1: 2011/02/12(土) 20:27:44.69 ID:tSUrR6hD0

ゲルト「な、何を言っているんだエイラ!」

エイラ「エッ? あー……聞かれちゃったカ」

ゲルト「よ、よりにもよって。わわわ私にネーチャンなどと!」

エイラ「チガウンダ! 大尉に言ったんじゃなくてサ、ちょっと国のネーチャンの事を思い出してテ、つい……」

ゲルト「エイラ、お前は姉がいたのか?」

エイラ「そうだゾ」

ゲルト(なんと言うことだ! 私の妹センサーが反応しない妹が居ただと!?)

エイラ「どうしたんダ、大尉」

ゲルト「……なんでもない」

ゲルト(興味深い…… 興味深いぞエイラ! お前を私の妹にしたくなった!)

3: 2011/02/12(土) 20:29:12.13 ID:tSUrR6hD0

■食堂


みやふぞ「今日のご飯はシチューですよー!」

ルッキーニ「うじゅー!」

エイラ「ミヤフジのシチューか、楽しみダ……うぇっ!?」

サーニャ「エイラ?」

エイラ「ブロッコリーが入ってるじゃないカ!」

宮藤「あれ? エイラさんってブロッコリー嫌いでした?」

エイラ「酢豚のパインじゃないケド、シチューのブロッコリーだけは何故か駄目なんだよナー」

宮藤「す、すいません……すぐによそい直しますね」

ゲルト(いい! いいぞエイラ! 妹キャラならば嫌いな食べ物があってしかるべき! 素晴らしいじゃないか!)

6: 2011/02/12(土) 20:31:41.82 ID:tSUrR6hD0

ゲルト(ここで私がすかさず助け舟を出せば、エイラは私を意識するはず!)

ゲルト「そ、それなら私が食べて――」

サーニャ「駄目よ、エイラ」

エイラ「さ、サーニャぁ……」

サーニャ「好き嫌いしちゃ駄目。ちゃんと食べなさい」

エイラ「うぅ……分かったヨ」パクパク

サーニャ「偉いわ、エイラ」ナデナデ

エイラ「アハハ、くすぐったいよサーニャ」テレテレ

ゲルト「……」

宮藤「どうかしましたか? バルクホルンさん」

ゲルト「いや、なんでもない……」

ゲルト(……妹だとばかり思っていたら、予想外の反撃だサーニャ。まさか姉属性まで持っていたとは……
     ククッ、だがこれでエイラが妹キャラである事が証明されたようなもの! 感謝するぞサーニャ!)


15: 2011/02/12(土) 20:34:15.52 ID:tSUrR6hD0

■談話室

エイラ「それでナ、そこでエルマ先輩が――」

サーニャ「――そうなの?」

エイラ「そうなんだヨ―― そしたらニパが――」

ゲルト(あぁ、なんだかエイラが急に可愛くみえてきたぞ…… サーニャと楽しそうに談笑するエイラ可愛い……)

ゲルト(よし、ここは私も会話に混ざってエイラとお話するぞ!)

ゲルト「何の話をしているんだ?」

エイラ「……別に、何でもないゾ」ムスッ

サーニャ「エイラのお友達の話をしていたんです」

22: 2011/02/12(土) 20:38:32.67 ID:tSUrR6hD0

ゲルト「そ、そうか! そう言えばだな、私の知り合いに――」

エイラ「サーニャ、私の部屋に行こう」

サーニャ「え? う、うん…… 失礼します、バルクホルン大尉」

ゲルト「あっ……」シュン

ゲルト(私はもしかして、エイラに嫌われているのか?)

ゲルト(まさか、今更姉面をするなという事なのか!? 違うんだエイラ! 私は……私はただお前を――)

ゲルト「うぅ……エイラぁ……」

ルッキーニ「シャーリー、なんか大尉が打ちひしがれてるよー」

シャーリー「いつもの病気だろ、ほっとけ」

ルッキーニ「うじゅー」 

30: 2011/02/12(土) 20:42:07.56 ID:tSUrR6hD0

■風呂場・脱衣所


ゲルト「ふぅ、さっぱりした」ホカホカ

エイラ「器の大きな人間は~♪ ちょっとやそっとの事なんて~♪」

ゲルト「むっ、今から風呂か? エイラ」

エイラ「うえぇ!? な、なんダ、大尉か。そうだゾ」

ゲルト(むむ…… 芳しくない反応だ)

ゲルト(こうなったら、裸の付き合いで距離を埋めるしかあるまい!)

ゲルト「そうかそうか、私も今から入ろうと思っていたところなんだ」

エイラ「どう見ても今出てきた所ダロ…… 体から湯気立ってるし、髪も濡れてるゾ」

ゲルト「な、何を言う! 実はトレーニングで基地の周りを走りこみしていたのだ!」

エイラ「そ、そっか…… まぁ別にどうでもいいケド」

ゲルト「あぁ、気にするな」

34: 2011/02/12(土) 20:47:35.83 ID:tSUrR6hD0

エイラ「……」ヌギヌギ

ゲルト「……」ジー

エイラ「何見てんダ?」

ゲルト「………!?」

ゲルト(しまった! バレたか!?)

ゲルト(くそっ! こういう時なんと返せば…… ハッ! そう言えば前に宮藤が――)ホワンホワン


宮藤『エイラさんって、肌綺麗ですよね』

エイラ『なんだヨ急に。褒めても何も出ないゾー///』


ゲルト(ということがあったと言っていたな…… よし!)

ゲルト「エイラは、肌が綺麗だな!」

エイラ「ハ? なんか大尉が言うと気持ち悪いゾ」ペタペタ ←裸足で浴場に向かう音

ゲルト「あ………」シュン

ゲルト(うぅ…… エイラに気持ち悪いって言われた……)

39: 2011/02/12(土) 20:53:11.52 ID:tSUrR6hD0
■浴場

ゲルト「せ、背中をながそうか?」

エイラ「ふえっ!? た、大尉がか?」

ゲルト「そうだ!」

エイラ「い、イイヨ…… 一応上官ダシ、悪いっテ」

ゲルト「遠慮をするな!」

ゲルト(ここでエイラを気持よくさせられれば、私の株が上がること間違いない!)

エイラ「じゃ、じゃあ頼むヨ……」

ゲルト「任せろ!」

エイラ「………」

ゲルト「………」ゴシゴシ

ゲルト(ハァハァ)


43: 2011/02/12(土) 20:58:57.73 ID:tSUrR6hD0

エイラ「…………」

ゲルト「‥………」ゴシゴシ!

ゲルト(ハァハァ エイラの肌白くて綺麗だヨォ……)

エイラ「た、大尉? なんか鼻息が首筋に当たっテ……」

ゲルト「む、すまんな」ゴシゴシ!!

エイラ「ちょっ 痛いっテ」

ゲルト「すすすすすまん!」アセアセ

ゲルト(いかん、興奮しすぎだぞ、私)

エイラ「も、もういいから! ありがとナ、大尉!」

ゲルト「そ、そうか……」シュン

ゲルト(また失敗してしまった……)

45: 2011/02/12(土) 21:03:57.29 ID:tSUrR6hD0

 ザプーン

エイラ「ふぃ~~ 生き返るナァ」

ゲルト「………」ショボーン

ゲルト(もうダメだ…… 完全にエイラに嫌われた…… お姉ちゃん失格だ)

エイラ「そう言えば昔、よくこうしてネーチャンと風呂にはいったナァ」

ゲルト(これは今まで構ってこなかった罰なのか? エイラの魅力に気づかなかった私が悪いのか?)

エイラ「ン? 大尉?」

ゲルト(私は…… 私は……)ブクブク

エイラ「うえぇ!? た、大尉! 大丈夫カ!?」

ゲルト(ダメなお姉ちゃんでごめんな……エイラ……)ブクブクブク

エイラ「の、のぼせたのカ? だ、ダレカーーーー!!!」


47: 2011/02/12(土) 21:07:45.77 ID:tSUrR6hD0

■医務室


ゲルト「う……うぅ……」

エイラ「お、気づいたみたいダナ」

ゲルト「エイラ……どうして……」

エイラ「そりゃ、目の前で倒れられたら心配にもなるサ」

ゲルト「……すまない!」

エイラ「へ? な、何謝ってるんダヨ!?」

ゲルト「今日はお前に迷惑をかけてばかりだ…… 私は、私は……」ポロポロ

エイラ「な、泣かないでくれヨ、大尉……」

ゲルト「でも……」グスッ

エイラ(か、可愛い…… ッテ! 何考えてるんだ私は!)

50: 2011/02/12(土) 21:13:19.96 ID:tSUrR6hD0

エイラ「め、迷惑だなんて思って無いっテ。私たちは家族なんだからサ」

ゲルト「家族……」

エイラ「それに、風呂場で私の背中流してくれたダロ? なんか故郷のネーチャンみたいで、その…… 嬉しかったヨ」

ゲルト「エイラ……」

エイラ「なんだヨ」

ゲルト「エイラっ!」ガバッ

エイラ「うえぇぇぇぇ!!!? 抱きつくナ! 離せっテ!」ワタワタ

ゲルト「あ、スマン…… その、なんだ。寂しくなったら、いつでも私に甘えていいんだぞ?」

エイラ「えっ?」

ゲルト「言っただろ、『ネーチャンみたい』だって。私が、お前の姉になってやる」

51: 2011/02/12(土) 21:13:59.63 ID:zr6470PH0
どう考えても今の立場はゲルトが妹

54: 2011/02/12(土) 21:17:09.91 ID:1ouDJeq20
じゃあサーニャは貰っていきますね

55: 2011/02/12(土) 21:18:08.96 ID:tSUrR6hD0

エイラ「大尉……」

ゲルト「ん? なんだ? エイラ」


エイラ「いや、それはネーヨ」キッパリ


ゲルト「……」ピシィッ

エイラ「はぁ、大尉の妹好きも困ったもんダ。 それだけ元気ならもう看病も要らないナ。お大事に~」

ゲルト「…………」

ゲルト「うおおおおおおおお!!! 何故だ!? 完璧なシュチュエーションだったではないか!」

ゲルト「フフ…… だがなエイラ。どれほど手ごわくとも私はお前を諦めないぞぉぉぉぉ!! エイラあぁぁぁ!!」


60: 2011/02/12(土) 21:22:55.72 ID:tSUrR6hD0
エイラ「はぁ…… 全く、手のかかる『ネーチャン』ダナ」

サーニャ「何か言った?」

エイラ「イイヤ、姉妹っていいもんダナってな」

サーニャ「そうなの? 私は一人っ子だからよく分からないわ」

エイラ「何いってんだよ、501のみんなは家族みたいなモンだろ?」

サーニャ「……ふふっ そうね」

エイラ「よしサーニャ、今日はオネーチャンが背中流してやるゾ!」

サーニャ「あ、私もうお風呂入っちゃった」

エイラ「え?」

サーニャ「エイラがバルクホルン大尉を看病してる間に。ごめんね?」
    
エイラ「あ、ウン……」

サーニャ「それじゃあ私、夜間哨戒があるから」

エイラ「あ、行ってらっしゃイ」フリフリ

エイラ「……。 許さねぇゾォォォォォ!!! 大尉ィィィイィィ!!!」


                        エイラ「ね、ネーチャン……///」 ゲルト「!?」 is THE END.

61: 2011/02/12(土) 21:25:04.96 ID:js35f+6AO
乙ダナ

77: 2011/02/12(土) 21:46:05.63 ID:tSUrR6hD0
誰かがニパイラ書いてくれるまで思いつく限り即興で書く



■???

ゲルト「エイラ……」

エイラ「ネーチャン……私もう我慢出来ないんダナ……」

ゲルト「我慢しなくていいんだ。さぁ、私に体を委ねて……」

エイラ「ンンッ!! ダメェ……イッちゃうんダナ!」

ゲルト「ハァハァ 一緒にイこう!」

エイラ「ネーチャン! ネーチャン!」

ゲルト「エイラッ!」

 プッシャァァァァァッ!!!


 ……………
 ……………
 ……………。

80: 2011/02/12(土) 21:51:01.17 ID:tSUrR6hD0

■バルクホルン・エーリカ居室

ゲルト「ハッ!?」

ゲルト「夢か……」

ゲルト「あっ…… またやってしまった」

ゲルト「……ベッドがビチャビチャだ」

ゲルト「洗って干さなければ」

エーリカ「ぐー ぐー」

ゲルト「よし、ハルトマンは寝ているな。今がチャンス!」

ゲルト「マットレスは濡れ雑巾で拭いて、と……」

ゲルト「では、掛け布団とシーツの洗濯に出撃だ!」

87: 2011/02/12(土) 21:56:00.63 ID:tSUrR6hD0

■廊下

ゲルト「いつも通り、誰にも見られず洗濯室の布団用洗濯機に放りこめば私の勝ちだ!」

ゲルト「…………」キョロキョロ

ゲルト「ふっ、さすがに朝5時では誰もいないか……」

サーニャ「バルクホルン大尉?」

ゲルト「うっぴゃぁ!?」ビクッ!

サーニャ「す、すいません……」

ゲルト「い、イヤ。いいんだ」

サーニャ「あっ バルクホルン大尉……まさかその布団」

ゲルト「え? あっ……」

ゲルト(しまった! このままではエイラといやらしい事をする夢を見て、ベッドベチョベチョにしたことがバレてしまう!?)

92: 2011/02/12(土) 22:01:27.64 ID:tSUrR6hD0

ゲルト「こ、これはだな。その……」

サーニャ「だ、だいじょうぶですっ!」

ゲルト「えっ?」

サーニャ「私、誰にも言いません」

サーニャ「その……私も去年まではヤッてましたから……///」

ゲルト「そ、そうなのか?」

サーニャ「はい、恥ずかしいんですけど……///」

ゲルト「そ、そうだったのか……」

ゲルト(最近の若い子は進んでるなぁ)

100: 2011/02/12(土) 22:06:33.74 ID:tSUrR6hD0

ゲルト「それで、どうしたら治せたんだ?」

サーニャ「その、今回の基地はエイラと同室で、もししちゃったら誤魔化せないから…… そう思って気を付けていたら自然に」

ゲルト「そうか、やはり気の持ちようと言うことか」

サーニャ「すいません、参考にならなくて」

ゲルト「いや、十分参考になった。ありがとうサーニャ」

サーニャ「いえ、どういたしまして。それじゃあ私、部屋に戻って寝ますね。夜間哨戒から帰ってきたばかりなので」
                        
ゲルト「あ、あぁ…… すまないな、引き止めて。おやすみ」

サーニャ「おやすみなさい」

ゲルト「ハッ!? 急がねば……」タッタッタ

サーニャ(バルクホルンさんでも、おねしょするんだなぁ……)ウトウト

103: 2011/02/12(土) 22:12:05.32 ID:tSUrR6hD0

■洗濯室

ゲルト「ふぅ、なんとかサーニャ以外には出くわさずに済んだぞ」

ゲルト「では早速、布団とシーツを洗濯機に――」

 ガタガタッ!

ゲルト「誰だっ!?」バッ

エイラ「ふ、ふえぇっ!?」

ゲルト「え、エイラ……///」ジュン

エイラ「た、大尉……」

ゲルト「エイラ、その布団はもしや……」

エイラ「え? あ……コレハ」

エイラ(ヤバイヤバイヤバイ! この年でおねしょだなんて恥ずかしすぎるゾ!)

エイラ(どうにかして誤魔化さないト――)

104: 2011/02/12(土) 22:18:54.81 ID:tSUrR6hD0

エイラ「こ、これは……」

ゲルト「お前も、淫夢を見てベッドをベチョベチョしてしまったのか?」

エイラ「は?」

ゲルト「ふふっ、実は私もなんだ。お前のことを思うと、毎晩枕どころかベッドを濡らしてしまうのだよ」

ゲルト「変態だと笑うか? だがな、愛しい人を思う気持ちはその程度じゃ揺るぎはしない。同じベッドを濡らす者として、お前も理解できるだろう?」

エイラ(ヤバイヤバイヤバイヤバイ! この人真性の変態ダゾ! ここは話を合わせて穏便に立ち去ろう)

エイラ「そ、ソウダナ。私もサーニャのことを思うとついナ!」

ゲルト「そうだろうそうだろう! 気が合うじゃないか! まるで『姉妹』のようだな!」

エイラ(なんで姉妹を強調するんダヨ! かなり怖いゾ!)

ゲルト「ふふ、ここで会ったのも何かの縁。私と一緒に、夢の続きを見ないか?」

エイラ「わわわたしは用事があるんダナ! じゃぁオヤスミ!」ピューン

ゲルト「あっ……」シュン

ゲルト(またやってしまった……)

ゲルト(仕方ないからエイラの布団を持って帰ろう)

106: 2011/02/12(土) 22:24:27.64 ID:tSUrR6hD0

■エイラ・サーニャ居室

エイラ(っべー! マジっべーわ、あの変態)

エイラ(軽く生命の危機を感じたゾ)

サーニャ「あ、エイラ。おはよう」

エイラ「さ、サーニャ!? 夜間哨戒から帰ってきてたのカ」

サーニャ「うん、エイラも早いわね」

エイラ「あ、あぁ……」

サーニャ「そういえば、何でエイラのベッドはマットレスが畳んであるの? 布団は?」

エイラ「そ、それは……その。ジュースを零しちゃってナ!」

エイラ(なんとか話題をそらさなくいと…… ソウダ!)

107: 2011/02/12(土) 22:28:51.15 ID:tSUrR6hD0

エイラ「そ、そう言えばさっき、洗濯室でバルクホルン大尉と会ってナ!」

サーニャ「エイラも会ったの?」

エイラ「えっ!? サーニャも会ってたのカ? 何もされなかったカ?」

サーニャ「少しお話ししたけど…… えっと、エイラもその、バルクホルンさんの布団のこと……」

エイラ「!? サーニャも見たノカ!?」

サーニャ「えぇ……」

エイラ「いやー! ありえないよナー! あのバルクホルン大尉がナー!」

サーニャ「エイラ!」

エイラ「ふぇぇっ!?」

サーニャ「そうやって馬鹿にするのは良くないわ」

エイラ「あっ……その、ごめん」

サーニャ「あれは誰もが通る道だし…… それに、私も去年まで、その……シてたから」

エイラ「な、ナンダッテェー!!!?」

エイラ(ささささサーニャが淫夢を見てベッドを濡らしてたナンテ……)

108: 2011/02/12(土) 22:36:42.99 ID:tSUrR6hD0

サーニャ「だから、その、バカにしないであげて」

エイラ「」

サーニャ「エイラ?」

エイラ「ふぇっ!?」

サーニャ「分かったの?」

エイラ「わわわ分かったゾ! バカにしないんダナ!」

サーニャ「ふふっ、エイラはいい子ね。それじゃあ、私は寝るから。おやすみなさい」

エイラ「オヤスミ、なんダナ……」


エイラ(うおおおおおおお!!! いったい誰との淫夢を見ていたんダァァァァァァァ!!!)モンモン


111: 2011/02/12(土) 22:39:19.36 ID:tSUrR6hD0

■バルクホルン・エーリカ居室

ゲルト「はぁ……」

ゲルト「ついエイラの布団を持ってきてしまった」

ゲルト「今日は非番だし、仕方ないからこの布団で寝よう」

ゲルト「アァッ! エイラのニオイ…… なんかアンモニア臭がするけど……」

ゲルト「!? そうか、スオムス人はサルミアッキを食べるからアンモニア臭がするのか!?」

ゲルト「うふふ…… エイラァ……」

エーリカ「ぐー ぐー」

112: 2011/02/12(土) 22:41:17.84 ID:tSUrR6hD0

 ◆数時間後

宮藤「バルクホルンさん! ご飯出来ましたよー」

ゲルト「む、もうそんな時間か……」ムクリ

宮藤「はい、食堂に用意してあるの……で――」

ゲルト「む? どうした宮藤」

宮藤「バルクホルンさん、その布団…… もしかしておねしょしちゃったんですか?」

ゲルト「え? ち、ちがっ!」

宮藤「だ、大丈夫です! 私誰にも言いませんから!」

ゲルト「こ、これはエイラの……」

宮藤「エイラさんのおねしょなんですか?」

ゲルト「そ、そうではなく……」

宮藤「とにかく、ご飯は出来ているので、洗濯機に布団を入れたら来てくださいね」バタン

ゲルト「ま、待ってくれ! みやふじぃぃぃぃぃぃ……!!」


                      ゲルト「エイラのおねしょペロペロ」 エイラ「!?」 is THE END.

113: 2011/02/12(土) 22:45:52.77 ID:tSUrR6hD0
 ●おまけ

■食堂

坂本「む? バルクホルン大尉はどうした?」

宮藤「おねs…… 顔を洗ったらすぐに来るそうです」

坂本「そうか。 そういえばエイラはどうした?」

宮藤「エイラさんは、何故かベッドの下で震えてて出来てくれないんです。サーニャちゃんも寝ちゃってて……」

坂本「全く、たるんでいるな!」

ルッキーニ「シャーリー……あたし、おねしょしちゃった……」

シャーリー「ハッハッハ! 仕方ないさ、あとで一緒に布団を干そうな!」

ルッキーニ「うんっ!」


宮藤(バルクホルンさんって、ルッキーニちゃんと同じレベルなんだ……)

121: 2011/02/12(土) 23:56:41.21 ID:tSUrR6hD0
誰かニパイラを…… ニパイラを頼む……



シャーリー「なぁバルクホルン」

ゲルト「なんだ?」

シャーリー「今度はエイラを追い掛け回しているみたいだな」

ゲルト「……何の事だ?」

シャーリー「とぼけるなよ。バレバレだぞ」

ゲルト「……だからと言って、お前には関係ないだろう。リベリアン」

シャーリー「……」

ゲルト「私は忙しいんだ。失礼する」


シャーリー「………」

シャーリー「関係なくなんか、無いよ……」

123: 2011/02/13(日) 00:00:35.71 ID:EdkkamWWP
シャーリーきた!おっきい妹きたよお姉ちゃん!

124: 2011/02/13(日) 00:01:51.56 ID:MN8U9Ppe0

■談話室

ゲルト「なぁエイラ。ケーキを食べないか? カールスラントから取り寄せたザッハトルテがるんだ」

エイラ「いらない」

ゲルト「そ、そうか。じゃあバームクウヘンなんかどうだ? おいしいぞ?」

エイラ「あーもう! 鬱陶しいゾ!」

ゲルト「す、すまん……」ショボン

シャーリー「まぁまぁ、そう邪険にしてやるなよ」

エイラ「シャーリー…… でもナァ」

シャーリー「ハハッ! まぁこいつも悪気があるわけじゃないんだ。ちょっと接し方が分からないだけでさ」

ゲルト「よ、余計なことを言うな! リベリアン!」

125: 2011/02/13(日) 00:07:22.23 ID:MN8U9Ppe0

シャーリー「はいはい。そいつはすいませんねぇ」

ゲルト「す、すまないエイラ。こいつが変なことを――」

エイラ「ザッハトルテ」

ゲルト「え?」

エイラ「ザッハトルテ食べるって言ってるんダヨ!///」

ゲルト「あ、あぁ! すぐ用意するな!」パァ


シャーリー「…………」

シャーリー「……馬鹿みたいだな、私」

127: 2011/02/13(日) 00:11:23.93 ID:MN8U9Ppe0

■廊下

ゲルト「あっ」

シャーリー「あっ」

ゲルト「…… さっきは、すまなかったな」

シャーリー「何のことだ? 私には分からないなぁ」ニヤリ

ゲルト「そうか」ニコッ

シャーリー「…………」


シャーリー(反則だ。そんな笑顔)


129: 2011/02/13(日) 00:16:11.36 ID:MN8U9Ppe0
ゲルト「どうした? リベリアン?」

シャーリー「……なんでもないさ。しかし、カールスラントのエースが部下相手にあんなデレデレしていいモンかねぇ?」


シャーリー(また、軽口。どうして本音で話せないんだろう)


ゲルト「なっ!? 別にデレデレなどしていないっ!」

シャーリー「へぇ、わざわざカールスラントからケーキまで取り寄せといて、よく言うよ」

ゲルト「えぇい! そこに直れ! 矯正してやる!」

シャーリー「おー、怖っ! あの優しさの半分でも、私に向けてくれよなぁ」


シャーリー(これは半分本当で、半分嘘だ)


130: 2011/02/13(日) 00:20:38.18 ID:MN8U9Ppe0

ゲルト「誰がおまえなんかにっ!」

シャーリー「ほう、デレデレしていたのは認めるんだな?」

ゲルト「なぁっ!?////  も、もういいっ!」カツカツカツ

シャーリー「あっ……」

シャーリー「…………」


シャーリー(半分なんかじゃ足りない。全部全部、私にだけ優しさを向けてほしい)

シャーリー(それが、残り半分の嘘)


シャーリー「どうして、素直になれないんだろうな……」


133: 2011/02/13(日) 00:26:46.45 ID:MN8U9Ppe0

■食堂

サーニャ「ほら、エイラったらご飯粒がほっぺについてるわよ」ヒョイ パクッ

エイラ「ふえぇっ!? あ、アリガトナ、サーニャ////」カァァ

サーニャ「ふふっ、どういたしまして」

エーリカ「ぐー ぐー」

ゲルト「…………」

シャーリー「どうした? 劣勢じゃないか、軍人さん」ヒソヒソ

ゲルト「う、うるさい!」

シャーリー「やっぱりあの二人の仲を考えたら、お前が割入るのは無理があるんじゃないか?


シャーリー(素直に言えばいいのに)

シャーリー(「私以外を見ないでくれ」って)

137: 2011/02/13(日) 00:31:43.98 ID:MN8U9Ppe0

ゲルト「えぇい! うるさいぞリベリアン! なんなんだお前は、朝から執拗に絡んできて!」

シャーリー「わ、私は別に……」

ゲルト「不愉快だ。私は部屋に帰る」

宮藤「あっ、バルクホルンさん、ご飯は……」

ゲルト「すまないな宮藤。今日は要らないんだ」

シャーリー「おいおい待てよ、宮藤がせっかく作ってくれたんだぞ?」

ゲルト「…………」プイッ

シャーリー「あっ…… チッ、無視かよ。感じ悪っ」

宮藤「あ、あわわ……」

エーリカ「ぐー ぐー」

141: 2011/02/13(日) 00:37:23.57 ID:MN8U9Ppe0


シャーリー(やってしまった)

シャーリー(これはもう、駄目かもなぁ……)

シャーリー(あーぁ、ホント馬鹿だなぁ、私……)


シャーリー「本当に、馬鹿だ……」

エーリカ「うん、馬鹿だね」

シャーリー「ハルトマン!? 起きてたのか?」

エーリカ「うぅん、今起きたところ。でもね、分かるよ」

シャーリー「っ! お前に私の気持ちの何が分かるんだよっ!」

エーリカ「それは分かんないよ」

シャーリー「だったら知ったような口を――」

エーリカ「じゃあさ、シャーリーはトゥルーデの気持ちが分かるの?」

143: 2011/02/13(日) 00:42:05.19 ID:MN8U9Ppe0

シャーリー「――っ!?」

エーリカ「もちろん、トゥルーデもシャーリーの気持ちなんて分かんないよ」


エーリカ「言わなきゃ、伝わんないよ?」


シャーリー「それが出来たら……苦労しないよ」

エーリカ「へぇ、シャーリーはトゥルーデの事、苦労なんかしなくても落とせるチョロい女だと思ってたんだ」

シャーリー「! そんなワケ――」


エーリカ「じゃあ苦労しろよ! 精一杯悩んで、苦しんで、思いを伝えろよっ!」

シャーリー「……ハルトマン」


エーリカ「甘えてんじゃねぇぞ! リベリアン!」


148: 2011/02/13(日) 00:49:56.08 ID:MN8U9Ppe0

シャーリー「ふっ…… そこまで言われちゃ、黙ってられないね」

エーリカ「……さっさと行きなよー 決意が崩れる前にさ」

シャーリー「なぁに、このグラマラスシャーリーは、そう簡単に挫けやしないさ」

エーリカ「へっ! よく言うよね」

シャーリー「そいじゃ、いっちょ行ってきますかね!」

エーリカ「トゥルーデは多分、宿舎の屋根の上で星を見てる。管制塔の窓から飛び移れるよ」

シャーリー「サンキュー!」タッタッタ


エーリカ「がんばれよ、シャーリー」



宮藤「え? え? どういう事ですか?」

宮藤「何でハルトマンさんが怒ってたんですか? なんでシャーリーさんは言っちゃったんですかー!?」

坂本「宮藤! おかわり!」

宮藤「あ、はーい!」

152: 2011/02/13(日) 00:55:59.25 ID:MN8U9Ppe0

■宿舎・屋根の上


シャーリー「よぉ、バルクホルン」

ゲルト「…………」プイッ

シャーリー「あー、その、なんだ。すまなかった。さっきは言い過ぎたよ」

ゲルト「………私こそ、短気過ぎたと思っている。すまない」

シャーリー「………」

ゲルト「………」

シャーリー「エイラの事、好きなんだろ?」

ゲルト「……あぁ」

シャーリー「そっかぁ」


シャーリー(あ、ヤバイ。私泣きそうだ)

153: 2011/02/13(日) 01:00:59.54 ID:MN8U9Ppe0

ゲルト「なぁ、お前はどうなんだ?」

シャーリー「えっ?」

ゲルト「好きな奴とか、居ないのか?」

シャーリー「…………」

シャーリー「居るよ、この隊に」

ゲルト「そうだったのか、驚いたな」


シャーリー(この期に及んで、まだ向こうに気づいてほしいと思っている私が居る)

シャーリー(私は本当に、弱い)


154: 2011/02/13(日) 01:05:04.45 ID:MN8U9Ppe0

シャーリー(でも、言わなきゃ伝わらないから)

シャーリー(だから、言おう)


シャーリー(「好きです」って)


シャーリー「あの、な? バルクホルン」

ゲルト「ん? なんだリベリアン」

シャーリー「あ、あの……その……」

ゲルト「? どうしたんだ?」

シャーリー「そ、その……私……」

ゲルト「大丈夫か? 顔が真っ赤だぞリベリアン」

シャーリー「あ、あわわ……私――」


シャーリー「――私のこと、名前で呼んでくれっ!!」


シャーリー(……あ)

ゲルト「へ?」

157: 2011/02/13(日) 01:12:13.35 ID:MN8U9Ppe0

ゲルト「り、りべりあん?」

シャーリー「だだだだだからっ! そのリベリアンってのヤメてくれよ! 私にはシャーロット・E・イェーガーって名前があるんだから!」

ゲルト「えーっと……しゃ、シャーリー?」

シャーリー「うんっ! なんだ? トゥルーデ」

ゲルト「ななななぁっ!? 馴れ馴れしいぞリベr……シャーリー!」

シャーリー「むふふ、なぁに恥ずかしがってるんだよ」


シャーリー(結局、言えなかった)

シャーリー(けど、しばらくはこのままでもいいかなぁ、なんて)

シャーリー(本当に、馬鹿な女だよね。私って)


エーリカ「あーぁ、どっちも意気地なしなんだから。ま、そんなところが可愛いんだけどねー」


坂本「宮藤! おかわり!」

宮藤「はい! 坂本さん!」

                         坂本「メシはまだか?」 宮藤「さっき食べたじゃないですかぁ」 is THE END.

158: 2011/02/13(日) 01:13:45.43 ID:Vcq6A/6V0
もう流石に終わりか?
楽しんだよとりあえず乙

57: 2011/02/12(土) 21:19:49.60 ID:wkiuzZzfO
エイラの重たいSSみた後にこのSSはちょうどいいな

引用元: エイラ「ね、ネーチャン……///」 ゲルト「!?」