1: 2013/03/12(火) 23:09:45.50 ID:tdwsmP4R0
アイドルマスターシンデレラガールズの早坂美玲のSSです


仙台で追加された美玲ちゃんが好みすぎたために、書きました
なお、クオリティーは

3: 2013/03/12(火) 23:10:48.27 ID:tdwsmP4R0
モバP「…どうしよう、暇だな」

モバP「担当アイドルの地元での仕事の合間にアイドルと店に寄ったものの」

モバP「俺は買うものが特にないんだよな、お金もないし」

モバP「女性の買い物は長いし、どう時間を使ったものか」

モバP「とりあえず、中をブラブラするかな」

モバP「ん…?」

5: 2013/03/12(火) 23:11:20.20 ID:tdwsmP4R0
美玲「んー、これ、いいなぁ…」

美玲「あ、こっちもいいかも」

モバP(派手な服装の女の子だな)

モバP(あれは、ピンクの熊?流行ってるのか?)

モバP(…後ろ姿しか見えないけど、どんな娘だろ)

6: 2013/03/12(火) 23:11:56.82 ID:tdwsmP4R0
美玲「あー、でも、なかなかいいのがないなぁ」

美玲「やっぱ、今の格好が」

美玲「でもなぁ、カワイクないし」

美玲「いいや、他の見てみよ」

モバP(あ、こっちを向いた)

モバP(…眼帯?)

7: 2013/03/12(火) 23:12:38.00 ID:tdwsmP4R0
ティン!

モバP(ハッ、この感覚…)

モバP(なるほど、彼女には、光るものがある…)


モバP「よしっ、スカウトしてみるか」

8: 2013/03/12(火) 23:13:05.90 ID:tdwsmP4R0
モバP「お嬢さん、ちょっといいかな?」

美玲「…なんだ、アンタ。怪しい奴」

モバP「あぁ、すまない、こういう者なんだ」

モバP「名刺もあるぞ。ほら」

美玲「…アイドル事務所?プロデューサー?」

美玲「で、そんな人がウチになんの用?」

9: 2013/03/12(火) 23:13:23.25 ID:tdwsmP4R0
モバP「君、アイドルにならないか?」

美玲「…は?ウチが?」

モバP「君を見たとき、ティンと来たんだ」

モバP「君には、アイドルの才能がある!」

モバP「是非、アイドルを目指してみないか!?」

10: 2013/03/12(火) 23:13:39.10 ID:tdwsmP4R0
美玲「こんなカッコしてるウチがアイドル?」

美玲「アンタ、変じゃない?ありえないだろ…」

モバP「そうか、俺はカワイイと思うけどな」

美玲「…そ、そう」

モバP(ちょっと照れてるのカワイイ)

11: 2013/03/12(火) 23:14:08.50 ID:tdwsmP4R0
美玲「それにしたって、怪しい奴に変わりはないし」

美玲「もう帰りたいから、そこどいてよ」

モバP「まぁまぁ、そんなこと言わずに、もうちょっと話を聞いてくれよ」

美玲「やだね、なんでもいいからどいてよ」



???「あれぇ、何してるんですかぁ、モバPさん?」

12: 2013/03/12(火) 23:14:46.00 ID:tdwsmP4R0
モバP「あ、まゆ、早かったな」

まゆ「モバPさんを待たせるわけないじゃないですか」

まゆ「すぐに買う小物は決めて買ってきましたよ」

モバP「そっか」

まゆ「で、その娘、どうしたんですかぁ」

モバP「あぁ、それがな」

14: 2013/03/12(火) 23:15:12.31 ID:tdwsmP4R0
美玲「あー!アンタ、佐久間まゆ!」

まゆ「はい、そうですよぉ」

美玲「じゃ、コイツがプロデューサーってのはホントなんだ」

まゆ「…またモバPさん、スカウトです?」

モバP「ティンと来たんだ、しょうがないだろ?」

17: 2013/03/12(火) 23:15:46.79 ID:tdwsmP4R0
美玲「ふぅん、あの読モがアイドル…」

モバP「お、どうだ、考えてくれたか」

美玲「…アンタが怪しい奴じゃないってことは、まぁ」

モバP「そっか、じゃあもしアイドルやりたくなってくれたら」

モバP「さっきの名刺の連絡先に連絡してくれ」

18: 2013/03/12(火) 23:16:09.98 ID:tdwsmP4R0
美玲「まぁ、考えといてやるよ」

まゆ「ふふ、もしそうなったらまゆとおんなじですねぇ」

まゆ「その時は、よろしくお願いしますね」ニコッ



美玲(な、なんか一瞬悪寒が…)

19: 2013/03/12(火) 23:16:35.28 ID:tdwsmP4R0
モバP「そうだ、最後に名前を聞いてもいいかな?」

美玲「…ウチは早坂美玲」

モバP「みれい、か。カワイイ名前だ」

モバP「じゃあ、連絡待ってるから」

まゆ「帰りましょう、モバPさん?」

モバP「あぁ」

20: 2013/03/12(火) 23:17:33.49 ID:tdwsmP4R0
美玲(ウチがアイドル…?)

美玲(そんなこと、考えてもなかった)


美玲(…こんなカッコしてるウチが?)

美玲(ムリムリ、カワイイ人じゃないと)

美玲(アイドルなんて、ムリでしょ…)

21: 2013/03/12(火) 23:18:13.33 ID:tdwsmP4R0
美玲(…でも)

モバP『俺はカワイイと思うけどな』

美玲(この格好、褒められたのは、初めてだ)


……――

22: 2013/03/12(火) 23:18:51.70 ID:tdwsmP4R0
――東京、事務所にて

モバP「…えっと、今日の仕事は、っと」

蘭子「煩わしい太陽ね(おはようございます)」

モバP「あぁ、蘭子、今日の仕事、頼むぞ」

蘭子「ふふ、下僕にいわれるまでもない(はい、頑張ります!)」

25: 2013/03/12(火) 23:19:43.44 ID:tdwsmP4R0
モバP「そうだ、この前仙台から帰ってきた時に頼んでおいたあの絵、なんだけど」

蘭子「くく、我が力をもってすれば容易いこと(はい、完成してます!)」

蘭子「契約の証、今示さん(持ってきてるので、いま見せますね)」

モバP「ありがとうな、蘭子」

モバP「どれどれ…」

26: 2013/03/12(火) 23:20:46.26 ID:tdwsmP4R0
モバP「あぁ、そう、これがイメージしてた通りだ」

モバP「蘭子に頼んでホントよかったよ」

蘭子「えへへ///」

蘭子「っと、ご、ゴホン。それは新たなる契約の証か?(新しいアイドルの衣装ですか)」

蘭子「闇に堕ちし天使が纏うに、ふさわしい衣ではあるが…(ちょっと派手すぎる気が)」

モバP「いや、あの子にはこれがいいんだ」

28: 2013/03/12(火) 23:21:41.21 ID:tdwsmP4R0
ちひろ「モバPさん、お電話ですよ」

モバP「誰からです?」

ちひろ「早坂って女の子からですよ」

ちひろ「…まったく、またスカウトですか?」

モバP「はは、商売柄、ティンと来た娘に声かけるのはしょうがないですよ」

ちひろ「それにしたって、限度っていうものが」

29: 2013/03/12(火) 23:22:44.30 ID:tdwsmP4R0
モバP「もしもし、美玲ちゃん?」

美玲『あぁ、この前の話なんだけど』

モバP「ちょうど良かった、見せたいものがあるんだ」

モバP「そっちにいってもいいかな」

美玲『…でも、また決めたわけじゃ』

モバP「なに、いくのは我侭さ」

モバP「それに・・・」

……――

30: 2013/03/12(火) 23:23:03.51 ID:tdwsmP4R0
――――

美玲「ホントに東京からくるとは思わなかった」

モバP「なに、これもプロデューサーのお仕事さ」

美玲「…アンタも大変なんだな」

モバP「俺は楽しんでるから、な」

モバP「アイドルのためならたとえ火の中水の中」

モバP「走り抜けるってのが、プロデューサー道さ」

31: 2013/03/12(火) 23:23:36.90 ID:tdwsmP4R0
美玲「でも、アンタには悪いんだけど、この話、断ろうと思って、さ」

モバP「…そうか、残念だ」

モバP「アイドルに、興味がないならしょうがない、か」

美玲「べ、別にアイドルが嫌いってわけでもないんだ」

美玲「ただ、ウチには無理かな、って思って」

33: 2013/03/12(火) 23:24:15.88 ID:tdwsmP4R0
モバP「なんで、そう思うんだ?」

美玲「…その前に聞きたいんだけど、このカッコ、アンタはどう思うんだ」

モバP「美玲の今の格好か」

美玲「そう、ウチの今の服、それに眼帯」

美玲「ウチは好きで着てるけど、みんなには馬鹿にされるし」

美玲「こんな格好、アイドルにふさわしくないな、って」

34: 2013/03/12(火) 23:24:59.26 ID:tdwsmP4R0
モバP「俺は、カワイイと思うぞ?」

美玲「お世辞とかじゃないんだな?」

モバP「これでも、アイドルのプロデューサー、だ」

モバP「衣装には、いろいろうるさいんだぞ」

美玲「…ありがと」

35: 2013/03/12(火) 23:25:54.17 ID:tdwsmP4R0
モバP「服ってのはな、自分を表す手段なんだ」

モバP「だから、他人と違って当たり前さ」

モバP「自分と違うからって変なもの扱いする方が間違ってるさ」

美玲「…そういってもらえると、ちょっとうれしい、かな

モバP「それに、俺はその格好が、”美玲らしさ”が出てると思うぞ」

美玲「ウチ、らしさ…」

36: 2013/03/12(火) 23:26:23.94 ID:tdwsmP4R0
モバP「そうだ、これを見てくれないか」

美玲「これは…、絵?」

モバP「あぁ、もし、君がアイドルになるとしたら」

モバP「こんな衣装を着てもらいたいなっていう」

モバP「俺のイメージをうちのアイドルに描いてもらったものさ」

美玲「……」

38: 2013/03/12(火) 23:27:11.55 ID:tdwsmP4R0
美玲「いいのか、こんな格好で」

美玲「ウチの知ってるアイドルと全然違うけど」

モバP「嫌か、俺は似合ってると思うけど」

美玲「…いや、すごくいい、と思う」

モバP「だろ?美玲さしさ、が出てると思うんだ」

39: 2013/03/12(火) 23:27:32.90 ID:tdwsmP4R0
美玲「私らしさ…」

モバP「そう、君らしさ」

美玲「でも、アンタとはちょっとしか話してないのに」

モバP「その一瞬で、相手の本質をみて、伸ばしていくのが」

モバP「俺たち、プロデューサーの仕事だからな!」

40: 2013/03/12(火) 23:27:55.22 ID:tdwsmP4R0
美玲「そっか…」

モバP「でも、美玲がアイドルにならないなら、意味はなかったかな」

美玲「ううん、嬉しい」

モバP「喜んでもらえたら、なにより」

美玲「…そこまでアンタがしてくれるなら」

美玲「ウチも…」

42: 2013/03/12(火) 23:28:28.08 ID:tdwsmP4R0
美玲「さっきはアイドルにならないなんていったけど、ゴメン」

美玲「もう一回、考えてもいい?」

モバP「考え直してくれるか!?」

美玲「べ、別にここまでしてくれたから、アンタに申し訳ないだけだし!」

モバP「ありがとうな。じゃあ、いい返事待ってるぞ」

43: 2013/03/12(火) 23:29:44.21 ID:tdwsmP4R0
――数日後

まゆ「今日でしたねぇ、ちひろさん。新しい子が来る日」

ちひろ「そうですね、いろいろ慌ただしかったですけど」

ちひろ「モバPさんが連れてきてくれるそうです」

蘭子「くく、天使の堕ちる様は心が踊るな(新しい人、楽しみです!)」


ガタガタガタガタ

ちひろ「あ、来たようですね」

まゆ(あれ、足音が…2つだけじゃない?)

45: 2013/03/12(火) 23:30:35.29 ID:tdwsmP4R0
モバP「ただいま、連れてきたぞ、みんな」

モバP「そうだな、自己紹介してくれ、美玲」

美玲「…早坂美玲です、お願いします」

蘭子「くく、我が宴へ招待するぞ、同士よ!」

美玲「う、宴?…同士?」

モバP「あぁ、今のはようこそ、って言ったんだ」

美玲「そ、そう。ヨロシク」

46: 2013/03/12(火) 23:30:59.72 ID:tdwsmP4R0
ちひろ「……」

まゆ「……」

モバP「ん、二人ともどうしたんだ、黙って」

まゆ「一つ質問いいですか、モバPさん?」

モバP「おう、なんでも聞いてやってくれ」

47: 2013/03/12(火) 23:32:09.66 ID:tdwsmP4R0
まゆ「なんで、一 度 に 4 人 も 増えるんですかぁ?」





モバP「あぁ、仙台と往復しているうちにいろいろスカウトしてな!」

モバP「3人はまだ正式な候補じゃないけど、見学してもらうことにしてさ」

ちひろ「まったく、節操がないというかなんというか…」

48: 2013/03/12(火) 23:32:33.88 ID:tdwsmP4R0
ちひろ「はぁ、そうですね、じゃあ、一緒に見学してもらいましょうか」

ちひろ「ちょうどレッスンいしてる娘たちもいますし」

モバP「あぁ、じゃあ、こっちに来てください」

モバP「まゆ、蘭子、美玲をたのんだぞ」

蘭子「下僕の願い、聞き遂げた!(えぇ、任せてください)」

49: 2013/03/12(火) 23:33:04.43 ID:tdwsmP4R0
美玲「えっと…」

蘭子「初めまして、神崎蘭子です。歳は14歳、よろしくお願いしますね」

美玲「あ、同い年なんだ。よろしく」

美玲「…ん~」

蘭子「えっと、どうしました」

美玲「いや、普通の言葉も話すんだなって」

美玲「さっきは、驚いたんだけど」

50: 2013/03/12(火) 23:33:51.95 ID:tdwsmP4R0
蘭子「くく、それは我が下僕が…、じゃなかった」

蘭子「モバPさんが言ってくれたんですよ、この方が私らしいって」

美玲「そうなんだ、アイツが」

まゆ「蘭子ちゃんは難しい言葉遣いの方が似合ってるのよ」

まゆ「ふふ、普通のしゃべりの方が大変だったりするの」

蘭子「なので、汝の、じゃなくて美玲さんがいいなら、この喋り方じゃない方が…」

美玲「ウチはどっちでも」

蘭子「血を分けし真の友よ!汝に感謝を!(ありがとうございます、美玲さん)」

美玲「お、おう・・・」

51: 2013/03/12(火) 23:34:10.41 ID:tdwsmP4R0
まゆ「私の方は、自己紹介はいらないですね、美玲ちゃん」

美玲「あぁ、アンタは有名だし」

蘭子「闇を統べし者、格の違いか・・・(まゆさん、人気ですもんね)」

まゆ「ふぅん、なるほど…」

まゆ「ちょっと、雰囲気が変わったかな、前に会った時と」

美玲「…なら、アイツのおかげかな」

52: 2013/03/12(火) 23:35:04.14 ID:tdwsmP4R0
まゆ「ねぇ、美玲ちゃんがアイドルになった理由を聞いてもいい?」

美玲「…アイツは褒めてくれたんだ、ウチの格好」

美玲「ウチらしくていいって言ってくれたの、初めてで」

美玲「で、そのことをアイツに感謝したくて、かな」

美玲「…ほ、本人の前じゃ言わないけど!」

蘭子「くく、汝も”そちら側”の存在であったか!」

53: 2013/03/12(火) 23:35:25.83 ID:tdwsmP4R0
まゆ「そう、なら頑張ってね」

まゆ「いつか、その感謝を直接言える日がくるといいわね、美玲ちゃん」

美玲「…あぁ」

蘭子「友よ!契約の地に、我と共にすすもうぞ!」

美玲「蘭子、ありがと」

54: 2013/03/12(火) 23:36:02.30 ID:tdwsmP4R0
美玲(こうして、ウチもアイドルを目指すことにした)

美玲(アイドルになりたいって思ってたのもあったけど)

美玲(でも、あの人と出会ったから、ウチは、ここに来たんだ)

美玲(”ウチ”らしく、頑張ってみる、かな)

……――END

55: 2013/03/12(火) 23:37:32.63 ID:tdwsmP4R0
そんなこんなでなんとか今日中に投下しようと書き上げてみました
デレ以降は、また書いていければ、それはとっても嬉しいなって

美玲ちゃんは、厨二な蘭子ちゃんと仙台なまゆゆとはいい関係になりそうですね

56: 2013/03/12(火) 23:38:18.16 ID:tdwsmP4R0
――蛇足、またはいわゆるおまけ

蘭子「友の為、我が癒しの水をここへ(お茶、くんできますね)」

蘭子「円卓を囲み、我らの絆の証を(そして、ちょっとお話しましょう)」

まゆ「蘭子ちゃん、ありがとう」



まゆ「そうそう、美玲ちゃん、1つだけいい?」

美玲「うん?」

57: 2013/03/12(火) 23:38:58.97 ID:tdwsmP4R0
まゆ「まゆのモバPさんに”アンタ””アイツ”なんて言い方」

まゆ「まゆは感心しませんねぇ…」

まゆ「そこは、ほら、しっかりしてもらわないとぉ、美玲ちゃん…?」



美玲(え、笑顔が、怖い…)


まゆ「返事はぁ…?」

美玲「は、はい!気をつけますまゆさん!」


……――ホントの終わり

引用元: モバP「君、アイドルにならないか?」美玲「…は?ウチが?」