学校

梓「あ、一組。唯先輩と同じクラスですよ。」

唯「あずにゃん、もう先輩じゃないんだよ……」

梓「……唯先ｐ」

唯「唯でいいよ……」

梓「……」

唯「ｸﾞｽ……」

教室

唯「ｸﾞｽ……」

梓（なんて声掛けたらいいのやら……）

純「あ、梓おはよう」

憂「おはよう梓ちゃん。……と、おねえちゃん……」

梓「お、おはよう……」

唯「……おはよ」

梓「……」

唯「ｸﾞｽ……」

律「おはよ唯！」

唯「え？今の声って……りっちゃん！？」

梓「律先輩！？」

律「ははは。４年間同じクラスだな唯！けいおん部全一緒だなんて去年みたいだなー」

唯「りっちゃん……りっちゃん……ｸﾞｽ……」

律「おいおい。泣くなって……」

唯「でも……でも……！」

律「……私だって泣きたいんだからさ」

梓「……」

唯「……」

唯「……ごめん」

梓「ま、まさかとは思うんですけど律先ｐ」

律「タメでいいよ」

梓「あ……え……と……」

憂（これはちょっと……）

純（気まずい……）

純「私ちょっとトイレ……」

憂「わ、私も……」

梓「わ、私ｍ」

唯「あずにゃん……」

梓「は、はい！」

唯「行かないで……ｸﾞｽ……」

梓「……」

律「……」

唯「ｸﾞｽ……うっ……」

梓「……」

律「こ、ここはポジティブに考えよ！また１年ＨＴＴができるんだからさ！な！？」

梓「そ、そうですよ！！ね？唯先輩！？」

唯「あずにゃん、タメで……敬語やめて……」

梓「で、でも……」

唯「お願い……」

梓「……」

梓「ゆ、唯……」

唯「ありがとう、あずにゃん」

律「ありがとな、梓……」

唯「でも５人全員そろってのＨＴＴだもん。３人じゃ……」

梓「しかも３人じゃ廃部ですよ……」

律「３人？何言ってるんだ？」

唯梓「……え？」

紬「ねえねえ。赤いリボン買いに行きましょ～」

唯「えぇ！？ムギちゃんも！？」

律「……」

梓「嘘……なんでうちの部からこんなにも留年が……」

紬「私一度留年っていうのしてみたかったの～！」

律「ムギ……」

紬「してみた……かった……の……ううっ……ｸﾞｽ……」

唯「ムギちゃん……」

梓「ムギ先輩……」

梓「もうなんて声をかけたらよいやら……」

唯律紬「ごめんなさい……」

梓「いや、私に謝られても……」

唯「それにしてもうちの部から３人も出しちゃうとはね……」

律「それもピンポイントに……まさに狙い撃ちだな……」

澪「違うだろっ！！」ﾍﾞｼｯ

澪「私を忘れるなよ！！」

唯「澪ちゃん！？」

梓「澪先輩！？まさか澪先輩も……」

律「あぁ……」

梓「……信じられない」

澪「私だって悲しかったぞ……」

澪「でももうダブったものは仕方ないんだから……もう割り切ったよ……」

唯「澪ちゃんって腹すわってるね……」

律「昨日すげー泣いてたくせに……」

唯「でも澪ちゃんの言うとおりだよ！一生懸命勉強に励んで４人……いや、５人みんなで卒業しよう！」

澪律紬「おー！」

梓（えー、なんか私も入ってるし……）

梓「でも澪先輩まで浪人なんて……びっくりしちゃいましたよ」

澪「私ももう本当にびっくりしたよ。それともう先輩は付けなくていいからな……」

梓（めんどくせー……）

梓「い、いえ！たとえタメになっても私にとって先輩たちは永遠に先輩です！」

澪「梓……」

紬「梓ちゃん……」

唯「あずにゃん……」

梓「だ、だから！ずっと先輩ですから！そう呼びますからね！」

律「梓……こんな後輩を持てて私は誇りに思う。みんなを代表して礼を言わせてくれ。……ありがとう」

梓「や、やってやるです……」

唯「それじゃあみんな！赤のリボンやら上履きやら買いに購買にＧＯだよ！」

澪律紬「おー！」

>>41一行目
浪人→留年の間違い


購買

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

唯「うわー！やっぱり新学期だけあってすごい人だね～」

律「これは全部買うのに結構時間かかっちゃいそうだな……」

澪「でも早くこの青いリボンほどきたい……恥ずかしい……」

後輩「あれって澪先輩じゃない？」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

後輩「ほ、本当だ……どうして高校に？去年卒業したよね？」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

後輩「ほら、唯先輩も一緒……」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

澪「うぅ……有名人は辛いよぅ……」

唯「マジで辛い……」

律（前髪下ろそっと……）ｽｯ

澪「ふー。やっと買えたよ」

紬「大変だったわね」

唯「でもこれで見も心も３年生だね！」

澪「唯。身も心もとか……そう言うこと言うな……泣けてくる……」

唯「ご、ごめん……」

唯澪律紬「……」

澪「って言うか律。なんだその髪」

律「変装」

唯「ずるい！じゃあ私も変装！どう？」

紬「憂ちゃんにそっくり～」

澪「じゃあ私も！ほら！梓みたいだろ？」

唯「ぽいけど……やっぱり澪ちゃんだね……」

澪「……」

律「もうすぐＨＲだ。教室に戻るぞ」

先生「それじゃあまた明日。それじゃあ……出席番号１番。号令よろしく」

唯（一番って……）

律「澪か……！」

澪「起立……礼……」

生徒「ありがとうございましたー」

後輩「ってか澪先輩いたんだ……」ﾋｿﾋｿ

後輩「うわー留年したんだー」ﾋｿﾋｿ

後輩「私さっきの号令まで気づかなかったよ……」ﾋｿﾋｿ

律「澪……」

澪「ｳﾙｳﾙ……」

澪「相沢とか藍川いないかよっ……くそぅ……」

律「出席番号がマジ脅威だな……恥ずかしすぎる……」

紬「自分の出席番号の日だけ休みたいわ……」

律「あー２５番かよ……２５日が憂鬱すぎる……」

紬「私なんか１２番……」

唯「あ、私３２番だ」

澪律紬「！？」

唯「えへへ……」

梓「あのー……先輩たち帰らないんですか？」

律「え？か、帰るぞ！なあ！？」

紬「もちろん！ねえ？」

唯「うんうん！うんうん！うんたん！！」

澪「なんでそんなに動揺してるんだよ……」

梓「じゃあ私、音楽室行ってから帰りますから」

唯澪律紬「！？」

澪「そういえば私たち、部活どうなったんだ！？」

唯「さ、さわちゃんに聞いてみよ！」

職員室

さわこ「まったく……あなたたちったら揃いもそろって……顧問として恥ずかしいわ」

澪「すみません……」

紬「で、わたしたち部活は……」

さわこ「一応去年退部した事になってるからもういちどクラブ申請に登録すれば……」

唯「ありがとさわちゃん！」

律「じゃあさっそく登録しようぜ！失礼しましたー」

さわこ「まったく……あの子たちったら……」ﾋｿﾋｿ

教員「あれか……うわさの留年の子たちは……」ﾋｿﾋｿ

教員「全員けいおん部だとか……」ﾋｿﾋｿ

音楽室

唯「というわけでけいおん部に戻ってきました！」

梓「は、はぁ……」

澪「これから急いで新歓ライブの練習しなきゃな！」

梓「てか、立ち直り早いですね……」

梓（あ、現実逃避か）

紬「じゃあお茶入れるわね～」

澪「もう時間無いんだから……お茶飲んだら練習だぞ！」

梓「あのー……」

唯「ん？何あずにゃん」

梓「私もうけいおん部退部しようかと……」

律「えぇ！？なんで！？」

紬「一緒にライブしよ……ね？」

梓「ＨＴＴの最後のライブは……去年の文化祭です」

澪「梓……」

梓「みんなでＴシャツ着て……唯先輩のＭＣが面白くって……」

紬「梓ちゃん……」

梓「そしてみんなで泣いて……私、あの思い出を大切にしたいんです」

唯「あずにゃん……」

梓「浪人ならともかく……留年した先輩たちとのライブがラストライブだなんて……」

梓「私、そんなの嫌なんです！」

律「梓……ちょっと歯食いしばれ……」

梓「え」

律「離せ！離してくれ！」

澪「落ちつけ律！梓の言い分も分かってやってくれ！」

律「でも！でも！」

唯「みんないい加減にしてよ！！！」

澪律紬梓「……」

唯「みんな仲間でしょ……仲良くしようよ……」

梓「唯先輩……」

梓「……すみませんでした」

律「悪かったよ……」

唯「ねえ、どうしてもやめるの……？」

梓「……はい」

唯「なんで……？」

梓「……い、言えません」

唯「なんで？私たち仲間でしょ？だったら本当の事言って！」

梓「でも……先輩達を傷つけちゃうから……」

唯「あずにゃんっ！！！」

梓「……」

梓「……なんていうか……その……先輩たちみたいになりたくないって言うか……留年したくないんです」

唯「」

紬「梓ちゃん……」

梓「仲間だから……あの……すみませんっ！私失礼なこと言って」

律「……それが本心か？」

梓「……はい」

唯「お願いあずにゃん……置いてかないでぇ……先輩にはならないでぇ……」ｳﾙｳﾙ

梓「いや、私が先輩ってことは先輩がまた留年するって事ですよ？ってか勉強してください！！」

唯「勉強嫌だも～ん……ｸﾞｽ……」

梓（こうやってニートが出来上がってくのかぁ……）

梓「と・に・か・く！私はけいおん部退部しますから！これは絶対です！」

澪「わかったよ梓。そこまで言うのなら私は止めない」

梓「澪先輩……ありがとうございます」

唯「新歓ライブ、絶対見に来てね……？」

梓「はい。見にいきます。たぶん」

紬「また遊びに来てね！また5人でお茶しましょ！歓迎するわ！」

梓「はい。ありがとうございｍす。それでは……また」

唯「あずにゃん……」

律「行っちまったな……」

澪「あぁ……」

次の日

純「しっかしけいおん部３年が全員留年とはなー。なあ憂」

憂「……」

純「あ……ご、ごめん……」

憂「え？ううん、気にしないで！ね？」

純「なんか本当ごめん……」

憂「謝らないでって！！ね？あ、おはよう梓ちゃん！」

梓「おはよう。あれ、唯先輩たちは今日は休み？」

憂「えっと……それが……」

梓「練習！？新歓ライブの！？授業返上で！？」

憂「うん……」

梓「留年してるのに……何考えてるのあの人たち！？」

憂「なんか本当ごめん……」

梓「私ちょっと見てくる！！」

憂「あ、梓ちゃん！？」

梓（もう！見てらんない！！）

音楽室

梓「先輩！？」

ｼﾞｬｰﾝ

唯「あ、あずにゃん」

梓「あ、あずにゃん……じゃないです！授業休んで何してるんですか！？」

澪「何って練習だけど……」

律「そろそろ休憩するか。ムギお茶」

紬「わかったわ～」

梓「お茶するなら授業出てくださいよ！！」

唯「あずにゃんもお茶する？」

梓「だーーーーーーーーーーー！！！いい加減にしてください！！！こんなんじゃ駄目です！！！」

唯「あずにゃん……」

梓「勉強しないって言うならもう知りません！！もう私けいおん部とは関わりません！！」

律「お前……私たちだけじゃ飽き足らずけいおん部まで侮辱する気か……！！」

梓「侮辱って……私は先輩達の事を思って……！！」

澪「梓……勉強したかったら一人でしてくれ。頼むから私を巻き込むな……」

梓「先輩……」

梓「……わかりました。もうしりません」

澪「梓……」

梓「私の知ってる先輩達は……去年のライブで氏んだみたいです……」

紬「梓ちゃん……」

梓「ライブでもやって……また留年でもしてください。さよなら」

唯「あずにゃん……」

バタン

律「梓……」

澪「……よし！気を取り直して練習するぞ！！」

唯律紬「おー！」



梓（もう知らないです！勝手にすればいいんです！！）ﾌﾟﾝｽｶ


つづく

三ヶ月後

純「梓成績どうだったー？」

梓「まあまあかな？憂は……わ！やっぱすごい！」

憂「そんなことないよ……」

純「流石完璧超人……」

ﾜｲﾜｲ

澪「なんだよ……みんなして勉強勉強って……」

律「みーお！成績見ちてっ！」

澪「わっ！か、返せ～！」

律「お！結構いい成績じゃん！」

唯「なんてったって澪ちゃんは模試でいつも好成績だしね！」

澪「はは。よせよ……」

律「私なんかギリギリセーフって感じ」

唯「単位計算して休めるだけ休んでたもんねー」

律「それは唯もだろー！」

ｱﾊﾊﾊ

梓（先輩……）

澪「さて、練習するか」

梓「澪先輩！」

澪「なんだ梓」

梓「あのっ……勉強はいいんですか……？」

律「また勉強の話か。見ろ！この澪の成績を！！」

澪「おい！律！！」

梓「すごい……」

澪「まぁ、そう言うことなんだ。留年さえしなかったら今年は無勉で大学受かるだろうな」

唯「でも実は４月に比べるとちょっとずつ落ちてるんだよね……」

澪「う、うるさい！！」

澪「留年しちゃったからな。大学は現役で受かりたいよな」

梓「現役……」

律「もうこの話は終わり！部活行こーぜ」

唯「おー！」

梓「あれ。そういえばムギ先輩は？」

澪「ムギなら今日は休みだ。」

律「今日は授業無いみたいなもんだしサボったんだろうなー」

梓「……」

音楽室

唯「そういえばさ、なんで澪ちゃんここにいるの？」

澪「な、なんだ？私が音楽室にいたらまずいのか……！？」

唯「そう言うことじゃなくてさー」

唯「なんで澪ちゃん留年したの？」

澪「え……」

律「そういえばそうだなー。澪成績よかっただろ？」

澪「ま、まあ……」

唯「それに授業も真面目に出てたよね？」

澪「う、うん……」

唯「じゃあどうして？」

澪「……」

澪「実は……警察のお世話になっちゃって……」

唯「警察……？」

澪「あぁ……大学合格した時にお酒を飲んでな。ベロンベロンになった私は……」

澪「万引きを……しちゃったんだよ……」

澪「そしてあろうことか逃げるために交番で警察官の人を襲って……」

澪「そして卒業取り消しになってこのザマだよ。皆には内緒な」

唯律「……」

唯「私も……同じだよ……大学に受かって……お酒飲んで……ヘマしちゃって……ｸﾞｽ」

澪「唯……」

律「じ、実は私もなんだよ……はは……」

澪「律……」

ガチャ

梓「こんにちはー」

唯「あずにゃん！？」

澪（くっ……なんでこんな時に……）

律（私も万引きしたっていうの嘘でーすっていうタイミング逃した……）

唯（その場のノリで釣られちゃったけど……万引きしたの嘘なんだよね……）

澪（厨二病ゆえかワルをかっこいいと思いあんな嘘を……）

唯（私は普通に成績不振なんだよね……）

律（もっとマジメに勉強してればなぁ……）

澪（でもカンニングがバレたなんて言かっこ悪くて言えないよな……）

唯澪律（というかみんなマジで万引きしたのかな……？）

梓「あれ、どうしたんですか？」

澪「梓、お茶飲むか？」

梓「いえ、いいです。私ちょっと皆さんとお話がしたくてここに来ました」

律「話？」

梓「はい。先輩達このままじゃきっとまた留年しちゃいますよ！」

唯「大丈夫。見て見て。私も結構模試では成績いいんだよ？」

梓「でも……それ現役の成績と比べてますよね？」

澪「当たり前だろ！私たちは現役生だ！！」

梓「で、でも……」

澪「気分が悪い！！帰ってくれ！！！」

バタン

唯「まったく！失礼しちゃうよね！」ﾌﾟﾝｽｶ

澪「全くだ」

律「でも梓は私達を心配して……」

澪「……」

唯「あずにゃん……」

澪「……」

澪「……卒アルでも見るか」

唯「持ってるの？」

澪「去年ムギが部室用に２つ買ったじゃないか」

唯「そういえばそうだったね」

ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

律「なんか……なつかしいな……」

澪「これは親韓ライブの時のだな」

唯「あ！これ３年の文化祭のだ！あの時は楽しかったな……最高のライブだったよ」

律「あれからもう10カ月経つのか……時間が過ぎるのって本当に早いな……」

澪「つい最近の事みたいなのに……」

>>180七行目
親韓→新歓の間違い


唯「さわちゃんが言ってたよね……１年なんてあっという間だって……」

澪「本当にあっという間だった……」

律「あの頃に戻りたい……あのクラスで３年生したい……」

唯「……」

澪「……」

律「……」

唯「そうだ！同窓会しようよ！！」

澪「同窓会？」

唯「うん！８月にみんなで集まるの！！」

澪「いいなそれ！！」

唯「久しぶりにみんなに会えるよ～」

澪「みんな今何してるのかな～」

律「じゃあさっそく計画立てようぜ！！」

ﾜｲﾜｲ

８月

唯「わぁぁぁぁ！和ちゃぁぁぁぁぁぁぁん！！」

和「唯ったら変わってないわね」

紬「いちごちゃん久しぶり」

いちご「ひさしぶりー」

律「姫子も！久しぶり！」

姫子「久しぶり」

春子「久しぶりー」

エリ「久しぶりー」

風子「久しぶりー」

信代「久しぶりー」

唯「わぁー！みんな本当になつかしいーー！！」

姫子「なつかしいって……まだ１年もたってないよ？」

唯「へへへー」

律「姫子結婚したのかー早いなー」

姫子「ふふふ」

信代「もう結婚した人もいるなんて。ねえねえ！みんな今何してるの！？」

春子「大学に居て……」

信代「ピザ屋で……」

いちご「浪人してて……」

風子「旅行代理店で……」

エリ「大阪の大学に下宿……」

いちご「ねえ。唯は今何してる？」

唯「」

唯「えっと……けいおん部のみんなと……バンドやってる！」

姫子「すごいなー」

風子「かっこいいー」

信代「進学？就職？」

唯「……今は学生かな」

エリ「へー。どこの大学？」

信代「大学生とか憧れちゃう！ねえ唯？」

唯「えっと……その……」

エリ「唯……？」

唯「えっと……澪ちゃん達と一緒なんだ！ききたければ誰ｋ」

和「澪たちなら体調不良で帰ったわよ」

唯「嘘……」

和「唯ったら私にも教えないのよ。いい加減教えなさいよね……」

春子「そうそう。教えてよー」

唯「……」

みんな「ねえ唯ってば！！」

唯「……」

唯「……桜が丘」

和「桜が丘……？」

春子「まさか……唯……」

唯「……」

和「あんた……留年したの……？」

唯「……」

エリ「さっき澪達も同じ学校って……」

皆「……」

姫子「ね、ねえ二次会でカラオケでも行かない！？」

信代「え？でも二次会ってまだ早ｋ」

いちご「行こー行こー」

和「そ、そうね！そこで歌って日ごろのストレス解消して……」

唯「確かに私は留年したけど……澪ちゃんとりっちゃんよりはマシだよ。私の成績不振の留年だもん……」

和「え？」

唯「澪ちゃんとりっちゃんは万引きして単に取り消しになったって……」

風子「ま、万引き……？」

唯「しかも澪ちゃんなんかその後に逮捕されて、警察官レOプして交番から逃げたんだって」

いちご「レ、レOプ……？」

唯「……うん。ひ、酷いよねー。レOプなんて！だから私のはマシなんだって」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

唯「って……聞いてない……帰ろっと……」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

一月後

唯「文化祭のラストライブ最高に盛り上がったね！」

律「あぁ。本当に最高のライブだった」

紬「梓ちゃん見てくれてたかしら……」

ガチャ

梓「……」

唯「あ、あずにゃん……」

梓「ライブお疲れさまでした」

澪「ありがとう……」

紬「でも梓ちゃんがいなかったから……これはＨＴＴのライブじゃないわ……」

梓「そのことでお話に来ました」

唯「……え？」

梓「私、ＨＴＴに戻ります」

唯「あずにゃん！！」

梓「でも！条件があります……」

律「条件……？」

梓「私と一緒に卒業して……」

唯「あずにゃん……」

梓「そして卒業したら！大学でＨＴＴ再結成しましょう！」

澪「梓……」

梓「や、約束ですから……！絶対約束ですからね！！」ﾄﾀﾀﾀ

バタン

唯「あずにゃん……」

澪「私、眼が覚めたよ……」

律「そうだな……長い充電期間ももう終わりにするかな……？」

紬「みんな……」

唯「絶対卒業してもう一回５人でＨＴＴやろう！！」

澪「……そうだな！」

律「卒業するぞー！！」

「おー！！」

澪「大学行くぞー！」

「おー！！」

唯「ＨＴＴ！！再結成するぞーーー！！！」

「おーーーーーーーーーー！！！」

半年後

澪「うぅ……緊張する……」

律「受験なら去年もしただろ？」

澪「でも……結局成績は４月ごろに比べるとだいぶ落ちちゃったし……」

唯「大丈夫だよ！」

梓「そうです！皆さん頑張ったじゃないですか！！気合です気合い！！」

唯「よし！絶対に受かるぞー！」



試験官「それじゃあ試験始め。」

数日後

「おじゃましまーす」

憂「あ、いらっしゃい」

唯「よく来たね～みんな、合格通知は持ってきた！？」

律「もちろん！」

澪「合格かどうかはまだ分からないけどな……」

純「同じく……」

梓「大丈夫です！きっと合格してます！！」

「……」

澪「何この誰から行くみたいな……」

律「誰から行く！？」

紬「じゃあ私から行くわ！！」

唯「おぉ……マジか……」

紬「じゃあ行くわね！」

ベリベリ

『合格』

紬「やったわー」

澪「い、いきなり行ったな……」

純「度胸あるなムギ先輩……」

憂「あ、私合格」

純「よかった……私も受かった……」

唯「うぅ……合格ラッシュ……」

純「のこりは梓と……」

憂「ムギさん以外のけいおん部だね！」

律「み、澪お前先行けよ……」

澪「な、なんで……」

唯「じゃあ私行くね！えいっ！！」

ベリベリ

『不合格』

唯「」

澪「あ……」

憂「お姉ちゃん……」

純「……」

律「き、気にすんなって。まだチャンスはあるだろ！？」

澪「そ、そうだ！きっと私たちも誰か落ちるから！ほら」

ベリベリ

『合格』

澪「やったー！受かったー！！あぁぁぁ……」

唯「……」

梓「唯先輩……」

純（帰りたい……）

律「よ、よく考えたら唯が落ちてるんだから私が受かるわけが……」

ベリベリ


『合格』

律（やったーーーー！！！受かったーーーーー！！！！）

律「あぁー受かったのかぁ……よ、予想外だなもー！！」

唯「……」

純「あとは梓だけか……」

澪「今のところ受かったのは憂ちゃんと純ちゃんとムギと律と私か」

律（なんだその長いの……）

梓「じゃあ行きますよ……ってあれ？よく見たら唯先輩の開けたやつ……」

唯「あれ！？私の封筒じゃないよコレ！！」

唯「私間違えて他人のやつ開けちゃったんだ！！」

「……」

唯「あはは。ごめんねみんなー。私またドジしちゃったよー！！」

澪「おい、ドジって……」

紬「みんな！自分の封筒確認して！！」

唯「何処かに私のあるー？」

澪「なんだ……全員合ってるぞ……」

律「お、驚かせやがって……」

唯「そこにあったら私が合格だったのになぁ……」

純（ここに開けられた封筒に唯の封筒は無かった。それはつまり……）

唯「私誰の間違えちゃったのかなー？名前見てみよっと！」

唯「発表します！！不合格になっちゃったのはー！」

憂「お姉ちゃんッ！！！」

唯「なかのーーー！！あずさーーーー！！！」

梓「……」

梓「え」

梓「え……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

唯「じゃあ今あずにゃんが持ってる封筒が私のなんだね！えいっ！！」

憂「ちょっとお姉ちゃん！？」

唯「じゃあ開けまーす！」

ベリベリ

受験前日

唯『あー絶対受からないよー』

憂『でもマークでしょ？いざとなれば適当に……』

唯『もう浪人なんて嫌だよぉ……憂ぃ……』

憂『おねえちゃん……』

憂（浪人じゃなくて留年だけど……）

憂『……わかったよ。じゃあ試験当日は二人で入れ替わって解答しよ？』

唯『えぇ！？いいの！？』

憂『うん。私そこ滑り止めだし。私受けるの医学部だしね』

唯『ありがとー！憂～～～！！』

『不合格』

唯「……」

憂純紬澪律「……」

梓（よかった……）

唯「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

憂「おねえちゃん！！」

唯（私は憂名義で、憂は私名義で受験した…そして受かったのは憂……）

憂（じゃあ普通に入れ替わらずに受験してたら合否は今と逆になるから……）

唯（私私普通に受けても受かってた！！！！）

唯「憂ぃぃぃぃぃぃぃ！！！憂ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！！！！」

梓「ちょっと落ちついてください！！」

唯「だって！！！だって！！！！」

澪「おい！落ちつけ！！！」

唯「うるさい！このレOプ魔！！！憂ぃぃぃぃぃぃぃ！！！！」

唯「憂ちょっときて！！！」

憂「ちょっと待って……おねえちゃん……！」

バタン

唯「なんで落ちてるの！？憂は国立医学部受けるんでしょ！？」

憂「うん……」

唯「だったらなんで滑り止めの大学に落ちてるの！？医学部目指してるなら余裕でしょ！？」

憂「……ごめんなさい」

唯「ごめんじゃないよぉ～～～～～！！！！」

わかりにくくてすまん

唯憂入れ替わりは私立。けいおん組はＨＴＴ再結成のため受かりさえすればいいからそこが最終目標。
唯は医学部目指してる憂ならこんなところ絶対受かってくれると思って入れ替わる。
でも受かったのは憂（回答したのは唯）で落ちたのは憂（回答したのは憂）

唯「なんで……憂は成績いいって話してたじゃん……」

憂「あ、あれは４月だし……」

唯「……ちょっと模試見せて」

憂「あ、ちょっと……」

唯「……」

唯「全部Ｅ判定って……どういうこと……？」

>>303
ミス。受かったのは憂（回答したのは唯）で落ちたのは唯（回答したのは憂）です。


憂「見ての通りだよ、おねえちゃん……」

唯「でも……医学部目指してるって……」

憂「目指してるなんて言ってないよ！受けるって言っただけ！」

唯「しかもよく見たら私の受けた大学もＥ判定……私でもＣだったよ！？よく変わってあげるなんて言えたね！？」

憂「お、おねえちゃんがそこまで賢かったなんて……知らなかったんだもん……」

唯「私も憂がそこまでバカだったなん知らなかったよ！！！！！！！！」

ガチャ

唯「ごめんね。取り乱しちゃって。つい憂に八つ当たりしちゃったよ」

梓「唯先輩……」

澪「あまり落ち込むなよ。まだチャンスはあるんだからさ。」

憂「私も全力で応援するよ！」

唯「ｷﾞﾛ」

憂（ひっ……）

紬「私たち、待ってるからね！」

一ヶ月後

唯「とうとう来たよ……」

梓「合格通知……」

律「で、懲りずにまた一緒に開けるのか……」

梓「大丈夫です！絶対二人とも受かってますから！」

澪「まあ今日はけいおん部の５人だけだしな。そのためにわざわざ音楽室来たんだし」

紬「二人ともきっと受かってるわ！」

梓「……せーの、で行きましょう」

唯「うん……」

唯梓「せーのっ！！」

ベリベリッ！

梓「やった……受かった……受かった！受かりましたよ！唯先輩！！」

唯「……」

梓「唯……先輩……？」

唯「……」

澪「おい、まさか……」

紬「嘘でしょ……」

律「おい！見してみろ唯！」

『不合格』

唯「ごめんね、みんな。私の所為でＨＴＴ再結成できなくて……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

澪「唯……」

梓「な、何言ってるんですか！まだ来年があります！ね？」

唯「女で実質２浪？ははは……」

律「じゃあもうこうなったら医学部を目指せ！そして来年憂ちゃんと同じ大学に……」

唯「憂は落ちるよ。私にはわかる」

梓「唯先輩……」

唯「私、就職するね」

唯「うん！落ち込んでても仕方ないよ！落ちたんだもん！春から一足さきに社会人だ！」

律「唯……」

唯「よかった……私……あずにゃんに追い抜かれずに済みそうだよ……はは……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

梓「唯先輩……」

澪「唯、思いっきり泣け。ここには私たちしかいないんだから……」

唯「うっうっ……」

唯「うああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

唯「はぁ……泣いたらスッキリしちゃった。ありがとう澪ちゃん」

澪「唯……」

律「唯は就職で……本当にいいのか……？」

唯「うん。よく考えたら全部自業自得だもん。だからこれも私の人生なんだよ」

澪「唯……」

唯「じゃあ、帰ろっか！」

律「ちょっと待て唯！」

唯「りっちゃん……？」

律「これに着替えろ」

唯「これは……制服……？」

唯「もしかしてりっちゃん……そういう趣味？」

律「ちげーから！」

澪「とにかく着替えてくれ。ほら梓も」

梓「はい……」

唯「あ、青いリボンだ……懐かしい……」

紬「じゃあついてきて、唯ちゃん」

唯「え？どこに行くの？」

澪「決まってるだろ！ＨＴＴの再結成後の初ライブ。その会場だよ！」

唯「えーーーー！？」

唯「ライブ会場って……体育館借りたの！？」

律「まあまあ。とりあえず出番来るまで教室で待機！」

唯「もー」

ガラッ

パンパンパン！

唯「え……？」

旧２組「ほーかごティータイムーーー！！！！！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

唯「え？え？」

澪「体育館は借りれなかったんだ。だから教室で我慢してくれ。な？」

唯「澪ちゃん……みんな……」

唯「みんな……わざわざ集まって……しかも制服まで着て……」

信代「だって唯達の卒業式だもん」

姫子「そうそう。卒業するときはみんなで卒業しなきゃな」

唯「みんな……しかも楽器まで用意してもらって……」

澪「楽器は用意できたんだけど……」

律「マイクとスピーカーは無理だったんだよ。それは許せ」

唯「大丈夫！それぐらいなら」ｺﾞｿｺﾞｿ

いちご「唯……？」

唯「はい！これがマイクですっ！」

澪「ってそれ筆箱じゃないか！」

唯「今の私にはどこをどう取ってもマイクにしか見えないよ！そうだよね！みんな！」

旧２組「オーーーーーーーーーーー！！！」

唯「はは……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

梓（唯先輩……）

唯「じゃあ行きます！！まずは一曲目でふわふわタイム！！」

旧２組「わーーーーーーーーーーー！！！」

律「１，２，３！」

ｼﾞｬﾝｼﾞｬﾝｼﾞｬﾝｼﾞｬﾝ


唯「キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI」

唯「揺れる思いはマシュマロみたいにふわ☆ふわ」

唯「ありがとうございましたー！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

唯「皆さん、ＨＴＴです！１年ぶりに５人で演奏したんだけどどうだったかな？」

信代「よかったよー！！」

唯「ありがとー。でもなんで１年ぶりかと言うと……実は私たち、留年したんです」

唯「４月にすぐあずにゃんが脱退して……でも無事卒業したら戻ってくるって言ってくれて……」

唯「でもみんなで支えあって……私以外はみんな受験も乗り切って……」

律（唯のＭＣは聞いてて安心できるな……）

唯「なんとかＨＴＴの再結成まで至りました！！」

唯「あずにゃん、澪ちゃん、りっちゃん、ムギちゃん。４年間ありがとね……」

唯「そして２組のみんな……こんなサプライズまで用意してくれて……」

唯「大好き……大好き……みんな大好きだよ！！」

唯「私の気持ちを込めて……愛を込めて歌います！！」

唯「Utauyo!!MIRACLE！！」

律「１、２、３……」

ｼﾞｬﾝｼﾞｬﾝｼﾞｬﾝｼﾞｬｰﾝ


唯「みんなが大好きっ!!　延々続行　ルララ　Miracle Sing Time」

唯「歌って　歌って　愛伝える最強手段」

唯「つたない曲でも　微妙な歌詞でも」

唯「届けたい　精一杯のsoulを！！」

唯「大好き　大好き　大好きをありがとう」

唯「歌うよ　歌うよ　愛をこめてずっと歌うよ！！！」

ｼﾞｬｰﾝ

ﾊﾟﾁﾊﾟﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

「きゃーーー！！ほーかごティータイムーーー！！！！！」

唯「ありがとー！！ありがとうみんなー！！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

梓「うっ……うぅ……」

紬「あら、梓ちゃん、去年の文化祭では泣かなかったのに……」

梓「こ、これは汗です！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

唯「もう……本当に……本当に……感謝しきれないよ……」

澪「ふふ……放課後ティータイム、復活だな」

唯「みんなーーー！ありがとーーーー！！本当に！ずっとずっと大好きだよーーーー！！！！」


紙吹雪が舞う教室。放課後ティータイムはここに完結した。

今日はもう寝ます。明日残っていたら続き書きます。

そして３月

けいおん部は皆留年することなく無事に卒業した。
憂は医学部に不合格。澪律紬純と同じ大学に通うことになった。
梓は一人別の大学に通うこととなったが澪達の大学も近いのでＨＴＴを続ける事を誓った。

唯は就職するつもりだったがこの不況と３月から職を探し始めた事もありどこにも就職できなかった。
しかたなくバイトをすることとなり近くのコンビニでアルバイトをしている。
しかし、そのコンビニはもう潰れそうなぐらい閑古鳥が鳴いていたのだった。

平沢家

憂「明日から大学生かぁ……」

唯「おめでとう憂」

憂「あ、ありがとう……」

唯「……」

憂「おねえちゃんっも……その……バイト頑張って……！」

唯「うん」

憂「き、きっとまたいい仕事見つかるよ……！私も一緒に探してあげるから！ね？」

唯「……それぐらい当然でしょ」ﾎﾞｿｯ

憂「……ごめんね」

唯「……」

大学

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

澪「そうか。みんな同じ学科なのか」

紬「みんなスーツ似合ってるわ～」

律「へへー！これが学生証か！」

純「もっときれいに写真取っておけば良かった……」

憂（私なんて……これおねえちゃんの写真だよ……）

コンビニ

唯「ふー」

唯（客来ないから陳列ばっかり……暇だなぁ……）

唯（憂は今頃……みんなと大学生活を……）

唯（ううん！今は仕事のことだけ考えｔ）

店長「ちょっとみんな集まって」

ﾋｮｺﾋｮｺ

店長「実は……４月いっぱいで店を閉める事になった……」

唯（え……）

店長「よって君たちは別の支店に転勤になる……本当にすまない……」

唯「そんな……」

店長「じゃあここに各自何店に転勤に記した紙貼っておくから見ておいてくれ」

ｽﾀｽﾀ

唯「そんなぁ……まだ就職てか勤め始めたばっかりなのに……えーっと私は……」

唯「○○大学店……嘘……・この大学って……」

５月

紬「今日から５月ね！」

律「一月経って友達も結構増えてきたなー」

澪「でもおもに付き合いあるのはこの５人だけどな」

皆「ハハハハハハ」

純「そろそろお腹すきません？」

憂「そうだね。コンビニになんか買いに行こっか」

ガー

唯「い、いらっしゃいませー」

憂「お、おねえちゃん！？」

唯「……」

澪「唯……なんでお前が……」

唯「私、このお店の店員さん……」

律「……」

紬「……」

唯「お会計の方６３０円になります」

憂「……」

唯「ありがとうございました……」

ガー

唯（なんで私がこんなみじめな思いしなきゃダメなの……）

唯（よく考えたら私がここに合格したのに……）

唯（そうだよ！こんなのおかしいよ！クソ……憂め……！）

平沢家

憂「ご、御飯だよ……」

唯「ねえ憂」

憂「な、何おねえちゃん……」

唯「お話があるの」

憂「お、お話……でも食事ｇ」

唯「食事なんて後でいいから。ここに座って」

唯「明日から私、憂になるから」

憂「え……？どういう……」

唯「私が憂ｎ」いなり済まして通うから。だから憂は私の代わりに……」

憂「そんなのイヤッ！！」

唯「憂……」

憂「せっかく大学生活慣れて友達できてきたのに……」

唯「……わかったよ」

次の日

唯「すみません。入試課にお話があるんですけど」

職員『ちょっと待っててくださいね……』

入試課『はい、お電話変わりました』

唯「私、不正をして入学したある生徒について知ってるんですけど……」

入試課『え？不正？』

唯「直接お会いできませんか？」

入試課

唯「ほら、これです。これが私ので……これが妹のです」

入試課「つまり合格していたのは本当は唯さんの方だったと……」

唯「不正をしてすみませんでした。でもそのまま大学に通っていても妹のためにはならないと思って……」

入試課「ふむ……」

唯「嘘だと思うなら筆跡鑑定でもしてみてください」

入試課「……ふむ」

唯「妹のためにもどうか……お願いします……」

入試課「筆跡鑑定か……」

唯「……」

入試課「まあ、その必要は無いだろう」

唯「えっ！？でも」

入試課「これを見なさい。君たちの入試時の得点だ。平沢憂、259点。つまり君の受けた点数だ」

唯「私が……259点……」

入試課「そして平沢唯、93点。つまり妹さんの点数だ。一教科あたり31点」

唯「……」

入試課「だから君たち二人で再試験をすればいいだけだ」

そのころ

純「わー中間ヤバいよー！」

澪「もう騒いでも手遅れだろ……あと15分で始まるぞ」

律「くっそー！なんで持ち込みできないんだよー！！」

憂「ははは……」

ＤＱＮ「おーい平沢。お前またカンニングすんのかー！」ｹﾗｹﾗ

憂「し、しないよ！！」

ＤＱＮ「カンニングすんなって！」ﾆﾔﾆﾔ

憂「し、してないもん！」

ＤＱＮ「カンニングすんなって！」ﾆﾔﾆﾔ

憂「だ、だからしてｎ」

ＤＱＮ「すんなって」ｹﾗｹﾗ

憂「……」

先生「じゃあ始め」

ﾊﾞｯｶﾞﾘｶﾞﾘ

憂「……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

澪（憂ちゃん……またカンニングか……）

憂「……！」ﾊﾞｯ

憂「……ﾁﾗ」ｺﾞｿｺﾞｿ

憂「……」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

律（毎回憂の後ろの位置はおいしいなーｗ）

先生「じゃあ集めてー」

純「うわー！もっとやっときゃー」

律「あーよく寝た」

澪「まったく」

紬「みんなどうだった？」

ﾜｲﾜｲ

ＤＱＮ「よー。平沢は勿論100点だよなーｗｗ」

憂「ち、ちがうよ！」

ＤＱＮ「ハハハｗｗよし、飯行くかー」

ｽﾞﾗｽﾞﾗ

澪「じゃあ私たちも食事行こっか」

先生「平沢さん」

憂「あ、はい」

先生「話があります。こっちへ」

平沢家

憂（あの時は見つかったと思ったよ……でも明日会議室に来いって……なんで土曜日に……）

唯「……」ﾁﾗ

憂「！な、なに……？」

唯「ううん。何も」

唯（明日のテスト……これでお前の人生はおしまいだよ憂）

次の日

憂「会議室って……ここでいいのかな……？」

憂「えーっと……失礼します……」

ガチャ

「あ、きたきた」

憂「え？……お、おねえちゃん！？」

唯「待ってたよ憂」

憂「な、なんで……おねえちゃんが大学に……」

唯「私が大学にいちゃまずいかな？」

憂「で、でも……」

ガチャ

試験官「あ、揃ってますね」

憂「何……？何が始まるの……？」

夜・平沢家・憂の部屋

憂「うっ……ぐす……」


12時間前

試験官「それでは試験を終わってください……」

唯「ふー疲れた……」

憂「いきなりテストだなんて……どういうことですか」

試験官「採点が済むまでしばらくそこでお待ちください」

憂「あ……行っちゃった……」

唯「じきにわかるよ」

試験官「採点が終わりました」

唯「こい！ばっちこい！！」

試験官「平沢唯……82点」

唯「いよっし！！」

試験官「平沢憂……24点」

憂「な……///」ｶｰ

唯「ﾌﾟﾌﾟ……憂24だってー」

憂「やめてください！こんなことして何にｎ」

試験官「不正入学……」

憂「……！」ﾄﾞｷｯ

試験官「これでもうお分かりですね？」

憂「まさか……まさか……」

唯「だって……憂のためだもん……」

憂「……！！！！」

試験官「自主退学してもらえるとこちらとしてもありがたいんですが……」

憂「そ、そんな……」

平沢家

憂「うっぐ……ひぐ……」

唯「泣かないで憂」

憂「うぅ……うぅ……う……ううう……」

唯「憂……？」

憂「うぅぅぅああああああああああああああああああああああ！！！！！！」

唯「や、やめて！！憂！！い、いやあああああああああああああ！！！！」

ﾊﾞｯ
ﾋﾞﾘﾘッ
ﾌﾞｼｭｯ!!!

平沢家


唯「憂……今何してるのかな……」

唯「憂ぃ～」

ガチャ

憂「お、おねえちゃん！？」

唯「な、何このハチマキ……」

『医学部合格！』

唯「何……合格って……」

憂「えっと……その……」

唯「退学のショックで対人恐怖症となり家に引きこもりがちになったって……あれ嘘だったの！？」

憂「……」

唯「もしかしてアレ！？勉強したのに『やべーなんもやってねー』って嘘つくアレ！？」

憂「ごめん……」

唯「自分だけ受験して……私を置いてくつもりだったの！？」

憂「おねえちゃん、ごめん……勉強の邪魔……」

唯「よし！私も受験する！！ライバルがいた方が張り合いあるでしょ！？」

憂「おねえちゃん……うんっ！！！」

唯「来年絶対医学部入ろ！！もし来年無理でも！！その次に！！その次が無理でもその次に……！！！」

憂「おねえちゃーーーん！！！」

唯「憂ぃーーーーーーー！！！」



その後２人は６浪の末自頃した。

終わったｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

おつ