1: 2013/03/28(木) 20:55:28.30 ID:f74lQBKs0
P「めでたいなあ!」

小梅「…あ、ありがとう、ございます」

P「なんだなんだ?そんな恐縮しなくていいんだぞ!今日はお前の記念日なんだから!」

小梅「でも…こういうの、わ、私初めてで…どうしたら、いいの?」

P「(あーもう可愛いな)」

2: 2013/03/28(木) 21:00:13.63 ID:f74lQBKs0
P「そうだなー何かやりたい事は無いのか?好きなだけ付き合うぞ」

小梅「…え、えっと」

P「遠慮しなくていいんだぞ?ほらほら」

小梅「じゃあ、お話…しよ」

P「…いつもと同じじゃないか、もっとわがまま言っていいんだって」

小梅「そ、そうじゃなくて」

小梅「私…話すの苦手だから…プ、プロデューサーさんが…ちゃんと、聞いてくれるだけで…た、楽しい、よ」

P「(天使か)」

4: 2013/03/28(木) 21:10:07.75 ID:f74lQBKs0
P「しかしせっかくの祝いに特別な事がないってのもな」

小梅「じゃあ、え、映画…」
ゴソゴソ

P「よし!何かやろう!こうなれば俺が決めてやるから」

小梅「今…わ、話題のスプラ」

P「善は急げだ!」

小梅「…………むー」

6: 2013/03/28(木) 21:13:54.71 ID:f74lQBKs0
小梅「…わがまま…き、聞いてくれるって…」

P「(勢いで誤魔化すしかない)あ、いや俺実は凄いやりたい事があってさ」

小梅「?」

P「小梅と>>10がしたかったんだ!」

10: 2013/03/28(木) 21:36:00.36 ID:Q7peXU8f0
キス

12: 2013/03/28(木) 21:41:14.04 ID:f74lQBKs0
P「小梅とキスがしたかったんだ!」


小梅「……………」

P「………………」

小梅「……………」

P「………………」


P・小梅『えっ?』

15: 2013/03/28(木) 21:46:07.40 ID:f74lQBKs0
P「お、俺何を…?」

小梅「プ、プ、プロデューサー…さん……?今…そ、その…」

P「あ、その、だ、深く考えずに思いつくがまま口開いたら出た言葉で深い意味は」

小梅「…え、え…じゃあ、わ、私と…キ、キ、キス…したいって…普段、から……あ、う」

P「(アカン)」

小梅「本気…なの?」

P「>>18」


>>18
本気か否か

18: 2013/03/28(木) 21:48:08.95 ID:+sLcl3Am0
本気

20: 2013/03/28(木) 21:50:11.76 ID:f74lQBKs0
P「本気だ」

小梅「……………」

P「……………」

小梅「……………」

P「……………」


P「うん、ごめん、いきなりすぎるよな、ていうか犯罪だよな、早苗さんに出頭して」

小梅「…はい、わ、解りました」

P「えっ」

22: 2013/03/28(木) 21:56:42.09 ID:f74lQBKs0
そう言うと小梅は一歩俺に近づいた

「……………」

「小梅?」

「……………」

140ちょっとしかな低身長のせいで
ここまで近づくと自然見下ろす形となる

「待てって、たぶん今お前は混乱してるんだ」

「だ、大丈夫です…プロデューサーさんがしたいなら…私」

「そうじゃなくて嫌なら断ってくれていいって事だ、お前がいい子なのは知ってるしけどこんなときまで素直に聞かなくても」

「違い、ます」

24: 2013/03/28(木) 22:01:59.24 ID:f74lQBKs0
地面に向けていた顔を俺に向ける
この上目使いは反則だろう、今すぐにでもキスしてやりたい

「?」

「さっきは…す、凄い驚きました」

うん、言った俺が驚いたらいだもんな

「…い、いきなり…キ、キス…って…も、もう爆発しそう…」

「爆発はやめてくれ…でも、そんななんだろ?ホント無理しなくていいから」

「で、でも……………」

「でも?」

「…………………」

「…………………」

25: 2013/03/28(木) 22:09:12.73 ID:f74lQBKs0
赤色の瞳が揺れている
思えばこんなにしっかり目と目を見て小梅と話すのは初めてだ

「小梅?」

「む、無理、じゃないです…」

「やろうと思えばできるって意味…か?そういう意味ならそうだけど、それを無理って──」

「…い、嫌でも…ありません…!「プ、プロデューサーさん…と、なら…へ、平気だよ」

「」

「それに、私と…その、したいって……う、嬉しいかも」

「」

28: 2013/03/28(木) 22:15:18.60 ID:f74lQBKs0
「あっ」

「そうか」

抱きかかえる、ここまで言われて我慢できる男がいるだろうか、いやいない

「プ、プロデューサーさん…おろ、下ろして…」

「いやもう無理限界…色々な意味で」

「あ…ううう…ば、爆発…する…し、しちゃう」

「してもいいぞ、今なら小梅の全てを受け止めれそうだ」

「…あ、ありがとうございます?」

29: 2013/03/28(木) 22:21:14.13 ID:f74lQBKs0
そういえば小梅の爆発って具体的にどうなるんだろう…まあ今はソレより

「それじゃやる、やってやるぞ」

「…………は、い」

小梅を下ろして正面に見据える
身長差がかなりあるので膝立ちの姿勢である

「ご、ごめんね私もっと大きかったら…」

「いや、いいよ、それはしょうがない……ただ今の自分の姿を客観的には見たくないな」

「?」

どう見てもアウトな光景にしか見えないだろうっし

31: 2013/03/28(木) 22:27:01.43 ID:f74lQBKs0
「………………」

「………………」

小梅を見る、しばらく見続ける

「え…っと?」

「………………」

怯えているような
期待しているような
そんな表情だ

「プロデューサーさん…そ、その…ど、どうす…っ」

左手を後頭部に添えて
右手で体を引き寄せる

「こ、小梅…いいよな?」

「あ、ああ…う」

32: 2013/03/28(木) 22:35:53.43 ID:f74lQBKs0
抱えてる体に力が入る、この状況でそうならないのが無理だろう

「やっぱり、止めるか?」

「…あ」

「…ここまで来て、アレだけど、まだ早すぎる気がする、うん」

「………………」

「………………」

小梅は俯いた
…本当にここまでやっておいて、コレは酷いな怨まれそうだ
けど、怯える小梅に今無理にしようとするのは、辛い

「プ、プロデューサー、さん」

「…何だ」

「わ、私…プロデューサーさんと…いるの、好きです」

33: 2013/03/28(木) 22:40:09.80 ID:f74lQBKs0
俯いたまま小梅は続ける

「ドキドキ…するし、ほっとも、します…」

「嬉しいな、俺も同じだ」

「はい…わ、私も嬉しいです…だから」

「プロデューサーさんに、喜んで…欲しいって思うんです、それが嬉しいから」

「………………」

34: 2013/03/28(木) 22:45:57.12 ID:f74lQBKs0
「なあ小梅」

「は、はい」

「俺は小梅の事凄く好きだぞ」

「………あ、あ…え?」

「…今の小梅と同じような気持ちだからな、だから、その、小梅も…もしかしたら」

「………………っ」

35: 2013/03/28(木) 22:49:13.89 ID:f74lQBKs0
「…あー、スマン何言わせようとしてるんだろうな」

ほとんど脅しじゃないか、もうコレで終わりにしよう
そう思って小梅から離れようとした、けれど

「そ、そう…かな」

「えっ?」

「わ、私も…プロデューサーさんの事…す、す、好きなんだと思います…」

「」

「私も、凄く、好きです……………は、はい」

36: 2013/03/28(木) 22:55:22.11 ID:f74lQBKs0
「小梅」

「は、はい」

「小梅」

「…は、はい?」

「小梅。小梅。小梅─」

「…あ、あの?」

名前を呼ぶだけで体が熱くなる

「悪い、今度こそ本当に押さえは利かないみたいだ」

「………………」

「最後にもう一度、いいのか?」

「……………は、はい、いいです…プロデューサーさん、なら」

37: 2013/03/28(木) 23:03:23.79 ID:f74lQBKs0
「ありがとうな小梅」

「ううん…あ、ありがとうは私です、プロデューサーさん」

「目、瞑ってくれ」

「…はい」


迷いは消えた、もうここからはしたいようにしよう
添えていた左手に力を軽く込め顔を近づける
複雑だった小梅の表情も今は…


おしまい

38: 2013/03/28(木) 23:03:43.77 ID:f74lQBKs0
もうちょい続けたかったけどvip落ちそうなので
支援保守ありがとうございました

44: 2013/03/29(金) 00:45:54.88 ID:lYFs0iJy0
治ってるっぽいので少しだけ

………
……



P「おはようございます」

ちひろ「あ、おはようございますプロデューサーさん」

P「おっすおっすですちひろさん、今日も頑張りましょう」

ちひろ「はい、よろしくお願いしますね」

P「ところで今事務所に誰かいますか?」

ちひろ「今ですか?確か今事務所にいるのは─」

バタン

小梅「………はぁ…はぁ」

45: 2013/03/29(金) 00:49:37.58 ID:lYFs0iJy0
ちひろ「え?い、一体どうしたの?そんなに急いで」

P「……………」

小梅「……………」

ちひろ「あ、あのー?」

P「おはよう、小梅」

小梅「お、おはようございます、プロデューサーさん」

P「……………」

小梅「……………」

ちひろ「(え、何この空気)」

47: 2013/03/29(金) 00:56:33.78 ID:lYFs0iJy0
ちひろ「ど、どうかしたんです?ただならぬ雰囲気が漂ってるような…」

小梅「よ、良かった…今日も…プロデューサーさんに、会えた…けほっ」

P「っふ、当たり前だろ?お前がいる限り槍が降っても事務所にやってくるさ」

ちひろ「あのー」

小梅「…でも、そ、それでも…会えるまで、はし、心配…だから」

P「…ああ、俺もさ、出来る事なら事務所外でもお前と一緒にいたいのに…っ!」

ちひろ「お二人とも私の事忘れてません?」

48: 2013/03/29(金) 01:03:20.91 ID:lYFs0iJy0
P「あ、すいません、小梅に会えたのが嬉しくて…ふふふ」

小梅「わ、私もプロデューサーさんに会えたのが…あは」

ちひろ「…色々言いたい事はありますけどとりあえず今は不問にしましょう」

ちひろ「もうすぐ他の子達もやってきますしその桃色な空気を飛ばして下さい」

ちひろ「…っていうかそもそもさっきのやりとりからしてアウト臭いんですよ」

ちひろ「先日は小梅ちゃんの誕生日でしたがお二人は何…………を」


P「んっ」

小梅「んん…」

ブチュー

ちひろ「」

49: 2013/03/29(金) 01:12:21.05 ID:lYFs0iJy0
P「………っ……はぁ…」

小梅「……あ………え?」

P「ふう、今日もこれで元気満点だな!」

小梅「…………………」

P「ん、どうした?」

小梅「…………も、もう…終わり?」

P「今日はお仕事だろ?余り長い事こうしていられないんだ」

小梅「…………むう…い、意地悪」

P「……っっ!…ぐっ!駄目だその顔でその言葉は駄目だ!俺だって我慢してるのにそんな事言われたら…ッ!!」


ちひろ「」

50: 2013/03/29(金) 01:18:24.75 ID:lYFs0iJy0
P「それにちひろさんも言ってたろ?他の皆が来るって」

小梅「あ…う、うん、それなら…駄目…だよね」

ちひろ「私の言う事聞いてくれてたんですか、まだ言葉が通じるみたいで安心しました」

P「おう、俺達のせいで周りに迷惑かける事しちゃいけないよな」

小梅「は、はい」

ちひろ「あっやっぱり通じてなかったんですねー見られるのはOKなんですかまあ今私の目の前で堂々とヤっちゃってますしね」

52: 2013/03/29(金) 01:27:09.94 ID:lYFs0iJy0
ニョワー☆ カエラセロ… タマシイガウズクワ(キョウモガンバリマショウネ)

ザワザワ

P「と、そろそろ皆やってきたみたいだな」

小梅「…………」

P「…まあ安心しろって」
ギュッ

小梅「あ…」

P「今はもうできなくてもさ、仕事終わった後にまた好きなだけできるだろ?」

小梅「…………うんっ!」


ちひろ「そうですね、私もそう思います」

53: 2013/03/29(金) 01:34:11.03 ID:lYFs0iJy0
小梅「プ、プロデューサーさん…」

P「小梅…」

ちひろ「…もう皆すぐそこまで来てますけどいいんですか?」

小梅「…あ、後一回だけ…ね?」

P「ああ、そうだな後一回なら…いいよな」

ちひろ「もう何回やってもアウトだから好きにしたらいいんじゃないですかね」

54: 2013/03/29(金) 01:40:11.13 ID:lYFs0iJy0
ガチャ

きらり「おっすおっす☆おっはよー☆きらりだ…………」

杏「ん?きらりの朝一の挨拶が途切れるとか珍し……あっ………」

蘭子「き、禁断の…儀式(あわわわわわわわ)」

ちひろ「まあ、もう遅いか速いかの違いですしどうでもいいですよ」


P「……っ……」

小梅「…んん………っ……」

P「…はあ、うん、今度こそばっちりだな」

小梅「は、はい…充電、完了…です」

P「今日も一緒に頑張ろうな小梅!」

小梅「は、はい…っ…プロデューサーさん!」



おしまい

55: 2013/03/29(金) 01:41:14.97 ID:lYFs0iJy0
画像や保守ありがとうございました
一日遅れですけど小梅の誕生日おめでとうございます

引用元: モバP「誕生日おめでとう!」小梅「は、はい」