1: 2015/01/30(金) 10:45:30.51 ID:S1LoN8zu.net
部室
ガラッ
にこ「にっこにっこに~♪」
花陽「あ、にこちゃん!」
凛「おはようにゃー!」
にこ「ん…、アンタ達だけなの?」
真姫「穂乃果達は生徒会で少し遅れるって。」
にこ「ふ~ん…」
花陽「絵里ちゃんたちは?」
にこ「掃除当番だったから、にこだけ先に来たの。」
にこ「もうすぐ来ると思うわ。」
凛「それじゃ、先に用意して屋上いこっか!」
真姫「そうね。」
ガラッ
にこ「にっこにっこに~♪」
花陽「あ、にこちゃん!」
凛「おはようにゃー!」
にこ「ん…、アンタ達だけなの?」
真姫「穂乃果達は生徒会で少し遅れるって。」
にこ「ふ~ん…」
花陽「絵里ちゃんたちは?」
にこ「掃除当番だったから、にこだけ先に来たの。」
にこ「もうすぐ来ると思うわ。」
凛「それじゃ、先に用意して屋上いこっか!」
真姫「そうね。」
2: 2015/01/30(金) 10:46:08.50 ID:S1LoN8zu.net
屋上
にこ「それじゃ、揃うまでにこにこにーの練習よ!」
凛「…ナニソレ。イミワカンナイ。」クルクル
真姫「…!ちょっと凛、それ誰の真似よ!」
花陽「凛ちゃん…」
にこ「いいから、やるわよ!!」
にこ「にっこに…」
ガチャッ
絵里「…あら、みんな早いわね。」
希「おまたせー。」
にこ「ちょっと!!せめて最後までやらせなさいよ!!」
希「…ん?どうかしたん、にこっち?」
にこ「それじゃ、揃うまでにこにこにーの練習よ!」
凛「…ナニソレ。イミワカンナイ。」クルクル
真姫「…!ちょっと凛、それ誰の真似よ!」
花陽「凛ちゃん…」
にこ「いいから、やるわよ!!」
にこ「にっこに…」
ガチャッ
絵里「…あら、みんな早いわね。」
希「おまたせー。」
にこ「ちょっと!!せめて最後までやらせなさいよ!!」
希「…ん?どうかしたん、にこっち?」
3: 2015/01/30(金) 10:51:11.81 ID:S1LoN8zu.net
にこ「まったく、これからって時に…」
にこ「罰として、アンタ達も参加よ!」
にこ「せーのっ…」
にこ「にっこにっこ…」
ガチャッ
穂乃果「おっはよー!!」
海未「おはようございます。」
ことり「遅れてごめんねっ。」
にこ「…」ジィー
穂乃果「?どうしたのにこちゃ…!?」グィー
穂乃果「い、いひゃいよ、にほひゃん…」
にこ「穂乃果まで~…!!」
凛「にこちゃん、もう諦めるにゃー。」
にこ「ったく…」
にこ「罰として、アンタ達も参加よ!」
にこ「せーのっ…」
にこ「にっこにっこ…」
ガチャッ
穂乃果「おっはよー!!」
海未「おはようございます。」
ことり「遅れてごめんねっ。」
にこ「…」ジィー
穂乃果「?どうしたのにこちゃ…!?」グィー
穂乃果「い、いひゃいよ、にほひゃん…」
にこ「穂乃果まで~…!!」
凛「にこちゃん、もう諦めるにゃー。」
にこ「ったく…」
5: 2015/01/30(金) 10:57:47.34 ID:S1LoN8zu.net
海未「何があったのかは分かりませんが…とりあえず、練習を始めましょう。」
花陽「はいっ。」
真姫「…ほら、にこちゃんもふくれてないで。」
にこ「…」プクー
花陽「あ、あとで一緒にやろうね、にこちゃん。」
希「ほら、にこっち。可愛い顔が台無しやん?」
にこ「…分かったわよ。」
真姫「だいたい、いつもしてるんだし…」
にこ「アイドルは日々鍛錬なのよ!」
絵里「ほらほら、お話は後。次のライブも近いし、練習しましょ?」
海未「では、2人組でストレッチ、そのあとステップの練習から行きましょう。」
花陽「はいっ。」
真姫「…ほら、にこちゃんもふくれてないで。」
にこ「…」プクー
花陽「あ、あとで一緒にやろうね、にこちゃん。」
希「ほら、にこっち。可愛い顔が台無しやん?」
にこ「…分かったわよ。」
真姫「だいたい、いつもしてるんだし…」
にこ「アイドルは日々鍛錬なのよ!」
絵里「ほらほら、お話は後。次のライブも近いし、練習しましょ?」
海未「では、2人組でストレッチ、そのあとステップの練習から行きましょう。」
6: 2015/01/30(金) 11:03:36.67 ID:S1LoN8zu.net
……………………
穂乃果「ふう~、今日も疲れたー。」
ことり「ふふっ。はい、穂乃果ちゃん。お水どうぞ♪」
穂乃果「ありがと、ことりちゃん。」
海未「穂乃果、少し動きが鈍くなってますよ。また太りましたか?」
穂乃果「うっ!?そ、そんなことないよ~…」アハハ
花陽「おつかれさま、凛ちゃん。」
凛「かよちんお疲れ~。」
花陽「すっごくおなかが減りました…」グゥー
凛「じゃあ、この間言ってたラーメン屋さん行こ?」
花陽「そ、それは流石に…太っちゃうよ…」
凛「大丈夫!なんとかなるにゃ!」
花陽「…真姫ちゃんはどうする?」
真姫「私は…今日は、遠慮しておくわ。」
花陽「そっかぁ…」
真姫「…次は、行くから///」
花陽「…!うんっ♪」
穂乃果「ふう~、今日も疲れたー。」
ことり「ふふっ。はい、穂乃果ちゃん。お水どうぞ♪」
穂乃果「ありがと、ことりちゃん。」
海未「穂乃果、少し動きが鈍くなってますよ。また太りましたか?」
穂乃果「うっ!?そ、そんなことないよ~…」アハハ
花陽「おつかれさま、凛ちゃん。」
凛「かよちんお疲れ~。」
花陽「すっごくおなかが減りました…」グゥー
凛「じゃあ、この間言ってたラーメン屋さん行こ?」
花陽「そ、それは流石に…太っちゃうよ…」
凛「大丈夫!なんとかなるにゃ!」
花陽「…真姫ちゃんはどうする?」
真姫「私は…今日は、遠慮しておくわ。」
花陽「そっかぁ…」
真姫「…次は、行くから///」
花陽「…!うんっ♪」
8: 2015/01/30(金) 11:10:21.44 ID:S1LoN8zu.net
にこ「ふう…。」
にこ(今日はママも早く帰ってくるし…どこか寄り道して帰ろうかな。)
にこ(そういえば、前に探してたグッズ、入荷してるかしら…?)
タッタッ
にこ「う~ん…」
ギュッ
にこ「ひゃあっ!?」
凛「にこちゃーん!一緒にラーメン食べに行くにゃ!」
にこ「り、凛!?」
凛「行くの?行かないの?」
にこ「分かったからとりあえず離して!」
凛「えー?なんでー?」
にこ「汗臭いじゃない!良いから、離れなさい。」
にこ(今日はママも早く帰ってくるし…どこか寄り道して帰ろうかな。)
にこ(そういえば、前に探してたグッズ、入荷してるかしら…?)
タッタッ
にこ「う~ん…」
ギュッ
にこ「ひゃあっ!?」
凛「にこちゃーん!一緒にラーメン食べに行くにゃ!」
にこ「り、凛!?」
凛「行くの?行かないの?」
にこ「分かったからとりあえず離して!」
凛「えー?なんでー?」
にこ「汗臭いじゃない!良いから、離れなさい。」
9: 2015/01/30(金) 11:11:05.84 ID:S1LoN8zu.net
凛「にこちゃん、全然汗臭くないよ?ほらっ。」ギューッ
にこ「!?ちょっ…やっ…におい嗅がないで…ッ」
凛「にこちゃん、いいにおいするにゃ~。」
にこ「いいから、は・な・し・な・さ・い!!」
花陽「り、凛ちゃん…にこちゃん、嫌がってるみたいだし…」
凛「むう~…」
にこ「…ほら、さっさとどいて。ラーメンは付きあってあげるから。」
凛「わーい!!」パッ
にこ「うわあ!?ちょっと急に…ッ!」グラッ
凛「にこちゃんっ!」
グイッ
ドサッ…
ちゅっ
にこ「!?ちょっ…やっ…におい嗅がないで…ッ」
凛「にこちゃん、いいにおいするにゃ~。」
にこ「いいから、は・な・し・な・さ・い!!」
花陽「り、凛ちゃん…にこちゃん、嫌がってるみたいだし…」
凛「むう~…」
にこ「…ほら、さっさとどいて。ラーメンは付きあってあげるから。」
凛「わーい!!」パッ
にこ「うわあ!?ちょっと急に…ッ!」グラッ
凛「にこちゃんっ!」
グイッ
ドサッ…
ちゅっ
11: 2015/01/30(金) 11:19:47.05 ID:S1LoN8zu.net
花陽「二人とも大丈夫!?」
凛「いたた…うん、凛は大丈夫。」
にこ「…」
凛「にこちゃん、大丈夫?…ごめんなさい。」
にこ「…」
花陽「?にこちゃん、どこか怪我しちゃった?」
にこ(…い、今のって…)
にこ(き…キス…)
にこ「え…?」
凛「…にこちゃん?」
にこ(凛…気付かなかったの?でも、あんな…)
にこの初めて…
にこ「…///」カァァ
凛「いたた…うん、凛は大丈夫。」
にこ「…」
凛「にこちゃん、大丈夫?…ごめんなさい。」
にこ「…」
花陽「?にこちゃん、どこか怪我しちゃった?」
にこ(…い、今のって…)
にこ(き…キス…)
にこ「え…?」
凛「…にこちゃん?」
にこ(凛…気付かなかったの?でも、あんな…)
にこの初めて…
にこ「…///」カァァ
12: 2015/01/30(金) 11:24:54.46 ID:S1LoN8zu.net
花陽「にこちゃん、顔真っ赤だよ?大丈夫?」
にこ「へっ!?あ、その、えと…」
にこ「きょ、今日は帰るわ!!」
凛「へ?」
にこ「悪いけど、また誘って?そ、それじゃ…!」バタバタッ
ガチャッ…バタン
花陽「にこちゃん、どうしちゃったんだろう…?」
凛「うう…嫌われちゃったのかな…?」
花陽「大丈夫、にこちゃんはそんな人じゃないよ。」
凛「うん。」
花陽「…ほら、凛ちゃん。ラーメン食べに行こう?」
凛「かよちん…!」
花陽「今日は、味玉凛ちゃんにあげる♪」
凛「えへへっ。かよちん、大好きにゃー!」
にこ「へっ!?あ、その、えと…」
にこ「きょ、今日は帰るわ!!」
凛「へ?」
にこ「悪いけど、また誘って?そ、それじゃ…!」バタバタッ
ガチャッ…バタン
花陽「にこちゃん、どうしちゃったんだろう…?」
凛「うう…嫌われちゃったのかな…?」
花陽「大丈夫、にこちゃんはそんな人じゃないよ。」
凛「うん。」
花陽「…ほら、凛ちゃん。ラーメン食べに行こう?」
凛「かよちん…!」
花陽「今日は、味玉凛ちゃんにあげる♪」
凛「えへへっ。かよちん、大好きにゃー!」
14: 2015/01/30(金) 11:39:22.03 ID:S1LoN8zu.net
…………………………
帰り道
にこ「…」
にこ「…」
にこ(まさか、凛と…)
プニプニ…
にこ「柔らかかったな…」
にこ「…!!!!!」ボフッ
にこ「ち、ちが…これは、えと…そう、事故よ、事故///」
にこ「全然、気にしてなんか…」
にこ「そもそも、アイドルは恋愛NGだし!?」
にこ「…」
にこ(なにテンパってるのよ…ただの事故じゃない…)
にこ「はあ…明日からどんな顔して会えばいいのよ…」
帰り道
にこ「…」
にこ「…」
にこ(まさか、凛と…)
プニプニ…
にこ「柔らかかったな…」
にこ「…!!!!!」ボフッ
にこ「ち、ちが…これは、えと…そう、事故よ、事故///」
にこ「全然、気にしてなんか…」
にこ「そもそも、アイドルは恋愛NGだし!?」
にこ「…」
にこ(なにテンパってるのよ…ただの事故じゃない…)
にこ「はあ…明日からどんな顔して会えばいいのよ…」
15: 2015/01/30(金) 11:42:34.33 ID:S1LoN8zu.net
翌日 部室
ガラッ
にこ「…」ソソクサ
花陽「あ、にこちゃん!」
にこ「!」ビクッ
花陽「にこちゃん?」
にこ「…花陽だけ?」
花陽「うん。二人は、もうすぐ来ると思うよ?」
にこ「そう…」フゥ…
花陽「昨日は、ごめんね?凛ちゃんも、反省してたみたいだから…」
にこ「へっ!?あ、うん、別に…」
にこ「にこも、急に帰っちゃったし…」
にこ(あ…昨日の、思い出して…///)
ガラッ
凛「おまたせー!!」
ガラッ
にこ「…」ソソクサ
花陽「あ、にこちゃん!」
にこ「!」ビクッ
花陽「にこちゃん?」
にこ「…花陽だけ?」
花陽「うん。二人は、もうすぐ来ると思うよ?」
にこ「そう…」フゥ…
花陽「昨日は、ごめんね?凛ちゃんも、反省してたみたいだから…」
にこ「へっ!?あ、うん、別に…」
にこ「にこも、急に帰っちゃったし…」
にこ(あ…昨日の、思い出して…///)
ガラッ
凛「おまたせー!!」
17: 2015/01/30(金) 12:12:26.83 ID:S1LoN8zu.net
にこ「り、凛…」
凛「あ、にこちゃん。」
凛「昨日は、ふざけてごめんね…?」
にこ「べ、別にいいのよ。私も、先に帰っちゃったし…悪かったわね。」
にこ(単なる事故なのに…凛がいると、意識しちゃって…///)
真姫「にこちゃん、顔赤いわよ?風邪?」
にこ「へっ?」
花陽「もしかして、昨日も体調わるかったんじゃ…?」
にこ「そ、そんなこと無いわよ!?至って元気…」
ピトッ
にこ「…えっ。」
凛「うーん、やっぱり少し熱いにゃ…」
にこ「ちょっ…凛…近い…///」
凛「かよちん、真姫ちゃん。凛、にこちゃんを保健室に連れて行ってくるね?」
にこ「か、風邪じゃないし…大丈夫よ。」
凛「いいから!ほらっ。」
にこ「ひ、引っ張らないでよ…!」
凛「あ、にこちゃん。」
凛「昨日は、ふざけてごめんね…?」
にこ「べ、別にいいのよ。私も、先に帰っちゃったし…悪かったわね。」
にこ(単なる事故なのに…凛がいると、意識しちゃって…///)
真姫「にこちゃん、顔赤いわよ?風邪?」
にこ「へっ?」
花陽「もしかして、昨日も体調わるかったんじゃ…?」
にこ「そ、そんなこと無いわよ!?至って元気…」
ピトッ
にこ「…えっ。」
凛「うーん、やっぱり少し熱いにゃ…」
にこ「ちょっ…凛…近い…///」
凛「かよちん、真姫ちゃん。凛、にこちゃんを保健室に連れて行ってくるね?」
にこ「か、風邪じゃないし…大丈夫よ。」
凛「いいから!ほらっ。」
にこ「ひ、引っ張らないでよ…!」
18: 2015/01/30(金) 12:14:49.54 ID:S1LoN8zu.net
保健室
凛「先生、いないね…」
にこ「まあ、放課後だしね。」
凛「大丈夫?頭いたくない?」
にこ「大丈夫って言ってるでしょ?心配しすぎなのよ…」
凛「だって…」
にこ「にこは風邪も引いてないし、昨日の事も気にしてないから。」
凛「…うん。」
にこ「まったく…」
ナデナデ
凛「…!」
にこ「アンタ、気分の落差が激しすぎでしょ…ほんと猫みたい。」
凛「…///」
にこ「…」ナデナデ
凛「…♪」
凛「先生、いないね…」
にこ「まあ、放課後だしね。」
凛「大丈夫?頭いたくない?」
にこ「大丈夫って言ってるでしょ?心配しすぎなのよ…」
凛「だって…」
にこ「にこは風邪も引いてないし、昨日の事も気にしてないから。」
凛「…うん。」
にこ「まったく…」
ナデナデ
凛「…!」
にこ「アンタ、気分の落差が激しすぎでしょ…ほんと猫みたい。」
凛「…///」
にこ「…」ナデナデ
凛「…♪」
19: 2015/01/30(金) 12:21:33.56 ID:S1LoN8zu.net
にこ「…ほら、そろそろ行きましょ?」
凛「じゃあ、熱さまシートだけでも貼ろ?」
にこ「だから、大丈夫だって。」
凛「…ほんとに?」ズィッ
にこ「う…///」カァァ
凛「ほら、やっぱり顔赤い。」
にこ「そ、それは凛が近いから…///」
凛「にゃ?」
にこ「な、なんでも無いわよ!!」
凛「…それじゃ、おでこ出して?」
にこ「…はい。」
凛「…それっ。」
ピトッ
にこ「つめたっ…」
凛「はい、オッケーにゃ♪」ニコッ
にこ「…アリガト///」
凛「じゃあ、熱さまシートだけでも貼ろ?」
にこ「だから、大丈夫だって。」
凛「…ほんとに?」ズィッ
にこ「う…///」カァァ
凛「ほら、やっぱり顔赤い。」
にこ「そ、それは凛が近いから…///」
凛「にゃ?」
にこ「な、なんでも無いわよ!!」
凛「…それじゃ、おでこ出して?」
にこ「…はい。」
凛「…それっ。」
ピトッ
にこ「つめたっ…」
凛「はい、オッケーにゃ♪」ニコッ
にこ「…アリガト///」
20: 2015/01/30(金) 12:23:38.62 ID:S1LoN8zu.net
後日 昼休み
部室
ガラッ
にこ(今日は久々に、部室で食べようっと。)
ゴソゴソ
シュルッ
パカッ
にこ「…うん、我ながら上出来。」
にこ「いただき…」
ガラッ
凛「あ、にこちゃんいた!!」
にこ「凛…!?」
凛「凛も一緒にお弁当食べてもいい?」
にこ「いいけど…花陽たちは?」
凛「かよちんはアルパカのお世話で、真姫ちゃんは先生に呼ばれてるの。」
凛「一人で食べても良かったんだけど、誰かいるかな?って…」
部室
ガラッ
にこ(今日は久々に、部室で食べようっと。)
ゴソゴソ
シュルッ
パカッ
にこ「…うん、我ながら上出来。」
にこ「いただき…」
ガラッ
凛「あ、にこちゃんいた!!」
にこ「凛…!?」
凛「凛も一緒にお弁当食べてもいい?」
にこ「いいけど…花陽たちは?」
凛「かよちんはアルパカのお世話で、真姫ちゃんは先生に呼ばれてるの。」
凛「一人で食べても良かったんだけど、誰かいるかな?って…」
21: 2015/01/30(金) 12:24:56.89 ID:S1LoN8zu.net
にこ「そう…いいわよ。一緒に食べましょ?」
凛「ホント!?」
にこ「…にこも、一人じゃ少し寂しかったし///」
凛「…!にこちゃん、大好きにゃー!!」ギューッ
にこ「あ、危ないでしょ!?」
凛「…あれ?にこちゃん、また顔熱いよ?」
にこ「へっ?き、気のせいよ、気のせい!!」
凛「…!卵焼きも~らいっ♪」パクッ
にこ「あ、ちょっと!」
凛「うん…甘くて美味しいにゃ…」
にこ「まったく…」
凛「でもこれ、凛の家のとは味が違うね。何か使ってるの?」
にこ「妹達がまだ小さいから、砂糖はあまり体に良くないのよ。」
にこ「だから、砂糖の代わりに蜂蜜で味付けをしてるの。」
凛「蜂蜜?」
にこ「ええ。殺菌効果もあるから風邪予防にもなるし、意外と重宝するのよ。」
凛「ホント!?」
にこ「…にこも、一人じゃ少し寂しかったし///」
凛「…!にこちゃん、大好きにゃー!!」ギューッ
にこ「あ、危ないでしょ!?」
凛「…あれ?にこちゃん、また顔熱いよ?」
にこ「へっ?き、気のせいよ、気のせい!!」
凛「…!卵焼きも~らいっ♪」パクッ
にこ「あ、ちょっと!」
凛「うん…甘くて美味しいにゃ…」
にこ「まったく…」
凛「でもこれ、凛の家のとは味が違うね。何か使ってるの?」
にこ「妹達がまだ小さいから、砂糖はあまり体に良くないのよ。」
にこ「だから、砂糖の代わりに蜂蜜で味付けをしてるの。」
凛「蜂蜜?」
にこ「ええ。殺菌効果もあるから風邪予防にもなるし、意外と重宝するのよ。」
22: 2015/01/30(金) 12:28:03.51 ID:S1LoN8zu.net
凛「へぇ~…」
にこ「ていうか、さらっと人の物を食べてるわね…」
凛「えへへ、だって美味しそうだったんだもん♪」
にこ「全く、しょうがないわねえ…」
スッ
にこ「…?」
凛「にこちゃん、はい。」
にこ「ん?なに?」
凛「なにって、凛の家の卵焼き。」
凛「にこちゃんの食べちゃったから、これあげる♪」
にこ「え、でも…」
にこ(こ、これって…///)
凛「ほら、口開けて?落としちゃうよ?」
にこ「じ、自分で取るから…!」
凛「もうとってるんだし…ほら、あーん。」
にこ「え…!?でも…///」
にこ「ていうか、さらっと人の物を食べてるわね…」
凛「えへへ、だって美味しそうだったんだもん♪」
にこ「全く、しょうがないわねえ…」
スッ
にこ「…?」
凛「にこちゃん、はい。」
にこ「ん?なに?」
凛「なにって、凛の家の卵焼き。」
凛「にこちゃんの食べちゃったから、これあげる♪」
にこ「え、でも…」
にこ(こ、これって…///)
凛「ほら、口開けて?落としちゃうよ?」
にこ「じ、自分で取るから…!」
凛「もうとってるんだし…ほら、あーん。」
にこ「え…!?でも…///」
24: 2015/01/30(金) 12:35:24.11 ID:S1LoN8zu.net
凛「むぅ~…えいっ!」
にこ「むぐっ!?」
凛「美味しい?」
にこ「…」モグモグ
ゴクン
にこ「お、美味しいわよ…///」
凛「えへへ、よかった♪」
にこ(味なんて、分かる訳ないじゃない…///)
凛「ねえねえ、これは何?」
にこ「へ?ああ、これはピカタよ。」
凛「ピカタ?」
にこ「鶏肉に下味をつけて、小麦粉と卵でコーティングしたのをバターで焼いた物よ。」
にこ「手軽に作れて、冷めても美味しいの。」
凛「へぇ~。初めて見たにゃ!」
にこ「…食べてみる?」
凛「いいの?」
にこ「いいわよ、ほら。」
凛「…」アーン
にこ「…?」
にこ「むぐっ!?」
凛「美味しい?」
にこ「…」モグモグ
ゴクン
にこ「お、美味しいわよ…///」
凛「えへへ、よかった♪」
にこ(味なんて、分かる訳ないじゃない…///)
凛「ねえねえ、これは何?」
にこ「へ?ああ、これはピカタよ。」
凛「ピカタ?」
にこ「鶏肉に下味をつけて、小麦粉と卵でコーティングしたのをバターで焼いた物よ。」
にこ「手軽に作れて、冷めても美味しいの。」
凛「へぇ~。初めて見たにゃ!」
にこ「…食べてみる?」
凛「いいの?」
にこ「いいわよ、ほら。」
凛「…」アーン
にこ「…?」
25: 2015/01/30(金) 12:38:03.94 ID:S1LoN8zu.net
凛「…」アーン
にこ「…!し、しないわよ!?」
凛「えー?なんで?」
にこ「そ、それは…///」
凛「ピカタ食べたいにゃー!」
にこ「自分で食べれば良いじゃない!」
凛「えー。」
にこ「もう…ほらっ。」スッ
凛「あーん…」パクッ
モグモグ
凛「…美味しい。」
にこ「にこが作ったのよ?美味しくない訳無いじゃない♪」
凛「じゃあこれ、にこちゃんに。」
凛「肉巻きごぼうにゃ!」
にこ「だから自分で…」
凛「♪」
にこ「…分かったわよ。」
パクッ
にこ「…うん、美味しい。」
にこ「…!し、しないわよ!?」
凛「えー?なんで?」
にこ「そ、それは…///」
凛「ピカタ食べたいにゃー!」
にこ「自分で食べれば良いじゃない!」
凛「えー。」
にこ「もう…ほらっ。」スッ
凛「あーん…」パクッ
モグモグ
凛「…美味しい。」
にこ「にこが作ったのよ?美味しくない訳無いじゃない♪」
凛「じゃあこれ、にこちゃんに。」
凛「肉巻きごぼうにゃ!」
にこ「だから自分で…」
凛「♪」
にこ「…分かったわよ。」
パクッ
にこ「…うん、美味しい。」
26: 2015/01/30(金) 12:42:43.60 ID:S1LoN8zu.net
にこ(それから、凛と一緒にご飯をたべた。)
にこ(最初こそ恥ずかしかったけど…)
にこ(でも、凛と食べるご飯はとても美味しかった。)
にこ(いつも食べてる自分のお弁当も、何かのスパイスがかかったみたいに。)
にこ(…でも、これはきっと一過性のもの。)
にこ(凛は、いつも通りだ。)
にこ(私だけが意識しちゃってる。)
にこ(だからこそ、そう長くは続かない。)
にこ(そう、思ってた…)
にこ(最初こそ恥ずかしかったけど…)
にこ(でも、凛と食べるご飯はとても美味しかった。)
にこ(いつも食べてる自分のお弁当も、何かのスパイスがかかったみたいに。)
にこ(…でも、これはきっと一過性のもの。)
にこ(凛は、いつも通りだ。)
にこ(私だけが意識しちゃってる。)
にこ(だからこそ、そう長くは続かない。)
にこ(そう、思ってた…)
33: 2015/01/30(金) 13:43:48.49 ID:S1LoN8zu.net
にこ「…のに、どういうこと、これは。」
凛「にこちゃん!今日のお弁当は何!?」
にこ「…アンタ、花陽たちのとこで食べなくていいの?」
凛「だって、にこちゃんのお弁当美味しいんだもん!」
にこ「私だって、そんなに毎日新しいもの作れないわよ!」
にこ「今日はいつも通り、卵焼きと野菜炒めよ。」
凛「もう、この卵焼きがあれば凛は幸せだにゃ~♡」
にこ「はあ…花陽たちが寂しがるわよ?」
凛「でも、凛が帰っちゃったらにこちゃん寂しくない?」
にこ「別に?にこは慣れてるから。」
にこ「…て言うか、そんな理由で毎日来てたの?」
凛「それも少しはあるけど…何たって、この卵焼きのため!」
にこ「まったく、凛ってば…ほら。」
凛「あーんっ…んん~美味しいにゃ~。」
にこ「…ふふっ。」
凛「にこちゃん!今日のお弁当は何!?」
にこ「…アンタ、花陽たちのとこで食べなくていいの?」
凛「だって、にこちゃんのお弁当美味しいんだもん!」
にこ「私だって、そんなに毎日新しいもの作れないわよ!」
にこ「今日はいつも通り、卵焼きと野菜炒めよ。」
凛「もう、この卵焼きがあれば凛は幸せだにゃ~♡」
にこ「はあ…花陽たちが寂しがるわよ?」
凛「でも、凛が帰っちゃったらにこちゃん寂しくない?」
にこ「別に?にこは慣れてるから。」
にこ「…て言うか、そんな理由で毎日来てたの?」
凛「それも少しはあるけど…何たって、この卵焼きのため!」
にこ「まったく、凛ってば…ほら。」
凛「あーんっ…んん~美味しいにゃ~。」
にこ「…ふふっ。」
34: 2015/01/30(金) 13:52:41.31 ID:S1LoN8zu.net
数日後 昼休み
部室
にこ「…今日は、来ないのかしら?」
にこ「全く、毎日来るからそれに慣れちゃったじゃない…」
シュルッ
パカッ
にこ「…この卵焼きも、あんなに喜んでくれるなんて…」クスッ
にこ(アイドルは恋愛禁止とか…なんかどうでも良くなっちゃった。)
にこ「別に、付き合いたいとか…」
にこ「そんな大それた事は考えてない。」
にこ(そもそも、私たち女の子同士だし…)
パクッ
にこ「うん、美味しい。」
にこ「また、作ってこよう。凛が、喜んでくれるように。」
部室
にこ「…今日は、来ないのかしら?」
にこ「全く、毎日来るからそれに慣れちゃったじゃない…」
シュルッ
パカッ
にこ「…この卵焼きも、あんなに喜んでくれるなんて…」クスッ
にこ(アイドルは恋愛禁止とか…なんかどうでも良くなっちゃった。)
にこ「別に、付き合いたいとか…」
にこ「そんな大それた事は考えてない。」
にこ(そもそも、私たち女の子同士だし…)
パクッ
にこ「うん、美味しい。」
にこ「また、作ってこよう。凛が、喜んでくれるように。」
35: 2015/01/30(金) 13:57:00.23 ID:S1LoN8zu.net
数日後
にこ「…今日は、どうなんだろ。」
にこ「いつも作ってるお弁当だもん。」
にこ「美味しいのは美味しい。」
にこ(…でも、何だろ。何かが足りないような、そんな感じ。)
にこ「… あ。」
にこ「食べ終わっちゃってた。」
にこ「…仕方ない、散歩でもしましょ。」
………………………
中庭
にこ「ふう、無駄に広いわね…」
にこ(こうして散歩すれば会えるかもと思ったけど…)
にこ「そんなわけない、かぁ…」クスッ
<チョットリン、トマトトラナイデ!!
にこ「…今日は、どうなんだろ。」
にこ「いつも作ってるお弁当だもん。」
にこ「美味しいのは美味しい。」
にこ(…でも、何だろ。何かが足りないような、そんな感じ。)
にこ「… あ。」
にこ「食べ終わっちゃってた。」
にこ「…仕方ない、散歩でもしましょ。」
………………………
中庭
にこ「ふう、無駄に広いわね…」
にこ(こうして散歩すれば会えるかもと思ったけど…)
にこ「そんなわけない、かぁ…」クスッ
<チョットリン、トマトトラナイデ!!
36: 2015/01/30(金) 14:09:28.53 ID:S1LoN8zu.net
にこ「…ん?」
<ダッテオイシインダモン!!
にこ「あれは…」
真姫「さっきも取ったでしょ!」
凛「えへへ~。じゃあ真姫ちゃんにはこれ、ポテトサラダ!」
真姫「へっ?あ、チョット…」
凛「ほらほら、あーん!」
真姫「…///」パクッ
凛「どう?どう?」
真姫「お、美味しい…わよ。」
凛「えへへ~♪」
<ダッテオイシインダモン!!
にこ「あれは…」
真姫「さっきも取ったでしょ!」
凛「えへへ~。じゃあ真姫ちゃんにはこれ、ポテトサラダ!」
真姫「へっ?あ、チョット…」
凛「ほらほら、あーん!」
真姫「…///」パクッ
凛「どう?どう?」
真姫「お、美味しい…わよ。」
凛「えへへ~♪」
37: 2015/01/30(金) 14:14:45.80 ID:S1LoN8zu.net
真姫「だ、だいたい、凛の成果じゃないでしょ!?」
凛「凛は料理なんて出来なくても困らないもん!」
花陽「す、少しくらいは出来た方が…」
凛「あ、かよちん。これもーらいっ!」
花陽「ああっ!卵焼き!」
凛「えへへ~。かよちんのお母さんの卵焼き、大好きにゃー!」
にこ「…」
タッタッ
凛「凛は料理なんて出来なくても困らないもん!」
花陽「す、少しくらいは出来た方が…」
凛「あ、かよちん。これもーらいっ!」
花陽「ああっ!卵焼き!」
凛「えへへ~。かよちんのお母さんの卵焼き、大好きにゃー!」
にこ「…」
タッタッ
38: 2015/01/30(金) 14:17:24.86 ID:S1LoN8zu.net
体育館裏
タッタッタッ…
タッタッ…
にこ「はぁ…はぁ…」
トサッ
にこ「…はは。」
にこ「分かってた事じゃない…」
にこ「凛は、あれが普通なんだって。」
にこ「自分でも言ってたじゃない。そのうち終わるって。」
にこ「勝手に想って、期待して、喜んで…」
グスッ…
にこ「ばか…みたい…」
グスッ…ヒック…
タッタッタッ…
タッタッ…
にこ「はぁ…はぁ…」
トサッ
にこ「…はは。」
にこ「分かってた事じゃない…」
にこ「凛は、あれが普通なんだって。」
にこ「自分でも言ってたじゃない。そのうち終わるって。」
にこ「勝手に想って、期待して、喜んで…」
グスッ…
にこ「ばか…みたい…」
グスッ…ヒック…
44: 2015/01/30(金) 21:09:58.38 ID:S1LoN8zu.net
にこ(それから私は、凛と食べる事はなくなった。)
にこ(なんとなく雰囲気を察してか、希達が声をかけてくれたけど…)
にこ(あの二人といても、あんまり美味しく思えなくて。)
にこ(そしてにこは、誰も来ない屋上で一人食べるようになった。)
にこ(部室だと、凛に見つかっちゃいそうだし。)
にこ「…」パクッ
にこ「…」モグモグ
にこ「にこの卵焼き、こんな味だっけ…?」
にこ(なんとなく雰囲気を察してか、希達が声をかけてくれたけど…)
にこ(あの二人といても、あんまり美味しく思えなくて。)
にこ(そしてにこは、誰も来ない屋上で一人食べるようになった。)
にこ(部室だと、凛に見つかっちゃいそうだし。)
にこ「…」パクッ
にこ「…」モグモグ
にこ「にこの卵焼き、こんな味だっけ…?」
45: 2015/01/30(金) 21:13:48.43 ID:S1LoN8zu.net
数日後 にこの家
にこ「…ごちそうさま。」
こころ「お姉様?」
にこ「ごめんね、おなかいっぱいで…」
こころ「昨日も、そう言ってほとんど食べなかったじゃないですか。」
ここあ「お姉ちゃん、大丈夫?」
にこ「…うん、平気。」
にこ「…」
にこ「ねえ、二人とも…」
こころあ「?」
にこ「にこのご飯、美味しい?」
こころ「…?はい、いつも通り、美味しいですよ?」
ここあ「うん、美味しいよ!」
にこ「そっか…ありがとね、二人とも。」ニコッ
にこ「お風呂、入ってくるね。」
こころ「お姉様…?」
にこ「…ごちそうさま。」
こころ「お姉様?」
にこ「ごめんね、おなかいっぱいで…」
こころ「昨日も、そう言ってほとんど食べなかったじゃないですか。」
ここあ「お姉ちゃん、大丈夫?」
にこ「…うん、平気。」
にこ「…」
にこ「ねえ、二人とも…」
こころあ「?」
にこ「にこのご飯、美味しい?」
こころ「…?はい、いつも通り、美味しいですよ?」
ここあ「うん、美味しいよ!」
にこ「そっか…ありがとね、二人とも。」ニコッ
にこ「お風呂、入ってくるね。」
こころ「お姉様…?」
46: 2015/01/30(金) 21:21:17.56 ID:S1LoN8zu.net
お風呂
にこ「…」
にこ「ふふっ。やっぱり、美味しいんだ。」
にこ「凛も、よく言ってたしね…」
にこ「…」
にこ「美味しいって、なんだろう…?」
にこ「何食べても、味なんてしないじゃない…」
チャプン…
ブクブク…
にこ「…」
にこ「ふふっ。やっぱり、美味しいんだ。」
にこ「凛も、よく言ってたしね…」
にこ「…」
にこ「美味しいって、なんだろう…?」
にこ「何食べても、味なんてしないじゃない…」
チャプン…
ブクブク…
47: 2015/01/30(金) 21:28:25.33 ID:S1LoN8zu.net
翌日 屋上
にこ「…」
にこ「…いただきます。」
にこ(…ずっと、悩んでた。)
にこ(でも、結局それは私自身が勝手にうぬぼれたからだ。)
にこ(元に、戻っただけ。)
にこ(…もともと、にこはこうして生きてたんだから。)
にこ(何かの気まぐれで、凛とのご飯が始まっただけ。)
にこ(都合良く、解釈しすぎてたんだ。)
にこ(凛にとっても、あれが当たり前で。)
にこ(…あの子の性格考えたら分かりきってる事じゃない。)クスッ
にこ(年下の子に自分から振り回されて、それなのに勝手に傷ついて…)
にこ「…ほんと、無様ね。矢沢にこ。」ボソッ
にこ「…」
にこ「…いただきます。」
にこ(…ずっと、悩んでた。)
にこ(でも、結局それは私自身が勝手にうぬぼれたからだ。)
にこ(元に、戻っただけ。)
にこ(…もともと、にこはこうして生きてたんだから。)
にこ(何かの気まぐれで、凛とのご飯が始まっただけ。)
にこ(都合良く、解釈しすぎてたんだ。)
にこ(凛にとっても、あれが当たり前で。)
にこ(…あの子の性格考えたら分かりきってる事じゃない。)クスッ
にこ(年下の子に自分から振り回されて、それなのに勝手に傷ついて…)
にこ「…ほんと、無様ね。矢沢にこ。」ボソッ
48: 2015/01/30(金) 21:40:09.86 ID:S1LoN8zu.net
にこ「…」パクッ
にこ「…うん。」
にこ「元に、戻っただけ。にこも、凛も。」
にこ「この卵焼きも、元は妹達のためなんだから。」
にこ「…」パクッ
にこ「美味しい…んだと思う。」
にこ「きっと、最初からこんな味。」
にこ「…なにも変わらない、にこの毎日。」
にこ「…凛。」
にこ「…自分勝手な想いだったけど。」
にこ「好きだったわ。」
にこ「…うん。」
にこ「元に、戻っただけ。にこも、凛も。」
にこ「この卵焼きも、元は妹達のためなんだから。」
にこ「…」パクッ
にこ「美味しい…んだと思う。」
にこ「きっと、最初からこんな味。」
にこ「…なにも変わらない、にこの毎日。」
にこ「…凛。」
にこ「…自分勝手な想いだったけど。」
にこ「好きだったわ。」
49: 2015/01/30(金) 21:48:40.80 ID:S1LoN8zu.net
にこ「…」
ポロッ
にこ「…グスッ。」
にこ「よし、もう後悔はしない!」
にこ「ライブも近いんだし、いつまでも辛気くさい顔してちゃみんなに迷惑だし!」
にこ「…」
にこ「頑張ろう。」
パタパタッ
ガチャッ…
にこ「誰…?」
凛「あ、にこちゃん!!」
にこ「凛…」
ポロッ
にこ「…グスッ。」
にこ「よし、もう後悔はしない!」
にこ「ライブも近いんだし、いつまでも辛気くさい顔してちゃみんなに迷惑だし!」
にこ「…」
にこ「頑張ろう。」
パタパタッ
ガチャッ…
にこ「誰…?」
凛「あ、にこちゃん!!」
にこ「凛…」
50: 2015/01/30(金) 22:00:43.59 ID:S1LoN8zu.net
にこ「…」ゴシゴシ
にこ「…何しに来たの?」
凛「お弁当っ!」
にこ「…!」
にこ「…花陽たちはいいの?」
凛「かよちん…?」
にこ「いつも、ご飯一緒にいるじゃない。」
にこ「二人、待ってるんじゃないの?」
凛「…一緒にたべちゃ、ダメ?」
にこ「…」
トコトコ…
トサッ…
凛「…」
にこ「…」
にこ「…何しに来たの?」
凛「お弁当っ!」
にこ「…!」
にこ「…花陽たちはいいの?」
凛「かよちん…?」
にこ「いつも、ご飯一緒にいるじゃない。」
にこ「二人、待ってるんじゃないの?」
凛「…一緒にたべちゃ、ダメ?」
にこ「…」
トコトコ…
トサッ…
凛「…」
にこ「…」
51: 2015/01/30(金) 22:15:09.83 ID:S1LoN8zu.net
凛「…」パクッ
にこ「…」モグモグ
凛「…」モグモグ
にこ「…」ゴクゴク
凛「…」
にこ「…」
スッ
凛「…!」
にこ「…」パクッ
凛「…」
凛「…」パクッ
凛「…やっぱり、にこちゃんの卵焼きは美味しいね。」
にこ「…そう。」
にこ「…」モグモグ
凛「…」モグモグ
にこ「…」ゴクゴク
凛「…」
にこ「…」
スッ
凛「…!」
にこ「…」パクッ
凛「…」
凛「…」パクッ
凛「…やっぱり、にこちゃんの卵焼きは美味しいね。」
にこ「…そう。」
52: 2015/01/30(金) 22:19:20.63 ID:S1LoN8zu.net
凛「…」パクパク
にこ「…」モグモグ
凛「…」ゴクゴク
にこ「…」パクッ
凛「…ねえ、にこちゃん。」
にこ「…なに?」
凛「どうして、最近は部室に来なかったの?」
にこ「…別に、どこで食べようとにこの勝手でしょ?」
凛「…えへへ。それもそうだねっ!」
にこ「…」モグモグ
凛「…」ゴクゴク
にこ「…」パクッ
凛「…ねえ、にこちゃん。」
にこ「…なに?」
凛「どうして、最近は部室に来なかったの?」
にこ「…別に、どこで食べようとにこの勝手でしょ?」
凛「…えへへ。それもそうだねっ!」
53: 2015/01/30(金) 22:23:08.33 ID:S1LoN8zu.net
にこ「…」
にこ「…凛こそ、どうして今日はここに来たの?」
凛「…」
凛「にこちゃんが、いるような気がしたから。」
にこ「わざわざ私と食べなくたって、花陽や真姫ちゃんがいるじゃない。」
凛「…うん、そうだね。」
にこ「…私を、気遣ってるの?」
凛「え…?」
にこ「たいした友達もいないし、いつも一人で食べてるから?」
にこ「だから、可哀想って?」
凛「ち、違うよ!!凛はただ…」
にこ「じゃあ、なんでにこと食べるのよ!」
にこ「こんな暗い雰囲気で食べて、美味しい訳ないじゃない!!!」
にこ「…凛こそ、どうして今日はここに来たの?」
凛「…」
凛「にこちゃんが、いるような気がしたから。」
にこ「わざわざ私と食べなくたって、花陽や真姫ちゃんがいるじゃない。」
凛「…うん、そうだね。」
にこ「…私を、気遣ってるの?」
凛「え…?」
にこ「たいした友達もいないし、いつも一人で食べてるから?」
にこ「だから、可哀想って?」
凛「ち、違うよ!!凛はただ…」
にこ「じゃあ、なんでにこと食べるのよ!」
にこ「こんな暗い雰囲気で食べて、美味しい訳ないじゃない!!!」
54: 2015/01/30(金) 22:23:59.33 ID:S1LoN8zu.net
凛「…」
にこ「…」
凛「にこちゃ…」
にこ「ごめん、言い過ぎた。」
にこ「それじゃ…にこ行くから。」
にこ「また、放課後にね…」
ガチャッ…
バタン
凛「にこちゃん…」
凛「凛…お節介だったのかな…」
凛「凛は…」グスッ
にこ「…」
凛「にこちゃ…」
にこ「ごめん、言い過ぎた。」
にこ「それじゃ…にこ行くから。」
にこ「また、放課後にね…」
ガチャッ…
バタン
凛「にこちゃん…」
凛「凛…お節介だったのかな…」
凛「凛は…」グスッ
57: 2015/01/30(金) 22:46:09.52 ID:S1LoN8zu.net
三年教室
にこ「…」ドサッ
にこ(…やっちゃった。)
にこ(…嫌われちゃったかな。)
にこ「…でも、もう。」
にこ「…」
ペシイッ
にこ「いたっ!?」ガバッ
希「…」
にこ「…希?」
希「…にこっち、ちょっとええ?」
にこ「…」ドサッ
にこ(…やっちゃった。)
にこ(…嫌われちゃったかな。)
にこ「…でも、もう。」
にこ「…」
ペシイッ
にこ「いたっ!?」ガバッ
希「…」
にこ「…希?」
希「…にこっち、ちょっとええ?」
58: 2015/01/30(金) 22:49:46.22 ID:S1LoN8zu.net
廊下
にこ「…で、何?」
希「なんで呼び出されたんかわからんの?」
にこ「ええ、全くね。」
希「…凛ちゃん、泣いてたで?」
にこ「…!」
にこ「…にこには、関係ないわ。」
希「ホントに、それでいいん?」
にこ「もともと、一年生組みたいに仲がいい訳じゃないじゃない。」
にこ「私は、最初アンタ達を嫌ってたんだから。」
にこ「…変に、慣れすぎたのよ。」
にこ「…で、何?」
希「なんで呼び出されたんかわからんの?」
にこ「ええ、全くね。」
希「…凛ちゃん、泣いてたで?」
にこ「…!」
にこ「…にこには、関係ないわ。」
希「ホントに、それでいいん?」
にこ「もともと、一年生組みたいに仲がいい訳じゃないじゃない。」
にこ「私は、最初アンタ達を嫌ってたんだから。」
にこ「…変に、慣れすぎたのよ。」
59: 2015/01/30(金) 22:50:28.46 ID:S1LoN8zu.net
希「…本気で言っとるん?」
にこ「嘘を言って何になるのよ。」
希「ちゃうよ。」
希「にこっちは、このままでいいん?」
にこ「このままも何も、今まで通りよ。」
希「凛ちゃん、泣かせたままでいいん?」
希「誤解されたままでいいん?」
にこ「…誤解も何も、にこが勝手に浮かれてただけよ。」
希「凛ちゃんの気持ち、聞かずに終わって、それでいいん?」
にこ「凛の…気持ち?」
『ち、違うよ!!凛はただ…』
にこ「ただ…なんだって言うのよ…」
にこ「嘘を言って何になるのよ。」
希「ちゃうよ。」
希「にこっちは、このままでいいん?」
にこ「このままも何も、今まで通りよ。」
希「凛ちゃん、泣かせたままでいいん?」
希「誤解されたままでいいん?」
にこ「…誤解も何も、にこが勝手に浮かれてただけよ。」
希「凛ちゃんの気持ち、聞かずに終わって、それでいいん?」
にこ「凛の…気持ち?」
『ち、違うよ!!凛はただ…』
にこ「ただ…なんだって言うのよ…」
60: 2015/01/30(金) 23:19:22.89 ID:S1LoN8zu.net
希「…なあ、にこっち。」
希「にこっちがその気持ちを凛ちゃんに伝えないのは、別に良い。」
希「にこっちが、そう決めたんやったら。」
希「でも、凛ちゃんが伝えようとした思い。」
希「今まで凛ちゃんがして来た事を、無かった事にはせんといて。」
希「にこっちが感じてた楽しさは、凛ちゃんも同じなんよ?」
希「本気で、今までのが同情からの行動やと思うん?」
にこ「…」
『だって、にこちゃんのお弁当美味しいんだもん!』
『この卵焼きがあれば凛は幸せだにゃ~♡』
『にこちゃん、大好きにゃー!!』
希「にこっちがその気持ちを凛ちゃんに伝えないのは、別に良い。」
希「にこっちが、そう決めたんやったら。」
希「でも、凛ちゃんが伝えようとした思い。」
希「今まで凛ちゃんがして来た事を、無かった事にはせんといて。」
希「にこっちが感じてた楽しさは、凛ちゃんも同じなんよ?」
希「本気で、今までのが同情からの行動やと思うん?」
にこ「…」
『だって、にこちゃんのお弁当美味しいんだもん!』
『この卵焼きがあれば凛は幸せだにゃ~♡』
『にこちゃん、大好きにゃー!!』
61: 2015/01/30(金) 23:22:22.69 ID:S1LoN8zu.net
にこ「…ッ!!」
希「…」
にこ「…ごめん、希。」
希「ふふっ。気持ちは決まったみたいやね。」
希「そんなにこっちに、お客さんやで♪」チラッ
凛「…!」ビクッ
にこ「凛…」
希「それじゃ、ウチは行くな~♪」フリフリ
にこ「希のヤツ…」
凛「…」オドオド
にこ「…凛。」
凛「はっはい!」
希「…」
にこ「…ごめん、希。」
希「ふふっ。気持ちは決まったみたいやね。」
希「そんなにこっちに、お客さんやで♪」チラッ
凛「…!」ビクッ
にこ「凛…」
希「それじゃ、ウチは行くな~♪」フリフリ
にこ「希のヤツ…」
凛「…」オドオド
にこ「…凛。」
凛「はっはい!」
62: 2015/01/30(金) 23:27:57.08 ID:S1LoN8zu.net
にこ「…ごめんなさい。」ペコッ
凛「に、にこちゃん!?」
にこ「…私が、間違ってた。」
凛「…」
にこ「あのね、凛。」
にこ「私は…」
凛「…ねえ、にこちゃん。」
にこ「…?」
凛「明日、予定あるかな?」
にこ「明日…?」
凛「うん。」
にこ「…無いわよ。」
凛「ホント?それじゃ、お昼に駅前の公園で待ってるね。」
にこ「え?でも…」
凛「や、約束だからね!!」
ダッ…!!
にこ「あ、凛…」
にこ「明日…か。」
凛「に、にこちゃん!?」
にこ「…私が、間違ってた。」
凛「…」
にこ「あのね、凛。」
にこ「私は…」
凛「…ねえ、にこちゃん。」
にこ「…?」
凛「明日、予定あるかな?」
にこ「明日…?」
凛「うん。」
にこ「…無いわよ。」
凛「ホント?それじゃ、お昼に駅前の公園で待ってるね。」
にこ「え?でも…」
凛「や、約束だからね!!」
ダッ…!!
にこ「あ、凛…」
にこ「明日…か。」
63: 2015/01/30(金) 23:32:08.51 ID:S1LoN8zu.net
翌日
駅前公園
にこ「…ついた。」
にこ「凛は…」キョロキョロ
凛「…あ、にこちゃん!」
にこ「…おはよう、凛。」
凛「おはようにゃ!!」
にこ「えっと、その…」
凛「とりあえず、こっちに来て?」
にこ「え…?」
凛「いいから、いいから!」グイーッ
にこ「ちょっ、凛ってば…!」
駅前公園
にこ「…ついた。」
にこ「凛は…」キョロキョロ
凛「…あ、にこちゃん!」
にこ「…おはよう、凛。」
凛「おはようにゃ!!」
にこ「えっと、その…」
凛「とりあえず、こっちに来て?」
にこ「え…?」
凛「いいから、いいから!」グイーッ
にこ「ちょっ、凛ってば…!」
64: 2015/01/30(金) 23:44:47.00 ID:S1LoN8zu.net
公園内 ベンチ
凛「さ、座って座って♪」
にこ「ちょ、ちょっと凛…」
凛「えへへ。無理に呼んでごめんね?」
にこ「それは別にいいんだけど…」
凛「…」
にこ「…」
凛「…ねえ、にこちゃん。」
にこ「…?」
凛「凛…お節介だったのかな…?」
にこ「…!」
凛「…」
にこ「…そんな事、ないわよ。」
凛「でも…」
にこ「…凛。ごめんなさい。」ペコッ
凛「さ、座って座って♪」
にこ「ちょ、ちょっと凛…」
凛「えへへ。無理に呼んでごめんね?」
にこ「それは別にいいんだけど…」
凛「…」
にこ「…」
凛「…ねえ、にこちゃん。」
にこ「…?」
凛「凛…お節介だったのかな…?」
にこ「…!」
凛「…」
にこ「…そんな事、ないわよ。」
凛「でも…」
にこ「…凛。ごめんなさい。」ペコッ
66: 2015/01/30(金) 23:47:38.27 ID:S1LoN8zu.net
凛「にこちゃん…」
にこ「あの時、私、どうしていいか分かんなくて…」
にこ「ひどく、傷つけた。」
にこ「…ごめんなさい。」
にこ「ろくに凛の話も聞かないで、まくしたてちゃって…」
にこ(…)
にこ「あのね、私…その…」
にこ「…」
にこ(駄目、言えない…)
凛「…今日はね、にこちゃんに見せたい物があって呼んだんだ。」
にこ「みせたい…もの?」
スッ
凛「開けてみて?」
にこ「これって…」
にこ「あの時、私、どうしていいか分かんなくて…」
にこ「ひどく、傷つけた。」
にこ「…ごめんなさい。」
にこ「ろくに凛の話も聞かないで、まくしたてちゃって…」
にこ(…)
にこ「あのね、私…その…」
にこ「…」
にこ(駄目、言えない…)
凛「…今日はね、にこちゃんに見せたい物があって呼んだんだ。」
にこ「みせたい…もの?」
スッ
凛「開けてみて?」
にこ「これって…」
67: 2015/01/30(金) 23:53:42.45 ID:S1LoN8zu.net
パカッ
凛「…えへへ。にこちゃんみたいに、上手くは出来なかったよ。」
にこ「凛…アンタ、料理は…」
凛「…うん、これが初めて。」
凛「にこちゃんに、食べてほしいって思って、作ったの。」
凛「…何回も味見しちゃったから、もう分からなくなっちゃって…」
にこ「…」
凛「あのね、にこちゃん。」
凛「あのとき、凛が言えなかった事。それはね?」
凛「凛は…」
凛「にこちゃんと一緒に食べられることが、幸せだったの。」
凛「…えへへ。にこちゃんみたいに、上手くは出来なかったよ。」
にこ「凛…アンタ、料理は…」
凛「…うん、これが初めて。」
凛「にこちゃんに、食べてほしいって思って、作ったの。」
凛「…何回も味見しちゃったから、もう分からなくなっちゃって…」
にこ「…」
凛「あのね、にこちゃん。」
凛「あのとき、凛が言えなかった事。それはね?」
凛「凛は…」
凛「にこちゃんと一緒に食べられることが、幸せだったの。」
70: 2015/01/31(土) 00:01:27.94 ID:CzPpI+gq.net
にこ「え…?」
凛「凛ね、確かに皆といる事が楽しいよ?」
凛「かよちんや真姫ちゃんとのご飯だってそう。」
凛「皆で楽しくしてるのが一番好き。」
凛「…でも、初めてにこちゃんと食べたお弁当。」
凛「食べさせてくれた卵焼き。」
凛「…今までで、一番美味しかったんだ。」
にこ「…」
凛「なんて言うんだろう…?」
凛「にこちゃんがいたから、美味しかったの。」
にこ「それは…」
凛「多分、間違いないんだ。」
凛「上手く言えないけど、本当。」
凛「凛ね、確かに皆といる事が楽しいよ?」
凛「かよちんや真姫ちゃんとのご飯だってそう。」
凛「皆で楽しくしてるのが一番好き。」
凛「…でも、初めてにこちゃんと食べたお弁当。」
凛「食べさせてくれた卵焼き。」
凛「…今までで、一番美味しかったんだ。」
にこ「…」
凛「なんて言うんだろう…?」
凛「にこちゃんがいたから、美味しかったの。」
にこ「それは…」
凛「多分、間違いないんだ。」
凛「上手く言えないけど、本当。」
71: 2015/01/31(土) 00:10:37.01 ID:CzPpI+gq.net
凛「気持ちが、ふわふわってなって…」
凛「甘い卵焼きが、もっともっと甘くなるような、そんな気分。」
凛「希ちゃんが言ってた。」
凛「『それは、恋の味やで♪』って。」
にこ「恋の…味…」
凛「凛が感じたこの気持ち、にこちゃんにも感じてほしくて。」
凛「だから、お弁当作ってみたんだ。」
凛「上手には、出来なかったけど…」エヘヘ
にこ「…」
にこ「…食べてみても、いい?」
凛「…うん。」
凛「甘い卵焼きが、もっともっと甘くなるような、そんな気分。」
凛「希ちゃんが言ってた。」
凛「『それは、恋の味やで♪』って。」
にこ「恋の…味…」
凛「凛が感じたこの気持ち、にこちゃんにも感じてほしくて。」
凛「だから、お弁当作ってみたんだ。」
凛「上手には、出来なかったけど…」エヘヘ
にこ「…」
にこ「…食べてみても、いい?」
凛「…うん。」
72: 2015/01/31(土) 00:11:04.23 ID:CzPpI+gq.net
にこ「…」スッ
凛「…ごめんね。卵焼き、少し焦がしちゃった。」
にこ「…」
パクッ
凛「どう…かな?」
にこ「…」
にこ「…」グスッ
凛「にこちゃん!?」
凛「や、やっぱり美味しくなかった!?」
凛「ごめんね、こんなの食べさせちゃって…!」
にこ「…」ゴシゴシ
にこ「…ううん。」
にこ「美味しい…」グスッ
にこ「すごく…美味しい…」
凛「にこちゃん…」
凛「…ごめんね。卵焼き、少し焦がしちゃった。」
にこ「…」
パクッ
凛「どう…かな?」
にこ「…」
にこ「…」グスッ
凛「にこちゃん!?」
凛「や、やっぱり美味しくなかった!?」
凛「ごめんね、こんなの食べさせちゃって…!」
にこ「…」ゴシゴシ
にこ「…ううん。」
にこ「美味しい…」グスッ
にこ「すごく…美味しい…」
凛「にこちゃん…」
73: 2015/01/31(土) 00:15:13.99 ID:CzPpI+gq.net
にこ「…」
凛「…」
にこ「…凛、聞いてくれる?」
凛「…うん。」
にこ「私も、同じ気持ち。」
にこ「凛といると楽しくて、美味しくて。」
にこ「自分の作ったご飯なのに、なんでこんなに美味しいんだろうって…そう、思ってた。」
凛「…うん。」
にこ「同じ味付けをしたはずなのに…」
にこ「一人で食べると、味気なくて。」
にこ「凛と食べなくなってから、何の味もしなくなった。」
凛「にこちゃん…」
にこ「ふふ、おかしいでしょ?」
にこ「…」
にこ「…それだけ、私の中では凛の存在が大きかったみたい。」
凛「…」
にこ「…凛、聞いてくれる?」
凛「…うん。」
にこ「私も、同じ気持ち。」
にこ「凛といると楽しくて、美味しくて。」
にこ「自分の作ったご飯なのに、なんでこんなに美味しいんだろうって…そう、思ってた。」
凛「…うん。」
にこ「同じ味付けをしたはずなのに…」
にこ「一人で食べると、味気なくて。」
にこ「凛と食べなくなってから、何の味もしなくなった。」
凛「にこちゃん…」
にこ「ふふ、おかしいでしょ?」
にこ「…」
にこ「…それだけ、私の中では凛の存在が大きかったみたい。」
74: 2015/01/31(土) 00:19:26.16 ID:CzPpI+gq.net
凛「それって…」
ギュッ
凛「…!」
にこ「ごめんね、少し…このままでいさせて。」
凛「…」ギュッ
にこ「…ありがとう。」
にこ「…」
にこ「ずっと…ずっと、伝えたかった。」
にこ「でも、言葉にする勇気はなくて…」
にこ「そんな時に、凛が花陽たちと仲良くご飯食べてるの見ちゃって。」
にこ「…嫉妬、しちゃったの。」
にこ「…」グスッ
にこ「ばかよね…私は、凛の何でもないって言うのに…」
ギュッ
凛「…!」
にこ「ごめんね、少し…このままでいさせて。」
凛「…」ギュッ
にこ「…ありがとう。」
にこ「…」
にこ「ずっと…ずっと、伝えたかった。」
にこ「でも、言葉にする勇気はなくて…」
にこ「そんな時に、凛が花陽たちと仲良くご飯食べてるの見ちゃって。」
にこ「…嫉妬、しちゃったの。」
にこ「…」グスッ
にこ「ばかよね…私は、凛の何でもないって言うのに…」
77: 2015/01/31(土) 00:25:14.90 ID:CzPpI+gq.net
にこ「…でも、耐えられなかったの。」
にこ「にことしたように、皆と食べさせ合いっこしてる凛を見るのも。」
にこ「そんな、嫉妬深い自分を知ったのも。」
にこ「…だから、屋上に逃げたの。」
にこ「自分の気持ちを、ごまかすために。」
にこ「…」
にこ「でも、無理だった。」
にこ「忘れなきゃって思えば思うほど、ご飯もおいしくなくなって…」
にこ「色褪せていくのを感じた。」
にこ「…だから、屋上に凛が来たのに驚いちゃって。つい、心にも無い事言っちゃった。」
にこ「同情して…なんて、凛の性格からじゃあり得ないのにね…」
にこ「だから…ごめんなさい。」
にこ「にことしたように、皆と食べさせ合いっこしてる凛を見るのも。」
にこ「そんな、嫉妬深い自分を知ったのも。」
にこ「…だから、屋上に逃げたの。」
にこ「自分の気持ちを、ごまかすために。」
にこ「…」
にこ「でも、無理だった。」
にこ「忘れなきゃって思えば思うほど、ご飯もおいしくなくなって…」
にこ「色褪せていくのを感じた。」
にこ「…だから、屋上に凛が来たのに驚いちゃって。つい、心にも無い事言っちゃった。」
にこ「同情して…なんて、凛の性格からじゃあり得ないのにね…」
にこ「だから…ごめんなさい。」
79: 2015/01/31(土) 00:29:49.12 ID:CzPpI+gq.net
凛「…ううん。もう、気にしてないよ。」
にこ「だから…」
にこ「…」
凛「…にこちゃん?」
にこ「…うの。」
凛「?」
にこ「違うのよ…」
にこ「こんな事を言いたいんじゃない…!」
ギュッ
にこ「好きなの!!」
にこ「だから…」
にこ「…」
凛「…にこちゃん?」
にこ「…うの。」
凛「?」
にこ「違うのよ…」
にこ「こんな事を言いたいんじゃない…!」
ギュッ
にこ「好きなの!!」
80: 2015/01/31(土) 00:30:40.69 ID:CzPpI+gq.net
にこ「もう、どう思われたっていい!」
にこ「好き!!」
にこ「大好きなの!!」
にこ「凛に、そばにいてほしいの!!」
にこ「凛じゃなきゃ駄目なの!!」
にこ「大好きなのよ…凛…」
凛「…」
にこ「はぁ…はぁ…」
ギュッ
にこ「凛…」
凛「凛も、同じ気持ちだよ。」
凛「にこちゃんとのご飯、幸せだったから。」
にこ「~~~~~ッ!!!」
にこ「好き!!」
にこ「大好きなの!!」
にこ「凛に、そばにいてほしいの!!」
にこ「凛じゃなきゃ駄目なの!!」
にこ「大好きなのよ…凛…」
凛「…」
にこ「はぁ…はぁ…」
ギュッ
にこ「凛…」
凛「凛も、同じ気持ちだよ。」
凛「にこちゃんとのご飯、幸せだったから。」
にこ「~~~~~ッ!!!」
81: 2015/01/31(土) 00:43:57.76 ID:CzPpI+gq.net
………………………
凛「…」ナデナデ
にこ「…」
凛「…」
にこ「…」
凛「…にこちゃん。」
にこ「…」
凛「そろそろ、顔が見たいかにゃー…」
にこ「…」
凛「…」ナデナデ
にこ「…恥ずかしい///」
凛「見事な泣きっぷりだったにゃ。」
にこ「…どっちが先輩か、分かんないじゃない…」
凛「あんまりたいした問題じゃなかったにゃ。」
凛「…」ナデナデ
にこ「…」
凛「…」
にこ「…」
凛「…にこちゃん。」
にこ「…」
凛「そろそろ、顔が見たいかにゃー…」
にこ「…」
凛「…」ナデナデ
にこ「…恥ずかしい///」
凛「見事な泣きっぷりだったにゃ。」
にこ「…どっちが先輩か、分かんないじゃない…」
凛「あんまりたいした問題じゃなかったにゃ。」
83: 2015/01/31(土) 00:45:08.80 ID:CzPpI+gq.net
………………………
にこ「…」
凛「…落ち着いた?」
にこ「…」コクッ
凛「それじゃ、ラーメン食べに行くにゃ!!」
にこ「なんでラーメンなのよ…」
凛「凛が食べたいから!!」
にこ「泣きはらした顔で、ラーメンなんて…」
凛「…!」
凛「あ、でも、ラーメンだと食べさせ合いっこできないや。」
にこ「なっ…!?」
にこ「べっ、別にしたい訳じゃ…///」
凛「…」ニヤニヤ
にこ「も、もう!行くわよ///」
スタスタ…
にこ「…」
凛「…落ち着いた?」
にこ「…」コクッ
凛「それじゃ、ラーメン食べに行くにゃ!!」
にこ「なんでラーメンなのよ…」
凛「凛が食べたいから!!」
にこ「泣きはらした顔で、ラーメンなんて…」
凛「…!」
凛「あ、でも、ラーメンだと食べさせ合いっこできないや。」
にこ「なっ…!?」
にこ「べっ、別にしたい訳じゃ…///」
凛「…」ニヤニヤ
にこ「も、もう!行くわよ///」
スタスタ…
85: 2015/01/31(土) 00:49:08.44 ID:CzPpI+gq.net
凛「ま、待ってよ、にこちゃん!!」
にこ「…」
スタスタ…
ピタッ
凛「…?」
にこ「凛…大好きよ。」
にこ「これからも、おいしいご飯…一緒に食べましょ。」
凛「…」
タッタッタッ
ギューッ
にこ「わっ!?ちょっと!!」
凛「にこちゃん、だ~い好きにゃ!!!」
おわり
にこ「…」
スタスタ…
ピタッ
凛「…?」
にこ「凛…大好きよ。」
にこ「これからも、おいしいご飯…一緒に食べましょ。」
凛「…」
タッタッタッ
ギューッ
にこ「わっ!?ちょっと!!」
凛「にこちゃん、だ~い好きにゃ!!!」
おわり
86: 2015/01/31(土) 00:49:35.04 ID:CzPpI+gq.net
さて、少し時間置いてからエピローグ行きます
91: 2015/01/31(土) 00:57:25.61 ID:CzPpI+gq.net
Epilogue
ガラッ
<アリガトウゴザイマシター
凛「ふぅ~…お腹いっぱい♡」
にこ「ホント、よく食べるわね…」
凛「ラーメンなら、いくらでも入るにゃ!」
凛「もちろん、にこちゃんと一緒なのもあるけど♪」
にこ「ったく…調子に乗るんじゃないわよ!」
ペシッ
凛「にゃっ!?」
にこ「…まあ、にこも美味しかったけど。」
凛「…!」
凛「~♪」
ガラッ
<アリガトウゴザイマシター
凛「ふぅ~…お腹いっぱい♡」
にこ「ホント、よく食べるわね…」
凛「ラーメンなら、いくらでも入るにゃ!」
凛「もちろん、にこちゃんと一緒なのもあるけど♪」
にこ「ったく…調子に乗るんじゃないわよ!」
ペシッ
凛「にゃっ!?」
にこ「…まあ、にこも美味しかったけど。」
凛「…!」
凛「~♪」
92: 2015/01/31(土) 00:58:09.41 ID:CzPpI+gq.net
にこ「恋の味…かぁ。」
凛「…どうしたの?」
にこ「別に?」
にこ「なにもご飯だけが、恋の味って訳じゃないな…って。」
凛「…?」
にこ「別に、凛は知らなくていい話よ。」
凛「えー、教えてよー!」
にこ「…だめよ、恥ずかしいんだから。」
凛「…」
凛「…!」
凛「もしかして、屋上でキスしたときの事かにゃ?」
にこ「!?!?!?!?」
凛「…どうしたの?」
にこ「別に?」
にこ「なにもご飯だけが、恋の味って訳じゃないな…って。」
凛「…?」
にこ「別に、凛は知らなくていい話よ。」
凛「えー、教えてよー!」
にこ「…だめよ、恥ずかしいんだから。」
凛「…」
凛「…!」
凛「もしかして、屋上でキスしたときの事かにゃ?」
にこ「!?!?!?!?」
93: 2015/01/31(土) 01:06:44.87 ID:CzPpI+gq.net
にこ「な…な…」ワナワナ
凛「…なるほど。」
凛「あれが凛たちの、初恋の味ってことかにゃ?」
にこ「アンタ、気付いてなかったんじゃ…!」
凛「流石に凛もそこまでニブくはないにゃ。」
にこ「な、ならなんであんなに普通に…!」
凛「えへへ~♪」
にこ「ちょっ、照れてないでおしえなさ…」
ちゅっ
凛「…どうかにゃ?凛たちの、恋の味は。」
にこ「…」
にこ「…にんにく味。」
ほんとにおわり
凛「…なるほど。」
凛「あれが凛たちの、初恋の味ってことかにゃ?」
にこ「アンタ、気付いてなかったんじゃ…!」
凛「流石に凛もそこまでニブくはないにゃ。」
にこ「な、ならなんであんなに普通に…!」
凛「えへへ~♪」
にこ「ちょっ、照れてないでおしえなさ…」
ちゅっ
凛「…どうかにゃ?凛たちの、恋の味は。」
にこ「…」
にこ「…にんにく味。」
ほんとにおわり
94: 2015/01/31(土) 01:08:14.16 ID:CzPpI+gq.net
どうも、1日お付き合いありがとうございました。
久しぶりのSSだったので、時間がかかってしまって…
呼んでくれたみんな、ありがとう!
久しぶりのSSだったので、時間がかかってしまって…
呼んでくれたみんな、ありがとう!
95: 2015/01/31(土) 01:15:49.57 ID:ozf0Oa8d.net
よかった
ほんとよかった
ほんとよかった
引用元: にこ「初恋の味。」
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