1: 2014/10/21(火) 20:20:00.15 ID:tqLC6M9Y0.net
リーネ「よ、芳佳ちゃん?」

芳佳「なあにビショップさん」

リーネ「……」

芳佳「……」

リーネ「……」ポロポロ

芳佳「ビショッ、リーネちゃん!?」

5: 2014/10/21(火) 20:26:01.53 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「ごめん!本当にごめんねリーネちゃん!」

リーネ「ううん、私のほうこそごめんなさい」

リーネ「で、でもどうして急にビショップさんなんて」

芳佳「ちょっと驚かせようって思ったんだけど……ごめんね」

リーネ「ううん、もういいの。ただ、あの……嫌われちゃったかと思ったから」

芳佳「そんなわけないよ!リーネちゃんは私の一番の親友だもん!」

リーネ「芳佳ちゃん……うん!」

芳佳「えへへ」

リーネ「えへへ、でももう一回やったら許さないからね」

芳佳「……ごめんなさい」

6: 2014/10/21(火) 20:29:43.04 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「ああ、朝から酷いことしちゃった……」

リーネ『もう一回やったら許さないからね』

芳佳「もう二度とリーネちゃんにはいたずらしないようにしないと」

ルッキーニ「なんで?」

芳佳「なんでって……うわぁ!ルッキ」

芳佳(……あ)

芳佳(逆の場合はどうなるんだろう)

ルッキーニ「んー?」

芳佳(試したい……!)

7: 2014/10/21(火) 20:34:07.11 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「お」

ルッキーニ「?」

芳佳「おはよう!フランチェスカちゃん!」

ルッキーニ「!」

芳佳(ど、どう!?)

ルッキーニ「わぁー!芳佳、もう1回言ってもう1回!」

芳佳「えと、フランチェスカちゃん?」

ルッキーニ「うへへ、なぁによしか~?」ニコニコ

芳佳(これは……喜んでる!)

11: 2014/10/21(火) 20:39:19.81 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「あの、ルッキー」

ルッキーニ「あ……」

芳佳「フランチェスカちゃん!」

ルッキーニ「あぁ!」

芳佳「あの、名前で呼んでもいいの?」

ルッキーニ「うん!だーれもあたしのこと名前で呼んでくれなかったし!」

芳佳「そういえばそうだよね」

ルッキーニ「あのね、フランチェスカが長くて言いにくかったら」

ルッキーニ「フランカでもいいんだよ!」

芳佳「そっかー、じゃあ」

ルッキーニ「うんうん!」ワクワク

芳佳「ルッキーニちゃん」

ルッキーニ「うにゃ!?」ガーン

15: 2014/10/21(火) 20:43:08.70 ID:tqLC6M9Y0.net
ルッキーニ「うじゅー……」

芳佳(いじけちゃった……)

芳佳「あの、ルッキーニちゃん?」

ルッキーニ「ふーんだ」

芳佳「フランチェスカちゃん?」

ルッキーニ「ふ、ふーんだ」

芳佳「ごめんね、フランカちゃん」

ルッキーニ「わぁ!」キラキラ

芳佳「フランカちゃん!」

ルッキーニ「よーしか!」

芳佳「フランカちゃん!」

ルッキーニ「よーしか!」

芳佳「ルッキーニちゃん」

ルッキーニ「うにゃー!」ガーン

17: 2014/10/21(火) 20:48:09.36 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「ご、ごめんね~!もうしないから許して~!」

ルッキーニ「もうよしかなんて知らないもん!」

芳佳「あ……」シュン

ルッキーニ「……もういじわるしない?」

芳佳「う、うん!もちろんだよ!」

ルッキーニ「フランカって呼んでくれる?」

芳佳「ルッキーニちゃんが……」

ルッキーニ「うー!」

芳佳「フランカちゃんがそっちの方が喜んでくれるなら、もちろんそうする」

ルッキーニ「……約束だよ?」

芳佳「うん!フランカちゃん!」

ルッキーニ「えへへ、よーしか!」ダキッ

芳佳「あわわ、急に飛びついたら危ないよフランカちゃん」

ルッキーニ「えへへ~」

19: 2014/10/21(火) 20:55:48.53 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「喜んでくれてよかった~」

ルッキーニ『約束だよ?』

芳佳「うん、今日からはフランカちゃん!」

芳佳「なんだかもっと仲良くなれたみたいで嬉しいな~」ニコニコ

シャーリー「お、よう宮藤!」

芳佳「あ、おはようございます」

シャーリー「なあなあルッキーニのやつがご機嫌だったんだけどさ、宮藤は何か知ってるかい?」

芳佳「はい!あのですね……」カクカクシカジカ

芳佳(シャーリーさんは自分からそう呼んでほしいって言ってたけど……)

芳佳(私のこと宮藤って呼んでるし……大丈夫だよね?)

芳佳「……と、いうわけなんですイェーガーさん!」

シャーリー「へえ……ってなんだって?」

20: 2014/10/21(火) 21:01:27.80 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「だからですね」カクカクシカ

シャーリー「いやそうじゃなくってさ」

シャーリー「なんで今更イェーガーさんなんだ?」

芳佳(うっ……真っ直ぐに返されると答え辛い)

芳佳「えと、イェーガーさんは」

シャーリー「シャーリーな」

芳佳「イェーガーさんは」

シャーリー「シャーリーな」

芳佳「イェ」

シャーリー「シャーリー」

芳佳「……私のことは宮藤って呼ぶのに」

シャーリー「……ああ、なんだそういうことか」

22: 2014/10/21(火) 21:07:05.01 ID:tqLC6M9Y0.net
シャーリー「じゃあ芳佳!」ムギュ

芳佳「わぷ」

シャーリー「これでいいかい?」

芳佳「あ、あの、ええと」

シャーリー「んー?」

芳佳「……嬉しいです」

シャーリー「そうか?じゃあこれからは芳佳とシャーリーで合わせるか」

芳佳「いいんですか!?」

シャーリー「もちろんだよ」

芳佳「わー!」モミモミ

シャーリー「ああ、勝手に触ったなこいつ~」グリグリ

芳佳「わわわ!」

23: 2014/10/21(火) 21:13:16.87 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「なんだか今まで苗字で呼ばれてた人に名前で呼ばれると……」

シャーリー『じゃあ芳佳!』

芳佳「嬉しいな~ちょっとフランカちゃんの気持ちが分かっちゃった」

芳佳「ふんふふ~ん」

エーリカ「おー?どったのミヤフジご機嫌じゃん」

芳佳「あ!」

芳佳(そうだ!ここで頑張ればハルトマンさんにも名前で呼んでもらえるかも!)

芳佳「こんにちわエーリカさん!」

エーリカ「お、急にどうし……あ」

エーリカ(ははーん)キラン

25: 2014/10/21(火) 21:19:03.95 ID:tqLC6M9Y0.net
エーリカ「今日も元気いいな~ミヤフジは」

芳佳「は、はい!いつも元気いっぱいです!エーリカさんはどうですか?」

エーリカ「うーん、ちょっと寝たりないかな~あとお腹が減ってるよ」

エーリカ「今日のご飯はなにかなミヤフジ」

芳佳「えと、あの」

エーリカ「楽しみだな~ミヤフジの料理は美味しいからなー」

芳佳「……ありがとうございます、エーリカさん」

エーリカ「食事はまだかね~ミヤフジ軍曹~」

芳佳「あ、はい……急いで準備しますね」

エーリカ(そろそろだね)

26: 2014/10/21(火) 21:24:56.07 ID:tqLC6M9Y0.net
エーリカ「うんうん、やっぱり真面目でいい子だな~」

エーリカ「ヨシカはさ」

芳佳「あ……」

エーリカ「んー?」

芳佳「い、今」

エーリカ「どーかしたの?ヨシカ」

芳佳「わー!ど、どうして」

エーリカ「ふっふっふーヨシカの考えることなんてお見通しだよ」

芳佳「ええ!?」

エーリカ「わっかりやすいな~言ってくれればいつでもヨシカって呼んだのに」クスクス

芳佳「あ、あはは何だか恥ずかしいです」

エーリカ「照れない照れない!だってさ」

エーリカ「私とヨシカの仲だもんね!」

30: 2014/10/21(火) 21:33:26.64 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「エーリカさんにはやっぱりかなわないなー」

芳佳「それにしても……」

エーリカ『ねえヨシカ、次はトゥルーデの所に行ってみなよ』

エーリカ『あ、ゲルトルートじゃなくて……』

芳佳「うーん、バルクホルンさん怒らないといいけど……」

バルクホルン「み、宮藤!!」

芳佳「わわっびっくりした~!こんにちわ」

バルクホルン「い、良い天気だな!」

芳佳「は、はいそうですね」

芳佳(ど、どうしよう……)

芳佳(ちょっといつもと雰囲気が違う!)

バルクホルン「う、うむ!良い天気だ、間違いなく良い天気だ!」

バルクホルン(さ、さあいつでも来い宮藤!いや、よ、よ、芳佳!)

バルクホルン(私の準備はもうできているぞ……!)

32: 2014/10/21(火) 21:39:39.09 ID:tqLC6M9Y0.net
エーリカ『トゥルーデ~』

バルクホルン『ハルトマン!ようやく起きたかと思えばどこへ行っていたんだ!』

エーリカ『ちょっとね、それよりさあ』

バルクホルン『な、なんだ気味の悪い。ニヤニヤするな』

エーリカ『いや~さっきさ、ヨシカと食堂の前で会ったんだよね~』

バルクホルン『そうか、今日の担当は宮藤だったな。扶桑の食事は栄養もあって』

バルクホルン『……ちょっと待てハルトマン。お前今宮藤を』

エーリカ『んー?ヨシカがどうしたって?』

バルクホルン『よ、よしっ!?な、なぜいきなり!』

エーリカ『ヨシカがそう呼んでほしいみたいだったからさー』

バルクホルン『なにぃ!?』

33: 2014/10/21(火) 21:47:19.90 ID:tqLC6M9Y0.net
エーリカ『トゥルーデも行ってみたら?もしかしたらさ~』

バルクホルン『……』

エーリカ『トゥルーデとヨシカって呼び合っちゃったりして?』

バルクホルン『……!』


バルクホルン(ふ、ふふふふ)

バルクホルン(ここへ辿りつくまでの数十秒、シミュレーションはばっちりだ)

バルクホルン(芳佳、芳佳、芳佳~!)

芳佳「あ、あの……」モジモジ

バルクホルン「な、なんだ?」(きたっ!)

芳佳「トゥ、トゥルーデ……」

バルクホルン「あ、ああ!なんだ芳」

芳佳「お姉、ちゃん?」

バルクホルン「」

36: 2014/10/21(火) 21:55:09.84 ID:tqLC6M9Y0.net
エーリカ『ゲルトルートじゃなくて』

エーリカ『トゥルーデお姉ちゃんって呼んであげれば一発で落ちるよきっと』


芳佳(え、エーリカさんの言うとおりにしてみたけど)

バルクホルン「あ、え?お、おねえ、は、ははは、飛びすぎて駄目になったか私の耳は」

芳佳(な、なんだか大変だー!)

芳佳「あ、あのごめんなさい!気安くそんな呼び方しちゃ駄目ですよね!?」

バルクホルン「む、あ、ああそうだぞ!仮にも上官に向かってだな、お、おね、おね」

芳佳「お姉ちゃん……?」

バルクホルン「ああ!!」

芳佳「あ、あのごめんなさい!ごめんなさい!」



エーリカ「っ……!うふ……あは、あはははははは!だ、駄目だ面白い!」

38: 2014/10/21(火) 22:01:47.45 ID:tqLC6M9Y0.net
バルクホルン「は、ハルトマン!」

エーリカ「うわ、やばっ!」

バルクホルン「お前が吹き込んだんだな!?」

エーリカ「撤退だ~!ヨシカ、まったね~」フリフリ

芳佳「あ、はい……」フリフリ

バルクホルン「待てハルトマン!今日という今日は許さんぞ!」

エーリカ「喜んでるくせに~」シュトゥルムーン

バルクホルン「逃がさんぞ!」ダダダッ

ピタッ

バルクホルン「お、お姉ちゃんは、その、やめてくれ」

芳佳「あ……」

バルクホルン「トゥルーデで充分だからな、よ、芳佳」

芳佳「は、はい!」

バルクホルン「で、ではな!うおぉぉい待てぇハルトマーン!!」

41: 2014/10/21(火) 22:09:29.04 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「す、すごいスピードで走って行っちゃった」

芳佳「で、でもこれでトゥルーデさんとも仲良くなれたかも!」

芳佳「えへへ、私も2人みたいに仲良しになりたいな~」

エイラ「お、私とサーニャのことだナ?」

芳佳「ああ、お2人も仲良いですもんね~」

エイラ「そうだろうそうだろう?」

芳佳(……自然に言ってみよう!)

芳佳「いっつも一緒ですもんね、サーニャちゃんと『ユーティライネンさん』はって、ええ!?」

エイラ「ふっふっふー」

芳佳「ど、どうして!?」

エイラ「未来が見える私にお前の小細工なんて通じないってことだナ!」

芳佳「そ、そんなー!?」

44: 2014/10/21(火) 22:17:03.79 ID:tqLC6M9Y0.net

エイラ「さあどうする宮藤、私はいままでのやつらのようには行かないぞ!」

芳佳「う、うぅ……」

エイラ「ふっふっふー」

芳佳「ぐぬぬ……!」

エイラ(実はみんなの話を聞いただけで何にも見てないのは秘密だナ)

芳佳「じゃ、じゃあ!」

エイラ「おお!?来るなら来い!」

芳佳「いいえ、行きません!」

エイラ「な、なにぃ!?」

芳佳「魔力まで使って回避するってことは、嫌なんですよね私の名前呼ぶの……」

エイラ「え?あれ?い、いや」

エイラ「そ、そんなこともないかもナー」

芳佳「いいんです!無理しないでください!」

エイラ「む、無理とか!……そういうんじゃないけどさ」

46: 2014/10/21(火) 22:23:37.11 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「本当に大丈夫ですから!」

エイラ「あ、諦めるなよー!何か方法があるかもしれないだろー!」グイグイ

芳佳「思い浮かびません!もういいんです」グググググ

エイラ「そんなこと言うなよー!もっとガンバレよー!」グイグイ

芳佳「むーりーでーすー!」グググ

エイラ「むりじゃないんだナー!」ググイ

芳佳・エイラ「うぬぬぬぬ」

サーニャ「……」

サーニャ「楽しそう……」

49: 2014/10/21(火) 22:29:00.86 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「……つ、疲れた~」

エイラ「な、なかなかやるな~」

芳佳「え、えへへ」

エイラ「な、なあ」

芳佳「なんですか」

エイラ「……きょ、今日だけだかんナ?」

芳佳「?」

エイラ「よ、芳佳」

芳佳「わ、わ、もう1回!もう1回呼んでください!」

エイラ「……芳佳!」

芳佳「やったー!作戦大成功!」

エイラ「な、なにぃ!」

52: 2014/10/21(火) 22:34:57.13 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「きっとエイラさんはこっちが引いたら追いかけてきてくれると思ったんです!」

エイラ「んなぁ!?」

芳佳「優しいですからエイラさんは」

エイラ「こ、この~生意気だぞ~!」ガバッ

芳佳「わわっ!?」

エイラ「このっこのっ芳佳のくせに生意気だナー!」コチョコチョコチョコチョ

芳佳「わ、あ、あはは、あーはっはっはっは!やめて、やめてくださいエイラさん!」

エイラ「この~!芳佳のくせに~!」

芳佳「ご、ごめんなうわっはっはっはっは!」

エイラ「芳佳のくせに~!」ニマニマ


サーニャ「エイラ……」

サーニャ「良かったね」ニコニコ

54: 2014/10/21(火) 22:42:44.62 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「はふぅ……つ、疲れちゃった」

芳佳「でも嬉しいな~エイラさん何度も呼んでくれた!」

芳佳「今日だけでい~っぱい仲良くなれた気がする!」ニコニコ

ガツンッ!

芳佳「あうっ!」

ペリーヌ「いたっ!」

芳佳「ごめんなさい!私ったら余所見を」

ペリーヌ「まーたあなたですの宮藤さん!」

芳佳「あわわ」

ペリーヌ「いつもいつも注意力が散漫すぎます!いいこと、基地の中とはいえウィッチたるもの」ガミガミ

芳佳「ごめんなさい……」

芳佳(ペリーヌさんは、無理かなぁ)

ペリーヌ「ちょっと、聞いてますの!?」

57: 2014/10/21(火) 22:48:05.63 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「は、はい!」

ペリーヌ「もうあなたも立派な501の隊員なんですから、もっと意識を高く」

芳佳「ごめんなさい……クロステルマンさん」

ペリーヌ「え……」

芳佳「ごめんなさい……」

ペリーヌ「……頭は痛くありません?」

芳佳「え?」

ペリーヌ「強く打ったのでは?それともどこか怪我を?ああ、ほらこっちに!」

芳佳「うわわ!」

ペリーヌ「外傷はありませんわね、頭が揺れている感覚とかは?」

芳佳「い、いえ特には」

ペリーヌ「念のために医務室へ行きましょう。いいですわね?」

芳佳「あ、あの」

59: 2014/10/21(火) 22:53:21.13 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「私平気ですから!」

ペリーヌ「平気なわけがないでしょう!」

芳佳「で、でもどこも打ってないし……」

ペリーヌ「あなたが私のことをクロステルマンさんなんて他人行儀な呼び方をするなんて」

ペリーヌ「どこか悪いに決まってますわ!」

芳佳「あ、あの、それはちがくて」

ペリーヌ「お静かに!頭に響いてしまうでしょう!」

ペリーヌ「そうやってあなたはいつもいつも強情を張って!少しは心配する身にもなって!」

芳佳「ぺ、ペリーヌさ~ん」ジーン

ペリーヌ「……あ、あら?」ポカーン

60: 2014/10/21(火) 22:59:02.44 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「うわ~ん!ペリーヌさ~ん!」

ペリーヌ「ま、全く!不謹慎ですわ!」

芳佳「ごめんなさ~い!」

ペリーヌ「名前で呼んで欲しければ素直にそう言えばいいでしょう!?」

ペリーヌ「それをあんな、遠回りで、分かりにくい……」

芳佳「ごめんなさ~い!」

ペリーヌ「……もういいですから、泣き止んでくださいまし芳佳さん」

芳佳「!!」

芳佳「うわ~ん!ペリーヌさ~ん!」ダキッ

ペリーヌ「全く、もう……」ナデナデ

63: 2014/10/21(火) 23:04:46.20 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「はぁ……泣きつかれちゃった」

芳佳「ペリーヌさんってやっぱり優しいなぁ」

芳佳「名前で呼んでほしかったら素直にそう言えかぁ」

芳佳「確かにその通りだよね……」

ミーナ「あら、ここにいたのね」

芳佳「ミーナ隊長!」

ミーナ「聞いたわよ、皆に名前で呼んでほしくて頑張ってるそうね」

芳佳「は、はい!でも回りくどいって怒られちゃいました」

ミーナ「あらあら、それじゃあ乗り遅れちゃったかしら」

芳佳「え?」

ミーナ「芳佳さん」

芳佳「あ、あ、あの、ええと」

ミーナ「うふふ。私のこともずっと名前で呼んでくれていたものね」

ミーナ「だから、お返しに」

ミーナ「ね、芳佳さん」ニコニコ

64: 2014/10/21(火) 23:09:19.24 ID:tqLC6M9Y0.net
芳佳「あ、ありがとうございます!」

ミーナ「うふふ、でもいいわねやっぱり。なんだか距離が近づいた気がする」

芳佳「えへへ、私もです!」

ミーナ「あら、嬉しいわ」

ミーナ「これからもずっと芳佳さんって呼んでもいいかしら?」

芳佳「もちろんです!」

ミーナ「ありがとう。さて、それじゃあ芳佳さん」

芳佳「はい!」

ミーナ「もう1人あなたを待っている人がいるわ」

芳佳「?」

ミーナ「ちょっと照れ臭いみたいだから、あなたから行ってあげて」

ミーナ「いつもの場所で、剣を振っていると思うから」

芳佳「は、はい!」

68: 2014/10/21(火) 23:14:41.68 ID:tqLC6M9Y0.net
坂本「せいっ!えやぁ!」ブンッブンッ

坂本「せやあああああ!」ブオンッ

坂本「ふぅ……良い汗をかいた」

芳佳「坂本さーん!」

坂本「お?あれは……」

坂本「よ、よし!」

芳佳「あ、坂本さ」

坂本「芳佳ぁ!」

芳佳「ええええ!?」

坂本「はっはっはっは!どうだ、先手を打ったぞ!」

芳佳「せ、先手」

坂本「色々とあの手この手を使っていたようだからな」

坂本「敵が動く前に動く。これこそ必勝の計だ!はっはっはっは!」

芳佳「わ、私敵ですか!?」

71: 2014/10/21(火) 23:20:54.90 ID:tqLC6M9Y0.net
坂本「そ、そういうわけではないぞ!」

芳佳「よかったぁ~」

坂本「それでだな……」ソワソワ

芳佳「はい?」

坂本「あのだな、その、私だけ芳佳と呼ぶのは不公平ではないか?」

芳佳「あ、そ、そうですよね!」

芳佳「じゃ、じゃあ。美緒、さん?」

坂本「あ、ああ!」

芳佳「な、なんだか照れちゃいますね!」

坂本「はっはっはっは!照れるな照れるな!」

77: 2014/10/21(火) 23:30:30.84 ID:tqLC6M9Y0.net
坂本「お前は私の大事な一番弟子だ。呼び方などにこだわらずともその繋がりは不変だと思っていたが」

坂本「やはり、こうして名前で呼び合うとお前をより身近に感じる」

坂本「すまなかったな芳佳。年長である私がもっと気を使うべきだった」

芳佳「そ、そんな!私のわがままを聞いてくれてありがとうございます!」

坂本「お前は普段が真面目だからな、たまにいうわがままぐらい幾らでもきいてやる」

芳佳「美緒さん……」

坂本「はっはっはっは!折角だ芳佳、鍛錬に付き合っていけ!」

芳佳「は、はい!喜んで!」

坂本「良い返事だ!」

81: 2014/10/21(火) 23:36:23.57 ID:tqLC6M9Y0.net
坂本「ところでだ芳佳」

芳佳「はい?」

坂本「せっかく一線を越えたのだから、思い切ってもう一歩踏み込んでみないか?」

芳佳「名前よりもう一歩っていうと……」

坂本「あだ名だ。そうだな、芳佳はよっちゃんでどうだ?」

芳佳「い、いえ!私美緒さんをあだ名で呼ぶなんて無理です!」

坂本「はっはっはっは、なに遠慮はいらん!みーちゃんでもさかもっちゃんでも何でも来い!」

芳佳「無理ですってばー!」

坂本「お、よしちゃんというのも良いな!」

芳佳「やめてくださーい!」


おわり
元ネタの坂井三郎と武藤金義はお互いをあだ名で呼び合う仲だったそうな

83: 2014/10/21(火) 23:42:11.24 ID:l5vOsAkt0.net
乙乙

86: 2014/10/21(火) 23:54:57.13 ID:aAh+e5zT0.net

引用元: 芳佳「今日も頑張ろうねビショップさん!」リーネ「え?」