1: 2013/03/23(土) 00:01:07.35 ID:A/cRud7nO
坂本「いいぞルッキーニ! その調子だ」
ルッキーニ「早速!?」
坂本「すまん、えーと……」
ルッキーニ「フランチェスカじゃあ言いにくいから、フランカでいいよ」
坂本「よし、今からお前の名前はフランカだ! 前よりいい名前になって良かったな!」
フランカ「前からこうだよ」
坂本「そうだったな、はっはっは」
芳佳「……何ですかあれ?」
ミーナ「決起集会らしいわ。二人だけで」
ルッキーニ「早速!?」
坂本「すまん、えーと……」
ルッキーニ「フランチェスカじゃあ言いにくいから、フランカでいいよ」
坂本「よし、今からお前の名前はフランカだ! 前よりいい名前になって良かったな!」
フランカ「前からこうだよ」
坂本「そうだったな、はっはっは」
芳佳「……何ですかあれ?」
ミーナ「決起集会らしいわ。二人だけで」
5: 2013/03/23(土) 00:07:28.87 ID:A/cRud7nO
芳佳「どういうことですか」
ミーナ「ほら、ルッキーニさんや美緒はほとんど名前が呼ばれないでしょ。だから自分たちも名前で呼べって」
芳佳「今いきなり坂本さんの名前が出ましたけど」
ミーナ「……」
芳佳「ていうか、名字呼びはあの二人だけじゃないですよね? バルクホルンさんとか、ハルトマンさんもそうだし」
ミーナ「二人とも『トゥルーデ』と『フラウ』って愛称があるでしょ。それも気に入らないんだって」
芳佳「ああ……」
ミーナ「……どうしたものかしら」
ミーナ「ほら、ルッキーニさんや美緒はほとんど名前が呼ばれないでしょ。だから自分たちも名前で呼べって」
芳佳「今いきなり坂本さんの名前が出ましたけど」
ミーナ「……」
芳佳「ていうか、名字呼びはあの二人だけじゃないですよね? バルクホルンさんとか、ハルトマンさんもそうだし」
ミーナ「二人とも『トゥルーデ』と『フラウ』って愛称があるでしょ。それも気に入らないんだって」
芳佳「ああ……」
ミーナ「……どうしたものかしら」
6: 2013/03/23(土) 00:08:57.41 ID:3gRDRwzw0
もっさんはミーナに呼ばれてるし誰にも呼ばれないのってルッキーニだけじゃん
8: 2013/03/23(土) 00:15:34.60 ID:A/cRud7nO
エイラ「私が二人の凍った心を溶かしてみせル」
ミーナ「お願いするわ」
エイラ「よーシ! おい、そこの二人!」
坂本「お、どうしたイッル?」
エイラ「つまんない意地……ナニィ!?」
ルッキーニ「イッルはいいよね、名前どころか愛称まであるんだから」
坂本「ああ。私の名前なんて誰も覚えてないんじゃないか?」
エイラ「お、おイ……」
ルッキーニ「私たちなんかに気を使わなくていいんだよ、イッル」
坂本「所詮私たちは名字で呼びあう程度の仲なのさ」
芳佳(卑屈すぎる……)
ミーナ「お願いするわ」
エイラ「よーシ! おい、そこの二人!」
坂本「お、どうしたイッル?」
エイラ「つまんない意地……ナニィ!?」
ルッキーニ「イッルはいいよね、名前どころか愛称まであるんだから」
坂本「ああ。私の名前なんて誰も覚えてないんじゃないか?」
エイラ「お、おイ……」
ルッキーニ「私たちなんかに気を使わなくていいんだよ、イッル」
坂本「所詮私たちは名字で呼びあう程度の仲なのさ」
芳佳(卑屈すぎる……)
11: 2013/03/23(土) 00:24:50.49 ID:A/cRud7nO
ミーナ「エイラさんが撃沈したわ」
ペリーヌ「私にお任せを! 必ずや少佐を説得してご覧に入れますわ」
ミーナ「頼むわよ」
ペリーヌ「ごほん、お二人とも! いい加減」
坂本「ピエレッテ!」
ペリーヌ「なっ」
坂本「名前で好き嫌い言うな! 世の中にはなぁ、名前すら呼んでもらえない奴もいるんだぞ」
ルッキーニ「そうだよ! ピ工口呼ばわりされるとしても、今の私たちよりよっぽどマシだよ」
ペリーヌ「や、やめて下さいまし! ピ工口などと……」
ペリーヌ「私にお任せを! 必ずや少佐を説得してご覧に入れますわ」
ミーナ「頼むわよ」
ペリーヌ「ごほん、お二人とも! いい加減」
坂本「ピエレッテ!」
ペリーヌ「なっ」
坂本「名前で好き嫌い言うな! 世の中にはなぁ、名前すら呼んでもらえない奴もいるんだぞ」
ルッキーニ「そうだよ! ピ工口呼ばわりされるとしても、今の私たちよりよっぽどマシだよ」
ペリーヌ「や、やめて下さいまし! ピ工口などと……」
12: 2013/03/23(土) 00:34:16.43 ID:A/cRud7nO
ミーナ「ペリーヌさんもダメでした」
坂本「なあフランカ、相棒のシャーリーはお前をなんと呼ぶんだ?」
ルッキーニ「いつまでたっても『ルッキーニ』だよ、美緒!」
ミーナ「クォラ! 美緒を美緒呼ばわりしていいのは私だけって、それ一番言われてるのよ!」
ルッキーニ「べー、だ! おばさんは邪魔しないでよ」
ミーナ「おば↑さん↓!? お姉さんでしょう!?」
坂本「ヴィルケ中佐、フランカが怯えてるだろ! いい加減にしろ!」
ミーナ「そ……そんな…美緒……!」
坂本「なあフランカ、相棒のシャーリーはお前をなんと呼ぶんだ?」
ルッキーニ「いつまでたっても『ルッキーニ』だよ、美緒!」
ミーナ「クォラ! 美緒を美緒呼ばわりしていいのは私だけって、それ一番言われてるのよ!」
ルッキーニ「べー、だ! おばさんは邪魔しないでよ」
ミーナ「おば↑さん↓!? お姉さんでしょう!?」
坂本「ヴィルケ中佐、フランカが怯えてるだろ! いい加減にしろ!」
ミーナ「そ……そんな…美緒……!」
14: 2013/03/23(土) 00:42:31.32 ID:A/cRud7nO
坂本「中佐に名前を呼ばれる筋合いは無い」
ミーナ「……うああーん!」ダッ
坂本「意外と早く勝ったな」
ルッキーニ「やったぜ。」
坂本「この調子で皆をもっともっとよそよそしくさせるんだ。私たちが平均になるように」
ルッキーニ「いいゾ~これ」
芳佳「ルッキーニちゃん」
ルッキーニ「ん……じゃなかった、私の名前はフランカだって――」
シャーリー「ルッキーニ、なにやってんだ?」
ミーナ「……うああーん!」ダッ
坂本「意外と早く勝ったな」
ルッキーニ「やったぜ。」
坂本「この調子で皆をもっともっとよそよそしくさせるんだ。私たちが平均になるように」
ルッキーニ「いいゾ~これ」
芳佳「ルッキーニちゃん」
ルッキーニ「ん……じゃなかった、私の名前はフランカだって――」
シャーリー「ルッキーニ、なにやってんだ?」
16: 2013/03/23(土) 00:44:59.55 ID:Dz9JhOu70
もっさんは確かに酷いな端から聞いたら完全に男だ
18: 2013/03/23(土) 00:51:09.02 ID:A/cRud7nO
ルッキーニ「しゃ、シャーリー!」
芳佳「私が呼んできました」
シャーリー「少佐と遊んでるのか? 良かったな、ルッキーニ」
坂本「遊んでなど」
ルッキーニ「うーん、でもそろそろ飽きちゃった!」
坂本「えっなにそれは」
ルッキーニ「シャーリー、外で遊ぼうよ」
シャーリー「ようし! ルッキーニの面倒見てくれてありがとな、少佐」
ルッキーニ「また遊んでねー」
坂本「」
芳佳「私が呼んできました」
シャーリー「少佐と遊んでるのか? 良かったな、ルッキーニ」
坂本「遊んでなど」
ルッキーニ「うーん、でもそろそろ飽きちゃった!」
坂本「えっなにそれは」
ルッキーニ「シャーリー、外で遊ぼうよ」
シャーリー「ようし! ルッキーニの面倒見てくれてありがとな、少佐」
ルッキーニ「また遊んでねー」
坂本「」
21: 2013/03/23(土) 01:02:44.96 ID:A/cRud7nO
芳佳「さて」
坂本「く……だが扶桑軍人たるもの、ただでは氏なん!」
芳佳「別に氏ぬ必要は無いんですよ」
坂本「かくなる上は」
「美緒さん」
坂本「誰だ!?」
土方「……もう、やめにしましょう。こんなの、あなたらしくない!」
坂本「ひ、土方……! 見るな、こんな私を見るなぁ!」
土方「美緒さん! 私はもうあなたを名字では呼べないんです!」
坂本「何を……!」
土方「なぜなら」
土方「今ここで、あなたに結婚を申し込むからです!」
坂本「!!」
坂本「く……だが扶桑軍人たるもの、ただでは氏なん!」
芳佳「別に氏ぬ必要は無いんですよ」
坂本「かくなる上は」
「美緒さん」
坂本「誰だ!?」
土方「……もう、やめにしましょう。こんなの、あなたらしくない!」
坂本「ひ、土方……! 見るな、こんな私を見るなぁ!」
土方「美緒さん! 私はもうあなたを名字では呼べないんです!」
坂本「何を……!」
土方「なぜなら」
土方「今ここで、あなたに結婚を申し込むからです!」
坂本「!!」
24: 2013/03/23(土) 01:09:15.69 ID:A/cRud7nO
土方「美緒さん、私の名前を呼んで下さい」
美緒「け……圭助」
土方「美緒さん」
美緒「圭助……!」
土方「美緒!」
ギュッ
芳佳「あ^~いい話っすね~」
美緒「宮藤、ありがとう。お前がいなければこうはいかなかった」
芳佳「これで八方丸く収まりましたね」
美緒「ああ! はっはっは!」
ミーナ「ヒジカタ……ケイスケ……」ギギギ
おわり
美緒「け……圭助」
土方「美緒さん」
美緒「圭助……!」
土方「美緒!」
ギュッ
芳佳「あ^~いい話っすね~」
美緒「宮藤、ありがとう。お前がいなければこうはいかなかった」
芳佳「これで八方丸く収まりましたね」
美緒「ああ! はっはっは!」
ミーナ「ヒジカタ……ケイスケ……」ギギギ
おわり
25: 2013/03/23(土) 01:11:24.12 ID:9Ky8ZcBd0
おわりかな?(すっとぼけ)
26: 2013/03/23(土) 01:18:07.78 ID:A/cRud7nO
ミーナ「コロス……ケイスケ……コロス……コロ助」
ペリーヌ「お待ちになって下さい!」
ミーナ「ペリーヌさん……丁度いいわ。あなたが協力してくれれば」
ペリーヌ「いいえ。私は隊長……あなたを止めに来たのですから!」
ミーナ「何故? 最終的に美緒を手に入れるのがどちらだとしても、あの男にいきなり浚われるなんて納得出来ないでしょ!?」
ペリーヌ「それでも……それでも私は……!」ポロポロ
ペリーヌ「少佐の笑顔を、少佐の幸福をお守りします!」バチバチ
ミーナ「……そう。残念ね」
ペリーヌ「お待ちになって下さい!」
ミーナ「ペリーヌさん……丁度いいわ。あなたが協力してくれれば」
ペリーヌ「いいえ。私は隊長……あなたを止めに来たのですから!」
ミーナ「何故? 最終的に美緒を手に入れるのがどちらだとしても、あの男にいきなり浚われるなんて納得出来ないでしょ!?」
ペリーヌ「それでも……それでも私は……!」ポロポロ
ペリーヌ「少佐の笑顔を、少佐の幸福をお守りします!」バチバチ
ミーナ「……そう。残念ね」
27: 2013/03/23(土) 01:18:35.36 ID:HK+e/V1l0
ほうほう
28: 2013/03/23(土) 01:26:04.65 ID:A/cRud7nO
―数分後―
ペリーヌ「がはっ……」ドサッ
ミーナ「あら、もう終わり? このままじゃ氏んじゃうんじゃない、あなたもあの男も!」
ペリーヌ「や……やらせは…ぐうっ……!」
ミーナ「ホラホラホラホラ」
ペリーヌ「……」
ミーナ「はあ、はあ……ようやくくたばったようね」
ペリーヌ「がはっ……」ドサッ
ミーナ「あら、もう終わり? このままじゃ氏んじゃうんじゃない、あなたもあの男も!」
ペリーヌ「や……やらせは…ぐうっ……!」
ミーナ「ホラホラホラホラ」
ペリーヌ「……」
ミーナ「はあ、はあ……ようやくくたばったようね」
30: 2013/03/23(土) 01:32:24.89 ID:A/cRud7nO
ミーナ「土方、覚悟しておきなさい……私の恋人を奪った罪は重っ」
バンッ
ミーナ「……? な、なに、が」フラッ
ドサッ
ペリーヌ「……セン…ト…エルモの……火……」
ペリーヌ「ま…まさか……人間相手に、使うなん……て…」
ペリーヌ(少佐……さよならです…)
ペリーヌ(ああ……結局、少佐に私の気持ちを伝えることは出来ませんでしたが……これで良かったのかもしれません……)
ペリーヌ(そう、これで……)
ハルトマン「っていう夢でさ」
バルクホルン「まだ続くのか?」
おわり
バンッ
ミーナ「……? な、なに、が」フラッ
ドサッ
ペリーヌ「……セン…ト…エルモの……火……」
ペリーヌ「ま…まさか……人間相手に、使うなん……て…」
ペリーヌ(少佐……さよならです…)
ペリーヌ(ああ……結局、少佐に私の気持ちを伝えることは出来ませんでしたが……これで良かったのかもしれません……)
ペリーヌ(そう、これで……)
ハルトマン「っていう夢でさ」
バルクホルン「まだ続くのか?」
おわり
31: 2013/03/23(土) 01:34:11.43 ID:9Ky8ZcBd0
おわりかな?(すっとぼけ)
32: 2013/03/23(土) 01:45:10.70 ID:A/cRud7nO
ハルトマン「そうだよ。実はまだミーナが生きててさ」
バルクホルン「ほう」
ハルトマン「でもまだダメージが残ってて、『暴走したペリーヌを止めようとして負傷した』って嘘をつくんだ」
バルクホルン「そんなことだろうと思った」
ハルトマン「宮藤だけはそれを見破ってて、ミーナに止めを刺そうとするんだけど」
バルクホルン「いいぞ宮藤」
ハルトマン「少佐は宮藤の真意が分からなかったから、わざわざ宮藤を攻撃してミーナを守っちゃうんだ」
バルクホルン「なるほどな」
ハルトマン「そこで目が覚めちゃった」
バルクホルン「なに? ずいぶん尻切れトンボだな」
ハルトマン「トゥルーデに起こされなきゃ続きがみれたかもなー」
バルクホルン「ぐぬぬ……」
バルクホルン「ほう」
ハルトマン「でもまだダメージが残ってて、『暴走したペリーヌを止めようとして負傷した』って嘘をつくんだ」
バルクホルン「そんなことだろうと思った」
ハルトマン「宮藤だけはそれを見破ってて、ミーナに止めを刺そうとするんだけど」
バルクホルン「いいぞ宮藤」
ハルトマン「少佐は宮藤の真意が分からなかったから、わざわざ宮藤を攻撃してミーナを守っちゃうんだ」
バルクホルン「なるほどな」
ハルトマン「そこで目が覚めちゃった」
バルクホルン「なに? ずいぶん尻切れトンボだな」
ハルトマン「トゥルーデに起こされなきゃ続きがみれたかもなー」
バルクホルン「ぐぬぬ……」
33: 2013/03/23(土) 01:52:53.27 ID:A/cRud7nO
ハルトマン「今ならまだ間に合うかもなー」
バルクホルン「そんなこと許可出来るか!」
ハルトマン「こんな中途半端でいいの? せめて結末だけでも知りたくない?」
バルクホルン「う……」
ハルトマン「さあさあ、今のうちだよ!」
バルクホルン「……くっ、一時間したら叩き起こすからな!」
ハルトマン「やった!」
バルクホルン「それまでに夢を――うん? なんだか外が騒がしいな」
ハルトマン「ぐー」
バルクホルン「またルッキーニがはしゃいでいるのか? 少し様子を見てくるか、まったく……」
ハルトマン「ぐー」スヤスヤ
坂本「我々にも名前があるんだ!」ルッキーニ「そうだー!」
おわり
バルクホルン「そんなこと許可出来るか!」
ハルトマン「こんな中途半端でいいの? せめて結末だけでも知りたくない?」
バルクホルン「う……」
ハルトマン「さあさあ、今のうちだよ!」
バルクホルン「……くっ、一時間したら叩き起こすからな!」
ハルトマン「やった!」
バルクホルン「それまでに夢を――うん? なんだか外が騒がしいな」
ハルトマン「ぐー」
バルクホルン「またルッキーニがはしゃいでいるのか? 少し様子を見てくるか、まったく……」
ハルトマン「ぐー」スヤスヤ
坂本「我々にも名前があるんだ!」ルッキーニ「そうだー!」
おわり
34: 2013/03/23(土) 01:57:46.42 ID:Cggo6oC40
面白かった
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