1: 2012/06/17(日) 20:34:09.73 ID:SVYMiG1R0
雪歩「兄さんが、うちの娘のプロデューサーさんか?」
P「どうしたんだ雪歩?……芝居の、練習か?」
雪歩「オゥ、お前ら」パチン
ガチャッ
強面ABC「「「お嬢!如何なさいました!!」」」ザザザザザッ
P「」
雪歩「一人で良い。この兄さんに、事情を説明してやれ」
強面A「ウス」
P「どうしたんだ雪歩?……芝居の、練習か?」
雪歩「オゥ、お前ら」パチン
ガチャッ
強面ABC「「「お嬢!如何なさいました!!」」」ザザザザザッ
P「」
雪歩「一人で良い。この兄さんに、事情を説明してやれ」
強面A「ウス」
2: 2012/06/17(日) 20:36:13.13 ID:SVYMiG1R0
P「えぇっと?……朝起きたら、雪歩と」
P「その、お父さんが……入れ替わっていた、と」
雪歩「……うん?」ギロッ
P「ひっ!?」
雪歩「兄さんに、お義父さんと呼ばれる筋合いはないんだが……」
強面A「こいつ……お嬢を、呼び捨てだと?」
P「萩原さん本っ当にすみませんでした命だけはお助け下さい」ガタガタ
P「その、お父さんが……入れ替わっていた、と」
雪歩「……うん?」ギロッ
P「ひっ!?」
雪歩「兄さんに、お義父さんと呼ばれる筋合いはないんだが……」
強面A「こいつ……お嬢を、呼び捨てだと?」
P「萩原さん本っ当にすみませんでした命だけはお助け下さい」ガタガタ
3: 2012/06/17(日) 20:38:56.22 ID:SVYMiG1R0
雪歩「まぁ、この話はその辺にして、だ」
雪歩「娘が、今日はどうしてもここに来ないといけないと言ってなぁ……」
雪歩「代わりに俺が行くと言い出したら、途端に嫌がってしまってね」
P「あ、あはは……そ、そうだったんですか」
強面B「何がおかしい?」
P「おかしくないです何も全くおかしくないです」ガタガタ
雪歩「娘が、今日はどうしてもここに来ないといけないと言ってなぁ……」
雪歩「代わりに俺が行くと言い出したら、途端に嫌がってしまってね」
P「あ、あはは……そ、そうだったんですか」
強面B「何がおかしい?」
P「おかしくないです何も全くおかしくないです」ガタガタ
7: 2012/06/17(日) 20:42:55.02 ID:SVYMiG1R0
雪歩「娘に聞いても教えてくれんし、仕方がないから勤め先の兄さんにでも聞こうと思ってな」
P「そうですねぇ。今日は萩原さんはオフのはずですけど、特には……」
P「というか、仕事が入ってても今日はちょっと無理、みたいな?」
雪歩「ハハッ……いや、確かにそうだな」
雪歩「ま、兄さんが知らないのなら、他の子に聞いて回るだけだ」
P「そうですねぇ。今日は萩原さんはオフのはずですけど、特には……」
P「というか、仕事が入ってても今日はちょっと無理、みたいな?」
雪歩「ハハッ……いや、確かにそうだな」
雪歩「ま、兄さんが知らないのなら、他の子に聞いて回るだけだ」
8: 2012/06/17(日) 20:45:16.90 ID:SVYMiG1R0
P「あ、あの!ちょっと、いいですか」
雪歩「……うん?」
P「今はここに誰もいないから良いんですけど、その……萩原さんの部下さん達は、ちょっと」
雪歩「あぁ、こいつらか……お前ら、外で待機しとけ」パチン
強面ABC「「「へい、お嬢!」」」ザザザザザッ
雪歩「これでいいか?」
P「はい、それと……できるだけ他の子の前では、いつもの萩原さんでお願いできますか」
雪歩「ん……そうだな。娘のメンツに関わるのなら、まぁ仕方ないな」
P「あ、ありがとうございます……」
雪歩「……うん?」
P「今はここに誰もいないから良いんですけど、その……萩原さんの部下さん達は、ちょっと」
雪歩「あぁ、こいつらか……お前ら、外で待機しとけ」パチン
強面ABC「「「へい、お嬢!」」」ザザザザザッ
雪歩「これでいいか?」
P「はい、それと……できるだけ他の子の前では、いつもの萩原さんでお願いできますか」
雪歩「ん……そうだな。娘のメンツに関わるのなら、まぁ仕方ないな」
P「あ、ありがとうございます……」
11: 2012/06/17(日) 20:48:12.09 ID:SVYMiG1R0
ガチャッ
伊織「あー、喉渇いたー」
美希「ただいまーなのー」
P「おー、おかえりー」
伊織「雪歩ー!お茶ー!」
美希「ミキはお疲れなの」
雪歩「……は?」
伊織「あー、喉渇いたー」
美希「ただいまーなのー」
P「おー、おかえりー」
伊織「雪歩ー!お茶ー!」
美希「ミキはお疲れなの」
雪歩「……は?」
13: 2012/06/17(日) 20:50:17.11 ID:SVYMiG1R0
P「は、萩原さんはですね、いつも皆にお茶を配ってるんです……」ヒソヒソ
雪歩「……うちの娘に給仕みたいな事をさせているのか、君は?」ヒソヒソ
P「お、おお俺はそんな事させてません!お、主に伊織達がですね……」ヒソヒソ
伊織「早くお茶ー!」
美希「お茶ー!」
雪歩「………」
雪歩「……うちの娘に給仕みたいな事をさせているのか、君は?」ヒソヒソ
P「お、おお俺はそんな事させてません!お、主に伊織達がですね……」ヒソヒソ
伊織「早くお茶ー!」
美希「お茶ー!」
雪歩「………」
17: 2012/06/17(日) 20:52:23.11 ID:SVYMiG1R0
雪歩「ほら、お茶だ」コトッ
伊織「ホントあんたはノロマなんだから、まったく」スッ
美希「!……デコちゃん、これ……」
伊織「あつっ!……ちょっと雪歩!何よこれ!」
雪歩「お茶が欲しいと言ったから、熱いお茶を入れてあげたんだよ」
伊織「熱過ぎるわよ!もっとヌルくしなさいよ!」
美希「これじゃすぐ飲めないの」
雪歩「………」
伊織「ホントあんたはノロマなんだから、まったく」スッ
美希「!……デコちゃん、これ……」
伊織「あつっ!……ちょっと雪歩!何よこれ!」
雪歩「お茶が欲しいと言ったから、熱いお茶を入れてあげたんだよ」
伊織「熱過ぎるわよ!もっとヌルくしなさいよ!」
美希「これじゃすぐ飲めないの」
雪歩「………」
20: 2012/06/17(日) 20:54:25.50 ID:SVYMiG1R0
雪歩「……これでどうだ」コトッ
伊織「ふん……ホント使えないわねあんた………」ゴクッ
伊織「!……ちょっと、雪歩!ヌルすぎるわよこれ!」
美希「あんまりおいしくないの……うぇー」ダバー
雪歩「……ヌルくしろと言ったから、氷を入れてやったんだろう」
伊織「誰もここまでヌルくしろだなんて言ってないわよ、バカッ!」
伊織「ふん……ホント使えないわねあんた………」ゴクッ
伊織「!……ちょっと、雪歩!ヌルすぎるわよこれ!」
美希「あんまりおいしくないの……うぇー」ダバー
雪歩「……ヌルくしろと言ったから、氷を入れてやったんだろう」
伊織「誰もここまでヌルくしろだなんて言ってないわよ、バカッ!」
23: 2012/06/17(日) 20:57:47.46 ID:SVYMiG1R0
伊織「……はぁ、もうお茶はいいわ」
雪歩「そうか」
伊織「買ってきて」
雪歩「……ん?」
伊織「100%オレンジジュース、買ってきなさいって言ってるの。すぐに」
伊織「いくらドジでグズな雪歩でも、買い物くらい出来るわよね」
美希「あ、ミキはおにぎりが欲しいな!」
P「お、お前ら、もうその辺にして……」
雪歩「……いい加減にしてくれないかな」
雪歩「そうか」
伊織「買ってきて」
雪歩「……ん?」
伊織「100%オレンジジュース、買ってきなさいって言ってるの。すぐに」
伊織「いくらドジでグズな雪歩でも、買い物くらい出来るわよね」
美希「あ、ミキはおにぎりが欲しいな!」
P「お、お前ら、もうその辺にして……」
雪歩「……いい加減にしてくれないかな」
26: 2012/06/17(日) 21:01:10.94 ID:SVYMiG1R0
伊織「な、何よ?」
雪歩「君達には、年上の人間に対する敬意と言うものがないのか?」
伊織「はぁ?いきなり何言い出して」
雪歩「人が話をしている時は、黙って聞きなさい」バンッ
伊織「」ビクッ
美希「」ビクッ
雪歩「水瀬んとこのお嬢ちゃん。萩原雪歩という人間とは、もう少しちゃんと仲良くしてくれないかな」
雪歩「アゴで使える動物としてじゃなくて、ね」
雪歩「君達には、年上の人間に対する敬意と言うものがないのか?」
伊織「はぁ?いきなり何言い出して」
雪歩「人が話をしている時は、黙って聞きなさい」バンッ
伊織「」ビクッ
美希「」ビクッ
雪歩「水瀬んとこのお嬢ちゃん。萩原雪歩という人間とは、もう少しちゃんと仲良くしてくれないかな」
雪歩「アゴで使える動物としてじゃなくて、ね」
27: 2012/06/17(日) 21:04:22.43 ID:SVYMiG1R0
伊織「な、仲良くしなかったら……どうするってのよ?」
雪歩「そうだなぁ……もしそうなら、悲しいねぇ」
美希「か、悲しいの……?」
雪歩「……悲しくて、悲しいあまり、穴ぁ掘って……」
雪歩「君達を、そこに埋めてしまうかもしれないな……」ニタァ
伊織「」
美希「」
P「(め、目が笑ってない……マジでヤる気だ、萩原さん……!)」ガタガタ
雪歩「そうだなぁ……もしそうなら、悲しいねぇ」
美希「か、悲しいの……?」
雪歩「……悲しくて、悲しいあまり、穴ぁ掘って……」
雪歩「君達を、そこに埋めてしまうかもしれないな……」ニタァ
伊織「」
美希「」
P「(め、目が笑ってない……マジでヤる気だ、萩原さん……!)」ガタガタ
32: 2012/06/17(日) 21:08:00.10 ID:SVYMiG1R0
雪歩「あれで少しは、娘と仲良くしてくれればいいんだがなぁ」ポリポリ
P「た、頼みますから、余計なトラブルは避けてくださいよ、萩原さぁん」
雪歩「トラブル?そんなもん起きちゃいないだろう」
雪歩「……起きる時は、外にいる連中がここに乗り込んでくる時だからな」
P「………」タラリ
ガチャッ
響「こら~!いぬ美、落ち着け~!!」
いぬ美「Bow!Wow!!OK!!!」ドドドドド
P「た、頼みますから、余計なトラブルは避けてくださいよ、萩原さぁん」
雪歩「トラブル?そんなもん起きちゃいないだろう」
雪歩「……起きる時は、外にいる連中がここに乗り込んでくる時だからな」
P「………」タラリ
ガチャッ
響「こら~!いぬ美、落ち着け~!!」
いぬ美「Bow!Wow!!OK!!!」ドドドドド
33: 2012/06/17(日) 21:10:01.54 ID:SVYMiG1R0
いぬ美「Geese.....!!」ハッハッハッハッ
響「あ、危ないぞー!雪歩ー!」
雪歩「………」
いぬ美「Burn knuckle!!」ピョン
フワッ
ドサッ
雪歩「……押忍」
いぬ美「」ピクピク
響「うぎゃー!い、いぬ美ー!!」
P「(……犬に真空投げを決めた……!?)」
響「あ、危ないぞー!雪歩ー!」
雪歩「………」
いぬ美「Burn knuckle!!」ピョン
フワッ
ドサッ
雪歩「……押忍」
いぬ美「」ピクピク
響「うぎゃー!い、いぬ美ー!!」
P「(……犬に真空投げを決めた……!?)」
35: 2012/06/17(日) 21:13:18.53 ID:SVYMiG1R0
雪歩「娘にも護身術を教えようとしてるんだが、なかなかそんな時間がなくてねぇ」
P「む、娘さんが心配なんですね」タラリ
雪歩「あぁ……そうだ、兄さん。ちょっといいか」
P「何でしょう?」
雪歩「キチクマコトって奴を、知らないか」
P「き、鬼畜?……菊地真、ですか?」
雪歩「そう、そいつだ。最近、娘と話す度にその名前が出てきてね……」
雪歩「一度どんな男か、会ってツラを拝んでみたいんだよ」ニタァ
P「む、娘さんが心配なんですね」タラリ
雪歩「あぁ……そうだ、兄さん。ちょっといいか」
P「何でしょう?」
雪歩「キチクマコトって奴を、知らないか」
P「き、鬼畜?……菊地真、ですか?」
雪歩「そう、そいつだ。最近、娘と話す度にその名前が出てきてね……」
雪歩「一度どんな男か、会ってツラを拝んでみたいんだよ」ニタァ
37: 2012/06/17(日) 21:17:14.07 ID:SVYMiG1R0
P「た、確かに、菊地真はウチのアイドルですけども……」
雪歩「なるほどねぇ」
P「……い、いや、違うと思いますよ!?真と萩原さんは、そういう関係じゃ」
雪歩「別に変な事をする気はない。ただ……」
P「……た、ただ?」
雪歩「俺が相応しくないと思ったら……詰めるとこ、詰めてもらわないとな」ニタァ
P「」
ガチャッ
真「あ、いたいた!雪歩ー!」
雪歩「なるほどねぇ」
P「……い、いや、違うと思いますよ!?真と萩原さんは、そういう関係じゃ」
雪歩「別に変な事をする気はない。ただ……」
P「……た、ただ?」
雪歩「俺が相応しくないと思ったら……詰めるとこ、詰めてもらわないとな」ニタァ
P「」
ガチャッ
真「あ、いたいた!雪歩ー!」
38: 2012/06/17(日) 21:19:26.20 ID:SVYMiG1R0
P「ま、真っ……なんつータイミングの悪さで……!」
雪歩「……へぇ」
真「?」
雪歩「……私に何か、用?」
真「何言ってるんだよ。ほら、さっさと会議室に行こっ」グイッ
雪歩「あ……」
ガチャッ バタン
P「…」
P「……お、俺知ーらねっと」
雪歩「……へぇ」
真「?」
雪歩「……私に何か、用?」
真「何言ってるんだよ。ほら、さっさと会議室に行こっ」グイッ
雪歩「あ……」
ガチャッ バタン
P「…」
P「……お、俺知ーらねっと」
42: 2012/06/17(日) 21:22:48.28 ID:SVYMiG1R0
雪歩「随分強引なんですね、真さん」トテトテ
真「?……いや、皆もう集まってるからさ。後は雪歩だけだよ」スタスタ
雪歩「集まってる……?」
真「そうだよ。ボク達だけの、ヒミツの集まり……」
雪歩「………」
ガチャッ
真「?……いや、皆もう集まってるからさ。後は雪歩だけだよ」スタスタ
雪歩「集まってる……?」
真「そうだよ。ボク達だけの、ヒミツの集まり……」
雪歩「………」
ガチャッ
44: 2012/06/17(日) 21:26:12.66 ID:SVYMiG1R0
ロボ「ポパピピピピピポパポピパパピポピピ」ウィーンウィーン
春香「ぁ……あ、やぁんっ……」パンパン
真「ごめーん、遅れちゃったよー」
雪歩「……何、これ……真ちゃん、どういうこと……!?」
ロボ「ポパピピパピピポパポピパパピポピピ」シュウィーン
雪歩「あ、ちょ……やだぁっ………!」クチュックチュッ
____________________
○
o
小鳥「――こ、これなら今年の夏コミも……」ブツブツ
P「(トイレから帰ってくるなりこれだよ……)」
春香「ぁ……あ、やぁんっ……」パンパン
真「ごめーん、遅れちゃったよー」
雪歩「……何、これ……真ちゃん、どういうこと……!?」
ロボ「ポパピピパピピポパポピパパピポピピ」シュウィーン
雪歩「あ、ちょ……やだぁっ………!」クチュックチュッ
____________________
○
o
小鳥「――こ、これなら今年の夏コミも……」ブツブツ
P「(トイレから帰ってくるなりこれだよ……)」
46: 2012/06/17(日) 21:28:13.71 ID:SVYMiG1R0
ガチャッ
真「雪歩、見つけてきたよー」
亜美「あ、ゆきぴょんだ」
真美「遅いよゆきぴょ→ん」
千早「…」チクチクチクチク
やよい「ごめんなさい、先に始めちゃってましたー!」
真「雪歩、見つけてきたよー」
亜美「あ、ゆきぴょんだ」
真美「遅いよゆきぴょ→ん」
千早「…」チクチクチクチク
やよい「ごめんなさい、先に始めちゃってましたー!」
47: 2012/06/17(日) 21:31:39.69 ID:SVYMiG1R0
雪歩「(ん?……何だこれは)」ヒョイ
亜美「あ、ちょっとゆきぴょん!それ触らないでよー」
雪歩「“かたたたきけん”……?」
真美「まだそれ作ってる途中なんだよー」
雪歩「こんなもの作ってどうするの?」
真「へ?……いや、亜美達にはこれ作らせようって、雪歩が言ったんじゃないか」
雪歩「……私が?」
亜美「あ、ちょっとゆきぴょん!それ触らないでよー」
雪歩「“かたたたきけん”……?」
真美「まだそれ作ってる途中なんだよー」
雪歩「こんなもの作ってどうするの?」
真「へ?……いや、亜美達にはこれ作らせようって、雪歩が言ったんじゃないか」
雪歩「……私が?」
49: 2012/06/17(日) 21:35:02.10 ID:SVYMiG1R0
真美「兄ちゃんやシャッチョサンにも作ってるんだよー」カキカキ
やよい「お金はないですけど、心はこめてますからねー」カキカキ
亜美「一石二鳥ですな、んっふっふ~」カキカキ
真美「実際は手間暇かかってメンドクサーだけどねー」カキカキ
真「……さてと、ボクもお守り作らないと」カチャカチャ
雪歩「お守り?」
真「交通安全のお守りさ!効くかどうか微妙だけどね……へへっ」
亜美「千早お姉ちゃんはフーフエンマン?のお守り作ってるんだよねー」
千早「……今は話しかけないで頂戴」チクチクチクチク
やよい「お金はないですけど、心はこめてますからねー」カキカキ
亜美「一石二鳥ですな、んっふっふ~」カキカキ
真美「実際は手間暇かかってメンドクサーだけどねー」カキカキ
真「……さてと、ボクもお守り作らないと」カチャカチャ
雪歩「お守り?」
真「交通安全のお守りさ!効くかどうか微妙だけどね……へへっ」
亜美「千早お姉ちゃんはフーフエンマン?のお守り作ってるんだよねー」
千早「……今は話しかけないで頂戴」チクチクチクチク
51: 2012/06/17(日) 21:38:27.46 ID:SVYMiG1R0
真「でもこの進み具合で、父の日までに間に合うかなぁ……」チクチクチクチク
やよい「間に合いますよー。皆で協力すれば、絶対!」カキカキ
亜美「せっかく学校と仕事の合間を使って作ってるんだからねー」カキカキ
真美「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!にはできないっしょー」カキカキ
千早「……絶対に、間に合わせてみせる」チクチクチクチク
雪歩「………」
真「……?どうしたのさ、雪歩」
雪歩「……ごめんなさい、今日はちょっと用事があって……すぐ、帰らないと」
真「あ、そうだったのか……引き止めちゃって、ごめんね」
雪歩「ううん、いいの……それじゃ、また今度ね」
やよい「間に合いますよー。皆で協力すれば、絶対!」カキカキ
亜美「せっかく学校と仕事の合間を使って作ってるんだからねー」カキカキ
真美「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!にはできないっしょー」カキカキ
千早「……絶対に、間に合わせてみせる」チクチクチクチク
雪歩「………」
真「……?どうしたのさ、雪歩」
雪歩「……ごめんなさい、今日はちょっと用事があって……すぐ、帰らないと」
真「あ、そうだったのか……引き止めちゃって、ごめんね」
雪歩「ううん、いいの……それじゃ、また今度ね」
54: 2012/06/17(日) 21:42:53.12 ID:SVYMiG1R0
雪歩「………」グスッ
P「あ、萩原さん!……だ、大丈夫でしたか!?」
雪歩「……歳を取ると、涙もろくなっていけないな」
P「!?な、何があったんです?」
雪歩「……兄さんは知らないのか?」
P「小鳥さんに、この時間は絶対に会議室に行くなって言われてるもんですからね……」
P「……ま、まさか~、着替えを覗けたりなんかしちゃったり~なんかしちゃったんスか?」ゲヘヘヘ
バキィッ
P「えりこぉっ!?」
P「あ、萩原さん!……だ、大丈夫でしたか!?」
雪歩「……歳を取ると、涙もろくなっていけないな」
P「!?な、何があったんです?」
雪歩「……兄さんは知らないのか?」
P「小鳥さんに、この時間は絶対に会議室に行くなって言われてるもんですからね……」
P「……ま、まさか~、着替えを覗けたりなんかしちゃったり~なんかしちゃったんスか?」ゲヘヘヘ
バキィッ
P「えりこぉっ!?」
58: 2012/06/17(日) 21:46:41.77 ID:SVYMiG1R0
P「あたたた……そ、それで、何か分かりました?萩原さんのしなきゃいけない事って」
雪歩「いや、それはもういい」
P「えっ?」
雪歩「娘の友達も多いみたいで、安心したよ。そろそろ、帰る事にする」
P「そ、そうですか」
雪歩「……兄さん」
P「はい?」
雪歩「うちの娘、萩原雪歩を……これからも、よろしく頼みます」ペコリ
雪歩「いや、それはもういい」
P「えっ?」
雪歩「娘の友達も多いみたいで、安心したよ。そろそろ、帰る事にする」
P「そ、そうですか」
雪歩「……兄さん」
P「はい?」
雪歩「うちの娘、萩原雪歩を……これからも、よろしく頼みます」ペコリ
60: 2012/06/17(日) 21:49:18.56 ID:SVYMiG1R0
P「え……あっ、は、はい。それはもう……」
雪歩「オゥ、お前ら」パチン
強面ABC「「「へい、お嬢!!」」」ザザザザザッ
雪歩「帰るぞぉ。車、用意しろ」
強面ABC「「「へい!」」」ザザザザザッ
ブロロロロロ……
P「……何だろう、何にも解決してない気がするんだが」
貴音「いえ、恐らくもう大丈夫でしょう」
P「た、貴音!?お前いつからそこに……つーか、問題ないって?」
貴音「……女の、勘です」
雪歩「オゥ、お前ら」パチン
強面ABC「「「へい、お嬢!!」」」ザザザザザッ
雪歩「帰るぞぉ。車、用意しろ」
強面ABC「「「へい!」」」ザザザザザッ
ブロロロロロ……
P「……何だろう、何にも解決してない気がするんだが」
貴音「いえ、恐らくもう大丈夫でしょう」
P「た、貴音!?お前いつからそこに……つーか、問題ないって?」
貴音「……女の、勘です」
61: 2012/06/17(日) 21:52:18.79 ID:SVYMiG1R0
~翌日~
雪歩「(朝起きたら元に戻ってた……のは、良いんだけど)」
雪歩「(お父さんのバカバカバカバカバカ!あれほど私の姿で行かないでって言ったのに!!)」
雪歩「(もう、駄目……もう絶対、アイドルなんか続けられないよぉ……)」
雪歩「い、今のうちに、皆に今生の別れのあいさつを考えて……」ブツブツ
P「萩原さん、おはようございますっ!」ビシッ
雪歩「……ぷ、プロデューサー?」
P「!……雪歩か?雪歩なのか!?」
雪歩「……お、お父さんが、お世話になりました……」
P「あ、あぁ」
雪歩「(朝起きたら元に戻ってた……のは、良いんだけど)」
雪歩「(お父さんのバカバカバカバカバカ!あれほど私の姿で行かないでって言ったのに!!)」
雪歩「(もう、駄目……もう絶対、アイドルなんか続けられないよぉ……)」
雪歩「い、今のうちに、皆に今生の別れのあいさつを考えて……」ブツブツ
P「萩原さん、おはようございますっ!」ビシッ
雪歩「……ぷ、プロデューサー?」
P「!……雪歩か?雪歩なのか!?」
雪歩「……お、お父さんが、お世話になりました……」
P「あ、あぁ」
62: 2012/06/17(日) 21:54:29.79 ID:SVYMiG1R0
雪歩「アイドルやめなくて、いいんですか……?」
P「いや、と言うか萩原さんは特に何もしなかったしな……俺を殴った以外は」
雪歩「な、殴られたんですか!?」
P「ま、まぁ大丈夫だから。うん」
P「……あ、そろそろライブ会場に行く時間だから、その準備はしておいてくれ」
P「春香と真も、その内来るだろうからさ」
雪歩「は、はいぃ……」
ガチャッ
伊織「あ……雪歩………」
雪歩「伊織ちゃん、おはよう……?」
P「いや、と言うか萩原さんは特に何もしなかったしな……俺を殴った以外は」
雪歩「な、殴られたんですか!?」
P「ま、まぁ大丈夫だから。うん」
P「……あ、そろそろライブ会場に行く時間だから、その準備はしておいてくれ」
P「春香と真も、その内来るだろうからさ」
雪歩「は、はいぃ……」
ガチャッ
伊織「あ……雪歩………」
雪歩「伊織ちゃん、おはよう……?」
65: 2012/06/17(日) 21:59:49.70 ID:SVYMiG1R0
伊織「………」ビクビク
雪歩「(私を見て、すごく怯えてる……)」
伊織「昨日は……ごめん、なざい……もうワガママ言わない、がら……」
伊織「グスッ……だがらっ……う、埋めないでぇ………!」ポロポロ
雪歩「(えええええっ!?)」
雪歩「う、埋めたりなんか、しないよ……?」
伊織「……ほ、ホントに……?」グスッ
雪歩「う、うん……」
ガチャッ
美希「………雪歩、さん」
雪歩「……美希ちゃん?」
美希「おはようございますなの」ペコリ
雪歩「(……一体何をしたの、お父さん……!?)」
雪歩「(私を見て、すごく怯えてる……)」
伊織「昨日は……ごめん、なざい……もうワガママ言わない、がら……」
伊織「グスッ……だがらっ……う、埋めないでぇ………!」ポロポロ
雪歩「(えええええっ!?)」
雪歩「う、埋めたりなんか、しないよ……?」
伊織「……ほ、ホントに……?」グスッ
雪歩「う、うん……」
ガチャッ
美希「………雪歩、さん」
雪歩「……美希ちゃん?」
美希「おはようございますなの」ペコリ
雪歩「(……一体何をしたの、お父さん……!?)」
71: 2012/06/17(日) 22:03:32.03 ID:SVYMiG1R0
ガヤガヤ ザワザワ
P「と言う訳で、会場に着いたのは良いんだが……」
真「大分混んでますねー、満席じゃないですかこれ?」
春香「会場いっぱいに人が埋まるなんて夢みたいですね、プロデューサーさん!」
P「そうだなぁ……ところで、大丈夫か雪歩?」
雪歩「ひぃぃ……」ガタガタ
P「(……すっかり緊張しちまってるな……どうしたもんか)」
「オゥ、お前ら。準備は出来てるな」
「「「へい!!」」」
P「と言う訳で、会場に着いたのは良いんだが……」
真「大分混んでますねー、満席じゃないですかこれ?」
春香「会場いっぱいに人が埋まるなんて夢みたいですね、プロデューサーさん!」
P「そうだなぁ……ところで、大丈夫か雪歩?」
雪歩「ひぃぃ……」ガタガタ
P「(……すっかり緊張しちまってるな……どうしたもんか)」
「オゥ、お前ら。準備は出来てるな」
「「「へい!!」」」
72: 2012/06/17(日) 22:06:03.07 ID:SVYMiG1R0
雪歩「!?……こ、この声って……あっ」
P「?……どうした雪歩」
雪歩「……き、客席の、右後ろ端……」
強面A「萩原組一同!本日はお嬢を精一杯応援させていただきますっ!!」
強面ABC「「「L・O・V・E!お・嬢!!」」」
雪歩父「声が小さいっ」
強面ABC「「「L・O・V・E!!お・嬢!!!」」」
ザワザワ……
春香「いやぁ、お嬢って照れますね~」エヘヘ
真「……あれ、春香のファンなの?」
雪歩「………」プルプル
P「?……どうした雪歩」
雪歩「……き、客席の、右後ろ端……」
強面A「萩原組一同!本日はお嬢を精一杯応援させていただきますっ!!」
強面ABC「「「L・O・V・E!お・嬢!!」」」
雪歩父「声が小さいっ」
強面ABC「「「L・O・V・E!!お・嬢!!!」」」
ザワザワ……
春香「いやぁ、お嬢って照れますね~」エヘヘ
真「……あれ、春香のファンなの?」
雪歩「………」プルプル
75: 2012/06/17(日) 22:09:09.93 ID:SVYMiG1R0
P「えぇっと……な、雪歩」
雪歩「………」プルプル
P「ゆ、雪歩のお父さんから、今日はどこでやるんだって電話があってな」
P「………答えないと、殺されそうだったんだ………す、すまん」
雪歩「っ~~~~~///」プシュー
真「……?」
P「っと、時間だ。三人とも、頑張ってこい!」
春香「ヴぁい!」
真「さっ、行こうか雪歩……雪歩?」
雪歩「………」プルプル
P「ゆ、雪歩のお父さんから、今日はどこでやるんだって電話があってな」
P「………答えないと、殺されそうだったんだ………す、すまん」
雪歩「っ~~~~~///」プシュー
真「……?」
P「っと、時間だ。三人とも、頑張ってこい!」
春香「ヴぁい!」
真「さっ、行こうか雪歩……雪歩?」
78: 2012/06/17(日) 22:15:00.56 ID:SVYMiG1R0
雪歩「………うわああああああああああああああああああっ!!!」ダッ
真「雪歩っ!?」
春香「わ、私達も雪歩に続かないと!」ダッ
真「……き、急に元気良くなったなぁ」ダッ
強面ABC「「「L・O・V・E!!お・嬢!!!」」」
強面ABC「「「L・O・V・E!!お・嬢!!!」」」
雪歩父「………」ニタァ
おわり
真「雪歩っ!?」
春香「わ、私達も雪歩に続かないと!」ダッ
真「……き、急に元気良くなったなぁ」ダッ
強面ABC「「「L・O・V・E!!お・嬢!!!」」」
強面ABC「「「L・O・V・E!!お・嬢!!!」」」
雪歩父「………」ニタァ
おわり
79: 2012/06/17(日) 22:16:11.71 ID:nmeybkhy0
乙
90: 2012/06/17(日) 22:22:21.14 ID:SVYMiG1R0
雪歩の父親の職業は明言されてない
だからヤーさんかも知れないし
建設業者さんかもしれないし
格闘技の師範さんかもしれない
でも萩原組の社歌はある
だからヤーさんかも知れないし
建設業者さんかもしれないし
格闘技の師範さんかもしれない
でも萩原組の社歌はある
引用元: 雪歩「オゥ、兄さん」P「!?」
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