1: 2017/10/23(月) 18:09:10.880 ID:GR9SVG2T0.net
勇者「あれ?俺必要なくね?」

魔法使い「はあ??」

勇者「おれ要らなくね?」

賢者「なにを言ってるんですかもう!」

戦士「そうだぞ!」

魔法使い「勇者あってこその私たちだって」

勇者「‥‥じゃあ聞くけどさ?」

勇者「俺の良いところってなに?」

賢者「えーと、やさしい?」

魔法使い「顔が平均より上」

戦士「えーと!えーと!」

勇者「ほら!ふわふわしてんじゃん!」

賢者「まぁ、回復魔法は私の方が遥かに上ですし‥‥」

魔法使い「攻撃魔法やデバフも私の方がすさまじいし‥‥」

戦士「火力と耐久力は俺の方があるな」

勇者「ぐぬぬ‥‥」

勇者「あ!スピード!スピードなら!」

盗賊「ちょっと、馬車待機だからって忘れられたら困るっす」

盗賊「馬車の運転が狂っちまうっすよ?」

盗賊「あ、そんなこんなで馬術もオイラっすね」

2: 2017/10/23(月) 18:09:58.180 ID:GR9SVG2T0.net
勇者「‥‥おれいる?」

「「「「いる」」」」

勇者「なんで?」

魔法使い「確かに勇者は尖った性能はないな‥‥」

賢者「そうですね」

戦士「あ!性格がやさしい!」

魔法使い「それはさっき言った」

賢者「勇者様はバランスが良いことが取り柄ですよ」

勇者「バランスね‥‥」

盗賊「あ、モンスターっす。お願いしまっす」

ドラゴンが3体現れた

「ガァァァァァ」

勇者「ふ、汚名返上と行くか!!」

勇者の攻撃 61のダメージ

戦士「はぁぁぁ!」

戦士の攻撃 250のダメージ

ドラゴンA は倒された

ドラゴンBの攻撃 勇者は43のダメージを受けた

勇者「くっ!」

賢者の回復魔法 パーティーは全回復した

魔法使いの爆発魔法 全体に356のダメージ

ドラゴン達を やっつけた

勇者「ねぇ、おれいる?」

賢者「はい」

戦士「もちろんだ」

魔法使い「」

勇者「あれ?魔法使いどうしたの?喋れない魔法かけられたの?そうだよね?」

魔法使い「まぁ、人それぞれじゃない?」

勇者「もういいや、魔王討伐の旅やめる」

「「「おいいい!まて勇者ぁぁぁぁ!!」」」
タッタッタッタッ

3: 2017/10/23(月) 18:10:22.285 ID:GR9SVG2T0.net
魔法使い「まって勇者」ガシッ

勇者「ま、魔法使い!!」

勇者「追ってきてくれるのか!?」ウルウル

魔法使い「宿代!」

勇者「‥‥」

魔法使い「共用の財布もってどこ行くのよ、戻りなさい!」

勇者「あ、あぁ、すまん」

~~宿

勇者一向「zzzZZ」

勇者「あーあ、俺ってなんのために生きてるんだろう‥‥」

勇者「そういえばはじめの仲間は戦士だったなぁ‥‥」

~~回想

戦士「俺の村を救ってくれてありがとう」

勇者「まぁ、敵スライムばっかりだけどね」

勇者(こいつの筋肉‥‥かなりのものだな‥‥)

勇者「そうだ、うちは火力が足りないんだ、出きれば仲間になってくれないか?」

戦士「あぁ、いいぞ!」

~~

勇者「まさかこんなにも強くなるなんてな‥‥」

勇者「あとは‥‥魔法使いか」

4: 2017/10/23(月) 18:10:47.828 ID:GR9SVG2T0.net
~~

魔法使い「よくも師匠をおおおお!!」

魔物「はっはっはっ!貴様も氏ぬか!?」

勇者「まて!」

魔物「誰だ貴様!?」

勇者「通りすがりの勇者さ‥‥」

戦士「と戦士だ!」

魔法使い「下がってなさい!こいつは私が!」

勇者「いいや、女の子1人に魔物と戦わせるなんて勇者以前に‥‥」

勇者「男として廃るぜ!!いけ!戦士!」

戦士「はぁ!!!」

ズバァッ

魔物「ぐっ!なんて力だ!」

魔法使い「す、隙あり!」

ドドドーン

魔物「ま、魔法か!?」

勇者「いまだ!食らえ勇者の一撃!」

ドシャア

魔物「ぐわああああ」

魔法使い「助かったよ‥‥」

勇者「いや、俺だけの力じゃ無理だった‥‥」

勇者「お前すごい魔法の素質だな‥‥仲間にならないか?」

~~

5: 2017/10/23(月) 18:11:28.242 ID:GR9SVG2T0.net
勇者「俺って案外タイミングが良いだけかもなー」

勇者「いや、俺の能力って案外人を見る目かも知れないな」

勇者「強い仲間が揃ってるし‥‥」

勇者「いやいや、だとして勇者の能力が人をみる目ってなんなんだよ!」

魔法使い「勇者うるさい!!!」

勇者「すいません!」

勇者「勇者形無し‥‥」

~~次の日

勇者「朝だぞーみんな起きろ」

戦士「ふぁぁあ、もうそんな時間か」

賢者「お早うございます、勇者様‥‥」

勇者「おはよう」

勇者「おい、魔法使い!!はやく起きなさい!」

魔法使い「にゃー!あと一時間!」

勇者「宿に迷惑がかかるだろ!朝飯もできてるらしいから一階に降りるぞ!」

勇者「ほおら!」ガバッ

魔法使い「ねむー‥‥」

戦士「よし、行くか‥‥」

勇者「戦士!兜わすれてる!!」

戦士「お、おう」

6: 2017/10/23(月) 18:11:48.941 ID:GR9SVG2T0.net
勇者「賢者、ヘアブラシ鏡台にあるぞ」

賢者「え、えぇ‥‥ありました」

魔法使い「うー」

勇者「ほら顔洗え魔法使い!いくぞ」ズリズリ

賢者「なんというか‥‥おせっk」

戦士「面倒見がいい!」

賢者「取り柄ですかね」

戦士「もちろんだ!」

~~

戦士「ふー!食ったくった!」

賢者「では西の森に行って伝説の指輪を見つけましょう」

魔法使い「そうだな!」

魔法使い「あれ?勇者は?」

戦士「宿のフロントと話してるぞ」

魔法使い「はぁ?」

勇者「えぇ!朝食美味しかったです、どうも」

フロント「有難うございます!ぜひまた来てくださいね」

勇者「もちろん!では!」

フロント「いってらっしゃいませ~~」

7: 2017/10/23(月) 18:12:09.524 ID:GR9SVG2T0.net
魔法使い「マメっつうか異常だな‥‥あいつ」

戦士「そうか?俺は好きだぞ」

賢者「次来たときのサービスが上がって良いと思いますよ」

魔法使い「そんなもんかねぇ」

戦士「冒険と宿は切っても切り離せないからなぁ」

勇者「さぁいくぞ!!」

魔法使い「勇者まちなんだよ!」

勇者「あ、そうなの、ごめん」

勇者「あ!盗賊!馬車当番すまんな、朝食にサンドイッチ作って貰ったから食べてくれ」

盗賊「ありがとうっす!」

魔法使い「‥‥おかんか」

~~

8: 2017/10/23(月) 18:12:41.012 ID:GR9SVG2T0.net
~~

盗賊「着いたっすよ」

勇者「ここが誘いの洞窟か‥‥」

盗賊「こっからは馬車は無理なんで待ってるっす」

勇者「いつもわるいな」

盗賊「気楽でいいっすよ」

戦士(気遣いができる‥‥)

賢者(気遣いができる‥‥)

魔法使い「はやくいこうぜ」

9: 2017/10/23(月) 18:13:12.344 ID:GR9SVG2T0.net
~~洞窟内

魔法使い「あ、宝箱だ!ラッキー!」

勇者「まて魔法使い!」

魔法使い「え?」

勇者「ミミックか罠があるかも知れないだろ!」

魔法使い「細かいな!開ければわかるだろ!」

勇者「お前ってやつは‥‥」

勇者「まずはその辺の石を投げ当てるんだよ」

ビュン ガツン

勇者「よし、罠は‥‥」カチャカチャ

賢者「戦士さん‥‥これも」

戦士「うむ、几帳面でマメだ、思慮深い」

魔法使い「そうか?疑り深いだけだろ」

魔法使い「勇者の取り柄じゃねーし」

勇者「お、どくばりだな」

勇者「まずここを固定して、ワイヤーを切ってから、どくばりを解除と‥‥」

11: 2017/10/23(月) 18:14:15.277 ID:GR9SVG2T0.net
戦士「わりと器用だ!」

魔法使い「それも盗賊には負けてるけどな‥‥」

賢者「いいじゃないですか、取り柄で」

勇者「中身は千ゴールドか!」

魔法使い「1人250ゴールドか!」

勇者「200ゴールド!!」

魔法使い「はぁ?」

賢者「盗賊さん‥‥」

魔法使い「あ、そうか‥‥」

戦士「仲間思いだ」

魔法使い「うーん‥‥細かい」

魔法使い「みんなで飯食ったとき1ゴールド単位で払うタイプだぞあれ」

戦士「いや、一緒にランチいくけど端数払ってくれるぞ」

魔法使い「まじかよ」

賢者「わりと太っ腹‥‥取り柄?」

戦士「取り柄だな」

魔法使い「まぁ‥‥て、それいうほど勇者の取り柄か!?」

賢者「人として?」

魔法使い「人柄だけかあいつは!」

勇者「どうした?はやくいこう」

「「「あぁ‥すいません」」」

12: 2017/10/23(月) 18:14:38.765 ID:GR9SVG2T0.net
勇者「でたな!誘いのガーディアン!!」

ガーディアン「グゴゴ、タカラ、マモル」

勇者「食らえ!光の一閃!!」

勇者の攻撃 125ダメージ

戦士「正拳突き!」

戦士の攻撃 255ダメージ

魔法使い「ばくは」

魔法使いの攻撃 557ダメージ

賢者「スピードアップです!」

パーティーのスピードが上がった

ガーディアン「ゴオオオ!」

ガーディアンの攻撃 は あたらない!

戦士の攻撃 会心の一撃!763ダメージ

ガーディアンは崩れ落ちた

勇者「いやぁ!なかなか強かったけどレベルあげてるから余裕だね」

賢者「私が言うのもなんだけど‥‥」

魔法使い「やっぱり」

戦士「戦いでは‥‥」

(((空気なんだよなぁ‥‥)))

勇者「どうかしたか?」

13: 2017/10/23(月) 18:15:03.772 ID:GR9SVG2T0.net
~~

盗賊「早かったっすね‥‥」

勇者「なんか、やっぱり俺いらない気がする」

魔法使い(やばい、自覚してた)

賢者「そ、そんな事ないですよ!」

戦士「そうだぞ!良いとこいっぱいあったぞ!」あせあせ

勇者「たとえば?」

戦士「ほら!新技!あのー、光のきらめきみたいな!?」

勇者「でも初期に覚えた戦士の正拳突きに負けてるし」

勇者「しかも光の一閃だし‥‥光の煌めきの方が漢字てきにかっこよかったし‥‥」

賢者「ほら!なんかエフェクトもキラキラしててかっこよかったですよ!」

勇者「俺は剣なのに素手にダメージ負けるて‥‥エフェクト文だと伝わらないし‥‥」

魔法使い(めんどくさ!!)

賢者「めんどくさい‥‥」

戦士(めんどくさいぞ!)

盗賊「ひとり声にでてるっす‥‥」

勇者「もういいや、実家かえる‥‥」

14: 2017/10/23(月) 18:15:21.816 ID:GR9SVG2T0.net
魔法使い「ま、まって!伝説の指輪手に入ったしこれ勇者が着けていいから!!」

勇者「まじで!?やったぜ!」

賢者「それでいいんですかねぇ」

戦士「立ち直りが早い!」

魔法使い「取り柄か‥‥」

勇者「~♪」

勇者「おお!これMP自動回復だ!」

勇者「スゲー!スゲー!」

魔法使い「感受性豊かか!!」

戦士「いや、すごいじゃないか!いいよなそういうの!」

賢者「はぁ‥‥」

魔法使い「男ってそういうの好きよね、すごいけど」

盗賊「マジっすか!?」

戦士「みろ!この輝き!」

勇者「きれーい!」

16: 2017/10/23(月) 18:15:54.808 ID:GR9SVG2T0.net
~~野宿

勇者「遅くなったし野宿だな」

魔法使い「まぁ、しかたないかぁ‥‥」

賢者「じゃあ、私は夕飯を」

勇者「あ、いいのいいの、賢者は座ってて」

勇者「冒険でみんな疲れたろうしさ‥‥」

賢者「あ、じゃ、じゃあはい」スッ

魔法使い「くー、疲れたー」

勇者「あ!近くに魔物がいない聖なる湖あったから女子は水浴びてきなー」

魔法使い「まじか?ラッキー!いこうぜ賢者」

賢者「え?いいんですか?」

勇者「その間に食事の準備は終わらせとくよ」

戦士「俺も手伝うか?」

勇者「戦士は鎧の紐ほつれてきてるから直してなさい」

勇者「あ、盗賊は水汲んできて」

盗賊「オッケーっす」

魔法使い「手際よすぎぃ!」

賢者「スキルで女子力って項目があったらカンストしてますよ‥あれは‥」

17: 2017/10/23(月) 18:16:19.545 ID:GR9SVG2T0.net
勇者「あ、戦士、飲み物は炭酸と水しかないけど」

戦士「あ、水でたのむぜ」

勇者「氷結!」パキパキ

勇者「氷入れたからちょっと混ぜると冷えるよ」

戦士「おー、気が利くな、サンキュー」

勇者「ふ、氷魔法はパーティーで俺しか覚えてないからな!」

盗賊(ドリンクとかの氷製造しかしてないけどね‥‥)

~~そのころ湖

賢者「あ!氷魔法できた!」

魔法使い「よかったじゃーん!」

18: 2017/10/23(月) 18:16:41.457 ID:GR9SVG2T0.net
~~

勇者「さぁ、おかわりもあるぞー!」

魔法使い「ひょー!うまそう!」

勇者「あ!みんな頂きますしてからだぞ!」

「「「「頂きまーす」」」」

魔法使い「あいかわらず細かいなぁ‥‥」

勇者「うーんやっぱり美味しいな‥‥この肉‥‥」

賢者「んー!ほんと!なんの肉ですか?」

勇者「ゴルゴン猪だよ」

賢者「えぇ!あんな臭い肉をよくこんなに‥‥」

勇者「ちょうど洞窟にハーブや香辛料があったからね、臭みを消してスパイシーに焼き上げてみた」

戦士「暗いのによく見つけたな!」

勇者「昔から山菜見つけるのは得意なんだよなぁ」

魔法使い「敵もそれくらい索敵してくれよ」

勇者「薬草やハーブにしか使えません」

魔法使い「なんだそれ!」

戦士「はっはっは!」

盗賊「あっはっは!それで飯とか食って行けそうっすね!」

勇者「老後はそれも考えてるぞ!」

賢者「うふふ!またまたぁご冗談を‥‥」

勇者「本当だって!」

勇者は料理が得意だ、食えるものと薬草も見つけられるみたいだ

19: 2017/10/23(月) 18:17:09.534 ID:GR9SVG2T0.net
~~次の日

ガラガラ

魔法使い「うぇー、なんか馬車に酔ったかも‥‥」

戦士「おいおい、馬車生活も短くないだろう‥‥」

賢者「大丈夫ですか?」

勇者「ほら、見てみろ!魔法書ばかり読んでるから!」

魔法使い「これも私の仕事だろ!」

勇者「一理ある、すまんな」

魔法使い「あ、いやいいけどさ」

勇者「あ、そういえば‥‥」

賢者「?」

勇者「このあたりに‥‥」ガサゴソ

魔法使い「なんだ?」

勇者「ほら、これ満月草!」バッ

魔法使い「それ毒消しじゃん‥‥」

勇者「ところがどっこい、酔い消し酔い止めにもなるんだなぁ、これが」

戦士「ほー、これが‥‥マメ知識だな」

勇者「煎じてやるからな」

魔法使い「い、いやいいよ!私満月草苦手なんだ!」

賢者「独特の匂いと苦味ですものね‥‥」

勇者「世話が焼けるやつだなぁ!飲めよ!」

魔法使い「むーりー!」

勇者「なら‥‥」ゴリゴリ

20: 2017/10/23(月) 18:17:30.458 ID:GR9SVG2T0.net
勇者「煎じるときに少量のシナモンと、バニラエッセンス‥‥」

勇者「蜂蜜と二種のハーブ」

勇者「ほら、これなら飲めるだろ?」

魔法使い「ええ‥‥ほんとうかよ‥‥」

魔法使い「まぁ、いい匂いだけどさ‥‥」

魔法使い「ゴクッ」

魔法使い「うまぁ‥‥」

勇者「おおよかった!アドリブだったんだけどな」

魔法使い「マジかよ!特許とれるぜ」

賢者「勇者様の非凡な発想には驚きますね」

戦士「勇者はそういうところあるよな」

勇者「なんだよ!そういうところって!」

戦士「なぁに!限りなくいい意味さ!はっはっは!」

盗賊「ちげぇねぇ!」

「「「あっはっはっ!」」」

21: 2017/10/23(月) 18:17:55.516 ID:GR9SVG2T0.net
勇者「な!みんなバカにしてるなぁ!?」

勇者「こういう時のために作っておいたあれを出すか」

勇者は 匂い袋を 出した

戦士「な、なんだ!くさいぞ!?」

賢者「この激臭なんですの!?はやくしまってくださいいい!!」

魔法使い「やめろ勇者!また吐き気が‥‥!?」

盗賊「な!馬車の中には‥‥!か、勘弁してくださいよぉ!?」

勇者「オデハ‥ハナツマミヲ‥ヨウイシテアル!」

戦士「ゴホッ!汚いぞ勇者!!おええ」

魔法使い「モウ‥ムリ‥」

戦士「!?」

戦士「くるな!くるなぁぁあ!!」

魔法使い「ゴベン‥」

キラキラキラキラ‥‥

魔法使いのキラキラにより半日出向が遅れた勇者一行であった

魔法使い「勇者のせいだからな!!」

22: 2017/10/23(月) 18:18:29.726 ID:GR9SVG2T0.net
~~後日 森

賢者「あ!」

勇者「どうした?」

賢者「それが‥‥ここ」

勇者「ん?あー引っかけちゃったか、ローブに穴が空いてるな」

魔法使い「仕方ないね、冒険してるし」

魔法使い「替えってあったかな?」

勇者「まぁ、ちょうどいいときか‥‥」

勇者「新しく新調しようかローブ」

賢者「え!いいのですか?」

勇者「もちろん!次の街は世界中から物が集まるからね」

魔法使い「ちょいちょーい、なんか賢者に優しくない?」

勇者「?」

勇者「装備の欠損は大事に至るからな」

戦士「そうだな、俺もプレートアーマーほしいし」

勇者「よし、決まりだ!盗賊、次はマルケスに!」

盗賊「はいよー!」

バシン

パカラパカラッッ

23: 2017/10/23(月) 18:19:05.090 ID:GR9SVG2T0.net
~~商売の街 マルケス

ガヤガヤ

「「「安いよ安いよー!」」」

「「うちの槍は世界一だよぉ!」」

「「「よってらっしゃい!」」」

魔法使い「おー、賑わってるなぁ!!」

戦士「人が多いな」

勇者「さすが世界一の商売の街だ!」

勇者「バザー街に行ってみよう、掘り出し物があるかも知れない」

魔法使い「いいねいいねー!血がたぎってきたぜー!」

盗賊「馬車預けれて良かったっす」

勇者「よーし、じゃあしばらく別行動だな」

勇者「いいかみんな、買うのは本当に必要なもの!無駄遣いは冒険の天敵です!」

勇者「買うもの買ったらここに戻ってくること!迷子になるなよ!」

魔法使い「細々とうるせーんだよ!おかんか!」

戦士「まぁまぁ、勇者の優しさだから!」

24: 2017/10/23(月) 18:19:27.730 ID:GR9SVG2T0.net
~~

賢者「んー、ローブローブ‥‥」

「ちょいとお嬢さん!!」

賢者「え?」

「止まったついでに見ていって!安さ勝負の大勝負!値段のわりにあらすごい!?」

「お得な薬草大セット!上回復薬草99個がなんと!」

「5000ゴールド!!」

賢者「いや、私はローブを」

「安さの一点どこにも負けないよ!ここで買わなきゃそんそん!回復魔法が使えないお嬢様もほうらびっくり商品ですよ!?」

賢者(回復魔法つかえるんですが‥‥)

「はい毎度あり!」ボスン

賢者「な‥‥!」

25: 2017/10/23(月) 18:19:53.801 ID:GR9SVG2T0.net
~~

勇者「保存食の星肉と香辛料‥‥」

勇者「キメラのしっぽにワイリードックの牙‥‥」

勇者「あ、魔法使いすぐ馬車に酔っちゃうから満月草もいるかな‥‥」

勇者「ふう、みんな順調かな?」

勇者「賢者五千ゴールドでローブ買えたかな?」

賢者「勇者ざん‥‥」

勇者「ん?賢者‥‥どうしたんだ?」

賢者「ローブ買えなかったですうぁぅぅあ」

勇者「ええ!?どうしたの!?」

賢者「回復魔法使えるのに薬草買わざれまじだぁぁ!」

勇者「‥‥」

賢者「5000ゴールド‥‥ずいばぜん‥‥!」

賢者(お金に厳しい勇者様だから‥‥怒ってるよね‥‥)

勇者「しかたないな」

賢者「え?」

勇者「押しに弱くて優しい賢者だから押し売りされたんだろう‥‥」

26: 2017/10/23(月) 18:20:19.676 ID:GR9SVG2T0.net
勇者「残りの三人のお釣と俺のヘソクリから出せば大丈夫さ」

賢者「ありがとうございます‥‥」

勇者「お、戦士がきたぞ‥‥ん?あいつなにもってんだ?」

戦士「おーい勇者!安くて使えるもの買ってきたぞー!」

ドスン

勇者「せ、戦士‥‥くん‥‥?」プルプル

勇者「これは何‥‥かな‥‥?」プルプル

戦士「見ればわかるだろう、上薬草99個セットだ!安いから買ってきたぞ!」

戦士「それがなぁ‥‥病気の息子治すために薬草を売ってたらしくて‥‥そりゃあもう涙なしには‥‥ッック」

勇者「うちには凄腕ヒーラーがいるんだよこのお人好し!!」

賢者「うぅ‥‥」ウルウル

勇者「うっ‥‥」

戦士「それもそうだな!あっはっは!」

勇者「使いもしない薬草99×2‥‥頭が‥‥一万ゴールド‥‥」

27: 2017/10/23(月) 18:20:43.316 ID:GR9SVG2T0.net
魔法使い「おーい!お前らー!」ドドドド

勇者「やっと帰ってきたか」

魔法使い「すごいぜ!薬草99個がなんと一万ゴールドで!!」

勇者「」

魔法使い「え?どったの?」

賢者「ま、魔法使い!倍掛けされてますよ!?!」

魔法使い「え?なにが?」

戦士「あっはっはっ!しばらくは薬草が主食だな!」

魔法使い「まじかよ‥‥さすがの薬草も毒になるぜ」

戦士「おい、勇者?勇者!!!」

賢者「勇者様‥‥!?」

賢者「立ったまま気絶してる‥‥!?」

勇者「」チーン

29: 2017/10/23(月) 18:21:11.768 ID:GR9SVG2T0.net
~~夜

盗賊「えぇ!?二万で薬草99×3個!?」

盗賊「あんたらバカっすか!?」

勇者「不甲斐ない‥‥」

魔法使い「ま、まぁ使うんじゃね!?300個くらいさ!?」

盗賊「そうじゃなくて‥‥」

盗賊「ここのバザーの上薬草の相場って‥‥」

盗賊「一個10ゴールドっす」

勇者「もうやめてくれ、俺のヒットポイントはもうないぞ」

戦士「薬草食うか?」

勇者「草も生えないぞ‥‥」

魔法使い「あの商売人次あったらころす!」

勇者「あ、賢者」

賢者「はい?」

勇者「穴直しといたぞ‥‥」

賢者「え!?」

勇者「どうやら裁縫スキルもあったみたいでな‥‥初めてにしてはなかなかだろ?」

賢者(勇者様の手‥‥傷だらけ‥‥)

勇者「安いクマのアップリケしか無かったけど‥‥」

賢者「勇者様‥‥」ウルウル

賢者「絶対に大切にします!!」

勇者はその後裁縫にハマって三日でマスターした。盗賊の服全てのあらゆる所にあらゆるアップリケを付けられたのはまた別のお話

30: 2017/10/23(月) 18:21:51.205 ID:GR9SVG2T0.net
~~平原

魔法使い「なー」

勇者「なんだ」

魔法使い「もう二週間も野宿だぞ‥‥」

勇者「文句を言うんじゃない」

戦士「でもよぉ風呂には入りたいよなぁ」

勇者「乙女か!」

賢者「私も入りたいですぅ‥‥」

勇者「戦士はともかく女性はきついか‥‥」

魔法使い「つまるところみんなそうだ、風呂に入りたいんだ」

盗賊「オイラはべつにッッ」

魔法使い「」ドスン

魔法使い「満場一致だ」

勇者「そうか‥‥じゃあ進路を変更してカンザスに向かおう、盗賊!」

勇者「盗賊?」

盗賊「」

勇者「盗賊ううううううう!」

31: 2017/10/23(月) 18:22:16.061 ID:GR9SVG2T0.net
~~港町 カンザス

勇者「ここがカンザスの港町かぁ、いい町並みだ」

戦士「近くには火山もあるらしいぜ」

戦士「じゃあ、昼間からひとっ風呂浴びていくか!」

勇者か

魔法使い「そうね、じゃあしばらく別行動しましょう!」

賢者「いいですね!」

勇者「そうと決まれば盗賊も」

盗賊「んー、オイラは馬車が‥‥」

勇者「ここは観光地だから馬車預り所もあるよ!」

盗賊「へへ、じゃあお言葉に甘えて」

勇者「じゃあ、この旅館に集まるように!」

魔法使い「はいはーい!じゃあとでー!」

賢者「甘いものが食べたいですわ!」

勇者「お小遣いは計画的にな!」

魔法使い「おかんか!!」

33: 2017/10/23(月) 18:22:35.604 ID:GR9SVG2T0.net
勇者「うーん、心配だ」

戦士「まぁ、あいつらはあいつらでやるさ」

盗賊「まぁ、姉さん達がそこいらの男にやられたりはしないですからね‥‥」

勇者「いや、襲ったり声をかけた男が‥‥」

戦士「あぁ‥‥そっちの‥‥」

盗賊「こ、頃しはしないと思うっすけど‥‥街中で爆発魔法は‥‥」

勇者「器物損壊なんて笑えないぞ‥‥ツボとか樽とか割っちゃったらどうしよ‥‥」

戦士(勇者はとても心配性だぁー!)

盗賊「おいらも別行動っす、旅で集めたもの売るっす」

勇者「おー、そうか‥‥なら戦士といっしょだな」

戦士「いつもの面子だ!」

勇者「だな、まずは飯でも食べようか」

戦士「よし、いこう」

35: 2017/10/23(月) 18:23:03.484 ID:GR9SVG2T0.net
~~飯屋

勇者「んー、これ独特のスープ?うまいなぁ」

戦士「味噌汁って言うらしいぞ」

勇者「味噌汁!いいなこれ!」

勇者「すいませーん!」ガタ

戦士「始まった‥‥^^;」

勇者「これって?へー、味噌を!‥‥はいはい‥‥」

戦士「食べてる途中でもすぐいくんだもんなぁ勇者は‥‥」

戦士「まぁ、俺は食って飲めれば気にせんがな!がはは!」

勇者「おう!悪い悪い!」

戦士「いや、いいよ」

勇者「いやぁ!ここの主人いい人だよ!味噌って個人でも作れるらしくてさ!いろいろ教えてくれたよ!」

勇者「帰りはツボ買って帰らねぇとなあ、メモメモ」カリカリ

戦士「マメだな、勇者は!はっはっは!」

勇者「ぬかどこってのも興味あるなぁ!」

戦士「レパートリーが増えるのは嬉しい限りだ!」

36: 2017/10/23(月) 18:23:29.684 ID:GR9SVG2T0.net
~~温泉旅館

勇者「さて、集まったところで!」

「「「「かんぱーい!!」」」」

勇者「いやぁ!この街はなかなか収穫があったよ!ぬかどこさえあればいろんなものを漬物にできるんだぞ!」

盗賊「そ、そすか、いいっすね、ぬかどこ」

魔法使い「それでさぁ!言い寄ってきた男の顔をこうよ!」

魔法使い「ドカッバキッ!」

戦士「そいつぁ相手氏んでないのか?がはは!」

魔法使い「しんだみてぇな顔してたぜぇ!?にゃっはっは!」

賢者「わ、私が治したので大丈夫でしたよ‥‥」

戦士「ほんと魔法使いは賢者がいねぇとだめだな!」

魔法使い「そうだにゃあ!だから賢者は大好きだぁ」スリスリ

賢者「ちょ!魔法使い!」

戦士「がはは!おいたもそのくらいにしとけよぉ!」

勇者「いいか!勇者に必要なものはなぁ!度胸だけよ!」

盗賊「へい‥‥」

勇者「わかるかぁ!?盗賊よぉ!」

盗賊「へい‥‥」

勇者「だからといって初心を忘れちゃぁなんねぇ!!」

勇者「なぁ!盗賊よぉ!」

盗賊「へい‥‥」

盗賊(くそぉ!馬車にしとけばよかったっすッッ‥‥!!)

そうして‥‥勇者一行の夜が更ける‥‥

37: 2017/10/23(月) 18:23:53.177 ID:GR9SVG2T0.net
~~女湯

チャポン

魔法使い「ひっひっひ!」

賢者「もう、飲み過ぎですよ」

魔法使い「たまにはいいじゃーん!冒険中はアルコール厳禁なんだからさ!」

賢者「隠れて飲んでるの知ってますよ」

魔法使い「う、ばれてたか‥‥」

賢者「当たり前です!」

賢者「そのあと勇者さんがすぐ水をくれるでしょう?」

魔法使い「げげ!バレてたからかあれ!」

賢者「酔いが覚める調合薬を入れてあるそうです」

魔法使い「くそー!すぐに覚めるわけだ!酒豪になったと思ってたぜ!」

魔法使い「そのせいで今日は飲み過ぎたんらけどね‥‥なんて‥‥」

賢者「どうなんですか‥‥それ‥‥」

魔法使い「賢者ちんはどうなのよぉ?」

賢者「な、なにがですか?」

魔法使い「勇者の事どう思ってるのぉ?」

38: 2017/10/23(月) 18:24:13.502 ID:GR9SVG2T0.net
賢者「ななな!///」

賢者「どうもなにも良い仲間だと‥‥///!」

魔法使い「あれぇ?あやしぃにゃあ!?」

賢者「ち、ちがいますぅ!!」

魔法使い「じゃあ戦士?」

賢者「あ、それはないです」

魔法使い「分かりやす!」

魔法使い「まぁでも、勇者ってモテるっちゃモテるタイプよねぇ」

魔法使い「嫌いな人にはとことん嫌われそうだけど!」

賢者「そうかも知れませんね?」

賢者「そういえば魔法使いは想いを寄せる人とか‥‥」

魔法使い「しっ!」

賢者「え?」

魔法使い「音がした‥‥」

39: 2017/10/23(月) 18:24:40.197 ID:GR9SVG2T0.net
~~男湯

盗賊「き、聞こえるっす」

勇者「なぁに話してるんだあいつらぁ!」

戦士「恋ばなだな!」

戦士「おれは男として魅力がないのか!?」

盗賊「戦士のアニキは男らしくてかっこいいっすよ!」

盗賊「それに引き換え‥‥引き合いにすら出されないオイラって‥‥」

勇者「男は度胸よ!なはは!」

盗賊「それは勇者に必要なものじゃなかったっすか?」

盗賊「こうなったら覗いてやらなきゃ気がすまないっす!」

勇者「それはパスだ‥‥」

盗賊「え?」

戦士「俺も戦士という以上できん!すまんな!」

盗賊「マジっすかぁ?魔法使いも賢者もナイスバディっすよ!?」

勇者「いいか!女は外見で決まる訳じゃない!」

勇者「中身で決まるんだよ、人間はみんなそうだ!」

勇者「まぁ、魔法使いは中身もダメだけどね!あっはっはっ!」

ズドオオオオンッッ!!

「「「ぎゃああああ」」」

魔法使い「中身が悪くて悪かったな!!」

賢者「ちょ、魔法使いぃ‥‥!」

40: 2017/10/23(月) 18:25:22.768 ID:GR9SVG2T0.net
~~次の日大広間

旅行客「昨日は温泉のガスに火が付いたらしいぜ?」

旅行客「あー、あの爆発大きかったよなぁ?」

勇者「へー、起きたら怪我してたけど俺達なんか巻き込まれたみたいだ俺達‥‥」ボロボロ

戦士「そ、そうだな‥‥」ボロボロ

盗賊「全身痛いっす」

魔法使い「そ、そうなのか?あっははっ!よく生きてたな!!」

賢者「‥‥もう」

そして、勇者一行ののどかな旅は続く‥‥近い未来、魔王を倒すその時まで‥‥

~~fin×

41: 2017/10/23(月) 18:25:44.656 ID:gNTYUk9p0.net
最後の行が見えない

44: 2017/10/23(月) 18:26:37.626 ID:E0bf9UQi0.net
終わっちゃった?

45: 2017/10/23(月) 18:26:49.036 ID:mVE27NXDd.net
おもしろかった
おつ

66: 2017/10/23(月) 19:14:26.891 ID:v9rEF7nB0.net

67: 2017/10/23(月) 19:14:31.821 ID:AuV4h4RYa.net
おつ

68: 2017/10/23(月) 19:17:06.236 ID:HbtZtYPEM.net
おもしろかった

引用元: 【ss】勇者「あれ?俺必要なくね?」