1: 2014/09/16(火) 00:00:39.58 ID:FsMkVCfg0.net
チノ「私たちのサークルに入りませんか?」

ココア「サークル?」

6: 2014/09/16(火) 00:04:36.28 ID:FsMkVCfg0.net
チノ「はいっ!」

ココア「サークルって何?」

チノ「サークルは皆で集まって同人誌等を描く集まりです!」

ココア「同人誌?」

チノ「二次創作の漫画ですよ」

ココア「へー漫画かぁ、チノちゃんも描いてるの?」

チノ「はいっ!」

9: 2014/09/16(火) 00:08:24.82 ID:FsMkVCfg0.net
ココア「でも私に描けるかな~?」

チノ「大丈夫です、私たちがサポートします」

ココア「私たちってチノちゃん以外にもいるの?」

チノ「リゼさんもいますよ」

ココア「リゼちゃんも漫画描いてたんだ」

チノ「はい、リゼさんは背景からキャラまで描ける万能な人ですよ」

ココア「なら私もやってみようかな?」

チノ「ココアさんっ!」ダキッ

11: 2014/09/16(火) 00:13:23.15 ID:FsMkVCfg0.net
ココア「チノちゃん!?」

チノ「良かったこれでなんとか間に合いそうです、これからよろしくお願いします!」

ココア「う、うん頑張っちゃうよ!」

チノ「では早速明日からリゼさんの家で作業に取りかかってもらいます」

ココア「作業って何をするの?」

チノ「今のままでは薄いのでココアさんも追加してもう少し厚くしようかと」

ココア「厚く?」

チノ「まぁ詳しくは明日」

ココア「分かったよ」

12: 2014/09/16(火) 00:15:29.59 ID:FsMkVCfg0.net
次の日

チノ「では行きましょう」

ココア「うん!」

リゼ家

リゼ「よくきたなチノ、ってあれココア?」

チノ「はい、ココアも加えてさらに強化を」

リゼ「なるほどなよろしくココア」

14: 2014/09/16(火) 00:17:16.72 ID:FsMkVCfg0.net
ココア「うん、よろしくリゼちゃん」

リゼ「よし、早速始めよう」

チノ「はい」

ココア「じゃあ私は何をするば?」

チノ「そうだったココアさんも分担を」

リゼ「まずはココアがどの程度描けるのか見せてもらえるか?」

17: 2014/09/16(火) 00:19:42.40 ID:FsMkVCfg0.net
ココア「うん、分かったよ」

リゼ「じゃあこの紙にキャラと背景を描いてくれ」

ココア「え、キャラと背景?」

リゼ「?あぁそうだけど」

チノ「どうかしましたか?」

ココア「あ、わ分かったよ」アセアセ

ココア(どうしよう…まったく分からない)

19: 2014/09/16(火) 00:23:00.38 ID:FsMkVCfg0.net
ココア(とにかくキャラと背景だよね)

リゼ(さて、ココアはどんな絵柄かな?)

チノ(リアル系か萌え系か…)

ココア(えっとこれとこれを…)

リゼ「ん?」

チノ「あれ?」

ココア「出来たよ!」

リゼ「…」

20: 2014/09/16(火) 00:25:26.77 ID:FsMkVCfg0.net
チノ「…」

ココア「どうかな?」

チノ「ココアさん、ぶざけてるんですか?」

ココア「えっ?」

リゼ「なんでうさぎと草原を描いてるんだよ!」

チノ「私たちはキャラと背景をお願いしましたけど!」

ココア「えっ?えっ?」

リゼ「ココア、しっかりしてくれ」

21: 2014/09/16(火) 00:27:47.19 ID:FsMkVCfg0.net
リゼ「こういうのを頼んだんだよ!」バンバンバン

ココア「これって…」

チノ「リゼさんが描いた絵ですよ」

ココア(そういう感じの絵なのか…)

リゼ「ほら、もう一枚あげるから」

チノ「今度はちゃんと描いてくださいよ!」

ココア「わ、分かったよ」

ココア(まさか萌え絵だったなんて…)

24: 2014/09/16(火) 00:30:01.32 ID:FsMkVCfg0.net
ココア(マジでヤバイよ…)

リゼ「…」ジー

チノ「…」ジト

ココア(うぅ…二人とも凄い見てるよ~)

ココア(とにかくさっきの絵みたいに)カキカキ

数分後

ココア「出来たよ!」

チノ「これは…」

26: 2014/09/16(火) 00:34:07.08 ID:FsMkVCfg0.net
ココア「チノちゃん?」

リゼ「う、上手い…」

チノ「はい、リゼさんの絵柄に少し似ていますがかなりのうまさですよ!」

ココア「え、えぇ?」

リゼ「ココアにこんな才能があったなんて」

チノ「さっきのは逆に私たちを試していたんですね」

ココア「えぇ…」

30: 2014/09/16(火) 00:38:06.58 ID:FsMkVCfg0.net
ココア(なんか二人とも勘違いしてる?)

リゼ「これなら次のイベントはかなり良いものが出来るぞ!」

チノ「部数も少し増やしましょうよ!」

リゼ「あぁそうだなっ!」

ココア「ふ、二人とも」

チノ「締め切りまで後少しですが頑張りましょう!」

リゼ「一緒に頑張ろうな!」

ココア「あ、うん」

33: 2014/09/16(火) 00:42:15.96 ID:FsMkVCfg0.net
リゼ「ココアは漫画のコマ割とか出来るか?」

ココア「漫画は描いたことないよ」

チノ「さっきのスピードであの絵が描けるなら…」

リゼ「なにかいい案があるの?」

チノ「ココアさんの絵を後ろに持っていってミニ画集にしてみたらどうですか?」

リゼ「なるほどっ!頭いいなチノ」

ココア「ミニ画集」

35: 2014/09/16(火) 00:45:13.15 ID:FsMkVCfg0.net
リゼ「じゃあココアには数十枚絵を描いてもらうから」

チノ「待ってださい」

リゼ「ん?」

チノ「ココアさん、ペンタブ使えます?」

ココア「ぺんたぶ?」

リゼ「そうか…さすがに線画だけは華やかさに欠けるからな」

チノ「どうですか?」

ココア「ぺんたぶは使ったことないな」

39: 2014/09/16(火) 00:50:49.04 ID:FsMkVCfg0.net
チノ「仕方ありません、今日はココアさんにペンタブの使い方を教えましょう」

リゼ「そうだな、まだ余裕はあるし」

ココア「うん」

ココア(あれ?なんか私がやる流れになってる?)

数時間後

チノ「これで完成です」

ココア「こ、こう?」

リゼ「おぉ…中々良い絵だな」

チノ「今日一日使った価値がありました…」

42: 2014/09/16(火) 00:57:32.27 ID:FsMkVCfg0.net
チノ「ココアさんなら一日あれば二枚くらい描けるんじゃないですか?」

リゼ「そうだな使い方も分かったみたいだし、ココアスピードなら大丈夫だろ」

ココア「う、うん…頑張るよ」

チノ「家でも描きましょうね!」

リゼ「今日はペンタブ貸すからまた見せてくれ」

ココア「あ、分かったよ」

43: 2014/09/16(火) 00:59:36.49 ID:FsMkVCfg0.net
ココア(どうしよう…)

ココア(描くだけ描いて早く開放してもらおう)

チノ「ではリゼさんまた集まりましょう」

リゼ「そうだな、ココア期待してるぞ!」

ココア「うん」

チノ「ココアさんが加わってくれて本当に良かったです!」

ココア「チノちゃん!」

44: 2014/09/16(火) 01:01:28.99 ID:FsMkVCfg0.net
ココア(チノちゃんがこんな輝いた瞳で私を見てくれるなんて…)

ココア(もう少し頑張ってみよう)

リゼ「またな二人とも」

チノ「はい」

ココア「バイバイ、リゼちゃん」

チノ(これは、本当に次のイベントは良いものになります!)

47: 2014/09/16(火) 01:06:41.54 ID:FsMkVCfg0.net
ラビットハウス

ココア「チノちゃん、家でも描くの?」

チノ「勿論ですよ、まだ期間があるとはいえギリギリには変わりませんからね」

ココア「えー明日じゃ駄目?」

チノ「はぁ?ちょっと絵が上手いからって調子には乗らせませんよ!」

ココア「っ!チノちゃん?」

チノ「おっと、すいません」

チノ「でもそれだけ私たちも本気ってこです」

ココア「チノちゃん…」

50: 2014/09/16(火) 01:09:01.45 ID:FsMkVCfg0.net
チノ「ココアさんはどんな感じの絵いいですかね?」

ココア「絵っていっても何を描けばいいのか」

チノ「ココアさんはどっちですか?」

ココア「どっち?」

チノ「普通か腐ですよ」

ココア「?」

51: 2014/09/16(火) 01:11:58.46 ID:FsMkVCfg0.net
チノ「私たちは一応普通な物を書いてますけど、ココアさんが腐が得意ならそれも考えないと」

ココア「腐っていうのは?」

チノ「腐とは男同士が好きな人ですよ」

ココア「え…」

チノ「ココアさんは違うみたいですね」

ココア「チノちゃんは男同士が好きなの…」

チノ「好きってほどでは、どちらかというと百合ですかね」

ココア「百合?」

54: 2014/09/16(火) 01:14:12.91 ID:FsMkVCfg0.net
チノ「そうですね、なんと説明したら…」

チノ「私たちが前回出した本が百合っぽい感じのなんで見ますか?」

ココア「うん」

チノ「これですよ、前回はリゼさんがメインで描いてくれました」

ココア「リゼちゃんが描いた本かぁ、薄いんだね」

チノ「そうですよ」

55: 2014/09/16(火) 01:17:40.92 ID:IaqPcbtZ0.net
ココア「こっこれは…」

チノ「どうですか、かなり評判が良くて」

ココア「…」パラパラ

チノ「ココアさん?」

ココア「チノちゃん…これが百合ってやつなの?」

チノ「はい、ちなみに私は後ろの一枚絵を…」

ココア「チノちゃん!」

57: 2014/09/16(火) 01:19:45.20 ID:IaqPcbtZ0.net
チノ「は、はい?」

ココア「私頑張るよ!」ダキッ

チノ「え?はい」

ココア「よーし!やるよ!」

チノ(ココアさん…いきなりどうしたんでしょう)

チノ(まぁやる気を出してくれたなら良かったです)

59: 2014/09/16(火) 01:21:52.66 ID:IaqPcbtZ0.net
ココア「これって千夜ちゃんとシャロちゃんに似てるよね」

チノ「そりゃモデルですからね」

ココア「えっ?勝手にいいの?」

チノ「あくまでモデルですから」

ココア「なるほど…」

ココア「じゃあ私が好きな物を描いて良いんだね!」

チノ「はい」

61: 2014/09/16(火) 01:24:25.07 ID:IaqPcbtZ0.net
ココア「チノちゃん頑張ろうね!」

チノ「分かってますよ…」

チノ「ではココアさんもやる気が出たみたいですし、各自部屋で描きましょう」

ココア「うん!」

チノ「私は部屋に戻りますね」ガチャン

ココア「…」

ココア「ふふっ私はチノちゃんをモデルに描いちゃうよ」

64: 2014/09/16(火) 01:28:53.16 ID:IaqPcbtZ0.net
チノの部屋

チノ「ココアさんは百合派だったみたいですね」

チノ「私も自分の作業をしないと…」カキカキ

ココアの部屋

ココア「ふふっ…ここをこうでこうすれば」

ココア「あぁ百合って素晴らしかったんだね」

ココア「これならいくらでも描けそうだよ!」カキカキ

65: 2014/09/16(火) 01:33:17.78 ID:IaqPcbtZ0.net
次の日

リゼ「二人とも調子はどうだ?」

チノ「はい、順調です」

ココア「バッチリだよ~」

リゼ「よし、私もかなり進んだしこれなら間に合いそうだな」

チノ「そうですね」

ココア「頑張って良いものを作ろうね!」

67: 2014/09/16(火) 01:36:16.66 ID:IaqPcbtZ0.net
数日後

リゼ「よし、これで私の所は完成だ!」

チノ「私も出来ました」

ココア「私も!」

リゼ「良かったギリギリ間に合ったな、後は印刷擦るだけだ」

ココア「ねぇねぇ二人はどんなのを描いたの?」

チノ「本が届くまで秘密です」

リゼ「そうだなお互いに秘密ってことで」

ココア「え~気になるよ!」

71: 2014/09/16(火) 01:45:09.55 ID:IaqPcbtZ0.net
リゼ「仕方ないなぁ」

チノ「今回だけですよ」

ココア「やったぁ!」

リゼ「これが私の原稿だよ、汚すなよ」

ココア「分かってるって~」

ココア「これは…」パラパラ

ココア「さすがリゼちゃん、良いものを描くね!」

リゼ「そ、そう言われると照れるな」

チノ「私にも見せて下さいよ」

72: 2014/09/16(火) 01:47:19.02 ID:IaqPcbtZ0.net
ココア「じゃあチノちゃんには私の絵を見せるよ」

チノ「なんでですか」

ココア「まだ読んでる途中だもん」

チノ「分かりましたよ、では見せてもらいますよ」

リゼ「おっどれどれ」

チノ(ココアさん、どんな絵を…)

チノ「え…」

73: 2014/09/16(火) 01:49:52.19 ID:IaqPcbtZ0.net
リゼ「これは…」

チノ「私とココアさん…?」

ココア「そうだよ」

リゼ「かなり描写がエグいな…」

チノ「いくら勝手にモデルにしたって良いといってもこれは」

ココア「?」

チノ「やりすぎです、R-18じゃないですか」

ココア「えっ?駄目なの?」

76: 2014/09/16(火) 01:53:48.02 ID:IaqPcbtZ0.net
リゼ「駄目じゃ無いけど」

チノ「今回私たちは全年齢本を作るつもりだったんですよ」

ココア「え~聞いてないよ」

リゼ「まさかココアが工口い絵を描いてくるとは思わなかったから」

チノ「リゼさん、どうしますか?」

リゼ「う~んでも確かに絵は上手いからな、これを載せないのはかなり痛いな」

チノ「しかたありませんr-18本に変更しましょう」

リゼ「そうだな、まぁココアは悪くないよ説明しなかった私が悪い」

77: 2014/09/16(火) 01:57:26.82 ID:IaqPcbtZ0.net
ココア「チノちゃんはどんな絵をいたの?」

チノ「私は今回漫画に挑戦してみました」

ココア「おぉ!見せて見せて~」

チノ「良いですよ」

ココア「チノちゃんはどんな漫画を描いたのかな~」

ココア「…」パラパラ

チノ「どうですか?」

ココア「チノちゃん…どうして百合じゃないの?」

チノ「え?」

78: 2014/09/16(火) 02:00:20.53 ID:IaqPcbtZ0.net
チノ「ココアさんは純愛は嫌いでしたか?」

ココア「違うよ純愛は大好きだよ、でもなんで男を出すの?」

チノ「え…普通純愛といったら男女の恋愛じゃないですか」

ココア「私は百合が見たかったのに!」

チノ「ココアさん…」

リゼ「まぁ落ち着けよココア、チノだって一生懸命描いたんだから」

ココア「うぅ…ごめんチノちゃん」

チノ「平気ですよココアさん…」

79: 2014/09/16(火) 02:02:49.61 ID:IaqPcbtZ0.net
ココア「チノちゃん、この漫画のモデルは?」

チノ「私の妄想です」

ココア「チノちゃん…男と恋愛するのを妄想してたなんて…」

チノ「そんなよ私の勝手じゃないですか!」

ココア「今好きな人とかいるの!」

チノ「いないから妄想で描いてるんですよ…」

ココア「チノちゃん…良かったぁ!」パァ

82: 2014/09/16(火) 02:06:35.20 ID:IaqPcbtZ0.net
リゼ「おい、もういいか?」

ココア「あぁごめんごめん」

チノ(さっきのココアさん、怖かったです)

リゼ「これで全部揃ったし印刷所に送るとするか」

チノ「抱き枕はどうなりました?」

ココア「抱き枕?」

リゼ「それならもう届いてるぞ」

ココア「か、可愛い!」

チノ「ここまでちゃんと印刷してくれるんですね!

84: 2014/09/16(火) 02:10:03.88 ID:IaqPcbtZ0.net
リゼ「良い出来だろ、初めてだから10枚しか頼まなかったけどな」

ココア「リゼちゃん私にも一枚ちょうだい!」

リゼ「え~結構高いぞ?」

ココア「そんなぁ…」

チノ「ココアさん我慢してください」

ココア「分かったよチノちゃんで我慢するよ!」ダキッ

チノ「な、何するんですか!」

86: 2014/09/16(火) 02:13:50.74 ID:IaqPcbtZ0.net
リゼ「うちはあまり有名所じゃ無いからなぁ、余ったらやるよ」

ココア「本当に!やったぁ!」

チノ「まったくココアさんは」

リゼ「じゃあ私はこれから印刷所に送ってくるから」

チノ「早く届くと良いですね」

ココア「楽しみだね!」

リゼ「当日には間に合うから皆ゆっくり休めよ」

チノ「はい」

ココア「そんなに凄いイベントなの?」

87: 2014/09/16(火) 02:19:54.52 ID:IaqPcbtZ0.net
リゼ「舐めてたら氏ぬからな」

ココア「えぇ!?」

リゼ「冗談だよ、でも初心者のココアは驚くんじゃないかな?」

チノ「そうですね、人が多いですから」

ココア「へ~楽しみ!」

リゼ「まぁ今回は良いものが出来て良かった」

チノ「完売すると良いですね」

ココア「うん!」

リゼ「絶対成功させよう!」


チノ(この時、ココアさんはまだイベント当日が地獄だとは知らなかったのでした…)

チノ(そのお話はまたいつかしましょう…)

おわり

引用元: チノ「ココアさんって絵上手いですよね」ココア「えへへそうかな?」