1: 2016/03/18(金) 23:35:24.02 ID:UPArX3CTo
―執務室―
提督「……」カキカキ
長波「……」カキカキ
提督「……ふう、疲れたから少し休憩するか」
長波「あたしも賛成だ。お茶でも入れてくるよ」
提督「おっ、気が利くな」
長波「あたしも飲みたかったからついでにな……ちょっと待ってろ」
提督「おう」
2: 2016/03/18(金) 23:35:56.11 ID:UPArX3CTo
提督「」ズズーッ
提督「長波もうまいお茶を淹れられるようになったな」
長波「夕雲に教わったからな。初めての時はよく分からなかったから酷かったけど」ズズーッ
提督「あの時は急に秘書艦として仕事手伝わせた俺も悪かったけどな。夕雲も遠征でいなかったし」
長波「あの時はいろいろ大変だったな……もう一ヶ月くらいやったから慣れたけど」
提督「そうだな。当時と比べると見違えるくらい優秀な秘書艦になったと思う」ガタッ
提督「そんな長波に何かお礼をしてあげたいと思うのだが、何か欲しいものとか、してほしい事とかは無いか?」
3: 2016/03/18(金) 23:36:30.82 ID:UPArX3CTo
長波「お礼って……別にあたしにそんな事しなくたっていいよ。いつも夕飯作ってもらってるしさ……それであたしは十分嬉しいぞ」
提督「そうか、お前は優しいな」ナデナデ
長波「ちょっ、いきなり撫でるなって!」バシッ
長波(やばっ、つい反射的に手を弾いて……)
4: 2016/03/18(金) 23:36:58.96 ID:UPArX3CTo
提督「お前を褒めるつもりで撫でたんだが、嫌だったか……そうか……」ガーン
長波「そ、そんな落ち込むなよ……撫でるの止められたからって」
提督「……今まで秘書艦してくれた駆逐艦は皆喜んでたから、こうして拒否されたのは初めてで心に来たんだ。撫でる前に聞かなかった俺が悪いんだけどさ……」
長波(相当落ち込んでるな……誤解したままじゃ困るし、ちゃんと言おう)
5: 2016/03/18(金) 23:37:25.77 ID:UPArX3CTo
長波「……あのさ、提督」
提督「……何だ?」
長波「その、あたしが撫でるのを拒否したのはさ……」
提督「……」
長波「……は、恥ずかしかったからだ」
提督「そうか……子供扱いされるのが恥ずかしかったからか」
6: 2016/03/18(金) 23:37:54.90 ID:UPArX3CTo
長波「ち、違う! そうじゃなくてだな……」
提督「?」
長波「その……異性である提督だったからだ。子供扱いとかはどうでもいいけど、男に撫でられるってのがあたしにはその……恥ずかしかったんだ」
提督「……なるほどな。でも結局のところ、なでられるのは嫌ってことじゃないか?」
長波「そ、そんなことは無いぞ! さっきは不意打ちだったからああしただけで……別に、嫌じゃ……ない」
7: 2016/03/18(金) 23:38:34.65 ID:UPArX3CTo
提督「そうか……じゃあ長波、一つ聞くぞ」
長波「う、うん……」
提督「……頭を撫でてもいいか?」
長波「……いいぞ」コクッ
提督「ありがとう」ニコッ
8: 2016/03/18(金) 23:39:07.26 ID:UPArX3CTo
提督「ここ最近、秘書艦として頑張ってくれてありがとう。長波」ナデナデ
長波「ど、どういたしまして……」
提督「……」ナデナデ
長波「……」
提督「……」ナデナデ
長波「……」
提督「……」ナデナデ
長波「……」
提督「……」ナデナデ
長波「……あ、あのさ」
9: 2016/03/18(金) 23:39:33.72 ID:UPArX3CTo
提督「ん、どうした?」ナデナデ
長波「い、いつまで撫でる気なんだ……もう十分だろ?」
提督「長波がもういいって言うまで撫で続けようかと思ってたんだが……その様子ならもう大丈夫だな」パッ
長波「あっ……」
10: 2016/03/18(金) 23:40:00.45 ID:UPArX3CTo
提督「じゃ、そろそろ再開するか。十分休んだしな」
長波「て、提督」
提督「ん?」
長波「その……もう少しだけ、撫でてくれないか?」カァァ
提督「……勿論だ」ニコッ
終われ
――――――
11: 2016/03/18(金) 23:40:54.88 ID:UPArX3CTo
長波メインのSSが増えてほしい
依頼してくる
依頼してくる
12: 2016/03/18(金) 23:58:42.20 ID:MtCRH9p4o
おつおつ
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