pVxmzkpA0
ゲルト「……リベリアン」

シャーリー「ん?呼んだか、バルクホルン」

ゲルト「食事は黙って食べろ!騒がしいのは不愉快だ!」

バンッ、ガタ、バシャ

芳佳「あ、味噌汁が……」

ゲルト「あ、み、宮藤、これはちが」

芳佳「もう一度持ってきますね、座って待っててください。 あっそれより先にテーブル拭かなきゃ」

シャーリー「一人で大丈夫か、宮藤?手伝うぞ」

ゲルト「……要らない」

ゲルト「ミソスープはもう要らない!私は部屋に帰る!」

芳佳「あ、バルクホルンさん……味噌汁、おいしくなかったかな」

10: 2010/09/06(月) 21:32:20.66 ID:pVxmzkpA0
とある作戦終了後
ミーナ「どうしたのトゥルーデ、いつもの貴方らしくない戦いだったわ」

ゲルト「すまない……ちょっと休ませてくれ」

ガチャ、バタン

ミーナ「……」

ゲルト「ふう、私は……」

シャーリー「バルクホルン!」

ゲルト「リベリアンか……私を笑いに来たのだろう、あんなネウロイに堕とされかけたなんて……」

シャーリー「違う!どうしたんだよ、最近ちょっとおかしいぞ、悩みがあるのか?」

ゲルト「…………貴様が」

シャーリー「ん?」

11: 2010/09/06(月) 21:33:08.50 ID:pVxmzkpA0
ゲルト「貴様がそれを言うかああああああああああ!泥棒兎いいいいいいいいいいいい!」

シャーリー「ちょ、どうしたんだ、バルクホルン?」

ゲルト「貴様が貴様がああああああああああああ!」

芳佳「やめてください!」

ゲルト「宮藤!?」

芳佳「喧嘩はやめて下さい!せっかくいろいろな国からいろいろな人が集まって、仲良くやっているのに……こんな事しないで下さい!」

シャーリー「……ごめん、バルクホルン」

ゲルト「何故だ、何故謝るリベリアン」

シャーリー「だって、お前わたしの発言に怒ってたみたいだったからさ」

ゲルト「お前は悪くないだろ!私が馬鹿みたいに喚き散らしただけだ!何故謝るんだ!ふざけるな!」

芳佳「バ、バルクホルンさん、おちついて下さい」

ドンッ

芳佳「痛っ」

バルクホルン「あ、あ、これはちが、違う!うわあああああああああ」

12: 2010/09/06(月) 21:35:10.70 ID:K8hF5gY40
お姉ちゃん・・・

18: 2010/09/06(月) 21:59:42.17 ID:pVxmzkpA0
とある昼下がり
ウーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ズッキ「frちゅんhd987yhn」

ミーナ「ネウロイよ、皆至急戦闘準備! おかしいわね、今日は来ないはずなのだけど……」

坂本「おい、ミーナ、ネウロイの反応、二つあるぞ。しかも都市に近い、何故いままで見つからなかったんだ!」

ミーナ「全員揃ったわね、作戦を説明します」

ミーナ「まず、この都市に近い方のネウロイをトゥルーデ、フラウ、ルッキーニさん、リーネさん、ペリーヌさん、シャーリーさん、エイラさん。こちらのネウロイは私と宮藤さんと美緒」

ペリーヌ「そんな、こちらにも農村がありますわよ! 均等に分けるべきです!」

ミーナ「人口の多い都市を優先的に守る、当然のこと、これは上官命令よ」

リーネ「す、すみません……芳佳ちゃんが……」

19: 2010/09/06(月) 22:01:53.48 ID:pVxmzkpA0
ミーナ「え?宮藤さんが一人で出かけた?!」

リーネ「芳佳ちゃん、何か欲しい物があるらしくて……直ぐ帰るし、皆いないから外出許可はいいやって……」

ミーナ「そんな……ちょうど戦闘訓練の時に……あの時、確か宮藤さんとリーネさんとルッキーニさんしかいなかったわね……」

ズッキ「え?fvrtgyhんじゅいk」

リーネ「私が止めなかったからすみません、あの農村でないとどうしても手に入らないって……」

エイラ「しかも、宮藤、この2体目のネウロイの近くにいるゾ!」

シャーリー「整備班から連絡だ、急なことでまだ少佐と中佐のストライカーユニットの整備が終わっていないらしい」

坂本「何だと!では宮藤は一人?」

ミーナ「宮藤さんの救援にさける人は一人よ」

ゲルト「何だと!そんな馬鹿な事があるか!」

ミーナ「駄目よ、では作戦を変更して、この農村付近のネウロイにはトゥルーデ、お願い」

ゲルト「私?ふっ、私じゃなくてリベリアンが行けばいい、その方が宮藤も喜ぶだろう」

シャーリー「バルクホルン……」

21: 2010/09/06(月) 22:06:22.90 ID:pVxmzkpA0
エイラ「宮藤と通信が繋がるゾ!」

ミーナ「しょうがないわね、繋げて。宮藤さん」

芳佳『ミーナさん、ネウロイが!』

ミーナ「分かっているわ、そちらにはシャーr……」

シャーリー「宮藤! 何故勝手に出かけた!」

芳佳『……最近バルクホルンさん元気が無くて、どうしても元気出して欲しかったから、何かしてあげたくて』

シャーリー「何故外出許可を貰わなかった? それほど急ぐことでもないだろう」

芳佳『だって、だって私はバルクホルンさんが大好きだから!早く元気になってバルクホルンさんにはいつものように叱って欲しいかったんです!』

ゲルト「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

シャーリー「あはははははは、そうかそうか」

ゲルト「ミーナ!私が出る、私が宮藤を守る!」

ミーナ「ふふ、分かったわ、頑張ってトゥルーデ」

22: 2010/09/06(月) 22:07:02.72 ID:pVxmzkpA0
数十分後、都市部のネウロイはウィッチーズによって倒された
ゲルト「うおおおおおおおおおおおおお」

ドガーン、バギッ、ドゴッ、パキーン

芳佳「やりましたね、バルクホルンさん!」

ミーナ「ふふ、これがお姉ちゃんパワーね」

坂本「なにいってだこいつ」

23: 2010/09/06(月) 22:07:33.65 ID:pVxmzkpA0
その後
ミーナ「宮藤さん、貴方は無断外出という重大な軍規違反を犯しました」

ミーナ「本来なら、禁固刑だけれど、ネウロイを倒した功績から、トイレ掃除1週間、これはリーネさん、ルッキーニさんもです」

リーネ「はぁい……」

ズッキ「xcう゛ぃfおbtjgvrfkvgbh」

バルクホルン「宮藤!私も手伝うからな」

ミーナ「駄目よ!それじゃあ罰にならないでしょ」

芳佳「大丈夫です!バルクホルンさん、それよりこれ……」

バルクホルン「これは……?オルゴールか?」

シャーリー「宮藤がさ、いきなりオルゴールの作り方教えて下さいって言ってきて、こんな事もあろうかと作れるようになっていたから良かったけどな」

バルクホルン「宮藤……私はそんな事も分からずに……」

芳佳「ちょっと歪ですが、一生懸命つくりました、大切にして下さい!」

バルクホルン「ああ、勿論だ!」

芳佳「私の理想のお姉さんはシャーリーさんみたいだって言いましたけど、バルクホルンさんは本当のお姉さんみたいに思ってます」

芳佳「お姉ちゃん、大好き!」
終わり

25: 2010/09/06(月) 22:12:27.79 ID:K8hF5gY40
駆け足だったな

27: 2010/09/06(月) 22:13:46.42 ID:FdRbFQM/0
これで終わりだと?
それは許可出来ない、続けたまえ

30: 2010/09/06(月) 22:18:50.68 ID:ptxxHUXi0
おいまだ終わりじゃないだろう
今日は妹の日だ、もっとお姉ちゃんを狂わせておくれ

31: 2010/09/06(月) 22:34:24.18 ID:/NKv8BGUP
ルッキーニ「シャ~リ~!」

シャーリー「うわっ、ルッキーニ! いきなり抱きつくなよ」

ルッキーニ「柔らか~い」

シャーリー「もう、しょうがないな。ルッキーニは」

芳佳「でも、シャーリーさんってルッキーニちゃんと仲がいいですよね」

シャーリー「まぁな。気が合うんだよ。ルッキーニとは」

芳佳「まるで姉妹みたいですよね」

シャーリー「よせよ、照れるだろ?」

芳佳「いえいえ、本当に理想のお姉ちゃんですよ。わたしもこんなおねえちゃんが欲しかったなぁ」

ゲルト「!!」

芳佳「あれ? バルクホルンさん。どうかしたんですか?」

シャーリー「リベリアン。少し話がある」

とか乗っ取ろうかと思ったが、俺が規制中だった

34: 2010/09/06(月) 23:01:48.28 ID:/NKv8BGUP
シャーリー「何だよ。いきなり」

ゲルト「いいから来い!」

芳佳「あっ、シャーリーさん、バルクホルンさん……いっちゃった」


シャーリー「で、宮藤がいない所まで来て、何をするんだ?」

ゲルト「……くれ」

シャーリー「へっ? なんだって?」

ゲルト「わたしを! お姉ちゃんにしてくれ!」

シャーリー「…………」

ゲルト「…………」

エーリカ「トゥルーデ。そういう趣味があったんだ」

ゲルト「って、ハルトマン! 何時からそこにいた!」

35: 2010/09/06(月) 23:10:02.85 ID:/NKv8BGUP
シャーリー「バルクホルン。悪い。わたしはそう言う趣味はないんだけど」

ゲルト「オマエも勘違いするな! そう言う意味じゃなくてだな……」

エーリカ「勘違いも何も、そのまんまの意味じゃん」

ゲルト「違う! そのだな……そうすれば、理想の姉っぽくなれるかを教えて欲しいんだ」

シャーリー「はっ?」

ゲルト「宮藤は、お前のことを「理想のお姉ちゃん」だって言ってただろ?」

ゲルト「私も理想の姉として痛いと思ってだな。 か、勘違いするなよ。クリスの理想の姉になるためだぞ」

シャーリー「いやいや、誰も勘違いしてないだろ」

エーリカ「はは~ん。トゥルーデはミヤフジに気に入られたいんだね」

ゲルト「ち、違うぞ、ハルトマン! 私はカールスラント軍人としてだな、妹にとっても理想で」

エーリカ「はいはい」

38: 2010/09/06(月) 23:15:49.88 ID:/NKv8BGUP
シャーリー「……(ニヤッ)……そうだな。お前の妹のためならしょうがないな」

ゲルト「ほ、本当か?」

エーリカ「わたしも手伝うよ。クリスのためだし」

ゲルト「すまん、恩に着る」

シャーリー「はっはっは、持つべきものは仲間だろ」

エーリカ「そうそう、本当に困ってる人を放っておけないよ」

ゲルト「お前たち……」

エーリカ(何より面白そうだしね)

シャーリー(これは楽しくなりそうだ)

40: 2010/09/06(月) 23:23:48.69 ID:/NKv8BGUP
シャーリー「という事で、まず必要なのは相手の気持ちを知ることだな」

ゲルト「相手の気持ちを知る?」

シャーリー「そうだ。わたしはルッキーニをよく知っている。一緒に遊んだりもするからな」

ゲルト「そうか……確かにそう言われてみれば、相手を知らずに付き合うことは出来んな」

シャーリー「そこで、扶桑には「形から入る」っていう言葉があってだな」

エーリカ「そこでこんなのを用意してみましたー!」

ゲルト「ま、待て! これはわたしがクリスに買った服じゃないか!」

エーリカ「いやいや、これはクリスに買ったのと同じ柄の服だよ。トゥルーデに採寸をあわせてね」

ゲルト「ハルトマン。どうしてそんな事を」

エーリカ「こんな事もあろうかと思って」

シャーリー「これは、お前がクリスに似合う服として購入したんだ。本当は宮藤だがな」

シャーリー「そこで、これを着てまずは妹になりきって気持ちを考えようというわけだ」

42: 2010/09/06(月) 23:31:13.46 ID:/NKv8BGUP
ゲルト「ほ、本当に着るのか?」

シャーリー「無論! まずは基礎だしな」

エーリカ「それとも理想のお姉ちゃんになるのを、自分の都合で諦めるの?」

ゲルト「そ、そんなことあるか!」

ゲルト「……ごくり」

(そして、数分後)

ゲルト(5話の格好で)「き、着替えたぞ」

エーリカ「おーこれはまさしくいもうとだー……プププ」

シャーリー「これならあいてのきもちもりかいしやすいなー……ククク」

ゲルト「そ、そうなのか?」

シャーリー「まぁ、格好だけじゃなくて、言葉遣いとか仕草も入れると気持ちが理解しやすいぞ?」

エーリカ「クリスやミヤフジって可愛いからね~。いつもの堅物みたいなトゥルーデじゃ理解できないかも」

ゲルト「そ、そんなことあるか! わたしだって宮…じゃなくてクリスの真似くらい」

エーリカ「じゃあ、やってみてよ」

43: 2010/09/06(月) 23:37:14.66 ID:/NKv8BGUP
ゲルト「わ、分かった……コホン」

(そして、扉の開く音)

ゲルト「おねえちゃ~ん。一緒にピクニックに行こうよ~」

エイラ「……」

ゲルト「……」

エイラ「……」

ゲルト「……あ、いや……」

エイラ「……ジャマシタナ」(ガチャンと扉が閉まる)

ゲルト「エ、エイラー! 待ってくれ! 誤解だー!」

シャーリー「……(腹を抱えて笑いをこらえている)」

エーリカ「……(ベッドに埋もれて肩を震わせている)」

44: 2010/09/06(月) 23:42:29.39 ID:/NKv8BGUP
ゲルト「さ、最悪だ……」

シャーリー「まぁ、まぁ、気にするな……ククク」

エーリカ「あとで誤解を解けばいいじゃん……プププ」

ゲルト「それであのエイラが納得するか」

シャーリー「まぁ、クヨクヨしててもしょうがない!」

エーリカ「そうそう、とりあえず前を見て歩けばいいよ!」

ゲルト「早くも心が折れそうだ」

シャーリー「理想のお姉ちゃんになるのにへこたれてちゃ駄目だと思うぞ」

ゲルト「ああ……分かってはいるがな」

エーリカ「というわけで次行ってみよー!」


46: 2010/09/06(月) 23:47:56.71 ID:/NKv8BGUP
シャーリー「次はなんといっても包容力だ」

ゲルト「ホウヨウリョク?」

シャーリー「つまりは……(エーリカをポフッと抱き寄せる)……こういうことだ」

エーリカ「おお、これは気持ちがいい」

ゲルト「だが、その胸のせいじゃないのか?」

エーリカ「ちがうね。それだけじゃないね、これは!」

シャーリー「そう、こうやって子供を抱えるのにもコツがいるんだ」

シャーリー「そこで、その練習にこんなものを用意してみた!」

ゲルト「これは……熊のぬいぐるみ? 結構大きいな」

シャーリー「これを自分の妹だと思って抱きかかえるんだ」

ゲルト「こ、こうか?」

シャーリー「そう、それをこうやって撫でたり、話しかけたりすると効果的だぞ」

エーリカ「おお、確かに気持ちがいい!」

47: 2010/09/06(月) 23:52:47.24 ID:/NKv8BGUP
ゲルト「そ、そうなのか?よしっ!」

(そして扉の開く音)

ゲルト(あの格好で)「お前は今日も可愛いなぁ……(ナデナデ)」

リーネ「……」

ゲルト「あっ……」

リーネ「……」

ゲルト「……いや、これは……」

リーネ「大丈夫です。変わった趣味を持ってても気にしませんから。失礼します」(ガチャンと扉が閉まる)

ゲルト「リーネぇぇぇぇぇぇぇ! 誤解だぁぁぁぁぁぁぁ!」

シャーリー「……プッククク(腹を抱えて笑いをこらえている)」

エーリカ「……ヒーヒー(ベッドに埋もれて肩を震わせている)」

50: 2010/09/06(月) 23:58:39.87 ID:/NKv8BGUP
ゲルト「エイラに続きリーネまで……」

シャーリー「お、落ち込むことないだろ。……プッ」

エイラ「そーそーそうだよ……プププ」

ゲルト「そ、そうか……」

シャーリー「リーネならちゃんと理解してくれるさ」

エーリカ(トゥルーデがそういう趣味の持ち主だってことをね。あの子は好きそうだし)

ゲルト「ま、まぁ、リーネは賢いからな。すぐに理解してくれるだろう」

シャーリー「そうそう、じゃあ、最後だ」

51: 2010/09/07(火) 00:05:16.77 ID:8tLKRJzTP
シャーリー「やっぱり最後は気合と意気込みと愛だな!」

ゲルト「意気込み?」

シャーリー「そうだ。自分が妹が好きだって事を第一にしなくちゃな」

ゲルト「その想いなら誰にも負けるつもりはない」

シャーリー「じゃあ、それを声に出せるか?」

ゲルト「そ、それは……」

エーリカ「あっ、ちょっと用事が……少し外に出るね~」

シャーリー「ふ~ん。で、言えるか?」

ゲルト「わ、わざわざ大声にしなくても」

シャーリー「わたしはルッキーニの事が大好きだぞ!」

ゲルト「うっ……わ、わたしだって……」

シャーリー「じゃあ、気合を入れて言ってみなよ。わたしは妹が好きだッてな」

ゲルト「わたしは、妹が……好きだ」

52: 2010/09/07(火) 00:10:21.58 ID:8tLKRJzTP
シャーリー「声が小さいな」

ゲルト「わたしは、妹が好きだ! 愛してるんだ!」

シャーリー「もっと気合を入れて大きく!」

ゲルト「……すぅ」

エイラ「ナンダヨー。大尉の主張って」

ペリーヌ「まったく、皆を集めるほどの事ですの? ハルトマン中尉」

エーリカ「いいから、早く来なって」

(そして、ドアを開ける)

ゲルト(あの格(ry)「わたしは妹が大好きだ! この世の何よりも愛してるんだー!」

53: 2010/09/07(火) 00:14:06.89 ID:8tLKRJzTP
エイラ「……」

サーニャ「……」

ペリーヌ「……」

リーネ「……」

ルッキーニ「……」

ミーナ「……あらあら」

坂本「……気合が入ってるな」

エーリカ「……プククク」

ゲルト「…………」

ゲルト「あ……いや、その……」

宮藤「あの、バルクホルンさん」

ゲルト「み、宮藤……う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

56: 2010/09/07(火) 00:18:58.82 ID:8tLKRJzTP
ペリーヌ「あっ、逃げましたわ」

シャーリー「あっはっはっはっは……ひー、お腹が痛い」

エーリカ「あっはっはっは……まさに、片腹大激痛みたいな感じだね」

宮藤「……バルクホルンさん」

(某日・海岸)

ゲルト「うう……ひくっ……わたしは……」

ゲルト「隊だけでなく宮藤の前であんな醜態まで」

ゲルト「もう、駄目だ」

その時、肩を叩く手

宮藤「バルクホルンさん」

ゲルト「み、宮藤! み、見るなぁ!」

57: 2010/09/07(火) 00:23:31.04 ID:8tLKRJzTP
宮藤「ど、どうしたんですか! バルクホルンさん!」

ゲルト「何も言うな。理想の姉になれず、しかもあんな醜態をさらして」

ゲルト「もう、クリスにもお前にも顔向けが出来ない。姉失格だ」

宮藤「……」

宮藤「隣、いいですか?」

ゲルト「……ぐすっ……ぐすっ……」

宮藤「バルクホルンさんっていい人ですよね」

ゲルト「えっ?」

60: 2010/09/07(火) 00:29:09.49 ID:8tLKRJzTP
宮藤「だって、クリスちゃんの為に本気で頑張って、本気で泣けるじゃないですか」

宮藤「この前の買い物の時だって、自分の買うものは出てこなくても妹さんの為だとすぐに頼みましたし」

ゲルト「だ、だが……」

宮藤「そう言う風に、誰かの為に頑張れる人って素敵だと思います」

宮藤「きっと、その誰かがクリスちゃんだから、いいお姉さんなんだと思います」

ゲルト「だが、……シャーリーみたいにはなれない」

宮藤「あはは……」

宮藤「でも……理想は一つじゃなくてもいいんじゃないでしょうか?」

62: 2010/09/07(火) 00:35:46.89 ID:8tLKRJzTP
ゲルト「えっ?」

宮藤「シャーリーさんみたいな優しいお姉ちゃん、バルクホルンさんみたいな頑張るお姉ちゃん」

宮藤「でも、どっちが良くてどっちが悪いとかは言えませんよ」

宮藤「だから、バルクホルンさんは今のままが一番いいんじゃないでしょうか? クリスちゃんのお姉ちゃんとして」

ゲルト「み、宮藤……」

宮藤「えへっ、リーネちゃんの受け売りですけど」

ゲルト「……」

ぽふっと芳佳の肩にゲルトの頭が乗る

宮藤「うわっ! バルクホルンさん?」

ゲルト「しばらく、このままで居させてくれないか? まだ泣き顔を見られたくない」

宮藤「は、はいっ!」

ゲルト「…………アリガトウ」

宮藤「へっ? 何か言いましたか?」

ゲルト「……」

宮藤「バルクホルンさーん?」

65: 2010/09/07(火) 00:42:37.80 ID:8tLKRJzTP
(その後)

シャーリー「いやー、やっぱりバルクホルンをからかうと面白いな」

エーリカ「トゥルーデは基本的に堅物だからね。すっごく面白かったよ」

シャーリー「お前も悪だなー」

???「ほぉ……やっぱり、あれはからかってたのか」

シャーリー「へっ?」

エーリカ「そりゃ~、あんな服着たり人形を可愛がるなんて事しないからね」

エーリカ「笑いを抑えるのが大変だったよ」

シャーリー「ハルトマン! ハルトマン!」

エーリカ「え?なにさ……あっ」

ゲルト「お前ら、人が必氏になってるのをいい事に……」

エーリカ「えっと……トゥルーデ……手に持ってるバットは何かな?」

ゲルト「いやな、カールスラント軍人としてお前らの根性を少し叩きなおそうと思ってな」

66: 2010/09/07(火) 00:48:53.58 ID:8tLKRJzTP
シャーリー「あ、あはははは……」

エーリカ「こういう時は……」

シャーエリ「戦略的撤退!」

ゲルト「待たんか、貴様らぁぁぁぁぁぁ!」



この後、バルクホルンさんはシャーリーさんとハルトマンさんを一日中追っかけまわしていました。

夕食の時にハルトマンさんの頭に大きな瘤が出来てたのが印象的です。

そんなこんなでこの騒動は終わりました。

余談ですが、この後バルクホルンさんは一度クリスさんのお見舞いに行ったそうです。

大きなぬいぐるみと洋服を持って。

その日の夜、凄く顔が嬉しそうに帰ってきたのはわたしだけの秘密。

69: 2010/09/07(火) 00:52:58.93 ID:8tLKRJzTP
と、終わりまで書いて正気に戻った。

何を書いてるんだ俺は……
>>7の発言で「いや、そう言う風に虐められながらも必氏に理想のお姉ちゃんを目指して、それでも挫折して砂浜に体育座りになって涙目なお姉ちゃんを見たくないのか?」
とか思ったらいつの間にか即席で書いてた。

ちょっと、枕に頭を埋めて足をバタバタしてくる

74: 2010/09/07(火) 01:32:09.18 ID:8tLKRJzTP
ここは流れに反逆して

ゲルト「ふん、リベリアンが姉など務まる訳がないだろう」

シャーリー「ふん、少なくてもお前に負ける気はしないな」

ルッキーニ「じゃあ、妹対決~♪ どっちが姉にふさわしいか。あたしはシャーリーの妹役~」

ゲルト「まて、クリスは今病院だぞ。わたしは」

エーリカ「じゃあ、わたしが妹になってあげるよ。トゥルーデ」

ゲルト「うわっ! ハルトマン!」

エーリカ「甘えても、いいよね?」

あえてトゥルーデ×エーリカを推してみる
眠いからあとは頼んだ

100: 2010/09/07(火) 22:49:12.04 ID:8tLKRJzTP



芳佳「わたしもシャーリーさんみたいなお姉ちゃんが欲しかったな~」

シャーリー「おお、そんな事を言ってくれるなんて嬉しいな」

ルッキーニ「駄目ー! シャーリーは私のー!」

芳佳「ええー。ルッキーニちゃんズルイ」

ルッキーニ「べ~。芳佳もシャーリーみたいなお姉ちゃんを見つけてみてよ」

芳佳「そ、そんな~」

ゲルト「ゴホン! 宮藤。もし、わたしで」

リーネ「芳佳ちゃん。シャーリーさんみたいな理想のお姉ちゃんが欲しいの?」

芳佳「リーネちゃん。いや、一日くらいは妹気分もいいかな~って」

リーネ「じゃあ、わたしがなってあげるよ」

芳佳「って、ええええ!」

ゲルト「……タイミングを逃した」

103: 2010/09/07(火) 22:58:39.93 ID:8tLKRJzTP
芳佳「でも、リーネちゃんってお姉ちゃんとか居るの?」

リーネ「うん、お姉ちゃんや妹が居るよ」

芳佳「すごーい。きっと、リーネちゃんみたいに優しい人達なのかなぁ?」

リーネ「……え~っと、気にしないほうがいいよ。芳佳ちゃん」

芳佳「???」

リーネ「そう言うわけで、妹の面倒を見た事があるし、芳佳ちゃんが一日だけ妹になりたいんならって」

芳佳「でも、リーネちゃん。迷惑じゃないの?」

リーネ「ううん、大丈夫。芳佳ちゃんの理想のお姉ちゃんになってあげるよ。一日だけ」

芳佳「うん、じゃあわたしは今日だけリーネちゃんの理想の妹になってあげるよ」



ゲルト「……お茶が美味いな。ハルトマン」

エーリカ「なに黄昏てんのさ」

105: 2010/09/07(火) 23:08:15.55 ID:8tLKRJzTP
リーネ「……う~ん、とは言ってもお姉ちゃんのする事ってなんだろう?」

芳佳「リーネちゃんのお姉ちゃんは何をやってるの?」

リーネ(えっと、ファラウェイランドに行ッたと思ったら空軍に戻ってきて、部隊の人に迷惑かけて危険な事やって、終わったと思ったら30歳年上の人と結婚)

リーネ「……ちょっと波乱万丈かな」

芳佳「へー、どんなお姉さんなんだろ」

リーネ「あっ。でも、お菓子作りとか手伝ってもらったなぁ」

芳佳「それだよ! リーネちゃん!」

リーネ「えっ?」

芳佳「妹はおねえちゃんを頼りにして、お姉ちゃんはそれに応える」

リーネ「それだね! じゃあ、今日一日はわたしを頼りにしてね」

芳佳「うん!」



ゲルト「……なぁ、人生ってなんだろうな、ハルトマン」

エーリカ「いきなり話を振られても訳わかんないんだけど」


106: 2010/09/07(火) 23:14:27.47 ID:8tLKRJzTP
(同日・調理場)

芳佳「という訳で、今日はお菓子作りを頑張るぞー」

リーネ「芳佳ちゃんは何を作りたいの?」

芳佳「あー、駄目だよ、お姉ちゃん。今日のリーネちゃんはお姉ちゃんなんだから。わたしのことも芳佳って言ってよ」

リーネ「えっ! そ、そうだね。よ、芳佳」

芳佳「うん、お姉ちゃん」

リーネ「じゃあ、改めて何を作りたいの?」

芳佳「その、ケーキを作りたいなって」

リーネ「じゃあ、わたしも手伝ってあげるから」

芳佳「うん!」



ゲルト「……」

エーリカ「トゥルーデ、生きてる? おーい」 

108: 2010/09/07(火) 23:24:54.77 ID:8tLKRJzTP
芳佳「えっと……まずは」

リーネ「はい、これが卵とお砂糖」

芳佳「うん、ありがとう。お姉ちゃん」

リーネ「じゃあ、わたしは小麦粉と膨らし粉を振るってるから」

芳佳「じゃあ……」

リーネ「きゃあ!(ボフッ)」

芳佳「どうしたの!」

リーネ「小麦粉の袋を落としちゃって……けほっ、けほっ」

芳佳「うわわ……けほっ、けほっ」

シャーリー「おいおい、大丈夫かよ。ほら、これで顔を拭け」

芳佳「あ、ありがとうございます」

リーネ「ご、ごめんね。芳佳ちゃ……芳佳」

シャーリー「リーネもほらっ、タオル」

リーネ「ありがとうございます」

112: 2010/09/07(火) 23:37:06.50 ID:8tLKRJzTP
(しばらく後)

リーネ「よーし、そろそろオーブンの用意をしないと」

芳佳「うん……あれ?」

リーネ「どうしたの?」

芳佳「薪がない。外のを取って来ないと」

リーネ「えっ、じゃあわたしが取ってくるよ」

芳佳「えっ? お姉ちゃん一人で大丈夫?」

リーネ「芳佳はお姉ちゃんをもう少し信用しなさい」

芳佳「……大丈夫かなぁ?」

リーネ「きゃー!(ゴロンゴロン)」

シャーリー「はぁ……わたしも手伝ってやるか」

芳佳「シャーリーさん、お願いします」

リーネ「……ぐすん」

113: 2010/09/07(火) 23:47:33.17 ID:8tLKRJzTP
芳佳「という訳で完成!」

リーネ「やったね、芳佳」

シャーリー「おっ、一日姉妹の協作か~」

ルッキーニ「ん~、いい匂い。おいしそ~」

ミーナ「あら、おいしそうなケーキ。わたし達も頂こうかしら」

皆「いただきま~す」

芳佳「ん~、美味しい」

リーネ「そうだね」

シャーリー「って、おい宮藤。口の周りにクリームがついてるぞ」

芳佳「ええっ!」

リーネ「あっ、拭いてあげるね」

芳佳「え? いいよ。そこまでしなくても」

リーネ「今日は妹でしょ? お姉ちゃんに任せなさい」

115: 2010/09/07(火) 23:53:02.74 ID:8tLKRJzTP
芳佳「んん~(フキフキ)……ありがとう、お姉ちゃん」

リーネ「うん……」

ルッキーニ「うじゅ~、おいしー」

シャーリー「ほら、ルッキーニも汚れてるぞ」

ルッキーニ「んん~、ありがと、シャーリー」

リーネ「……」

(そして、食後)

芳佳「あー、美味しかった」

リーネ「うん、そうだね」

芳佳「次は何をしようか? お姉ちゃん」

リーネ「……ねぇ、芳佳ちゃん」

芳佳「へっ?」

リーネ「やっぱり、無しにしようか。一日姉妹」

116: 2010/09/07(火) 23:59:37.87 ID:8tLKRJzTP
芳佳「えええっ! ど、どうして? わたし、何かいけない事したかな?」

リーネ「ううん、そうじゃなくて……ただ、やっぱり不自然だなって思って」

芳佳「不自然?」

リーネ「わたしは芳佳ちゃんの理想のお姉ちゃんにはなれないって。頼りがいがあって、気配りが出来るなんて、わたしにはあわないよ」

芳佳「え?でも、リーネちゃんにはリーネちゃんの」

リーネ「ううん。ケーキを作ってるときにも気づいたんだ。シャーリーさんがお姉ちゃんに近いって」

シャーリー「へっ? わたしが?」

リーネ「さりげなく手助けしてくれたり、気遣ってくれたり、ルッキーニちゃんにも自然にそうやって接してる」

シャーリー「わたしはそう言うつもりはないんだけど」

リーネ「でも、実際に出来てるじゃないですか。それって凄い事ですよ。わたしに比べて」

117: 2010/09/08(水) 00:03:48.55 ID:c7PQOEqAP
芳佳「そんな事全然ないよ!」

リーネ「えっ?」

芳佳「わたし、リーネちゃんの妹をやっているのが凄く楽しかったもん」

リーネ「楽しかった?」

芳佳「うん、確かにリーネちゃんはシャーリーさんとは違うけど、わたしに楽しさをくれる」

芳佳「そういうお姉ちゃんも理想の一つだと思うんだ。リーネちゃんは楽しくなかったの?」

リーネ「わ、わたしは……」

リーネ(そういえば、お姉ちゃん達と居たときも)

リーネ「楽しかった。うん、楽しかったよ」

芳佳「だよね! だから、リーネちゃんはそれでいいんだよ。きっと」

リーネ「うん、そうだね」

118: 2010/09/08(水) 00:08:40.65 ID:c7PQOEqAP
シャーリー「おお、なんか楽しそうだな」

ムギュッと二人を頭を胸に押し付ける

芳佳「わぷっ……はわ~」リーネ「しゃ、シャーリーさん」

シャーリー「じゃあ、あたしも混ぜなよ。別にお姉ちゃんは一人じゃなくてもいいだろ~」

ルッキーニ「あー、あたしもー!」

芳佳「わわわ、ルッキーニちゃん」

ルッキーニ「わたしも妹になるー♪ みーんな一緒だよ」

リーネ「あは、あはは」

ミーナ「あらあら、楽しそうでいいわね」

坂本「うむ、仲がいいのはいい事だな」

シャーリー「あはははは」

ルッキーニ「あっはっは」

芳佳「あははは」

リーネ(懐かしいな。こういうの……気持ちいいね。芳佳ちゃん)

119: 2010/09/08(水) 00:12:56.17 ID:c7PQOEqAP
リーネ(この感覚。この楽しさ。まるで……)

リーネ(本当の家族みたいで)







ミーナ「あら? ペリーヌさん。トゥルーデはどこかしら?」

ペリーヌ「そういえば、先ほど出て行きましたけど……」

エーリカ「気にしたら負けだと思うよ」

(某日・海岸)

ゲルト「……月が綺麗だな」

エイラ「ナニ黄昏テンダ? 大尉」

サーニャ「ちゃんちゃん♪」

                    ~了~

122: 2010/09/08(水) 00:18:32.65 ID:c7PQOEqAP
さて、またもや書き終えた後に正気に戻った訳だが。

ぶっちゃけ、お姉ちゃんというとトゥルーデしか出てこない。
あれ?エーリカ(双子の姉)やリーネ(8人姉妹の真ん中)もお姉ちゃんじゃね?
じゃあ、今回はリーネをお姉ちゃんにしてみよう。という天邪鬼思考で即席で仕上げたわけで。

今日も枕に顔を埋めて足をバタバタしてくるわ。

129: 2010/09/08(水) 01:39:29.32 ID:c7PQOEqAP
つまり、次は……

芳佳「シャーリーさんは優しくて胸が大きくて、頼りがいもある理想のお姉ちゃんです」

シャーリー「はっはっは、照れるなー」

ペリーヌ「ちょっと、食事中ですわ。静かにしてくださらない?」

シャーリー「おっ、なんだ~。ペリーヌ。羨ましいのか~?」

ペリーヌ「別に何でもありませんわよ」

シャーリー「ペリーヌは宮藤の理想のお姉ちゃんになろうとしても無理だからな」

ペリーヌ「むっ……それは聞き捨てなりませんわね。わたくしが優しくも頼りがいもないと?」

リーネ「胸が小さいのには反論しないんですね」

ペリーヌ「分かりましたは。宮藤さん」

芳佳「は、はい!」

ペリーヌ「今日からわたくしの事を理想の姉だと思ってくださらない。わたくしもそのように振舞いますわ」

と、なるわけか。
もう眠いので、後は誰か頼んだ

136: 2010/09/08(水) 07:09:38.03 ID:BY8zdpka0
芳佳「私もシャーリーさんみたいなお姉ちゃんが欲しかったなあ」

シャーリー「ほほう宮藤、なんならなってやろうか?」

ルッキーニ「ダメー!シャーリーは私のなんだから!」

芳佳「大丈夫だよルッキーニちゃん。とったりなんてしないから」

ゲルト「コホン。なら宮藤、私g」

エーリカ「じゃあ私がミヤフジのお姉ちゃんになってあげるよー!」

芳佳「ええ!?ハルトマンさんが!?」

ゲルト「ハルトマン!?」

エーリカ「なんだよミヤフジー。こうみえても私だって姉なんだぞー。ほら、この前妹のウルスラと会ったじゃん」

芳佳「あの時はびっくりしました。ハルトマンさんが二人になったのかと」

ゲルト「こんなのが二人もいたら501はあっという間に壊滅だな」

エーリカ「トゥルーデひっどーい! で、ウルスラのことはいいとして、どうかなミヤフジ?」

137: 2010/09/08(水) 07:11:36.70 ID:BY8zdpka0
芳佳「ええっと、うーん……」

ゲルト「宮藤が了承するわけないだろうハルトマン。誰が好き好んでお前のようなグータラな奴を姉にしたがる。宮藤にはそうだな……私のような姉が(ry」

芳佳(思えばハルトマンさんとはあんまり話したことなかったな。これを機に仲良くなれれば……)

芳佳「ハルトマンさん!よろしくお願いします!」

ゲルト「そうだろう宮藤。こんな奴が姉になったら……ってえええええ!」

エーリカ「ニャハハハ、そんじゃミヤフジよろしくね~」

芳佳「はい!」

ゲルト「」

ゲルト「」

ゲルト「」

ゲルト「!」

ゲルト「いや、よく考えるんだゲルトルート・バルクホルン。あのハルトマンだぞ?姉らしい振る舞いなどできるわけがない。」

ゲルト「きっとすぐに宮藤も愛想をつかすに決まってるじゃないか。心配する必要なんてなかったな」

138: 2010/09/08(水) 07:15:02.28 ID:BY8zdpka0
~朝~

ゲルト「起きろハルトマン!カールスラント軍人たるもの一に規律、二n……ん、いない?珍しいこともあるもんだな。さて、朝食の時間か」


【食堂】

芳佳「おはようございます!バルクホルンさん」

エーリカ「トゥルーデおっはよー」

ゲルト「……何をしているハルトマン?」

エーリカ「何って……食器を並べてるだけだけど?」

ゲルト「今日は大雪に違いないな。早起きはする、朝食の準備はする。一体どうしたんだハルトマン?」

エーリカ「へっへーん。私は“お姉ちゃん”だからねー」

芳佳「ハルトマンs、あっ!お姉ちゃんは今日の朝、私のこと起こしてくれたんですよ。その後、朝の訓練にも付き合ってくれて……」

ゲルト「オ、オネエチャン?」

139: 2010/09/08(水) 07:17:14.98 ID:BY8zdpka0
エーリカ「そうだよー。妹が姉のことを「お姉ちゃん」って呼ぶのは普通のことでしょ?」

芳佳「今までお姉ちゃんのこと誤解してました。きちんとしようとすればできたんですね!」

エーリカ「ミヤフジー。今まで私のことどう思ってたんだー?ほれほれー」

芳佳「ひゃ、ひゃめてくらひゃいおねえひゃん」

ゲルト「ハルトマン!ちょっとこっちに来い!」

芳佳「あ、バルクホルンさん!お姉ちゃん!」

エーリカ「ミヤフジまた後でねー」

141: 2010/09/08(水) 07:19:06.31 ID:BY8zdpka0
【廊下】

ゲルト「どういうつもりだハルトマン?」

エーリカ「どういうつもりって?」

ゲルト「宮藤のことだ。なにか企んでるんじゃないだろうな?」

エーリカ「べっつにー。ミヤフジが姉が欲しいって言ってたからなってあげただけだよ」

ゲルト「ふふん、まあいい。どうせ飽きっぽいお前のことだ。すぐ飽きるだろう。だがくれぐれも、く れ ぐ れ も宮藤を困らせることはするんじゃないぞ」

エーリカ「へいへーい」

142: 2010/09/08(水) 07:21:54.38 ID:BY8zdpka0
~一週間後~

芳佳「お姉ちゃん、今日は何が食べたいですか?」

エーリカ「ミヤフジのつくるのは何でもおいしいからなー。あーそうだ!前つくってくれたニクジャガってやつ食べたいな」

芳佳「分かりました!腕によりをかけてつくりますから楽しみにしててくださいね!」

ゲルト(今日で一週間……ハルトマンは毎日起床時間より早く起き、宮藤を起こし、一緒に朝訓練を行っている)

ゲルト(ハルトマンは手がかからなくなり宮藤も楽しそうだ。これでよかったのだろう。だがなんだ、このモヤモヤは……)

芳佳「そうだお姉ちゃん、いつも私ばっかり朝起こされてるのも悪いから、これからは私もお姉ちゃんのこと起こしに行ってあげるね!」

ゲルト「!」

エーリカ「うんうんミヤフジはいい子だねー。そんじゃお願いしよっk」

ゲルト「だ、駄目だ!」

143: 2010/09/08(水) 07:24:29.72 ID:BY8zdpka0
エーリカ「トゥルーデ?」

芳佳「バルクホルンさん?」

ゲルト「とにかく駄目だ!このくだらない姉妹ごっこもそろそろ止めるんだ。こんなことをしてても時間の無駄だからな」

芳佳「そ、そんな……バルクホルンさんひどいですっ!」(ダッ)

エーリカ「ミヤフジッ!……あーあーミヤフジ泣いちゃってたよ?」

ゲルト「お前がこんなことを始めるからだ」

エーリカ「でもちょっとひどいんじゃない?どうしてそんなに怒ったの?」

ゲルト「……」

エーリカ「言いにくいこと?」

ゲルト「いや、そういうわけじゃないんだが、自分でもよく分からなくてな……」

ゲルト「さっき話してただろう?フラウを起こしに行くとか行かないとか。それを聞いてたら、なぜか頭にカーッと血が登ってな。」

エーリカ「トゥルーデは、私がミヤフジに起こされるのが嫌だったんだ?」

ゲルト「ううむ……そうなる……のか?……いや、そうなんだろうな」

144: 2010/09/08(水) 07:26:42.65 ID:BY8zdpka0
ゲルト「お前も知っての通り、戦争で私はクリスを守りきれなかった」

エーリカ「うん……」

ゲルト「クリスが病院にいる間、私は何をすればよいのか分からなかった。姉として、どう行動すればいいか分からなかったんだ」

ゲルト「そんなとき、フラウ、お前がいた」

ゲルト「私はお前に妹の影を重ねていたのだろう。お前の世話を焼くことで、姉として行動してるつもりになっていたんだ。そんなことはなかったのにな」

ゲルト「お前はそれに付き合ってくれてたのだろう?フラウ。本当は朝早くも起きれるし、部屋も片付けられる。私のためにわざとできないフリをしていたんだろう?」

エーリカ「……」

ゲルト「さっきは宮藤に、「フラウを起こす」という姉の仕事が奪われてしまうと思ってしまったんだ。まったくあさましいな私は……」

ゲルト「今まですまなかったなフラウ。もう私が世話を焼く必要もないな。いや、もともとなかったのか」

ゲルト「はは、こんな私に姉の資格なんてあるはずもなかったな」

エーリカ「そんなことないよ!」

145: 2010/09/08(水) 07:30:08.91 ID:BY8zdpka0
ゲルト「フラウ?」

エーリカ「トゥルーデはちゃんとしたお姉ちゃんだよ!」

エーリカ「それに、私にはまだまだトゥルーデが必要だよ!」

ゲルト「もう私に付き合わなくてもいいんだぞ?」

エーリカ「違うの!今週起きれたのは夜間哨戒帰りのサーニャに起こしてもらってたから!」

ゲルト「サーニャに?」

エーリカ「うん。サーニャに頼み込んだんだ。エイラを説得するのも大変だったよ。「今週ダケダカンナー!」ってことで了承もらえたんだけどね」

ゲルト「確かにサーニャなら起床時間前にフラウのことを起こすことができるが……なぜそこまで?」

エーリカ「それは……トゥルーデってば最近ミヤフジに構ってばっかだったし……ちょっと意地悪したかったの!」

ゲルト「なっ!?」

148: 2010/09/08(水) 07:35:32.98 ID:BY8zdpka0
エーリカ「前はもっと私のこと構ってくれてたのに、ミヤフジ来てからはミヤフジばっか見てるし……」

ゲルト「それはその……スマン」

エーリカ「私にもまだお姉ちゃんは必要だよ!朝はトゥルーデに起こしてもらいたいし、部屋が散らかしっぱなしなのもトゥルーデに掃除してもらいたいから!」

エーリカ「……こんな形でしか甘えられなくてごめん」

エーリカ「でも、501に来る前からずっと一緒にいたんだもん。私にとってトゥルーデは本物同然のお姉ちゃんなんだ」

ゲルト「フラウ……」

エーリカ「ごめんねこんなこと言って。迷惑かもしれないけど、私はトゥルーデのことそう思ってるよ」

ゲルト「そんなことはない。私こそすまなかった。お前の寂しい気持ちに気付いてやれなくて」

ゲルト「お前も私の大切な妹だものな。あまりに距離が近すぎて、そのことを忘れてしまいそうになっていたよ……」

153: 2010/09/08(水) 08:11:53.24 ID:BY8zdpka0
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

エーリカ「そんじゃミヤフジに謝りに行こっか?私も謝らなきゃいけないしね」

ゲルト「う、うむ。宮藤はその……許してくれるだろうか?」

エーリカ「大丈夫だよ。ミヤフジは優しい子だもん」

ゲルト「そうだといいのだが……」

エーリカ「……そうだトゥルーデ。また姉妹ごっこしない?今度はトゥルーデも一緒にさ」

エーリカ「長女がトゥルーデ、次女が私、三女がミヤフジってことでどうかな、お姉ちゃん?」

ゲルト「……ハルトマン……お前は天才だ」

ゲルト「でもそうだな。それでは宮藤からお姉ちゃんと呼ばれるのが二人になってしまうな。どこで違いをつけるべきか。無難にハルトマンの方をハル姉といったような(ry」

エーリカ「おーい。トゥルーデ聞こえてるー?」

エーリカ「ま、いっか」

エーリカ(これからもよろしくね、お姉ちゃん!)




ゲルト「なあエーリカ、お前はハル姉と姉さまどっちがいい?あ、“お姉ちゃん”は私のだから駄目だぞ」

end

154: 2010/09/08(水) 08:20:18.61 ID:BY8zdpka0
さるさんくらってました

「エーリカがだらしないのはお姉ちゃんにかまってほしいため」
って以前どっかで見たのを自分なりにSSにしてみた

いやーSSって難しいね

175: 2010/09/08(水) 22:16:38.14 ID:c7PQOEqAP
芳佳「シャーリーさんって優しくて頼りがいがあって、本当にお姉ちゃんみたいですよ」

シャーリー「はっはっは、褒めても何も出ないぞ」

芳佳「シャーリーさんみたいなお姉ちゃんも欲しいです」

サーニャ「……芳佳ちゃん、お姉さんが欲しいの?」

芳佳「そ、そんな。でも姉妹とかには憧れるかも」

ペリーヌ「あら、姉妹ということは、妹でもいいの?」

芳佳「ええ、お姉ちゃんも妹もいたらいいなって」

ゲルト「そうか、それならわたしが姉に……」

サーニャ「……じゃあ、芳佳ちゃん。わたしと姉妹になろう」

エイラ「って、サーニャ! 何言ってんダ!」

サーニャ「エイラも一緒に……」

エイラ「ナンダッテー!」

178: 2010/09/08(水) 22:21:02.60 ID:c7PQOEqAP
芳佳「さ、サーニャちゃん……でも……」

サーニャ「エイラが芳佳のお姉ちゃんで、わたしが芳佳ちゃんの妹。それでいいよね?」

芳佳「で、でも、エイラさんが……」

エイラ「ううう~」

サーニャ「今日だけだから、エイラ。駄目?」

エイラ「……キョウダケダカンナー」

サーニャ「エイラ。ありがとう」

エイラ「うう~、わたしにサーニャの姉役なんて、わたしのネーちゃんはあれだしナー」



ゲルト「……少佐、今日は飲まないか?」

坂本「わたしは酒はあまり飲めないが、どうしたんだ?」

180: 2010/09/08(水) 22:29:43.70 ID:c7PQOEqAP
(同日夜・調理場)

芳佳「さて、今日は何をつくろうかな?」

サーニャ「……」

芳佳「あれ? サーニャちゃん。どうしたの?」

サーニャ「サーニャ……」

芳佳「えっ?」

サーニャ「サーニャでいいよ。今日は姉妹だから、お姉ちゃん」

芳佳「あ、あはは……そうだったね。サーニャ」

エイラ「むぅ~。なんダヨ、宮藤」

芳佳「エイラさん」

サーニャ「違う。ねっ、エイラお姉ちゃん」

エイラ「むぐっ! きょ、キョウダケダカンナー。サーニャ、よ、芳佳」

芳佳「はい、お姉ちゃん」

エイラ(まぁ、サーニャが幸せそうだし、イイカナ)

181: 2010/09/08(水) 22:37:14.87 ID:c7PQOEqAP
(食事時)
エーリカ「へぇ、ミヤフジがさーにゃんのお姉ちゃんか」

エイラ「わたしを忘れるなヨ」

芳佳「でも、お姉ちゃんって言われるとちょっとくすぐったいですね」

エイラ「一番、くすぐったいのはわたしだゾ」

サーニャ「エイラお姉ちゃんは、本当は妹さんだもんね」

芳佳「へぇ~、お姉ちゃんにもお姉ちゃんが居るんですね」

エイラ「まあナ」

ペリーヌ「しかし、意外とお似合いですわね」

芳佳「ありがとうございます」

サーニャ「……(顔を綻ばせている)」

エイラ「ナンダヨー。褒めても何もないゾ」

ペリーヌ「感想を述べたまでですわ。あら?そういえば大尉はどこに?」

シャーリー「何でかしらんが、さっき夕日の方にかけて行ったぞ」

坂本「元気のいい事だ。わっはっは」

182: 2010/09/08(水) 22:41:47.18 ID:c7PQOEqAP
(エイラーニャの部屋)
エイラ「って、芳佳もここで寝るのカヨ」

サーニャ「うん、今日は姉妹でしょ」

芳佳「サーニャちゃんベッドで寝ていいの?」

サーニャ「うん、わたしは夜間哨戒があるから」

芳佳「じゃあ、遠慮な……」

エイラ「ダメダ! 芳佳はわたしのベッドダ」

芳佳「うわわ、エイラさん。引っ張らないで~」

サーニャ「くすっ……じゃあ、行ってくるね」

芳佳「うん、また明日」

エイラ「……」

183: 2010/09/08(水) 22:48:10.91 ID:c7PQOEqAP
(そして夜)

芳佳「……ねぇ、お姉ちゃん」

エイラ「何ダヨ。芳佳」

芳佳「本当の姉妹ってどんな感じなんですか?」

エイラ「ソウダナ……あと、妹のときは敬語じゃなくてイイゾ」

芳佳「でも、こっちの方がしっくりきますし」

エイラ「ショーガネーナー」

エイラ「でも、本当の姉妹カ。一言で言うと「楽しい」カナ?」

芳佳「楽しい?」

エイラ「そう言うもんダ。お前もシャーリーと居ると楽しいダロ」

芳佳「はい。そうです」

エイラ「そう言うことだ。ただ……」

芳佳「ただ?」

エイラ「サーニャが求めてるのは少し違うかもナー」

184: 2010/09/08(水) 22:51:33.64 ID:c7PQOEqAP
芳佳「でも、サーニャちゃんも楽しいと思ってますよ」

エイラ「まぁ、難しい事を考えなくてもいいような気がするけどナー」

芳佳「はい、あっ、でも」

エイラ「ナンダ?」

芳佳「お姉ちゃんと一緒に居ても楽しいですよ」

エイラ「……(カァー)」

芳佳「どうしました」

エイラ「な、ナンデモナイ。ほらっ、とっとと寝るゾ!」

芳佳「はい!」

186: 2010/09/08(水) 22:57:00.28 ID:c7PQOEqAP
(翌日・日の出前)

キイッと扉が開く

芳佳「んん? サーニャちゃんかな?」

サーニャ「……(どさりと芳佳とエイラの間に倒れてくる」

エイ芳「うわっ!」

サーニャ「……ZZZ」

芳佳「えっと、エイラさん」

エイラ「……ショーガネーナー。キョウダケダカンナー」

芳佳「そ、そうですね」

そのまま三人川の字で寝る。

芳佳「なんか、ドキドキします」

エイラ「ソウダナ……」

サーニャ「う、うん……芳佳お姉ちゃん、エイラお姉ちゃん」

芳佳「えっ?」

エイラ「寝言?」

187: 2010/09/08(水) 23:00:51.86 ID:c7PQOEqAP
サーニャ「……大好き……スゥスゥ」

エイラ「……(かぁ~)」

芳佳「お姉ちゃん、顔が真っ赤ですよ」

エイラ「芳佳もダロ」

芳佳「なんというか、モジモジします」

エイラ「わたしもダ」

サーニャ「……(そのまま二人に抱きつくように)」

芳佳「……うわっ……えへへ(そのまま、サーニャに頬付け)」

エイラ「……わ、ワタシモ……(同じように)」

188: 2010/09/08(水) 23:06:54.56 ID:c7PQOEqAP
(そして、朝食前)
エイラ「そろそろ、起きないとナー」

芳佳「どうしましょう。お姉ちゃん。サーニャが幸せそうです」

エイラ「起こすのがもったいないナ」

サーニャ「ん、んん?」

芳佳「あっ、起きちゃった」

サーニャ「……お姉ちゃん。どうしたの」

エイラ「いや、サーニャが抱きついてるから身動きが」

芳佳「もうすぐ、朝ごはんの時間で」

サーニャ「もう少しだけ……」

芳佳「えっ?」

サーニャ「お姉ちゃん達とこうしてるとホッとするから」

エイラ「……確かに」

189: 2010/09/08(水) 23:15:57.19 ID:c7PQOEqAP
芳佳「えへへ……どうしましょうか?」

エイラ「ソウダナ……」

(そして、お昼)

坂本「それで、朝は起きてこなかったという事か」

芳佳「ごめんなさい、坂本さん」

ペリーヌ「まったく、あなた達ときたら……本来なら重罰ですわよ」

リーネ「ペリーヌさん、芳佳ちゃんも悪気があって」

ペリーヌ「ふぅ……それを決めるのは少佐ですわ。わたくしはただ呆れただけですわ」

坂本「そうだな。ペリーヌの言うとおりだ」

エイラ「さ、サーニャは悪くないゾ!」

坂本「ふむ……」

ペリーヌ「でも、実際にサボったのは宮藤さんの訓練だけですわね。ネウロイも来ておりませんし」

坂本「なら、宮藤は明日の訓練は倍にしようか。それで帳消しになるだろう」

宮藤「ええ~」

リーネ「ほっ……よかった」

190: 2010/09/08(水) 23:19:19.02 ID:c7PQOEqAP
(そしてエイラーニャの部屋)

エイラ「さて、もう一日姉妹も終わりダナ」

芳佳「なんか、少し寂しいですね」

サーニャ「……」

芳佳「そういえば、サーニャちゃん。どうして一日姉妹をしたかったの?」

サーニャ「……家族」

芳佳「へっ?」

サーニャ「お姉ちゃんは家族でしょ。だから……家族みたいに甘えられるかなって」

芳佳「……」

エイラ「ナンダヨー。そんなことでカヨ」

191: 2010/09/08(水) 23:23:46.93 ID:c7PQOEqAP
サーニャ「えっ?」

芳佳「サーニャちゃん、そう言うのは遠慮しなくていいよ」

エイラ「別に家族じゃなくても、甘える事は出来るダロ?」

サーニャ「えっ? でも……」

芳佳「じゃあ、サーニャちゃんは皆と居て楽しい?」

サーニャ「……うん、楽しいけど」

エイラ「ホッとするカ?」

サーニャ「うん、ホッとする」

芳佳「じゃあ、それが家族だと思う。血のつながりはなくても、わたし達は家族と一緒なんだよ」

エイラ「ミーナ隊長がお母さんダナ」

芳佳「坂本さんはお父さんですね」

エイラ「ほらっ、こうすれば家族にそっくりダ」

192: 2010/09/08(水) 23:27:46.86 ID:c7PQOEqAP
芳佳「だから、サーニャちゃん。別に一日姉妹をしなくても甘えられるんだよ」

エイラ「むしろ、ドントコイダナ」

サーニャ「エイラ、芳佳ちゃん」

芳佳「あっ、でもやっぱり一日姉妹もいいかも」

エイラ「ええ~、宮藤が居るとベッドが狭いんだよな~」

芳佳「あー、酷い」

サーニャ「……ふふ」

エイラ「じゃあ、そろそろおやつだな」

芳佳「さっき、リーネちゃんがお茶の用意をしてましたよ。ほら、サーニャちゃんも行こう」

エイラ「ホラ、イクゾ」

サーニャ「うん」

193: 2010/09/08(水) 23:30:42.55 ID:c7PQOEqAP
こうして、わたしはいつものようにお茶を飲んだ。

ハルトマンさんが騒いで、ルッキーニちゃんとシャーリーさんが笑って、皆で寛いでいる。

これが家族なのかな?

このホッとするのが家族の証拠なのかな

だったら、とっても……嬉しいな

             ~了~

196: 2010/09/08(水) 23:34:51.67 ID:c7PQOEqAP
さて、またまた書いた後に正気に戻ったわけだが。

ほとんどが芳佳と姉妹になった訳で。もっさんとミーナはムリダナ
お父さんとお母さんが凄く似合う人たちだし。
なにを言ってるんだろう。俺は

また、枕に顔を埋めて足をバタバタしてくる

引用元: 芳佳「シャーリーさんは私の理想のお姉ちゃんです」