1: 2023/04/26(水) 19:16:30.09 ID:9id6EGrf
花帆「あのあの!あたし、この間も部室に遅れて行った事があるんです!」
花帆「そうしたら部室の中から笑い声がしてきて……気になってそーっと中を開けて見たんです」
綴理「……あまり歓迎されるべき行動ではないね」
花帆「す、すいません……」
花帆「それでですね、中を見たら…」
花帆「そうしたら部室の中から笑い声がしてきて……気になってそーっと中を開けて見たんです」
綴理「……あまり歓迎されるべき行動ではないね」
花帆「す、すいません……」
花帆「それでですね、中を見たら…」
5: 2023/04/26(水) 19:24:13.50 ID:9id6EGrf
さやか『なるほど…そんなに高い位置からお湯を注ぐんですね』
梢『そうね、こうすることで茶葉をしっかりとポットの中で踊らせるの』
さやか『あ!知ってます!ジャンピングって奴ですよね』
梢『あら、村野さん詳しいのね』
花帆「って感じで~」
綴理「……ごめん、かほ。ボクには普通に紅茶を淹れているこずとさやにしか思えない」
花帆「でもでも、あたしジャンピングのことをこの前初めて知ってぇ~」
花帆「あ~っ!ジャンピングの事を知ってるのなんて、この世に梢先輩とあたしだけだと思ってたのに~!」
綴理「……これは、もしかして、重度のシスコンというヤツなのではないだろうか」
梢『そうね、こうすることで茶葉をしっかりとポットの中で踊らせるの』
さやか『あ!知ってます!ジャンピングって奴ですよね』
梢『あら、村野さん詳しいのね』
花帆「って感じで~」
綴理「……ごめん、かほ。ボクには普通に紅茶を淹れているこずとさやにしか思えない」
花帆「でもでも、あたしジャンピングのことをこの前初めて知ってぇ~」
花帆「あ~っ!ジャンピングの事を知ってるのなんて、この世に梢先輩とあたしだけだと思ってたのに~!」
綴理「……これは、もしかして、重度のシスコンというヤツなのではないだろうか」
8: 2023/04/26(水) 19:29:24.52 ID:9id6EGrf
さやか『……』
梢『どう、かしら?お口に合えばいいのだけれども』
さやか『うわぁ…美味しいです…こんなに美味しい紅茶、初めて飲んだかもしれません!』
梢『あらあら、素直に受け取らせて貰うわね。ありがとうね、村野さん』
さやか『と、とんでもないです!えっと…多分アールグレイですよね?』
梢『まぁ!凄いわ村野さん、紅茶の種類まで分かるのね!』
梢『どう、かしら?お口に合えばいいのだけれども』
さやか『うわぁ…美味しいです…こんなに美味しい紅茶、初めて飲んだかもしれません!』
梢『あらあら、素直に受け取らせて貰うわね。ありがとうね、村野さん』
さやか『と、とんでもないです!えっと…多分アールグレイですよね?』
梢『まぁ!凄いわ村野さん、紅茶の種類まで分かるのね!』
9: 2023/04/26(水) 19:34:24.91 ID:9id6EGrf
綴理「さすがさやだね、ボクは正直紅茶と麦茶くらい違いが無いと、当てる自信がないよ」
花帆「あたしもですぅ~」
綴理「……かほ?」
花帆「はい?」
綴理「ボクにはさやがすごいだけで、なんでかほが落ち込むのかが分からない…」
花帆「えっとですね…前に見た漫画で、ラーメンに入れた鮎の煮干しの風味にお客さんのほとんどが気付かないで闇堕ちした店長さんが居て…」
花帆「あーっ!さやかちゃんにはちゃんと紅茶の違いが分かるのに!あたしが原因で梢先輩が闇堕ちしたらどうすればいいと思いますか!?」
綴理「知らないよ…」
花帆「あたしもですぅ~」
綴理「……かほ?」
花帆「はい?」
綴理「ボクにはさやがすごいだけで、なんでかほが落ち込むのかが分からない…」
花帆「えっとですね…前に見た漫画で、ラーメンに入れた鮎の煮干しの風味にお客さんのほとんどが気付かないで闇堕ちした店長さんが居て…」
花帆「あーっ!さやかちゃんにはちゃんと紅茶の違いが分かるのに!あたしが原因で梢先輩が闇堕ちしたらどうすればいいと思いますか!?」
綴理「知らないよ…」
11: 2023/04/26(水) 19:38:35.29 ID:9id6EGrf
梢『性格にはアールグレイドール、っていうのだけれど…』
さやか『あ、アールグレイドール!?』ガタッ
梢『きゃっ』
さやか『あ、す、すいません…急に大声を出して驚かせてしまって…』
梢『え、えぇ…大丈夫、大丈夫よ』
さやか『あの、アールグレイドールって詳しくは知らないんですが、テレビかなにかでやってたのだと…確か…』
さやか『その…100g辺りの値段が松阪牛より高い、とか聞いた気が…』
さやか『あ、アールグレイドール!?』ガタッ
梢『きゃっ』
さやか『あ、す、すいません…急に大声を出して驚かせてしまって…』
梢『え、えぇ…大丈夫、大丈夫よ』
さやか『あの、アールグレイドールって詳しくは知らないんですが、テレビかなにかでやってたのだと…確か…』
さやか『その…100g辺りの値段が松阪牛より高い、とか聞いた気が…』
12: 2023/04/26(水) 19:43:59.65 ID:9id6EGrf
花帆「あたし!この会話聞いてその場で楽天市場で検索しちゃったんです!」
綴理「かほ、出されたもの、とか貰い物とかを楽天で検索するのは普通にマナー違反だよ…」
花帆「そうしたら100g6000円とか出てきちゃって!」
綴理「…聞いていないね」
花帆「あたし今まで松阪牛をガブ飲みしてたんですよ!「梢先輩!美味しいです!もう一杯ください!」とか言っておかわりまで…」
綴理「かほが喜んで飲んでくれて、こずは嬉しかったと思うよ…聞こえてないだろうけど」
綴理「かほ、出されたもの、とか貰い物とかを楽天で検索するのは普通にマナー違反だよ…」
花帆「そうしたら100g6000円とか出てきちゃって!」
綴理「…聞いていないね」
花帆「あたし今まで松阪牛をガブ飲みしてたんですよ!「梢先輩!美味しいです!もう一杯ください!」とか言っておかわりまで…」
綴理「かほが喜んで飲んでくれて、こずは嬉しかったと思うよ…聞こえてないだろうけど」
17: 2023/04/26(水) 19:48:26.11 ID:9id6EGrf
梢『うん~そうね…値段は少し張るのだけれども…』
梢『村野さん、わたくしは紅茶も好きだけど、紅茶を飲みながら仲の良い友達や後輩と語り合う時間も好きなの』
さやか『はい』
梢『それに、お金はいくらでも工面できるけど、時間は有限でしょう?限られた時間をより華やかなものにする為に常に最上のものを出す、そんなにおかしくもないと思うのだけれども』
梢『村野さん、わたくしは紅茶も好きだけど、紅茶を飲みながら仲の良い友達や後輩と語り合う時間も好きなの』
さやか『はい』
梢『それに、お金はいくらでも工面できるけど、時間は有限でしょう?限られた時間をより華やかなものにする為に常に最上のものを出す、そんなにおかしくもないと思うのだけれども』
19: 2023/04/26(水) 19:50:29.81 ID:9id6EGrf
花帆「梢先輩カッコイイです」キラキラキラ
綴理「こず、姉バカは良いから話を先に」
花帆「あ、す、すいません」
綴理「こず、姉バカは良いから話を先に」
花帆「あ、す、すいません」
22: 2023/04/26(水) 19:55:18.20 ID:9id6EGrf
さやか『ありがとうございます』ペコッ
梢『む、村野さん!?』
さやか『私や綴理先輩や花帆さんの事を、そんな風に大切に考えてくれてたんですね』
さやか『貴重な紅茶、味あわせて飲ませて貰いますね』
梢『伝わってくれたのならありがたいのだけれど』
さやか『でも、正直、お金持ち特有の余裕というか考え方ですよ』クスッ
梢『そ、それは…その……昔、綴理にも言われたわ…』
さやか『あれ?そうだったんですか』
梢『む、村野さん!?』
さやか『私や綴理先輩や花帆さんの事を、そんな風に大切に考えてくれてたんですね』
さやか『貴重な紅茶、味あわせて飲ませて貰いますね』
梢『伝わってくれたのならありがたいのだけれど』
さやか『でも、正直、お金持ち特有の余裕というか考え方ですよ』クスッ
梢『そ、それは…その……昔、綴理にも言われたわ…』
さやか『あれ?そうだったんですか』
23: 2023/04/26(水) 19:57:57.75 ID:9id6EGrf
梢『やっぱり似てるのね、あなたたち2人』
さやか『はぁ……私としては綴理先輩と似てる、と言われるのは甚だ遺憾ではあるのですが』
綴理「だよね~ボクに似てるとか」
花帆「綴理先輩…良いんですかそれで」
さやか『はぁ……私としては綴理先輩と似てる、と言われるのは甚だ遺憾ではあるのですが』
綴理「だよね~ボクに似てるとか」
花帆「綴理先輩…良いんですかそれで」
25: 2023/04/26(水) 20:05:43.49 ID:9id6EGrf
梢『でも、そうやってはっきりと自分の考えを口に出来るのは強みだと思うわ、村野さん』
さやか『はい…ありがとうございます!』
綴理「….あれ?」
花帆「はい?」
綴理「さやとこず、仲良くお茶して終わっただけだよ?」
花帆「はい」
綴理「もっとこう…昼ドラ展開とか無いのかい?」
花帆「え?そんなんじゃないですよ!あたし、最初から梢先輩とさやかちゃんが仲良い気がする、としか言ってなかったですけど…」
綴理「……確かに」
さやか『はい…ありがとうございます!』
綴理「….あれ?」
花帆「はい?」
綴理「さやとこず、仲良くお茶して終わっただけだよ?」
花帆「はい」
綴理「もっとこう…昼ドラ展開とか無いのかい?」
花帆「え?そんなんじゃないですよ!あたし、最初から梢先輩とさやかちゃんが仲良い気がする、としか言ってなかったですけど…」
綴理「……確かに」
27: 2023/04/26(水) 20:11:12.85 ID:9id6EGrf
花帆「でもズルいんです…あたしの知らないところで2人でお茶してたなんて…」
綴理「いや、かほは、さやの何倍もお茶してるよね?こずと」
花帆「この学校に入ってから14回ですね、先週は4回で今週は2回です」
綴理「回数を正確に把握してる点にドン引きだよ…かほ…」
花帆「あたし!綴理先輩と一緒に食べたパンの枚数まで覚えてますから!」
綴理「うわぁ…」
綴理「いや、かほは、さやの何倍もお茶してるよね?こずと」
花帆「この学校に入ってから14回ですね、先週は4回で今週は2回です」
綴理「回数を正確に把握してる点にドン引きだよ…かほ…」
花帆「あたし!綴理先輩と一緒に食べたパンの枚数まで覚えてますから!」
綴理「うわぁ…」
29: 2023/04/26(水) 20:16:50.00 ID:9id6EGrf
~部室の外~
梢「あんなに仲良く2人でお喋りを…」
さやか「ほら!やっぱりそうですよね!」
さやか「最近仲が良いんですよ、あの2人」
梢「綴理……あなた」
さやか「ちょ、梢先輩!なんで乗り込もうとしてるんですか!」
梢「万が一よ、万が一、わたくしの花帆さんに手を出してたら綴理…わたくしはあなたを」
さやか「なにする気ですか!ちょ、ダメですって!」
梢「あんなに仲良く2人でお喋りを…」
さやか「ほら!やっぱりそうですよね!」
さやか「最近仲が良いんですよ、あの2人」
梢「綴理……あなた」
さやか「ちょ、梢先輩!なんで乗り込もうとしてるんですか!」
梢「万が一よ、万が一、わたくしの花帆さんに手を出してたら綴理…わたくしはあなたを」
さやか「なにする気ですか!ちょ、ダメですって!」
30: 2023/04/26(水) 20:17:41.40 ID:9id6EGrf
花帆「あの…なんか部室の外、騒がしくないですか?」
綴理「おばかさんだらけだね、スリーズブーケは」
花帆「はい?」
おしまい
綴理「おばかさんだらけだね、スリーズブーケは」
花帆「はい?」
おしまい
32: 2023/04/26(水) 20:20:26.13 ID:USsHHm5e
乙でした
綴理先輩がツッコミに回ってるSS初めて見た気がする
綴理先輩がツッコミに回ってるSS初めて見た気がする
33: 2023/04/26(水) 20:22:10.80 ID:hKpF0m4f
愛が重くて素晴らしかったわね
34: 2023/04/26(水) 20:30:45.26 ID:v3qHHNZ8
スリーズブーケがお互い重いバカ姉妹みたいな風潮は即刻中止なさい
35: 2023/04/26(水) 21:01:15.15 ID:fLXbyogk
こずさやは刺さる人には刺さる
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