1: 2014/12/17(水) 17:47:40.54 ID:fQUCx9S60.net
小鳥「明日からついに新しいプロデューサーさんがくるのよね……」

小鳥「しかも若い男の人!かっこいい人だといいなぁ~……」

社長「……そのことなんだけどね……」

小鳥「?」

社長「彼は……その……少々人としてアレなんだ……その」

小鳥「?容量を得ませんね……」

社長「……君に分かるように言えば、彼は所謂『DQN』なんだよ……」

小鳥「えっ」             
ぷちます!(14) (電撃コミックスEX)
2: 2014/12/17(水) 17:50:58.49 ID:fQUCx9S60.net
社長「え~、彼は今日から君たちのプロデューサーとなるPくんだ」

P「……」

社長「……ほら!挨拶!」 ボソッ

P「あ?あぁ……プロデューサーだ、よろしく」

律子「それだけですか?もう少し」

P「あぁ!?」 ギョロッ

律子「ひ……な、なんですか」

P「……チッ、うるせえガキだな」

律子「なんですって!?」

4: 2014/12/17(水) 17:53:43.06 ID:fQUCx9S60.net
P「うるせえっつったんだよ!んでテメェなんぞに指図受けなきゃなんねえんだアァ!?」

雪歩「ひぃぃ!」 ガクブル

律子「あ、あんたねぇ……」

社長「ま、まあまあ!落ち着きたまえ……P君、とりあえず君は社長室に入っててくれたまえ。私は皆に話をするから」

P「……チッ」

6: 2014/12/17(水) 17:55:21.97 ID:fQUCx9S60.net
律子「な……なんなんですか彼は!社長!」

真「雪歩を泣かすなんて許せない!」

小鳥「まさかあそこまでDQNDQNしてるとは思ってなかったわ……」

伊織「なんであんなやつ雇ったのよ!」

社長「いや……だって……ティンときちゃったんだもん……」

伊織「はぁぁ!?」

8: 2014/12/17(水) 17:57:40.71 ID:fQUCx9S60.net
社長「いや!彼はきっとああ見えてもいいところがあるんだよ多分!そうに違いない!ティンときたから!」

律子「私は嫌ですよ。あんな輩と仕事なんてしたくありません」

響「自分も嫌だぞ!」

やよい「うぅ~……あの人怖かったです……」

春香「だ、大丈夫だよやよい。なんとかなるよ……」

10: 2014/12/17(水) 17:59:46.69 ID:fQUCx9S60.net
社長室

アイツナンナノフザケテルワヤメサセナサイヨ……

P「……クソ共が、好き勝手言いやがって……」

P「まあ……俺が悪いよな……」

P(いつからだっただろう……俺が他人との接し方を忘れたのは)

P「俺だって……くそっ」

12: 2014/12/17(水) 18:03:02.47 ID:fQUCx9S60.net
社長「えっとだね……それじゃあプロデュースする子達を……選んでくれ……」

P「あ?」 ギロリ

社長「あっ!いや!その……選んでくださいっ!」

P(……どうするか……)

P(昨日俺に突っかかってきたやつはやめとこう……)

P「……高槻、双海亜美、天海の三人にする」

社長「お、おお……頑張ってくれ……さい」

14: 2014/12/17(水) 18:04:48.95 ID:fQUCx9S60.net
双海真美ねミスった


春香「わ、私たちが選ばれるなんて……」

やよい「うぅ~……」

真美「だ、大丈夫かなぁ……」

ガチャッ

三人「!!」

うさぎ「……」

三人「!?」

18: 2014/12/17(水) 18:08:16.82 ID:fQUCx9S60.net
うさぎ「やあ」

春香「え……う、うさぎ……?」

うさぎ「座ってくれるかな」

春香「は、はい……」

うさぎ(うさぎの着ぐるみを着込むことで相手の恐怖心を薄める作戦は成功したみてぇだな)

うさぎ(この『他人に怖がられない100の方法』って本、なかなかやるじゃねぇか)

真美(な、なんでうさぎの着ぐるみ着てるの~!?)

春香(分からないよ!)

真美(サイレントヒルみたいで怖いよ……)

23: 2014/12/17(水) 18:11:11.98 ID:fQUCx9S60.net
うさぎ「……さっきは怒鳴って悪かったな」

春香「え?」

うさぎ「怖がらせるつもりはなかったんだ。ただ……癖でな」

やよい「あの、私気にしてません……」

やよい「だから、顔をあげてください!」

P「……あぁ、ありがとう」

春香(優しい人みたいだね)

真美(でもイタズラはできないYO……)

28: 2014/12/17(水) 18:19:18.83 ID:fQUCx9S60.net
ガチャッ

亜美「あ、出てきた!」

響「出てけ!765プロから出てけ!」

真「そうだそうだ!」

伊織「私のパパに頼んで首にしてもらうこともできるのよ!」

律子「私はあなたとは仕事したくありません」

千早「……」

あずさ「あ、あらあら~……」

貴音「……」

雪歩「うぅ……」

29: 2014/12/17(水) 18:22:08.33 ID:fQUCx9S60.net
P「……」

春香「ちょ、ちょっとみんな……」

やよい「あの!みなさん聞いてください!」

真美「兄ちゃんホントはいいやつなんだよ!」

亜美「真美!そんなやつに騙されたらダメだよ!」

千早「春香……」

春香「本当だよ!ただ人との接し方がわからないだけで……そうですよね、プロデューサーさん!」

P「……」

33: 2014/12/17(水) 18:26:16.95 ID:fQUCx9S60.net
P「ああああああああああ!!うっせえんだよクソガキ共がぁぁぁぁぁ!!!!」 バンッ

皆「!」

P「黙って聞いてりゃピーピーと喚きやがってよォー……」

春香「お、落ち着」

P「うっせえよ!!ボケが!!」 ドンッ

春香「キャ!」 ドテッ

千早「春香!」

P「ぁ……っ!」

千早「この……」 キッ

P「くそが……」

P「もうこねぇよ!」 ダッ

春香「あ……プロデューサーさん……!」

律子「もうあんなやつほっときなさい春香」

35: 2014/12/17(水) 18:28:02.72 ID:fQUCx9S60.net
P「はぁ……また無職か……」

P「まあしょうがねえよな……俺がこんな性格なのが悪いんだ……」

P「元々あの狸ジジイが変なこと行って連れていきやがったんだし……」

P「気にすることはねえな」

貴音「本当にそれで良いのですか?」

P「……!?」

36: 2014/12/17(水) 18:30:50.45 ID:fQUCx9S60.net
P「……あんた」

貴音「自分を変えたいのではなかったのですか?」

P「……なんでそんなこと知ってんだ」

貴音「……実は、あなた様が我が765プロにやってくるとじいやから聞いて知っていたのです」

P「じいや?」

貴音「……あなた様のお爺様の知り合いです」

P「……あのジジイか」

38: 2014/12/17(水) 18:35:55.82 ID:fQUCx9S60.net
P「テメェには関係ねぇよ。俺はもうプロデューサーじゃない。765プロになんて行かなかった」

貴音「……そうですか。いつまでも弱いままでいるのですね」

P「……黙れ」

貴音「他人を無意味に脅かし……それを止めることもできず」

P「黙れ……!」

貴音「くそがき、とはあなたの事ですよ」

P「黙れェェェ!!」 ガッ

貴音「……」

P「くそ……なんなんだよテメェは……馬鹿にしやがって……」

貴音「……はっ!」

P「!」

チョルルルルルルン

貴音「月の力で……あなた様の脳味噌を少し弄らせていただきましたよ」

貴音「これで大人の仲間入りです……ふふっ!」

P「お……おれはこんなところでなにをしていたんだ……」

39: 2014/12/17(水) 18:38:32.00 ID:fQUCx9S60.net
ガチャッ

伊織「!……あんたまた凝りもせず」

P「さっきはすまなかったぁぁぁぁぁ!!!」 ドゲーザ

皆「えっ」

P「いや、どうかしていたよ。ははは!真面目に働くからどうかここに置いていただきたい!」

社長「ど、どうしたんだねキミィ……」

P「あ、社長!迷惑をおかけして……すみませんでした!」

律子「な……なにがあったのかしら……」

響「怖いぞ……」

44: 2014/12/17(水) 18:41:40.70 ID:fQUCx9S60.net
この後、Pは必氏の働きで皆の信用を回復した。

律子とも呼び捨てを許されるほどに仲良くなり、小鳥やあずさとはたまに飲みに行くようになった。

Pは竜宮小町を除いた9人をあっという間にトップアイドルに導き、さらには献身的なサポートで竜宮小町すらも一気に同じステージへと引き込んだ。

こうして、芸能界に語り継がれる伝説のプロデューサーの武勇伝は築かれた……

45: 2014/12/17(水) 18:44:19.73 ID:fQUCx9S60.net
春香「プロデューサーさん……今度のライブが終わったら……大事な話があるんです……///」

美希「ハニー!見てくれてた!?ミキ、すっごいキラキラしてたの!」

千早「プロデューサー……私はプロデューサーのおかげで過去を乗り越え進む事ができました。感謝してもし足りないほどです……」

伊織「……いつも、ありがと……な、なんでもないわよっ!」

やよい「うっうー!ハイターッチ!イェイ!」

49: 2014/12/17(水) 18:47:15.25 ID:fQUCx9S60.net
これも全て、「プロデューサー」の手腕である……

貴音「ふふっ」

響「たかねー、どうしたんだー?」

貴音「何でもありませんよ、響……」

響「……なんか貴音、嬉しそうだな!」

貴音「分かりますか?」

響「好い事でもあったのか?」

貴音「ふふふ……『とっぷしぃくれっと』ですよ……」

貴音「ふふっ、ふふふっ!」


END

51: 2014/12/17(水) 18:50:56.32 ID:fQUCx9S60.net
貴音の笑い方って怖いよね

引用元: P「あぁ!?なんだこのクソガキ!」