1: 2014/04/11(金) 19:30:06.40 ID:bKjvB2Wv0
のんびりと書いていきます

鷺沢文香「...ツンデレ?」

一応続編ですが読まなくても大丈夫だと思います

ツンはなし デレはあり

アイドルマスター シンデレラガールズ 鷺沢文香 ブライトメモリーズVer. 1/7 完成品フィギュア

3: 2014/04/11(金) 19:33:08.09 ID:bKjvB2Wv0
---女子寮 談話室---


文香「......」ペラッ

藍子「文香さん、お疲れ様です」

文香「...どうも」

藍子「最近暖かくなってきましたね」

文香「ええ...」

藍子「お茶淹れますけど、文香さんもどうですか?」

文香「...お願いします」

藍子「はい♪あと...」

文香「?」

藍子「その...本が逆さまですよ?」

文香「っ!!」ビクッ!

藍子「考え事でもしてたんですか?珍しいですね」

文香「い、いえ...」カアァァァァ

藍子「ふふっ、本で顔を隠さなくても大丈夫ですよ」

4: 2014/04/11(金) 19:43:18.72 ID:bKjvB2Wv0
文香「......」

ヘレン「文香、どうかしたの?」

文香「ヘレンさん...」

ヘレン「さっきからボーっとしているわ」

文香「そ、そうですか...」

ヘレン「そうよ、なんだか憂いを帯びている表情でね」

文香「すみません...」

ヘレン「なにか悩み事なの?言ってみなさい、世界で通用する解決法を教えてあげるわ」

文香「だ、大丈夫です...気を使っていただいて...ありがとうございます...」

ヘレン「そう、残念だわ、文香にはまだ世界の壁は高すぎる、ということかしら」

文香「...そ、そうかもしれません」

ヘレン「でも...なにかを心待ちにしているような感じね、今日の貴女は」


「撮影再開しまーす!」


ヘレン「休憩は終わりみたいね、さあ行くわよ文香!休憩後も世界レベルのパフォーマンスを見せるの!」

文香「は、はい...」

5: 2014/04/11(金) 21:02:06.24 ID:bKjvB2Wv0
文香「うーん....」

文香「ちょっと派手...かな...」

文香「でも...こういうのが好きかもしれないし...」

文香「あっ、だったらこっちの色も....」


コンコン ガチャッ


雪菜「失礼します文香さん、愛梨ちゃんがケーキ作ったから食べませんかぁ?」

文香「は、はい...あとで行きます..」

雪菜「わぁっ!素敵なお洋服ですねぇ、よく似合ってますよぉ!」

文香「ほ、本当ですか?」

雪菜「はい、よくお似合いですぅ♪」

文香「よかった...」

雪菜「もしかして...デートですかぁ?」

文香「えっ...」

雪菜「あれ?もしかして大当たり?」

文香「っ...///」カアァァァ

8: 2014/04/11(金) 22:18:32.01 ID:bKjvB2Wv0
雪菜「へぇ~、文香さんデートなんですかぁ...」

文香「.....///」コクリッ

雪菜「心配しないでください、誰にも言ったりしませんからぁ」

文香「ほ、本当ですか?」

雪菜「もちろんですよぉ、ちなみにいつなんですか?」

文香「あ、明日...です...」

雪菜「明日?じゃあ今デートの服を選んでたんですねぇ♪」

文香「はい...」

雪菜「ふふっ、がんばってくださいね!それじゃ一段落したらケーキ食べに来てくださいね」

文香「あ、あの...雪菜さん!」

雪菜「なんですかぁ?」

文香「その...実はですね...私、お化粧ってあんまりしたことなくて...」

文香「い、一応メイクの本も買ってきたんですけど...よくわからなくて...」

文香「お、教えて...もらえたら...」

雪菜「はぁい!いいですよぉ♪」

9: 2014/04/11(金) 22:31:35.00 ID:bKjvB2Wv0
------


雪菜「できましたぁ♪」

文香「あ、ありがとうございます...」

雪菜「文香さん肌とっても綺麗ですねぇ♪羨ましいですぅ」

文香「これで...いいんですか?」

雪菜「あんまりゴテゴテしたのは文香さんには似合いませんよぉ、これくらい薄くメイクするだけで十分です」

文香「はい...」

雪菜「あとは、もうひとつあれば完璧ですねぇ♪」

文香「もうひとつ...?」

雪菜「笑顔ですよぉ♪どんなに綺麗にメイクしたって、怖い顔してたんじゃ男の人は逃げて行っちゃいます」

雪菜「自信を持ってください、文香さんとっても綺麗ですぅ♪それにその服も似合ってますよぉ?」

文香「そ、そうでしょうか....」

雪菜「はぁい!私が保証します♪」

文香「笑顔...か...」

雪菜「ふふっ、明日が楽しみですねぇ♪」

10: 2014/04/11(金) 22:39:58.12 ID:bKjvB2Wv0
------


文香「これで準備は...大体いいかな...」

文香「明日は10時に待ち合わせ...」

文香「会ったら、まずなんて言おう...」

文香「お疲れ様です...じゃない...休みなんだから...」

文香「ま、待った?...なんて...」

文香「っっ...///」ジタバタ...

文香「こ、こういう時...恋愛小説とかだと...どうしてたかな?」

文香「ちょっと参考までに...読み直してみよう...」ペラッ


ペラッ ペラッ...


文香「なるほど...こういう方法も...」

文香「も、もう一冊念のために...」



---

------

12: 2014/04/11(金) 22:57:42.83 ID:bKjvB2Wv0
ピピピ...


文香「んっ...」

文香「あれ....寝てた...?」

文香「結局5冊も読んじゃった...」

文香「もう朝に...っ!!」


【09:40】


文香「いけない...寝坊っ!」ガタッ!

文香「あいたっ!」バタンッ!

文香「いたたた.....」

文香「は、早く準備しないと...」

13: 2014/04/11(金) 23:15:10.09 ID:bKjvB2Wv0
タッタッタ...


文香「Pさん!」

P「おっ、来たか文香」

文香「はぁ...はぁ...すみ...ません...」

P「いいよいいよ、大丈夫だって」

文香「はぁ...寝坊...しちゃって....30分も...」

P「気にしてないよ、平気だ」

文香「ゴメンなさい...ゴメンなさい...」

P「いいって、それより少し落ち着け、そんなに息が乱れてるじゃないか...」

文香「でも...」

P「ほら、髪もこんなに乱れてるぞ?」

文香「んっ...」

P「よし、綺麗になった」

文香「あ、ありがとうございます...」

14: 2014/04/11(金) 23:59:24.45 ID:bKjvB2Wv0
テクテク...


文香「本当にすみません...」

P「だからいいって、気にしてないよ」

文香「早く寝るつもりだったんですけど...」

文香「その...予習をしてたら...」

P「予習?なんだそれ?」

文香「いえ、なんでもないです...」

P「それより今日はどこか行きたいところはあるか?」

文香「...とりあえず、今日は本屋へ行きたいです、最近忙しくて行けていないので...」

P「なるほどな、じゃあそうしようか」

文香「はい...それで...あの...」

P「んっ?」

文香「て...て...手を...」ワキワキ...

15: 2014/04/12(土) 11:27:54.52 ID:/Bb7ul6f0
P「手?」

文香「あの...だから...」

P「手がどうかしたか?」

文香「その...」モジモジ

P「手が痛いのか?」

文香「うぅぅ....」

P「冗談だって、泣きそうな顔になってるぞ」

文香「なっ...も、もう!」

P「ほら、これでいいだろ?」ギュッ

文香「あっ...」

P「さあ行こうか」

文香「待ってください...」

P「んっ?」


ギュッ


文香「こ、これでお願いします...」

P「お、おう...わかったよ...」

P(指と指を絡ませてくるとは...)

16: 2014/04/12(土) 11:45:35.17 ID:/Bb7ul6f0
文香「ど、どうでしょう?」

P「なにがだ?」

文香「これ...デートっぽい...でしょうか?」

P「まあな、周りから見たら完全にデートだと思われてるだろうなぁ」

文香「...そうですか、まずはひとつめクリア...です...」

P「ひとつめ?」

文香「昨日、寝る前に恋愛小説を読んで...勉強したんです...」

P「ああ、だから遅れて...」

文香「すみません...」ズーン

P「ああ!いやだから気にしてないって!それで?」

文香「それで...今日のデートでいくつか目標を決めてきたんです...こういうことをしたいっていう...」

文香「ひとつめは...『誰が見ても恋人同士のデートと思われるようにする』です...」

P「なるほどな...ふたつめは?」

文香「それは...秘密...」

P「そっか、そういえば言い忘れてたけどその服似合ってるぞ?」

文香「は、はい...」

P「今日はメガネなんだな、いつもと違ってて新鮮だ」

文香「か、上条さんが...選んでくれて...」

文香(ふたつめは...『服を褒めてもらう』)

文香(...叶っちゃった...)

19: 2014/04/12(土) 12:06:26.01 ID:/Bb7ul6f0
------


P「ここが文香がよく来る書店か」

文香「はい、品揃えがよくて...」

P「全国規模の大きな書店とかには行かないのか?」

文香「まったく行かないわけではありませんが...私は...こういった小さなお店の方が...好きです...」

P「なるほどな」

文香「あっ、これなんかすごくいい本ですよ...」スッ

P「へぇ、外国人の作者か」

文香「お読みになった事は...ありますか?」

P「うーん、ないなぁ...」

文香「この作者はまだ20代の頃にこの作品を執筆しました、当時はあまり話題になりませんでしたが今日の文学史においては...」

P「ふむふむ」

文香「特にこのシーンが...あっ」

P「どうした?」

文香「すみません...あの...つまらないですよね...読んだことのない本の話をされても...」

P「そんなことないよ、熱っぽく語る文香は新鮮だしな、それに聞いてておもしろいよ」

文香「ほ、本当ですか?」

P「それで?そのシーンはどうなるんだ?」

文香「はい...主人公が愛する人のために自分の命を...」

20: 2014/04/12(土) 12:29:30.28 ID:/Bb7ul6f0
「おや、文香ちゃんかい?」

文香「あっ...ご無沙汰してます...」

P「知り合いか?」

文香「はい...このお店の店長さんです」

店長「最近は綺麗になったねぇ、テレビでよく見るよ」

文香「あ、ありがとうございます...///」カアァァァ

P「どうしたんだ?」

文香「その...知り合いに見られるのは...まだ恥ずかしくて...」

店長「忙しいだろうけどヒマがあったら来ておくれよ、珍しい本が入荷したら連絡するからねぇ」

文香「はい...ぜひ...」

店長「今日はひとりじゃないんだね、デートかい?」

文香「えっ、いや...ちが...じゃない...」

文香「そ、そうです....」ギュッ

店長「ああよかったねぇ、文香ちゃんにもついにいい人が現れたわけだ」

文香「は、はい...」

店長「今日は楽しんでおいで」

文香「そ、そうします...///」カアァァァァ

21: 2014/04/12(土) 12:30:20.51 ID:/Bb7ul6f0
「おや、文香ちゃんかい?」

文香「あっ...ご無沙汰してます...」

P「知り合いか?」

文香「はい...このお店の店長さんです」

店長「最近は綺麗になったねぇ、テレビでよく見るよ」

文香「あ、ありがとうございます...///」カアァァァ

P「どうしたんだ?」

文香「その...知り合いに見られるのは...まだ恥ずかしくて...」

店長「忙しいだろうけどヒマがあったら来ておくれよ、珍しい本が入荷したら連絡するからねぇ」

文香「はい...ぜひ...」

店長「今日はひとりじゃないんだね、デートかい?」

文香「えっ、いや...ちが...じゃない...」

文香「そ、そうです....」ギュッ

店長「ああよかったねぇ、文香ちゃんにもついにいい人が現れたわけだ」

文香「は、はい...」

店長「今日は楽しんでおいで」

文香「そ、そうします...///」カアァァァァ

22: 2014/04/12(土) 12:30:59.02 ID:/Bb7ul6f0
二重投稿しちゃった.... >>21はなしで

23: 2014/04/12(土) 13:43:45.62 ID:/Bb7ul6f0
------


P「いい人そうだったな、あの店長」

文香「はい...よくお世話になっています...」

P「文香のことも応援してくれてるみたいだな」

文香「嬉しいです...少し恥ずかしいですけど...」

P「がんばろうな、文香」

文香「はい...」

P「ところでもう昼だな、お腹空かないか?」

文香「そんなには...」クゥゥ...

文香「あっ...」

P「やっぱり空いてたのか」

文香「うぅぅ...」カアァァァァ

P「どこか食べたいところあるか?なんでもいいぞ?」

文香「なんでもですか...」

P「ああ、文香が食べたいならどこでも...」

文香「じゃあ...前から行ってみたかったところがあるんですけど...」

P「へぇ、どこだ?」

24: 2014/04/12(土) 15:27:50.06 ID:/Bb7ul6f0
------


「いらっしゃいませー、何名様ですかー?」

P「ふたりで」

「はい、お二人様ご案内でー!こちらの席へどうぞー!」



P「ラーメン屋なんかでいいのか?」

文香「はい...」

P「もっといいところでも...」

文香「ここ...一度来てみたかったんです...」

P「そうなのか?まあ確かに美味しいって評判だけどな」

文香「大学で...このお店が美味しいって会話を聞いて....入ろうとしたんですけど...」

文香「その...ひとりだとなかなか...」

P「なるほどな、じゃあ今日は念願が叶ったわけだ」

文香「はい...だから嬉しいです...」

27: 2014/04/12(土) 16:50:13.86 ID:/Bb7ul6f0
「お待たせしましたー、塩ラーメン麺少なめのお客様?」

文香「あっ、私です...」

「はいどうぞ、味噌チャーシューのお客様?」

P「俺です」

「どうぞ、ではごゆっくりー」

P「よし、それじゃ食べるか」パキッ

文香「はい...」パキッ


P・文香「いただきます」


ズルズル...


P「んんっ、美味しいな」

文香「んぐっ...はい...」チュルチュル...

P「文香は塩が好きなのか?」

文香「わりと好きな方です....ふぅー...ふぅー...」

28: 2014/04/12(土) 17:04:24.48 ID:/Bb7ul6f0
P「.....」

文香「ちゅるちゅる....」

P「.....」ジーッ

文香「あの...なにか?」

P「いや、なんだかラーメン食べてる文香が色っぽいと思ってさ」

文香「色っぽい?」

P「食べる時にさ、髪をかきあげるだろ?なんかグッとくるっていうか...」

文香「....そういうものなんですか?」

P「そういうものなのだよ」


文香(なんだかよくわからないけど....)

文香(Pさんが喜んでくれるのなら...それでいいかな)


チュルチュル...


文香(美味しい...)

29: 2014/04/12(土) 17:19:08.07 ID:/Bb7ul6f0
P「美味いな...」

文香「Pさんは...来た事あるんですか?」

P「2、3回くらいかな、友達といっしょに来た事あるけど...」

文香「友達と...ですか...」

P「でも、アイドルといっしょに来たのは文香が初めてだぞ?」

文香「そ、そうですか...」

P「ああ、そうだよ」

文香(私が初めて...か...)

文香(....ふふっ♪)

P「どうした?」

文香「いえ、なんでも...」

30: 2014/04/12(土) 17:27:45.48 ID:/Bb7ul6f0
P「ずるずる...」

文香「....」ジーッ

P「んっ、どうかしたか?」モグモグ

文香「いえ、味噌も美味しそうだなと...」

P「結構イケるぞ、食べてみるか?」

文香「...いいんですか?」

P「いいぞ、ほら」

文香「は、はい...あの...」

P「んっ?」

文香「ど、どうせならなんですけど...」


文香「あ、あーん...」


P「えっ...」

文香「だ、ダメですか?」

P「いや、むしろ俺の方がしていいのかって聞きたいんだけど...」

文香「お、お願いします...」

P「わ、わかったよ...」

文香「それじゃ...あーん...」


パクッ チュルルルル....


P「どうだ?」

文香「お、美味しいでふ...」

31: 2014/04/12(土) 17:34:13.21 ID:/Bb7ul6f0
P「そっか、口に合ってよかったよ」

文香「あの...Pさん、塩も...食べてみませんか?」

P「ああ、文香がいいんならもらおうかな」

文香「じゃあ...あーんしてください...」

P「お、俺がか?」

文香「はい...食べさせてもらったので...お返しです...」

P「ひょっとして...これも今日の目標だったりする?」

文香「...はい」

P「まあ...なんでもいいか」

文香「そうです...細かい事は気にしないで....あーん...」

P「あーん...」


パクッ


文香「どう...ですか?」

P「うん、美味しいよ」

文香「よかった...」

P「今度は俺のを食べろよ、ほらチャーシューも美味しいぞ?あーんしろ」

文香「あーん...はむっ...」

P「美味しいだろ?」

文香「んぐんぐ...はい...じゃあ次は私が...」


文香「あーん....」

34: 2014/04/12(土) 20:07:58.12 ID:/Bb7ul6f0
「ありがとうございましたー」


P「ふぅ、食べたなぁ...」

文香「はい...お腹いっぱいです...」

P「結局最後はお互いのラーメンを食べさせあってばっかりだったな」

文香「そう...ですね...」


文香(今のは...だいぶ...恋人っぽかったかな...?)

文香(Pさんとふたりで....食べさせ合うなんて...)

文香(冷静になってみると...周りからはすごく...バカップルみたいに思われたんじゃ...///)カアァァァ

「...か」

文香(で、でも...Pさんも嫌がってなかったし...)

文香(今度はもっと...)

P「文香」

文香「は、はい!」

P「大丈夫か?なんだかボーっとしてたけど...」

文香「い、いえ...なんでも...」

P「これからどうする?また書店巡りでもするか?」

文香「うーん...どうしようかな...」

P「文香がイヤじゃなかったらさ、ちょっと連れて行きたいところがあるんだ」

文香「連れて行きたいところ?」

P「ああ、猫とか好きか?」

文香「まあ...嫌いではないですけど...」

35: 2014/04/12(土) 20:43:57.95 ID:/Bb7ul6f0
------


ニャー ニャー♪


文香「わぁ...」

P「文香は初めてか?猫カフェに来るの」

文香「はい...話には聞いたことがありましたが...」

P「ここは猫に触ったりしてもいいらしいぞ」

「にゃー」スリスリ

P「ほら一匹寄ってきた、文香の事を気にいったみたいだ」

文香「えっと...どうすれば...」

P「抱いてみろよ、多分大丈夫だと思うから」

文香「じ、じゃあ...」ヒョイ

「にゃん♪」

文香「カワイイ...」

P「撫でてみたらどうだ?」

文香「はい...」ナデナデ

「ふみゃーん...」ゴロゴロ

文香「ふふっ♪」

36: 2014/04/12(土) 20:51:35.28 ID:/Bb7ul6f0
P「気に入ったか?」

文香「はい...」ナデナデ

「にゃー♪」

文香「Pさんは...こういうところによく来るんですか?」

P「いや、実はほとんどないんだよ...特にひとりで来た事は一度もない...」

文香「ひとりで...?」

P「この前、仕事の帰りにみくに付き合ってきたんだ、あいつ強引でさ...」

文香「みくちゃんと...」

P「ああ、やっぱり男が一人でこういうところに入るのは抵抗があってな、みくがいなかったら多分...」

文香「.....」

P「文香?」

文香「...え、えい!」ピトッ

P「むぐっ....」

文香「で、デートなんですから....他の女の人の話をするのは....ダメ...です」

P「んんっ...」

文香「今は....私だけの...Pさんなんです...から...///」カアァァァァ

40: 2014/04/12(土) 22:11:04.47 ID:/Bb7ul6f0
P「...顔が真っ赤だぞ?」

文香「うっ...///」

P「それも今日やりたかった事、か?」

文香「は、はい...昨日読んだ恋愛小説の中で...ヒロインがやってて...」

P「なるほどな...」

文香「や、やっぱり似合いません...か?」

P「いや、すごく可愛いぞ」ナデナデ

文香「んっ...」

P「悪かったよ文香、もう他の子の話はしない」

文香「.....はい」

「にゃ?」

文香「なんでもないの...」ナデナデ

「ん~、にゃっ!」ピョンッ

文香「えっ...ひゃあっ!」

P「あっ、こいつ!」

文香「む、胸元から...服の中に...」

41: 2014/04/12(土) 22:22:41.36 ID:/Bb7ul6f0
「みゃ~ん!」

文香「だ、ダメ...出てきて....」

P「文香、大丈夫か?」

文香「んっ...あっ...」

「にゃっ?」

文香「だ、ダメ...そんなところ舐めちゃ...」

P「ふ、文香...」

文香「ぴ、Pさん...この子、取ってください...」

P「と、取ってって言われても...」

文香「い、今...私の胸のところに...」

P「む、胸?」

文香「は、はやくぅ...」

P「え、えーっと...」

「にゃ!」

P「こ、この膨らんだところだな!」

P「こら、出て来い!」


ムニュッ!


文香「んんっ!」

44: 2014/04/12(土) 22:37:30.11 ID:/Bb7ul6f0
「にゃあっ!」

P「あっ、出てきた!」

「にゃーん♪」テッテッテ...

P「ふぅ...大丈夫か文香?」

文香「はい...ありがとうございます...」

P「まったく...スケベな猫...だっ!?」ムニュッ♪

文香「あっ....」

P「ふ、文香!これは猫をだな...」


モミッ!


文香「ひ...ひ...」


文香「ひゃあああっ!」バシーンッ!


P「いてえっ!」

文香「はっ!ゴメンなさい...つい...」

P「だ、大丈夫だ...俺の方こそ悪かった...」

「お客様!どうかなさいましたか?」

P「いえ、大丈夫です...なんでもないです...」

文香「ゴメンなさい...ゴメンなさい...」ペコリ ペコリ

45: 2014/04/12(土) 22:52:31.43 ID:/Bb7ul6f0
------


文香「...大丈夫ですか?」

P「ああ、もう大丈夫だよ」

文香「本当にすみません...」

P「いいって、それよりなかなか力強いビンタだったぞ、レッスンの成果かな?」

文香「もう...Pさんったら...」

P「おっ、もう夕方か、早いな...」

文香「そうですね...今日は...あっという間に時間が経ってしまいました...」

P「どうだった今日は?」

文香「すごく楽しかったです...ただ、Pさんにいっぱい迷惑を...」

P「迷惑だなんて思ってないさ」

文香「でも...待ち合わせに遅れちゃったり...」

P「別に気にしてないよ、待つのも結構楽しいもんだぞ?」

文香「それに...さっきの...」

P「あ、あれは俺も悪かったんだって...」

P「それに悪いことばかりじゃないぞ...すごく柔らかくて...」

文香「わ、忘れてください!」

46: 2014/04/12(土) 23:01:06.40 ID:/Bb7ul6f0
P「でもあの感触は...なかなか忘れられそうも...」

文香「だ、ダメです!忘れてください!忘れてください!」ポカポカ...

P「わ、わかったわかった...」

文香「...本当に恥ずかしかったんですから...」

P「ああ、ゴメン...」

文香「Pさんじゃなかったら...二度と口も聞かないと思います...」

P「俺は聞いてくれるのか?」

文香「...特別です」

P「そっか...」

文香「はい...」



P「......」

文香「.....」



P「文香」

文香「はい?」

P「座ろうか、ベンチ」

文香「ええ...」

47: 2014/04/12(土) 23:10:59.98 ID:/Bb7ul6f0
P「だいぶ暖かくなってきたな...」

文香「そうですね...」


P「....」

文香「....」


文香「もう少し...そっちに寄ってもいいですか?」

P「ああ...」


ピトッ


P「....文香」

文香「...はい?」

P「メガネ...外してもいいか?」

文香「...私のですか?」

P「ああ、ダメか?」

文香「いえ...どうぞ」


スッ


文香「んっ...」

48: 2014/04/12(土) 23:18:14.81 ID:/Bb7ul6f0
P「やっぱり綺麗だな...文香の眼...」

文香「いえ...そんなことは...」

P「なんだか吸いこまれそうになるよ...」

文香「Pさん...」

P「最初の頃は目も合わせてくれなかったけど、今じゃだいぶ成長したな」

文香「Pさんだけです...」

P「えっ?」

文香「こんなに近くで...眼を合わせられるのは...Pさんだけです...」

P「そうか...」

文香「はい...」

P「文香、ひとつ聞いてもいいか?」

文香「...なんですか?」

P「今日のデートで、文香はいくつか目標を決めてただろ?」

文香「ええ....」

P「今日で全部達成できたのか?」

文香「まだ....ひとつ残ってます...」

P「ひとつか...」

文香「はい...一番大事な目標です...」

49: 2014/04/12(土) 23:24:57.99 ID:/Bb7ul6f0
P「当ててみてもいいか?どんな目標か」

文香「...どうぞ」


チュッ


P「どうだ?」

文香「...半分だけ正解です」

P「半分?」

文香「はい...まだちょっと足りません...」

P「それなら...」


チュッ チュッ


P「これならどうだ?」

文香「....惜しいですけど、違います...」

P「じゃあどうすれば...」

文香「こうです...」チュッ

P「んんっ....」

文香「ちゅっ...ちゅうううう...んぅ...」

P「文香...」ギュッ

文香「んっ...Pさん...」ギュッ

52: 2014/04/12(土) 23:38:18.52 ID:/Bb7ul6f0
P「ちゅっ....」

文香「んんっ...んむっ...あふっ...」

P「文香...」

文香「Pさん...好き...」

P「俺もだ...」

文香「んっ...もっと...もっと言ってくらひゃい...」

P「文香...好きだよ...」

文香「んぅ...」

P「愛してる...」

文香「んっ!...んんっ....」

P「んむぅ....ぷはっ...」

文香「はぁ...はぁ...」

P「文香は時々...すごく大胆になるな」

文香「...そうですか?」

P「もし今、誰かが俺たちの前を通ってたらどうするつもりだったんだ?」

文香「そ、それは...」

P「ここは公園だぞ?もし誰かに見られたら....」

文香「うぅぅ...///」カアァァァ

P「冗談だよ、ここはこの時間なら滅多に人は通らない」ナデナデ



P「だから...もう少しできるぞ?」

文香「Pさん...」

P「どうする?」

文香「...もっと」



文香「もっとしてください...」

53: 2014/04/13(日) 00:47:29.85 ID:QmRF/ROO0
------


P「じゃあ、今日はこれで...」

文香「はい...」

P「明日もがんばろうな」

文香「大丈夫です...今日一日で...元気になりましたから...」

P「そっか...ならよかった」

文香「Pさん...気をつけて帰ってくださいね?」

P「わかってるって、ありがとな文香」ナデナデ

文香「いえ...」

P「今日の文香はとっても可愛いかったな...」

文香「そうでしょうか...」

P「ああ、いつも以上に可愛くて...いつも以上に魅力的だったよ」

P「特に...」

文香「特に?」

P「事務所に入った頃と比べて....よく笑うようになったな」

文香「笑う...」

P「やっぱり笑ってる方が可愛いと思うぞ、文香は」

文香「....ありがとうございます」

54: 2014/04/13(日) 00:50:59.71 ID:QmRF/ROO0
P「それじゃ俺は帰るからな、明日は寝坊するなよ?」

文香「ふふっ、大丈夫です...」

P「じゃあな、おやすみ」

文香「あっ...」

P「なんだ?」

文香「その...お別れの...」

P「しょうがないな...」


チュッ


文香「んっ...」

P「おやすみ...」

文香「おやすみなさい...」

56: 2014/04/13(日) 01:02:10.79 ID:QmRF/ROO0
文香「はぁ...」


文香(まだ...唇に余韻が残ってる...)

文香(今日...眠れるかな...)

文香(本当に...夢みたい...)


コンコン


文香「どうぞ...」


ガチャッ


雪菜「失礼します文香さぁん♪」

文香「あっ、雪菜さん...昨日はどうも...」

雪菜「いえ、いいんですよぉ...それより、どうでしたぁ?」

文香「え、ええ...すごく楽しかったです...」

雪菜「よかったぁ♪それで?キスとかもしちゃったんですかぁ?」

文香「えっ...その...///」カアァァァァ

雪菜「んふふ、なるほどぉ♪」

57: 2014/04/13(日) 01:07:40.10 ID:QmRF/ROO0
文香「あ、あの...この事は...」

雪菜「わかってます、誰にもしゃべったりしませんよぉ♪」

文香「お願いします...」

雪菜「お化粧、効果ありました?」

文香「ええ...すごく...」

文香「でも...それ以上に....雪菜さんの言ったとおり...笑顔が大事なんですね...」

雪菜「そうですよぉ、笑顔が一番男の人のハートをつかんじゃうんですぅ!」

文香「そうですね...」

雪菜「ふふっ、今度のデートの時までにいろんなお化粧教えてあげますねぇ♪」

文香「はい...よろしくお願いします...」

雪菜「今夜は、今日のデートを思い出しながら寝るといいかもしれませんねぇ、それじゃおやすみなさい♪」

文香「おやすみなさい...」


バタン


文香「今日のデートを思い出しながら...」


P『文香...好きだよ...愛してる...』


文香「っっ...///」カアァァァ

文香「っ~~!!!」ジタバタジタバタ...


文香「ね、眠れるかな...本当に...」

文香「Pさん...」





文香「次は...どこに行きましょうか...」




おわり

58: 2014/04/13(日) 01:11:06.83 ID:QmRF/ROO0
駄文失礼しました~
文香マジ女神 文香可愛いよ
中間発表の勢いを持続できるかどうか注目してます
どうなるかな本当に...
目が離せません
ではまた~

60: 2014/04/13(日) 01:14:45.99 ID:M/FV9Ssb0
おつ
これは恐ろしすぎる文香のステマ…

66: 2014/04/19(土) 09:22:40.19 ID:6Ye91T12o

引用元: 鷺沢文香「デート...」