1: 2017/05/28(日) 19:44:30.44 ID:zVSLfAdg.net
あいつは私にないものばかり持ってる
いつだったっけ、そんなあいつに嫉妬していたのは……
私が越えることのできなかった壁を乗り越えたあいつに……
あの頃はスクールアイドルを辞めさせようと必氏だったっけ
そんな私にもあいつは手を差し伸べてくれたのよね
……こんな私怨にも似た感情を持っていた私なんかにも
いつだったっけ、そんなあいつに嫉妬していたのは……
私が越えることのできなかった壁を乗り越えたあいつに……
あの頃はスクールアイドルを辞めさせようと必氏だったっけ
そんな私にもあいつは手を差し伸べてくれたのよね
……こんな私怨にも似た感情を持っていた私なんかにも
2: 2017/05/28(日) 19:45:18.02 ID:zVSLfAdg.net
私も単純なものね
……こんなことだけであいつのことが気になるなんて
いつの間にかあいつのことをずっと目で追ってた
……あいつの全部が知りたいって思うようになっちゃってたの
きっとこの気持ちに名前をつけるとするなら……
それは「恋」と呼ぶのだろう
……こんなことだけであいつのことが気になるなんて
いつの間にかあいつのことをずっと目で追ってた
……あいつの全部が知りたいって思うようになっちゃってたの
きっとこの気持ちに名前をつけるとするなら……
それは「恋」と呼ぶのだろう
3: 2017/05/28(日) 19:45:45.69 ID:zVSLfAdg.net
希「……そうやったん?」
にこ「……何よ? 文句ある?」
希「最近にこっちがずっと穂乃果ちゃんのこと見てるなぁっては思ってたけど……」
希「まさかここまでとは思っとらんやったなぁ」
にこ「……バレてたの?」
希「穂乃果ちゃんはわからんけど……」
希「うち以外やと真姫ちゃん、ことりちゃん辺りにはバレてたんやない?」
にこ「……何よ? 文句ある?」
希「最近にこっちがずっと穂乃果ちゃんのこと見てるなぁっては思ってたけど……」
希「まさかここまでとは思っとらんやったなぁ」
にこ「……バレてたの?」
希「穂乃果ちゃんはわからんけど……」
希「うち以外やと真姫ちゃん、ことりちゃん辺りにはバレてたんやない?」
5: 2017/05/28(日) 19:48:35.90 ID:zVSLfAdg.net
にこ「ことりにもバレてるのね……」
にこ「このことで後々いじられそうで怖いわね……」
希「そうやんね…… 嬉々としたことりちゃんの姿が目に浮かぶわ」
にこ「……まあ穂乃果にバレてないのならいいわ」
にこ「このことで後々いじられそうで怖いわね……」
希「そうやんね…… 嬉々としたことりちゃんの姿が目に浮かぶわ」
にこ「……まあ穂乃果にバレてないのならいいわ」
6: 2017/05/28(日) 19:49:31.29 ID:zVSLfAdg.net
希「にこっちは穂乃果ちゃんに告白しないん?」
にこ「そりゃあ……したいけど……」
希「はっきりしないんね」
にこ「だって私はアイドルなのよ?」
にこ「アイドルは恋人なんて作ったらいけないでしょ!」
希「まあファンのこと考えるとなぁ」
にこ「そりゃあ……したいけど……」
希「はっきりしないんね」
にこ「だって私はアイドルなのよ?」
にこ「アイドルは恋人なんて作ったらいけないでしょ!」
希「まあファンのこと考えるとなぁ」
7: 2017/05/28(日) 19:50:24.08 ID:zVSLfAdg.net
希「でも、そういうのって異性と付き合った時なんやない?」
希「同性で同グループなら祝ってくれる人もいるんやないかな」
希「それに、自分の気持ちを隠し続けるのって辛くない?」
にこ「……でも私の決めたことだし」
希「煮え切らんね…… まあその辺はにこっちに任せるよ」
にこ「……」
希「同性で同グループなら祝ってくれる人もいるんやないかな」
希「それに、自分の気持ちを隠し続けるのって辛くない?」
にこ「……でも私の決めたことだし」
希「煮え切らんね…… まあその辺はにこっちに任せるよ」
にこ「……」
8: 2017/05/28(日) 19:51:35.42 ID:zVSLfAdg.net
……そう、私は怖いの
あいつに告白して今までの関係が壊れるのが
きっと返事がどうであれ、これまでの私たちを取り囲む関係は変化するのだろう
私はどんなことがあってもあいつがいるのなら大丈夫だって言える
……でもあいつはどうだろう?
あいつの周りはいい人が多いから大丈夫だとは思うけど……
でももし、あいつの周りから大切な人が離れるとしたなら……
あいつは耐えられるのかしら……
あいつに告白して今までの関係が壊れるのが
きっと返事がどうであれ、これまでの私たちを取り囲む関係は変化するのだろう
私はどんなことがあってもあいつがいるのなら大丈夫だって言える
……でもあいつはどうだろう?
あいつの周りはいい人が多いから大丈夫だとは思うけど……
でももし、あいつの周りから大切な人が離れるとしたなら……
あいつは耐えられるのかしら……
9: 2017/05/28(日) 19:52:41.30 ID:zVSLfAdg.net
私だけが幸せになっても意味がない……
私は、あいつと一緒に幸せになりたいの
だから私はあいつに気持ちを伝えなかったのに……
私は、あいつと一緒に幸せになりたいの
だから私はあいつに気持ちを伝えなかったのに……
10: 2017/05/28(日) 19:53:12.50 ID:zVSLfAdg.net
穂乃果「にこちゃん、穂乃果と付き合ってください!」
12: 2017/05/28(日) 19:54:56.68 ID:zVSLfAdg.net
ある日、あいつから部室に呼び出された私に発せられたのはそんな一言だった
13: 2017/05/28(日) 19:55:49.44 ID:zVSLfAdg.net
にこ「……は?」
穂乃果「にこちゃん、穂乃果はにこちゃんのことが大好きなんだ!」
穂乃果「……もしよかったら、穂乃果と付き合ってください!」
にこ「……穂乃果、今あんたがいったことの意味を本当に理解してる?」
穂乃果「うん! もちろんだよっ!」
穂乃果「穂乃果はにこちゃんと友達以上になりたいんだ!」
穂乃果「にこちゃん、穂乃果はにこちゃんのことが大好きなんだ!」
穂乃果「……もしよかったら、穂乃果と付き合ってください!」
にこ「……穂乃果、今あんたがいったことの意味を本当に理解してる?」
穂乃果「うん! もちろんだよっ!」
穂乃果「穂乃果はにこちゃんと友達以上になりたいんだ!」
14: 2017/05/28(日) 19:56:24.36 ID:zVSLfAdg.net
にこ「……あんたねぇ、私が断るっていう選択肢もあることわかってるの?」
にこ「それこそダメだったら今のような友達ではいられないのよ?」
穂乃果「……ねえにこちゃん、私気付いてたんだよ?」
にこ「……何をよ?」
穂乃果「にこちゃんが私のことをずっと見てたってこと」
にこ「っ!?」
穂乃果「にこちゃんは穂乃果は気付いてないって思ってたみたいだけどね」
穂乃果「……あんなに見つめられたら穂乃果でも気付いちゃうよ」
にこ「それこそダメだったら今のような友達ではいられないのよ?」
穂乃果「……ねえにこちゃん、私気付いてたんだよ?」
にこ「……何をよ?」
穂乃果「にこちゃんが私のことをずっと見てたってこと」
にこ「っ!?」
穂乃果「にこちゃんは穂乃果は気付いてないって思ってたみたいだけどね」
穂乃果「……あんなに見つめられたら穂乃果でも気付いちゃうよ」
15: 2017/05/28(日) 19:57:10.26 ID:zVSLfAdg.net
穂乃果「本当はね…… にこちゃんからの告白を待とうかなぁって思ってたんだ」
穂乃果「……でもね、そんなことしてるのってもったいないなーって気付いちゃったんだ」
穂乃果「だって穂乃果たちの未来に絶対なんてないんだよ?」
穂乃果「もしかしたら明日氏んじゃうかも知れないし」
穂乃果「そんなことを考えてたらにこちゃんを呼び出しちゃってたんだ」エヘヘ
穂乃果「……でもね、そんなことしてるのってもったいないなーって気付いちゃったんだ」
穂乃果「だって穂乃果たちの未来に絶対なんてないんだよ?」
穂乃果「もしかしたら明日氏んじゃうかも知れないし」
穂乃果「そんなことを考えてたらにこちゃんを呼び出しちゃってたんだ」エヘヘ
16: 2017/05/28(日) 19:57:41.23 ID:zVSLfAdg.net
にこ「……本当にいいの?」
穂乃果「にこちゃんだからいいんだよ?」
にこ「……そういうことじゃないの 」
にこ「私と付き合ったらこれまでの関係のままじゃいられなくなるのよ?」
にこ「それこそ私以外…… 特にあんたの幼馴染のふたりなんてそうよ」
にこ「これまでのようにはいられないかもしれないのよ?」
にこ「……付き合い始めはよくても、いつか後悔したりしない?」
穂乃果「にこちゃんだからいいんだよ?」
にこ「……そういうことじゃないの 」
にこ「私と付き合ったらこれまでの関係のままじゃいられなくなるのよ?」
にこ「それこそ私以外…… 特にあんたの幼馴染のふたりなんてそうよ」
にこ「これまでのようにはいられないかもしれないのよ?」
にこ「……付き合い始めはよくても、いつか後悔したりしない?」
17: 2017/05/28(日) 19:58:12.58 ID:zVSLfAdg.net
穂乃果「あの二人なら大丈夫だよ」
穂乃果「きっと私たちのことを応援してくれるはずだよ?」
穂乃果「……もしダメでも何度でも分かってもらえるまでぶつかっていけばいいんだよ!」
穂乃果「……それにね、にこちゃんが隣にいてくればどんなことでも乗り越えられそうな気がするんだ!」
穂乃果「だからね、にこちゃんはそんなことまで考えなくていいと思うんだ」
穂乃果「……もっと自分の気持ちに素直になっていいんだよ?」
穂乃果「きっと私たちのことを応援してくれるはずだよ?」
穂乃果「……もしダメでも何度でも分かってもらえるまでぶつかっていけばいいんだよ!」
穂乃果「……それにね、にこちゃんが隣にいてくればどんなことでも乗り越えられそうな気がするんだ!」
穂乃果「だからね、にこちゃんはそんなことまで考えなくていいと思うんだ」
穂乃果「……もっと自分の気持ちに素直になっていいんだよ?」
18: 2017/05/28(日) 19:59:11.33 ID:zVSLfAdg.net
にこ「……なんか私一人で悩みすぎてたのかもね」
にこ「……それこそもっと簡単に考えてればよかったのにね……」
穂乃果「そこもにこちゃんのいいところだよ」
穂乃果「素直になれないにこちゃんも穂乃果は好きだよ?」
にこ「……うっさい///」
にこ「……それこそもっと簡単に考えてればよかったのにね……」
穂乃果「そこもにこちゃんのいいところだよ」
穂乃果「素直になれないにこちゃんも穂乃果は好きだよ?」
にこ「……うっさい///」
19: 2017/05/28(日) 20:00:20.94 ID:zVSLfAdg.net
穂乃果「……ところで、まだにこちゃんの口からまだ聞けてないんだけど」
にこ「……何をよ?」
穂乃果「告白のお返事だよ?」
にこ「……わかるでしょ?」
穂乃果「穂乃果はちゃんとにこちゃんの口から聞きたいなぁ」
にこ「……分かったわよ」
にこ「……何をよ?」
穂乃果「告白のお返事だよ?」
にこ「……わかるでしょ?」
穂乃果「穂乃果はちゃんとにこちゃんの口から聞きたいなぁ」
にこ「……分かったわよ」
20: 2017/05/28(日) 20:01:07.30 ID:zVSLfAdg.net
にこ「……私だってあんたのことが好きよっ!」
にこ「あんたは私が一生幸せにしてあげるからずっとそばにいなさいっ!」
穂乃果「……にこちゃんってずるいね」ボソッ
にこ「……なによ」
穂乃果「にこちゃん、大好きっ」ダキッ
にこ「急に抱きつくんじゃないわよっ!」
穂乃果「だってにこちゃんのことが大好きなんだもんっ!」ギュ-ッ
にこ「ちょっ、苦しいわよっ!」
にこ「あんたは私が一生幸せにしてあげるからずっとそばにいなさいっ!」
穂乃果「……にこちゃんってずるいね」ボソッ
にこ「……なによ」
穂乃果「にこちゃん、大好きっ」ダキッ
にこ「急に抱きつくんじゃないわよっ!」
穂乃果「だってにこちゃんのことが大好きなんだもんっ!」ギュ-ッ
にこ「ちょっ、苦しいわよっ!」
21: 2017/05/28(日) 20:01:58.02 ID:zVSLfAdg.net
あの後、μ'sのみんなには私たちが付き合ってることを打ち明けたの
一部から茶化されたりしたものの、みんなから祝福してもらえたわ
穂乃果の言うとおり、本当に私は考えすぎてたみたい
……それと受け入れてくれたみんなにも感謝しないとね
一部から茶化されたりしたものの、みんなから祝福してもらえたわ
穂乃果の言うとおり、本当に私は考えすぎてたみたい
……それと受け入れてくれたみんなにも感謝しないとね
22: 2017/05/28(日) 20:02:32.32 ID:zVSLfAdg.net
……これから先、私たちはいつまで一緒にいられるのかわからない
それこそ明日氏んでしまうのかもしれないし……
だからこそ私は決めたの!
あいつに対する私の気持ちに嘘はつかないって
そして、あいつからもらった愛情を倍以上にして返してやるって!
それこそ明日氏んでしまうのかもしれないし……
だからこそ私は決めたの!
あいつに対する私の気持ちに嘘はつかないって
そして、あいつからもらった愛情を倍以上にして返してやるって!
23: 2017/05/28(日) 20:03:06.21 ID:zVSLfAdg.net
ねぇ穂乃果、にこを本気にさせたこと覚悟しときなさいよ!
あんたは私が絶対に幸せにしてやるんだから!
あんたは私が絶対に幸せにしてやるんだから!
24: 2017/05/28(日) 20:03:49.99 ID:zVSLfAdg.net
おわり
25: 2017/05/28(日) 20:05:21.18 ID:zVSLfAdg.net
リハビリがてらテーマ無しで書いてみたけど難しいにこ
次はテーマと構成もっと考えます
次はテーマと構成もっと考えます
26: 2017/05/28(日) 20:08:57.88 ID:vbCqJHnM.net
乙
引用元: にこ「踏み出せなかった私でも」
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