【奈緒のお誕生日】


奈緒「ん、誕プレはよ」

横山「お前はほんまこういう時ばっかり妹やな！」

奈緒「車買ってくれ！」

横山「免許ないやろ。トミカでええか？」

奈緒「ええわけないやろ！」

【ヒザキン】


奈緒「なら、マンションでええわ」

横山「キャバ嬢か何かか」

奈緒「HIKAKINなみのマンションがええわ」

横山「俺が住みたいわ！」

奈緒「ヒザ厳しい人にはあの階は無理やろ」

【恋のバレンタイン戦線】


街のOL1「こちら、No.1。目標確認……今改札を出ました！」

街のOL2「こちら、No.2、同じく確認……！No.3応答せよ」

街のOL4「No.3が裏切りました！ホシに接近！」

街のOL1「頃しても構わん、阻止せよ。抜け駆けは氏」

街のOL2「待って、ホシが……女を連れているわ！あれは……！？」

街のOL4「データに寄るとあれは妹です」

【バレンタイン戦線最前】


伊吹「……今日はなんかやけに人に見られている気がする……」

翼「どうしたのお兄ちゃん？」

伊吹「いや、なんでもない」

翼「えへへ、なんかお兄ちゃんとこうやって事務所行くなんて久しぶり～」

伊吹「コラコラあんまりくっつくと危ないだろ？」

翼「やーだ。ずーっとくっついてる！」

【暗躍】


街のOL1「しかし、明日は何があるか分からない……！」

街のOL2「1日早いが、突撃するぞ！」

街のOL4「ま、待て！あれは……超危険、赤信号……！」

街のOL1「不味い撤退しろ！！サイドポニーだ！」

街のOL2「ぐわあああ！」

街のOL4「No.2！？こ、殺される……！殺される～！」

【戦いは既に始まっている】


ﾋﾟ-ﾎﾟ-ﾋﾟ-ﾎﾟ-


伊吹「今日はなんか街が騒がしいな……」

翼「気の所為だよ気の所為！」

伊吹「そうか？」

翼「それよりお兄ちゃん、明日はバレンタインだね！」

伊吹「ああ、そうだな」

翼「あまーい愛情たっぷりのチョコあーんしてあげるね！」

伊吹「そうか、楽しみにしてるよ」

【確定事項】


琴葉「恵美はプロデューサーにどんなチョコあげるの？」

恵美「え？あー、今年はどうしよっかなぁー」

恵美「だって兄貴は琴葉から貰うんでしょー？」

琴葉「ちょ、ま、まだ私があげるなんて言ってないじゃない！？」

【本命】


恵美「あげないの？」

琴葉「あげるけど……」

恵美「しかも本命」

琴葉「ま、まだ本命かどうかなんて決まってないんだからね！？」

恵美「ふーーーん？？」

琴葉「もうっ！ニヤニヤしない！」

【眼中に無い】


海美「お姉ちゃんってまさか……チョコ誰かにあげるの？？」

高坂「……？」

海美「誰にってそりゃあプロデューサーとか……いっぱいいるじゃん？」

高坂「……」

高坂「……」ﾌｯ

海美（お姉ちゃんが鼻で笑った！）

【陸もモテている】


陸「何故道を歩いただけで大量にチョコを投げつけられるんだろう……」

エレナ「坊や、甘いネ！」

エレナ「ここはそういう時代なのさ！」

陸「なん……ですって……！？そんな……」

陸「2019年代はチョコを人に投げつけても許される時代なのか！？」

エレナ「何言ってんだコイツ」

【イケメンはつらいよ】


伊吹「げぇっ！？なんだそのチョコは！？」

陸「実は道を歩いてただけなのに次々と渡されて……」

伊吹「馬鹿野郎！この近所のOL達は血に飢えた獣だと思え……！」

陸「ええ！？どうしてですか！？」

P（あいつら下手にイケメンなだけで大変そうだなぁ～氏ね）

【デンジャラスチョコ】


瑞希「私、ですか？」

百合子「うん、誰かにあげたりするのかなって」

瑞希「一応皆さんに満遍なく配るつもりでいます」

百合子「皆さんに、か。そっか。うんうん、それがいいよね！」

杏奈「手前は伊吹野郎にだけ愛液入のチョコあげるつもりなのにな？」

百合子「しないよそんなこと！！！」

【がっかり】


奈緒「いや、誰にもあげへんって。まあ、強いて言うなら
　　　いつも綺麗な顔面ありがとうって伊吹さんに渡すかなぁ」

エミリー「そうなんですね！？」

奈緒「ひなたは？」

ひなた「あたしもみんなに配るだけで男性には恥ずかしいから
　　　あげないかなぁ～」

奈緒「せやなぁ。おーい、そこのヒザナメクジ、なに肩落としてんねん」

【ハッピーバレンタイン】


琴葉「お口にあうかどうか……」

P「くれんの！？やったぜ！」

恵美「お口にあうに決まってるよねー！？」

P「え？ん？なんだその圧は……？まあ、そりゃあな？」

エレナ「お口どころか色んなとこにあうよね」

P「それは意味がわからん」
???

【義理チョコばかりの人】


朋花「はい、チョコどうぞ。義理です」

二階堂「うむ、ありがとう」

可憐「あの一応私からも」

千鶴「わたくしからは劇薬入ですけど、どうぞ」

二階堂「大胆な犯行予告だな」???

【環のチョコ】


環「おやぶーん！バレンタインなんだって！これあげる！」

P「どんぐりじゃん」

環「嬉しい？」

P「おう！環がくれるなら嬉しいな！」

環「食べて？」

P「それとこれとは話が別なんだよなぁ」???

【呆れちゃうわ】


恵美「ねぇ兄貴さー琴葉のやつなんか気付かない？」

P「ん？ん～？？」

恵美「まあ、開けて食べてみなよ」

P「おう」ｶﾞｻｺﾞｿ

P「ﾊｯ！？一見丁寧なラッピングで市販かと気づきにくいが……こいつは……
　　手作りじゃねーの！？！？」

P「わざわざ余りをこんな丁寧にしなくても……」

恵美「んも～、兄貴はほんっとに馬鹿だよなね～」???

【なね？】


P「琴葉ー！」

琴葉「あ、プロデューサー……」

P「全部食べた！美味かった！」

琴葉「小学生並の感想ですね」

P「ええー？チョコだった！」

琴葉「ふふ、もういいですよ。分かりましたから」

琴葉「プロデューサーはほんと、しょうがないですね」

P「なんだよ～」
???

【こっちはこっちで修羅場】


翼「はい、あーん」

伊吹「ん……。翼？」

翼「じゃあ次はこれっ！あーん」

伊吹「まて、翼。そんなに食べれないよ」

翼「口開けて？お口あーんして」

伊吹「翼聞いてる？」???

【商売繁盛】


陸「大変です伊吹さん！」

伊吹「な、もごもご……どうした！？」

陸「外に長蛇の列が形成されてます！」

伊吹「はぁ……？？」


～事務所前～


未来「1人500円で1個まで渡せるよー！
　　　１個は500ｇまでだよー！並んで並んでー！」

杏奈「君ぃ～困るなぁ～？チョコ以外はうちの
　　　伊吹野郎には渡せないんですぁなぁ～？？ま、この金塊は没収しときますァ～」???

【血のバレンタイン】


伊吹「あの馬鹿野郎ども……ちょっと行ってくる」

陸「待ってください！今伊吹さんか行くと更に騒ぎに……！」

伊吹「くそ……どうしたら……！」

翼「あの列並んでるの全員お兄ちゃん目当てなんだ……？ふーーーん？」

伊吹「おい、翼！？どこ行くんだ！？」

陸「ﾊｯ！？まさか……このバレンタインがきっかけで……
　　かの有名な血のバレンタイン事件が！？」
???

【MFOAのエース】


瑞希「ステイ、ステイです翼さん……」

翼「離してー！あそこに列をつくってるやつらを片っ端から
　　（ﾋﾟｰ）して（ﾋﾟｰ）するんだから！」

瑞希「おお……アイドルが言ってはいけないことを次々と……。
　　　腐ってもMFOAのメンバーでしたね」

伊吹「関している場合か！　翼を頼むぞ真壁！」???

【今日限定で末尾に変な文字化けか絵文字がついてるけど許して】


陸「ぼくが行きます！　伊吹さんは下がってて！」

伊吹「すまん……！」

陸「ただでさえ、伊吹さんが玄関に近づいただけで匂いで感づいている連中です！
　　外に出たら本当に大混乱を招きますよ！」

伊吹「……俺は一体どういう存在としてこの街に認知されているんだ」

???

【バレンタインというイベントにテンションの高いおーぷんに笑う】


陸「そこの君たち……確か伊吹さんの担当のアイドルだったね」

未来「誰だァ～？　てめぇはよぉ～」

杏奈「お～ん？　新しい種馬じゃねえか？　チン長何センチか測ってやんぞコラ」

陸「う、噂にたぐわぬ狂犬ぶり……。これがMFOAか……！」

未来「ここいらを牛耳ってんのはMFOAのリーダーである春日未来ちゃんなんだぞ？
　　　てめぇはそれを分かって口聞いてやがるんか？」

陸「なっ……！！？　貴様……！！　春日未来！？
　　春日未来なのか貴様！！」

未来「そう言ってんだろ。耳おかしーんかコラ」???

【そんなシリアスっぽい発言持ち込んでどうしたいんだい？】


陸（……なるほど。これがあの春日未来か……）

陸「伊吹さんが君たちには特別にご褒美をあげると言っていたので
　　今日のところはこの伊吹さん宛に持ってこられたプレゼント達を
　　金を貰って引き取るという悪どい商売をやめてくれ」

未来「げへへ、ご褒美だって！」

杏奈「片方のキンのタマ一個ずつくれるかもね！」

未来「うひょー！」

陸「あ、……行ってしまったか」

陸「とっさにご褒美とか言ってしまったが、大丈夫だろうか……」

陸「しかし、あれがこの時代の春日未来か……。
　　早く二階堂博士に合わなくては……」???

【高坂家】


海美（今日お姉ちゃんとずっと一緒に居たのに
　　　誰にもチョコあげなかった……）

海美「お姉ちゃん、好きな人いないの？」

高坂「！？」

高坂「……」

海美「そっか……お姉ちゃん、私と一緒に女子力アップすれば
　　　きっとモテるようになるよ！ね！？」

高坂「……」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

海美「何そんな首横に振ってんの？
　　　いいって気にしないで！？がんばろ！？ね！？」???