ガヴリール「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴリール「……着いたか」

ガヴリール「久しぶりだな。元気か？」

ガヴリール「……」ｽ

ガヴリール「あ、間違った。確か仏教は……」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

ガヴリール「……」

ガヴリール「……これやるぞ。もう盗られんなよ」ｽ

ガヴリール「……」

ガヴリール「あの6月に戻ってきてくれ」

ガヴリール「……」ｽﾀｽﾀ

ガヴリール「……寝るか」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……寝れない」

ガヴリール「……今日も飲まなきゃいけないのか」ﾊﾟﾁ

ガヴリール「……」ｺﾞｸｺﾞｸ

ガヴリール「……」ｚｚｚ

ヴィーネ「ガヴー！！いつまで寝てんのよ！早く起きなさい！」ﾊﾞﾀｰﾝ

ガヴ「……はー？あと1時間ー……」ﾑﾆｬ

ヴィーネ「それ完全に遅刻じゃない！？普通5分とかでしょ！？」

ガヴ「じゃああと5分ーおやすみ」

ヴィーネ「5分もだーね。ほら起きなさい！」ｸﾞｲ

ガヴ「うあああ……この悪魔」

ヴィーネ「え！？私悪魔らしかった！？」

ガヴ「何いきなり喜んでるんだよ」

ﾁｭﾝﾁｭﾝ

ガヴ「……夢か」

ガヴ「……もう昼か……」

ガヴ「……」

ガヴ「……う……」

ガヴ「……うあ……うああああぐ……ぐす……ああああ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ガヴ「……誰か……」

ガヴ「……」ﾌﾗﾌﾗ

ガヴ「……」

ガヴ「……家に何にもない」

ガヴ「……買い物行くか」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「何だラフィエル？……はは、お前いつも黒いこと言うよな」

ガヴ「……」

ガヴ「……着いたか」

ガヴ「……あれ、何しに来たんだっけ」

ガヴ「……うるさいな」

ガヴ「……」

ガヴ「いい加減にしてくれ！！」

ガヴ「……あれ？」

ガヴ「……」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……」ﾊﾞﾀﾝ

ガヴ「……あ、何もわず帰ってしまった」

ガヴ「……」

ガヴ「……ここが精神科か」

ガヴ「……ども」ｽ

看護婦「ご予約されていた天馬さんですね。おかけになってお待ちください」

ガヴ「……」こく

ガヴ「……」

ガヴ「……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ガヴ「……はは」

ガヴ「……」

看護婦「天馬さん2番の診療室へどうぞー」

医者「なるほど。君はニュースでしてたあの事件の被害者なんだね……」

ガヴ「……」こく

医者「PTSDか……君の場合いわゆる人間不信、専門的に言うなら社会不安性障害の可能性もある」

ガヴ「……」

医者「まずは少量の薬を出すよ。もしこの薬が合って副作用が出ないようなら量を増やすからね」

ガヴ「……」こく

看護婦さん「お大事に……」

ガヴ「……」ｽ

ﾊﾞﾀﾝ

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

看護婦「あの、先生、あの事件って……」

医者「ああ……」

看護婦「もし本当ならあの子は……」

医者「……」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……あ、ヴィーネの家の前か」

ガヴ「……」ﾆｺ

ガヴ「……」

ガヴ「……ぐ……うぐ……おええええ……ああ……はあはあ……」

ガヴ「……」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ガヴ「……おいヴィーネー」

女「はーい……あの、どちら様ですか？」

ガヴ「……すいません。帰ります」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……6月……」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……」

ガヴ「……あ……ああ……」

ガヴ「……あああああああああああ！！！！！」

ガヴ「嫌だっ！！！嫌だあああああああああ！！やめろ！！！離せ！！！？？」

ガヴ「せ、先生を呼ばないと！！！！早く！！！」

ガヴ「そ、そうだ学校！！！！近くに……！！」

ガヴ「……ラフィエルが氏んでしまう！！！！」

ガヴ「……はあはあ……は！」

ガヴ「違う………違う……今はもう7月だ……はあはあ……」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

キャスター「先日の高校生集団マルチ事件ですが……」

専門家「あー集団心理で間違いないでしょう。そう言った集団心理で錯覚的にー」

ﾋﾟ

ガヴ「……」

ガヴ「……委員長」ﾋﾟﾎﾟﾊﾟ

委員長「もしもし？天馬さん？」

ガヴ「……うん」

委員長「どうしたの？やっぱり元気がないわね……」

ガヴ「……うん」

委員長「皆はああやって言ってるけどあなたのせいじゃないわ！」

ガヴ「……うん」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ガヴ「……」

ガヴ「一回2錠……」ごく

ガヴ「……」

ﾌｫﾝ

ゼルエル「……経過はどうだガヴリール」

ガヴ「……」

ゼルエル「食べ物だけはしっかりとれよ。これ、置いておくからな？」

ガヴ「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ゼルエル「……お前は堕天使になったかもしれないけど私はお前の味方だからな」

ガヴ「……うぐ……あ……」ｷﾞｭｳ

6月16日

ヴィーネ「大分暑くなってきたわねー」

サターニャ「暑い？ふっふっふ！これを見なさい！」

ラフィエル「あ、これってプールの無料券ですか？ふむふむ……ご家族様4人までご招待券？」

サターニャ「そうよ！これがあれば皆でプールに行って涼しく過ごせるってわけよ！んなーっはっは！！」

ガヴ「いや私たち家族じゃないだろ」

サターニャ「んな！？ご家族様って友達はダメなの！？」

ガヴ「当たり前じゃん。相変らずのバカさだな」

ヴィーネ「うふふ。でもさ……ほら、私たち家族みたいなもんじゃない？」

ガヴ「はー？ヴィーネまで、何くさいこと言ってんだよ」

ラフィエル「うふふ。でも皆仲良い友達なのは間違いないですよね」

6月17日

ガヴ「やばい金が底を尽きてきた」

ヴィーネ「またー？どうせネトゲにお金積み込みすぎたんでしょ？」

ガヴ「失礼な。最近はネトゲじゃなくてスマホゲーに課金してるんだぞ」

ヴィーネ「同じじゃない」

ガヴ「全然違うよ！あのなあまずゲームっていうのは……」

ガヴ「ん？……へえ、こういうのがあるんだ……」

ヴィーネ「どうしたの？スマホで何か見つけたの？」

ガヴ「い、いや何でもない。何でも……」

6月18日

ﾁｭﾝﾁｭﾝ

ガヴ「ハ！……やば……調べるのに必氏で気づいたら朝だ……」

ガヴ「……でもやっぱりあった。天界のを使えば絶対いけそうだ」ﾆｯ

ヴィーネ「ガヴー！起きなさーい！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

ガヴ「んー？起きてるよ」ｶﾞﾁｬ

ヴィーネ「ガヴが起きてる！？何！？今日大災害でも起こるの？！」

ガヴ「……お前バカにしすぎだろ」

ヴィーネ「あっはは……。でもガヴが起きてるなんて本当に珍しくない？」

ガヴ「まあね……」

6月18日

ガヴ「いいか？この100円玉を全員の指の人差し指で触るんだ」

ヴィーネ「何？これってこっくりさんってやつ？」

ガヴ「ちょっと違う。これはね、運が良ければお金が増えるんだ」

サターニャ「はあ！？どういうことよ！？あんたバカになったの？ただの遊びでしょ？」

ガヴ「バカじゃないよ。サターニャじゃあるまいし。これはね。おまじないなんだ」

ラフィエル「ん？もしかしてこの英文……キリストの……」

ガヴ「そ。天使力を使って神様を呼び出す。物を生産する神様。成功したらお金が増えるってわけ」

ヴィーネ「はー？そんなのあんたにできるの？しかもありえなさそう」

ガヴ「はは。正直遊びだよ。成功したらラッキーかな程度。じゃ、いくよ」

ラフィエル「……。……あ、待ってください！この最後の文って……！」

ガヴ「……あ……ああ……」

ガヴ「……あああああああああああああ！！！！！」

ヴィーネ「はあ？どうしたの？はいはい。そんな演技してないで早く次の授業の準備……」

ガヴ「嫌だっ！！！嫌だあああああああああ！！やめろ！！！離せ！！！？？」

ラフィエル「ガヴちゃん！！！ま、まずいです！！私が天使力で助けます……！！あああああああ！！！」

ヴィーネ「役者ね……。ラフィいつからそんなキャラに……」

サターニャ「ちょっと！？そのラフィの首から出てるの血じゃ……！？」

ガヴ「かは……！げほ……ら、ラフィ……私を庇って……！」

ラフィエル「ガヴ……ちゃん……」ﾊﾞﾀ

ヴィーネ「嘘……ど、どうしたのラフィ……早く保健室に！！」

サターニャ「ああああああああ！！！」

ヴィーネ「え、え……や、やだ……あああああああ！！」

ガヴ「……嘘だろ……な、なあ……やめてくれ……」

サターニャ「ああああああああああ！！」

ヴィーネ「え、」

ヴィーネ「え、ガヴだけどうして……ぐ……」ﾊﾞﾀ

ガヴ「……違う……違う……」




ガヴ「……！」ｶﾞﾊﾞ

ガヴ「……」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……何度目だ……」

ガヴ「……」

ガヴ「……星綺麗だな」

ガヴ「……」

ガヴ「……」

ガヴ「……ラフィは天界で土葬されたっけか」

ガヴ「……」

ガヴ「……スーパーに行くか」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……うるさいよ」

ガヴ「うるさいって言ってるだろ！！！」

ガヴ「……」

ガヴ「……うるさい方がよっぽどいいよ」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……」ｽ

店員「798円になります」

ガヴ「……」ｽ

店員「ありがとうございましたー」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……」


ﾊﾞﾀﾝ

ゼルエル「……おかえり」

ガヴリール「……来てたの」

ゼルエル「……その薬はどうだ？」

ガヴリール「……正直効果分からない」

ゼルエル「……そうか」

ゼルエル「……これ、天界からのお土産だ。食べておけよ」

ガヴリール「……」

ゼルエル「……じゃあな」

ガヴリール「……うん」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……」ﾎﾟｲ

ガヴリール「……」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ガヴ「？」

ガヴ「……」

ガヴ「……気のせいか」

ガヴ「……」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ガヴ「？」

ガヴ「……」ｶﾞﾁｬ

ガヴ「……」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……」

ガヴ「……ラフィ？」

ガヴ「……」ﾄｺﾄｺ

ガヴ「……ここからなら」

ガヴ「……」

ガヴ「……家族ねえ」

ガヴ「……」

ガヴ「……」


終

わけがわからないよ





乙