463: 2019/04/09(火) 13:45:02.10 ID:aRLHXNvGo

464: 2019/04/09(火) 13:48:29.58 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「そう! Pくんってアタシ達に遠慮してるでしょ!」

武内P「そう、でしょうか……」

みりあ「プロデューサー、気付いてなかったの?」

武内P「すみません……自分では、よく」


きらり「Pちゃんがきらりん達をだいずぃ~にしてる、ってわかるゆ」

きらり「でもでも……ちょ~っとさびすぃーにぃ」

莉嘉・みりあ「うん……」


武内P「……!」

武内P「皆さん……」

465: 2019/04/09(火) 13:51:33.69 ID:aRLHXNvGo
武内P「すみません……皆さんに、そんな思いをさせていたとは」

莉嘉「……そうだよ! だ・か・らぁ~☆」

みりあ「これからは、もーっと仲良くしようねっ!」

きらり「遠慮なんてポーイッ! ハピハピしようにぃ☆」


武内P「はい……わかりました」


莉嘉・みりあ・きらり「……えへへ!」ニコッ!


武内P「凸レーションを解散します」ニコリ


莉嘉・みりあ・きらり「……」

莉嘉・みりあ・きらり「えっ!?」

466: 2019/04/09(火) 13:54:15.79 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「Pくん!? 今、何て言ったの!?」

武内P「? 凸レーションを解散します、と」

みりあ「何で!? 何で何で何で!?」

武内P「えっ? 遠慮をするなと、仰られたので……はい」


きらり「それが、どうして凸レーションの解散になるの~!?」


武内P「はい。凸レーションを解散し――」

武内P「――諸星さんには、本格的にモデルとして活動して貰います」


莉嘉・みりあ・きらり「……」

莉嘉・みりあ・きらり「はいっ!?」

467: 2019/04/09(火) 13:57:43.51 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「きらりちゃんが……モデル活動?」

武内P「はい。以前から、その考えはあったのですが……」

みりあ「凸レーションを解散しないと駄目なの!?」

武内P「……ええ、残念ながら」


武内P「城ヶ崎さんと赤城さんは、今だ義務教育課程にあります」

武内P「なので、あまり海外に撮影等で行くのは……難しいからです」

武内P「本人的にも、会社的にもイメージが悪いですから」


きらり「……海外?」


莉嘉・みりあ「……」

莉嘉・みりあ「きらりちゃん?」

468: 2019/04/09(火) 14:01:10.24 ID:aRLHXNvGo
武内P「はい。諸星さんのスタイルは、世界で通用します」

きらり「にょわっ!? せ、世界って……他の国って事ぉ!?」

武内P「ええ、勿論です」

きらり「で、でもでも……!」


武内P「アイドルとして活動してきて学んだ――笑顔」

武内P「……諸星さん」

武内P「貴女の輝きは――ガチの、世界レベルです」


きらり「……世界」


莉嘉・みりあ「……」

莉嘉・みりあ「きらりちゃん!?」

469: 2019/04/09(火) 14:07:02.56 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「きらりちゃん、なんかノリ気になってない!?」

きらり「うっぴゃー!? そ、そんな事ないゆ!?><」

みりあ「きらりちゃん!? 受け答えが、アイドルモードだよ!?」

きらり「だいじょーぶいっ☆ きらりん、ハピハピスマ~イル☆^^」


武内P「ですが……即、海外は流石に難しいものがあります」


きらり「……そ、そうだよね!」

きらり「だからぁ、今はアイドルを頑張るにぃ~☆」


武内P「なので、城ヶ崎美嘉さんのモデルとしてのルート」

武内P「手始めに、その活動の場を全て頂こう、と」

武内P「……そう、思います」


莉嘉「おね――ちゃ――ん!?」

みりあ「すごーい! プロデューサー、本気の目をしてるよ!」

470: 2019/04/09(火) 14:10:35.67 ID:aRLHXNvGo
きらり「そ、それじゃ美嘉ちゃんに迷惑がかかっちゃうゆ!」

武内P「そう、ですね……」

美嘉「お姉ちゃんの仕事、減っちゃうってコト!?」

みりあ「美嘉ちゃん、最近はモデルの仕事多くなってたもんね……」


武内P「はい」

武内P「ですが……安心してください」

武内P「――会社としての利益は、増えます」


美嘉・みりあ・きらり「……」

美嘉・みりあ・きらり「あ、はい」

471: 2019/04/09(火) 14:17:40.38 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「きらりちゃんが……モデルとして活動する、ってコトはぁ」

みりあ「美嘉ちゃんみたいに……自分らしく、って感じで?」

きらり「にょ、にょわ……きらりん、ちょっぴり自信無いにぃ……」

武内P「……いえ」


武内P「――全て、私のプロデュース方針に従って頂きます」

武内P「諸星さんの、可愛らしいものを好むという……自身の個性」

武内P「それに関しては、我慢して頂く必要があります」


莉嘉・みりあ「え~っ!?」


武内P「必然……相談する機会を増やす事になります」

武内P「なので、二人の時間は今よりもかなり長くなりますね」


きらり「……」

きらり「Pちゃん、ちょお~っと詳しく聞きたいにぃ」

472: 2019/04/09(火) 14:23:07.87 ID:aRLHXNvGo
武内P「詳しく……ですか?」

きらり「はい」

武内P「そう、ですね……例えば……」

きらり「はい」


武内P「諸星さんは、まだ高校生です」

武内P「なので、やはりまだどこか子供らしさを感じる場面も」

武内P「それも魅力の一つなのですが……」

武内P「教養や立ち振舞等の、大人の女性としてのレッスン」

武内P「……そちらも、受けて頂く必要があります」


きらり「それは……Pちゃんも一緒に居るのぉ~?」


武内P「? はい、勿論」


きらり「……」

きらり「にょわー……」

473: 2019/04/09(火) 14:27:38.79 ID:aRLHXNvGo
武内P「そして……これは、申し訳無いのですが」

きらり「はい」

武内P「海外でも、モデルとして活動する場合……」

きらり「はい」


武内P「やはり、長距離での移動は増えてしまいます」

武内P「それに……あちらでの滞在期間も」

武内P「なので、フットワークの都合上……」

武内P「……どうしても、少人数での移動になってしまいます」


きらり「それは……Pちゃんと二人っきりの場合もぉ~?」


武内P「ええ、何度も出てくると思います」


きらり「……」

きらり「にょわわー……」

474: 2019/04/09(火) 14:32:56.22 ID:aRLHXNvGo
武内P「ですが……今の、諸星さんの持つ輝き」

きらり「はい」

武内P「それを失うのは、良い選択とは言えません」

きらり「はい」


武内P「なので……仕事外の、プライベートで」

武内P「……可愛らしい洋服や小物等」

武内P「それら我慢していた分を満たして頂こうと考えています」

武内P「――オンとオフの切り替え」

武内P「これが、とても重要になるかと……そう、思います」


きらり「それは……Pちゃんも付き合ってくれるのぉ~?」


武内P「? 私で良ければ……はい、当然です」


きらり「……」

きらり「にょわわわー……」

475: 2019/04/09(火) 14:38:02.55 ID:aRLHXNvGo
武内P「これが、今後の大まかな方針になります」

きらり「はい」

武内P「具体的には、相談して決めていくことになりますが……」

きらり「はい」


きらり「でも……P……」

きらり「――プロデューサーさん」

きらり「きらりん……」

きらり「――私は、凸レーションの活動も大切です」


莉嘉・みりあ「きらりちゃん!?」

莉嘉「どうしたの!? いつものきらりちゃんじゃない!」

みりあ「うんうん! なんか、表情がオトナぽいよ!?」


きらり「そんなことありませんのだ」


莉嘉・みりあ「!?」

476: 2019/04/09(火) 14:43:51.26 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「きらりちゃん、正気に戻って!」

きらり「莉嘉ちゃん……?」

みりあ「みりあ、きらりちゃんだーい好きだよ!」

きらり「みりあちゃん……」


きらり「……ありがとにぃ!」

ツカツカツカ……ツカッ!

きらり「きらりん、二人共だぁ~い好きだゆ☆」キリッ!

クルッ―

きらり「うぇへへ! だから、これからもヨロシクにぃ~☆」

ツカツカツカツカ……


武内P「……良い、モデルウォーキングです」


莉嘉・みりあ「きらりちゃ――んっ!?」

477: 2019/04/09(火) 14:51:06.95 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「Pくん! きらりちゃんばっかりズルーイ!」

武内P「えっ?」

みりあ「みりあ達の事、ほったらかしにするのー!?」

武内P「いえ、そんな事はありません」


武内P「お二人には、よくご存知の方とユニット活動をして頂きます」

武内P「その方は、トップアイドルの一人として活躍されていて……」

武内P「……諸事情により、スケジュールに空きが出来ます」

武内P「活動を通じて、良い点を学んで頂き……」

武内P「その方のファンも、取り込んでいく形を目指します」


莉嘉「お姉ちゃんじゃん! どう考えても、お姉ちゃんじゃん!」

みりあ「美嘉ちゃんのファンを……うん! みりあ、頑張る!」

478: 2019/04/09(火) 14:58:13.80 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「ムリだよぉ~……そんなの、出来ないもん!」

武内P「城ヶ崎さん?」

莉嘉「だって、お姉ちゃん……凄いアイドルだし……」

武内P「……安心してください」


武内P「凸レーションは、城ヶ崎さんと赤城さん」

武内P「お二人を諸星さんが優しく見守りながら、一緒に楽しんでいく……」

武内P「……そういった形のユニットでしたが」


莉嘉「……うん」


武内P「――新しい方とのユニット」

武内P「こちらは、お二人の元気な、明るい部分を全面に押し出し……」

武内P「……その方を浮いてるように見せようと考えています」


莉嘉「……おおう」

479: 2019/04/09(火) 15:04:11.58 ID:aRLHXNvGo
みりあ「莉嘉ちゃん! きっと、出来るよ!」

莉嘉「みりあちゃん……」

きらり「みぃ~んなで、ハピハピしようにぃ~☆」

莉嘉「きらりちゃん……」


莉嘉「――トーゼンっ☆」

莉嘉「アタシは、カリスマJCアイドル、城ヶ崎莉嘉だもん☆」

莉嘉「どんどんセーチョーして、皆をメロメロにするんだからっ!」


莉嘉「――こんな風にねっ★」ビシッ!


みりあ・きらり「莉嘉ちゃん……!」


武内P「……良い、カリスマです」

480: 2019/04/09(火) 15:12:20.34 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「……ヤバい! なんか、ワクワクしてきた!」

みりあ「うんうん! 考えただけなのに、楽しいね!」

きらり「うぇへへ! ワク☆ワク☆ワーキーング☆」


莉嘉・みりあ・きらり「えへへっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」



美嘉「――ちょっとカリスマ★」



莉嘉・みりあ・きらり「……えっ?」

武内P「……城ヶ崎さん」



美嘉「……話はゼンブ聞かせて貰ったよー★」

…バタンッ!

482: 2019/04/09(火) 15:19:48.82 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「お……お姉ちゃん、いつから聞いてたの!?」

美嘉「最初からだよ」

みりあ「ええっ!? なんでなんで!?」

美嘉「外に居たからだよ」

きらり「にょわっ!? ずっと部屋の外に!?」

美嘉「その通りだよ」


美嘉「――もうちょっと、アイツと仲良くなりたい」

美嘉「……そう、相談されたからさ?」

美嘉「――遠慮しないよう言ってみればイイんじゃないのー★」

美嘉「……なーんてアドバイスして、見守ってた」

美嘉「カリスマJKアイドル、城ヶ崎美嘉の――アタシだよっ★」ビシッ!


莉嘉・みりあ・きらり「……」

武内P「……」

484: 2019/04/09(火) 15:28:54.16 ID:aRLHXNvGo
美嘉「はぁ……アンタ達……はぁ……」

武内P「……城ヶ崎さん」

美嘉「はぁ……特にアンタ……はぁ……」

武内P「……」


美嘉「ちょっとアンタねええっ!?」カーッ!

美嘉「ミンナに遠慮しなくなったら、何!?」カーッ!

美嘉「最終的に、アタシはどうなるっての!?」カーッ!

ツカツカツカツカ!


武内P「――アイドル兼、アシスタントとして」

武内P「私と一緒に、彼女達をプロデュースして頂こう、と」

武内P「……そう、考えています」


美嘉「……ぃよぉ――し!」

クルッ! ツカツカツカツカ…

美嘉「話、聞こうじゃん!?」

…ストンッ

486: 2019/04/09(火) 15:38:42.73 ID:aRLHXNvGo
武内P「まず、城ヶ崎さんのアイドルとしての経歴は素晴らしいものです」

美嘉「オッケー★ まずは、そうやっておだてる作戦ね!」

武内P「ですが、数年後を見越した時……方向性に、難しいものがあります」

美嘉「オッケー★ 次に、あげておとす作戦ね!」


武内P「なので……今のうちから、新たな方面での活動を」

武内P「初めは、私と一緒に彼女達のプロデュースをし……学んで頂き」

武内P「ゆくゆくは、プロデューサーとして……いえ」

武内P「元カリスマアイドルの――カリスマ★プロデューサーとして」

武内P「活躍して頂けるのではと……思っています」


美嘉「一緒にってコトは……どの位の期間?」


武内P「そう、ですね……三年ほど、でしょうか」


美嘉「……はいはい」

美嘉「ハイハイハイハイ★ なるほどねー★」

487: 2019/04/09(火) 15:45:40.78 ID:aRLHXNvGo
美嘉「三年って、ケッコー長いよねぇ」

武内P「そう、ですね……」

美嘉「三年一緒ってコトでしょ? だよね?」

武内P「ええ、そうなります」

美嘉「そっかそっか、なるほどねー★」


美嘉「…………」

美嘉「……」


美嘉「――アタシ、実は料理得意なんだよね」

美嘉「和食なんか、ケッコー自信アリ★」


武内P「えっ?」


莉嘉・みりあ・きらり「……」

488: 2019/04/09(火) 15:51:45.97 ID:aRLHXNvGo
莉嘉「――やっぱり、今のままがイチバンだよ☆」

みりあ「――うんうん! だって、すっごく楽しいもん!」

きらり「――うぇへへ! きらりんも、そう思うにぃ☆」


武内P「皆さん……」


美嘉「あっれ!? えっ!?」

美嘉「アタシの、TOKIMEKIエスカレートプランは!?」


武内P「……すみません」

武内P「先程までの話は、忘れてください」


美嘉「いやいや、待って待って!?」

美嘉「なんか……なんかアタシ、不安だけが残るんだケド!?」

489: 2019/04/09(火) 16:01:40.20 ID:aRLHXNvGo
武内P「……先程の、皆さんの答え」

武内P「それを聞いて……私も、考えを改めました」

武内P「やはり――凸レーションは、解散すべきではありません」


莉嘉・みりあ・きらり「えへへっ!」ニコニコ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「その笑顔の輝きは……何物にも、代えられませんね」


美嘉「ちょっと!? さっき、アタシに言ったコトは!?」

美嘉「ホラ、アシスタントとか……プロデュースの手伝いとかさ!?」

美嘉「数年後とか……ねえ、ちょっと!」


武内P「それは、その……笑顔です」


美嘉「今更遠慮しないでよ!」



おわり

490: 2019/04/09(火) 16:49:19.27 ID:OihdihytO
乙!
オチもカリスマだなw

491: 2019/04/09(火) 19:58:38.15 ID:cI6d9EWYo
オチてなお輝くのがカリスマよ
いい勢いだ流石だな

引用元: 武内P「泥酔、ですか」