【笑って】


百合子「この落書き、見つかったら、伊吹さんきっと怒りますよね」

瑞希「それはもう……烈火の如く」

百合子「私はもっと伊吹さんに笑ってて欲しいんだけどなぁ……」

瑞希「……」

高坂「……」

百合子「えっ、なんですか！？　なんですか2人とも！？」

【今日はクリスマスだからね】


伊吹「そこで何してるんだ？」

百合子「えっ、伊吹さん！？」

瑞希「今までどちらに？」

伊吹「ああ、机の落書きの件で春日と望月を幽閉していた」

高坂「……」

伊吹「なんだ？監禁は体罰だとでも言いたそうだな？
　　　　だったらなんだ？　お前があいつらのこと従えてみるか？ん？」

高坂「……」

伊吹「ふん、分かればいい」

百合子「なんだぁ～。知ってたんだぁ」

伊吹「？」

【唇も心も読む】


高坂「……」

伊吹「そうなのか。ありがとうな、七尾」

百合子「いや今何言ったんですか！？ちょっと！？」

瑞希「最近、伊吹さんも高坂さん相手に読唇術使えるようになってますよね」

伊吹「覚えんと仕事に支障出るから覚えたんだ」

百合子「いま！なにを！どこまで！伝えちゃったんですか！？」

【事件】


瑞希「ところで幽閉していたお二人はいいのですか？」

伊吹「ああ、陸と変わってもらった。さすがに疲れた」

百合子「あうあうあうあう……」



ドガァーーーン！！


伊吹「なんだ！？」

アオノリ「ミスター伊吹。劇場のキッチンの方で爆破です」

伊吹「キッチン！？　何作ったんだ……」

【数分前のこと】


二階堂「く、どちらへ」

可憐「やはりお二人のだったんですね……」

二階堂「ちょうどいいところに！モーターのついたモミの木の匂いはどちらに！？」

可憐「あっちのキッチンの方に行きましたよ」

可憐「私はとっさに隠れましたけど、色んな人を追いかけるように動いてます」

二階堂「いかん、細かく動くものを敵と判断しているんだ」

横山「アホ！はよいくで！」

【シェフたちの戦場】


静香「すみませーん」

千鶴「いくらなんでもキッチンにはありませんよ」

エミリー「わ、ワーオ……すごい数の中華料理……」

美奈子「誰っっ！！神聖なキッチンに土足で来たのは！！」

静香「ひっ、ご、ごめんなさい！」

千鶴「そういう美奈子も土足なのですけどね」

【火を使う料理中は邪魔しないようにね】


静香「……実はクリスマスツリーを探していて」←正座

美奈子「こんなところにあると思う！？もっとよく考えて！！」

美奈子「それで！？　2人は何をしているのこんなところで！」

エミリー「すみませんでした……」←正座

美奈子「すみませんじゃ分からないよね！？　何をしているのって聞いたの、私は！」

千鶴（めちゃめちゃキレるじゃないですか……。台所たつと性格変わるのかしら……）

美奈子「千鶴さんまで居て！こんな遊び歩いてて……いいと思ってるんですか！？」

千鶴「は、い、いえ、すみません、よくないですわよね」←正座

【炎の料理人】


美奈子「まったく……3人してそんなくだらないことで時間潰して
　　　　　もうクリスマスの準備だってしなくちゃいけないのに……ん？」


ツリー「……」ガションガション！！！


美奈子「　！？　」

静香「　！？　」

千鶴「　！？　」

エミリー「　What's！？　」

美奈子「あれは何！！！！！？」

静香「すみませんわかりません！！！」

【炒めろ！中華包丁】


ツリー「……」ガショーン


亜利沙「ああぁ～！入ってきましたよ！？」

美奈子「神聖な台所に何入ってきてんだァァァーーー！！」


美奈子「魔神剣！！！」　ズェアー！！


静香「なんか出した！？いまなんか出しましたよね！？斬撃みたいなの！？」

エミリー「美奈子さんいつもは優しいのに……何故……」

静香「あれ！？見てませんでした！？」

【いつからここはバトルマンガみたいになったんだ】


二階堂「いかん！交戦が始まっている！」

横山「なんで！？」



ツリー「グァァー」ガッ！

美奈子「……くぅっ」ｶﾞｷｨｰﾝ

亜利沙「上手い！中華鍋でツリーの攻撃を防ぎましたよ！」

美奈子「邪霊一閃……！」

静香「またなんか出した！」

千鶴「本来ならこれはお兄様を刺すための技なのですが、虎牙破斬！！」

静香「こっちもなんか出した！！」

【ONE PUNCH】


美奈子「くっ、意外と硬い……」

千鶴「も、もうこれ以上は……！」




ひなた「あれ？　撒いたと思ってたけど、戦って良かったんだねえ」

横山「ひなたぁぁあああ～～～！！」

ひなた「あれくらいだったら、ワンパンだよぉ」

横山「なんて頼もしいんや……なんて大きな背中なんや。あかん、泣きそうや」

【ありがとうクリスマスツリー】


ひなた「　えい　」　　ドボンッッッ！！！！



横山「人が出すパンチの音じゃない……」



ドカァァーーーン！



静香「……あの人、人なんですか？」

エミリー「一応？」

【罰】


伊吹「話は聞いた……お前ら2人は反省してもらうため罰を与える。
　　　　まあ、俺たちがパーティやっている間、ある部屋に入っててもらうだけだ」

横山「なんやそれなら楽勝やな」

百合子「……あっ」

二階堂「ふむ。iPadは持ち込みしてもいいのか？」

伊吹「いいわけねーだろ。といいたところだが、まあいいだろう。
　　　今日はクリスマスだからな。多少のことは無礼講だ」

瑞希「……南無」

【パーティ直前】


P・翼「ただいまー」

琴葉「おかえりなさい！待ってましたよ！ほらはやく！」

翼「うわぁ～！なにこのお料理の数～！すごーい！」

恵美「すごくない！？これ全部美奈子が作ったんだって！」

美奈子「えへへ、私……集中してたのか、途中記憶があんまりなくて」

エレナ「すっごい集中力なんだネ！」

志保「みなさん飲み物渡ってますか？」

百合子「こっちは大丈夫！」

瑞希「たらふく食べましょう」

【パーティ直前その２】


可憐「あのあと逃げ切れたんですか？

奈緒「なんとかギリギリやったな」

朋花「はい……無事でした」

ひなた「みんな無事でよかったべ」

静香「……そ、そうですね」

エミリー「普段は普通なので怖がらなくても大丈夫ですよ」

環「美味しそう～はやく食べたい！」

麗花「うんうん！すっごく豪華なお料理だね！」

海美「お姉ちゃんの分は私がよそってあげるからね！」

高坂「……」

美也「特盛って感じですね？」

伊吹「ん？今の誰だ？」

風花「ま、まあまあそんな怖い顔しないで」

歌織（あのツリーなんだったんだろう）

【いつのまにか中編：THE 有頂天クリスマス　終わり】


千鶴「あ、あの、私もコロッケを実は持ってきていて

亜利沙「あぁぁ～～！みなさん乾杯の準備はいいんですかぁぁ！？」

P「そんじゃあ行くぞ！かんぱ～～い！」


「「「　かんぱーい！　」」」




欠席者：未来、杏奈、二階堂、横山、陸（見張り）

【おまたせ】







伊吹「無料で回してるだけなんだがな」

百合子「伊吹さん……！！」

杏奈「二枚抜きとかこいつぅ～～～」

【今朝】


恵美「ん……？」

恵美「あ、兄貴からのだ」

P「ちがーーーう！」ｶﾞﾁｬｯ！！

P「どう見ても枕元にプレゼント置いてあんだからサンタさんだろうが！！」

恵美「そう……おやすみ……二度寝しなきゃ」

P「寝るなァ！恵美！いや、寝るなってのはマジだから！」

【マッチいかがっすかー？】


未来「マッチ売りの少女の役～？？」

未来「マッチ売りの少女って馬鹿ですよね」

未来「だって、身体を売れば一発なのに。少女も買う男性も」

伊吹「馬鹿はお前だ」

【マッチングいかがっすかー？】


未来「最近のマッチングアプリは機能してないからなぁ」

伊吹「なんの話？」

未来「まあ、マッチしたところでやることはエOチなんですけどね」

伊吹「なんですけどね、じゃねえんだよ」

【アルバイト】


未来「よぉ、どこに行くんだよ。これ」

環「あう……おやぶんのところにいかなきゃいけないので」

未来「あとでいいよなぁ？それともこの事務所の先輩の言うことが聞けねーのか？」

伊吹「やめんか！！」

未来「だってティンカーベルの環なら売ってこれると思ったんだもん」

伊吹「完全に脅してたじゃねえか」

【地雷】


環「おやぶん！女の子の日って何！？」

P「んぉ！？なんだ藪からスティックに……」

琴葉「動揺してルー語出てますよ。……なんでルー語なんですか」

P「女の子の日ってのは……そうだなぁ」

環「あ！ちがった！女の子がきらきらになる日って何！？」

P「あぶねぇ、色んな地雷を爆破するところだった」

【代行】


P「やっぱり雨のコミケはさみーよ！」

P「ん？未来ちゃからメールだ」

未来『メガテン！今ビッグサイトいる！？聞いてほしいことがあるの！』

P「うわ！代行かよ！めんどくさ！まあ仕方ない。なんだ？っと」

未来『でっかいうんち出た！以上』

P「ほんとに聞いてほしいだけかよ！！！」

【ハートってなんですか】


百合子「……うーん」

杏奈「……チッ」

未来「なに悩んでるの？」

杏奈「便秘だってさ」

未来「はは、笑える」

百合子「違うもん！伊吹さんのLINEにハートつけてもいいのか悩んでて」

未来「心臓なんかつけて何になるんだよ」

百合子「いや未来の思うハートって何？」

そらもうKINGの四人目よ

【大晦日】


恵美「今年もお世話になりました」

P「こちらこそお世話になりました」

恵美「んぁーやっぱ改まって言うのは恥ずかしいなぁ。にゃはは」

P「だな！」