1: 2016/03/26(土) 18:39:59.028 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士「ふう」

屍霊術士(暗くてジメジメした洞窟にひきこもって1年あまり)

ゾンビA「ウ~」

ゾンビB「ア~」

屍霊術士(近隣の村のお墓を荒らしまくったり、行き倒れた旅人の氏体を拾ったり)

屍霊術士(たゆまぬ努力で増えた友達ゾンビはたくさんいるけど)

屍霊術士「……なんだかさみしいよぉ」

ゾンビC「ウ~ウ~」 ベチャ

屍霊術士「慰めてくれる? ありがと」

屍霊術士「でもダメなんだ、私にはひと肌が足りないんだよ……」

屍霊術士「もうこうなったら>>3だよ」



3: 2016/03/26(土) 18:41:03.813 ID:XeMX3Jl90.net
奴隷解放する

5: 2016/03/26(土) 18:44:00.113 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士「もうこうなったら奴隷解放するよ」

ゾンビA「ア~ウ~?」

屍霊術士「だ、だって屍霊術士なんて地味で根暗で気持ち悪い私が好かれるにはさ」

屍霊術士「可哀相な奴隷さん達を解放してあげるくらいしないとダメに決まってるんだよ」

屍霊術士「えへへ、そうすればきっとみんな私をチヤホヤしてくれて寂しくなくなるよ?」

ゾンビB「ウ~」

屍霊術士「そうだよね? みんなもそう思うよね? じゃあみんなで奴隷解放しちゃおう!」

ゾンビ一同『ウ~!』

6: 2016/03/26(土) 18:47:52.397 ID:s51U8ozK0.net
騎士「りょ、領主様!」

領主「なんだ騒々しい? 私は今領民から搾取した金で豪遊するのに忙しいんだ、後にしてくれ」

騎士「そ、それどころではありません! 突如現れたゾンビの大群が次々に町を襲っているのです!!」

領主「なんだと!?」


屍霊術士「ど、奴隷を解放しろー!」

ゾンビ一同『ウ~!』

町民A「いやぁぁぁ!!」


領主「そ、それで被害は!?」

騎士「それが特には。奴隷が連れ去られているだけだそうです」

領主「それはいかんな。殺せ」

7: 2016/03/26(土) 18:50:10.244 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士「ど、奴隷解放も順調だね! つ、次はどの町で解放しようか?」

ゾンビA「ウウ~!」

ヒュンッ

屍霊術士「ひぁ!?」

追手A「ち、外したか!」

追手B「次、撃て!」

屍霊術士「うわっ、わっ、囲まれてるよ! ど、どうしよう! そうだ、>>10しよう!」

10: 2016/03/26(土) 18:52:21.660 ID:ACg3XpYS0.net
降伏

12: 2016/03/26(土) 18:57:18.258 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士「うわっ、わっ、囲まれてるよ! ど、どうしよう! そうだ、降伏しよう!」

ゾンビA「ウ~?」

屍霊術士「え、えへへ、私みたいなゴミが奴隷解放なんてしようとしたのが間違いだったんだよぉ」

屍霊術士「な、なんでもします! お靴ペロペロします! だから殺さないで!」

追手A「おい、どうする?」 ヒソヒソ

追手B「殺せと言われているが」 ヒソヒソ

追手A[だが頃すにしろ、生け捕りにして処刑した方が領主様もご満足するだろう」 ヒソヒソ

追手B「なるほど、我々への報酬も上乗せされるやもしれんな」 ヒソヒソ

追手A「……よし、いいだろう! ただしお前だけだ! そのゾンビ達はダメだ!」

屍霊術士「ご、ごめんねみんな、ちょっと土に還っててね」

ゾンビ一同『ウ~』 ワサワサ

14: 2016/03/26(土) 19:00:34.459 ID:s51U8ozK0.net
追手A「領主様、ゾンビ達を引き連れていた首謀者と思われる女をお連れ致しました!」

領主「私は殺せと命じたはずだが?」

追手A「そ、その、どうせ頃すならば民衆の前で処刑にした方が領主様の評判も上がるかと」

領主「ほう、忠義者め。だが金はやらんぞ、私はケチだからな」

追手A「……」

屍霊術士「わ、私、殺されるの?」 ガクブル

領主「むっ、貴様が首謀者か? ……なかなか良い女ではないか。よしお前、私の愛人になれ」

屍霊術士「え?」

領主「どうした、嫌なのか? ならばお前は処刑するしかないが?」

屍霊術士「じゃ、じゃあ>>17」

17: 2016/03/26(土) 19:05:59.603 ID:ACg3XpYS0.net
まずは私の特技を見てもらえませんか

19: 2016/03/26(土) 19:12:47.950 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士「じゃ、じゃあまずは私の特技を見てもらえませんか?」

領主「特技だと? 愛人に特技など必要ないだろう。ただ黙って私に愛されていればよいのだ」

屍霊術士「で、でも、そういう事には段階というものがあって……」 ブツブツ

領主「なんだ面倒臭い女だな。ああわかったわかった、その特技とやらを見てやればよいのだろう。さっさとしろ」

追手A「……」

領主「なんだ? 何か言いたい事でもあるのか?」

追手A「とんでもない、どうぞどうぞ」

屍霊術士「あ、あの……わ、私の特技には必要なものがあって……そ、その……」

領主「ならば早く言わぬか」

屍霊術士「い、いいの?」

領主「私を誰だと思っている? 私に用意できぬものなどないわ」

屍霊術士「じゃ、じゃあ、えい!」

怨霊A「アアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」 キシャー

領主「ぎゃああああああああああああッ!!」 バタンッ

21: 2016/03/26(土) 19:18:23.135 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士「そ、それで、氏体をこうやって」 ムニャムニャ

屍霊術士「えいっ」 ポワッ

氏体領主「ア~」

屍霊術士「え、えへへ、友達また増えちゃった」

追手A「へへ、ざまぁみやがれケチ領主、払うもん払わねえからこうなるんだ」

騎士「何事だ!? こ、これは、領主様!?」

氏体領主「ウ~」

追手A「こ、この女が突然領主様に襲い掛かって!」

屍霊術士「え? でもさっきは喜んで……」

追手A「黙れ賊がぁ! へへ、騎士様、さっさとこの女をぶち頃して領主様の仇を取りましょう!」

騎士「う、うむ!」

屍霊術士「え、え? ま、待ってよぉ、私はただ奴隷を解放してみんなに喜んで欲しいだけなんだよぉ!」

騎士「問答無用!」

屍霊術士(うぅ、全然話聞いてくれないよぉ。こうなったら>>23するしかないよぉ)

23: 2016/03/26(土) 19:19:57.874 ID:ACg3XpYS0.net
領主の娘を人質に誘拐

25: 2016/03/26(土) 19:25:02.570 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士(うぅ、全然話聞いてくれないよぉ。こうなったら領主の娘を人質に誘拐するしかないよぉ)

屍霊術士「あ、足止めよろしく!」 ダッ

氏体領主「ウ~!」

騎士「なっ、は、放せっ! くそっ、領主様の遺体を切り刻むわけには……!」

追手A「ま、待ちやがれ!」 ダッ

屍霊術士「ひっ、ひっ!」 タッタッタッ

追手A「この、クソアマ! てめぇを逃がすわけにはいかねえんだよ!」

屍霊術士「な、なんでぇ! 私あなたに何もしてないよぉ!」

追手A「俺が領主を見頃しにしたって事がバレたら斬首もんだ! てめぇだけは絶対に頃す!」

屍霊術士「やだー! 氏にたくないー!」 タッタッタッ

領主娘「な、何事ですか!?」 ガチャッ

屍霊術士「いたぁ!」 ダキッ

領主娘「え、ええっ!?」

27: 2016/03/26(土) 19:30:09.635 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士「わ、私にはあなたが必要なの! 私と一緒に遠くに逃げて!」

領主娘「え……」

屍霊術士「あなたじゃなきゃダメなの! あなたがいないとダメなの!」

領主娘「で、でも、私も貴女も同性……」

屍霊術士「そんなの関係ないッ!! 側にいてッ!!」

領主娘「……ッ!」

追手A「お、おいてめぇ、そのお方を放しやがれ!」

屍霊術士「嫌ッ! 放さないッ!」 ギュッ

領主娘「わ、分かりましたわ、一緒に行きましょう!」

追手A「えっ!?」

屍霊術士「あ、ありがとう! 行こう!」 ギュッ 

領主娘「はい! 私、きっと貴女みたいな人を待っていたのですわ!」

追手A「ええっ!? ちょ、待っ」

屍霊術士「れっつごー!」 タッタッタッ

領主娘「貴女とならばどこまでも!」 タッタッタッ

追手A「ええ、ちょ、ええっ!?」

28: 2016/03/26(土) 19:33:31.293 ID:s51U8ozK0.net
領主娘「はあ、はあ……っ」

屍霊術士「つ、疲れたぁ」 ペタンッ

領主娘「わ、私、こんなに走ったのは生まれて初めてですわ」

領主娘「思えば、私も結局はお父様と同じ、領民の血を貪り生きてきたのですわね……」

屍霊術士「え、うん」

領主娘「でもこれからはもう違いますわ、貴女と二人、手と手を取り合って生きていくのですわね」 ギュッ

領主娘「で、でもその、私、そういう事は経験がありませんので……や、優しくしてくださいまし……」 ポッ

屍霊術士「えと、>>31」

31: 2016/03/26(土) 19:35:48.746 ID:ACg3XpYS0.net
まずは隣町で身を隠すところを探そうよ

34: 2016/03/26(土) 19:41:26.418 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士「えと、まずは隣町で身を隠すところを探そうよ」

領主娘「そ、そうですわね。二人の愛の住処もない内にこんなはしたない事を……わ、私の事をお嫌いにならないでくださいね?」

屍霊術士「あー、うん?」

領主娘「そ、そうですわ! 隣町には以前お父様が所有していたお屋敷があるのですわ!」

領主娘「もう何年も人の手が入っていませんから汚れているかもしれませんが、あそこならば隠れるにはいいかもしれません」

屍霊術士「じゃ、そこで」

屍霊術士(よく喋る人だなぁ)

35: 2016/03/26(土) 19:47:13.854 ID:s51U8ozK0.net
領主娘「ここですわ!」

屍霊術士「わっ、おっきい御屋敷だね」

領主娘「? そうですか?」

屍霊術士「私の前の家(洞窟)も大きかったけど、こんな広い庭なんてなかったよ」

領主娘「そ、そうなのですか」

屍霊術士「うん。うわぁ、楽しみ! なんだかここでも友達が増えそう」

領主娘「友達、ですか?」

屍霊術士「さ、早く入ろ?」 スタスタ


ギィッ

領主娘「うっ、げほげほっ! ほ、埃臭いですわ!」

屍霊術士「なんだか暗くてジメジメしてるね」

領主娘「こ、こんな所に案内してしまいまして、本当に申し訳ないですわ」

屍霊術士「ううん、最高だよ!」

領主娘「なんとお優しい方……わ、私、やはり貴女に付いてきてよかったですわ……」 ポーッ

38: 2016/03/26(土) 19:53:57.006 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士「ふう」 ギシッ

領主娘「ここから二人の新しい生活が始まるのですわね」

屍霊術士(あ、怨霊だ)

領主娘「ああ、私胸が躍りますわ! もうあの小さな箱庭とはお別れです!」

屍霊術士(やった、友達増えた)

領主娘「でも……私、不安なのです。外の世界の事は何も分かりませんし……どうか私の事をお見捨てにならないでくださいね」

屍霊術士(でも、ひと肌が足りない……やっぱりなんだかさみしいよぉ……)

屍霊術士「どうしよう」

領主娘「そ、そんな……! あ、あんなに情熱的に私をお求めくださったではないですか!」

屍霊術士「え? な、何?」

領主娘「私の事は遊びだったのですか!? 世間知らずな娘を誑かして嘲笑っていたのですか!?」 ユサユサッ

屍霊術士「わっ、わっ!? な、何!? 何なの!?」

領主娘「はっきりおっしゃってください! 貴女は私を一体どうしたいのですか!?」

屍霊術士「え、えと、>>41?」

41: 2016/03/26(土) 20:02:56.721 ID:ACg3XpYS0.net
今日は疲れたから休もう

42: 2016/03/26(土) 20:08:15.572 ID:s51U8ozK0.net
屍霊術士「え、えと、今日は疲れたから休もう?」

領主娘「……それは、確かに、そうですが……」

屍霊術士「ね?」

領主娘「わ、分かりましたわ。私も、少しカッとなってしまいました。申し訳ありませんでした」

屍霊術士「全然気にしてないよ」 ニコッ

領主娘「う、うぅ……」 カァァァ

屍霊術士「それじゃあおやすみ」 ゴソゴソッ

領主娘「は、はい……」 ゴソゴソッ

屍霊術士(あれ、貴族の人は同じベッドで寝るものなのかな)

屍霊術士(まあいいや、寝よ)

44: 2016/03/26(土) 20:12:27.041 ID:s51U8ozK0.net
ガタッ ガタガタッ

「本当にここなのか?」
「ああ、間違いない。ここにいるはずだ」
「無事なのか?」
「そう思いたいが」

領主娘「う、ううん……何の音ですの……?」

屍霊術士「すぅ、すぅ」

領主娘「あら、うふふ。可愛らしい寝顔ですわ」 サワッ

屍霊術士「んぅ」

領主娘「今晩は私を気遣って何もせずに眠ってしまわれましたけど、きっと明日の夜は……ああ……」 ポーッ

バンッ

奴隷A「動くな!」

領主娘「え!?」

奴隷B「それ以上その方に何かしてみろ、ただじゃおかないぞ!!」

奴隷C「そうだ!」

屍霊術士「うーん、何の騒ぎ……?」

奴隷A「解放者様! 解放者様がお目覚めになられたぞ!」

奴隷B「本当だ! 解放者様!」

屍霊術士「え? え?」

奴隷C「解放者様! どうか我々をお導きください!」

屍霊術士「えと、>>47?」

47: 2016/03/26(土) 20:18:03.370 ID:ACg3XpYS0.net
とりあえずこの子に手を出したら許さないよ

48: 2016/03/26(土) 20:23:09.182 ID:YGmSerBq0.net
屍霊術士「えと、とりあえずこの子に手を出したら許さないよ?」

領主娘「あ……」

奴隷A「し、しかしその女はあの領主の娘です!」

奴隷B「そうです! あの男が税を搾り取るおかげで民が苦しみ、その奴隷の我々はさらに苦しめられたのですよ!?」

屍霊術士「そ、それはそれ、これはこれだよ!」

屍霊術士「この子は(私の安全のために)大事な人なんだからね!」

領主娘「あう……っ」

奴隷A「わ、分かりました、解放者様がそこまでおっしゃるのでしたら……」

奴隷B「し、しかし我々はどうすればよいのですか?」

奴隷C「このままではまたいずれ、奴隷の身に戻されてしまう……」

屍霊術士「うーん、>>50?」

50: 2016/03/26(土) 20:24:59.394 ID:2x12ZW5J0.net
じゃあ今氏ね

53: 2016/03/26(土) 20:31:30.613 ID:YGmSerBq0.net
屍霊術士「うーん、じゃあ今氏ね?」

奴隷A・B・C「え?」

怨霊一同『オアアアアアアアアアッ!?』

奴隷A「え、そんな、ぎゃあああああああっ!?」 バタンッ

奴隷B「い、嫌だ、俺はまだっ、あぁぁぁぁっ!!」 バタンッ

奴隷C「そんな、こんなの嘘だ、嘘だぁぁぁっ!!?」 バタンッ

領主娘「ひっ!?」

屍霊術士「まったくもう、人が眠ってる所に入ってきて騒がないでよね」

領主娘「そ、そんな、嘘、み、みんな氏んで……な、なんて事をなさるのですか、貴女は!?」

屍霊術士「え、頃しただけだけど……」

領主娘「あ、貴女は人の命をなんだと思っていらっしゃるのですか!? こ、こんな非道な真似を、平然と……!」

屍霊術士(友達が増えるだけなのに、なんでそんなに怒ってるんだろう)

屍霊術士(はあ、面倒臭いなぁ。私、お話するのって苦手なのに……)

屍霊術士「えとね、>>56」

57: 2016/03/26(土) 20:43:28.007 ID:8iQ3WZyjd.net
貴女以外要らないの

58: 2016/03/26(土) 20:48:43.082 ID:YGmSerBq0.net
屍霊術士「えとね、貴女以外要らないの」

領主娘「なっ!?」

屍霊術士「(私の安全のためには)あなた以外の人間は必要ないし、
       (私の安全のために)私はあなたを絶対に守るし、
       (私の安全のためなら)私はどんな事だってするよ?」

領主娘「そ、そんな……そんな、こと……」

屍霊術士「じゃ、私もう寝るね」 クタッ

領主娘「……わかり、ましたわ」

領主娘「それが貴女の愛だというならば、私もその愛に応えましょう……」

59: 2016/03/26(土) 20:53:58.126 ID:YGmSerBq0.net
屍霊術士「ふぁ~あ」

領主娘「おはようございます、貴女様」

屍霊術士「んー、おはよー」

領主娘「朝からこのような事を尋ねるのは心苦しいのですが、そこの者達の氏体はどうなさいますか?」

屍霊術士「あ、友達!」 ムニャムニャ

氏体奴隷A・B・C「ア~」 ムクッ

領主娘「し、氏体が……」

屍霊術士「う、うん、私屍霊術士だから」

領主娘「そう、だったのですか。……あの」

屍霊術士「な、何?」

領主娘「わ、私にもその、屍霊術というものを教えていただけませんか?」

屍霊術士「え?」

領主娘「ダメ、でしょうか?」

屍霊術士「う……嬉しい!」 ダキッ

領主娘「えっ?」

60: 2016/03/26(土) 21:01:02.337 ID:YGmSerBq0.net
屍霊術士「わかる、わかるよ! いいよね、屍霊術!」

屍霊術士「生きてる人間の友達なんていなくても全然平気だよね!」

屍霊術士「だって生きてる人間よりも氏んだ人間の方が多いんだもん!」

屍霊術士「氏んだ人間を友達にした方がたくさん友達できるし最高だよね!!」

領主娘「え、ええ、そ、そうですわね、私もそう思っていましたわ」

屍霊術士「だよねだよね!! すごい、こんなに気の合う人と会ったの私初めて!」 キャッキャッ

屍霊術士「えへへ、私あなたに会えて本当に良かった! こんなに分かり合えるなんて、すっごく嬉しいよ!」 ギューッ

領主娘「……」こんなに喜んでいただけるなんて、私も嬉しいですわ」 ギュッ

屍霊術士「えへへ、そっか、探してた人はこんなに近くにいたんだね」

屍霊術士「私、もう何も怖くない!」

ドンッ

騎士「お嬢様から離れろ、賊め!」

屍霊術士「……誰?」

62: 2016/03/26(土) 21:04:16.748 ID:YGmSerBq0.net
領主娘「騎士、いったい何のつもりですか?」

騎士「お嬢様、御無事でしたか! 良かった……」

領主娘「私は何のつもりなのかと聞いたのです」

騎士「どういう、ことでしょうか?」

領主娘「私と屍霊術士様の愛の巣へと強引に押し入るなど……」 スタスタッ

騎士「は? それは、どういう……」

領主娘「あの世で氏んで詫びなさい」 スルッ

騎士「なっ、ぐぇっ!?」 ブシュゥゥゥゥゥゥ

領主娘「この、この、このっ!!」 グサッ グサッ グサッ

屍霊術士「あっ、あっ、氏体が、氏体が傷だらけに……」

領主娘「氏ね、氏ね、氏ねぇっ!!」 グサッ グサッ グサッ

屍霊術士「あぁぁ……」 ガクッ

63: 2016/03/26(土) 21:09:23.804 ID:YGmSerBq0.net
領主娘「はあ、はあ……貴女様、私、私やりましたわ!」 ガシッ

屍霊術士「え、うん」

領主娘「私達二人を害そうとする輩を頃してやりましたわ! 私、私やってやりましたわ!!」 ギュッ

屍霊術士「……うん、まあ、仕方ないよね。まだ何も教えてないんだもん。これからは私が先輩としてしっかり教育してあげないと」

領主様「はい! 私貴女様のおっしゃる事なら何でも聞きますわ! ええ、私も貴女様以外何も、ええ、何もいらないのですわ!」

屍霊術士「……友達、もったいないなぁ」


その後数百年に渡り、二人組の屍霊術士が世界各地で大事件を起こしたとかなんとか。

64: 2016/03/26(土) 21:09:47.542 ID:rd4Cpg+I0.net
終わり?

65: 2016/03/26(土) 21:09:51.742 ID:YGmSerBq0.net
ヤンデレ百合お嬢様っていいなぁ、と思っちゃったので仕方ない

68: 2016/03/26(土) 21:18:55.663 ID:RWERnKuPa.net

引用元: 屍霊術士♀「ひと肌恋しいし>>3する」