1: 2014/08/22(金) 13:35:33.84 ID:Rjyk5sgZ0
スクフェスからトイレネタ

苦手な方はご注意ください


2: 2014/08/22(金) 13:36:34.71 ID:Rjyk5sgZ0
にこ「というわけで、夜に学校集合ね」

真姫「なによ、いきなり」

にこ「真姫ちゃんは気にならないの? おばけ」

真姫「別に。そんなの興味ないわ」

にこ(……真姫ちゃんのちょろさに賭けてみようかな)

真姫「……なに、急に黙り込んで」

3: 2014/08/22(金) 13:37:18.41 ID:Rjyk5sgZ0
にこ「怖いの?」

真姫「は、はぁ?」

にこ「へぇ、あの真姫ちゃんも怖いんだ」

真姫「そんなわけないじゃない! いいわ、行ってあげるわよ!」

にこ(ちょろすぎて不安になってくるなぁ……)

にこ「じゃあ、時間とかはまたあとで連絡するね」

真姫「えぇ、わかったわ」

4: 2014/08/22(金) 13:38:08.49 ID:Rjyk5sgZ0
――夜の学校

にこ「あ、真姫ちゃん。遅いじゃない」

真姫「ごめん。ちょっとね。あら? 他にはだれか来ないの?」

にこ「にこと真姫ちゃんだけだよ?」

真姫(! に、にこちゃんと二人っきり……!)

にこ「どうしたの?」

真姫「な、なんでもないわ」

5: 2014/08/22(金) 13:39:08.39 ID:Rjyk5sgZ0
にこ「ふーん。ま、いいわ。早く行きましょう」

真姫「ところで、学校って開いてるの?」

にこ「さぁ、なんとかなるんじゃない?」

真姫「なんで何も考えてないのよ」

にこ「ま、まぁ。どこかの窓くらい開いてるでしょ、きっと」

真姫「もう……」

にこ「あ、ほら開いてた」ガラッ

真姫(……セキュリティ大丈夫なのかしら)

6: 2014/08/22(金) 13:39:55.07 ID:Rjyk5sgZ0
にこ「じゃあまずは音楽室に向かうわ」

真姫「え? どうして?」

にこ「言ったじゃない。おばけの演奏を採譜するのよ。真姫ちゃんが」

真姫「……だから私を連れてきたってわけ?」

にこ「うん。そうだよ」

真姫(夜の学校に二人っきり、なんて期待した私が間違いだったわ)

にこ(とか言って、ほんとは真姫ちゃんと二人になりたかったっていうのもあるけど)

7: 2014/08/22(金) 13:41:33.91 ID:Rjyk5sgZ0
真姫「……」

にこ「……」

真姫「……ちょっと」

にこ「どうしたの?」

真姫「なにか喋んなさいよ」

にこ「んー……あっ」

真姫「」ビクッ

8: 2014/08/22(金) 13:42:24.48 ID:Rjyk5sgZ0
にこ「ちょっと、トイレ行きたいかも」

真姫「なんだ、そんなこと? じゃあ、私ここで待ってるから……」

にこ「あ、あの……」

真姫「なに?」

にこ「さすがにちょっと怖いから、ついてきてほしいな、って」

真姫「」ドキッ

にこ「あ、無理にとは……」

真姫「ううん、行くわ」

にこ「ほんと? ありがと真姫ちゃん!」

9: 2014/08/22(金) 13:43:16.43 ID:Rjyk5sgZ0
――トイレ

にこ「真姫ちゃん、そこにいるー?」

真姫「いるわよ。いいから早くしなさいよ」

にこ「そんなに急かさないでよー」

真姫(一人になると、なかなか薄気味悪いわね)

チョロ

真姫「!」

10: 2014/08/22(金) 13:44:14.30 ID:Rjyk5sgZ0
真姫(い、今の音……)

にこ(あ、回りが静かすぎて音が……)

真姫(まさか、にこちゃんの)

にこ「ねぇ、真姫ちゃんっ」

真姫「な、なにかしら?」ビクッ

にこ「今なんか音が聞こえなかった?」

真姫(物音、ってこと?)

真姫「いえ、なにも聞こえてないわ。気のせいじゃない?」

11: 2014/08/22(金) 13:45:05.11 ID:Rjyk5sgZ0
にこ「そっか。変なこと言ってごめんね」

にこ(壁越しだし、意外と聞こえないのかな?)

にこ「んっ」チョロチョロ

真姫(声も聞こえる……やっぱりにこちゃんの……)

にこ(急がなきゃ)

シャーッ

真姫(勢いが……くっ、なにか録音できるもの用意しておくんだった)

真姫(今からじゃ起動音でばれかねない)

12: 2014/08/22(金) 13:45:55.45 ID:Rjyk5sgZ0
にこ(……あんまり我慢するものじゃないわね)シャー

にこ(止まらない……)シャーッ

真姫(……なんか変な気分になってきた)ドクンドクン

真姫(落ち着いて、私の鼓動。にこちゃんの音が聞こえないわ!)ドクンドクンッ

にこ(そろそろ終わるわね)チョロ

13: 2014/08/22(金) 13:46:37.45 ID:Rjyk5sgZ0
にこ「ふぅ」

真姫(なに、今のため息! にこちゃん油断しすぎじゃない!?)

にこ(真姫ちゃん待たせちゃったし、あとでジュースとかおごろうかしら)カランカラン

真姫(! 紙を巻き取る音……ということは!)

にこ(この拭くのって、なんか慣れないのよね)フキフキ

真姫(今頃にこちゃんがにこちゃんのにこちゃんを拭いてるのね!)

14: 2014/08/22(金) 13:47:47.81 ID:Rjyk5sgZ0
にこ(これで、よしっと)ジャーッ

真姫(……もう我慢できない)

にこ「真姫ちゃんお待たせー」ガチャ

真姫「……」スッ

にこ「え、真姫ちゃん? なんで個室に押し戻すの?」

真姫「……」ガチャン

にこ「……ねぇ、真姫ちゃん。なんで鍵閉めたの?」

真姫「……」スーッ

にこ「ちょっと、真姫ちゃん。なんでスカートの中に手を入れ……ひゃっ!」

15: 2014/08/22(金) 13:48:27.25 ID:Rjyk5sgZ0
真姫「あんな音聞かされて、我慢できるわけないじゃない」

にこ「あんな音? ……聞こえてたの!?」

真姫「私を誘ったのも、こうなりたかったからでしょ?」

にこ「ま、まぁ、そうじゃないとは言い切れな……んっ」

真姫「今日は、帰さないわよ」

にこ「あ……いやああぁぁぁあああ!」

16: 2014/08/22(金) 13:49:20.24 ID:Rjyk5sgZ0
――数日後

希「いつの間にか七不思議が八不思議になっとった」

絵里「どういうこと?」

希「夜にトイレの前を通ると、女の喘ぎ声が聞こえるって話やね」

絵里「喘ぎ声って……なんて話してるのよ希」

希「うちちゃうよ? 聞いたまんまを話しただけやん」

絵里「ふーん……変なこともあるものね」

――終わり

17: 2014/08/22(金) 13:49:48.69 ID:Rjyk5sgZ0
ありがとうございました。

18: 2014/08/22(金) 13:51:47.62 ID:ZgmAPB6jO
おつ

引用元: 真姫「にこちゃんと夜の学校」