1: 2014/10/31(金) 23:24:08.59 ID:qSmjoKfW0
蘭子「ん、うーん……」
蘭子「はぁー……」
蘭子「良い湯だなぁ…… (炎熱が身に染みるわ……)」
蘭子「景色もすっごく良いなぁ…… (空は蒼、大地は紅葉……)」
蘭子「疲れも吹き飛んじゃうなぁ…… (闇ん飲ませ……)」
蘭子「温泉に来てよかった♪ (友の導きし炎熱の地よ!)」
2: 2014/10/31(金) 23:35:38.15 ID:qSmjoKfW0
かな子「蘭子ちゃん、すっかり堪能してるね♪」
蘭子「ハッ……!?」
かな子「温泉気持ちいいもんね、その気持ち分かるよー」
蘭子「ふ、フハハっ! 我が魂は磐石よ! (ぜ、全然緩んでないもん!)」
かな子「そうかな? 頬が緩んでるよ?」
蘭子「ふぇっ!?」
かな子「あはは、冗談だよ~♪」
蘭子「うう……新たな小悪魔…… (レイナちゃんより意地悪かも……)」
かな子「そうだ、身体はもう洗った?」
蘭子「いや、まだ……」
3: 2014/10/31(金) 23:45:30.14 ID:qSmjoKfW0
かな子「蘭子ちゃん、身体洗ってあげるよー♪」
蘭子「では我が翼を頼もうか!」
かな子(つばさ?)
かな子(翼……蘭子ちゃんの言葉だとどこなんだろう?)
かな子(背中? ツインテール? うで? ??)
かな子(う~ん……試されてるのかな?)
かな子(ええっと……)
かな子「もう全部洗っちゃうねー!」
蘭子「!!?」
5: 2014/10/31(金) 23:52:57.71 ID:qSmjoKfW0
蘭子「モコモコモコォ!!?」
かな子「背中に、ツインテールに、うでに、翼?もぜーんぶ!」
蘭子「も、もこー!」
かな子「わっ、ご、ごめん蘭子ちゃん! やり過ぎちゃった!?」
蘭子「もこ! もこもこ!」
かな子「あ、泡だらけ……洗い過ぎちゃったね……」
蘭子「もここ!」
かな子「っていうか蘭子ちゃん、もこもこしか話せなくなってる!?」
蘭子「もこー!」
かな子「ご、ごめんね! 今洗い流すねー!」
蘭子「もこっ」
6: 2014/11/01(土) 00:03:37.66 ID:bgww5b4W0
蘭子「ふぅ、ふぅ……霊界を垣間見たわ…… (ちょっとモコり過ぎですっ!)」
かな子「うう、ごめんね蘭子ちゃん……つい」
蘭子「この罪はあがなってもらうわ…… (罰が必要ですよね……?)」
かな子「う……お、お菓子とかで許してくれる……?」
蘭子「最近体重が気になるからそれはちょっと……ではなく、目には目を、闇には闇を!」
かな子「え、ええ~!?」
蘭子「フフフ……掟には抗えない! (逃げちゃダメですよー!)」
かな子「ふぇぇー!?」
8: 2014/11/01(土) 00:14:32.44 ID:bgww5b4W0
かな子「あう……私ももこもこです……」
蘭子「ふぁーはっはっは! これぞ魔王の力よ! (神崎蘭子、頑張りました!)」
かな子「が、頑張りすぎだよ蘭子ちゃん~!」
蘭子「浄化の綿雲よ! (綿菓子のお化けみたい♪)」
かな子「えへへ……これはこれで、何だか面白いかも♪」
蘭子「仮装の祭典よ! (ハロウィンパーティみたい!)」
かな子「そうかな? えへ、食べちゃうぞー!」
蘭子「きゃー♪」
かな子「それならトリックオアトリートですよ、蘭子ちゃん♪」
蘭子「ふむ、では炸裂飴細工を…… (じゃあ、このサイダー味のアメあげる♪)」
かな子「わーい……ってこれ石鹸じゃないですかー!」
蘭子「食さぬのか? (食べないんですか?)」
かな子「もぉー! お菓子が好きだからって、石鹸まで食べません!」
蘭子「フフフ♪」
9: 2014/11/01(土) 00:36:46.18 ID:bgww5b4W0
蘭子「よし、その穢れを浄化してみせよう! (じゃあ洗い流しますねー)」
かな子「……ぷはー。ありがとう、蘭子ちゃん♪」
蘭子「礼には及ばぬ! (いえいえー♪)」
かな子「とりあえず身体は洗えたかな?」
蘭子「待て、浄化の残滓が…… (あ、泡が残ってます!)」
かな子「あれ、どこどこ?」
蘭子「こっち……いや、そっちにも……」
かな子「あれれ。あちこちですね」
10: 2014/11/01(土) 00:54:26.47 ID:bgww5b4W0
蘭子「よし、我が拭い去ってみせる (私が拭くから動いちゃダメですよー?)」
かな子「……ふっふっふ」
蘭子「む?」
かな子「えーい!」
蘭子「きゃっ?」
かな子「蘭子ちゃんも、もう一回泡々ですっ♪」
蘭子「もー、うったまがったがねー! (びっくりしちゃったー!)」
かな子「へ?」
蘭子「あっ……」
かな子「えへへ。今の、素の蘭子ちゃんですよね♪」
蘭子「や、闇の眷属たる私が、二度も不覚を……!」
かな子「蘭子ちゃん、やっぱり可愛いなぁー♪」
蘭子「うぅ……泡があったらモコりたい……!」
11: 2014/11/01(土) 01:06:00.63 ID:bgww5b4W0
蘭子「ふう……素晴らしき炎熱の加護よ……」
かな子「気持ちいいお湯ですねぇ……」
蘭子「うむ。阿蘇を思い出すわ……」
かな子「いいですねぇ……」
蘭子「紅葉がいっぱい……」
かな子「綺麗だねぇ……」
蘭子「ほわぁ……」
かな子「ほわぁ……」
12: 2014/11/01(土) 01:14:20.19 ID:bgww5b4W0
かな子「ふー……うーん……」
蘭子「何事か……?」
かな子「ちょっとね、ゆっくりつかり過ぎちゃった。軽くのぼせたみたいなの」
蘭子「そうか……」
かな子「私はもう上がるね。蘭子ちゃんはどうする?」
蘭子「あと100数えたら……」
かな子「うん、じゃあまた後でね~」
蘭子「うむっ」
13: 2014/11/01(土) 01:25:36.82 ID:bgww5b4W0
蘭子「きゅうじゅうはーち……きゅうじゅうきゅう……」
蘭子「ふう、魔力を蓄えすぎたか……? (私ものぼせちゃったかなぁ……)」
蘭子「幻惑の世界よ…… (頭くらくらする~)」
蘭子「いざ、衣を纏いにゆかんっ (そろそろあがろーっと)」
蘭子「フフフ。友の幻が…… (えへへ、プロデューサーの姿まで見えちゃうー)」
蘭子「……」
14: 2014/11/01(土) 01:36:25.79 ID:bgww5b4W0
蘭子「あれ、え? プロデューサー?」
蘭子「な、ななな何でここに!?」
蘭子「こ、ここは乙女の園なるぞ! 立ち去れー!」
蘭子「……へ? 男湯?」
蘭子「……あれ?」
蘭子「もしかして朦朧として……」
蘭子(うっかり回り込んできちゃった!?)
15: 2014/11/01(土) 01:40:22.39 ID:bgww5b4W0
蘭子「す、すすすまぬ友よ! すぐに立ち去らねば……っ」
蘭子「何者かの魔の手が…… (誰かに見られたりしたら……)」
かな子「蘭子ちゃーん? 出ないのー?」
蘭子「ひゃっ!?」
蘭子(い、今戻ったらばれちゃう……!)
かな子「あれ、もう出ちゃったのかな……?」
蘭子(うっ……出る機会逃した……)
16: 2014/11/01(土) 01:45:49.07 ID:bgww5b4W0
蘭子「しばらく時を稼がねば…… (ちょっと時間をおいてから戻らないと……)」
蘭子「急くのは混沌への落とし穴…… (すぐ戻ったら不自然だし……)」
蘭子「……む? 身体は洗ったのか、だと?」
蘭子「えっと……」
蘭子「……ま、まだだったら?」
蘭子「……えっ? 洗ってくれるの?」
蘭子「そ、そうか……うむ、苦しゅうないぞ!」
蘭子「フフ、流石は我が友、解っているな!」
蘭子「では我が翼を頼もうか!」
17: 2014/11/01(土) 01:50:38.55 ID:bgww5b4W0
蘭子「ふ……ふむふむ。良いぞ……」
蘭子「フフフ……これなら力の目覚めも遠くない」
蘭子「しかし……意外と大きな手……」
蘭子「い、いや何でもないぞ」
蘭子「フフ……」
蘭子(プロデューサーに背中流してもらってる♪)
18: 2014/11/01(土) 01:57:14.50 ID:bgww5b4W0
蘭子「ふう、中々悪くなかったわ」
蘭子「これなら堕天使の召使いを目指せよう! (私専属の執事にしたいくらいです♪)」
蘭子「ふはは、魔王の戯れ! (なんて、冗談でーす♪)」
蘭子「……ん? 浄化の欠片が花園に…… (女湯の方に石鹸転がしちゃったんですか?)」
蘭子「ならば我が力を見せてくれる! (じゃあ取ってあげますから、こっちに!)」
19: 2014/11/01(土) 02:10:05.96 ID:bgww5b4W0
蘭子「浄化の欠片を授けん! (はい、石鹸どうぞ♪)」
蘭子「では、これでしばしの別れを…… (じゃあ、そろそろあがりますね!)」
かな子「あっ、蘭子ちゃん。やっぱりまだ入って……」
蘭子「えっ……」
かな子「え?」
蘭子「あ……」
かな子「な、なななっ!?」
蘭子「あ、いや、これは……」
かな子「ど、どーしてプロデューサーさんが女湯にいるんですかぁっ!?」
蘭子「い、否っ! 決して翼を浄化してもらったとかではなく……!」
かな子「しかも翼を浄化しちゃったんですか!?」
蘭子「あっ。いや違っ……!」
かな子「蘭子ちゃん、どういうことか説明してくれますか……?」
蘭子「えっと……その」
蘭子「浄化してもらっちゃった……えへへ♪」
20: 2014/11/01(土) 02:18:39.40 ID:bgww5b4W0
かな子「もー! プロデューサーさん! お仕置きです! もこもこです、もこもこー!」
蘭子「あ、宴は共に! (もこもこ混ぜてー♪)」
かな子「泡だらけにして、綿菓子になって皆に食べられちゃえばいいんですー!」
蘭子「甘美な誘惑! (美味しそー!)」
かな子「……蘭子ちゃん、浄化されちゃったんですよね?」
蘭子「……えっ?」
かな子「じゃあ蘭子ちゃんも同罪なのでは……」
蘭子「う……」
かな子「もぉー! 蘭子ちゃんもメレンゲになっちゃえばいいんですー!」
蘭子「きゃー♪」
かな子「プロデューサーさんも蘭子ちゃんも、今日のおやつ抜きですからね!」
蘭子「ふはは、我が魔力は収まらぬ! 我が友もそう言って……」
蘭子「……おやつ抜き?」
蘭子「そ、それだけはーっ!」
21: 2014/11/01(土) 02:26:00.82 ID:bgww5b4W0
おしまい
みむらんこは可愛い
加奈ちゃんの上顎中切歯もやっぱり可愛い
みむらんこは可愛い
加奈ちゃんの上顎中切歯もやっぱり可愛い
22: 2014/11/01(土) 03:30:50.57 ID:Ow7TDQMV0
「浄化してもらっちゃった」
うっ!!! ふう・・・
うっ!!! ふう・・・
23: 2014/11/02(日) 07:57:29.50 ID:8pOTmwZjo
>>22
浄化の炎で焼却よー
浄化の炎で焼却よー
引用元: モバP「魔王の翼を浄化する」
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