1: 2015/02/02(月) 19:50:16.38 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「今日はテレビで特集を組んでるようですねえ」

龍之介「おースゲェスゲェ、これが職人技ってやつか」

キャスタ「……龍之介、実はこのようなお菓子の家は素人でも努力次第で到達し得るものなのですよ」

龍之介「だ、旦那……?」

キャスター「ええ、そうでしょう、そうでしょうとも」

キャスター「婦女子が愛らしいお菓子の家に魅せられるのは世の常」

キャスター「愛しの聖処Oと私の創作意欲の為に、今からお菓子の家を作りますよ!」

龍之介「COOOOOOOOOOOL!!!」
Fate/stay night [Heaven's Feel](10) (角川コミックス・エース)

7: 2015/02/02(月) 19:54:09.81 ID:lP4M+tjT0202.net
なお>>1はお好み焼きとか駄菓子の人とは別人なので悪しからず


キャスター「今回は型抜きクッキーをアイシングで組み立てて作ることにします」

キャスター「まずは室温に戻したバター100gをゴムヘラで滑らかになるまで混ぜましょう」マゼマゼ

龍之介「旦那ァ……冬だから室温に戻しても固いままだぜ?」

龍之介「ホイッパーすら刺さらねえ……このバター超COOLだぜ……」グリグリ

キャスター「そういう場合は低温で湯煎してあげましょう」

キャスター「まずはバターを熱が通りやすいように薄めに切って」サクサク

キャスター「人肌の温度のぬるま湯にボウルの底をつけて、バターを温めていきます」チャポン

キャスター「ここで注意すべきは、バターを溶かさぬように温度管理することです」

キャスター「溶かしバターにしてしまってはバターの性質が変わり、美味しいお菓子作りはできません」

キャスター「蒸らしたタオルをボウルの底に当てて加温するなども有効ですよ」ニコッ

龍之介「お、柔らかくなってきた!」ネリネリ

キャスター「ホイッパーの内側にバターの塊が残らなくなるぐらいまで滑らかにしましょうね」ネリネリ

9: 2015/02/02(月) 19:57:24.37 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「次に砂糖80gを用意します」

キャスター「塊ができている場合、混ぜた時にダマを生じるので、先にふるいにかけて砕いておきます」

キャスター「細かくなったら先ほど用意したバターに混ぜていきますよ」ネリネリ

龍之介「おっ、いい感じ」

キャスター「混ざったら、溶き卵1個分を3回程度に分けて馴染ませながら混ぜていきます」ネリネリ

キャスター「卵の水分とバターの油分が分離しないよう、全体がもったりするまで混ぜ合わせましょう」ネリネリ

キャスター「龍之介、薄力粉240gをふるいにかけてください」

龍之介「分かったぜ旦那!!」サラサラ

龍之介「あ」バフッ

キャスター「……いいですか龍之介、ふるいを左右に振るとこういうことになります」

キャスター「スプーンなどで軽く混ぜるだけでふるいの目を通って材料は落ちていきますからね」

龍之介「すまねえ旦那ァ……」

キャスター「いいんですよ龍之介、失敗は誰にでもありますから」ニコッ

12: 2015/02/02(月) 20:01:06.46 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「さて、ふるいにかけた薄力粉を先ほど練り合わせたものにさっくりと混ぜ込んでいきます」

キャスター「ヘラで切る様に、練らないように注意して混ぜましょう」

キャスター「練ってしまうと小麦粉のタンパク質がグルテンを形成し、食感が重く焼いた時に固くなってしまいます」

龍之介「へえ、そのグルテンってやつが悪さするのか」

キャスター「いえいえ、麺類の場合はコシを生むためグルテンをしっかり形成させるのが望ましいのですが」

キャスター「ただ今回のようなクッキーの場合はその逆となるだけのこと」

キャスター「何事も良し悪しということですね」

龍之介「旦那は物知りだなあ」

キャスター「今回はドア、窓枠、煙突などをココア生地で色分けしたいので2種類の生地を作ります」

キャスター「先ほどのプレーン生地を四分の一取り、ミルクココア5gを加えます」

キャスター「製菓用の純ココアを使用する場合はこの半分程度の量で構いませんよ」

キャスター「先ほど練らないようにとは言いましたが、色が全体に均一になるまではしっかりと混ぜ込みましょう」マゼマゼ

キャスター「混ざり切ったら手でまとめて、ラップに包んで冷蔵庫で30分ほど寝かせます」

キャスター「冷蔵庫で冷やすと固くなるので、あとで伸ばす時のことを考えてある程度平たくしておくといいですよ」

龍之介「はーい」ペタペタ

13: 2015/02/02(月) 20:03:59.70 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「生地を寝かしておく間に、家のパーツの図面を引いていきますよ」

キャスター「この時注意するのは、組み付ける向きを予め決めておき、クッキーの厚みを計算に入れることです」

キャスター「そうしないと家が箱型に組めない、屋根に隙間が生じるなどの原因になりますからね」

龍之介「はーい」カキカキ

キャスター「厚紙に転写し切り抜き、厚みを考慮しながらセロテープなどで仮組みして確認しておきましょう」

キャスター「これを型紙にして生地を切り出せば家のパーツができます」

龍之介「あれ?旦那そのパーツは……」

キャスター「これは後のお楽しみですよ、龍之介」

15: 2015/02/02(月) 20:06:37.49 ID:lP4M+tjT0202.net
~30分後~


キャスター「充分時間が経ったので、冷蔵庫からクッキー生地を取り出しましょう」

龍之介「おっ、カチカチに固まってるぜ旦那!」

キャスター「生地を休ませたことで油分や水分が馴染んだことと、冷やされてバターが固まった結果ですよ」

キャスター「龍之介、麺棒で生地を5㎜程の厚さに伸ばしていきますよ」コロコロ

キャスター「手の平の熱が加わるとバターが溶けて型抜きし辛くなるので、手早く伸ばしましょう」コロコロ

龍之介「旦那、こんなもんでいいかな?」コロコロ

キャスター「その調子ですよ龍之介」

キャスター「生地が伸びたら先ほど用意した型紙を当ててナイフで切りだします」スッスッ

キャスター「大きなパーツから切り出し、余った生地はまとめて再び冷やしましょう」

龍之介「わざわざ冷やすのか?」

キャスター「いいですか龍之介、クッキー生地という物には鮮度があります」

キャスター「綺麗に型抜きするためには温度が上がって柔らかくなった生地をもう一度冷やしてあげる必要があるのです」

龍之介「わかったぜ旦那!」

17: 2015/02/02(月) 20:09:24.72 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「再び冷え固まったら伸ばして、今度は細かいパーツを切り出しましょうね」

キャスター「龍之介、オーブンの予熱をしておいてください」

龍之介「旦那、温度は?」

キャスター「200℃でお願いします」

龍之介「はーい」ピッ

キャスター「そうでした、クッキーを焼く前にこれをやっておかなくては」

龍之介「旦那、そりゃ……水色のキャンディ?」

キャスター「これを厚手のビニール袋に入れて、擂粉木などで砕いてやります」ガシガシ

キャスター「そしてドアや窓枠の穴にキャンディの欠片を詰めてあげれば……」

龍之介「旦那ァ!これってもしかして!?」

キャスター「ええ、オーブンの熱でキャンディが溶ければ立派な窓ガラスになりますよ」

龍之介「COOL!COOLだよ旦那!!」

18: 2015/02/02(月) 20:12:31.36 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「さあ、余熱も終わったのでクッキーを焼いていきますよ!」

キャスター「180℃で10~15分ほど焼いていきます」

龍之介「あれ、さっきの余熱は200℃だったんじゃ……」

キャスター「いいところに気が付きましたね龍之介」

キャスター「いいですか?クッキー生地をオーブンに入れるには扉を開けねばなりません」

キャスター「当然、外気が流れ込み温度は下がります」

キャスター「また生地自体もオーブン内の温度からいえば低温です、これも温度低下の原因となります」

キャスター「ですから最初に少し高めの温度設定をしておくことで適温から焼き始めることが可能になるのですよ」

龍之介「流石は旦那だ!超COOLだぜ!!!」

20: 2015/02/02(月) 20:15:06.88 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「今回は家の各パーツを作っている都合上、各クッキーの大きさがバラバラです」

キャスター「できるだけ近い大きさのパーツごとに焼き上げるようにしましょう」

キャスター「注意して見ながら、焦げ付きそうなら途中でも順次取り出していくようにしましょうね」

龍之介「旦那、土台の一番デカいクッキー……」

龍之介「端は焦げ始めてるのに真ん中はまだ生っちょろいぜ?」

キャスター「龍之介、それをいうなら生っぽいですよ」

キャスター「心配には及びません、そういうときはアルミホイルで一部を覆って焼きムラを修正してあげましょう」

21: 2015/02/02(月) 20:18:29.07 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「あーッ!!見て下さい龍之介!!綺麗な焼き上がりですよ!!」

龍之介「旦那ァ!こいつはCOOLだぜ!!」

キャスター「焼きあがったらケーキクーラーの上でしっかり冷ましましょう」

キャスター「下側に空気が通りさえすれば、揚げ物用の網などを利用しても構いませんよ」

キャスター「焼きたてのクッキーは柔らかいので、大きなパーツの移動には気を付けましょうね」

キャスター「では冷めるのを待つ間に、アイシングの用意をしておきましょう」

キャスター「アイシングの材料は粉糖と卵白です」

キャスター「しかし卵白は均一に混ぜ合わせないと一定の太さで絞り出しにくくなってしまいます」

キャスター「そこで今回はメレンゲパウダーを使います」

龍之介「メレンゲパウダー……?」

キャスター「これは乾燥卵白の粉末にコーンスターチ、クリームタータなどを加え、メレンゲとして泡立ちやすくしたものです」

キャスター「粉末の状態で粉糖と混ぜて水分を加えてあげれば、簡単に滑らかなアイシングを作れます」

龍之介「へぇ、便利なもんがあるんだな」

龍之介「じゃあ早速」

キャスター「待つのです龍之介!」

22: 2015/02/02(月) 20:21:26.05 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「アイシングは作業をする間にもどんどん乾いて固まっていってしまいます」

キャスター「水を加える前に、アイシングの絞り袋……コルネを作っておきましょう」

キャスター「さて、コルネはクッキングシートで作ってもいいのですが……」

キャスター「紙だと多少とはいえ水分が蒸発してしまい、そのまま置いておくには多少面倒ですし」

キャスター「材質も弱いので、細い線を長く描きたいときにも困ったことになります」

キャスター「ですから、今回使うのはコレ!」

龍之介「旦那、いったいそれは何なんだ?」

キャスター「OPPシート……ポリプロピレンで出来たフィルムです」

キャスター「水を通さないので長時間アイシングが固まらず、材質としても強いため絞り易くオススメですよ!」

キャスター「三角形に切り出したOPPシートを円錐状に丸め、セロハンテープで止めましょう」

キャスター「この中にアイシングを詰めて、円錐の先端を好みの太さになるように切って使います」

23: 2015/02/02(月) 20:23:41.44 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「コルネができたら、粉糖180gとメレンゲパウダー6gを混ぜたものに水30ccを加えましょう」

キャスター「アイシングの固さは微妙な水分の差でかなり変わるので、最初は水を控えめに入れて様子を見ながら足すといいでしょうね」

キャスター「次にゴムヘラで粉っぽさが無くなるまで混ぜましょう」

キャスター「混ざったらハンドミキサーの低速で3分ほど、全体に艶が出るまで混ぜましょう」

キャスター「持ち上げた時にしっかり角が立ち、倒れなくなるぐらいが目安です」

キャスター「緩くなりすぎている場合は粉糖を足して固さを調節して下さいね」

龍之介「はーい」マゼマゼ

24: 2015/02/02(月) 20:27:31.98 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「できたアイシングを取り分けて、飾り付け用に着色していきます」

キャスター「なお、作業中に乾燥しないようにアイシングの入ったボウルには濡れ布巾を被せておきましょうね」

キャスター「さて、アイシングの着色は普通の食用粉末色素でも良いのですが……」

キャスター「粉だとダマになりやすく、均一に溶かすのにも苦労します」

キャスター「そこで今回はこれを使いますよ」

龍之介「旦那、なんなんだそれ?」

キャスター「これはアイシングカラーといって、アイシング専用の着色料です」

キャスター「濃いジェル状になっているため粘度の高いアイシングにも綺麗に混ざりますし」

キャスター「取り分け易く色の濃さの調整や混色も容易な逸品ですよ!」

龍之介「すげーな旦那、こんなものまで用意してたのかよ!」

キャスター「ええ、確かにアイシングを良く作る家庭でなければ用意することは難しいでしょうとも」

キャスター「少量でよいのでしたら、色付きのアイシングパウダーが百均などでも取り扱われているので」

キャスター「そちらを利用した方が安価で経済的でしょうね」

25: 2015/02/02(月) 20:31:30.14 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「では組み立て作業に入りましょう」

キャスター「壁の模様などは平面の方が書き易いので、組み立て前にアイシングで描いておきましょうね」

龍之介「はーい」カキカキ

キャスター「流石は龍之介ですね、芸術というものをよく理解しています」ニコッ

龍之介「へへっ、旦那に褒められちまったぜ!」

キャスター「では着色していない白色のアイシングを、コルネの先端を太目に切って接着剤にしていきますよ」

キャスター「外側にはみ出ないように、クッキーの端や角から少し隙間を空けてアイシングを付けていきます」

キャスター「接着部分の内側のコーナーにアイシングを盛る感覚ですね」

キャスター「アイシングが乾くまで、皿やコップなどを利用して形がズレないように固定しておきましょう」

龍之介「おお、ちゃんとくっ付いてる!」

キャスター「屋根の頂点や煙突の接続部などの斜面などは、接着力を高める為に少し削ってあげるとよいでしょう」

キャスター「市販のクラッカーやビスケットで屋根を葺いてやるのも愛らしくて良いですね」

26: 2015/02/02(月) 20:35:07.48 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「では家の基本形ができたので、ここから飾り付けていきましょう!」

キャスター「マーブルチョコやキャンディやマシュマロ、カラースプレーにアラザンも用意してあります!」

龍之介「旦那ァ!これとかいいんじゃねえか!?」デコリー

キャスター「よい出来ですよ龍之介、自分の芸術センスを存分に発揮するのです!」カキカキ

龍之介「……旦那はさっきから何を作ってるんだ?」

キャスター「先ほど余ったクッキー生地でこのような物を作っておいたのですよ」

キャスター「これに色とりどりのアイシングで色を付けてやれば……」

龍之介「ああっ!!もしかしてこれって旦那の顔!?」

キャスター「正解です龍之介、そしてこっちは……」

龍之介「それって旦那が大好きなあの人?」

キャスター「あーッ!我が愛しのジャンヌ!!」

キャスター「その高貴なる御尊顔はクッキーに映し出されようとも健在なのですね!!」

龍之介「旦那、それって自画自賛なんじゃ……」

キャスター「何を言うのです龍之介!素材が良いからこそそれを模した作品も映えるのですよ!!」

キャスター「あーッ!!ジャンヌ!!ジャンヌッ!!!」カキカキ

27: 2015/02/02(月) 20:38:47.88 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「さあ、完成しましたよ!」

龍之介「うわぁ……スゲェ綺麗」

キャスター「龍之介よ照覧し給え!最高のCOOOOOOOOOOLを!!!」

龍之介「COOLだ、COOLだよ旦那!!最高にCOOLだッ!!」

キャスター「ええ、そうでしょう、そうでしょうとも」

キャスター「ではアイシングが完全に乾くのを待って、これを持ち聖処Oの本へと……」

ライダー「おーい!キャスターはいるかー!?」

海魔「ぎいいいいっ!?」ビチャ

ウェイバー「うへぇ……轢いちゃったけど大丈夫かアレ?」

ライダー「喜べ、余がきてやったぞ!!」

キャスター「何事ですか騒々しい!」

ライダー「おお、なんだこれは!!」ガシッ

龍之介「あ」

ライダー「うむ、美味!!」バリバリ

キャスター「」

28: 2015/02/02(月) 20:41:11.80 ID:lP4M+tjT0202.net
ウェイバー「何やってんだお前!!ああもうぐちゃぐちゃじゃないか……」

ライダー「お前も喰わんか?なかなかに美味だぞ」

ウェイバー「いきなり人様の家に上がって置いてあるお菓子食うかお前!?」

ライダー「何故なら余は征服王であるが故!!」

ウェイバー「 ふ ざ け る な !」

キャスター「」

ウェイバー「いや、あの……これは……その……」

龍之介「酷ェ……これが人間のやることかよおおおおおおッ!!!」

キャスター「……たちは……」

龍之介「……旦那?」

29: 2015/02/02(月) 20:44:17.14 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「貴男たちは……そんなにも……」

キャスター「そんなにも食べたかったのですか!?」

キャスター「そうまでしてお菓子が欲しかったのですか!?」

キャスター「この私が……たったひとつ抱いた祈りさえ、踏み躙って……」

キャスター「貴男たちはッ、何一つ恥じることも無いのですか!?」

キャスター「赦しません……断じて貴男たちを赦しませんよッ!!」

キャスター「食欲に憑かれ、菓子職人の誇りを貶めた亡者ども……その血を我が糖分で穢すがいい!」

キャスター「胃袋に呪いあれ!その満腹感に災いあれ!」

キャスター「いつか地獄の釜に落ちながら、このジル・ド・レェの怒りを思い出しなさい!!!」

龍之介「」

ライダー「」

ウェイバー「」

30: 2015/02/02(月) 20:47:26.64 ID:lP4M+tjT0202.net
龍之介「だ、旦那ァ!落ち着いてくれよォ!!」

ライダー「いやァすまんすまん、あまりに美味そうだったもんでついつい……」

ウェイバー「もう、何してくれたんだよライダー!どうするんだよコレ!?」

龍之介「今回は残念だったけどよ!また作ればいいじゃん!!」

キャスタ「龍……之介……?」

龍之介「旦那とクッキー作るの、スゲー楽しかったんだ」

龍之介「また一緒に作りたいなって、思っちまったんだ」

龍之介「だからさ、また二人で作ろうぜ!」

龍之介「さっきのよりもっとCOOLな、最高にCOOLなお菓子の家って奴をさ!!」

キャスター「……仕方ありませんね、ここは龍之介に免じて許してあげるとしましょう」

ウェイバー「本当にすまない……ほら、ライダーも謝る!」

ライダー「悪かったなキャスター、詫びの印しにこの酒を飲まんか?」

ライダー「バビロニアの王の酒には届かぬが、余も常に良い酒を用意しておこうと思ってな」

ウェイバー「そのワイン買ったのはボクだって分かってる?」

ライダー「はっはっは!余の家臣なら細かいことは気にするでない!!」

31: 2015/02/02(月) 20:49:17.98 ID:lP4M+tjT0202.net
キャスター「ふむ、ではこれを使ってワインゼリーを作るとしましょうか」

ライダー「こんないい酒を飲まねえってのか!?」

ウェイバー「ライダー、今は大人しく従っておこうよ……」

キャスター「あーッ!聖処Oのマスター殿の御息女の為にアルコール抜きのぶどうゼリーも用意せねば!!」

キャスター「ついでにアーチャーのマスター殿の御息女やちびアサちゃんにも用意してあげましょう!!」

キャスター「こうしては居れませんよ龍之介ェ!すぐに買い出しに行きましょう!!」

龍之介「どこまでも付いていくぜ、旦那ァ!!」




(おしまい)

引用元: キャスター「あーッ!龍之介ェ!!お菓子の家ですよ!!」