1: 2015/01/02(金) 00:06:15.00 ID:51R7z9yO.net
凛「かーよちん!」

凛「朝だよー起きてー」ユサユサ

花陽「ん………ふぅ……」

凛「はーやーくー。外、雪積もってるよー?」

花陽「ふぁ………凛…ちゃん…」

4: 2015/01/02(金) 00:08:53.92 ID:51R7z9yO.net
花陽「あけまして……おめでとう……」

凛「それは昨日聞いたよー?」

凛「それよりも、起きてよー。外で遊ぼうよー」ユサユサ

花陽「ん……寒い…」

5: 2015/01/02(金) 00:11:38.17 ID:51R7z9yO.net
花陽「寒いよぅ……」

凛「大丈夫!体を動かしたらポカポカだにゃー」

花陽「………花陽はお布団の方が好きだなぁ」モゾモゾ

凛「ああっ!?布団に潜り込まないで―!」

花陽「お願い凛ちゃん…あと30分ゆっくりさせて」

凛「もー………こうなったら奥の手だにゃ」

8: 2015/01/02(金) 00:17:31.90 ID:51R7z9yO.net
凛「…………」ゴゾゴゾ

花陽「………この匂いは」

凛「こんな事もあろうかと、買っておいてよかったにゃ」

凛「GOHAN-YA数量限定の超爆弾おにぎり」

凛「ちょこーっと寄ってみたら売ってたにゃ」

花陽「あ……あ……!」

花陽「凛ちゃん…それもっとこっちに…!」

凛「だーめっ。お布団から出たら食べてもいいよ」

9: 2015/01/02(金) 00:26:58.46 ID:51R7z9yO.net
花陽「え……でも…」

凛「早く出ないと、凛が食べちゃうよー?」

凛「ほらほら。5秒数えるからそれまでにでてよねー?」

凛「いーち、にー、さーん……」

花陽「だ…めっ。お願い……もう少し待って…!」

凛「よーん」

花陽「凛ちゃ…!」

凛「ごー。終了ー。残念だけど、凛が全部食べちゃうにゃー」

凛「いただきまー―――」チラッ

10: 2015/01/02(金) 00:34:08.54 ID:51R7z9yO.net
花陽「う……うっ…」ポロポロ

凛「かよちん!?」

花陽「おにぎりが……とっても美味しそうなおにぎりが…!」

凛「ご、ごめんね。食べるつもりないから。ゆっくりでいいから」

凛「ゆっくりでいいから、お布団から出よ?出たらおにぎり食べよ?」

11: 2015/01/02(金) 00:39:18.66 ID:51R7z9yO.net
――――――――――――――――

花陽「ぷはぁ~………やっぱりあそこのご飯はとっても美味しいなぁ」

凛「かよちんが幸せそうで凛は嬉しいにゃ」

花陽「ごめんね。いつも我儘ばっかり…」

凛「ううん。全然気にしてないよ」

花陽「えへへ…ありがと凛ちゃん」

凛「えへへー」ニコニコ

12: 2015/01/02(金) 00:49:12.15 ID:51R7z9yO.net
花陽「ものすごく冷えると思ったら雪積もってたんだね」

凛「そうだよー。来る途中雪だるま作ったりしちゃったにゃ」

花陽「ふふ、凛ちゃんはお外で遊ぶの好きだもんね」

凛「うん。かよちんも一緒に外で遊ぼうよ」

凛「雪なんて1年でそう何度も積もったりしないよ?」

13: 2015/01/02(金) 00:55:46.23 ID:51R7z9yO.net
花陽「花陽は……家でゆっくり―――」

凛「ダメだよー。油断してるとすぐお腹周りにお肉ついちゃうよー?」

花陽「うっ……」

花陽「でも……また練習始まったら…」

凛「かーよちん?昨日と今日でお餅いくつ食べた?」

花陽「ふぇ…!?お、お餅…!?」

凛「うん。昨日と今日で」

花陽「その……2個…」

凛「本当?」

花陽「ほ、本当…だよっ…!」モジモジ

14: 2015/01/02(金) 01:13:45.57 ID:51R7z9yO.net
凛(また指もじもじしてる……)

凛「かよちんそのクセ早く治した方がいいよー?」

花陽「え?……あわあっ」バッ

花陽「そ………その、あのね。最初に2個食べたのは本当だよ…?」

花陽「お雑煮で食べたの。とーっても美味しくて、ついおかわりしちゃった」

花陽「お昼にね、お母さんが黄粉を持ってきてくれたから」

花陽「お餅を黄粉につけて食べたの。甘くて美味しかったぁ」

凛「………」

花陽「それでね!お父さんが閉まっていた七輪取り出してね」

花陽「佐藤醤油で食べたの!あぁ…あれはよかったぁ」キラキラ

凛「………かよちん?体動かそっか?」

花陽「………………………はい」

16: 2015/01/02(金) 01:45:45.05 ID:51R7z9yO.net
ガチャ

花陽「うひゃあぁー………」ブルブル

凛「ほらほら、早く―」タタタッ

花陽「ま、待ってぇー…」

凛「よーし。やっとかよちんが外に出たところで――――」

凛「次は真姫ちゃんの家に行くにゃ。もちろん走って」

花陽「…えっ!?」

22: 2015/01/02(金) 02:04:50.09 ID:51R7z9yO.net
花陽「携帯で連絡とって来てもらった方が――」

凛「そんなのに頼ってちゃダメだよ?」

凛「それにかよちんの体動かないじゃん」

凛「走ったら楽しくなるし、体も温まっておまけに痩せれるんだよ?」

凛「いいこと尽くしだにゃ」

花陽「で、でも、真姫ちゃん家少し遠い――――」

凛「よーし。さっそくレッツゴーにゃー」グイ

花陽「え、うわああああぁぁぁぁっ!?」




花陽「ちょ、凛ちゃ……はやっ、転んじゃ……!」ハァハァ

花陽「い、息が……!///」

凛「あははー、気分乗ってきたにゃー!」

凛「もっとペース上げるよー?」

花陽「だ、誰かたすけてぇー…!///」

23: 2015/01/02(金) 02:05:43.61 ID:51R7z9yO.net
続き明日書きます
お休みなさい

27: 2015/01/02(金) 11:59:46.00 ID:51R7z9yO.net
――――――――――――――――
凛「まーきちゃん!」

凛「朝だよー起きてー」ユサユサ

真姫「……なによもう」

凛「あけましておめでとう!」

真姫「それは昨日したでしょ」ムクッ

凛「おお、寝惚けてない!」

真姫「……ていうかどうして凛と花陽が家にあがりこんでるのよ?」

真姫「いえ、その前にどうして花陽は力尽きてるのよ?」

花陽「ひゃ……っ……はぁ……はぁ……!///」

28: 2015/01/02(金) 14:07:21.69 ID:51R7z9yO.net
凛「一緒に外で遊ぶにゃー」

真姫「私の質問にはスルーなのね」

花陽「おてっ……お手伝いさん……にあけっ……けほっけほっ」

真姫「花陽は無理しないの」

凛「早く早く―。雪積もってるよー?」

真姫「別に、雪ではしゃぐ歳でもないでしょ」モゾモゾ

凛「そう言いながら布団出ても…」

真姫「そ、そろそろ起きようかと思っただけよっ!」

29: 2015/01/02(金) 14:21:31.42 ID:51R7z9yO.net
真姫「………」チラッ

凛「『わぁ……綺麗。まるで私みたい』とか思ってる?」

真姫「思ってないわよ!」

凛「またまたー。真姫ちゃん素直になっていいんだよー?」

真姫「素直って…別にそこまで感じてないわよ。綺麗ねって思っただけ」

凛「『私』が?」

真姫「りーんー!」

凛「あはは、ごめんなさーい」

30: 2015/01/02(金) 15:14:09.08 ID:51R7z9yO.net
真姫「こらー待ちなさーい!」

凛「あははー」

バタバタ

花陽「はぁ……はぁ……ふぅ…」

花陽「やっと……落ち着いた…」

花陽「それで……なんで真姫ちゃん、凛ちゃんとイチャイチャしてるの?」

真姫「イチャイチャしてなーい!」

35: 2015/01/02(金) 16:41:19.65 ID:51R7z9yO.net
ガチャ

花陽「うぅ………寒いよぉ」

凛「かよちんそればっかり」

花陽「だってぇ……」

真姫「それで、何するのよ?」

凛「うーんとね。なにしよっか?」

真姫「はぁ?」

36: 2015/01/02(金) 16:50:18.12 ID:51R7z9yO.net
花陽「もしかして、何も決めてなかったの?」

凛「うん。せっかく雪積もってるから雪だるま作ったりー。もよかったんだけど」

凛「それだとかよちんの為にならないでしょ?」

真姫「花陽の為?」

花陽「な、なんでもないよ!?」アセアセ

真姫「なんでもないって、そういう風にみえないんだけど」

37: 2015/01/02(金) 17:03:34.66 ID:51R7z9yO.net
凛「えっとね。かよちん、ごめんね」ギュ

花陽「え、うぇえっ!?」

凛「真姫ちゃん。かよちんのお腹触って」

花陽「やめてぇっ……!」ジタバタ

真姫「………なるほど」サワサワ

38: 2015/01/02(金) 17:11:28.35 ID:51R7z9yO.net
真姫「これは重症ね」

花陽「ひぐっ…!」

真姫「まぁ冗談よ。それで花陽のダイエットも兼ねての運動よね」

真姫「雪合戦とかどうかしら?体動かすし良い運動になるんじゃないかしら?」

凛「真姫ちゃん雪合戦やりたいんだー」

真姫「違うわよっ」

花陽「あはは…。でも楽しそうだね。雪合戦」

39: 2015/01/02(金) 17:30:29.27 ID:51R7z9yO.net
凛「でも3人だと少し寂しいよね」

花陽「そう、かな?花陽別に――――」

凛「というわけであと一人誘いに行くにゃ」

凛「2対2でちょうどよくなるし」

凛「うーん………穂乃果ちゃん誘ってみよっか」

真姫「穂乃果?忙しいんじゃない?」

凛「行ってみないとわからないにゃ」

花陽「あの、メールで確認したらいいんじゃ……」

凛「というわけで穂乃果ちゃん家に向かってレッツゴー!」グイ

42: 2015/01/02(金) 18:04:36.38 ID:51R7z9yO.net
ガラッ

穂乃果「いらっしゃーい。って凛ちゃんに真姫ちゃんに花陽ちゃんだー」

凛「穂乃果ちゃんあけましておめでとー」

穂乃果「おめでとー。今年もよろしくねー」

凛「よろしくだにゃー」

穂乃果「………後ろのふたり大丈夫?」

りんぱな「はぁ……はぁ……」

真姫「花陽が……ああなってた理由分かったわ…」ゼーゼー

43: 2015/01/02(金) 18:09:37.17 ID:51R7z9yO.net
花陽「真姫ちゃん…‥花陽…だめ……」ギュ

真姫「ちょ……抱き付かないでよ……私だって…だめなのに…」

凛「あー!なんかふたりずるーい!凛もー」ギュー

穂乃果「あはは……。とにかく上あがってて、もう少しで家のお手伝い終わるから」

44: 2015/01/02(金) 18:16:35.34 ID:51R7z9yO.net
ガラッ

花陽「はぁ……温かい……やっと座れる…」

真姫「本当、凛は無茶し過ぎ。止まってって何度言っても聞かないんだから」

凛「でも楽しかったでしょ?」

真姫「楽しそうにしてたのは凛だけよ」

真姫「しっかり手握ってるし、何度転びかけたのかしら」

48: 2015/01/02(金) 21:00:54.02 ID:51R7z9yO.net
花陽「はぁー……もう疲れたよぉ…」グデー

真姫「花陽ほどじゃないけど、同感」

凛「もー。ふたりともだらしないなー」

凛「そんなんだからすぐ体重気にしたりするんだよー?」

真姫「別にそれほど気にしたりは……」

凛「ホントー?凛知ってるよー?」

凛「この前ひとり部室にいた時――――」

49: 2015/01/02(金) 21:06:49.81 ID:51R7z9yO.net
真姫「あわあっ!」ガバッ

凛「むぐっ!んー!」

真姫「何で知ってるのよー!」

花陽「え、なになに?凛ちゃん教えて」

真姫「花陽は知らなくていいわっ」

50: 2015/01/02(金) 21:10:52.29 ID:51R7z9yO.net
穂乃果「お待たせー。ってあれ?」ガラッ

穂乃果「もしかしてお楽しみ中だった…?」

真姫「違うわよっ!」

りんぱな「そうだよ!」

真姫「違うわよーっ!もーっ!」

51: 2015/01/02(金) 21:20:01.40 ID:51R7z9yO.net
穂乃果「ふふ、仲が良くて羨ましいなぁ」

穂乃果「はい。寒かったでしょ?お茶と、お店のお饅頭やお団子。少しだけ持ってきちゃった」

花陽「お団子っ!?」

穂乃果「おお、花陽ちゃん食いつきいいねぇ」

穂乃果「ちょっと待っててねー」ゴソゴソ

穂乃果「はい、花陽ちゃんあーんっ」

52: 2015/01/02(金) 21:27:57.30 ID:51R7z9yO.net
花陽「あー」ハッ

花陽(だ、だめ。せっかくいっぱい運動したのに、ここでお団子食べたら)

花陽(でもとっても美味しそうだし、穂乃果ちゃんが差し出してくれんだし)

花陽(ここで1本だけ食べてもたいして問題には――――)

花陽(だ、だめっ!こんなんだからいつも後で後悔しちゃうんだっ!)

花陽(ここは心を鬼にして――――)

穂乃果「ほらほらー。早くしないと逃げちゃうよー?」

花陽「あーんっ」

花陽(花陽……心の弱い子でごめんなさいっ)モグモグ

53: 2015/01/02(金) 21:52:04.99 ID:51R7z9yO.net
穂乃果「どうかな?」

花陽「すっごく……美味しいです」ポロポロ

穂乃果「わぁー。涙が出るほど美味しいんだ。よかったー嬉しいなー」

真姫「多分別の意味で涙が出てるんだと思うんだけど」

穂乃果「こっちの鶯饅頭も食べて食べて」

花陽「うんっ」ポロポロ

57: 2015/01/03(土) 00:04:36.21 ID:MZX8IlaA.net
真姫「でも……疲れた体に甘いものって沁みるわね」

凛「凛の思った通りだにゃ」

真姫「今思いついたでしょ?」

凛「年末も忙しそうだったけど、年始も忙しいんだね」

真姫「都合の悪い事はスルーしないの」グリグリ

凛「あいだだだっ…!」

穂乃果「あはは、そうだね。でもあと数日でこの忙しさも落ち着いてくるだろうし」

穂乃果「雪穂も手伝ってくれてるから、今日はゆっくりできそうだなぁ」

58: 2015/01/03(土) 00:14:02.56 ID:MZX8IlaA.net
凛「そんな穂乃果ちゃんにー」

凛「遊びのお誘い!一緒に雪合戦しようよ!」

穂乃果「雪合戦かぁ……」

穂乃果「いいね。ずっと店番だったから体動かしたいかも」

真姫「いいの?店の手伝い大変だったんでしょ。疲れてないの?」

穂乃果「大丈夫!楽しい事には全力投球、だよ!」

真姫「なんだかある意味羨ましいわね」

花陽「だね」モグモグ

59: 2015/01/03(土) 00:22:34.09 ID:MZX8IlaA.net
穂乃果「それじゃあ準備するからちょっと待って――――」

「おねーちゃーん!おかーさん呼んでるよー!」

穂乃果「ん?雪穂?なんだろ……?ごめんちょっと下行ってくるね」ガラッ

花陽「花陽はもう出なくてもいいと思うんだけど…」

凛「だーめっ。かよちんお団子いくつ食べた?」

花陽「え……2個…くらい。かな?」

真姫「串が3本あるんだけど」

凛「お饅頭も食べてたよね?」

花陽「うぅ……頑張ります…」

60: 2015/01/03(土) 00:39:06.08 ID:MZX8IlaA.net
ガラッ

穂乃果「ごめーん。お母さんにお使いとか色々頼まれちゃって…」

凛「ええーっ!」

穂乃果「ごめん!埋め合わせは今度必ずするから!」

真姫「別にいいわよ。本当大変そうね」

穂乃果「慣れてるから」

穂乃果「っと、そろそろ行かなきゃ。本当にごめんねー」ガラッ

真姫「行っちゃったわね」

61: 2015/01/03(土) 00:46:43.34 ID:MZX8IlaA.net
凛「うーん……なかなか人が集まらないにゃ」

真姫「もう3人でいいんじゃない?」

凛「次は海未ちゃん誘ってみるにゃ」

花陽「3人は嫌なのかな…?」

真姫「単純に私の言葉聞いてないだけな気がするけど」

花陽「それじゃあ、さっそくメールで――――」

凛「ほらほら、真姫ちゃんかよちん出発するよ!」

62: 2015/01/03(土) 00:53:55.23 ID:MZX8IlaA.net
まきぱな「えっ?」

真姫「メールの返事が来てからでもいいんじゃないの?」

凛「そんな事してたら雪が解けちゃうよー!」

真姫「いや、解けないから」

花陽「もしかしてなんだけど……凛ちゃん。海未ちゃんの家までは…」

凛「もちろん走って行くにゃー」ニッコリ

花陽「」

68: 2015/01/04(日) 16:04:26.22 ID:ON0nuyVY.net
――――――――――――――――

凛「海未ちゃーん!」

海未「凛ではありませんか。どうかしました?」

凛「あけましておめでとー!」

海未「それは昨日したはずですよ?」クスッ

凛「おめでたい事は何回してもいいんだよー?」

海未「そうなのですか?」

69: 2015/01/04(日) 16:17:59.57 ID:ON0nuyVY.net
凛「わぁー。海未ちゃんの着物すっごく綺麗だにゃ」

海未「ふふ、ありがとうございます。母のお気に入りなんです」

凛「なんだか……お人形さんみたい」

海未「褒めても何も出ませんよ?」

凛「希ちゃんと違って出てる物ないもんね!」

海未「凛、後で覚えておいてくださいね?」ニッコリ

70: 2015/01/04(日) 16:34:43.59 ID:ON0nuyVY.net
凛「ところで家の前で何してたの?」

海未「いえ、年賀状を回収しただけですが………って」

海未「あの遠くにいるのは真姫と………花陽?」



真姫「ほらぁ……しっかり……あともう少しだから…」ゼーゼー

花陽「はぁ……はぁ……!」ゼーゼー


凛「ほらほらー、ふたりとも遅ーい!」

海未「新年早々なにやってるんですか」

72: 2015/01/04(日) 16:48:50.26 ID:ON0nuyVY.net
凛「雪合戦!」

海未「………はぁ」

凛「のメンバー集め!」

海未「すいません。よくわからないのですが」

凛「つまり、海未ちゃん一緒に雪合戦しよっ!」

海未「ああ、なるほど」

73: 2015/01/04(日) 16:55:47.55 ID:ON0nuyVY.net
海未「申し訳ありません。午後には親戚が来ますので今日は……」

凛「そうなんだ?残念だにゃ」

海未「私でよければまた誘ってください」

花陽「真姫ちゃ……だめ……」ヘナヘナ

真姫「わ、私にじゃなく……凛に言って…」ヘナヘナ

凛「ふたりとも次はことりちゃんの家に行くよー!」

まきぱな「」

74: 2015/01/04(日) 17:53:39.78 ID:ON0nuyVY.net
海未「あ、もうすぐお昼ですし、よろしければうちで食べていきませんか?」

海未「せっかく来たんですし、母も喜ぶと思います」

凛「えっ、そんな。急にお邪魔したら悪いよー」

海未「そうですか……ならしかたありませんね」

真姫「ちょっと待ちなさい!」ガシッ

花陽「そうだよっ!」

凛「えっ!?」

75: 2015/01/04(日) 18:11:23.44 ID:ON0nuyVY.net
真姫「なんでそんなに他人行儀なのよー!?」

花陽「凛ちゃんはもと厚かましい方が凛ちゃんらしくていいと思うよっ!」

凛「えっ、えっ!?」

海未「どうしたのですか。花陽も真姫も」

真姫「だって、これ逃したらすぐにことりの家よ!?」

花陽「もう足ガクガクで動かないよぉ…!」

真姫「お願いだから……お願いだから少し休ませてっ…!」

海未「……………凛?少しお話しがあります。よろしいですね?」

77: 2015/01/04(日) 21:59:23.97 ID:ON0nuyVY.net
――――――――――――――――

凛「うえええええんっ!」

凛「かよちんごめんにゃー!」ポロポロ

花陽「花陽こそごめんなさぁい」ポロポロ

真姫「どうして花陽まで泣いてるのよ」

花陽「だって……だってぇ……」

花陽「海未ちゃんすっごく怖いし……花陽のせいなのに…凛ちゃんが怒られて…」

りんぱな「うわああん」

78: 2015/01/04(日) 22:12:11.06 ID:ON0nuyVY.net
真姫「だって言ってるわよ、海未」

海未「わ、私そんなに怖かったですか?」

真姫「そうね。鬼みたいだったわ」

海未「う……反省します」

真姫「ほらほら、いつまでも泣かないの。子どもじゃないんだから」

りんぱな「真姫ちゃーん!」ギュー

真姫「うぇえっ!?」

凛「真姫ちぁゃーん!」

真姫「ちょ…離れ……」

真姫「はぁ……まったく。大きな子どもね」ナデナデ

79: 2015/01/04(日) 22:23:45.34 ID:ON0nuyVY.net
――――――――――――――――

凛「はぁ~………とーっても美味しかったにゃー」

花陽「ご馳走様でした。とっても美味しかったよ。海未ちゃん」

海未「お粗末様でした」

真姫「本当、子どもね」

海未「ふふ、お茶入れてきますね」

真姫「いいの?ゆっくりしても」

海未「なにがですか?」

真姫「親戚、来るんでしょ?」

80: 2015/01/04(日) 22:42:35.80 ID:ON0nuyVY.net
海未「………あっ!」

海未「そう言えばそうでした」

真姫「いつも思うのだけど、海未ってどこか抜けてるわよね」

海未「いたって普通だと思うのですが」

凛「またまたー。海未ちゃんの突拍子のない行動にいつも手を焼いてるにゃ」

凛「この前もユニット練習の時に『茶道です!和の心を得てこそ、真のアイドルに近づけるのです!』なんて言うんだよ?」

海未「いえ、だからそれは……あの…」

花陽「ああ、だから希ちゃん茶道部の人と話してたんだね」

81: 2015/01/04(日) 22:50:50.30 ID:ON0nuyVY.net
真姫「うーみー?。数少ない常識人なんだから、もっとしっかりしてよね」

海未「私はしっかりしているつもりなのですが……」

凛「まぁ、そういうところも含めて海未ちゃんなんだからいいんだけどね」

花陽「そうだねっ」

凛「だよね?真姫ちゃん?」

真姫「私に振らないでよ。………まぁそうね。抜けてない海未なんてなんだか変な気がしちゃうわ」

海未「私の評価ってこんなのなんですか……?」

82: 2015/01/04(日) 22:57:48.23 ID:ON0nuyVY.net
真姫「そうね。凛々しくてかっこよくて、真面目な大和撫子で」

真姫「でもどこかが抜けてる可愛い先輩って評価よ」

海未「かわっ……!?」カアァ

海未「…………///」ウツムキ

凛「おお、愛の告白にゃ!」

真姫「ちがうわよっ!」

花陽「真姫ちゃん真姫ちゃん。録音するからもう一回って」

真姫「言わないわよーっ!」

83: 2015/01/04(日) 22:59:46.43 ID:ON0nuyVY.net
海未ちゃん編終わり
明日からことりちゃん編に入ります
にこちゃん編がぜんぜん思いつかないです

87: 2015/01/05(月) 23:12:59.47 ID:bjCZ948v.net
――――――――――――――――

ピンポーン

「はぁーい」

ガチャ

ことり「あれ?凛ちゃんに真姫ちゃんに花陽ちゃん。どうしたの?」

凛「あけましておめ――――」

真姫「それはもういいって」

ことり「おめでと~」

真姫「ことりもいいってば」

88: 2015/01/05(月) 23:58:39.72 ID:bjCZ948v.net
凛「ことりちゃんことりちゃん。あーそぼっ?」

ことり「え?」

真姫「全然伝わってないじゃない」

花陽「えと、ね。もし暇ならなんだけど、外で雪合戦しない?」

ことり「あー……ごめんね。いま親戚が来てて…」

凛「むぅー…ことりちゃんもだめかぁー」

真姫「むしろ暇してる私たちが異常なのよ」

花陽「あはは……」

89: 2015/01/06(火) 00:08:36.84 ID:4OiWdPBq.net
ことり「ことりも…?」

花陽「海未ちゃんと穂乃果ちゃんも誘ったんだけど、忙しくて…」

ことり「あー。なるほど、ふたりとも家が大変だもんね」

ことり「ちょっと待っててくれる?」

タタタ

「おかーさーん。ちょっと30分くらい外散歩してくるねー」

タタタ

ことり「おまたせぇ。いこっか?」

90: 2015/01/06(火) 00:31:11.96 ID:4OiWdPBq.net
真姫「……いいの?」

ことり「うんっ。せっかく来てくれたんだし、少しだけなら大丈夫だよ?」

ことり「それに外の空気吸いたいし」

凛「ことりちゃんありがとー」ギュー

ことり「ええっ!?」

凛「もうなんていうか、凛のお嫁さんに来てほしいにゃー」スリスリ

ことり「うえぇっ!?ちょ、ちょっと凛ちゃん!?」

91: 2015/01/06(火) 00:58:56.30 ID:4OiWdPBq.net
真姫「はいはい。そういうのはそこまでにしておきなさい。ことりが困ってるわよ」

凛「あれー?真姫ちゃん嫉妬してるのー?」

真姫「してないから」

ことり「ふふ、でも凛ちゃんあったかーい」ギュー

ことり「花陽ちゃんも真姫ちゃんもこっちおいで?」

ことり「ことりがモフモフしてあげます」

花陽「え、ええ…!?」

真姫「結構よ。先に行くわ」スタスタ

ことり「もー…素直じゃないんだからー」

ことり「………あ、そうだ♪」

92: 2015/01/06(火) 01:22:01.27 ID:4OiWdPBq.net
真姫「うぅ……寒い」

花陽「周りに風を遮る物がないからね」

真姫「見事に私たちしかいないし」

花陽「か、貸し切りだって思えば……」

凛「よぅし、公園についたし、さっそく始めるにゃー」ウキウキ

真姫「すっごくウキウキしてるわね」

花陽「あはは…。楽しみにしてたもんね」

ことり「あ、ことり真姫ちゃんと組みたいなー」

93: 2015/01/06(火) 01:36:19.79 ID:4OiWdPBq.net
真姫「え?」

凛「じゃあ凛はかよちんとだね」

花陽「頑張ろうね凛ちゃん」

真姫「私がことりと?」

ことり「だめ、かな?」

真姫「べ、別にいいけど――――」

凛「それじゃあ、スタート!」ビュン

真姫「きゃっ!?」

94: 2015/01/06(火) 01:55:27.46 ID:4OiWdPBq.net
真姫「ちょっと、まだ話してる途中――――」

ビュン

真姫「きゃあっ!?」

凛「やったー!かよちんもヒットしたにゃー!」

花陽「わぁい、やったよ凛ちゃん!」

ことり「真姫ちゃん大丈夫?」

真姫「………私を狙うなんていい度胸じゃない。凛、花陽?」

真姫「いいわ。やってやろうじゃない。本気でやるんだから、覚悟しなさいよっ!」ビュン

凛「にゃー」ヒョイ

95: 2015/01/06(火) 02:11:04.71 ID:4OiWdPBq.net
凛「そんなんじゃ当たんないよー?」

真姫「うぐぐ………!」

凛「真姫ちゃん怒ってるし、かよちん頑張って避けてね」

花陽「う、うんっ」

真姫「ことり!なにぼさっとしてるの、ことりも投げる!」

ことり「ふぇ?う、うんっ!」

97: 2015/01/06(火) 02:58:51.39 ID:4OiWdPBq.net
――――――――――――――――

真姫「うぐぐ………全然当たらないじゃない!」ビュン

凛「おっと」ヒョイ

花陽「わぷっ!」

ことり「流れ弾が全部花陽ちゃんに当たってる……」

凛「真姫ちゃんコントロールわるーい」

真姫「あーもー!」

ことり(さぁて、そろそろかなー?)

98: 2015/01/06(火) 03:13:43.65 ID:4OiWdPBq.net
ことり「アー、アシガスベッチャッター」

真姫「え?」

バタン

真姫「ちょ、ことり。早くどいてちょうだい」

ことり「アー、テモスベッチャッタナー」サワサワ

真姫「なんで服の中に手を入れて……ひゃあっ!」

ことり「ふふ、暴れちゃうともっと奥までいっちゃうよ?」

真姫「奥、奥ってなによーっ///」

99: 2015/01/06(火) 03:20:10.45 ID:4OiWdPBq.net
りんぱな「…………」

りんぱな「凛(花陽)もやるー!」

真姫「うええっ!?」

凛「凛も手が滑ったにゃー」

花陽「は、花陽もっ」

サワサワ

サワサワ

真姫「や、やめっ……///」

真姫「こ、公園っ!ここ公園だからーっ!///」

102: 2015/01/06(火) 16:15:49.89 ID:4OiWdPBq.net
――――――――――――――――

ことり「それじゃあ、ことりはそろそろ帰るね」

花陽「ごめんね。時間もだいぶたっちゃったし…」

ことり「ううん、いいよ。新年から良いもの拝めたし」

ことり「本当は写真か動画で撮っておきたかったかな?」

花陽「あー…それわかるなぁ」

ことり「ふふ、次は部室でしよっか?」

花陽「だねっ」

103: 2015/01/06(火) 16:26:54.46 ID:4OiWdPBq.net
凛「ほら、ことりちゃん帰るってさ」

凛「いつまでも落ち込まないの」

真姫「………なんかもう、大事な物失った気分よ」

ことり「凛ちゃん花陽ちゃん今日はありがとうね。特に真姫ちゃん」

凛「こっちこそありがとうだにゃ」

花陽「全然避けれなかったけど、とっても楽しかったよ」

ことり「ふふ、今度は皆でしようね。それじゃあ学校でねー」

104: 2015/01/06(火) 16:38:30.19 ID:4OiWdPBq.net
凛「さぁて、目標の雪合戦も終わったんだけど」

真姫「…………」ボー

凛「真姫ちゃんがこんなんだし、にこちゃんに会いに行ってみる?」

花陽「え?なんでにこちゃん?」

凛「流れ的には次はにこちゃんかなー?って」

凛「それに、にこちゃんならなんとかしてくれそうだし」

花陽「あはは……。『とりあえずにこに丸投げっていうのは止めなさい!』って怒られちゃいそうだね」

105: 2015/01/06(火) 16:39:19.24 ID:4OiWdPBq.net
明日からにこにー編です。
よし行ってきます。

108: 2015/01/07(水) 16:39:41.72 ID:SJeHHs4U.net
矢澤家


にこ「よーし、後はオーブンで焼き上がった生地に、ホイップをつけるだけよ」

こころ「さすがお姉さま。手際がとても素晴らしいです」

にこ「こころが手伝ってくれたおかげよ?ありがとね」ナデナデ

こころ「えへへ……」

ここあ「にこおねーちゃんまだー?」

こころ「ここあもたまには手伝ってください。いつも食べてばっかりなんだから」

110: 2015/01/07(水) 16:48:37.75 ID:SJeHHs4U.net
ここあ「虎太郎も食べてばっかじゃん」

虎太郎「ケーキー」

にこ「虎太郎はいーの。今はね」

こころあ「今は……?」

にこ「包丁が持てる年齢になったら、にこのすべてを伝授するわ」

にこ「今は男子も料理する時代なんだから、虎太郎もできなくちゃね」

にこ「そのうち三人の手料理、振舞ってちょうだいね」ニコッ

111: 2015/01/07(水) 16:56:32.25 ID:SJeHHs4U.net
こころ「……はいっ!」

こころ「ここあ、虎太郎。頑張りましょうね!」

ここあ「はぁ…。もう簡単なの担当させてよー?」

虎太郎「がんばるー」

にこ「ふふ、さぁて、この空いた時間使って、洗物片付けるわよ」

こころ「はぁーい」

にこ(やっぱり妹たちと一緒に料理作るのって楽しいわ)

にこ(でも正月にケーキって世界中探してもにこ達だけかもね)クスッ

112: 2015/01/07(水) 17:00:01.93 ID:SJeHHs4U.net
ピンポーン

にこ「ん……?宅配便かな?」

にこ「ちょっといってくるわね。お皿拭くのよろしくね、ここあ」

ここあ「はーい」

ピンポーン

にこ「はいはい、今出ますよー」

ガチャ

凛「ハッピーニュー――――」

バタン

113: 2015/01/07(水) 17:07:46.17 ID:SJeHHs4U.net
凛「にこちゃーん?どうして急に閉めるのかなー?」

にこ「りーん?どうして扉の間に靴をはさんでるのかなー?」

凛「あけおめ!」

にこ「昨日したでしょ!?」

凛「遊びに来たよっ!」

にこ「急すぎるわよ!せめて連絡とりなさいよっ!」

凛「人生にはサプライズが大事だって希ちゃん言ってたにゃ!」

にこ「サプライズすぎるわよっ!」

114: 2015/01/07(水) 17:44:44.47 ID:SJeHHs4U.net
凛「中にいーれてっ?」

にこ「お帰りください」ニコッ

凛「お土産持ってきたからさー」

にこ「お土産…?」

花陽「イチゴ買ってきたんだ。こころちゃん達好きって前言ってたから」

にこ(花陽いたんだ……ていうかイチゴ……!)

にこ「……しょ、しょうがないわね」ギィー

凛(ちょろい)

115: 2015/01/07(水) 18:08:05.77 ID:SJeHHs4U.net
花陽「お邪魔しまーす」

凛「こころちゃーん、ここあちゃーん、虎太郎くーん。お土産持ってきたにゃー」

にこ「まったく…」

真姫「………」ヌッ

にこ「わぁっ!?ま、真姫ちゃんいたのっ!?」

真姫「………」コクン

にこ「何よテンション低いわよ」

真姫「………そうね」

にこ「………?」

116: 2015/01/07(水) 18:54:34.70 ID:SJeHHs4U.net
花陽「わぁー。ケーキ焼いてたんだぁ」

こころ「はい、お姉さまと一緒に作ってました」

凛「それじゃあこのイチゴケーキの上に乗せようよ」

ここあ「わーい。いっちごーいっちごー♪」

にこ「ねぇ、凛花陽。真姫ちゃんどうなってるの?なんだか心抜けちゃってるんだけど」

凛「あー…それはにこちゃんのお仕事にゃ」

虎太郎「しごとー?」

117: 2015/01/07(水) 19:03:30.35 ID:SJeHHs4U.net
にこ「仕事ってなによ?」

凛「ここは凛とかよちんに任せて、真姫ちゃんよろしくね」

にこ「だから仕事ってなによ?」

花陽「にこちゃんにしかできない事なの。お願いにこちゃん」

にこ「せめて説明しなさいよ」

こころ「お姉さま頑張ってください!」

ここあ「なんだかよくわからないけど頑張れー」

虎太郎「がんばー」

にこ「ああもう……ほんっとよく分からないけど、とりあえず真姫ちゃん来なさい。二者面談よ」

118: 2015/01/07(水) 21:40:44.56 ID:SJeHHs4U.net
――――――――――――――――

ここあ「美味しーい!」

虎太郎「おいしー」

こころ「さすがお姉さまです…!」

花陽「ふふ、皆可愛いなぁ」

凛「凛もこんな妹や弟が欲しいにゃー」

119: 2015/01/07(水) 21:54:50.98 ID:SJeHHs4U.net
凛「それにしてもにこちゃん達まだ帰ってこないね」

花陽「にこちゃんの部屋で何話してるんだろう?」

凛「だいぶ時間経ってるし……気になる」

花陽「確かに気になるけど……ダメだよ?凛ちゃん」

凛「わ、わかってるよ。盗み聞ぎなんてしないよ」

ガラッ

にこ「ふぅ~……疲れた」

120: 2015/01/07(水) 22:04:36.49 ID:SJeHHs4U.net
花陽「にこちゃん。どうだった?」

にこ「どうって……」

真姫「…………」スッ

凛「真姫ちゃーん!」ギュ

真姫「ちょ、いきなり抱き付かないで!」

にこ「いつも通りに戻しておいたわ」

121: 2015/01/07(水) 22:11:22.96 ID:SJeHHs4U.net
凛「真姫ちゃんはやっぱりこっちの方が好きだにゃ」スリスリ

真姫「意味わかんない。ていうか離れなさいよー」

にこ「深くきくつもりはないんだけど、どうしてこうなったのよ?」

花陽「え?そ、それは……」

凛「元をたどればかよちんの正月太りが原因にゃ」

花陽「ええっ!?」

122: 2015/01/07(水) 22:40:09.86 ID:SJeHHs4U.net
――――――――――――――――

凛「こころちゃんここあちゃん虎太郎君またねー」

花陽「こ、今度はババ抜き負けないから」

ここあ「ふふん、次も負けないよー」

虎太郎「ばいばーい」

真姫「ごめんなさいね。今日は急に押しかけちゃって」

にこ「ホントそうよ。来る時は前もって連絡入れなさいよね。ご飯くらい用意するから」

にこ「にこの手料理が食べられないなんて、その日一日を無駄にしてるようなもんなのよ?」

花陽「うん。じゃあ次は連絡いれるね」

真姫「花陽を甘やかせないでよね。にこちゃん」

にこ「さぁねー。花陽が後で絶叫をあげるくらい美味しい料理、たくさん食べさせるんだから」

124: 2015/01/08(木) 00:29:36.07 ID:mraS8BxX.net
バタン

花陽「うひゃー……寒いぃ…」

凛「ずっと室内にいたもんね」

真姫「日も落ちかけてるし、帰りましょう」

凛「えー。まだもうちょっと遊べそうだよ?」

真姫「別に今日が最後ってわけじゃないでしょ?」

凛「てことは真姫ちゃん明日も凛たちと――――」

真姫「はいはい、違うから」

125: 2015/01/08(木) 00:48:28.34 ID:mraS8BxX.net
花陽「明日は何しよっか?」テクテク

真姫「花陽まで……私忙しいんだけど」テクテク

凛「ホント?」テクテク

真姫「そうね……夏休みの穂乃果くらいには忙しいわ」

凛「それって暇ってことじゃん」

真姫「どうせ断っても来るんでしょ?」

凛「うん」

真姫「はぁ…冬休み。少しゆっくりしたかったんだけどなぁ」

126: 2015/01/08(木) 12:15:24.19 ID:mraS8BxX.net
花陽「ところで………」

花陽「真姫ちゃん、にこちゃんと何話してたの?」

真姫「………別に」

凛「凛知ってるよ」

凛「あれだよね。絵里ちゃんと希ちゃんのデーデッデーみたいなことしてたんでしょ?」

凛「なーんてねっ」

真姫「…………」スタスタ

凛「……え、ええっ!ちょ、ちょちょちょちょっと!真姫ちゃんいつもみたいに否定しないの!?」

127: 2015/01/08(木) 15:41:27.07 ID:mraS8BxX.net
真姫「………」スタスタ

凛「はやっ…!真姫ちゃんそんなに早く歩くと滑って転んじゃうよー?」

花陽「あの、真姫ちゃん!そのね、ずっと言おうか迷ったんだけどね」

花陽「ボタンずれてる…よ?」

真姫「うえっ!?」バッ

花陽「ごめん……嘘」

真姫「………っ!///」カアァ

ダッ

凛「ああっ!真姫ちゃんが逃げた!待つにゃー!」

128: 2015/01/08(木) 16:07:04.35 ID:mraS8BxX.net
――――――――――――――――

凛「わ、わかってるよ。にこちゃんと楽しく話してたら暑くなって上着脱いだんだよね?」

凛「で、その時に偶然ボタンが外れたんだよね?」

真姫「だ、だから何度もそうって言ってるでしょ‥!」ウルウル

凛(本当だったらあんな反応しないよね)

タタタッ

花陽「はぁ……はぁ……」

花陽「やっと……追いついた……」

花陽「………ってあれ?」

花陽「ここ…絵里ちゃんの住んでるマンションだ」

129: 2015/01/08(木) 18:34:16.24 ID:mraS8BxX.net
真姫「行くわよっ!」

凛「行くってどこに?」

真姫「ついでよ!絵里にも挨拶するの!」

凛(話題反らそうとしてる…)

凛「凛は別にいいけど」

花陽「花陽もいいよ。それで真姫ちゃんにこちゃんと――――」

真姫「だあああっ!」

凛「かよちん。きっとかよちんの想像通りだからもう……」

花陽「そ、そうだね」

132: 2015/01/08(木) 21:46:59.44 ID:mraS8BxX.net
ピンポーン

凛「………でないね」

花陽「いないのかな?」

真姫「親戚のところにいってるのかしら?」

凛「うーん…しょうがないけど次は希ちゃんの家に――――」

ガチャ

絵里「…………」ボー

花陽「あ、絵里ちゃん」

133: 2015/01/08(木) 21:51:30.19 ID:mraS8BxX.net
絵里「あはー…花陽『ちゃん』だぁー」

真姫「ちゃん‥?」

絵里「えへー…」ダキッ

花陽「え?ええっ!?」

絵里「花陽ちゃんちゅめたぁーい」グデー

凛「なんか絵里ちゃんの様子がおかしいにゃ」

真姫「クンクン………これってもしかして…」

134: 2015/01/08(木) 21:55:25.59 ID:mraS8BxX.net
凛「お邪魔しまーす」

真姫「うわっ…これ」

凛「お酒の瓶がいっぱい…!」

真姫「宴会でもしてたのかしら」

花陽「ふたりとも待ってー……絵里ちゃん重たいよぉ…」

絵里「えりちか重たくないもーん」

136: 2015/01/08(木) 22:00:06.11 ID:mraS8BxX.net
真姫「全体重花陽にかけてるからでしょ」

真姫「とにかく、絵里をそこのソファに座らせるわよ」

凛「ほら、絵里ちゃんこっちきて?」

絵里「いやぁ…えりちか花陽ちゃんと一緒がいーい」ギュー

真姫「子どもじゃないんだから、我儘言わないの」

絵里「いーやー」

真姫「はぁ…花陽。絵里と一緒にソファ座って」

花陽「う、うんっ」

138: 2015/01/08(木) 22:05:44.68 ID:mraS8BxX.net
真姫「で、どうして飲酒してるのよ?」

絵里「えりちか悪くないもん。おじさんが『絵里もそろそろ二十歳になるんだし、どうだ?』って言うから…」

真姫「それで飲んだの?」

絵里「うん。でもお酒ってたいした事ないのね」

絵里「ぜんぜん酔ってないわぁ……」ポー

凛「全然酔ってるよ?」

139: 2015/01/08(木) 22:09:34.62 ID:mraS8BxX.net
真姫「そのおじさんってどこにいるのよ?」

絵里「かえったー。ぱぱやありちかはお見送りー。えりちかおるすばーん」

花陽「あはは……さすがに外には出れないよね」

凛「なんだかめんどくさい時にきちゃったみたいだにゃ」

142: 2015/01/08(木) 22:20:02.23 ID:mraS8BxX.net
凛「どうする?帰る?」

真姫「まさか、絵里をこのまま野放しに帰れるわけないじゃない」

真姫「放っていたら何しでかすかわからないわ」

凛「だね。全裸で外に出ちゃったりしそう」

真姫「それはさすがにないって。とにかく亜里沙ちゃんと連絡とりましょう」



絵里「喉乾いた…」スッ

花陽「絵里ちゃん…?」

フラフラ

絵里「ふふ、おいしーい」ゴクゴク

144: 2015/01/08(木) 22:27:21.23 ID:mraS8BxX.net
花陽「あの……絵里ちゃん?その、何飲んでるのかな…?」

絵里「んー…?これよー?」

花陽(英語…?よくわからいけどきっとお酒だよねあれ)

花陽(真姫ちゃん達に言って飲むの止めさせなきゃ…!)

絵里「花陽ちゃんも飲んでみてよー」フラフラ

花陽「ええっ!?」

絵里「ほらほらぁー……花陽ちゃんももうすぐ二十歳なんだからぁ」

花陽「は、花陽はまだまだ先だし……」

146: 2015/01/08(木) 22:37:55.51 ID:mraS8BxX.net
絵里「なによぉ…えりちかのお酒飲めないっていうのぉ?」

花陽「そ、そういうのじゃなくて…」

絵里「飲みなさいよぉ…先輩命令よぉ」

花陽「せ、先輩命令!?」

絵里「それともー…ひとりじゃ飲めないのかなぁ」

絵里「えりちかが手伝ってあげるわぁ」ゴクゴク

花陽「え……?」

147: 2015/01/08(木) 22:43:52.63 ID:mraS8BxX.net
絵里「んー………」

花陽(こ、ここここここれって、もしかして!)

絵里「んー……」ズズズ

花陽(やっ、どんどん近づいてくるっ!)

花陽「やぁっ、だ、だめっ…!」

絵里「んーんー…!」

花陽(だめぇっ、絵里ちゃん力つよっ…!)

花陽(ま、真姫ちゃん凛ちゃん助けてー!)チラッ

148: 2015/01/08(木) 22:47:27.40 ID:mraS8BxX.net
真姫「だめね。電話にでないわ」

凛「じゃあ、メールにする?アドレス知らないけど」

真姫「雪穂ちゃんのは知ってる?」

凛「雪穂ちゃんのは知ってるよ」

真姫「だったら、雪穂ちゃん経由で連絡とりましょう」



花陽(ぜんぜんこっちに気付いていないよぉー!)

絵里「ん~…」

花陽(だ、だめっ……もう腕が限界っ)

ズルッ

花陽(あっ)

149: 2015/01/08(木) 22:54:35.69 ID:mraS8BxX.net
凛「あ、返信きたにゃ。えっとね……」

凛「ごめんなさい。布団にでも縛っておいてください。だって」

真姫「やっぱりそうした方がいいのね」

絵里「えへへー……」ニコニコ

真姫「なんかすごく機嫌いいわね。ってなに飲んでるのよっ!」

絵里「おさけー」

真姫「お酒ー。じゃないわよっ」グイ

絵里「ああーっ。えりちかのおさけぇ返してぇー…」

真姫「だめよ。没収よ」

絵里「えりちかのおさけぇ………」シュン

150: 2015/01/08(木) 23:02:54.91 ID:mraS8BxX.net
凛「かよちんどうしたのー?」

花陽「うぅ………三年生怖いよぉ」シクシク

凛「?」

凛「とにかく早いとこ絵里ちゃん縛ろっか?」

凛「そのうち何かしでかすにゃ」

真姫「そうね。何かしでかす前に絵里を縛るわよ」

151: 2015/01/08(木) 23:09:40.82 ID:mraS8BxX.net
絵里「やぁー。ほどいてー。えりちかのおさけぇー」

真姫「はいはい。亜里沙ちゃん達が帰ってからもらいなさい」

絵里「本当?ありちか帰ってきたら、えりちか飲んでいい?」

真姫「そうね。亜里沙ちゃんに任せるわ」

凛「亜里沙ちゃんに丸投げしてるにゃ!」

真姫「さて、何か起こる前に帰るわよ。花陽、凛」

凛「絵里ちゃんお酒は二十歳になってからだよー?」

絵里「はぁーい」

真姫「絶対覚えてないわね」

凛「だね」

花陽(この出来事は忘れよう。正月に絵里ちゃんちには行ってない)

花陽(うん…行ってない。それで大丈夫…きっと)

152: 2015/01/08(木) 23:17:41.50 ID:mraS8BxX.net
ガチャ

真姫「はぁ……どっと疲れがたまったわ」

凛「こころちゃんや虎太郎君より子どもみたいだったよね」

真姫「絵里は二十歳になってもお酒を飲ませちゃだめよ?」

凛「もちろんわかってるにゃ」

花陽「………」

真姫「花陽?どうしたの?なんだか静かね」

花陽「……え?なんだか急に疲れが出ちゃったみたい」

花陽「少し眠たい…かな」

凛「うーん……すぐ近いし希ちゃんちに行こっか」

真姫「そうね。疲れたわ」

154: 2015/01/09(金) 00:06:16.92 ID:UZ1YZ4tT.net
ピンポーン

真姫「………出ないわね」

花陽「明かりもついてないし、留守かな?」

凛「うーん……じゃあ…」スッ

ガチャ

凛「さ、中はいろ」

真姫「ちょーっと待ちなさい。どうして凛が希の家の鍵持ってるのよ?」

凛「え?希ちゃんから貰ったよ?」

凛「いつでも遊びにおいでって言って合鍵をくれたけど」

真姫「まったく、希は……。鍵の管理甘すぎるわよ」

真姫「女子高生のひとり暮らしなんだから、後できつく言っておかないといけないわね」

155: 2015/01/09(金) 00:15:37.61 ID:UZ1YZ4tT.net
凛「やっぱり留守みたいだね」

凛「こたつ入ってテレビ観て待ってようか」モゾモゾ

真姫「それはさすがにくつろぎすぎ」

凛「そうかな?ほら、かよちんも」

花陽「………うん」ポー

モゾモゾ

花陽「はぁ………温まるよぉ」

真姫「花陽まで……」

凛「ほーら。真姫ちゃんも。寒いでしょ?」

真姫「……まったくもう」

156: 2015/01/09(金) 00:19:09.35 ID:UZ1YZ4tT.net
――――――――――――――――

希「いやー……これは困ったなぁ」

希「冬もあったかお鍋セット一家4人前かぁ」

希「福引でまさかこれが当たるとは…」

希「本当は4等のトイレットペーパーが欲しかったんやけどなぁ」

157: 2015/01/09(金) 00:23:57.20 ID:UZ1YZ4tT.net
希「うーん……さすがにウチひとりで全部は食べられないし」

希「皆呼ぶかな?」

希「でもそうしたら足りないだろうし……」

希「3日に分けて食べるしかないかなぁ」

希「1日目は普通に食べて、2日目は豆乳鍋、3日目はキムチ鍋にするとかアレンジして……」

希「…ん?ウチの部屋の明かりついてる」

希「凛ちゃん来てるんかな?」

159: 2015/01/09(金) 00:29:56.39 ID:UZ1YZ4tT.net
ガチャ

希「ただいまー」

希「凛ちゃーん?遊びに来てるんー?」

希「返事ないな。なんかあったんかな?」

ガラッ

まきりんぱな「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

希「凛ちゃんだけかと思ったら、真姫ちゃんと花陽ちゃんも来てるやん」

凛「えへへ……のぞ…み…ちゃん…」スヤスヤ

希「………ふふっ」クスッ

希「さぁて、皆が起きる前にご飯の支度済ませんとな」

希「なんだか新年から良い事ばっかりでウチ幸せ者やね♪」



おしまい

160: 2015/01/09(金) 00:32:41.58 ID:UZ1YZ4tT.net
やっぱり何も考えずに始めるんじゃないなって後悔
ずっと言ってなかったけど、>>14の佐藤醤油ってなんだよ砂糖醤油だよ。
とにかく最後までみてくれてありがとうございました。

161: 2015/01/09(金) 00:34:45.10 ID:Uo25baa0.net
乙 ほのぼのおもしろかった

162: 2015/01/09(金) 00:35:23.65 ID:if4yGS+Y.net


えりぱな正義だ…

引用元: 凛「お宅訪問!」