1: 2014/09/16(火)09:23:17 ID:uNy02AulY
博士は息子と二人暮らしをしていた

ある日、飼い猫の姿が見当たらない事に気づいた博士は家中を探しまわる

息子の寝室に入ってみるとそこには手を血まみれにしている息子と無残にも腹を捌かれた猫が横たわっていた

博士「ふむ……」

息子が猫を頃したのだと瞬時に理解した博士だったが息子を怒りはしなかった

この時、博士に芽生えた感情は怒りや悲しみではなく……好奇心であったのだ
3: 2014/09/16(火)09:24:34 ID:uNy02AulY
博士「君は何故頃したんだい?」

息子「……救済のためです」

博士「ほう……面白い……詳しく話してもらえるかな?」

息子「……」コクコク

息子「僕は猫を家に閉じ込めることが可哀想だと思ったんです」

博士「ならば猫を殺さずとも外に出してあげればいいのではないのかね……?」

博士「頃す必要は本当にあったのかね……?」

4: 2014/09/16(火)09:26:06 ID:uNy02AulY
息子「外に出しても家の中で育ってきた猫が環境に適用できるわけがありません」

息子「閉じ込めるのは可哀想だし……外に出しても生き地獄……」

息子「だから頃すことにより救済してあげたんです」

博士「他の方法は思いつかなかったのかね……?」

息子「思いつきませんでした」

5: 2014/09/16(火)09:27:41 ID:uNy02AulY
博士「そうか……では猫を片付けてシャワーを浴びてきなさい」

息子「ぼ、僕を怒らないのですか……?」

博士「何故怒る必要があるのかね……?そしてその君の問いかけ……」

博士「救済と言っているが実は間違っているんじゃないのかと心の奥底で思っているんじゃあないのかね……?」

息子「……」

博士「答えないか……まあいいさ」

数日後、家に一人の少女がやってきた

博士が養子として迎え入れたのだ

7: 2014/09/16(火)09:28:36 ID:uNy02AulY
博士「こちら少女くんだ……今日から私達の家族の一人となる」

少女「……」

息子「……」

博士「まあこうなるのも無理はないか……時間をかけてお互い慣れていこうじゃないか」

数日後、またも少女が見当たらない事に気づいた博士は家中を探しまわった

すると今度は少女の寝室で首から血を流して横たわる少女と手にナイフを持った息子がいた

博士「ふむ……」

9: 2014/09/16(火)09:29:38 ID:uNy02AulY
博士「また聞くが……君は何故頃したいんだい?」

息子「彼女は毎晩父親から性的虐待を受けていたそうです……」

息子「夜になるとその事を思い出し寝られくなると昨日僕に告白してきました」

息子「そして……彼女はもう氏にたいと僕に言ってきたんです」

息子「なので頃しました……」

博士「ほう……一つ聞きたいことがあるのだが……」

博士「君は少女くんが『もう氏にたい』といった時フォローしてあげたのかい……?」

博士「それともなんの声もかけず頃したのかい……?」

息子「なんの声もかけず頃しました」

10: 2014/09/16(火)09:31:24 ID:uNy02AulY
博士「そうか……」

博士「では……少女くんを裏庭に埋めてきなさい」

博士「私は血糊の処理をする」

息子「……」

博士は次は息子は何を頃すのか……そして何と答えるのか楽しみにしていた

終わり

11: 2014/09/16(火)09:33:44 ID:YOk6yOzPO
はえーよ

15: 2014/09/16(火)09:57:54 ID:a8GlZrBB7
あ、>>1乙でした!

引用元: 博士「君は何故殺したんだい?」息子「『救済』のためです」