1: 2017/03/03(金) 01:50:26.407 ID:QbNGuCkb0.net
サターニャ(なんでラフィっていっつも私に絡んでくるのかしら……)

サターニャ(もしかして!私のこと好きとか!?)

サターニャ(なんて、あるわけないわよね……)

サターニャ(……でも、もしそうだったとしたら……)

サターニャ(……)


ラフィエル「サターニャさんっ♥」ギュッ

サターニャ「わっ!ま、またあんた!?」

ラフィエル「サターニャさんに会いたくてまた来ちゃいました~♥」

サターニャ(な、なんか……意識しだすと途端にこいつが私のこと好きなように見えてくるわね……///)

ラフィエル「あの、どうしたのですか?」

サターニャ「え!?な、なんでもないわよぉ!///」

ラフィエル「サターニャさん、もしかして何か悩んでいらっしゃるとか……?」

サターニャ「違うわよ!///」

ラフィエル「そうですか、そうですよね♥」

サターニャ(抱きついてきたり、言ってることも見方によれば好きって感じがしないでもないし……まさか……///)
ガヴリールドロップアウト(13) (電撃コミックスNEXT)
8: 2017/03/03(金) 01:52:51.245 ID:QbNGuCkb0.net
サターニャ(もしラフィが私のこと好きだったらどうしよう……)

サターニャ(……見た目は、悪くないわよね!)

サターニャ(ちょっと意地悪だけど、まあ悪い奴でもないし……いっしょにいて楽しくないわけでもないし……)

サターニャ(なにより私にかまってくれるし!……あっ、別に寂しいわけじゃないんだからね!?///)

サターニャ(……うーん、私も別に嫌いじゃないけど……どうなのかしら、例えば私とラフィが付き合ったら……)

サターニャ(……で、ででデートとかしちゃったりして……きゃー!な、何考えてんのよ私ぃ!!/////)

20: 2017/03/03(金) 01:57:08.038 ID:QbNGuCkb0.net
サターニャ「ら、ラフィ!」

ラフィエル「はい?あら、サターニャさん!」

サターニャ「ちょ、ちょっと2人で話さない!?お昼時だしご飯でも食べながら!」

ラフィエル「まぁ、サターニャさんの方から私のところに来て下さるなんて♥」

サターニャ(まずはラフィの腹のうちを探ってみようかしら、私のことどう思ってるのか気になるからね)


ラフィエル「……それでですね、まだ純真だった頃のガヴさんが~」

サターニャ(や、やっぱり可愛いわね……なんか見とれちゃうかも///)ドキドキ

ラフィエル「……あの、聞いてます?」

サターニャ「えっ!?き、聞いてるわよ!?///」

ラフィエル「もしかして、私の話面白くありませんか……?」

サターニャ「そそそそんなことないわよ!続けてくれるかしら?」

ラフィエル「あっ、はい!それでですね……」

サターニャ(い、いけないいけない、ラフィのこと探ろうと思ってたのに全然集中出来ないわ……なんでかしら?///)

27: 2017/03/03(金) 02:01:03.623 ID:QbNGuCkb0.net
ラフィエル「あら、そういえば今日はメロンパン取られなかったんですね?」

サターニャ「え?あ、そうなのよ!」ガサガサ

ラフィエル「良かったですね、大好きなメロンパンを守れて♥」ナデナデ

サターニャ「ひゃっ!?/////」ビクゥ

ラフィエル「へ?」

サターニャ「な、ななな何してんのよ!?/////」ドキドキ

ラフィエル「あら、ごめんなさい、サターニャさんがあまりにも可愛らしかったものでつい……」

サターニャ(う、うううっ、なんでこんなにドキドキするの!?おかしくない!?今日の私おかしいわよ!////)

ラフィエル「あの、お気に障られましたか……?」

サターニャ「べ、別に怒ってないわよ!てかこれあげる!なんかお腹いっぱいだわ!///」スッ

ラフィエル「えっ、せっかくのメロンパンを?」

サターニャ「いいから食べなさいよ!///」

ラフィエル「では、お言葉に甘えて……はむっ♥あぁ、おいしいです♥」モグモグ

サターニャ(……もぐもぐしてるの、可愛い……///)ドキドキ

33: 2017/03/03(金) 02:04:43.993 ID:QbNGuCkb0.net
ヴィーネ「えっ、サターニャの様子が変?」

ラフィエル「そうなんです、なんだかずっと上の空で……メロンパンも食べないって言ってましたし……」

ガヴリール「あいついつも変だろ」

ヴィーネ「こら、そういう事言わないの」

ラフィエル「確かにおっしゃる通りですが……でも分かるんです、いつもサターニャさんのこと見てますから……」

ヴィーネ「……ひょっとしたらそれ、恋かもしれないわね!」

ガヴリール「はぁ?」

ラフィエル「恋……ですか?」

ヴィーネ「ええ!好きな人のことを考えてるとボーッとしたり食べ物が喉を通らなかったりする……らしいわよ!」

ガヴリール「確かにラフィの言うのと一致してんな」

ラフィエル「では、サターニャさんは誰かに恋をしているということですか……?」

ヴィーネ「もしかしたらそうかもね……」

ガヴリール「あのサターニャが恋とか……ぷくく」

ラフィエル「……サターニャさん……」

ラフィエル(……何故でしょう、胸がズキズキします……)

39: 2017/03/03(金) 02:07:02.960 ID:QbNGuCkb0.net
ヴィーネ「面白そうだしサターニャを追ってみましょう!」

ガヴリール「ヴィーネってなんだかんだ悪魔だよな……」

ラフィエル「……私は、遠慮しておきます」

ヴィーネ「えっ!?」

ガヴリール「おいおい、サターニャ二続いてラフィまで変なこと言い出したぞ」

ラフィエル「何故かは……分かりませんが、サターニャさんが恋をしている、って……なんだか、面白くない、というか……」

ヴィーネ「……そう、分かったわ」

ガヴリール「なぁこれ天変地異でも起こるんじゃねーのー?」

42: 2017/03/03(金) 02:10:08.087 ID:QbNGuCkb0.net
ガヴリール「結局置いてきちゃったけどいいのか?」

ヴィーネ「……ガヴリール、私ちょっと思ったんだけど……」

ガヴリール「ん?」

ヴィーネ「もしかしてこれ、両片思い、ってやつじゃないかしら?」

ガヴリール「はぁ?なにそれ」

ヴィーネ「お互いにお互いを想い合っているのに、その気持ちがなかなか通じ合わなくて胸が苦しい……そういうことがあるらしいわ」

ガヴリール「いやでもあいつら女同士じゃん」

ヴィーネ「女同士とか関係ないのよ!!」

ガヴリール「なんでお前が怒ってんだよ……」

ヴィーネ「わかるわ、想いが通じなくてムシャクシャする気持ち……」

ガヴリール「興味ねー」

44: 2017/03/03(金) 02:12:25.516 ID:QbNGuCkb0.net
サターニャ「……」チラッ

ラフィエル「……」チラッ

サターニャ「……」プイ

ラフィエル「……」プイ


ガヴリール「もうずっとあんな感じだな」

ヴィーネ「なんだか落ち着かないわね……」

ガヴリール「そうかぁ?静かでいいけどなー」

ヴィーネ「なんとかしてあげられないかしら、2人のために……」

ガヴリール「つかなんでお前の中で両片思いなのが確定してんだよ」

ヴィーネ「……決めた!私、二人の心をつなぐ恋のキューピッドになるわ!」

ガヴリール「いやお前悪魔だろ!!」

48: 2017/03/03(金) 02:14:44.214 ID:QbNGuCkb0.net
ヴィーネ「ねぇ、サターニャ、ラフィ、一緒にご飯食べに行かない?」

サターニャ「えっ!?け、結構よ……/////」

ラフィエル「わ、私も……食欲がないので……」

ヴィーネ「そ、そう言わずに!ね?奢るから!」

サターニャ「いいって言ってるでしょ!///」

ラフィエル「そうですよ、ヴィーネさんはガヴちゃんと一緒に食べてきたらどうですか?」


ヴィーネ「うえーん(泣)」

ガヴリール「泣くなよそんなことで、うどん伸びるぞ」ズルズル

53: 2017/03/03(金) 02:17:41.292 ID:QbNGuCkb0.net
ガヴリール「なぁラフィ、最近悩んでないか?」

ラフィエル「えっ?……い、いえ、別に……」

ガヴリール「……素直に話してみろよ、友達じゃんか」

ラフィエル「……なんでも、ないんです……」

ガヴリール(まずいな、ちゃんと聞き出せないと焼肉が……)


ヴィーネ「ねぇサターニャ、最近どうしたの?」

サターニャ「ヴィーネ……ほ、ほっといて!///」

ヴィーネ「ほっとけないわよ、友達じゃない」

サターニャ「うるさいわね、友達にだって言えないことくらいあるのよ!///」

ヴィーネ「やっぱりなんか隠してる」

サターニャ「う……」

ヴィーネ「大丈夫、話してみて?」ギュッ

サターニャ「……じ、実は……」

57: 2017/03/03(金) 02:23:00.078 ID:QbNGuCkb0.net
ヴィーネ「そっか、ラフィのことがずっと気になってるんだ……」

サターニャ「もうどうしていいか分かんないのよ……最近冷たいし、なんて話しかけていいのかも分かんないし……」

ヴィーネ「でも、サターニャはラフィのこと……好きなのよね?」

サターニャ「えっ……や、やっぱり、そうなのかな……///」

ヴィーネ「どういうこと?」

サターニャ「……あいつのこと考えてると、胸がドキドキして止まんないのよ……こ、これが、恋ってやつなの……?///」

ヴィーネ「……そうね、きっとそれが恋なのよ」

サターニャ「……うぅ……///」

ヴィーネ「恥ずかしがることじゃないじゃない、人を好きになることのなにがいけない事なの?」

サターニャ「で、でも、そんなこと言ってラフィに気持ち悪がられたら……」

ヴィーネ「そう?私だったら嬉しいけどな」

サターニャ「え……?」

ヴィーネ「ずーっと口聞いてなくて、きっとラフィも気になってると思うの……ちゃんとサターニャの気持ちを伝えてあげた方が、ラフィも安心するんじゃない?」

サターニャ「……そ、そうかな……」

ヴィーネ「そうよ、大丈夫!私がついてるから!」

サターニャ「……うん、わかった……私、ラフィに伝えてみる、私の気持ち……」

ヴィーネ「ええ、頑張ってサターニャ!」

66: 2017/03/03(金) 02:29:41.141 ID:QbNGuCkb0.net
ガヴリール「……ふーん、サターニャが誰が好きなのか気になって仕方ないと」

ラフィエル「サターニャさんは、ずっと私と一緒にいると思っていましたので……サターニャさんの気持ちが私以外に向いているとなると、なんだか……」

ガヴリール「……それってさー、サターニャのこと好きなんじゃね?」

ラフィエル「えっ!?/////」

ガヴリール「だって普通そんなに気にしないぜ、サターニャが恋人作ろうがお前らが友達同士なことには変わりないだろ?」

ラフィエル「そ、そう……ですが……」

ガヴリール「だからさぁ、お前たぶんサターニャの好きな人に嫉妬してるんだって、違う?」

ラフィエル「し、嫉妬……私が……?」

ガヴリール「ていうかぶっちゃけ、サターニャの恋人になりたいんだろ?」

ラフィエル「えっ!……そ、そうかも、しれません……/////」

ガヴリール「じゃあさぁ、誰かに取られる前にちゃんと気持ち伝えた方がいいんじゃね?」

ラフィエル「っ……で、でも……」

ガヴリール「女同士なんて変?」

ラフィエル「は、はい……」

ガヴリール「でもさぁ、天使と悪魔がつるんでる時点で変じゃね?」

ラフィエル「えっ……そ、そうですね……」

ガヴリール「周りからどんな目で見られよーが、自分たちが幸せならそれでいいくね?」

ラフィエル「……ガヴちゃんが言うと、説得力ありますね」クスッ

ガヴリール「はぁ!?お前なぁ……」

ラフィエル「……そうですね、私はなにを迷っていたのでしょう……私、伝えてきます、私の気持ちを……!」

ガヴリール「おー頑張れー(これで焼肉だー♡)」

69: 2017/03/03(金) 02:31:13.315 ID:QbNGuCkb0.net
サターニャ「……ら、ラフィ!/////」

ラフィエル「サターニャさん!/////」

サターニャ「あっ、あのっ、私、話があって……!/////」

ラフィエル「わ、私も……!/////」


ガヴリール「ヴィーネってさ、やっぱ悪魔向いてないよ」

ヴィーネ「う、うるさいわね!いま感動に浸ってるんだから邪魔しないで!///」グスン

72: 2017/03/03(金) 02:35:45.894 ID:QbNGuCkb0.net
──

ヴィーネ「で、晴れてサターニャとラフィが結ばれたわけだけど……」ジュー

ガヴリール「うまうま」パクパク

ヴィーネ「あの2人、以前にも増して仲良くなったから……なんていうか、こう、入り込みづらいのよね……」

ガヴリール「別によくねー?私がいるじゃん」モグモグ

ヴィーネ「えっ!?い、今なんて言った!?/////」


サターニャ「ラフィ、ご飯食べよ!」

ラフィエル「ええ、今日はサターニャさんのためにメロンパンを焼いてきたんです♥」

サターニャ「ほんと!?わーい!食べるー!」

ラフィエル「では、はい♥あーん、です♥」

サターニャ「あーん、はむ!んー♥おいしい!」モグモグ

ラフィエル「うふふ、今日もサターニャさんはとっても愛らしいです♥」

サターニャ「ほら、ラフィも食べなさい!口開けて!」スッ

ラフィエル「あらあら、では……あーん♥」


おわり

73: 2017/03/03(金) 02:36:32.657 ID:J4q084ac0.net
いい話だった

引用元: ラフィエル「サターニャさんサターニャさん♥」サターニャ「な、なによ!///」