1: ◆Xz1yv1fzOo 2017/06/25(日) 09:35:42.63 ID:Han28vhb0
2: 2017/06/25(日) 09:37:13.08 ID:Han28vhb0
ジリジリジリジリ
美由紀「あ……あ……」
美由紀「あっつーーーーーーーーい!!」
キコキコ
美由紀「まだ梅雨でしょ……なにこの日差し……? 人が氏んじゃうよ……? いいの……?」
チリーン
美由紀「じ、自転車漕いでも湿気まみれの風しか来ない……なあにこれ……」
キコキコ…カタン
美由紀「あーだめ! 湿度たかすぎ! このままじゃ干からびちゃう!」ゴソゴソ
美由紀「ふーあつい……うん、いくら何でも熱すぎだよ」キュポン ゴクゴク
3: 2017/06/25(日) 09:37:50.57 ID:Han28vhb0
美由紀「北海道が恋しいなあ……まあもうこっちになじんちゃったけど」キュッ
美由紀(……北海道。お父さん、お母さん、か)
美由紀(……そろそろまた帰ろうかな。おしゃべりしたいこともいっぱいある、し)
美由紀「はあ、北海道のお父さんお母さん。東京の夏は暑いです。すごく……」
美由紀「……っさて、じゃあもうひと踏ん張り! いくかー!」
美由紀「さすがに事務所ならエアコンぐらいついてるでしょ。この熱さだもの」キコキコ
4: 2017/06/25(日) 09:38:37.39 ID:Han28vhb0
事務所
美由紀「おっはようござい」ガチャ
ムワア
美由紀「まー……ぁぁあああつい!!」
モバP「あー……おはよう美由紀……」カタカタ
美由紀「Pさん! あっついよ!」
モバP「知ってる……すまんが我慢だ美由紀……」カタカタ
美由紀「な、なんで……こんな、こんな暑さだとみゆ……あたしダメだよ……?」
モバP「」クイクイ
美由紀「?」
5: 2017/06/25(日) 09:39:19.42 ID:Han28vhb0
[故障中]
美由紀「あー」
モバP「すまんな……久しぶりにつけようとしたらうんともすんとも、な」
美由紀「あ”-」ダラダラ
モバP「うん、そういうわけでもう少し待って」
美由紀「待てなーい!」グッタリ
モバP「だろうな」
美由紀「Pさん~~何か~~」ダラダラ
モバP「何か、なぁ……うん、じゃあほらこれ」スッ
美由紀「? ……わ、アイスだ」パシ
モバP「それな、翠から差し入れだって。まだ夏ではありませんが、お体には気を付けて……だって」
美由紀「翠ちゃんが! えへへ、なるほどなるほど」カサカサ
シャク
美由紀「んー、ひんやりする~~!!」
6: 2017/06/25(日) 09:40:57.64 ID:Han28vhb0
モバP「はは、なんとかなったかな」
美由紀「うん! あ、でもごめんね? だーいじな奥さんからの差し入れ、貰っちゃってさ」シャクシャク
モバP「なっ……! こ、こら! 美由紀! 茶化さない!」テレテレ
美由紀「へへ、じょーだんだよー♪」シャクシャク
モバP「まったく……」
美由紀「ふぅ……」シャク
美由紀「うん、ご馳走様でした。はーひんやり」
モバP「満足したか?」
美由紀「うん! と言いたいけど、あたしはもう高校生で体も大きくありますので。二本目を要求します」スッ
モバP「はは、俺からしたらそんな変わんないけどな」ハハハ
美由紀「身長は伸びてるでしょー!? ……あ、さては……この胸のこと言ってるのかー!」プンスカ
モバP「いや誰もそんなことは……はは、美由紀、くすぐったいからうりうりしないで」ハハハ
美由紀「うるさーい!」ウリウリ
モバP「はは……あ、そうだ美由紀。次のお仕事だぞ、ほら」パサ
7: 2017/06/25(日) 09:42:12.64 ID:Han28vhb0
美由紀「ん? ……わあ、綺麗なドレス!」
モバP「今回は雪美と一緒のお仕事だ。しっとりとしたバラード曲を歌ってもらうことになるな」
美由紀「へえ……なるほど、ね」
モバP「どうだ……ってのは、まあ聞かなくていいか」
美由紀「うん。あたし、しっかりやるよ。前よりも、うんと。ね」
モバP「ああ、がんばろうな美由紀」
美由紀「うん! ……あ、はーい。打ち上げは翠ちゃんのお鍋がいいです」
モバP「え? 夏だけど……ああ、まあいいぞ。また頼んでみる」
美由紀「やたっ♪ 雪美ちゃんと……あと千秋さんの分、用意しなくっちゃね♪」ティロリン
モバP「千秋もか?」
美由紀「うん! みんなで集まるよーって言ったら来てくれるよ? それに千秋さんだけ仲間外れもやだもん」
モバP「ああ、じゃあ……」
美由紀「もうライン送っちゃった! えへへ!」
モバP「はやいな……」
美由紀「……あ、千秋さんから返信。『もちろん参加させてもらうわ。……それと、その二人のバラード、聞きに行かせてもらいます。席を取っておいてもらえるかしら?』……だって、うわあ」
モバP「お、千秋に見てもらえるか、よかったじゃないか」
8: 2017/06/25(日) 09:42:50.86 ID:Han28vhb0
美由紀「う、うん……そ、そうだね。千秋さん、すっごく忙しいのにね、うれしいな」
モバP「? どうした、なんか歯切れが悪いな」
美由紀「え、へへ……千秋さんに見てもらうのってほんとに全然ないし、緊張しちゃって」
モバP「……まあ、千秋は良くも悪くも率直に感想を述べるからな。仲の良い美由紀たちなら特にな」
美由紀「うん、そうだよね……なんだろ、昔ならこんなに緊張しなかったのに、ね。不思議だね、えへへ」
モバP「……そうやって緊張しちゃうってことはな、美由紀も成長してるってことさ」
美由紀「そう、かな」
モバP「そうさ! 成長してるからこそ、どんな評価をされるのか緊張しちゃうもんだ。なにも変わってないなら何も思わないもんよ」
美由紀「うん……うん! そうだね!」
モバP「美由紀、お前は立派に成長してるさ。……ちょっとだけ元気に育ちすぎたとこはあるけど。それでも淑女として立派にな」
美由紀「そ、そうかな……えへへ」
モバP「ああ。可愛く、美しく立派に育ってるさ」
美由紀「……へへっ、ありがと!」
9: 2017/06/25(日) 09:43:38.38 ID:Han28vhb0
モバP「うん、いつも通りの元気が戻ってきたかな? ふふっ」
美由紀「いつも通りもなにも、あたしはずっとこうだよー♪ あ、ところでもう一本、貰っていきます」スッ
モバP「えっ? あっ」
美由紀「へへー♪ あ、翠ちゃんにありがとーって言っといてねー! あたしからも言うけど!」
モバP「お、おう。美由紀、どこいくんだ?」
美由紀「んー? んーと、うん! レッスン!」
モバP「あ、ああ……ん、レッスンにはまだ早くないか?」
美由紀「いーの! どこかで寄り道するからー! いってきまーす♪」ガチャ
モバP「ああ、行ってらっしゃい……?」フリフリ
バタン
ーーーーーー
ジリジリジリジリ
美由紀「ふー、あつーい」シャクシャク
『モバP「ああ。可愛く、美しく立派に育ってるさ」』
美由紀「……はあ、Pさんったら。あーいうこと誰にでもいうんだから」シャクシャク
美由紀「……ふう、あっついあっつい」パタパタ
美由紀「……」
美由紀「……」
ジリジリジリジリ
美由紀「……」
美由紀「Pさんのばーか」
終
10: 2017/06/25(日) 09:44:46.61 ID:Han28vhb0
久しぶりに書きました
短いですが終わりです。依頼出します
引用元: 美由紀(18)「夏の少し前」
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