1: 2015/01/25(日) 17:32:27.45 ID:rRZz8XOa.net
>>2期6話あたりの設定です

真姫「そうよ、A-RISEに対抗するための策として持ってきたの。
これは、入れ替えとかヘビメタとか、ああいう悪ふざけとは違うわよ」

絵里「あれは……確かに悪ふざけだったわね」

花陽「でも、性格を変えるってどうするんですか?」

真姫「この装置を頭にとりつけて作動させると、電波で脳を刺激して性格を変えることが出来るのよ。
実力はあるけど性格のせいで活躍できない人とかのために開発された機械なの。
パパの友達が開発したもので、まだ実用化はされてないけれど、安全よ。
議論が煮詰まっちゃってるし、何かのヒントにはなると思うわ」

ことり「性格が変わっちゃったら、今のことりたちの性格はどこにいっちゃうの?」

真姫「これは一時的に変えるモノだから、ずっと変わったままってことはないわ。
本当に少しって聞いたわ」

2: 2015/01/25(日) 17:33:10.97 ID:rRZz8XOa.net
海未「それで、誰がやるんですか?」

一同「……」

凜「も、持ってきた真姫ちゃんがやるにゃー!」

真姫「ちょ、なんで私なのよ! 嫌よ!」

希「おかしいなあ、さっき自分で安全っていってたのになんでいやなん?」

真姫「それは……」

穂乃果「私やるよ! 面白そうだし!」

真姫「じゃ、じゃあ穂乃果にやってもらうわ!
早速セットするわね」

花陽「なんかこわいよぉ……」

3: 2015/01/25(日) 17:34:01.67 ID:rRZz8XOa.net
真姫「じゃあスイッチいれるわよ」

穂乃果「おっけー!」

ポチ

穂乃果「……」

海未「穂乃果……?」

ことり「これ、本当に大丈夫なの?」

真姫「大丈夫よ! 多分……。
ちょっと穂乃果! 返事しなさい!」

穂乃果「真姫ちゃん?」

凜「あ! ちゃんと返事したにゃ」

7: 2015/01/25(日) 17:35:10.29 ID:rRZz8XOa.net
希「でも、これなにかかわっとるん?」

穂乃果「みんなどうしたの?」

真姫「お、おかしいわね……」

絵里「はあ、真姫が持ってきたモノだからちゃんとしたモノだと思ったんだけど……。
A-RISE対策はふりだしね」

穂乃果「A-RISE対策?」

にこ「もう忘れたの?
A-RISEに負けないインパクトを出すために色々考えてるんじゃない」

8: 2015/01/25(日) 17:36:06.27 ID:rRZz8XOa.net
穂乃果「A-RISEに勝つなんて無理だよ。
だって、前回のラブライブで優勝してるんだよ? 私達が勝てるわけないよ」

海未「何言ってるんですか! 今回のラブライブではA-RISEに勝って優勝するって言ったのは穂乃果じゃないですか!」

穂乃果「その時の私は多分冷静じゃなかったんだと思う。
今の私達じゃ、ラブライブに出場することだって奇跡に近いんだし、A-RISEより下を見ようよ」

花陽「穂乃果ちゃんどうしちゃったんでしょう……」

10: 2015/01/25(日) 17:38:05.61 ID:rRZz8XOa.net
真姫「これよ! あの機械、ちゃんと効果があったってことよ!」
ことり「つまり、これが穂乃果ちゃんの変わった性格ってことなの?」

絵里「穂乃果の超ポジティブな性格がネガティブな方向にいってしまったってことかしら」

真姫「そうみたいね」

穂乃果「私逝くよ」

凜「どこいくにゃー、まだ部活は終わってないにゃー」

穂乃果「屋上」

にこ「今日の練習はもう終わりってさっき言ったじゃない」

穂乃果「飛び降り……自殺だよっ!」

一同「?!??????????!?!?!??!?」

11: 2015/01/25(日) 17:39:28.54 ID:rRZz8XOa.net
希「ちょ、ちょっと、穂乃果ちゃんどういうことや!」

穂乃果「ここで私が氏ねば、μ’sは伝説になれる。
そうすれば、ラブライブじゃ勝てないA-RISEにだって、知名度では勝てるかもしれない」

花陽「真、真姫ちゃん……」

真姫「そ、そんな目で見られたって、どうしようもないわよ!」

穂乃果「じゃあね、みんな。
来世ではラブライブで優勝しようね」

14: 2015/01/25(日) 18:14:22.44 ID:rRZz8XOa.net
海未「待ちなさい!」

穂乃果「とめないでよ」

海未「命を粗末にするようなことは私が許しません!
穂乃果の家族が悲しみますよ?」

穂乃果「多分、清々すると思うよ、私みたいな馬鹿が氏んで。
それに海未ちゃんだって嬉しいでしょ?」

海未「えっ?」

穂乃果「海未ちゃん、いつも私に冷たくするし、早く氏んだ方がいいって思ってるでしょ?」

海未「なっ……」

16: 2015/01/25(日) 18:25:19.85 ID:rRZz8XOa.net
にこ「穂乃果! あんたなんてこと言うのよ! 海未がそんなこと――」

穂乃果「にこちゃんだって、私のこと邪魔だって思ってるでしょ?
部長でもないのにセンター立ちやがってって、私がいない方がいいはずだよ」

海未「ふざけないでください!」バシーン

海未「わ、私が穂乃果に色々言うのは穂乃果が好きだからです!
好きだから、穂乃果のために何かをしたいんです!
好きじゃなかったら、こんなにずっと一緒にいるわけないじゃないですか!」

穂乃果「……」

17: 2015/01/25(日) 18:26:04.60 ID:rRZz8XOa.net
穂乃果「海未ちゃん!」ダキッ

海未「えっ」

穂乃果「嬉しい! 穂乃果のこと、そんなに想ってくれてたなんて……。
私も海未ちゃんのこと、大好きだよ!」ギュー

海未「えっ?」

真姫「効果が切れたみたい」

穂乃果「海未ちゃーん、大好きー!」スリスリ

海未「ちょ、ちょっと穂乃果///」

にこ「これ、次やるの……?」

32: 2015/01/25(日) 22:34:00.64 ID:rRZz8XOa.net
海未「そ、そうです! 次! 次にいきましょう!」

凛「じゃあ次は凛がやるにゃー!
多分凛は女の子らしくなるはずにゃ!」

真姫「じゃあ、準備するわね」

ポチ

凛「……」

花陽「凛ちゃん……? 大丈夫?」

凛「大丈夫だワン!」

絵里「そこなの?!?!!?!」

33: 2015/01/25(日) 22:43:09.33 ID:rRZz8XOa.net
海未「真姫……この機械本当に大丈夫なんですか?」

真姫「当然じゃない!
パパの友人が開発したんだからちゃんとしたモノ……のはずよ」

凛「さぁ、今日も一回寝るワーーーーーン!」

にこ「ちょっと凛! 部活中に寝るなんて部長の私が許さないわよ」

穂乃果「ぐうたら凛ちゃんになっちゃったみたい」

花陽「凛ちゃん、流石に寝るのはまずいんじゃないかな……」

凛「かよちんがそう言うなら寝ないワン。
パソコンでゲームするワン」

42: 2015/01/26(月) 03:25:41.01 ID:YLP8qZII.net
希「そうや! 凛ちゃんにA-RISEに対抗する方法考えてもらったらええんちゃう?」

ことり「どういうこと?」

希「性格が変わった凛ちゃんからなら普段と違う意見が聞けるはずや!」

絵里「ハラショー! ナイスアイデアよ、希」

にこ「凛、A-RISEに対抗する良い方法を考えて」

凛「学歴は?」

にこ「は?」

凛「こんなことしてて大学はどうするワン?
A-RISEに対抗する方法より、大学入試に対抗した方が良いワン」

にこ「……」イラ

>>41 行き詰まるが正しかったですね、脳内で修整しておいて下さい

54: 2015/01/26(月) 22:50:33.29 ID:YLP8qZII.net
にこ「あんたには言われたくないわよ!」

真姫「頭が悪いからこそ、変な風になっちゃったみたいね」

凛「凛はまだ時間があるからいいワン。
凛ちゃんにはもう時間がないワン」

海未「ちょっと、凛!」

凛「凛は心配ワン。
にこちゃんが凛達の為に時間を割いてくれるのは嬉しいワン。
でも、それでにこちゃんの将来が犠牲になるのは悲しいワン」

にこ「凛……」

55: 2015/01/26(月) 22:56:06.11 ID:YLP8qZII.net
凛「絵里ちゃんと希ちゃんは生徒会長と副会長だし、成績も悪くないから進路も問題ないと思うワン。
にこちゃんは進学するにせよ、就職するにせよ、もう少し自分のために時間を使うべきワン」

にこ「な、何勘違いしてんのよ、私はラブライブに出場するという私の野望のためにアンタ達を利用してるの!
それに私は宇宙一のアイドル矢澤にこよ! 進学だろうが就職だろううが余裕よ! 不可能はないわ!」

凛「本当? A-RISEに対抗する方法は?」

にこ「私に任せれば、そんなの余裕よ!」

凛「やったにゃ! にこちゃんが考えてくれるみたいにゃ!」

にこ「にゃ?」

56: 2015/01/26(月) 22:57:33.50 ID:YLP8qZII.net
ことり「戻った……のかな?」

にこ「ちょっと! なんでこんな狙い澄ましたタイミングで戻るのよ-!」

凛「早くA-RISEに対抗する方法教えるにゃー!」

にこ「つ、次! 次いくわよ!」

穂乃果「次、やりたい人-!」

一同「……」

真姫「まあ、そろそろ終わりにしてもいいかしらね」

海未「そうですね、この機械あんまり役に立たなそうですし」

絵里「ほ、ほんとにね。 そろそろ切り上げて帰りま――」

57: 2015/01/26(月) 22:58:41.06 ID:YLP8qZII.net
真姫「チョット! 役に立たないってドウイウコト!」

海未「折角終わりそうな雰囲気になったんだから、私達の番になる前に終わらせないとまずいです」ヒソヒソ

真姫「あっ……」

にこ「役に立つっていうなら、当然真姫がやってくれるんでしょうねえ?」

凛「持ってきた人がやらないのはずるいにゃー!」

真姫「チョット、勝手につけないでよ!」

59: 2015/01/27(火) 02:35:06.65 ID:E19o/OZ1.net
真姫「……」

穂乃果「おーい、真姫ちゃーん」

真姫「愛してるばんざーーーい!」

一同「??!?!?!?」

海未「真姫は逆に頭がおかしくなってしまったんでしょうか……」

真姫「海未!」

海未「はい?」

真姫「大好き!」

海未「え?///」

真姫「穂乃果!」

穂乃果「なにー?」

真姫「大好き!」

61: 2015/01/27(火) 02:40:16.15 ID:E19o/OZ1.net
希「これは、いつも素直じゃない真姫ちゃんが素直になっちゃったってことなん?」

穂乃果「真姫ちゃん! 真姫ちゃん! 私のどういうところが好きなの?」

真姫「普段はだらしないけど、いざというときは頼りになるところ!」

穂乃果「きゃー真姫ちゃん可愛いー!」

凛「凛は? 凛は?」

真姫「凛も……大好き!」

68: 2015/01/27(火) 13:33:52.54 ID:E19o/OZ1.net
真姫「いつも明るくて、元気なところ! 私も頑張ろうってなるの!」

凛「可愛いにゃ~」

絵里「私は? 私は?」

希「えりち……必氏過ぎや」

真姫「絵里は……レッスン担当」

絵里「」

69: 2015/01/27(火) 13:37:31.95 ID:E19o/OZ1.net
ことり「こ、ことりは……?」

真姫「ことりは、可愛い衣装作ってくれるし、優しいから大好き!」

ことり「可愛い~♪」

絵里「可愛くないわ」

にこ「」ゴソゴソ

花陽「にこちゃん? なにやってるの?」

にこ「ボイスレコーダーの準備をしてるのよ!
これでにこを大好きっていう瞬間を記録して、あとで聞かせてやるわ」

海未「にこ……そんなことしてむなしくないのですか?」

71: 2015/01/27(火) 13:43:37.06 ID:E19o/OZ1.net
にこ「にこのことはどう思ってるにこ~♪」カチ

真姫「ボケ担当」

にこ「」

真姫「馬鹿な人」

にこ「」

希「戻ったみたいやね」

穂乃果「ねえねえ真姫ちゃん! さっき言った事って本当だよね?
私の事大好きって!」

真姫「シ、シラナイ///」

78: 2015/01/27(火) 22:01:40.53 ID:E19o/OZ1.net
凛「さあ、次いくにゃー!」

海未「あっ、家の用事で私は帰らないといけないのでそろそろ行きますね(棒読み)」

絵里「あっ、そういえば今日は家に亞里砂しかいないから、早く帰ってご飯作らなきゃ(棒読み)」

真姫「待ちなさいよ! 逃げようとしたってそうはいかないわ」

穂乃果「逃がさないよー」

海未「ちょ、やめてください!」

ポチ

海未「……」

ことり「海未ちゃん、どうなるのかな」ワクワク

79: 2015/01/27(火) 22:02:38.71 ID:E19o/OZ1.net
海未「あ? 何見てンだ?」

ことり「ヒッ」

海未「なんか文句あんのか? お?」

ことり「も、文句なんて……」フルフル

海未「なんとか言えや、頃すぞ?」

ことり「うぅ……海未ちゃん……こわい……」ポロポロ

絵里「海未、頃すは言い過ぎよ」

海未「露助は黙ってろ」

89: 2015/01/28(水) 01:49:12.89 ID:DW+kKPz+.net
絵里「露助って……あのねえ、言っていいことと悪いことが分からない海未じゃないでしょう?」

海未「うるせえ、頃すぞ! 頃す頃す頃す頃す」

真姫「もう駄目ねこの子」

希「普段はしっかりしてる海未ちゃんだから人格破綻者になっちゃったみたいやね」

花陽「ちょっとこわいし、あんまり触れない方がいいかも……」

凛「触らぬ神に祟りなしにゃ」

90: 2015/01/28(水) 01:50:29.54 ID:DW+kKPz+.net
スマホ<oh yeah oh yeah oh yeah一進一跳!

凛「あ、凛のスマホ」

海未「なんだこの曲!」

穂乃果「私達の曲だよ」

海未「なんだこのやるきねえ歌詞は!」

穂乃果「海未ちゃんが作詞したんだけど……」

海未「まだ知名度がないμ’sだけど、廃校をなくすために頑張るって曲だろ? もっと熱いラップにするべきだ!」

にこ「そこは分かるのね……」

91: 2015/01/28(水) 01:56:20.19 ID:DW+kKPz+.net
海未「一進一跳! どんどん成長! ことりの親は学園理事長! 未来のためになくすぜ廃校!」

海未「YO!」

穂乃果「意外にあり?」

ことり「ないよ! ことりのお母さんが理事長なのは全然関係ないよ!」

スマホ<だって~(ぎゅっと~)loveで接近~

希「うちのスマホや」

海未「なんだこのくそ甘の歌詞は!」

穂乃果「私この歌詞好きだなー、バレンタインぽくて可愛いよねー」

海未「バレンタインの曲ならもっと情熱的なラップにするべきだ!」

98: 2015/01/28(水) 13:54:40.58 ID:DW+kKPz+.net
海未「loveで接近! 株で借金! 穂乃果の昼食パン三斤! ロシアの戦艦ポチョムキン! 」

海未「YO!」

穂乃果「私そんなに昼食食べないよ~」

花陽「2フレーズ目から既にバレンタインじゃないような……」

絵里「でも、ポチョムキンを取り入れるところはハラショーね、流石海未だわ」

にこ「それにしても、海未はちょっと長いわね」

ことり「海未ちゃんがこわいままだと困るよ~」

穂乃果「大丈夫、私とことりちゃんなら元に戻せるよ!」

99: 2015/01/28(水) 13:55:32.74 ID:DW+kKPz+.net
海未「あ? 頃すぞ?」

穂乃果「じゃあ頃してみなよ! ほら、ことりちゃんも!」

ことり「え?! えっと、ことりをこ、頃してみなさい!」

海未「?!」

穂乃果&ことり「さあ!」

海未「こ、こ、こ、ころ、ころ……殺せません。
殺せるわけないです、二人のことを……」ダキッ

穂乃果&ことり「海未ちゃん!」ダキッ

真姫「なによこの茶番……」

100: 2015/01/28(水) 13:58:28.73 ID:DW+kKPz+.net
絵里「もうよくない?」

花陽「た、確かに、そろそろ真面目に考えた方が……」

海未「駄目です」

絵里「ちょ、やめ」

ポチ

絵里「……」

112: 2015/01/28(水) 19:00:37.66 ID:DW+kKPz+.net
にこ「ふふふ、絵里はおそらく相当なポンコツになるはずね」

穂乃果「絵里ちゃーん、絵里ちゃーん」

絵里「ほのか」

穂乃果「ん?」

絵里「だっこ」

一同「??!?!?!?!?????!!」

凛「あの、絵里ちゃんが……だっこ?」

絵里「だっこ」

113: 2015/01/28(水) 19:01:18.20 ID:DW+kKPz+.net
穂乃果「え、えっと……だっこ?」

絵里「だっこして」

穂乃果「で、でも私の方が背低いし……」

絵里「ふぇぇぇ」

希「泣き出しちゃったやん」

穂乃果「えええええええ、ほら、絵里ちゃん、だっこだよー」ダキッ

真姫「シュールな光景ね、だっこというよりは……」

海未「スープレックスの前段階みたいですね」

絵里「たかいたかい!」キャッキャッ

119: 2015/01/28(水) 19:14:46.39 ID:DW+kKPz+.net
ことり「可愛い~♪」

にこ「絵里が幼児退行とはね……」

絵里「まき」

真姫「え?」

絵里「あれやって」

真姫「あれ? ああ、あれね。
じゃあいくわよ、真姫ちゃんかわいいかきく――」

絵里「ちがう」

真姫「え?」

121: 2015/01/28(水) 19:15:21.93 ID:DW+kKPz+.net
真姫「え?」

絵里「ヴェェ」

真姫「は?」

絵里「ヴェェやって」

真姫「」イラ

絵里「ふぇぇぇ」

希「真姫ちゃん、泣かせたらアカンよ」

真姫「シラナイワヨ!」

132: 2015/01/29(木) 00:20:11.45 ID:Jo7822TP.net
絵里「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

花陽「ど、どうしよう、もっと泣き出しちゃった!」

ことり「絵里ちゃん、泣き止んで。
ことりがだっこしてあげる!」

絵里「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

ことり「お、重い……」

絵里「ことり……」

133: 2015/01/29(木) 00:20:55.20 ID:Jo7822TP.net
ことり「な、何、絵里ちゃん?」

絵里「ちがう」

ことり「え?」

絵里「ことりはしゃべらない」

ことり「ど、どういうことかな?」

絵里「ことりはちゅんだもん……ふぇぇぇ」

134: 2015/01/29(木) 00:21:26.50 ID:Jo7822TP.net
ことり「ちゅ、ちゅん! ちゅん! ちゅん!」

絵里「ちゅん!」キャッキャッ

ことり「ちゅん! ちゅん! ちゅん!」

絵里「……」

ことり「(また無言になってる、泣かせないようにしないと!)ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん!」

136: 2015/01/29(木) 00:23:03.98 ID:Jo7822TP.net
絵里「……」

ことり「ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん!」

絵里「(これはどうやってとめたらいいの)……」

ことり「ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん! ちゅん!」

絵里「あの……ことり……その……もう、いいわ」

ことり「あっ……うん」

絵里&ことり「……」

152: 2015/01/29(木) 18:39:10.19 ID:Jo7822TP.net
希「まさかえりちがこんなことになるなんてねえ……」

絵里「やめましょう、この話は。
誰も幸せにならないわ」

ことり「そうだね……」

絵里「これ以上続ける必要あるかしら、悲しみがうまれるだけよ」

凛「でも、かよちんのは見たいにゃー!」

花陽「えっ、私?」

153: 2015/01/29(木) 18:39:46.36 ID:Jo7822TP.net
海未「しかし、花陽は……」

にこ「今までの感じからいくと……」

希「悲惨な感じになりそうやね……」

ことり「海未ちゃんみたいになったらやだよ~」ウルウル

凛「かよちん……嫌?」

花陽「わ、分かった! 凛ちゃんはやったもんね! 私もやるよ!」

真姫「そう、花陽がそう言うなら」

ポチ

155: 2015/01/29(木) 18:41:42.51 ID:Jo7822TP.net
花陽「……」

凛「かよちん……大丈夫?」

花陽「凛……」

凛「にゃ?」

花陽「君は美しいね」

凛「き、急にどうしたにゃ」

花陽「炊きたてのお米のような可愛さ、つきたてのお餅みたいな頬、実りを迎えた稲穂のように輝いている瞳」

凛「……///」

156: 2015/01/29(木) 18:42:21.22 ID:Jo7822TP.net
海未「炊きたてのお米って可愛いですか?」

穂乃果「可愛いよ! これから食べちゃうぞ~ってなるよ!」

花陽「それに、精米したての白米のように細いからだ」

凛「……///」

絵里「膨らみのない平坦な身体って事?」

にこ「そうともとれるわね」

157: 2015/01/29(木) 18:43:29.79 ID:Jo7822TP.net
花陽「膝においで、白米ちゃん」

凛「にゃー」

海未「は、白米ちゃん?」

にこ「花陽的には子猫ちゃんみたいなニュアンスなんじゃない?」

花陽「凛は可愛いね」ナデナデ

凛「かよちん///」

ことり「花陽ちゃんはなんか軽い感じになっちゃったね……」

希「だっこ、よりはましやね」

絵里「ほんとにね」

166: 2015/01/29(木) 20:53:48.81 ID:Jo7822TP.net
花陽「花陽って、呼んでくれないの?」

凛「恥ずかしいにゃ///」

真姫「チョット! いちゃいちゃするなら外でやってくれない?」

花陽「ごめん真姫、寂しかったね」

真姫「はぁ?!?!」

花陽「こっちにおいで」

真姫「な、なんで私がそっちに行かなきゃいけないのよ!」ススス

穂乃果「行くんだ……」

168: 2015/01/29(木) 20:54:38.90 ID:Jo7822TP.net
花陽「真姫の髪は土鍋で炊いたご飯のようにふわふわだね」ナデナデ

真姫「///」

にこ「土鍋の意味ある?」

花陽「当然だよ、炊飯器では土鍋のようにお米は炊けないよ」

にこ「あっそ」

凛「ちょっと、真姫ちゃん! かよちんの膝は凛のにゃ!」

真姫「べ、別に凛のって決まったわけじゃないでしょ!」

凛「どくにゃ!」

真姫「嫌よ!」

169: 2015/01/29(木) 20:55:48.43 ID:Jo7822TP.net
花陽「ちょ、白米ちゃん達、ボクの膝のとりあいはよすんだ!」

凛「凛のにゃ!」

真姫「私のよ!」

花陽「やめ、ちょ、落ち着いて、ボクの膝はみんなの――」

凛「にゃあああああああああああ」

真姫「ヴェェェェェェェェェ」

花陽「ダレカタスケテー」

171: 2015/01/29(木) 20:56:58.53 ID:Jo7822TP.net
穂乃果「あ、花陽ちゃん戻ったみたい」

絵里「り、凛も真姫もどきなさい!」

凛&真姫「あっ」

花陽「はぁはぁ……痛いよぉ……」

凛「かよちん、ごめん……」

花陽「えへへ、大丈夫だよ、こんなこと凛ちゃんとするのはじめてだったから楽しかった」ニコ

凛「やっぱり凛はこのかよちんが好きにゃー!」ダキッ

花陽「り、凛ちゃん!」

真姫「もう……世話が焼けるんだから」

にこ「そんなこと言ってるけど、本気だったくせに」

真姫「ソ、ソンナワケナイデショ」

177: 2015/01/31(土) 16:29:39.26 ID:/6GdtO+x.net
海未「それで、どうしますか?」

ことり「残りはことりとにこちゃんと希ちゃんだけど……」

絵里「なんか当初の目的が忘れられている気がするのよね」

凛「次からはちゃんとするにゃ!」

にこ「じゃあ私がやるわ」

穂乃果「いいの?」

にこ「ここまできて部長である私がやらないっていうのはね」

真姫「じゃあいくわよ」

ポチ

178: 2015/01/31(土) 16:30:22.69 ID:/6GdtO+x.net
にこ「……」

希「にこっち、大丈夫?」

にこ「あっ希さん……大丈夫です……」

凛「ん?」

花陽「希さん?」

希「どしたん、にこっち。 いつも、さんなんて付けないやん」

にこ「ご、ごめんなさい、希様……」

希「いや、そうじゃなくて」

にこ「すみません、お茶ですよね? すぐに煎れます……」

179: 2015/01/31(土) 16:30:53.97 ID:/6GdtO+x.net
真姫「いつも偉そうだったから、卑屈になっちゃったのかしら」

花陽「に、にこちゃん、大丈夫だよ。
それにお茶煎れるものなんてないから座ってて」

にこ「は、はい」

希「わざわざ床に座ることないやん」

にこ「あ、すみません、こっちですよね」

絵里「いやいや、ドアからでることないでしょ?!」

にこ「すみません、すみません、すぐに出ますので……」

絵里「窓はもっとまずいわ!!」

182: 2015/02/01(日) 00:46:27.72 ID:za0LSnHS.net
希「さっきからうちが恐い人みたいになってない?」

穂乃果「あ、そうだ。 にこちゃん、A-RISEに対抗する方法思いつかない?」

にこ「A-RISEに対抗?! そんな、私が対抗なんて畏れ多いです!」

海未「駄目みたいですね」

穂乃果「じゃあじゃあ、にこちゃんの新しい決め台詞を作るとかどうかな?」

にこ「決め台詞?」

真姫「確かに、そろそろ変えていいころかもしれないわね。
にこにこにーって一昔前のアイドルみたいじゃない」

183: 2015/02/01(日) 00:46:58.79 ID:za0LSnHS.net
にこ「『それでは、本番いきます!』 とかです?」

凛「それじゃディレクターみたいになっちゃうにゃー」

ことり「それににこっていう文字はいれておきたいよ!」

にこ「『物販の商品はお一人様二個までとさせていただきます』とかです?」

絵里「なんで物販の販売員なのよ……」

希「ちょっと卑屈すぎて話にならないみたいやね」

真姫「面倒だから早くもどしましょ」

海未「もどすといっても、待つしかないのでは?」

184: 2015/02/01(日) 00:47:13.12 ID:za0LSnHS.net
絵里「ちょっといいかしら、今までみんなが元に戻る時って共通してることがあると思ったの」

穂乃果「共通してること?」

絵里「穂乃果だったら海未の気持ちを聞いた時、真姫だったらにこに恥ずかしいことを言わされそうになった時、海未は穂乃果とことりが呼びかけた時。
どれも、本人の感情に強く作用することだったと思うのよ。
だから、にこにとって何か感情に強く作用することをすれば元に戻るのじゃないかしら?」

ことり「にこちゃんの感情に強く作用することってなんだろう?」

185: 2015/02/01(日) 00:47:51.14 ID:za0LSnHS.net
絵里「例えば、この部室にあるアイドルのDVDを一つ割る」パリーン

にこ「あああああああああああああああああああああああああああ」

花陽「いやあああああああああああああああああああああああああ」

にこ「あんた、な、な、なななななななにやってんのよおおおおおおおおおおおおお」

絵里「ほらね?」

希「流石えりち! 冴えとるやん!」

にこ「ほらねじゃなあああああああああああああああああああああああああああい」

絵里「なんてね、じゃん♪
さっき割ったのは、すり替えておいた真姫の作曲用に買った空のCDで本物のDVDはこっち」

186: 2015/02/01(日) 00:49:28.91 ID:za0LSnHS.net
にこ「なによもおおおおおお、心配させないでよおおおおおおおおおおお」

穂乃果「絵里ちゃん……それラベルついてないけど……」

絵里「あっ……」

にこ「(絶句)」

絵里「えっと、割ったのが本物のDVDで、空のCDがこっちでした」

花陽「(絶句)」

絵里「ごめんなさい……」シュン

にこ「はあ、もういいわよ。
家にあと2枚あるし、本来なら弁償ものだけど許してあげるわ」

193: 2015/02/01(日) 15:27:49.79 ID:za0LSnHS.net
ことり「え、えっと、次ことりの番だよね! 真姫ちゃんお願い!」

真姫「そ、そうね」

ポチ

ことり「……」

穂乃果「ことりちゃん、大丈夫?」

ことり「大丈夫だよ~」

真姫「絵里くらい変わってくれないとどう変わったかよく分かんないわね」

ことり「海未ちゃん、おやつ食べたい」

海未「え? なんで私に言うのですか?」

ことり「買ってきて」

海未「私がですか?」

194: 2015/02/01(日) 15:28:18.17 ID:za0LSnHS.net
ことり「そうだよ、早く買ってきて!」

海未「わ、分かりました、買ってきます……」

穂乃果「駄目だよ! 今部活中なんだから!」

ことり「あ! 穂乃果ちゃんパン持ってる!」

穂乃果「えっと、これはお昼ご飯だから……」

ことり「ことりも食べたい!」

穂乃果「えー、これ私のだよー」

ことり「一口あげるから!」

穂乃果「全部もらう気だったの?!」

195: 2015/02/01(日) 15:28:55.68 ID:za0LSnHS.net
絵里「ことりはわがままになったみたいね」

海未「もともとあまり自分の意見を言うほうじゃないですからね」

花陽「一応A-RISEのこと聞いてみる?」

にこ「そうね、A-RISEに対抗する方法考えなさい」

ことり「や!」

真姫「こうなると思ったわ」

ことり「ことりはことりのままでやる! 対抗とかそういうのは知らない!」

海未「はあ……」

絵里「結局、この機械なんの役にも立たなかったわね」

197: 2015/02/01(日) 15:29:39.81 ID:za0LSnHS.net
穂乃果「ことりちゃんの言う通りかもしれない」

凛「え?」

穂乃果「私達は無理に変わろうとする必要ないんじゃないかな?
そんな急に変えてみせるんじゃなくて、今まで積み重ねてきたモノを見せた方がいいと思う!」

絵里「無理に対抗しようとしすぎて難しく考えすぎたかもしれないわね」

凛「そうにゃ! みんな今のままが一番いいにゃ!」

ことり「おやつ買ってきて~」

海未「このことりはどうしますか?」

にこ「戻るまで放置しておけばいいじゃない」

真姫「希はどうする? なんかもう当初の目的は達成された感じだけど」

希「うちもやる! 一人だけ仲間外れは寂しいやん」

ポチ

198: 2015/02/01(日) 15:31:23.09 ID:za0LSnHS.net
希「……」

絵里「希?」

希「大丈夫や、えりち」

穂乃果「うーん、なにが変わったかよく分からないやつだ」

真姫「希は何が変わったか分からないの?」

希「そんなこというてもなあ……」

絵里「いつも占いやってるから逆にすごいリアリストになったりしてない?」

希「そんなことないけどなあ、ちょっとカード引いてみよか」ペラ

199: 2015/02/01(日) 15:31:50.74 ID:za0LSnHS.net
海未「これは……氏神ですか?」

にこ「どういう意味なの?」

希「この場合だと停止やね」

ことり「機械が壊れちゃったってこと?」

真姫「ヴェェ、これパパから借りてきた試作品なのに!」

凛「ちょうど良かったにゃ、結論がでてから壊れて」

真姫「壊れることにちょうど良いとかはないの!」

200: 2015/02/01(日) 15:32:41.52 ID:za0LSnHS.net
真姫宅
真姫「ごめんなさいパパ、この機械壊れちゃったみたいなの」

真姫父「おいおい、困るぞ……」

真姫「ごめんなさい……」

真姫父「ん?」

真姫父「これ、壊れてないじゃないか。
ちゃんと動くぞ?」

真姫「え? でも、あの時は……」



絵里「でも、希が変わったところちょっと見てみたかったわ」

希「まあ壊れちゃったものは仕方ないやん」

絵里「そうね、使いすぎで壊れちゃったのかしら?」

希「スピリチュアルやね」

201: 2015/02/01(日) 15:32:55.59 ID:za0LSnHS.net
お わ り

203: 2015/02/01(日) 15:49:12.27 ID:X5wF209Z.net

希はもともとの性格を抑圧して生きていたってこと?

引用元: 穂乃果「性格を変える機械?」