1: 2017/05/02(火) 22:40:34.61 ID:TAYSMns8.net
梨子「紹介するね、ペットの>>4ちゃんだよ!」

>>4(リード首輪つき)「……」

>>4以外のメンバー「」

4: 2017/05/02(火) 22:41:43.43 ID:bMO6ODtq.net
ダイヤ

5: 2017/05/02(火) 22:44:28.45 ID:pyxMazET.net
これは闇が深い

6: 2017/05/02(火) 22:45:04.62 ID:rrY63RSg.net
既に全員分のパターン見たい

7: 2017/05/02(火) 22:50:00.33 ID:TAYSMns8.net
ダイヤ「……」

みんな「」

梨子「? みんなきょとんとしてどうしたの?」

ルビィ「お、お姉ちゃん……?」

果南「……い、いやいや」

善子「これはどういう……」

梨子「どういうって、ペットのダイヤちゃんをみんなに紹介しようと思って」

鞠莉「ダイヤ……? ダイヤもなんとか言って?」

ダイヤ「>>9」

9: 2017/05/02(火) 22:52:52.64 ID:aw0FcBk6.net
にゃお~ん///

15: 2017/05/02(火) 23:16:15.53 ID:TAYSMns8.net
ダイヤ「にゃお~ん///」

鞠莉「!?」

千歌「ダイヤさん!?」

花丸「ええ……」

梨子「よしよし、ちゃんとみんなに挨拶できたね~」ナデナデ

ダイヤ「にゃ~///」

梨子「……でも」

 グイッ!(リードを引っ張る)

ダイヤ「ぅぐっ!?」

みんな「!!?」

梨子「鳴く時になんでちょっと照れてるのかな? 」

梨子「ダイヤちゃんは私の飼い猫なんだよ? 鳴く時に照れる猫なんておかしいよね?」

ダイヤ「……っ」

梨子「躾が足りてなかったかな? 帰ったらいっぱいお仕置きしなくちゃ」

梨子「自分が猫だってこと、体でちゃんと覚えておかないと、ね?」

ダイヤ「は、はい……」

梨子「返事が違うよ?」

ダイヤ「……にゃあ///」

25: 2017/05/03(水) 00:01:40.36 ID:UKJHMuaL.net
ダイヤ「……っ、ぅ」

梨子「ふふっ、でもそんな顔も可愛いよ」

梨子「恥ずかしそうな顔も、苦しそうな顔も……全部」

ダイヤ「にゃ、にゃあ……♡」

果南「ちょ、ちょっとストップストップ!」

梨子「どうかしました?」

果南「どうも何もおかしいでしょ! こんなSMプレイみたいなこと!」

ルビィ「ひぃ……」

花丸「歪んでるずら……」

梨子「やだなぁ、ペット虐待みたいに言わないで下さい、喜んでるのはダイヤちゃんの方なんですから」ナデナデ

ダイヤ「~♡」スリスリ

果南「い、いやいや! そもそもペットっていうのがおかしいよね!?」

梨子「そうですか? 東京の女子校じゃ珍しくなかったですよ? 気に入った娘を調教してペットにするの」

梨子「やっぱり慣れてないのか、ダイヤさんほんの10分で堕ちちゃいましたけど」

果南「えぇ」

ルビィ「お姉ちゃん弱いよぉ」

30: 2017/05/03(水) 00:27:41.06 ID:/BaRH4xf.net
妹の容赦ないディス

31: 2017/05/03(水) 00:28:21.96 ID:UKJHMuaL.net
梨子「……果南さんにも、好きな娘を落とす方法、教えましょうか」ボソッ

果南「え」

梨子「果南さんだって本当は……好きな娘を思いのままに、好きなだけ、従順に……したいですよね?」

梨子「私は知ってますよ? 果南さんが好きなのは──」

果南「わーーっ!! いい! いいよそんなの! 」

梨子「そうですか? でも必要になったらいつでも言ってくださいね」

梨子「それじゃ、私はそろそろ帰りますね。ダイヤちゃんの躾もしないとだし」

ダイヤ「にゃあ♡」

梨子「ふふっ、なんでこれから躾されるのに嬉しそうなのかな?」

ダイヤ「にゃぁ……っ///」

33: 2017/05/03(水) 00:34:58.14 ID:/BaRH4xf.net
俺「にゃぁ…///」

34: 2017/05/03(水) 00:39:09.22 ID:pppbz/BR.net
>>33
はーい、保健所行きましょーねー

52: 2017/05/03(水) 02:11:05.64 ID:UKJHMuaL.net
*

ダイヤ「すぅ……すぅ……」ギュゥ…

梨子「ふふっ、疲れたからって私に抱きついて寝ちゃうなんて……」ナデナデ

ダイヤ「……すぅ、みゃ……ぅ……」

梨子「寝言まで鳴き声になっちゃった。もうすっかりペットだね」

梨子「これからもずっと、私が飼い主でいてあげるから、ね♡」

 ピロン

梨子「ん? ライン?」

梨子「えっと、『好きな娘を従順にする方法を教えてください』……!」

梨子「送信元は……>>54ちゃんからか」

54: 2017/05/03(水) 02:12:40.93 ID:RCYGBPkC.net
花丸

60: 2017/05/03(水) 03:14:34.89 ID:UKJHMuaL.net
 プルルルルル…

花丸『もしもし』

梨子「もしもし、花丸ちゃん? 今のラインについてなんだけど」

花丸『……ラインに送ったとおりです』

梨子「……そっか、詳しく聞かせて?」

花丸『マルは、ずっと好きな人がいるの。 でも、その人は全然マルの気持ちに気づいてくれなくて……』

花丸『この気持ちは届かないんだろうなって、本当は諦めてたはずなんです』

花丸『でも、梨子さんの話を聞いて、ダイヤさんの姿を見て……』

花丸『やっぱり諦めたくない、って。どんなことをしても、あの人の気持ちをおらに向けられたら、って。 そう思っちゃったんです』

梨子「……なるほどね。 辛かったでしょう? ずっと自分の気持ちに蓋し続けて。私で良ければ力を貸すから」

梨子「ただ、花丸ちゃんはその娘に、花丸ちゃんにとっての『何』になって欲しい?」

花丸『……へ?』

梨子「私の方法なら、その娘の気持ちを向けることはできるよ」

梨子「でもね、この方法は一種の催眠術とか、ちょっとした暗示みたいなものだから」

梨子「明確に『その娘に自分の何になって欲しいか』が決まってないと。漠然と仲良くなりたい、とかじゃダメなの」

花丸『……何になって欲しいか』

梨子「聞かせて、花丸ちゃん」

梨子「貴女は、誰に、何になって欲しい?」

花丸『おらは……に…………っ!』

花丸『>>63ちゃん(さん)に、おらの>>66になって欲しいの!』

63: 2017/05/03(水) 03:24:24.07 ID:Xjz0KJmd.net
善子

91: 2017/05/03(水) 23:43:14.95 ID:UKJHMuaL.net
花丸『善子ちゃんに、おらのご主人様になって欲しいのっ!』

梨子「……ふふっ。そっか、ご主人様か」

花丸『……ぅ///』

梨子「花丸ちゃん、実は……マゾなんだ?」

花丸『ううっ……恥ずかしいけど、本当はずっとそういうの、憧れてて……本で読んで、善子ちゃんにされるの妄想してたり、とか……///』

梨子「ううん、そういう人には言いづらい欲求って、誰にでもあるものだから」

梨子「それに、とっても可愛いと思うよ。私も可愛がってあげたくなっちゃうかも」

花丸『か、からかってもダメだよ! おらは善子ちゃんのモノになるんだから!』

梨子「わかってるよ、私にできることならちゃんと協力するから」

95: 2017/05/04(木) 02:31:46.37 ID:EMsE79PU.net
 花丸の部屋

花丸「ごめんね、こんな時間に来てもらっちゃって」

梨子「ううん、気にしないで。私が手伝いたいだけだから」

ダイヤ「にゃぅ」

梨子「あ、このお寺ペット禁止とかあったかな? リードはちゃんと持ってるけど」

花丸「あ、大丈夫だよ」

梨子「そっか。……よしよし、大丈夫だって、良かったね~」ナデナデ

ダイヤ「みゃぁ~♡」スリスリ

花丸「……はぁ」

花丸「いいなぁ、ダイヤさん。素敵な飼い主さまがいて……」

花丸「首輪付けてもらって、手綱握られて、喉撫でられて……人間の言葉を忘れちゃうくらい、すっかりペットになって……」

花丸「マルも……善子ちゃんに、飼ってもらいたいずらぁ……///」

花丸「善子ちゃんがご主人様になって、同じことしてもらえたら……おら……ぁ♡」

梨子「大丈夫だよ。きっとすぐに、善子ちゃんも花丸ちゃんのことが可愛くて仕方なくなっちゃうよ!」

ダイヤ「みゃう!」

花丸「梨子さん……」

花丸「……教えて梨子さん。どうやったら、善子ちゃんの心を向けられるのか」

花丸「善子ちゃんが心からおらのことを愛してくれるようになるのか……」

梨子「それはね……>>99をするんだよ」

99: 2017/05/04(木) 02:39:11.26 ID:YPGh1b9R.net
自殺偽装

101: 2017/05/04(木) 03:16:19.09 ID:iORJy00a.net
なかなかえっぐい安価で草

102: 2017/05/04(木) 07:58:07.73 ID:9q04OBp1.net
都会っ子は恐ろしいずら~…

110: 2017/05/04(木) 22:08:56.21ID:EMsE79PU.net
*二週間後 教師*

善子「また、来ないわね……」

善子(ずら丸のやつが学校に来なくなってもう二週間……)

善子(何度も連絡してるのに、返事は一度もなくて)

善子(何かトラブルに会ったんじゃないかって聞いても、先生は『体調不良』としか答えない)

善子(わざわさ家まで出向いても、あいつは顔も出しやしないし)

善子(……こんなに心配してるのに)

善子(どこで何やってるのよ……)

113: 2017/05/04(木) 23:18:48.73ID:EMsE79PU.net
ルビィ「……善子ちゃん?」

善子「……ん、ああ、ルビィ。なんか用?」

ルビィ「ううん、ただ善子ちゃん、最近ずうっと考え事してるみたいだから」

善子「……仕方ないじゃない」

ルビィ「花丸ちゃんのこと、だよね」

善子「……」

ルビィ「大丈夫だよ、先生だって体調が良くないだけって──」

善子「本当に……?」

ルビィ「……え」

善子「いくら体調が良くないからって、一切連絡がつかないなんておかしいでしょ」

ルビィ「……え? 連絡って──」

ダイヤ「善子さん、少しいいですか?」

ルビィ「お姉ちゃん?」

善子「……何か用?」

ダイヤ「少し……お話しておきたいことが」

ダイヤ「ここでは話し辛い内容ですので、詳しくは生徒会室で……」

善子「……わかったわ」

119: 2017/05/05(金) 00:03:33.67ID:78P4PNSx.net
 生徒会室

善子「それで、話って?」

ダイヤ「……それは」

善子「……ずら丸のこと?」

ダイヤ「……ええ」

善子「っ! 何か知ってるの? あいつ本当は体調不良なんかじゃないんでしょ?」

ダイヤ「……今から話すことは、どうか内密にお願いしますわ。まだ公にされていない、この町の一部の関係者だけに知らされている情報ですから」

善子「わかったから、早く教えて」

ダイヤ「……善子さん、落ち着いて聞いて下さいね」

善子「……」


ダイヤ「先日、内浦の海にて、一人の少女の氏体が、またその近くの海崖から遺書も発見されました」

ダイヤ「遺書から身元の確認の確認は取れていましたが、万が一の事件性の確認のため、情報の秘匿されたまま遺体の検査がおこなわれる運びになりました」

ダイヤ「遺体は酷く損傷、腐敗していました。そのため、その人物の確認に数日を要したのですが」

ダイヤ「つい先ほど、検査の結果が判明しました」

ダイヤ「遺体の検査の結果、氏因は飛び降り自殺による溺氏」

ダイヤ「その氏体の身元は……」


ダイヤ「……花丸さんのものである、との結果が出ました」

善子「ぇ……」

123: 2017/05/05(金) 00:16:09.37ID:78P4PNSx.net
善子「そんな……いや、冗談よしてよ」

ダイヤ「残念ですが……」

善子「ウソ、嘘っ嘘よっ! 」

ダイヤ「……」

善子「だって、だってあんなに元気で、幸せそうにパンかじってたじゃない! そんなやつがいきなり自殺なんて……っ!」

善子「それに、そんなに思い悩むようなこと、相談するならルビィだって、私だっているのに……!」

善子「……私だっていたのに……」

善子「……何も、してあげられなかったって、いうの……っ」

ダイヤ「善子さん……」

善子「ありえない! あいつが自殺とかありえないし! 」

ダイヤ「でも、これは本当の──」

善子「聞きたくない! 聞きたくないっ!」ダッ

 ガラッ!

 タッタッタッ…


ダイヤ「…………」

梨子「……ご苦労さま、名演技だったね」

梨子「ダイヤちゃんのおかげで、全部上手く行きそうだよ」ナデナデ

梨子「帰ったら……いっぱい、いっぱい、ご報告あげないと、ね♡」

ダイヤ「にゃ~ん♡」

124: 2017/05/05(金) 00:16:57.00ID:78P4PNSx.net
善子「そんな……いや、冗談よしてよ」

ダイヤ「残念ですが……」

善子「ウソ、嘘っ嘘よっ! 」

ダイヤ「……」

善子「だって、だってあんなに元気で、幸せそうにパンかじってたじゃない! そんなやつがいきなり自殺なんて……っ!」

善子「それに、そんなに思い悩むようなこと、相談するならルビィだって、私だっているのに……!」

善子「……私だっていたのに……」

善子「……何も、してあげられなかったって、いうの……っ」

ダイヤ「善子さん……」

善子「ありえない! あいつが自殺とかありえないし! 」

ダイヤ「でも、これは本当の──」

善子「聞きたくない! 聞きたくないっ!」ダッ

 ガラッ!

 タッタッタッ…


ダイヤ「…………」

梨子「……ご苦労さま、名演技だったね」

梨子「ダイヤちゃんのおかげで、全部上手く行きそうだよ」ナデナデ

梨子「帰ったら……いっぱい、いっぱい、ごほうびあげないと……ねっ♡」

ダイヤ「にゃ~ん♡」

127: 2017/05/05(金) 00:30:53.02ID:WNJAFPln.net
猫被りやがって

129: 2017/05/05(金) 02:43:33.43ID:78P4PNSx.net
善子(嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ……)

ルビィ「どうしたの善子ちゃん? 顔が真っ青だよ……?」

善子「なんでも……ないわよ、っ」

ルビィ「え、でも体も震えてる……」

善子「なんでもないって言ってるでしょ……!」

ルビィ「う……善子ちゃん、落ち着いて……」

善子「落ち着けるわけないじゃないっ!」ガタン!

ルビィ「ひうっ……! うぅ……」ビクッ!

善子「あ……ごめんなさい……その……」

ルビィ「う、うん、気にしないで……」

ルビィ「でも、生徒会室から帰って来てからずっとその調子だし……」

ルビィ「何か、あったの?」

善子「……それは」

善子(生徒会室で聞かされたこと)

善子(ずら丸のやつはもういなくて、それも、私にもルビィにも何も言わず、自ら氏を……)

善子(……ルビィはずら丸とは親友で、ずっと一緒だったのに)

善子(……言えるはずがない)

130: 2017/05/05(金) 02:44:10.14ID:78P4PNSx.net
善子「……なんでもない」

ルビィ「え、でも……」

善子「なんでもない……から……っ!」

善子「ぐっ……うぅ、ひっく……っ!」

ルビィ「よ、善子ちゃん……?」

善子「ぐす……んぐっ……」

善子(なんで……なんで……なんで……っ!?)

ルビィ「善子ちゃん、やっぱり何か……」

善子「……っ、ぁはは……私もあんまり体調良くないみたい……」

善子「学校は来ないくせに風邪だけ移すとか……ほんとあいつらしい、文句の一つ言わなきゃ気がすまないわ」

善子「連絡もつかないけどね……」

ルビィ「……連絡?」

善子「ちょっと……帰るわ」スッ

ルビィ「え、待って……善子ちゃん!」

 ガラッ



ルビィ「……ルビィ、昨日花丸ちゃんと電話でお話したけど……?」

144: 2017/05/05(金) 22:53:07.20ID:78P4PNSx.net
 善子の部屋

善子「………………はぁ」

善子(逃げ出すように学校から出て、部屋にこもって、食事も喉を通らないで)

善子(ただ、あいつのことばっかり考えている)

善子(…………)


 プルルルル…
 プルルルル……

 『ただいま、電話に出ることができません。しばらく経ってから──』


善子「…………っ」ブチッ

善子(ああ……また、してしまった。あいつのことを考えてると無意識の内にスマホを手に持って、電話帳からあいつの番号を選んで、電話をかけてしまう)

善子(もう二度と、電話に出てくれるはずなんてないなのに)

善子(何やってるんだろ、私……)

145: 2017/05/05(金) 23:09:33.33ID:78P4PNSx.net
善子「…………はぁ……」

善子(どうして……どうして、自殺なんて……)

善子(苦しそうなそぶりなんて一度も見せないで、いっつもパン食べてて)

善子(周りにはメンバーのみんなもいたし、クラスじゃ私やルビィもずっと一緒だったのに)

善子(…………一緒だった、つもりでいただけ)

善子(目を離してる内に、あいつはどこかで氏ぬほどつらい思いをしてて、それを必氏で隠していたとしたら)

善子(……何も、何一つしてあげられなかった)

善子(友達気取ってたくせに、何の力にもなってあげられなかった)

善子(ちゃんと見ていた、つもりでしかなかったから……)

善子「……う、ぇっ……」

善子(また、吐きそう……)

善子(氏なれた方は、こんなに辛い思いをするなんて)

善子(でも……本当に辛かったのは、あいつだったはず)

善子(……ちゃんと、見ていてあげなかったから)

善子(ずっと、見ていてあげなくちゃいけなかったんだ)

150: 2017/05/05(金) 23:33:35.38ID:78P4PNSx.net
 二週間後

善子「…………」

(ライン画面)
『ルビィ:善子ちゃん、どうしてるかな?

 ルビィ:クラスに花丸ちゃんも善子ちゃんもいなくて寂しいよー ><

 ルビィ:でも二人が学校来るの待ってるから!

 ルビィ:私、教室で二人のこと待ってるね!』

善子「……もう来ないわよ、少なくともずら丸は」

善子「…………はぁ」

善子「……」

151: 2017/05/05(金) 23:40:36.47ID:78P4PNSx.net
 ピンポーン

善子「……誰? また学校の子? 顔くらい見せて置くべきかしら……」

善子「……突然、氏んだなんて知らされる方の辛さは十分わかるしね……」


 ガチャ

善子「……はい、津島です」

ダイヤ『黒澤ダイヤですわ』

善子「あ……ダイヤさん、何か用?」

ダイヤ『花丸さんのことで、善子さんに伝えておきたいことが。上げていただいてもよろしいですか』

善子「……っ! わかったわ」

153: 2017/05/06(土) 00:11:30.54ID:WvXH6Aat.net
善子「……それで、伝えておきたいことって」

ダイヤ「……これを」

善子「これ、って……遺書? あいつの……」

ダイヤ「ええ。本来なら遺族の手に渡るべきものですが、裏側に書かれている通り……」

『この遺書は善子ちゃんに渡して下さい』

善子「あいつの字……」

ダイヤ「善子さん、確かにその遺書、託しましたわよ」

善子「…………」

ダイヤ「……では、わたくしはこれで」スッ


ダイヤ(帰ったらご主人さまのごほうびにゃ~♡ にゃ~にゃ~♡)

165: 2017/05/07(日) 00:39:44.51ID:lrFL5S5I.net

 善子ちゃんへ

こんな形でのお別れになってごめんなさい。

これを読んでいる善子ちゃんはきっと、『どうして氏んだのか』とか『どうして何も言わなかったのか』とか、言いたいこと、聞きたいことはいっぱいあるのだろうけれど。

それらは少し置いといて、この手紙では生きている頃の、幸せだったことを、思い返して書きたいと思います。

幼稚園の頃の善子ちゃんは、天使を目指してとおりに明るくて、優しくて。
お寺生まれの地味な私には、とってもキラキラした女の子に見えていました。

高校生になっても、言っている事が真逆になっていても、あなたの素敵なキラキラは全く変わってなくて。再会してすぐ、私はあなたに強く惹かれていきました。

それから、毎日が楽しくて。善子ちゃんと話して、善子ちゃんと遊んで、善子ちゃんと一緒に練習して。
善子ちゃんからすれば他愛ないことばかりだったかもしれないけれど、私にはそれらが生きる全てでした。

善子ちゃんが私の事を見ていてくれれば、それだけで私は幸せだったのです。

ただ、私だけを見ていて欲しかった。
よそ見もせず、私だけを見ていて欲しかった。
ずっと、ずっと、私だけを。他の誰でもない私だけ。

けれど、これは私のわがままでしかないから。

ごめんね。

今更、こんなところで伝えるなんて、私はどれだけ卑怯なんだろう。
けれど、最後に伝えさせて下さい。

善子ちゃんのことが、大好きです。

ごめんね。

 国木田 花丸

167: 2017/05/07(日) 00:49:53.04ID:MYDLOU5n.net
▲ ▲
|c||^.- ^|| これはキツいですにゃ…

190: 2017/05/08(月) 03:50:07.03ID:m0KMdZVu.net
 海崖

善子「……ずら丸」

善子「……ごめん」

善子「ごめんね」

善子「私が、ちゃんと見ていてあげなかったから」

善子「……ほんと、世話がやける」

善子「私がそっちに行ったら、ずっと見ていてあげるから、ね……」

善子「……バイバイ、みんな」

191: 2017/05/08(月) 03:51:33.12ID:m0KMdZVu.net
善子「…………もう、行こっか」

善子「……」


「……善子ちゃん」

善子「……ぇ」

「やっぱり来てくれたね、善子ちゃん」

善子「は、はは……こんな時にあいつの幻聴とか……」

「幻聴なんかじゃないよ」


 ……ギュッ

花丸「おらはここにいるよっ♡」

善子「…………なんで」

花丸「ふふっ♡ 会いたかったよぉ♡」

192: 2017/05/08(月) 03:52:21.91ID:m0KMdZVu.net
善子「……は? え、意味わかんないんだけど……」

花丸「ずっと、ずうっと見てたよ、善子ちゃんのこと」

花丸「マルのこと、ずっと考えていてくれたよね。頭のなか、マルのことしかない位に……♡」

善子「え、何、どういうこと……」

花丸「善子ちゃんが、どれだけおらのこと考えてくれるから、確かめてたんだよ?」

善子「騙してた、ってこと……?」

花丸「うん、そうだよ」

193: 2017/05/08(月) 03:52:59.28ID:m0KMdZVu.net
善子「…………うっ、……く」

花丸「? 善子ちゃん、泣いてるの?」

善子「だって、ずら丸が……いる、とかもう訳わかんなくて……っ」

花丸「そっかぁ、善子ちゃんおらのために泣いてくれてるんだぁ……♡」

善子「…………っ!」


 バシィン!

花丸「っ、ぁ……」

194: 2017/05/08(月) 03:53:51.08ID:m0KMdZVu.net
善子「ふざけないでよっ!! こんだけ人に心配させて、追い込んでっ!!」

花丸「あ、うぅ……」

善子「いくらなんでもして良いことと悪い事が──」

花丸「ぅ……っ……」


花丸「……善子ちゃんっ/// 善子ちゃんに叩かれたぁっ///」

花丸「痛い……っ♡ 痛くされるのいいよぉ♡」

善子「…………ぇ」

195: 2017/05/08(月) 03:54:44.00ID:m0KMdZVu.net
花丸「う、ふふぅ……♡」

善子「……ずら丸、あんた何喜んで……」

花丸「善子ちゃん、もしかして怒ってる?」

善子「なっ、なに言ってるの! 当たり前でしょ!」

花丸「じゃあ……マルのこと、嫌いになっちゃった?」

善子「……」

花丸「人を騙して、追い込んで、こんな酷い子は氏んじゃえば良かったのにって、思った?」

善子「それは……そんなこと」

花丸「じゃあ、好き?」

善子「……え」

花丸「善子ちゃんはこんなおらをまだ好きでいてくれてる?」

花丸「おらがいなくなってから、ずっとずっと考え続ける位思っていてくれたよね?」

花丸「マルは……善子ちゃんのこと好きだよ?」

花丸「いなくなってる間、ずっとずっと、善子ちゃんのこと考えてたよ?」

花丸「マルの頭のなか、ずっとずっと善子ちゃんだけだよ……♡」

196: 2017/05/08(月) 03:55:10.39ID:m0KMdZVu.net
善子「…………」

善子「……付き合ってられない」

花丸「あれ、善子ちゃん? どこか行っちゃうの」

善子「帰る。なんか……もう、わけがわかんない……」

花丸「……そっか」

花丸「でも……」

花丸「目を離したら、今度は本当にいなくなっちゃうかもよ?」

198: 2017/05/08(月) 03:57:27.88ID:m0KMdZVu.net
善子「え……っ」

花丸「だって善子ちゃんがおらのこと見てくれないなら、頑張って善子ちゃんの気を引いた意味もないし。それに生きてる意味もないし」

花丸「今度こそバイバイだね、善子ちゃん」

善子「! ちょっ……! 待ちなさいよっ!」グイッ

花丸「わっ……」

善子「待って、行っちゃダメ……」ギュッ

花丸「……ふふっ♡ 善子ちゃん温かい♡」

花丸「……思ってくれたんだよね? 本当は、生きてて良かったって」

花丸「怒るより先に泣いちゃう位、良かったって思ってくれたんだよね?」

花丸「ずっと、ずっと不安な思いしてたんだもんね。今度こそいなくなったらって……」

花丸「今度こそ、会えなくなったら……」

善子「……やめて」

花丸「今はこうして抱きしめてくれてるけど、またこれまで通りに戻ったら善子ちゃんは他の子のことばかりになっちゃうよね。そしたら」

善子「やめて」

花丸「おらのこと、見てくれなくなっちゃうよね……? ……じゃあもう、いっそ──」

善子「やめなさいよ……っ」

199: 2017/05/08(月) 03:58:14.51ID:m0KMdZVu.net
花丸「……」ギュッ

花丸「善子ちゃんあのね、目を離して欲しくないのは本当なの……」

花丸「善子ちゃんが見てくれないと生きてる意味がないのも」

花丸「ずっとずっと、善子ちゃんに見ていてもらうために、こんなに悪いことしちゃったの」

善子「…………そう」

花丸「善子ちゃんが見ていてくれないから、こんなに悪い子になっちゃったんだよ?」

善子「……そっか」

善子「私が見ていてあげなかったら、ずら丸は淋しくてこんなことしちゃうのよね」

花丸「そうだね、でも善子ちゃんにあんな酷いことしたんだもん。悪い子は、『お仕置き』されないといけないよね……」


善子「…………」

善子「……そうね。こんなに悪いことしたんだもの。それ相応の罰は受けて貰わないと」

200: 2017/05/08(月) 03:59:10.35ID:m0KMdZVu.net
花丸「善子ちゃんが見ていてくれるのなら、マルね、どんなことにも従っちゃうよ」

花丸「どんなお仕置きにも……従順になれちゃうよ」

花丸「一生、善子ちゃんに従順な下僕になってもいいよ」

善子「……氏ぬ直前まで追い込まれたんだもの。あんたの一生、全部貰うくらいしないと割に合わないわよね」

善子「一生私に従い続ける愛玩奴隷くらいにはなって貰わないと……」

花丸「うんっ、なるよ。喜んで善子ちゃんのモノになるよっ♡」

花丸「なんでも、どんなことでも、善子ちゃんに従い続けるよ♡」

花丸「ううん、マルはもうあなたのモノなんだから……」

花丸「これからは『善子ちゃん』じゃなくて『ご主人様』って呼ばないとだよねっ♡」

花丸「マルの全部、ご主人様にあげちゃいますっ♡」

211: 2017/05/08(月) 11:22:54.54ID:m0KMdZVu.net
善子「ご主人さま……そうね、これからはそう読んで貰うわ」

善子「ただ……」

 バシィ!

花丸「っ! ぅ///」

善子「分かってるの? 私は怒ってるのよ? 」

善子「態度変えるくらいで許してもらえるとでも?」

花丸「ぁう……思ってませんっ♡」ズキズキ

善子「……そうね、だったら」

善子「身も心も完全に私の奴隷になった証明として、>>215でもしてもらおうかしら?」

215: 2017/05/08(月) 11:31:44.78ID:K2QM67Th.net
私の脚を念入りに舐めてもらう

235: 2017/05/10(水) 00:16:46.30ID:X7+rCdSU.net
 善子の部屋

善子「ほら、そこに跪きなさいよ」

花丸「……はい」

善子「じゃあ、さっそく……」スルスル…

 スッ…

善子「舐めてよ」

善子「あなたは私の奴隷なのよね? ご主人様の脚なら、喜んで舐めるのでしょ?」

善子「爪先から太ももまで、全部ね」

花丸「はい……っ///」

花丸「喜んで、舐めさせていただきますっ♡」

236: 2017/05/10(水) 00:17:53.07ID:X7+rCdSU.net
花丸「……ちゅっ」

善子「誰も爪先にキスして良いなんて言ってないけれど?」

花丸「えへへぇ……/// 大好きなご主人の足、ずっとこうして舐めたかったから嬉しくて……っ♡」

善子「……」

 ガッ!(蹴る音)

花丸「ふぐっ……///」

善子「何喜んでるの? 奴隷なんだから奴隷らしく情けなくしてなさいよ」

花丸「はっ、はいっ……♡」

善子「罵られても喜ぶとか…………いいから早くしなさい」

花丸「…………れろっ、ぅむ……っ」

善子「ちゃんと指の間も念入りに舐めるのよ」

花丸「はい……っ/// んむっ、ぅ……」

237: 2017/05/10(水) 00:20:27.61ID:X7+rCdSU.net
花丸(指を念入りに舐めて)

花丸「れろっ……んっ……」

花丸(次は足の裏から踵を綺麗に舐めて……)

花丸「ぺろっ、んちゅ……ぅ」

善子「ふふっ、らしくなってきたじゃない。似合ってるわよ」

花丸(時々キスもまぜて……足の甲から、足首を通って、脛まで……)

花丸「へっ、ぅ……ちゅ……ぷ♡」

239: 2017/05/10(水) 00:23:59.66ID:X7+rCdSU.net
 数日後

ルビィ「花丸ちゃん、今日も学校来てないや……」

ルビィ「善子ちゃんは学校来てくれるようになったのに、花丸ちゃんだけ……」

ルビィ「連絡もつかないし、どこにいっちゃったんだろう……」

善子「ああ、ずら丸なら今うちにいるわよ?」

ルビィ「えっ、ええっ! どうして教えてくれなかったの!」

善子「ごめんごめん、ちゃんと伝えとくべきだったわね」

ルビィ「でもなんで善子ちゃんのお家? 花丸ちゃんのお家で何かあったの? 病気とかはしてない?」

善子「うーん……あいつの家で何かあった訳でもないし、病気でもないわね」

ルビィ「? よく分からないけど元気なんだよね?」

240: 2017/05/10(水) 00:25:37.56ID:X7+rCdSU.net
ルビィ「じゃあ! 久しぶりに一緒にお出かけとかどうかな!」

善子「……それは、ちょっとできないわね」

ルビィ「えっ、どうして?」

善子「あいつは悪い事したから、今うちで『お仕置き』されてるのよ」

ルビィ「えっ? 花丸ちゃん悪いことしたのっ!?」

善子「 ええ、だからあいつはずっと家にいて、学校にも来ないの」

ルビィ「そっか……花丸ちゃん何しちゃったんだろ」

ルビィ「じゃあ、せめて顔を見に行くくらいは、ダメかな?」

善子「……そうね」

善子「あいつの親友のルビィになら、見せてもいいかもね」

善子(『お仕置き』されてるとこルビィに見られたら、あいつも効くだろうし……♡)ボソッ

ルビィ「やったあ! じゃあ放課後、善子ちゃんのお家にお邪魔するね!」

善子「ふふっ、わかったわ」

善子「楽しみにしてるわね……♡」

241: 2017/05/10(水) 00:26:51.36ID:X7+rCdSU.net
梨子「ダイヤちゃん、お疲れさま」ナデナデ

ダイヤ「にゃぅ~♡」ゴロゴロ

梨子「ダイヤちゃんのおかげで全部上手くいったよ。花丸ちゃんも自分の欲求をさらけ出せて、好きな娘と結ばれて……」

梨子「誰しも人には言えない恥ずかしい欲求があるものだから」

梨子「それを好きな子に、好きなだけさらけ出せるようになるって、とっても素敵なことだよね」

ダイヤ「みゃあ!」

梨子「ダイヤちゃんがペットになって幸せを感じてるみたいに、他の娘もみんなそういう気持ちを隠しているの。だから……」

ダイヤ「みゃう~♡」スリスリ

梨子「……ふふっ、そっか。またお手伝いしてくれるんだね」

梨子「じゃあ……次は誰の手助けをしてあげようかな♡」


おわり

243: 2017/05/10(水) 00:32:41.42ID:+0FOMpgJ.net
よかった

引用元: 梨子「私もペット飼い始めたんだ!」