83: 2011/02/08(火) 14:41:40.51 ID:fiVABPlC0
律の部屋

律「はぁ・・・」

律「まさか、な」

律「・・・寝よ」

翌日

唯「りっちゃんおっはよー!」

律「!」ビクッ

律「おぉう唯、おっはよー!」

唯「澪ちゃんもおはよー」

澪「おはよ」

唯「今日も2人で登校とはラブラブですな!?」

律「あたぼうよ!私と澪ちゅわんはラブラブなのさ!」

澪「なっ・・・朝から大声でそんな事言うな!」

紬「あらあらあらあら」

唯「あ、ムギちゃんも来た!おはよー」
けいおん!highschool (まんがタイムKRコミックス)
86: 2011/02/08(火) 14:46:08.34 ID:fiVABPlC0
紬「おはよーみんな」

律「登校中に揃うなんて久しぶりだなー」

唯「これであずにゃんさえいれば・・・」クルッ

唯「あ、いた」

律「ほんとにいるのかよっ」

唯「あ、憂も一緒だー」

律「!!!」ドキッ

唯「う~い~!あ~ず~にゃ~ん!」

憂「あ、お姉ちゃんだ」

梓「なっ、大声であずにゃんって・・・」

憂「ふふ、もう慣れたでしょ?」

梓「まぁそうだけど・・・」

憂「いこ、お姉ちゃんが呼んでるよ」

梓「うん」

88: 2011/02/08(火) 14:53:32.62 ID:fiVABPlC0
律「しっかし、まさか全員揃うとはなぁ」

唯「私とあずにゃんは運命で結ばれてるんだね・・・」

梓「何で私と唯先輩だけなんですか、運命なら皆さんもですよ」

唯「だってだって、りっちゃんは澪ちゃんとだし・・・憂は妹だし・・・ムギちゃんは・・・みんなとだし・・・」

梓「みんな!?」

紬「みんなとラブラブ・・・うふふふふふふ」キラキラ

澪「そもそも私と律はラブラブじゃない」

唯「まぁまぁ、そんなわけで私とあずにゃんしか残ってないのです!」フンス

梓「どんなわけですか・・・」

梓「しかもそれだと憂だけフリーになっちゃうじゃないですか!」

憂「わ、私はいいよぉ」

梓「憂だってお気に入りの人にアタックしないと!」

唯「あずにゃん積極的だねぇ」

梓「んなっ・・・と、とにかく憂、誰かお気に入りの人いないの?」

律「・・・」ドキドキ

90: 2011/02/08(火) 14:57:18.21 ID:fiVABPlC0
憂「えっと・・・」ドキドキ

憂「・・・」チラッ

律「!?」ドキッ

憂「そんな人いないよぉ~」

梓「むぅ・・・」

唯「憂には私がついてるよ!」フンス

憂「えへへ、ありがとうお姉ちゃん」

澪「本当に仲良し姉妹だなぁ・・・」

紬「うふふふふ」

梓「まだムギ先輩が帰ってきてませんよ・・・」

唯「む、ムギちゃん!かむばっく!」

律(今絶対こっち見た・・・絶対見た・・・)

93: 2011/02/08(火) 15:04:08.49 ID:fiVABPlC0
唯「あ、もう学校だー!」

澪「みんなで話してると早く感じるな」

紬「はっ、ここはどこ!?」

梓「無意識で歩いてたんですか・・・」

唯「りっちゃん!教室まで競争だよ!」

律「んっ?あ、おう!勝負だ唯!」

唯「憂、よーいどんしてー」

憂「わかった」

憂「よーい・・・どん!」

唯「とりゃああああ」

律「せいやああああ」

紬「はやいわ・・・!」

澪梓「はぁ・・・」

94: 2011/02/08(火) 15:08:58.71 ID:fiVABPlC0
澪「それじゃ2人とも、またな」

梓「はい、授業がんばってください!」

紬「梓ちゃんたちもね」

憂「はいっ」ペコッ

澪梓(それにしても・・・)

澪(今日の律、元気なかったなぁ・・・)

梓(今日も唯先輩、元気だったなぁ・・・)

教室

唯「はぁ・・・負けちゃった・・・はぁ・・・はぁ・・・」

律「っふぅ・・・疾風迅雷のりっちゃんとは・・・ふぅ・・・まさに私のこと・・・ふぅ」

唯律「つっかれたぁー!」

ガラッ

律「おおぅ澪、遅かったじゃないか」

澪「2人が早いだけだ」

95: 2011/02/08(火) 15:12:23.04 ID:fiVABPlC0
授業中

律「・・・」

澪(律、授業中なのに何もちょっかい出してこない・・・)

澪(いや、それで普通なんだけど・・・やっぱり普通じゃない)

澪(どうしたんだろ・・・)

先生「じゃぁここを田井中、答えてくれ」

律「はい、3xです」

先生「そうだな、正解だ」

ザワッ

澪(律が・・・当てられて・・・答えた・・・!?)

唯(りっちゃんが賢くなってる・・・!)

律(はぁ・・・考えないように勉強に集中しようとしてたら案外できるもんだなぁ・・・)

96: 2011/02/08(火) 15:18:28.54 ID:fiVABPlC0
放課後

澪「なぁ、律」

律「・・・んー?」

澪「体調悪いのか?」

律「ん・・・りっちゃんは元気でピンピンしてるぞ!」

澪(やっぱりか・・・)

澪「そうか、なら良いんだ・・・」

澪「あ、あと今日は部活休むからよろしくな」

律「え?どうしたんだ?」

澪「どうしても抜けられない用事があるんだ」

律「・・・そっか」

唯「私も今日は出れないんだー」

紬「私もちょっと・・・」

律「・・・そっか」

律(みんなに気使われて・・・ダメだな私・・・)

97: 2011/02/08(火) 15:21:29.23 ID:fiVABPlC0
澪「みんなが休みなら今日は部活中止にしたほうがいいんじゃないか?」

唯「あずにゃんもムギちゃんのケーキが無かったら帰っちゃうよ!」

紬「えぇっ、そうなの!?」ガーン

澪「そんな訳ないだろ」

澪「とにかく、そういう事だからな」

律「・・・わかった」

唯「あずにゃんにメールしとくね!」

律「あぁ、ありがとう唯」

澪「じゃ、用事があるから帰るな」

唯「またね、りっちゃん!」

紬「また明日~」

律「あぁ、またな」

99: 2011/02/08(火) 15:24:30.13 ID:fiVABPlC0
律「みんな・・・ありがとな・・・」

下校中

澪「ごめんな2人とも、付き合わせちゃって」

唯「ううん、りっちゃんの事は澪ちゃんが1番よくわかってるもん、澪ちゃんが言うならそうなんだと思うよ」

紬「唯ちゃんの言うとおりね」

澪「2人とも・・・ありがとう」

澪「律の奴も早く元気になってくれれば・・・」

唯「りっちゃんは大丈夫だよ、きっと!」

紬「もし何かあったらみんなで助け合いましょ!」

澪「そうだな、けいおん部は1人じゃないんだ」

唯「そうだよ澪ちゃん!」

101: 2011/02/08(火) 15:28:41.63 ID:fiVABPlC0
律の家

律「ただいまー」

ジャー

ガチャッ

聡「あれ、姉ちゃん早いな」

律「まぁ、な」

聡(・・・何かあったのかな・・・気まずい・・・)

バタン

律「何故トイレに戻っていく・・・

律「とりあえずみんなの前で暗い顔をしてちゃダメだよな・・・部屋でじっくり考えよう・・・」

102: 2011/02/08(火) 15:39:33.80 ID:fiVABPlC0
律の部屋

律「さて・・・とりあえず整理だ」

律「原因はわかってる」

律「でも対処が出来ない」

律「他人に相談出来ることでもない」

律「でも何かしないと、またみんなに心配される」

律「・・・何かするって言ったら・・・」

律「・・・告白?」

律「いやいや、早すぎる」

律「まずはお近づきに・・・」

律「うん、そうだな」

律「でもどうすればいいんだろ・・・」

律「いきなり仲良くしようなんて言えないし・・・」

律「うーん・・・何かヒントは・・・」

103: 2011/02/08(火) 15:42:12.97 ID:fiVABPlC0
回想

唯の家

律「だーっ!ひまだ!」

澪「こら律!唯が一生懸命勉強してるんだから静かにしろ!」

律「だって暇なんだもん・・・」

澪「じゃぁどっか行ってろ」

律「澪しゃんが冷たい・・・」

律「いいもん、憂ちゃんと遊んでくるもん」

紬「あらあら、いいわね~」

バタン

律「なんだよー澪のやつー唯ばっかり」

憂「あ、律さん」

律「おー憂ちゃん、何してるのー?」

憂「夕食の準備です、もうすぐ出来るので待っててくださいね」

律「なぬっ、ご馳走になってもいいのですかー」

104: 2011/02/08(火) 15:45:16.41 ID:fiVABPlC0
憂「もちろんですよ、お姉ちゃんに勉強教えてもらってますし・・・」

律「あはは・・・私は何もしてないんだけどね」

律「・・・あ、そうだ」

律「料理、手伝ってもいいかな?」

憂「え?」ポカン

律「むっ、今この人料理なんて出来なさそうって思ったな!」

憂「え?いや、そんなことありませんよ!思ってませんよ!」

律「怪しい・・・ならばりっちゃんの腕前、とくと見よ!」

憂「ふふっ・・・律さんって面白いですね」

律「そんなに褒めるなよー照れるよー」

憂「じゃぁ野菜切ってもらえます?」

律「お任せあれ!」

トントントントン

憂「わぁ・・・すっごく上手ですね」

律「だろう?」フフン

107: 2011/02/08(火) 16:00:50.61 ID:fiVABPlC0
律「憂ちゃんも手際いいよなぁ・・・」

憂「律さんこそ、凄いです!普段からやってるんですか?」

律「まぁまぁやってるかな、憂ちゃんほどじゃないと思うけど」

憂「私、こうやって誰かと料理したりするのちょっと夢だったんです」

憂「お姉ちゃんも手伝ってくれるけど、やっぱりほとんど私1人でやっちゃうから・・・」

憂「だから、今とっても嬉しいんです」ニコッ

律「!」ドキッ

律「あはは・・・りっちゃん照れちゃうぞー」

憂「あ、ごめんなさい変なこと言っちゃって」

律「いや、何か嬉しかったよ、ありがとう憂ちゃん」

憂「ふふ、良かったです」

108: 2011/02/08(火) 16:05:25.01 ID:fiVABPlC0
憂「あと・・・その・・・」

憂「ついでっていうわけじゃないんですが・・・もう1個願いがあって・・・」

律「どした?」

憂「り、りっちゃんって呼んでみたいなぁ・・・なんて・・・」

律「・・・へ?」

憂「あわわ、失礼ですよねっ、今のは忘れてください!」

律「・・・よくわかんないけど、憂ちゃんが望むなら何とでも呼んでいいよ!」

憂「律さん・・・」

律「りっちゃんじゃなかったの?」

憂「・・・りっちゃん!」ギュー

律「なっ!?」ドキドキドキドキ

憂「えへへ・・・これもお願いのうちです」

律「だ、だったらしょうがないな、うん」ドキドキ

憂「何だかお姉ちゃんになった気分・・・」

109: 2011/02/08(火) 16:18:34.62 ID:fiVABPlC0
回想終了

律「思い出してみても・・・憂ちゃんが料理得意だっていうことぐらいしか出てこないな」

律「料理・・・」

律「そうか!」

律「私の料理を憂ちゃんに食べてもらおう」

律「憂ちゃんに美味しいって言ってもらえたら、そのときは告白・・・」

律「は無理だけど、仲良くなれるはずだ」

律「そうと決まったら早速行くぞ!」

バタンッ

聡「あれ、こんな時間にどっか行くの?」

律「あぁ聡、今日の晩飯は無しだ!」

聡「そっか・・・って待てよ姉ちゃん!」

律「いってきます!」

110: 2011/02/08(火) 16:23:09.26 ID:fiVABPlC0
唯の家

ピーンポーン

憂「はーい」

ガチャッ

憂「あ、律さん」

憂「お姉ちゃん呼んで来ますね、あがっててください」

律「待って憂ちゃん、今日は憂ちゃんに用事があって来たんだ」

憂「私に・・・ですか?」

律「夕食はもう食べた?」

憂「今から準備しようと思ってたところです」

律「よかった・・・」ホッ

憂「と、とりあえず上がってください」

律「うん、ありがとう」

120: 2011/02/08(火) 19:58:04.56 ID:fiVABPlC0
リビング

律「突然ごめん・・・唯は?」

憂「部屋でギー太を弾いてると思います」

律「そっか」

憂「それで、用事って・・・」

律「えっと、この前の勉強会のときさ・・・憂ちゃんと一緒に料理作ったでしょ?」

憂「はい、あの時はありがとうございました」

律「それで思ったんだ」

律「私の作った料理を、憂ちゃんに食べてもらいたい・・・って」

憂「私に・・・ですか」

律「どうかな・・・?」

憂「もちろん良いですけど、どうして私に・・・?」

律「憂ちゃんが料理上手っていうのもあるし、純粋に憂ちゃんのために料理を作りたかったんだ」

憂「わ、私のために・・・」

121: 2011/02/08(火) 20:05:41.45 ID:fiVABPlC0
律「あ、もちろん唯の分も作るから・・・それで良いかな?」

憂「はい!律さんの料理、楽しみです」

律「あと、1つだけお願いがあるんだ」

憂「何ですか?」

律「食べた後は絶対にお世辞抜きで、真剣な感想を教えてもらいたいんだ」

憂「はい!もちろんですよ」

律「おっし!じゃぁ張り切って作っちゃうよー」

トテトテトテ

唯「う~い~ご~は~ん~」

唯「って、あれ?りっちゃん?」

律「おう唯、お邪魔してるよん」

唯「ようこそ!って、こんな時間にどうしたのー?」

律「ふっふっふ・・・平沢姉妹のために料理を作ってやろうと思って飛んで来たんだぜ!」

唯「おぉっ、りっちゃんの手料理が食べられるのですか!」

律「楽しみに待っておれぃ!」

122: 2011/02/08(火) 20:18:48.54 ID:fiVABPlC0
キッチン

律(ここは1番の得意料理・・・)

律(ハンバーグしかない!)

律(まずは玉ねぎを・・・)

トントントントン

律(そして炒めて・・・)

ジュージュー

律(ひき肉とかを混ぜて・・・)

マゼマゼ

律(仕上げにりっちゃん特製スパイスを入れて)

サッサッ

律(あとは焼いて・・・)

ジュージュー

律「完成だ!」

124: 2011/02/08(火) 20:36:18.44 ID:fiVABPlC0
律「あとは盛り付けてっと・・・」

唯「おぉ・・・いい香りですなぁ」

憂「楽しみだね、お姉ちゃん」

律「りっちゃん特製ハンバーグ、召し上がれ!」コトッ

唯「ほぉぉぉ、すごいよりっちゃん!すごく美味しそうだよ!」

憂「うん、美味しそうだね」

律「早速食べてみてくれ!」

唯憂「いただきます」

パクッ

モグモグ・・・

唯「・・・美味しいよりっちゃん!さすがりっちゃんのハンバーグだよ!」モグモグ

律「ありがとう、唯・・・憂ちゃんは、どうかな?」

憂「美味しいです!」

憂「けど・・・」

126: 2011/02/08(火) 20:45:35.34 ID:fiVABPlC0
律「けど・・・?」

憂「パン粉の割合が多くて、ジューシーさに欠けてます」

憂「隠し味はたぶん、カレー粉ですよね?」

律「う、うん」

憂「発想はすごく良いと思います、けど量が多くてカレーの風味が強すぎますね・・・」

律「そっか・・・」シュン

律「うん、正直に言ってくれてありがとう憂ちゃん」

唯「憂どうしたの・・・?こんなに美味しいのに」ポカーン

律「いいんだ唯、私が頼んで言ってもらってるんだ」

律「美味しいって言ってもらえたけど、これじゃまだまだだなぁ・・・」

律「今日はありがとう、憂ちゃん、唯」

唯「あれ?もう帰っちゃうの?」

律「うん、明日も早いしな・・・また明日な!」

唯「そっか・・・ハンバーグありがとね!美味しかったよ!」

憂「私、玄関まで送りますね」

127: 2011/02/08(火) 20:53:40.35 ID:fiVABPlC0
玄関

律「ごめんね憂ちゃん、突然来て変なこと頼んじゃって」

憂「いえいえ、楽しかったです」

律「じゃぁ、また・・・」

憂「あ、律さん」

憂「もし良かったら・・・なんですけど」

憂「暇があるときでいいので、一緒に料理作りませんか?」

律「・・・え?」

憂「あ、えーっと・・・なんていうか・・・律さんと一緒に料理したいというか・・・」

憂「だ、だめですか?」

律「いいよ、いいに決まってるよ!」

律「・・・でも、1個だけ条件があるかな」

憂「な、何ですか?」

律「私のこと・・・り・・・りっちゃんって呼んでくれ!」カーッ

憂「・・・へ?」

129: 2011/02/08(火) 20:58:20.92 ID:fiVABPlC0
律「いや、その、憂ちゃんと仲良くなるっていうか、なんていうか」

憂「りっちゃん!」ギューッ

律「う、憂ちゃん?」

憂「えへへ・・・りっちゃん、あったかい」

律「お、おう・・・りっちゃんは元気だからあったかいぞー」

憂「ふふっ、りっちゃんと一緒に料理が出来るようになって良かったぁ」

律「そんな、こっちこそ憂ちゃんに教えてもらったりできるなんて・・・」

憂「ううん、本当は・・・料理とかじゃなくて・・・」

憂「りっちゃんと一緒にいる時間があればなぁって・・・思ってて・・・」

憂「またりっちゃんに願いを叶えてもらっちゃった」ニコーッ

律「う、憂ちゃん・・・それって・・・」

憂「ふふ、これからよろしくお願いします・・・」

憂「りっちゃん!」

おしまい

130: 2011/02/08(火) 21:01:16.06 ID:lmuvPatW0
ひゃっほい

131: 2011/02/08(火) 21:01:41.67 ID:kgRRzk+w0
おつ

引用元: ういりつ!