男「……あれ？ えっと、ｺﾎﾝ。会長、俺のこと好きだろ？ 俺と付き合えよ」

会長「……どうして？」

男「……おかしい、あれ……あれ？ おかしい、これでイケるってこのメモに…」

会長「なにこれ？ 愛の告白のつもり？」

男「ちょっと、状況整理させて」

会長「もしもし」

男「……（状況整理中）」

会長「もしもし？」

男「状況整理完了です。会長さんこの放課後に起きた出来事、全て忘れて下さい」

会長「それは無理なお願いね」

男「無理とか言わないでください。お願いします」

会長「私は放課後にも生徒会の仕事が沢山あるの。その時間を割いて君の時間を作ったそしたらこれ」

男「本当にスマンカッタと思う」

会長「不愉快きわまりないわ。先に返答してあげる。恋人なんて論外だわ」

男「ﾃﾞｽﾖﾈｰ」

会長「しかもなんでそんな確固たる自身を持って、大して関わりもない私にそういった告白が出来るのかしら？」

男「いやー……えーっと、名も無き学校の掲示板からアドバイスを頂いて」

会長「インターネットの情報を鵜呑みにしてしまったのね……情けないわ」

男「だから、その、若気の至りということで許していただけませんかねぇ」

会長「許す？ 何に私は貴方に許しを請われないといけないのかしら」

男「アホな告白を忘れて下さいということです」

会長「忘れるのは無理な相談ね」

男「いやー忘れれるでしょう。こんなみじんこ単細胞の告白なんて」

会長「だって、ICレコーダーで録音してしまったもの」

ｶﾁｯ
『会長、俺のこと好きだろ？ 俺と付き合えよ』

男「いや、それ脅迫です……」

会長「私はこれに関して何に使うかなんて明白にしてないわ。忘れるつもりはないということ」

男「そんなものを流されたら、俺学校に来れなくなる」

会長「ふーん……」

男「お願いします、消してください！ なんでもしますから！」

会長「へぇ～……（どS顔）」

男「あっ、なんでもというのはあくまでも常識的範囲で……」

会長「分かったわ。私が貴方をマトモな人間に叩きなおしてあげるわ。その時この音声を消してあげる」

男「ありがとうございます！ ありがとうございます！」

会長「但し、その間は、わかってるわよね？」

男「はい……」

会長「これ首に巻きなさい」

男「なんですか、この首輪」

会長「iChalkよ。このスマホで貴方の首を管理するの」

男「え、え、これつけてどういう効果があるの？」

会長「安心して。氏にはしないから。もちろん爆弾も付いてないわ」

男「爆弾、射程圏内から外れると爆発するやつじゃないんだね……それなら大丈夫だ」ｶﾁｯ

男「んん？ 外れない！？」

会長「それはね、App○社と軍事と私の会社が共同開発したデバイスなの」

男「どうやって外すんだこれ」

会長「まず物理的に外すことはほぼ無理だわ。物理的に外す攻撃があったころには肉体は保ててないでしょうね」

男「」

会長「さらに、そこには電流を流し込む機能もあるの。首筋は僅かな電流でも大きな痛みを感じれるらしいわ」

男「」

会長「しかも、GPSも内蔵されていてどこにいても貴方の所在位置が分かるわ」

男「」

会長「さらに、全世界の電話回線繋がっているから、どこからでも遠隔攻撃が出来るの」

男「」

会長「更に、本体の電池が少なくなると、針が出てきて苦しくなるから、付属のUSBで充電が必要になるように作られている」

男「」

会長「言うならば、元々は犯罪者を脱獄させないためのデバイスなの。それを付けて行動してもらうわ」

男「……これ犯罪だよね……」

会長「ふふ、氏にはしないけど、大きな苦しみを与えることは出来るの。諦めなさい」

男「ｱﾊﾊ……」

－　こうして男は想像以上に過酷な日常を手に入れたのであった。

【夜、家】

妹「あんた、そのチョーカー何？」

男「気にしないで。新しい飾りだから」

妹「キッも。そんなんだから彼女出来ないんだよ」

男「ﾊﾊﾊ」

妹「てか、なんで私の部屋にいるのかしら？」

男「なんでって、漫画見てるだけじゃん」

妹「宿題するから出てって、それにあんた宿題あるでしょ」

男「嫌だそんな気分じゃな　アガガガガガガガ」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

妹「？ どうしたね？」

男（こ……これが電流か……）

妹「大丈夫か？ はよ部屋にもどりーね」

男「お……おう」

……

男「これは痛いぞぉ……」

会長『聞こえてるかしら』

男「こいつ……脳内に直接……」

会長『違うわ。スピーカーからよ』

男「ﾋｴｯ……遠隔で音声まで」

会長『マイクとスピーカーは搭載されている。どこでも監視できるってこと忘れないでね』

男「」

会長『さて、宿題しなさい』

男「宿題……えーｱｷﾞｬｷﾞｬﾔｱｱｱｱ　する！ する！ スルゥゥゥ！！」

……翌日



男「これは……ひどい。６時に目覚まし電撃は酷い」

KUBI『間もなくバッテリーが２０％です。USBで充電してください』

男「なんだこれ……首に針が……いてぇ！」

KUBI『充電をしてください。充電をしてください』

男「わかったって！　あーモバイル充電器挿せば凌げるだろう」

KUBI『お使いの充電器はサポートされていません。純正をご利用ください』

男「やっぱApp○製品って糞だわ」

……生徒会室前

男「助けてくれ……氏ぬぅ……」

会長「あら、どうしたのかしら」

男「充電が……切れかかってて……」

会長「そう。はい充電器」　ﾌｫﾝ

男「あぁぁぁぁ……助かった」

会長「充電器を渡してなかったわね。でもコンセント版は渡さないことにするわ」

男「えぇっ！？ 鬼！」

会長「ICレコーダー」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

男「わかりました。使いきりでいいんでお願いします」

会長「あと、あなた生徒会雑務担当になったから」

男「庶務！？？」

会長「ええ。生徒会の仕事の底辺よ。そこで這いずって学園生活を送りなさぁい」

男「」

会長「フフフ……楽しみだわ」

……それからも男の悲劇が続くのは言うまでもない


男「あぁぁ……やっと今日の雑務が終わった」

会長「やはり遅いわね。これは教育が必要かしら」

男「遅いって……そりゃ会長様みたいにハイパースペックならもっと早く出来るだろうけど」

会長「そんな私を上から目線で告白していたのは誰かしら」

男「……ですよね」

会長「さっさと片付けて帰るわよ」

男「あっ、業務まだ残っていた。最悪だ……会長様は先に帰ってください」

会長「全く……無能ね。これはまた一つ大きな罰を与えないといけないわ」

男（これ以上、どんな大きな罰が来るんだろうか）

……この時までは、まだ会長は俺に好意があると思っていた。だが打ち砕かれることになる



副会長「男、ゴールデンウィークの５月３日だけ生徒会は休みだ。会長も外出される」

男「そうっすか……俺も休みなんですか？」

副会長「違う。残念ながら、寝具を持って体育館へ来いと指令があった」

男「あー……。なんか訓練とかそんなんですかねぇ」

副会長「さぁな。準備物と日程しか言い渡されていない。くれぐれも遅れないようにとのことだ」

男「……」

……５月３日

男「なんだ、このビニール轢いた床」

モブ「なんで俺呼ばれたんだろ」

ザコ「そりゃ、遅刻常習だからだろ。俺は授業抜け出し」

ﾎﾟﾎﾟﾝﾎﾟﾝﾎﾟｰﾝ

全員「？」ﾋﾞｸｯ

教頭「ちちよせまっせー」

男「教頭先生、何ですかその格好」

教頭「あーお前らな。今日から２４時間耐久鬼ごっこをしてもらう」

モブ「」　ザコ「え？　え？」

教頭「お前らは生活態度が最悪やからな。でや、これから出てくる鬼に捕まったら罰ゲームそれだけや」

男「え、そのために今日呼び出されたの？」

教頭「２４時間出来る限り厳しいトレーニングを依頼されたからな。それに乗っかり先生陣がプロデュースしただけや」

男「酷い」

教頭「ええか、教員の言うことは絶対やで黙って言うこと聞いとけばええねんからな　ｾｰｲ　セーイ　ｾｲｾｰｲ」

プシューーーーー

ﾊﾘｾﾝ「　」　ﾋｼｬｸ「　」　ムチ「　」

全員「うわあああああ」



【以下略】


男「もう……絶対に会長も学校も信じない」

……


【翌日】


会長「あら、おはよう」

男「……」

会長「おはようは？ ん？ 挨拶」

男「そんなことするわけねぇだろうが」

会長「何がよ、ずいぶん偉そうね。自分の立場……わかってる？」

男「もう止めにしませんかね？」

会長「何をお…怒っているのかしら」

男「どうせ電流を浴びせようと仕向けているんだろ。だがそれは立派な傷害だ」

会長「ICレコーダー…」

男「どうぞ、配信してくださいな。確かに当時の俺は怯えていたが、今はどうでもいい」

会長「これを流したら社会的にも学校的にもアウトのはずよ？」

男「それがどうした。どうぞユーチューブでもツイッターでもどうぞお流し下さい」

会長「え…え……？」

男「首輪を外せ、そして俺に二度と関わらないでくれ。今回の件で俺はお前を嫌いになった」

会長「今回の件……？」

男「ああそうだ。悪意を持って俺を接していたのはいいが、ここまでだとは思わなかった。どこか俺に好意をもっていたのかもと思っていたが思い過ごしだったみたいだ」

会長「今回の件って？」

男「５月３日！ なんだよ、あれ！ 外道な企画にも程がある」

会長「その話私知らない……」

男「その音声はどうぞ好きに使ってくれ。兎にも角にも首輪を外せ！ さもなくば警察に告発するぞ」

会長「……はい」ｶﾁｬ

男「……もう忘れてくれ。俺も会長が好きだと思っていたこと忘れる」

会長「……」

ﾊﾞﾀﾝ

会長「……」

………


男「やっと……開放された……」ｶﾞｸｯ

友人「あれ、首輪は？」

男「あ……ああ、やっぱダサいと思って捨てたわ」

友人「なんだそれｗ　あれ生徒会は？」

男「あーｗ　やめたったｗ　俺には向いてないわ」

友人「会長とお近づきになろうと無謀にも入ったのになw」

男「あー無謀だったわ　目が覚めたっつーか」

…………

教頭「あ、会長様。DVDが完成しました５月３日のあれ」

会長「！　一体、教頭何をしたの！？」

教頭「えーっと、見てもらえれば」

会長「見せなさい」

【DVD再生】

会長「これは……」

【再生終了】


会長「教頭……スリランカ語って喋れるかしら？ 喋れるわよね」

教頭「」



教頭　アウト

…………

会長「あやまらなくっちゃ……いけないわ」

副会長「どうしたんですか、やつれた顔して」

会長「私、男に酷いことしてしまったの。これは償わないといけない」

副会長「落ち着いてください。何があったんですか？」

会長「落ち着いているわ……それより男の場所へ」

副会長「男は自分の教室にいると……おーい」

………

男「それにしても世間って平和なんだなぁ」

友人「そうか？ いつもどおりって感じがするが」


ﾋﾟｼｬｯ

男「ん？ 会長……がなぜここに」

会長「男、ごめんなさい」

男「へ？」

会長「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

男「なんのこと……」

会長「私、貴方に酷いことをした。精神的にも肉体的にも償わないといけない」

男「ちょっと～生徒会～　なんとかしてぇ～」

友人「いつの間に調教したんだ　どうやったんだ男」

会長「癒せるかしら、私の肉体でも……ねぇ」

男「こわいこわいこわい」

会長「あ、教室でこういった行為は駄目ね。じゃあ生徒会室へ行きましょう」

男「ちょっと、まちーな」

ﾋﾟｼｬｯ

友人「男すげぇ……会長を攻略しおった」

………

男「本当に気にしないでください。償いとかいりませんから」

会長「あんな酷い罰ゲーム。私も対価を受けないといけないわ」

男「いいですから、もう過ぎたことですから」

会長「いいえ、その首の痣も元をたどれば私の過ち。その傷はなかなか癒えないわ」

男「もういいから」

会長「だから、私もあなたからの何かを残すわ、何がいい？ 傷？」

男「子種！　じゃなくて何も残さなくていいって！ もう帰る」

会長「子種……ハァァ……子種……いいわぁ……私に刻まれるのね」

男「」

会長「わかったわ……それぐらいしないと。懐妊するまで、何度も何度もその棒でつくのね……覚悟するわ」

男「副会長、書記、いねーのか！！ こんな時に」

会長「鍵は閉めたわ。貴方の子種欲しい。ドロッとした。」

男「目つきがやばい。待って、冗談だよね？ ね？」

会長「ん」ﾁｳｳｳｳｳ

男「んっ！？」

会長「ｱｯﾊﾊﾊﾊﾊ……冗談じゃないわ。償いに嘘なんてとんでもないわ」

男「おれのファーストキスがあああああ」
会長「私もよ……セカンドもサードも、全て捧げます……」

男「逃げる…逃げる…」

会長「そこは窓よ？」

男「男はな、２階なんて屁じゃないんですよ！！」

会長「んなっ！？」

男「頭冷やせ…冷静に考えるんだ。俺の経済力じゃ子供は養えない」

ﾋﾟｭｰ　ﾄﾞﾝｯ　ｱｧｧｧｧｧｧｲｯﾃｰ…

会長「逃げた…！？」

………

医者「打撲ですね」

男「入院したいです」

医者「いや、私生活に影響はないですよ。通院は必要でも、入院は不要です」

男「そんな……」








続かない

寝る

久々にss書いた
こういう展開の漫画が見たいというだけなのさ

ファーストキス奪ったのに怒ったら「セカンドもサードも捧げるわよ」って凄いいいな