男「(あ、少し期待外れって顔だな)まあ、駄菓子ってのはちょっと小腹が空いた時に食べるものだし、味がお察しなのさ仕方ないさ」

少年「う、うん。(顔に出てたかな？)それにしても、よくこの土手に居ますよね。近くに住んでるんですか？｣

男「んー、ここの最寄り駅から二駅先のとこだからそんなに近くではないかな」

少年「お仕事かなにかのついででここへ？」

男「いや、そういうわけではないよ。ただこの土手が好きでフラッと来てるだけさ。特に何かするわけでもないってのに、な」

少年「へー……あっ、僕そろそろ塾行かないと。じゃあね、お兄さん」

男「はいよー…これからはあんまり知らないオッサンに声掛けんじゃねえぞー？物騒な御時世だからな」

少年「以後気を付けます。ご馳走さまでした！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ…


男「…礼儀正しい子だったな。にしても、最近の子供はうまい棒も知らないのかね…」

男「…渡すのたこやき味の方がよかったか？」ｻｸｻｸ…

～～～～～～～～～～～～～～～～～


ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ…

218以下、VIPがお送りします 2015/07/18(土) 20:10:07.269 ID:AmtawMHR0
吉野家とかいう貧乏飯ｗｗｗｗｗｗ

―――――――――――――――――

224以下、VIPがお送りします 2015/07/18(土) 20:13:49.130 ID:wdg4SVVdo
あんなの美味い美味い言いながら食べて奴は哀れだな

―――――――――――――――――

男「……こいつら普段何食ってるんだろうか」

～～～～～～～～～～～～


―土手―


男「………」ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ

少年「お兄さん、こんにちは！」

男「おー。この前知らないオッサンに安易に声を掛けんなって言ったと思うんだけど」

少年「お兄さんはもう知らない人ではないよね？」

男「あー…それもそう、なのか？」

少年「今日は何食べてるの？」

男「ポンデリング」ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ

少年「あ、テレビでやってたやつだね！」

男「(その程度の認識なのか。良いとこ育ちなのかね)いるか？」っﾌﾟﾚｰﾝ

少年「ありがとう！いただきます！」ﾊﾟﾝｯ

ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ…

少年「美味しい！」ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ…

男「そりゃ良かった」

少年「あっ…でもこれ結構するんじゃ…」ﾋﾟﾀｯ

男「なーに、たかが100円さ」ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ…

少年「えっ！100円…これが？こんなに美味しいのに……」ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ…

男「ま、高けりゃ美味いってわけじゃないってことだな。それにドーナツなんて材料安いし」ｺﾞｸﾝ…ｶﾞｻｶﾞｻ…ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ…

少年「へー…というかすごい沢山買ってるね」

男「100円セールに乗せられてつい、な。おっと、そろそろ塾の時間じゃないのか？」

少年「あっ、ほんとだ！それじゃあそろそろ行きます。ドーナツ、ご馳走さまでした！では、さようなら！」ﾀｯﾀｯﾀｯ…

男「気を付けてなー

……ありゃ間違いなく良いとこ育ちだな」ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ

～自宅～

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ…


18 以下、VIPがお送りします 2015/07/19(日) 22:47:02.034 ID:SZ0om3Bx0
ドーナツは手作りが一番だろ
ミスド笑

――――――――――――――――――

23 以下、VIPがお送りします 2015/07/19(日) 22:59:62.642 ID:gJmw35Hu0
100円あったらもっと沢山作れるしな
無駄だわ



男「……料理上手いのな、こいつら」

―後日―


同僚「飯食いに行こうぜー」

男「おう。どこ行くよ？」

同僚「ラーメンいこうぜラーメン」

男「好きだなーラーメン」

同僚「俺のソウルフードだからな。今日はこってり系の気分だ」

男「こってりなら…あそこか？」

同僚「もちろん！」

～一風堂 SHIROMARU-BASE～

男「ここって全国に4,5店舗しかないらしいな」

同僚「へー…普通の一風堂より美味いのに」

男「ラーメンの系統が違うから比べようが無いと思うんだが…」

同僚「好みによりけりってことか……ん？｣





イケメン「どこ行く？」

女性「んー…(ラーメン…)」ﾁﾗｯ

女性｢イタリアンとかどう？｣

イケメン「いいな。じゃあ近くに美味いとこあるからそこ行こうか」

女性｢うん♪｣

男「あの女の子…」

同僚「よくここでラーメン食べてる、よな…？最初ﾊﾘｶﾞﾈ替え玉ﾊﾞﾘｶﾀの子」

男「彼氏の手前、ラーメン食べたいなんて言えなかったのかね」

同僚「だろうな。こっち見てたし、本当はラーメン食べたかったんだろうな」


二人｢｢……女の子も大変だなー｣｣

>>27
俺は金山よく行ってたわ

～自宅～

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ…ｶﾁｶﾁｯ…

男「ん？」ｶﾁｶﾁｯ

金山でふらっと立ち寄りましたが。
お昼１３時前に入店したんだけどお客ががらがらです・・・

店内はモダンな感じですが、ここ一風堂だよなぁ？っとちょっと不安がよぎります。

オーダーは伝票に麺の硬さとかに○つけて渡すシステムで、

とりあえず普通の辛さのカレーベース＠８００のラーメンに

プラス＠１００で２つ選べるトッピングを半熟卵とチャーシュウの切り落としにしました。

ランチメニューってなってたけどこの価格が値引き価格なのかは不明です、ライスもプラス＠１００になってました。

ちょっとお高い感じ。

創業当時の濃厚な豚骨スープってことですが、そのとおりでした・・・いまどきの好まれる味でしょうか。

カレーの味玉がトッピングされているのでそれを溶かすと淡いカレー風味が楽しめます。

個人的には久しぶりに、お店のチョイスを失敗した感じです＾＾；

後、ニンニクを全く入れてないのに食後なぜかニンニク臭が・・・営業活動中なのに・・・

―――――――――――――――――――

驚きとインパクトなし！
引き続き、巷では人気の一風堂。

名古屋出張のついでになぜか行ってみました。

結論、初めて言った一風堂で感じた感動はない。
行くたびに、がっかり度が増す。

豚骨の臭みはないが、口に広がるねっとりとした油のしつこさ。
中途半端な出汁のパンチ、クリーミーなのか水っぽいのかよくわからないプースー。

入店が４時ぐらいということもあり、店は閑散としていましたが、
あまりにも、接客という言葉が皆無な店内。

再訪？　ないと思います。

もやしがないって

過去に一度お邪魔しました。

まず一風堂の楽しみの大部分であるもやしがありません。

正直太麺好きな私としてはこちらを利用する場合無性にあのもやしとビールをたのむのがささやかな楽しみであったのでガッカリは否めません。

まあはいってもやしがなくてじゃー出るというわけにもいかないのでラーメンを注文。スープはおいしいです。しっかり濃厚でついつい飲んでしまいます。
ただもやしがないのはイタ過ぎるのでここにはいきません。矢場町にいこうと思います。

男「…………」

男「好んで行ってる店をこうも酷評されてるのを見ると悲しくなるな」

男「なんでわざわざネットにこんな事を書き込むんだろうな…」

～後日～

男「……テレビ見るかな」ﾋﾟｯ

【お願い！ランキング】

男「あー、美食家がランキング付けるやつか…」

川越『僕はチーズinハンバーグは認めません！チーズは熱を加えると云々』

男「こいついつもえらそうだな…水をも高く売るし…ほんと楽な仕事してんな…」

川越『このミートソースは素晴らしい！』

男「ミートソースは褒めるのか」

～そのまた後日～

男「お試しかっ見ないと…」ﾋﾟｯ


川越『うん！やっぱりチーズインハンバーグは最高だね！』ｸﾞｯ!

トシ『さて、このチーズインハンバーグは…何位でーすかっ！？』

ﾄﾞｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…ﾀﾞｰｲ…ｲﾁｰｲ!!
ｳｫｫｫｫｫ!!

男「……………美食家ってのも大変だな」

～例の土手～


男「…………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

少年「あっ、お久しぶりです！」

男「おー。久方ぶり」

少年「今回は何を食べてるの？」

男「御座候」

少年「なにそれ？」

男「まあ食ってみな。あ、白餡と黒餡どっちがいい？お勧めは白」

少年「んー…じゃあ黒で！」

男「てめえ」

少年「美味しい。なんか鯛焼きに似てるね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

男「鯛焼きは食べたことあるのか」

少年「一度だけ、氏んじゃったお爺ちゃんが買ってくれたんだ」

男「へえ…それも美味かったのか？」

少年「うん。それに…嬉しかった。お爺ちゃんと一緒に歩いて行って、現金で買ってくれたのは、あれが最初で最後だったから…」

男「……そうか」

少年「…あ、僕そろそろ…ご馳走さまでした！それじゃ…」

男「待った。これも持ってけ」っ白餡

少年「えっ…でも…」

男「いいんだよ。それとも何か？俺のお勧めは食えねえって？」

少年「いえ…じゃあ、有り難くいただきます！では、ありがとうございました！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ…

男「……良い爺ちゃんだったんだな。」

～少年宅～

ｲｲｺﾄｱﾙｿﾞｰﾐｽﾀｰﾄﾞｰﾅｯﾂ♪

少年「あっ、あの時のドーナツ…あれおいしかったなあ…」

母親「えっ…ちょっと、いつドーナツなんて食べたの？」

少年「あっ…いや、その…塾終わった後に買って…」

母親「はぁ…お母さん行ったわよね？そういう安っぽいものなんて食べちゃいけないって」

少年「で、でも！すっごく美味しかったんだよ！？」

母親「だめよ、そんなものを美味しいなんて思ってちゃ。あなたは将来お父さんの会社を継ぐのよ？そんな人の舌が貧乏舌だなんてあってはならないの。わかるわね？」

少年「…はい。(なんで？なんで美味しいものを美味しいって思っちゃだめなの？)」

母親「それにしても…買い食いだなんて…これからは車で塾まで送ろうかしら…お願いできますか？」

運転手｢はい、畏まりました｣

少年「そんなあ…」


――――――――――――――――――――


―数日後―


男「…あいつ、最近来なくなったなー…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

男「…んー、Xフライドポテトも美味いんだけど、やっぱ昔のカリカリまんとくうべえが食べたい…」

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ…

ｶﾁｶﾁｯ…

ﾋﾟｯ…

ﾍﾟﾗｯ…ﾍﾟﾗｯ…



男「……どいつもこいつも…」

ネットを見れば此処は不味いぞーと広める奴ら

テレビを見れば美食家気取りの勘違い評論

雑誌を見れば流行かぶれ




男「そうじゃないだろ、食べるっていうのは…」




(少年『美味しい！』ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ)

(少年『嬉しかった。お爺ちゃんと一緒に歩いて行って、現金で買ってくれたのは、あれが最初で最後だったから…』)


男「もっと素直で…楽しいものなのに」

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

それから数日経っても、あの少年と会うことはなかった。

恐らく親か誰かにここでの事がバレたのだろう……残念だ。


男「せっかく、『同類』を見つけたと思ったのになあ…」

～一年後～

ﾁｮｳｶﾝﾃﾞｺﾞzｺｹｺｯｺｰ ｱｯ…

ﾍﾟﾗｯ…ﾍﾟﾗｯ…

男「…ん？」


大手電機メーカー社長の○○氏が風説の流布により書類送検

男「あそこの社長がねえ…」





男「…そういやこの会社ここの近くだったな…」

～例の土手(意味深)～


男｢…………｣ﾊﾟｸﾊﾟｸ…

男「……おっ…」

少年「……やあ、久しぶり、お兄さん」

男「久しぶり。一年ぶりか？」

少年「そのくらいだね。お兄さんは相変わらずここで何か食べてたの？」

男「おう。今日はたこ焼きだ」

少年「ソースかかってないよ？」

男「そういうたこ焼きなのさ」

少年「…うん、美味しい…本当に、美味しいよ」

男「そりゃあ良かった」

少年「…………実はね、僕のお父さん社長だったんだ。嫌な言い方かもしれないけど、世の中で言うお金持ちでさ」

男「うん、なんとなく解ってた」

少年「あ、ほんとに？それでね…あの日、ござ…なんだっけ？」

男「御座候」

少年「それそれ。それを食べた日に、お母さんにドーナツを食べたってことがバレちゃって…」

男「おいおい…まさか俺が食べさせたってことも」

少年「あ、そこは買い食いってことにしたから気にしないで。でね？お母さん、僕にもうそんな安っぽいもの食べるな、って言ってきて…それから、塾も車で行くようになっちゃって…」

男「だから暫くここに来なかったのか」

少年「うん…本当はここに来るの楽しみにしてたんだけどね」

少年「でもさ、この前お父さんが会社をクビになっちゃって…僕もう、お金持ちじゃなくなっちゃった」

男「…そうか、お前あの会社の…」

少年「お母さんはお父さんと離婚して、僕を連れて家を出たんだけど…お母さんも名家の呉服屋生まれ」

男「生まれも育ちもお嬢様ってやつか」

少年「で、そのまま暮らすのは無理だと思って母方のお爺ちゃん達に資金援助をお願いしたんだけど…」

男「断られたのか」

少年「うん。元々、お父さんとの結婚は反対を押しきったものだったらしくてね」

男「だとすると生活相当厳しいだろ」

少年「まあ、慰謝料と養育費があるからそこまで大変ではないけど…
少なくとも、お母さんの言う『安っぽいもの』に頼らざるを得なくなっちゃった」

男「成る程ねえ…」

少年「もうそれが本当に大変でね…お母さんが」

男「そりゃ生まれも育ちもお嬢様だもんな」

少年「いつも不満そうにご飯を食べてるんだ。もう向かい合わせて食べるのが嫌になってくるよ」ﾊｧ

男「そいつは災難なことで」

少年「マルシンハンバーグ食べながら『神戸牛のハンバーグが食べたい』とか言われた時はもうどうしようかと」ﾊﾊﾊ

男「お前はあまり変わらないのな」

少年「そりゃあ…これでも生まれてまだ12年だよ？高級云々以前に味覚がまだまだ子供だからね」

男「もう子供の台詞じゃねえよそれ」

少年「それに、ここで色々食べてたってのもあるね。もしここに来てなかったら、僕もお母さん程じゃないにしても不満持ってたかもしれない」

男「ははは、なら少しは俺もお役に立てたのかね」

少年「だね」ｸｽｸｽ

男「…あ、それとお前のお爺さんが鯛焼きを買い与えたって言ってたよな？」

少年「うん。それがどうかしたの？」

男「多分それは…お前に食べる事の楽しさを教えたかったんだと思う」

少年「…そっか、そういうことだったんだ」

男「どうやらその調子だと、お爺さんの願いは叶ったようだな」

少年「はは、そうかな？そうだと嬉しいな。…さて、そろそろ塾に行くよ」

男「ん？まだ塾には行ってるのか」

少年「うん。お母さん、どうやらまだ諦めてなくてね。僕を良いところに入学させてまた良い暮らしをしようとしてるみたい」

男「おおう…そりゃまた…」

少年「まっ、僕にも塾に友達が居るからね。逆にありがたいよ。それじゃ！たこ焼きご馳走さま！今度は僕も何か持ってくるね！」ﾀｯﾀｯﾀｯ…

男「………『食べる事の楽しさ』、か…」

―――――――――――――――――――

―18年前、例の土手―

？？？『ふむ、君は好きかね？カリカリまん』

男(少年時代)以下男子『なにそれ？』

？？？『まあ食べてみなさい。海鮮中華味と豚角煮カレー、どちらがいいかね？』

男子『海鮮中華！』

？？？『ほら、お食べ』

男子『いただきます！』ｶﾘｶﾘｻｸｻｸ

男子『っ…美味しい…すごく美味しいよ！！』

？？？『そうかい？それなら良かった。』

男子『食べるって楽しいね！お爺さん！』

お爺さん『はっはっは、その通りだな、少年。その歳でそれが解るとは、君は将来大物になるぞ！』

男子『ほんと！？やったー！！』

―――――――――――――――――――

男「この土手で、あの人の孫とねえ…運命ってやつかね」


ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ…ｷｷｨｯ
ｶﾞﾁｬｯ

部下A･B『男統括部長！お疲れ様です』

男「おー、お疲れ様。今日はこの辺で営業？」

部下A「はい！もうすぐ纏まりそうな契約かありまして…」

男「そりゃ良かった。期待してるぞ？もし契約取れたら、美味い飯、連れてってやる」

部下B「ありがとうございます！頑張ります！それでは！」


ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ…

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

部下A「凄いよなー男統括部長」

部下B「あの歳で統括部長だもんな…何したらあの歳でなれるんだろう」

部下A「さあな…でも、あの人の人望を考えればなんとなく解る気がするよ」

部下B「あの人取引先でも人気だもんなー…俺もあんな人になりたいよ」

部下A「俺も俺も」

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

目玉…

～自宅～
男「いただきます」ﾊﾟﾝｯ




～少年宅～
少年「いただきます」ﾊﾟﾝｯ




ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

ｽﾞﾙｽﾞﾙ…







男・少年「「美味い！！」」

～おわり～

えっ

違うんだこれには理由があるんだよ
飽きたんだ