律「はぁ～・・・・（今日は届いてないか・・・ちゃんと自分の下駄箱に入れたのにな・・・その辺におちてないかなぁ・・・）」

ヒタヒタヒタ

律「・・・・・・・（これってもしかしていじめなのかな・・・ははっ、まさかね・・・たまたまだよな、たまたま・・・・）」

ヒタヒタヒタ

律「っと、もう教室の前か。結局落ちてなかったや。よし、無いものはしゃーない、そのうちみつかるでしょ」

ガラガラガラ

律「おっはよっ～！ってあれっ？」

さわ子「あれっ？じゃない、HRは始まってるんだからさっさと席に付きなさい、まったく・・・」

律「はははっ、すいません～（事務室寄ったり上履き探しながら歩いてたから時間過ぎちゃってたのか・・・）」

ヒタヒタヒタ

律「（このクラスに犯人居るのかな・・・っと自分のクラスメイトを疑っちゃいけないよね・・・）」

律「（自分の席にも置いてないや・・・）よいしょっと・・・ひゃぁぅ！！」

さわ子「ちょ！何突然大きな声だしてるのよ！ビックリしたじゃないっ！何事なの！？」

律「・・・・あ。い、椅子が冷たくてビックリして・・・つい・・すみません」

クスクスクスクス

さわ子「まったく・・・さっさと座りなさい！この子は私に恨みでもあるのかしら・・・ただですら小じわが最近・・ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ・・・」

律「はい・・・（うう・・・椅子や床が水で濡れてる・・・よく見ると雪だの土だのもまじってる・・・冷たい・・・）」

さわ子「あ～、連絡事項は以上ね。それじゃHRはこれで終了っ！」

律「・・・（とりあえずHR終わったら床と椅子拭かなきゃ・・・）」

さわ子「っと、もうこんな時間ね。あ、廊下に1時間目の教科の先生が着てるわ、それじゃあね」

ガラガラガラ

「おはうよう、それじゃ1時間目始めるぞ」

律「え・・・、あ、あの、ちょっと待ってもらっていいですか？」

「なんだね？今すぐじゃないとダメな事なのかい？」

律「あ・・・いえ・・・すみません・・・なんでもないでず・・・」

「だったら早く席につきなさい、え～それじゃぁ昨日の続きのここからいこうか・・・」

律「（ううっ・・・拭きそびれた・・・パンツまでぐしゃぐしゃだよ・・・冷たい・・・)」

クスクスクスクス

律「・・・・（あ、教科書とか出さないと・・・1時間目は数学だからこれこれ。残りは机にと・・・あれ？)」

律「（教科書が机に入らないや・・・何か入ってるのかな？まさか上履き・・・ってこれ雪じゃん！）」

律「（何で机の中に雪が・・・。どうしよ・・・教科書入れられないや、あ、今は鞄にしまっておけばいいか・・・）ガサガサ

「こら、田井中！なによそ見して鞄で遊んでるんだ！そんなに気になるならその鞄は預かっておきます」ヒョイ

「さっさと他の教科書はしまって準備しなさい」

律「・・・はい」ガサガサ

律「（・・・・ううっ・・・教科書とか全部ぐしゃぐしゃになっちゃう・・・グスッ・・・）」

クスクスクス

律「・・・（これは絶対いじめだよな・・・。あとでさわちゃんに相談したほうがいいかな・・・）」

ピタピタピタ

律「（雪が解けてふとももにかかってるけど・・もうずぶ濡れだからどうでもいいや・・）」

ピタピタピタ

律「（冷たい・・・だんだん痛くなってきた・・・私が何したんだよ・・・ううぅ・・・）」

律「（上履きもなくなってるし、机は雪まみれだし・・・グスッ）」

律「うう・・・グスッ・・・（ははっ、こんな所で泣いたらそれこそいじめられるよな・・・）」ゴシゴシ

「こら！田井中！いいかげにしろ！何がそんなに面白いんだ！笑いたいなら笑え！何が面白！いってみろ！」

律「あ、いえ、別に笑ってるわけじゃなくて・・・」

「じゃあなんだ？どうせ漫画でも読んでたんだろ？まったくお前みたいな生徒がいるから最近の若者が腐ってるんだ」

律「いえ、その・・・すみません・・・・」

「まったく、自分が出来ないからって周りの雰囲気まで壊すな！クズはクズらしく大人しくしてろ！」

生徒Ａ「まったく、受験とか考えなくていい人は気が楽でいいわね、私達の邪魔しないでよねっ！」

律「ご、ごめんなさい・・・。ううっ・・もう大人しくしてます、すみません・・・ううぅ・・」

「そうやって都合が悪くなるとすぐ泣いたふりして誤魔化そうとするからクズは何時までたってもクズのままなんだ！」

律「うううぅ・・はい・・・グスッ・・す、みません・・・」

キーンコーンカーンコーン

「まったく、もう時間じゃないか。お前は良いかもしれんが周りは受験控えてるんだもっと考えて行動しろ」

「今日は以上！周りの事を考えられないクズが居たせいで全然進めなかったからしっかり復習しておくように！」

ガラガラガラ

唯「律ちゃんどうしたの？急に大声出したりしたりして？」

律「あ、いや・・・」ゴシゴシ

澪「あの教師はこの時期はいつもあんな感じでヒステリー起こすらしいから気にすんなよ」

律「うん・・・ちょっと、これ、片付けたいからその後でいいか・・・？」

唯「これ？・・・ってうあ！なにこれ・・？雪？！」

澪「うあぁ・・・教科書もびしょびしょじゃないか！うあ！床まで！何だよこれ・・・」

律「朝来たらこうなってた・・・。でも時間がなくて・・このまま・・・ううううっ・・・」

澪「な、泣くなって！ほらっ、次の時間始まる前に片付けよう、な・・・？」

律「ああ・・・ぐす・・・」ゴシゴシ

唯「私雑巾持って来るね！」タタタタタッ

澪「お前、足真っ赤じゃないか、ずっと雪が解けた水滴がかかってたのか？そもそも上履きはどうしたんだ？」

律「実は・・・朝来たら下駄箱になかったんだ・・・、そして事務室いって教室に来たら机に雪が・・・」

澪「それっていじめじゃないか！誰だよこんな事する奴・・・・」

律「わかんない・・・。昨日も上履き無くなってたんだけどその時は事務室に落し物として届いてたんだけど・・・」

澪「今日は無かった、と・・・。しっかし最低だよな、こんな事するなんて・・・」

俺的イメージの律ちゃんは
普段は明るく賑やかに振舞ってるけど冗談じゃなくマジ責めされるとすぐに心が折れるタイプ
健気っこ

唯「ただいま～雑巾持って来たよ！」

澪「とりあえずこの雪を捨ててくるから唯は机の中と床拭いておいて！」

唯「りょーかーい」

ふきふきふきふき

律「まぁこんなもんか・・・」

澪「ところでその濡れたスカートとか靴下どうするんだ？」

律「今日は体育も無いからジャージもないんだよなぁ・・・下着までぐしゃぐしゃだけど流石に脱ぐわけには・・・」

唯「そだっ！私が暖めてあげるよ！律ちゃんのふともも冷た～い」スリスリスリスリ

律「ちょっ！や、やめろってっ！くすぐったいだろっっっ」

唯「すりすりすり～、律ちゃんのふとももすべすべ～」スリスリスリ

律「あはははっ！こら、唯っ！やめろって、あははっっっ」

澪「お前らは・・・。まぁ、とりあえず椅子にタオル敷いておけば少しはマシになるだろ」

律「おおっ！これは盲点だった」

澪「後っと・・・、教科書は使わないやつは日向に干しておくから、たぶん何とかなるだろ・・・」

律「澪、唯。ありがとな・・・・助かったよ」

澪「あ、当たり前だろ！何言ってんだよっ。そっ、それよりもほら、もうそろろ次の時間だろっ」

唯「澪ちゃん、照れてる～」

澪「ばっ、そんなんじゃないってっ！」

キーンコーンカーンコーン

唯「あ、休み時間おわっちゃった、律ちゃん、また後でね」

律「ああ。・・・・・ほんとにありがと・・・」

澪「ん？なんか言ったか？」

律「いや、なんでもないよ、はははっ（澪や唯と同じクラスで本当によかった・・・もうちょと頑張れそうだ・・・）」

以下おまけ？



律「それでさぁ、上履きは無いわ、雪でびしょびしょだわでほんと参ったよ、ははは」

梓「全然笑い事じゃないじゃないですかっ！それって思いっきりいじめですよ？！」

律「でも全然身に覚えないんだよなぁ～。それに上履き無くなったのは昨日からだけどそれまで何もなかったし・・・」

澪「まぁお前は無意識に敵作るような行動しそうだしなぁ」

律「はははっ、今後から気をつけますよ・・・っと」

澪「まったく・・・」

律「さて、今日のケーキはなにかぁ～」

パカッ

律「お、このタルトも～らいっと！」

唯「おお！私はこのチョコっぽいのにしよ～」

梓「も～！食べてばかりじゃなくて練習しましょうよ～」

唯「あずにゃんもこれをおたべ～、はい、あん～」

梓「あ～ん、って！なにやらすうですかっ、もぅ！」

澪「でもこのケーキ毎日ここに新しいの置いてあるよな、誰が持ってきてるんだろう・・・」

唯「私が軽音部入ったときからあるよね？」

律「まぁいいじゃないか、きっとこれは私達を応援するファンの人たちの差し入れなんだよ！」

澪「３年近くもかよ・・・」

律「まぁ美味しいからいいじゃない！気にしない気にしないっと！」パクッ

唯「そ～そ～」あむあむ

梓「それ食べたら練習しますよ！」もごもご





紬「・・・・・・・・・」

これで終わりです

やっぱり激しくは出来なかったｗｗｗ

後は任せた！