1: 2017/04/08(土) 00:17:24.281 ID:0BDWf5iu0.net
提督(ふぶき……は読めるがあとはなんだ?ごがつあめ?でん?残り2人に関しては検討すらつかん…)ウーン

提督「人気なのって誰っすか?」

大淀「一番人気はいなづまさんですね」

提督(いなづま!?いなづまなんていないぞ……)

提督「ええっと……じゃあ逆に一番人気不人気は?」

大淀「こういうことはあまり言いたくないのですが……さざなみさんです」

提督(さざなみ……?待て待て、全然分からんぞ)

提督「じゃあさざなみさんでいいです」

大淀「かしこまりました、ではお呼びしますので少々お待ちください」

4: 2017/04/08(土) 00:18:10.836 ID:0BDWf5iu0.net
提督「しかし一体どの子がさざなみさんだったんだろうか」

コンコン

提督「はーい」

ガチャ

漣「はじめまして、綾波型駆逐艦漣です」

提督(へーこの子が。さざなみってなんなんだろう……イザナミみたいなもんか?)

提督「よろしくね」

漣「はい。よろしくお願いします、ご主人様」

提督(ご主人様?)

提督「メイドとか好きなの?」

6: 2017/04/08(土) 00:18:55.751 ID:0BDWf5iu0.net
漣「メイドですか?漣は別に…」

提督「ふーん。まあいいや」

漣「それじゃ最初は何をしましょうか」

提督「え?そんなこと言われても全くわからん」

漣「……そこに任務の書類がありません?」

提督「任務……お、これか」ペラ

漣「それに沿って最初は進めていくのが無難だと思いますよ」

提督「へぇ……」ペラペラ

提督「じゃあ出撃しよっか」

7: 2017/04/08(土) 00:19:17.362 ID:0BDWf5iu0.net
漣「ええ!?1人でですか?」

提督「だって君しかいないし」

漣「とりあえず建造して新しい艦をお招きしましょうよ…」

提督「どうやんの?」

漣「まずは工廠に行って…」

提督「こうしょう?だれに?」

漣「交渉じゃなくて工廠です!」

提督「何それ?」

漣「…ご主人様ってもしかしてバカですか?」

9: 2017/04/08(土) 00:20:37.355 ID:0BDWf5iu0.net
提督「ば、馬鹿ちゃうわ!」

漣「因みに聞きますけど漣の名前最初読めました?」

提督「読めるわけねえだろ。因みに最初の5人だかなんだかいたけど吹雪しか読めなかった」

漣「やっぱり馬鹿だ…」

提督「けっ、漢字なんて読めなくても生きてけんだよ」

漣「ていうかよくその学力で提督になれましたね…」

提督「なんか偶然道端で助けたおっさんが海軍のえらい人だったみたいでな、推薦してもらえた。もともと運動はできっから軍隊入ろうと思ってたし丁度いいかなーって思って引き受けた」

10: 2017/04/08(土) 00:21:39.415 ID:0BDWf5iu0.net
漣「なんというか……やっぱりアホですね」

提督「うるせー、ガキに言われたくないわ」

漣「…とりあえず工廠に行きましょう。案内しますんで」


ー工廠ー


提督「へえ、ここが工廠ねえ……ん?あのちっこいのなんだ?」

漣「妖精さんです。建造や修復、その他にも色々私達の為に働いてくれてます」

提督「へー」

提督(妖精って実在したんだな)

漣「では資材の量を決めて妖精さんに発注してください。」

提督「ふむふむ…燃料、弾薬、鋼材………ぼーきさいとってなに?サイト?」

漣「……空母がきたら説明しますんでとりあえずオール30で発注してください」

12: 2017/04/08(土) 00:22:26.174 ID:0BDWf5iu0.net
提督「よーし、この書類を渡せばいいのね」 カキカキ

漣「はい」

提督「おーい!そこの君~」

妖精さん「」テテテテ

提督「じゃあこれでよろしく」

妖精さん「!」ビシッ

提督「うわ~めっちゃかわいいな…よしよし」ナデナデ

妖精さん「…っ///」テレテレ

漣「………」

13: 2017/04/08(土) 00:23:05.342 ID:0BDWf5iu0.net
提督「どのくらいかかるの?」

漣「艦種によって時間が変わります。早くて20分くらいで5時間以上かかる艦もいます」

提督「へぇ…そんなもんで出来るんだ」

漣「高速建造材を使えばすぐにできますけどどうします?」

提督「まじ?使おう使おう」

漣「じゃあこれ妖精さんに渡してきて下さい」

提督「おうよ!おーい!ちょっと待ってー!」ダダダ

漣(馬鹿だから扱い易い…)

14: 2017/04/08(土) 00:23:35.588 ID:0BDWf5iu0.net
漣「では執務室に戻りましょうかご主人様」

提督「え?すぐできるんじゃないの?」

漣「一応新しい艦娘を迎えるのは執務室って決まりがあるので」

提督「ふーん、じゃあ戻るか」


ーー


コンコン

漣「どうやら新入りが来たみたいですよご主人様」

提督「来たか!入っていいぞ」

ガチャ

三日月「あなたが司令官ですね。三日月です。どうぞお手柔らかにお願いします」

15: 2017/04/08(土) 00:24:28.001 ID:0BDWf5iu0.net
提督「はえーこれまた随分小さい子が来たなぁ……まあいいや。よろしくね」

三日月「はい。よろしくお願いします」

提督「もしかしてあれか?イザナミもそうだが艦娘ってのは小さい子しかなれないの?」

漣「さざなみです。そんなことは無いですよ、漣達駆逐艦は基本的には見た目が幼い子が多いですが」

提督「おばさんの艦娘もいるってこと?」

漣「おばさんまで行く人は……いないと思います」

提督「なんだぁ」 ハァ

漣「……ご主人様って年上好きなんですか?」

提督「最低でも40は行っててほしいなぁ」

漣(うわぁ…)

三日月「あのー…」

漣「あ、ごめんね三日月ちゃん!こんな感じでアホなご主人様だけどよろしくね!」

三日月「は、はい!」

16: 2017/04/08(土) 00:25:28.745 ID:0BDWf5iu0.net
漣「ミカちゃんも来たわけですし早速編成してみましょうか?」

提督「はいよ。編成はこれに書けばいいの?」

漣「そうですよー、1艦隊6人まで編成できます」

提督「りょーかい」カリカリ

漣「……言っときますけど漢字でですよ?」

提督「………」ピタ

提督「いざなみってどんな字だっけ?」

漣「さざなみ!平仮名ですら間違えるところだったんですか!?」

提督「よう知らん言葉だから覚えにくいんだよ」

漣「…漢字はさんずいに連絡の連が二点しんにょうになったやつですよ」

提督「??何言ってるかわからん」

漣「言うと思った…」

18: 2017/04/08(土) 00:26:16.666 ID:0BDWf5iu0.net
三日月「司令官。漣さんの字はこう書くんですよ」カキカキ

提督「お、ありがと!……いやぁ綺麗な字だなぁ」

三日月「そ、そうでしょうか…」

提督「小さいのに偉いなーよしよし」ナデナデ

三日月「…///」

提督(実家で飼ってた犬に似てるなぁ)シミジミ

漣「まさかとは思いますが“三日月“は書けますよね?」

提督「当たり前だろ!こうだろ…」カキカキ

提督「ほら!」

三日月「はい、これで合ってます」

提督「ドヤァ」

漣「三日月が書けたくらいでドヤ顔しないでください…」

コンコン

提督「あれ?また誰か来た?」

19: 2017/04/08(土) 00:27:14.551 ID:0BDWf5iu0.net
漣「任務達成したので多分その報酬ですね」

提督「三日月が書けたから?」

漣「違います」

提督「まあなんでもいいわ……どうぞ」

ガチャ

白雪「白雪です。よろしくお願いします」

提督「おう、よろしくしずかちゃん」

白雪「しずかちゃん…?」

提督「あれ?ドラえもん知らない?そのしずかちゃんに似てるからさ」

白雪「はあ…」

漣「白雪ちゃん。この人アホなんでまともに関わらなくていいですよ」

20: 2017/04/08(土) 00:27:44.476 ID:0BDWf5iu0.net
漣「じゃあそろそろ出撃してみましょうか」

提督「そうだな。よーし、俺も準備しなきゃ…」

漣「…ご主人様は行きませんからね?」

提督「え!?なんで!?」

漣「そりゃあくまでご主人様は提督なので…」

白雪「司令官はここで私達を待っていてください」

提督「じゃあお前たちだけで行くの?」

漣「そうですよ」

提督「いやいや、怪我でもしたらどうするんだよ。特に三日月なんて…」

三日月「大丈夫ですよ!三日月達を信じて下さい!」

提督「だがなぁ…」

漣「まあ最初の海域は手強い敵も出てこないと思うので」

21: 2017/04/08(土) 00:28:10.256 ID:0BDWf5iu0.net
ーー


提督(結局行かせてしまった……本当に大丈夫なんだろうか…)

提督(あんな小さい子達に頼らないと行けないほど日本の軍隊って追い詰められてるのか…?)

提督「………ん?」

提督(轟沈について……なんて読むんかわからんが…)ペラペラ

提督(なになに……1度轟沈してしまった艦娘は……)

ーーー
ーー

23: 2017/04/08(土) 00:29:19.407 ID:0BDWf5iu0.net
『……さま、ご主人様。聞こえますか?』 ザザ…ザザザ…

提督「お…!いざなみか?聞こえるぞ!」

『漣です。先ほど1隻の敵艦を撃墜しました』

提督(よくわからんが上手くいったっぽいな…)

提督「それはよかった!皆怪我はないか?」

『ミカちゃんが小破です。ほかは無傷です。』

提督「小破…?」

『まあ軽く怪我したって感じです。それで進撃の許可を……

提督「怪我したのか!?」

『まあ厳密には怪我とは違いますが……』

提督「だめだめ!怪我したまま進撃なんて!」

『でも小破くらいで撤退してたらこの先…』

提督「いいから!戻ってきて!」

『……分かりました。第一艦隊帰還します』

25: 2017/04/08(土) 00:30:04.825 ID:0BDWf5iu0.net
ガチャ

漣「艦隊のお早いお帰りですね」

提督「おかえり!三日月は?」

三日月「すみません……私が小破したばかりに帰投することに…」

提督「謝ることなんてないよ!それより怪我は?痛いところとかないか?」

三日月「あ、それは大丈夫です!本当に擦り傷程度なので」

提督「はぁ……良かった~」ギュ

三日月「…!きゅ、急に抱きつかないでくださいっ!もう!」

提督「あ、ごめん。実家の犬を思い出してついな」

三日月「い、いぬ…」

26: 2017/04/08(土) 00:30:26.914 ID:0BDWf5iu0.net
白雪「それよりなぜあの場面で進撃の許可をくださらなかったのですか?」

提督「だって怪我したんだぞ?もし三日月がしゃちんでもしたら…」

白雪「しゃちん…?」

漣「……もしかして轟沈のことですか?」

提督「まあ読み方なんてどうでもいい。もしそうなったらお前ら2度と帰ってこれなくなるんだぞ?」

白雪「心配してくださってるのはありがたいですが…」

漣「こんなことじゃいつまでたってもろくな艦隊つくれませんよ?」

提督「別にそんなことどうでもいい」

漣「よくないです!指揮する人間は過保護になればいいってもんじゃないんですよ!?」

提督「過保護…?俺は怪我した子が出たから帰ってくるよう当たり前のことを…」

漣「漣達はあくまで艦娘です!普通の女の子とは違うんです!」

提督「何が違うんだよ」

漣「っ!何も知らないバカのくせに…」

28: 2017/04/08(土) 00:31:56.653 ID:0BDWf5iu0.net
提督「何も知らない馬鹿だからこうして一生懸命考えてやってるんじゃないか!」

漣「それが空回りしてるっていってるの!次からはこんなことで帰投させないでくださいね!」

提督「だめだ」

漣「っ!そうですかっ!じゃあ勝手にしてください!」クルッ

提督「おい、いざなみ!どこに行くんだ!」

漣「さ·ざ·な·み!いい加減覚えろ!こんな人がご主人様の鎮守府なんてやめてやりますよ!」 クルッ

三日月「あ……漣ちゃん!」

漣「ご主人様のバーカ!」

ガチャ バタン

32: 2017/04/08(土) 00:37:31.383 ID:0BDWf5iu0.net
三日月「あわわ…」

白雪「三日月さんはとりあえずドックに行きましょう」

三日月「で、でも…漣ちゃんが……」

白雪「大丈夫、私 た ち に任せといて下さい。ですよね?司令官」

提督「な、なんで俺が…」

白雪「司令官?」ニコ

提督「う……お、俺たちに任せておいて三日月はゆっくりしてきてくれ!」

三日月「はい…かしこまりました」

35: 2017/04/08(土) 00:50:33.270 ID:0BDWf5iu0.net
――

白雪「さて…」

提督「俺……間違ったこと言ってたか?」

白雪「そうですね……はっきり言って大間違ってました」

提督「ぐっ……」

白雪「でも司令官の気持ちは凄く分かりますよ…私達の事をとてもよく考えてくれていたんですよね?」

提督「………」

白雪「しかし、私達は見た目はこんなですが軍人何です。命をかけてこの世界を守りたいんです。漣さんの気持ちも分かってあげてください」

白雪(本当は軍人でもない兵器なんですが…)

提督「すまん………でも轟沈したらお前らは」

白雪「大丈夫ですよ、あの程度で沈むほどやわじゃありませんから私達」

36: 2017/04/08(土) 00:55:39.051 ID:0BDWf5iu0.net
提督「………ちょっとさざなみ探してくる!三日月のこと頼んだ!」

白雪「はい」ニコ


――


提督「はぁ……はぁ……」ダダダ

提督(どこだ……ていうかここ広すぎるだろ……)

妖精「~♪」

提督「あ、そこの君!」

妖精「っ!」ビクッ

提督「ご、ごめん別に脅かすつもりは……さざなみを見なかったか?」

妖精「!」

提督「海の方か……ありがとう!」

妖精「!」ビシッ

38: 2017/04/08(土) 01:03:27.647 ID:0BDWf5iu0.net


漣「…………」

漣(なんであんなこと言っちゃったんだろ…ご主人様が漣たちのことを思ってくれている事なんて分かりきってたことなのに……)

漣(この鎮守府も駄目だったかぁ……なんでいつもこうなるんだろ)

漣(今回のご主人様はいい人そうだったのになぁ……)


「…なみ!」


漣「……え?」

提督「漣っ!」ハァハァ

漣「ご、ご主人様…?」

提督「はぁはぁ……ごめん!」

漣「な、なんでご主人様が謝るんですか…?上司に逆らって勝手に逃げ出して……漣が悪いのに!どこまで馬鹿なんですか!」

40: 2017/04/08(土) 01:13:56.534 ID:0BDWf5iu0.net
漣「なんで追ってくるんですか!こんな生意気で性格悪い部下なんて捨てちゃえばいいんですよ!」

提督「いやだ!」

漣「…なんでそこまでっ」

提督「俺がお前を最初に選んだ理由わかるか?」

漣「……知りませんよ」

提督「一番不人気と聞いただからだ」

漣「…はあ?なにそれ!本気で意味分かんないしなんで今言うんですか!?」

提督「……確かに言う必要無かったな」

漣「っ!ご主人様と話してるとほんとイライラするんです!もう放っておいて下さい!他にもいい子はいっぱいいますよ」

提督「いやだ!俺は漣とがいい!」

漣「だからなんでだよ!ついさっきまで名前すら覚えてなかったくせに!」

44: 2017/04/08(土) 01:20:26.418 ID:0BDWf5iu0.net
―――
――


三日月「司令官!こちら今日の報告書です!」

提督「おお、いつもありがとうな」

三日月「はい!」

提督(相変わらず見やすいなぁ…)ペラペラ

三日月「………」ジッ

提督「ん?どうした?」

三日月「あ……い、いえ!なんでもないです!」

提督「もしかしてなでて欲しかったのか?よしよし、偉いぞ~三日月」ナデナデ

三日月「あ…///も、もうっ……///」

45: 2017/04/08(土) 01:29:33.436 ID:0BDWf5iu0.net
漣「………」ジ-

三日月「あ……じゃ、じゃあ三日月はこれで失礼しますね!」アタフタ

バタン

提督「三日月はほんとかわいいだなぁ」

漣「ご主人様って年上が好きなんじゃなかったんですか?」

提督「そうだけど?」

漣「今の感じ完全に口リコンにしか見えませんでしたけど」

提督「ええ!?なんで!そういう目で三日月は見てないけど…」

漣「じゃあどんな風に見てるんですか?」

提督「そのペットというか……わんこみたいだなぁって」

漣「ふーん、じゃあ漣達はご主人様のペットだと?」

提督「そ、そういうことじゃ!」

漣「あの時の言葉も嘘だったんですね」

提督「だから違うって……」

漣「アハハハハwww」

提督「へ?」

漣「ひー面白いwww深刻な顔しすぎwww(^Д^)」

提督「………」

漣「ほんとご主人様って馬鹿ですよね!」

47: 2017/04/08(土) 01:34:43.851 ID:0BDWf5iu0.net
提督「お前なぁ…」

漣「そういうところ好きですよご主人様」

提督「からかうのはもうよしてくれ…」

漣「……からかってなんかないですよ」ボソッ

提督「ん?」

漣「なんでもないです!それよりご主人様、ミカちゃんを泣かせたら許さないですからね?」

提督「三日月を泣かす?おれが?」

漣「はい」

提督「んなことあるわけないだろ」

漣「じきにくるかもしれないから言ってるんですよ」

提督「…?」

48: 2017/04/08(土) 01:35:06.090 ID:0BDWf5iu0.net
~ 終 わ り ~

50: 2017/04/08(土) 01:36:48.520 ID:KqWOQgy+a.net
どういうことなの…

引用元: 大淀「では、初期艦を選んでください」高卒提督(漢字読めねぇ…)