【ピアノを少々持ち上げたり、状態】


瑞希「何か違うんですか？」

奈緒「こうなったらもう誰にも止められへんで！」

横山「やめろ！ほんまあかん！いやあ！降ろして！」

横山「片手で掲げないで！」

エミリー「行ってしまいましたね」

伊吹「あいつ、氏んだな」

【充電は事務所で】


奈緒「あ！せやった！アオノリ充電せな！」

伊吹「そうだ、俺もアオノリに頼みたい仕事が山ほどあったんだ」

奈緒「よいしょっと」

瑞希「毎回、リュックに入れて持ってきてるんですね」

奈緒「せやねん、伊吹さんがどーーーしても言うから」

アオノリ「おはようございます」

【言うてる場合か】


アオノリ「ミスター横山は何故空き地へ？」

奈緒「GPSで居場所特定するの早すぎひん？」

伊吹「アオノリ、起動して早速で悪いんだが」

アオノリ「警告！警告！」ビー！ビー！

奈緒「え！？な、なんや！？伊吹さん！？」

伊吹「なんだ？こんなの見たことが無い」

奈緒「アオノリ、そんなパトランプみたいなの頭から出るんや……」

【蓄積】


奈緒「伊吹さんなんかしたんちゃいます！？」

伊吹「見ていただろ。今から頼むとこだったんだ」

奈緒「アオノリ！何があったんや！」

アオノリ「警告！ミスター横山の膝に蓄積ダメージ有り！」



伊吹・奈緒「「なんだ、そんなことか」」

エミリー「お二人とも！？！？」

【誰がために膝は鳴る】


アオノリ「ミスター横山の膝に溜まったダメージから推測すると
　　　　　ミス木下の投球を受け取れる球数は0.0001球」

奈緒「瀕氏やんけ。草」

アオノリ「それ以上の球を受けた場合、永久に膝は使えなくなります」

奈緒「なんやそれくらい、あいつの膝なんか既にナメクジやん」

アオノリ「将来、介護をする場合、最も近しいのはミス横山、あなたです」

奈緒「それは流石に、草はやしとる場合ちゃうわ！！！！」

【とびきり関西パワー】


奈緒「うおおおおおお！！！！」

ひなた「あれ？奈緒さん？」

奈緒「ゼーハー……アニキは！？」

ひなた「あそこで倒れてるのがそうだよ」

奈緒「あかーーーーん！！」

奈緒「こんな時でも倒れ方ヤムチャやんけ……」

【ひなたはある意味、被害者】


奈緒「ひなた、球投げたんか！？」

ひなた「ううん、俺は向こう行くからって走ってったら急に膝抱えて倒れたんだよ」

奈緒「キャッチボールで距離取るのに軽く走ったら膝イかれたんかい……」

奈緒「だっさ……」

【call】


奈緒「一応聞くけど、アニキ大丈夫なん？」

横山「大丈夫に……見えるんかい……！」

奈緒「あかんっぽいわ。ひなた、救急車呼んで」　

ひなた「おーい！救急車～～～～！」

奈緒「誰がそんな原始的に呼べ言うたァ！」

【アオノリ作った奴はアレやのに優秀すぎひん？】


ひなた「見て奈緒さん。ほんとに救急車来たよ」

奈緒「嘘やろ！？筋斗雲か！？」

救急隊「おい、ほんとに居たぞ！」

救急隊「ここに倒れてる人が出るとかいうイタズラの通報があったので来ました」

奈緒「なんやそれ！？」

救急隊「アオノリと名乗る……声の変わった……人？」

奈緒「流石アオノリ！！」

【頭打ったんか？】


救急隊「妹さんでしたか！ではご同行を！」

奈緒「え！わ、分かりました！あの、アニキは大丈夫なんですか！？」

救急隊「ええ、これならまだなんとか……」

横山「巨Oのナースに囲まれる部屋やなきゃ入院は嫌や……乳だけに」

奈緒「頭も精密検査してください」

救急隊「……分かりました」

【初メンテ】


横山「手術は怖いから嫌や」

横山「生まれて初めてのメンテは怖い」

奈緒「すぐ終わるから大丈夫や」

横山「怖い」

奈緒「やっぱ頭も精密検査してください」

【ウザさ100％】


奈緒「という経緯でアニキ入院しましたわ」

伊吹「分かった……。とにかく大事なことは誰も加害者じゃないということだ」

二階堂「ふむ、膝直る機械を作るか、面倒だから」

奈緒「かー！あんたほんまなんも分かっとらんな！」

奈緒「あのアホは膝がアカンことでようやくそのウザさがちょっとましになんねん」

奈緒「100パーうざいところから98パーうざいまで緩和されんねん！」

伊吹「ほとんど変わってないのだが」

【魔改造】


二階堂「分かった。まあ確かにその方が彼は面白いからな」

二階堂「せっかく膝頭を出し入れの出来るトゲトゲニーパッドでも魔改造しようと思ったが」

奈緒「アニキを何にするつもりなんですか！？」

二階堂「もしくは膝が300度近く曲がるようにしようと」

奈緒「あかん、この人完全に膝から下を機械にするつもりや！」

【預かり】


伊吹「しかし、奴がしばらく入院するのであれば、君たちの担当は誰が代わりに」

エミリー「はい！私は伊吹様の元で勉強をしたいと思います！」

奈緒「だぁ！？ずるい！！私も！！」

ひなた「私はじゃあ、北沢さん？のとこで勉強するべさ」

奈緒「ん～！！二番候補に真っ先に行くあたり策士！！」

【ひなたのとこあたしはに脳内変換しといて】


エミリー「……あ」（思考時間0.03秒）

エミリー「い、いえ、やっぱり私は高坂様にします！」

奈緒「え！ええの！？」

エミリー「は、はい！どうぞどうぞ！」

二階堂「なら大神くんは私が責任持って預かろう」

奈緒「あんたが言うと誘拐犯みたいやな」

【GO TO HELL】


伊吹「よし、ならば横山妹はうちで預かろう」

奈緒「っっし！」

伊吹「ようこそ、MFOAへ」

奈緒「は……！？」

未来「よぉお？？聞いたぜぇぇ～～～」

杏奈「杏奈ちゃんたちとニャンニャンしてえんだってなぁ～～？？」

奈緒「あの、所さんとこがやっぱりいいです！」

【愉快な医者】


横山「はっ！知らない天井や！」

医者「さっき目開いたの見てましたよ」

横山「ﾁｯ、見られてたんかい」

医者「あなたねぇ、自分の膝がどうなってるか分かってます？」

横山「あーはいはい、知らん知らん！どうなってるんや！」

医者「膝の皿がね、ほらレントゲン、ここ、チーズバーガーになってる」

横山「嘘つけぇ！！」

【横山の担当】


医者「うそうそ♪」

横山「しばくぞこいつ」

医者「まあそう言いなさんな。前も担当してた君の
　　　お気に入りの子担当にしとくから」

横山「おお！ほんま！？おおきに！」

横山「むちぽよちゃん来てくれるんなら入院した甲斐があったわ～乳だけに」

医者「なんでこれで頭異常ないんだろうねえ」

【サッカー界「え？あ、うん……」】


横山「ナースコール連打！！！」

風花「あのぉ～……連打しなくても一回押せば来ますから」

横山「風花ちゅわん！！待ってたで～！」

風花「やだこっち来ないでください！！まだベッドで安静にしてください！」

横山「風花ちゃん、またお胸がおっきなってんちゃう！？」

風花「セクハラフルコースですね、次は法廷でお会いしましょうね」

【包帯】　


横山「せやかて、誰も見舞い来ぇへんやん？」

風花「人望って分かります？」

横山「こんな隔離の個室で……わしゃ感染者かっちゅーねん」

風花「即殺処分しないだけ有り難く思ってください」

横山「も～見てやこれ。膝の包帯のとこ、自分で寄せ書き書いたわ」

風花「うわぁ……」

【はた迷惑な患者】


風花「私仕事あるんで、これで」

横山「あーん！待って～！」

風花「はいはい、用があったら呼んでくださ……
　　言ったそばからナースコール構えるのやめてください」

風花「あと、残念ですが、そのナースコール……繋がってませんから」

横山「ほんまや！！なんやこれ！？おもちゃやんけ！」

【悪夢】


「豊川さん、個室の例の部屋で何してたの！」

「まさか豊川さん、患者さんに手出してないでしょうね」

「豊川さん、例の個室の前、人だかり出来てるから追い払って！」

「ねえねえ豊川さん、あの人、元日本代表の……」

「えー！今度紹介してくださいよー！」

「豊川さん例の個室の部屋、うるさいって苦情来てるんだけど」

「豊川さんはいいわよねー。あんな有名人の相手できて」

「豊川さん、例の個室、中で女の子何人かが暴れてるんだけど！？早く行ってきて！」

「私なんて変な爺の相手よ」

「私この前、お爺さんにお尻触られてもう最悪」

「豊川さん例の個室！！」

「豊川さんはいいよね」

「豊川さん個室！！」

「豊川さんは」

「豊川さん」

「豊川さん」

「豊川さん」

「豊川さん」

「豊川さん」

「豊川さん」

「豊川さん」

【おいおいこんなシリアスな話本編でやんのか？大丈夫か？おっOい揉んどく？】


風花「担当を外して貰えませんか……」

風花「えぇ……はい、確かに前回も私があの人は担当しましたけど」

風花「なんというか、拍車がかかってまして。とても手に負えない……」

風花「い、いえ、そういうつもりでは……」

風花「はい……」

風花「すみません。はい……はい……」




風花（ああ、ここ辞めよう）

【うーふふっふ】


横山「なんか痩せた？」

風花「ふふふふふふ」

横山「怖っ！！何！？」

風花「もし、6発分の弾が入ってる、
　　撃っても罪にならない銃があるなら」

風花「５発はあなたに使います」

横山「怖っ！！」

【タイミング悪い妹】


奈緒「よー！見舞いにきたでー！」

奈緒「うわっ！めっちゃ美人なナースさんおるやん！！」

奈緒「うひゃー！アニキこのお姉さんにセクハラしてんちゃうやろなぁ！」

風花「……」ガッ！！！

奈緒「ひんっ」

風花「病院ではお静かに。ね？」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

奈緒「は、ふぁい」

【必殺！鉛星！】


奈緒「おしっこちびるかと思った……」

風花「あぁ、妹さんでしたか」

横山「お前くんのが遅いねん～。MFOAですらお見舞いに来たのに」

奈緒「え、ほんま？」

横山「まああいつらこの部屋でパチンコ弾でひたすら
　　　ウソップの技の真似を本気でやってきたからな」

奈緒「何してんあいつら」

山賊に暴れられたから警戒してたか

MFOが病院に行くのに伊吹野郎引率しなかったのか・・・

そもそもMFOAが揃って行動する光景が思い浮かばん