1: ◆9l/Fpc6Qck 2016/03/10(木) 20:01:17.59 ID:vIHF+KjX0




それは春一番が吹き、冬を越すまであと少しという時期のこと

みんなが鎮守府で朝食を食べているときのことでした。



赤城「……」チラッ

赤城「おかしいですね……」

龍驤「うんおかしい、ゼッタイおかしい」コクコク

提督「ん、何がだい」モグモグ

赤城「来てないんです……」

提督「何が?」

艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 艦娘型録 弐 (カドカワデジタルコミックス)

2: 2016/03/10(木) 20:06:21.79 ID:vIHF+KjX0




龍驤「……グラやんが」

提督「……あっ」



提督「言われてみればそうだっ」

提督「真面目なあのグラーフが……」

提督「几帳面で時間は絶対に守るあのグラーフが……」

提督「少しでも何かが遅れたら……」

提督『ニホン人は時間に疎いのだな』キリッ

提督「……とか冷めた笑顔で言ってくるあのグラーフが……っ」


提督「ま・さ・か朝食の時間に遅れるなんてー……まーさーかー」ニタニタ

龍驤「君あの子になんか恨みでもあんの?」ハァ





3: 2016/03/10(木) 20:13:09.62 ID:vIHF+KjX0




提督「いやーべつにー」ニヨニヨ

龍驤(うわ、器ちっちゃ……)モグモグ

赤城(それはいつも提督が寝坊するからです……)モグモグ


龍驤「しっかし、心配やなぁ」

赤城「そうですね……いつもなら、何も言わずにこんなことは……」

龍驤「いっぺん、様子見に行ってみる?」

赤城「そうですね」

提督「……君たち、あと10分で航空機輸送じゃなかったか」

「「あっ」」





4: 2016/03/10(木) 20:19:57.60 ID:vIHF+KjX0




龍驤「ホンマや!ウチらが遅刻するや~ん!」ガツガツッ

赤城「龍驤さん、急ぎましょう!」ヒョイパクッ

龍驤「あぁっ、ウチのシャケ~……!」グスッ

赤城「緊急時ですから仕方ありません、急ぎますよっ」ガタッ

龍驤「赤城のアホ~!覚えときよー!」ダッ


ドタバタ……



提督「……嵐のように去っていったな」

提督「…………」

提督「よし、グラーフおちょくりに行ったろ」ニコッ





7: 2016/03/10(木) 20:28:38.89 ID:vIHF+KjX0




………………
…………
……


グラ「う……コホッ、コホッ」

グラ「あぁ……頭が……」ズキズキ

グラ(……油断した、この私が風邪をひくなど……)

グラ(特に咳が酷い……皆に移すわけにはいかない……)シュン


コンコン


提督『グラーフさーん、NH○デース』

グラ「!」ビクッ





9: 2016/03/10(木) 20:37:29.89 ID:vIHF+KjX0




グラ「な、なんだ!?」

提督『いやぁ、今日は“御寝坊”などをされてらっしゃるのでぇ』

提督『どうしたのかなー↑って……うへへ』

グラ(……嫌味か……)ガクッ

グラ「な、なんでもないっ」

グラ「放っておいてくれ……」

提督『んぅー?』

グラ(くぅ……引き下がらないのかっ)





10: 2016/03/10(木) 20:42:23.77 ID:vIHF+KjX0




グラ「だから、なんでもな……っ!」

グラ「コホッ……ゴフッ!」

提督『!?』

グラ「ゴホッ……コホッ……」

提督『あ、あのグラーフさん……』


提督『まさか風z』

グラ「えぇい!もう、早く去ればよいだろう!」

グラ「いつまでもしつこいぞっ」

グラ「(うつしてはいけないから)どこかへ行ってくれ!」

提督『……』





11: 2016/03/10(木) 20:50:20.89 ID:vIHF+KjX0




スタスタ…


グラ(……行ったか)

グラ「……はぁ」

グラ(アトミラールに……ひどいことを言ってしまった……)

グラ(だめだ……なんだか、心まで不安定になっているらしい……)



グラ(……この国で風邪をひいたのは初めてで、対処法も分からない)

グラ(祖国のように、温めるビールもここにはない)

グラ(……かといって、今は戦時中だ)

グラ(……仲間に風邪をうつすなど……もってのほかだ)





12: 2016/03/10(木) 20:59:32.52 ID:vIHF+KjX0




グラ「ゴホ、コフッ」

グラ「あぐ……」ズキッ

グラ(うぅ、関節まで……っ)

グラ(昨日まであんなに動いていた体が、こんなに苦しいなんて……!)ゴロリ

グラ(横になって、待つしかない……か)



グラ(……人とは、かくも弱いものなのだな)

グラ(こんな時、戦争が始まる前までは……誰かがいてくれたんだ)コンコン

グラ(……こんなに心細くなったのは……)

グラ(……いつぶりだろう……)



グラ「…………」グスッ





13: 2016/03/10(木) 21:03:12.17 ID:vIHF+KjX0




グラ「…………」ポロ…

グラ「…………」グスッ



グラ「……Mutti(ママ)……」ポロ…ポロ…





14: 2016/03/10(木) 21:08:43.77 ID:vIHF+KjX0




グラ「…………」グスッ



ガサッ

グラ「…………っ!」ハッ

グラ「!?」



提督「……一応ノックはしたけど……」

提督「なんかしんどそうだったから」

提督「お見舞いの品を酒保で……ほれ」ガサッ


グラ「――――――っ!」カァ-…





15: 2016/03/10(木) 21:14:10.06 ID:vIHF+KjX0




提督「おーい、ちょっとー」

提督「グラーフさーん?」

提督「布団に丸まってないで出てきてくださいよー」

グラ『だ、だめなんだ!』モゾモゾ

グラ『い、今は……だめだっ』カァー…

提督「……?」

提督「……まぁいいや」

提督「ここに置いておくから、自由に食べてもらっていいよ」

提督「お邪魔すると治りが遅くなるし……」

グラ『!』





16: 2016/03/10(木) 21:17:50.88 ID:vIHF+KjX0




提督「そんじゃ、おだいz」

グラ「ま、まってくれっ!」ガバッ

提督「あ、出てきた」

グラ「うぐっ!」

提督(顔赤いなー……やっぱ熱あんのかな)

提督「どしたの?」

グラ「え……そ、それは、だなっ」アタフタ

グラ(心細いとは……口が裂けても言えない……)

グラ「えと……」チラ



グラ「……そうだ、このオミマイの品っ」

グラ「とても有り難いが……私には使い方が……」

提督「あっ、そっか」





19: 2016/03/10(木) 21:45:50.82 ID:vIHF+KjX0




提督「んじゃ、少しだけお邪魔するよ」

グラ「嬉しい(そうか)……」ホッ

提督「……ん?」

グラ「ん?」

提督「……いや、なんでも」

グラ「そうk……ゴホッゴホッ!」

提督「あぁ、楽な姿勢になって!」


提督「したらば、早速……」ガサゴソ

提督「これをっ」スッ

グラ「……アトミラール、これはなんだ?」





20: 2016/03/10(木) 21:51:12.30 ID:vIHF+KjX0




提督「腹巻」

グラ「ハラマキ?」

提督「そう、お腹に巻く腹巻」

提督「お腹は一番温まりやすい場所だし」

提督「ここが冷えたままだと、何を食べても消化に悪いからな」

グラ「ふむ……」ジーッ

提督「最近のはデザインもなかなかかわいいだろ」フフン

グラ「……あぁ」…スチャ


提督「うん、似合ってる」コクコク

グラ「そ、そうか」フフ





21: 2016/03/10(木) 22:00:28.27 ID:vIHF+KjX0




提督「熱は測った?」

グラ「あぁ、38.6℃らしい」

提督「あぎゃー、なかなかキツいな……」


提督「それと、朝食の場にいなかったってことは……」

提督「ごはん、まだだね」

グラ「……」コク

提督「んしっ、じゃあ用意しよう」

グラ「すまない……」

グラ「しかしアトミラール、たしか料理は……」

提督「はい、できません!」キッパリ

提督「でも、最近のインスタント食品の力を侮ってはいけない(戒め)」

提督「見とけよ見とけよ~(迫真)」





22: 2016/03/10(木) 22:10:36.16 ID:vIHF+KjX0




提督「うどんとおかゆ、どっちがいい?」

グラ「……ウドン?オカユ??」

提督「あ、そか……じゃあ、ヌードルとライスだったら?」

グラ「あぁ、では……ライスかな」

提督「合点」

提督「ちょっと台所借りるし、寝てていいからな」

グラ「……分かった」



提督「――っ」アタフタ

ジュ-…

提督「アツゥイ!」グスッ

グラ(……こう、慣れないものを頑張っている所を見せられると……)

グラ(なんだか……眠れないな)クスッ





24: 2016/03/10(木) 22:18:53.59 ID:vIHF+KjX0




提督「お待ちどうさま!」

グラ「すまないアトミラール」

グラ「これが……オカユ……」ジーッ

グラ「セイキクウボノ会で食べた、ナベの締めというものに似ているな」

提督「あはは、そんなに美味しいものじゃないかな」

提督「でも、消化にいいから……」

提督「このへんの薬味とかと一緒にどうぞ」

グラ「あぁ……イタダキマス」スッ





25: 2016/03/10(木) 22:27:19.40 ID:vIHF+KjX0




グラ「……ん、あつ!」

提督「おっと、熱いから気を付けてー」

グラ「――っ……」ジワ…

提督「あぁ……こぼしちゃってまぁ」フキフキ

グラ「こ、子供扱いするな……っ」ムッ


グラ「……」モグモグ

グラ「……とても落ち着く食感と風味だ」

グラ「それに、ヤクミのショウユとカツオもいい感じだな……」モグモグ

提督「ほっ」





26: 2016/03/10(木) 22:40:27.38 ID:vIHF+KjX0




グラ「ゴチソウサマデシタ」スッ

提督「お粗末様でした」ニコ

グラ「……ニホンでは、こういったもので滋養を付けるのだな」

提督「そか、グラーフの国には御粥ないもんね」

提督「他に何食ってるのか、気になるっちゃなるな」

グラ「あぁ、わた……ゴホッコホッ」

提督「おっと、無理はしないでくれよ」

グラ「コフッ……いや、大丈夫だ」

グラ「そうだな、私の国では……」





27: 2016/03/10(木) 22:50:54.76 ID:vIHF+KjX0




グラ「風邪のときはまずハーブティーを飲むな」

提督「ほぅ、なんか洒落乙だなぁ」

グラ「ん、どういうことだ?」

提督「……ごめん、なんでも」


グラ「あと、野菜たっぷりのチキンスープを頂くことが多いな」

グラ「おそらくこれが、この国のオカユに相当するだろう」

提督「おぉ、なんか滋養付きそう!」

グラ「あぁ、実際に付くんだこれが……」フフッ


グラ「そして、温めたビールを頂くんだ」

提督「ほうほ…………えっ?」





28: 2016/03/10(木) 23:02:06.74 ID:vIHF+KjX0




提督「ビール……温めて飲むの?」

グラ「あぁ、そうだが」キョトン

グラ「ビールとはもともと常温か、温める飲み物だろう」

提督「へ、へぇ……」

提督(知らなんだわ……)



提督「にしたって、風邪時にビールか……」

提督「さすが麦酒の国だなぁ」

提督「でも、あいにく酒保には置いてなかったな……」

グラ「そ……そうか……」シュン

提督(うわ、めっちや落ち込んでるぅー!)

提督(……そりゃ、故郷の味ってものがあるだろうしな……)





29: 2016/03/10(木) 23:10:15.91 ID:vIHF+KjX0




グラ「ニホンでも、風邪の時に酒を飲むと聞いたことがあるが……」

提督「え?まじでじま?」

提督「……あっ、ひょっとして玉子酒のことかな」

グラ「タマゴ……ザケ?」

提督「……ちょっと休んでて」スタッ

グラ「あ、あぁ」キョトン



提督「えと、まず卵の白身を切りながら砂糖とかき混ぜて」カチカチカチ

提督「この日本酒(提供千歳)を温めて……」グツグツ

提督「こうやって注ぐんだっけ……」ソロ-…





30: 2016/03/10(木) 23:15:57.89 ID:vIHF+KjX0




提督「おまちどうさまなのです(裏声)」

グラ「プッ」

グラ「……コホン」

グラ「こ、これは……エッグノックか?」

提督「実はこれ、あんまり好きって日本人はいないけど……よかったら」

グラ「イ、イタダキマス……」ズズッ



グラ「……んっ」

グラ「優しい味だ……」

グラ「すごく……暖かい」ニコッ

提督(あれ、喜んでもらえてるぞ)





31: 2016/03/10(木) 23:22:32.90 ID:vIHF+KjX0




グラ「エッグノックは、私の国でも馴染みがあるんだ」

提督「なんと!」

グラ「ニホンシュとはいえ、この国でも飲めるとは……」

提督「……俺のでよかったら、また言ってくれれば作るよ」

グラ「ありがとう、アトミラール」ニコッ



グラ「……」

グラ(うぅ……)

グラ「……」キョロキョロ

提督「ん、どしたの?」





32: 2016/03/10(木) 23:26:53.62 ID:vIHF+KjX0




グラ「…………てくれ……ないか」

提督「え、なんて?」

グラ「……」グスッ


グラ「……トイレだ」

グラ「あと、汗をかいている……着替えを取ってくるから」

グラ「……あっちを向いていてほしいと言っている」カァー…

提督「そりゃ失礼しました」ソソクサー





34: 2016/03/10(木) 23:34:34.12 ID:vIHF+KjX0




グラ「」スンスン

グラ(く、やはり汗くさいな……)

グラ(アトミラールに気付かれないといいが……)ヌギッ

グラ(……しかし、少し体が楽になっている……のか?)ゴソゴソ

グラ(先ほどより、関節も楽だし)ス…

グラ(咳もなくなった……やはり……)


グラ(……“気持ち”の問題というやつ……だろうか)クスッ



提督「……」

提督「」チラ

提督(やはりでかい)





35: 2016/03/10(木) 23:42:11.89 ID:vIHF+KjX0




グラ「ふふ……」トロン

提督(少しは眠くなったかな……よしっ)


提督「グラーフ、ここいらで薬を飲んで……もう寝よう」

グラ「む……むぅ」シュン

提督「……ん?」

グラ「……いやっ、なんでもない」

グラ「ありがたくそう、させてもらうと……する」





36: 2016/03/10(木) 23:47:39.09 ID:vIHF+KjX0




グラ「……」モゾモゾ

グラ「しかし……アトミラール」

提督「ん?」

グラ「貴官は……風邪の対処の手際がいいな」

提督「あはは、俺の手際でいいなんて言ったら他の女性陣が怒るぞ」

グラ「そうなの……か?」

提督「実際、俺もカーチャンの真似事をしただけだしなぁ」

グラ「カーチャン?」

提督「母親のことだよ」





37: 2016/03/10(木) 23:53:05.95 ID:vIHF+KjX0




グラ「……母親……」

グラ「では、アトミラールの母親はとても立派な方なのだな」ニコッ

提督「そうなのかな……うん、そうだな」

提督「少なくとも俺は、そう思ってるよ」フフッ


グラ(母、か……)

提督「そういえば……」

提督「俺がさっき部屋に入ったとき、グラーフなんて言ってたの?」

グラ「!」

グラ「あ、あれは何でもないっ」オロオロ…

グラ「忘れてくれ……」

提督「?」





38: 2016/03/11(金) 00:02:49.61 ID:BQCGWSXe0




グラ「……なぁ」

提督「はい」

グラ「なんだか……楽になってきた」

グラ「今日は……本当にありがとう」ニコ

提督「お安い御用だよ」



提督「“君も”、うちの大事な艦娘の一人だからね」

グラ「…………」

グラ「……そうだな」シュン





39: 2016/03/11(金) 00:09:27.90 ID:BQCGWSXe0




グラ「…………」シュン

提督「……ん、どれどれ」



ピト


グラ「ひゃうっ!?」

提督「そんなに驚かなくても……」

グラ「だ、だって、アトミ……!」



グラ(ひ、額同士を……!)アタフタ



提督「んー……少しは下がったかな」

グラ(かお、ちかいっ)ドキドキドキ





40: 2016/03/11(金) 00:15:21.57 ID:BQCGWSXe0



パッ


提督「このまま安静にしていれば、きっとすぐよくなるよ」

グラ「あ……」プシュ-…

提督「ここに居たら気が散って寝られないと思うから、俺はこれで失礼するね」

グラ「あ……あ……」コクコク


提督「えっと……こう言うんだったかな」

提督「ぐーて、べっせるんぐ!」ビシッ

グラ「……あ……」コクッ


バタン




41: 2016/03/11(金) 00:21:22.27 ID:BQCGWSXe0



テクテク

提督(あーあ、今日はおちょくれなかったなぁ)

提督(……でもま、いっか)フフッ




モゾモゾ

グラ(だから……っ、奴は……っ!)ドキドキ

グラ(どうしてこう……いつもいつも、いつもいつもいつもっ!)ドキドキ





42: 2016/03/11(金) 00:24:58.40 ID:BQCGWSXe0




グラ(……また、眠れなくなってしまった……)

グラ(顔も……熱い……これも熱のせいなのだろうか……)

グラ(……そう、だよな……きっと……そうだ……)カァー…



グラ「……アトミ……ラール」ドキドキ



……
…………
………………




43: 2016/03/11(金) 00:27:38.79 ID:BQCGWSXe0




提督「……ゴホッゴホッ」

提督「なんてこったい……うつっちまったぁ」

提督「おちょくったりしようとしたから、天罰が下ったのかな……」

提督「ゴホッゴホッ!オウェ!」

提督「心細いよぉ……カーチャーン」グスッ

提督「こ、こんなときは、BB劇場でも見て気分を……」ス…


コンコン


提督「ん?」





44: 2016/03/11(金) 00:30:43.45 ID:BQCGWSXe0




ガチャ

提督「えと、どなたー……あっ」


グラ「や、やぁ……アトミラール」

提督「グラーフさん!」

グラ「すまない……私のせいで……」シュン

提督「いや、マスクしてなかった俺のせいなんだよな……」

提督「一鎮守府のトップが、情けない……」

グラ「……そう気を落とすな」クスッ





45: 2016/03/11(金) 00:34:26.57 ID:BQCGWSXe0




グラ「……で、その……」

グラ「じ、実は、部屋でチキンスープを作って来た……」

グラ「……アトミラールの口に合うか……分からないが……よければ」ドキドキ

提督「うわーお!最高!」

グラ「!」

提督「グラーフの手作りなら、なんでも嬉しいやっ」

提督「ありがとう!」ニコッ

グラ「…………」





46: 2016/03/11(金) 00:34:53.73 ID:BQCGWSXe0




グラ「……そうか」クスッ

グラ「では、中にお邪魔するぞ……アトミラール」ニコッ




これは厳しい冬の終わりと桃の咲く春の訪れ――

それらのちょうど間に起こったできごとでした。



―――――――――――fin――――――――――――




47: 2016/03/11(金) 00:37:18.12 ID:BQCGWSXe0
これはドラッグストアに勤める友人のための、マスクのステマです(迫真)
たまにはやめたつもりだったグラーフネタで書くのも楽しいものです(予防線)


ここまで読んでくださった方、楽しく書かせていただきありがとうございました。

48: 2016/03/11(金) 00:44:47.96 ID:4CUEMWjto

提督が時々可愛い

49: 2016/03/11(金) 00:45:18.58 ID:J1yPs1T6O
乙です
相変わらずグラちゃんかわいい

引用元: 【艦これ】グラーフ「か、風邪だ……ビ、ビールを……」