1:◆fRucIi2H/M 2013/06/12(水) 21:29:51.27 ID:Pffda1eeo
①初心者ですのであまり期待しないでください
②他の俺ガイルssをみていて挑戦した所存です
③たまに自分勝手なクロスがあるかもですがすみません
④今のところ短編的なのをもしもし亀ですが更新していく予定です

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結 2 (ガガガ文庫)

3: 2013/06/12(水) 21:39:20.40 ID:Pffda1eeo
①「やはり俺の日常生活は間違っている」

青春とは嘘であり、欺瞞であり、虚構であり、戯言であり、…要するに、悪だ。

自分に正直に生きる人間がぶち当たる最初の壁、それが青春。

そこそこ老いた大人達が、「あの頃はよかったなぁ」遠い目をした先にある風景。

そんな輝かしい言葉。

4: 2013/06/12(水) 21:45:53.64 ID:Pffda1eeo
遠い目をするオジサマ方に語らせれば、その青春という期間はなにもしなくても毎日が輝いていたという。

あれれーおかしいなー?俺の日常生活、全然輝いてないよー?むしろリアルタイムで黒い色素が増殖中だよー?自分が黒い影になりそうだよー?


そうは言っても、俺は決して甘くなく、卑屈で、ぼっちだが、あいつ等がいる日常をなんだかんだ気に入っていたりする。
この、間違っているであろう日常を…

①end

5: 2013/06/12(水) 22:03:43.35 ID:Pffda1eeo
②「あくまで男同士の付き合いというやつである」


ある土曜日、俺は最寄り駅の改札近くで、静かに佇んでいた。

引きこもりガヤくんとまで言われた俺がなぜ、昼間から外にいるのか、そう、その理由とは…

戸塚「はちまーーん!!」

──デートだ。

7: 2013/06/12(水) 22:18:50.67 ID:Pffda1eeo
戸塚「どうしたの八幡!大丈夫?」

比企谷「んふぉっ、ななんでもねいですよ?」

噛んだ。がしかし、目の前に突然降り立った天使をみて、一応返答ができたことを褒めていただきたい所存。

戸塚「なんかボーッとしてるし、まさか…ぼくが待たせたから…日射病とか??」

すこし目を潤ませる戸塚に見惚れ、しばらく停止したがこれでは更に心配させてしまうと、やっと脳が活動を再開する。
ああ…氏ぬかと思った。

比企谷「大丈夫だ、問題ない!ほれ、行こうぜ?」

戸塚「そっか、よかった!そうだね!!」

結婚してくれ!伴侶になってくれ!せめて求婚させてくれ!!


閑話休題、
残念ながら奥さん、実はこれ…デートじゃないんです。
先日、参考書を一緒に買う約束をしていて、今日はその約束の日なのである。

9: 2013/06/12(水) 22:54:35.06 ID:Pffda1eeo
目当ての大きめな本屋へ向かう途中、突然戸塚が切り出す

戸塚「ねぇ八幡…待ち合わせて2人で買い物って…」

こ、これはパターン青!使徒です!!

戸塚「なんだか…でーと、みたいだね///」

比企谷「ぐはぁっ!」

デデデートって!!!あまりのトキメキにもうデッドしそう。あ、天使が、天からの使徒が俺を迎えにきてる。やばいやばいもうやばい。
だめだ!俺に青春はない!!
現実から逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ!

戸塚「もう、八幡なにか言ってよ恥ずかしいじゃないか///」

いつ逃げるか、

比企谷「今でしょ!!」

戸塚「へ?」

②fin

20: 2013/06/13(木) 21:49:57.12 ID:99AAsjglo
③やはり君は物語を知らない


いつもどおりある日のこと。
部室に行くと、既に雪ノ下が椅子に座って本を読んでいた。
ふと、音に気づき雪ノ下が顔をあげる。

雪ノ下「あら、顔をあげた瞬間にいつもより一層腐った瞳を見せるなんて、これは何かのテロかしら?」

21: 2013/06/13(木) 21:51:17.20 ID:99AAsjglo
比企谷「第一声がそれかよ…」

しかし、俺は雪ノ下の発言自体は否定しない。
そう、それは昨日の事、俺の愛読している東尾維新の物語シリーズ、その最新刊を買った俺は次の休みに読もうとは思っていたものの、誘惑に耐えきれず、結局徹夜で読んでしまったのだ。
そのせいで、自分の目の下にはまるで墨のような深いクマが刻まれている。
にしても、あの展開は良かったなぁ、登場人物同士の会話も相変わらず俺好みだった。満足満足。

雪ノ下「そうね、テロをするのは私と同じ人間だものね。人間以下のあなたと比べるのはテ口リストが可哀想だわ。確かに私が間違っていたわ。えーと、なんだったかしら、光が嫌君?」

引き続き雪ノ下が俺を罵倒してくるが…これは…まさか!

22: 2013/06/13(木) 21:55:14.01 ID:99AAsjglo
比企谷「おい!俺の名前を古きヨーロッパから語り継がれ今に至る、一見人間のような見てくれだが、鋭い牙と恐ろしい身体能力を持ち人間の生き血を吸うと言われる恐ろしい怪物の特性の一つみたいにいうな!確かに日光に当たるのはあんまり好きじゃないが、俺の名前は比企谷だ!」

よし、完璧だ。

雪ノ下「?…失礼、少し噛んだだけよ」

なん…だと!?

比企谷「わざとだ!」

一度は言ってみたかった台詞が言えるなんてなんて幸せなんだろうか!目が生き生きとして…はこないかもしれないが、とても興奮している。

雪ノ下「??…私だってかむみゃっ!…///」

なななんと!あの雪ノ下ちょっとセリフは違うがこんなに合わせてくれるなんて…なんなの?もしかして俺のこと好きなんじゃないの?…いやそれはないな。
なにこの高翌揚感。
まぁ取り敢えず、

「わざとじゃない!」

23: 2013/06/13(木) 21:58:05.18 ID:99AAsjglo
雪ノ下「???…まぁいいわ、そういえば明日は平塚先生の誕生日のはずよ?あなたはかなりお世話になっているんだからお祝いでもして差しあげることね。」

おいおい、あの人に歳をとったことをお祝いなんてしたら俺の命の保証はねぇぞ…風前の灯火だ、あぁ風が風速5センチメートルくらいならいいなぁ。それはそれで切ないけど。
まぁそれはともかく、この雪ノ下の台詞に対する返答はこれしかない!

比企谷「おまえは何でも知ってるんだな」

24: 2013/06/13(木) 22:01:44.36 ID:99AAsjglo
雪ノ下「………………一体なんのつもりかしら?」

比企谷「あれ?」

雪ノ下「さっきから何のつもりかときいているのよ?あなたの残念な頭では質問が理解できないのかしら。まぁ、あなたの目と性根が腐っている時点で、あなたの体内のありとあらゆる主要器官が、もちろん脳も例外ではなく腐敗してしまっているのはわかってはいたことなのだけれど。」

比企谷「ちょ」

雪ノ下「気持ち悪いほどにややこしい返答をしてくる、気持ち悪い笑顔でそわそわとして落ち着かない、気持ち悪い訳のわからない返答をする、実に不快だわ。私を不快にさせることは罪よ。消えて欲しいくらいね。いえ、くらいではなく消えて欲しいわ。」

比企谷「あの」

雪ノ下「あら、頭の悪いあなたにはわからないのね。簡単に言うわ。 氏 に な さ い 。 もっとも、すべてが腐敗しているあなたは一度氏んでいるようなものなのだけれどね、やはりしんで欲しいから何度でも氏ぬべきよ。」

雪ノ下さんなにもマジギレしなくても…

比企谷「す…すまん」

相当イラついてたんだなぁ…
取り敢えず謝ってみたが返事がない……この空気をどうしたら…

ーー窓から吹き込む風が一人の男子高校生の触覚のような髪の毛を寂しげに揺らしていた…

③fin

25: 2013/06/13(木) 22:04:57.30 ID:99AAsjglo
駄文失礼いたしました…

28: 2013/06/29(土) 20:17:22.35 ID:yUoDFdNCo
え、おわり?

引用元: 比企谷「やはり俺の日常生活は間違っている」