318: 2018/12/27(木) 20:17:49.25 ID:HBV6qMbYo
https://www.youtube.com/watch?v=1mIy5UbKBx0



ゴエモン「なあ、エビス丸」


エビス丸「どうしたんでっか?」ムシャムシャ

エビス丸「昼メシなら、ついさっき食べたばかりでっせ」ムシャムシャ


ゴエモン「……じゃあ、おめぇの食ってるそいつは?」


エビス丸「ゴエモンはん、見ればわかりますやろ」ムシャムシャ

エビス丸「もちろん、おやつのうなじゅうでんがな!」ムシャムシャ


ゴエモン「だーーーっ!!」

ゴエモン「妙に良いもんをおやつにしてんじゃねえ!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


ゴエモン「……ごほんっ!」

ゴエモン「そいつぁ後に置いておいて、だ」


ゴエモン「最近、サスケの奴の姿を見なくねえか?」



おねがいサスケ~しんでれら・がぁるず大騒動~” すてえじ二 きゅーとぐるーう”



319: 2018/12/27(木) 20:24:18.87 ID:HBV6qMbYo
エビス丸「確かに、言われてみればそうでんなぁ」

エビス丸「最後に見たのは――……」


ゴエモン「ああ、そうでぇ」


エビス丸「なむこなんちゃら言うボンボンの時でんな!!」


ゴエモン「なむこ、じゃねえ!!」

ゴエモン「こ、な、み!!」

ゴエモン「子並重五兵衛だっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


エビス丸「さすがゴエモンはん、よう覚えてはりますなぁ」

エビス丸「で、それがどないしたんでっか?」


ゴエモン「サスケなら、片がついたら挨拶の一つも来る筈だ」

ゴエモン「なのに、あれから何にもありやしねえ」

ゴエモン「もしかしたらよ、サスケに何かあったんじゃねえか、ってな」


エビス丸「そうでんなぁ……」ムシャムシャ


ゴエモン「だああっ!! 早く食い終われってんだ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!

320: 2018/12/27(木) 20:32:01.07 ID:HBV6qMbYo
エビス丸「しっかし、サスケはんの心配をするやなんて……」

エビス丸「ゴエモンはん、優しすぎますわ~っ!!」

ずずいっ!


ゴエモン「うおおおっ!? よ、寄るんじゃねえ、エビス丸!!」


エビス丸「今のわては、ほんのり甘いでっせ~!」


ゴエモン「そりゃあ、うなじゅうのタレの味じゃねえか!」

ゴエモン「おいらは、昼飯はかけそばだったってのに!!」



ヤエ「こんにちは」

ヤエ「ふふっ、今日もにぎやかね!」


ゴエモン「ヤエちゃん!」

エビス丸「ヤエはん、聞いておくんなはれ!」

エビス丸「ゴエモンはんが、ついにわての愛を受け入れる気に……」

ゴエモン「何言ってんでぇ、エビス丸!」


ヤエ「うふふっ!」

321: 2018/12/27(木) 20:40:55.97 ID:HBV6qMbYo
ヤエ「サスケさんを見かけない、っていう話で合ってるかしら?」


エビス丸「なんや、立ち聞きしてはったんか」


ヤエ「ち、が、い、ま、す!!」

ヤエ「サスケさんとは、時々お仕事を一緒にするの」

ヤエ「なのに、最近何の音沙汰もなくって……」


ゴエモン「く~っ! サスケのやろう!」

ゴエモン「ヤエちゃんに心配させるたぁ、なんて野郎だ!」

エビス丸「せやけど、ゴエはんも心配しとりましたがな」


ヤエ「だから、ものしりじいさんに直接会いに行こうと思って」

ヤエ「便りのないのは良い便り、って言う言葉もあるけどね」


エビス丸「ゴエモンはん、どういう意味でっか?」

ゴエモン「いいっ!? そりゃ、おめぇ、あれだ……」


ゴエモン「頼れなさそうな奴も、いざって時にゃあ力を発揮する!!」

ゴエモン「……ってぇ意味でぃ!」


エビス丸「ほに~っ! まさに、わての事でんな!」


ヤエ「……」

ヤエ(本当は違うけど、長くなりそうだから黙ってようっと)

322: 2018/12/27(木) 20:46:54.89 ID:HBV6qMbYo
ヤエ「それに、ちょうどバズーカの改造も頼んでたの」

ヤエ「だから、サスケさんの事も聞いてみるわ」


ゴエモン「そうだったのか」

ゴエモン「ヤエちゃんに任せておけば安心だな!」

エビス丸「バズーカの改造って、どんな改造なんでっか?」


ヤエ「えっ?」

ヤエ「威力と連射性を上げて、ほーみんぐもするように……」


ゴエモン・エビス丸「!?」


ヤエ「あっ、そうだわ!」

ヤエ「二人も、試し打ちを見に来ない!?」ウキウキ!


ゴエモン「え、遠慮しとくぜぃ……!」

エビス丸「わてらの事は気にせず、遠慮なくぶっ放しとくんなはれ……!」


ヤエ「そう、わかったわ……」


ヤエ「それじゃあ、何かわかったらまた来るわね!」

323: 2018/12/27(木) 21:24:48.41 ID:HBV6qMbYo
  ・  ・  ・

ものしりじいさん「……よし! わーぷ・装置の完成じゃ!」

じいさん「この間は、装置の誤作動で……」


じいさん「いんぱくと殿が、どこかへ行ってしまったからのう!」


じいさん「しかし、幸いサスケもいんぱくと殿も同じ世界に居るようじゃ」

じいさん「このままバレずに、この装置で連れ戻さんとな」

じいさん「……もしバレたりしたら」


じいさん「皆に、何を言われるかわかったもんじゃないわい!」


ヤエ「何て言われると思う?」


じいさん「あいつらめ、年寄りを労らんからのぉ」

じいさん「じゃから、内緒じゃぞ!」


ヤエ「……」


じいさん「……」

じいさん「い、い、い、いつからそこに居ったんじゃ!?」

ぴょんっ! ぴょんっ!


ヤエ「わーぷ・装置の完成じゃ、からよっ!!」

324: 2018/12/27(木) 21:31:07.89 ID:HBV6qMbYo
じいさん「そ、そんな事より……」

じいさん「ほれ、頼まれてたバズーカじゃ!」


ヤエは ほーみんぐ・ばずーか をてにいれた!!


ヤエ「ありがとう、ものしりじいさん!」ニコッ!


じいさん「ほほほ、気にすることはないわい!」

じいさん「それじゃあ、もう用は済んだじゃろ?」


ヤエ「誤魔化されないわっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!

ヤエ「サスケさんと、いんぱくとさんを早く助けに行かないと!」


じいさん「そ、そうじゃの~……」

がちゃっ!

じいさん「今じゃ! わーぷ・装置で脱出――」


ヤエ「――させませんっ!!」


とんっ!


じいさん「ぬおおっ!? そんなぁっ!?」


がちゃりっ!


ヤエ「…………へっ?」

325: 2018/12/27(木) 21:36:53.95 ID:HBV6qMbYo
ヤエ「えっ? ちょっと!」

がちゃがちゃっ!

ヤエ「……閉じ込められた!?」


ぎゅおおおっ…!


じいさん「いかん! 衝撃で、わーぷが始まっておる!!」


ヤエ「くっ! こうなったら、装置を壊してでも!」


じいさん「駄目じゃあああっ!!」

じいさん「そんな事をしたら、大爆発が起きるっ!!」


ヤエ「ええっ!?」

ヤエ「それじゃあ、どうすれば良いの!?」


じいさん「…………」

じいさん「サスケと、いんぱくと殿によろしくの~!」


ヤエ「嘘でしょっ!?」


……しゅうううん!


ヤエ「きゃーーーーーーっ!?」

326: 2018/12/27(木) 21:39:25.87 ID:HBV6qMbYo


  すてえじ三  くーるぐるーゔ

 

327: 2018/12/27(木) 21:55:18.26 ID:HBV6qMbYo
https://www.youtube.com/watch?v=jNZ0hShLGZw



子並重五兵衛「ええい、揃いも揃ってだらしない!」


黄Pヘッド「も、申し訳……」

赤Pヘッド「ありません……!」


子並「こうなったら、僕が自分であいどるを連れてくる!」

子並「それで、僕のものにしてやるんだ!」


Pヘッドの影「オーゥ! 待ってくだサーイ!」


子並「おおっ! お前は!」

子並「って、このくだりはもうやったから良い!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


Pヘッドの影「オー、ソーリー!」


スッ…


青Pヘッド「ミーに、任せてくだサーイ!!」

328: 2018/12/27(木) 22:04:36.90 ID:HBV6qMbYo
子並「何か作戦でもあるのか!」


青Pヘッド「ありマース! ありまくりマース!」

青Pヘッド「ミーは、とってもクール!!」

青Pヘッド「そこの、パプリカンとは違いマース!」


黄・赤Pヘッド「「ぱ、ぱ、パプリカン!?」」


青Pヘッド「ミーの、クールな作戦はこうデース!」

青Pヘッド「調査員の情報によれば――」


青Pヘッド「――346プロの一部アイドル達が旅行をするそうです」

青Pヘッド「目的地は北海道の帯広市、日程は二泊三日」

青Pヘッド「城に攻め込むよりも、アイドル達を攫うのは容易……」

青Pヘッド「……この機会を逃すべきでは無いでしょう」


黄Pヘッド「な、なんて卑怯な!」

赤Pヘッド「それに、日本語ペラペラじゃないか!」


青Pヘッド「オーゥ! 日本語ワッカリマセーン!!」

329: 2018/12/27(木) 22:11:57.10 ID:HBV6qMbYo
子並「よし! 失敗したら許さないからな!」


青Pヘッド「ミーに、任せてくだサーイ!」

青Pヘッド「ファンタスティック! クゥゥール・ジャパァン!!」

青Pヘッド「澄ました顔が、とってもクール! クール! クール!」

青Pヘッド「その顔が歪むのを見るのが、楽しみデース!」


黄・赤Pヘッド「「な、なんて恐ろしい奴だ!」」

黄Pヘッド「社長! コイツに任せて大丈夫ですか!?」

赤Pヘッド「アイドル達に危険が及ぶ可能性が!」


子並「大丈夫だ!」


青Pヘッド「クーデレ、最高デース!」


黄・赤Pヘッド「「……あ、確かに」」


青Pヘッド「フゥッフ――――ッ!!」

330: 2018/12/27(木) 22:20:26.68 ID:HBV6qMbYo
https://www.youtube.com/watch?v=Hbdh_2Uds_o


  ・  ・  ・

おびひろし


ちひろ「ん~っ! ようやく着いたわね!」

ちひろ「……ごほんっ!」

ちひろ「皆さ~ん!」

ちひろ「バスの車内に、忘れ物はありませんか~?」



「は~い!!」



ちひろ「……」

ちひろ(車内で飲んでる人も居たし、一応確認しておこうかしら)



―スタッ!

サスケ「しゅたっ!」

サスケ「ちひろ殿、忘れ物の類は無かったでござるよ」



さすけ「まあ! ありがとう、サスケちゃん♪」

331: 2018/12/27(木) 22:23:06.85 ID:HBV6qMbYo
誤)>さすけ「まあ! ありがとう、サスケちゃん♪」

正)>ちひろ「まあ! ありがとう、サスケちゃん♪」

332: 2018/12/27(木) 22:46:17.08 ID:HBV6qMbYo
サスケ「なんのこれしき」

サスケ「しかし、本当に拙者も来て良かったでござるか?」

サスケ「この旅行は、あいどるのためのものと……」

サスケ「拙者はからくり・忍者で、あいどるでは無いでござるよ」


ちひろ「それなら、私も来ちゃ駄目、って事になるでしょ?」

ちひろ「それに、うちのアイドルの皆は……ほら」

ちひろ「放って置くと、何をするかわからないから……」


サスケ「うむむ、確かにそれもそうでござるな」


ちひろ「ふふっ!」

ちひろ「サスケちゃんも、たまには休まないと」

ちひろ「この旅館の温泉、凄く評判が良いんだから♪」


サスケ「おおっ、そうなのでござるか!」

サスケ「拙者、熱い風呂は大好きなので、楽しみでござるよ!」


ちひろ「そ、そうだったのね」

ちひろ(からくり・忍者でも……お風呂が好きだったりするのね)

333: 2018/12/28(金) 00:30:16.48 ID:pjCP2zQ1o
  ・  ・  ・

旅館・廊下


サスケ「ガンバレ♪ SO ガンバレ♪」

サスケ「あきら~め~ない~で~♪」

サスケ「~♪ ~♪」


サスケ「……おっと、つい歌ってしまったでござる!」

サスケ「拙者の使命は、子並重五兵衛を捕らえる事」

サスケ「温泉旅行を楽しんでいる暇は無いでござるよ!」


サスケ「……」


サスケ「しかし、この旅行の最中を狙ってくるとも限らないでござるからな!」

サスケ「温泉にゆっくりつかり、英気を養うでござるよ♪」


サスケ「く~ち~ぶえふき♪」

サスケ「さあ あるき~だそうよ――」


ドンッ!


サスケ「うわっ!?」


??「きゃっ!?」

334: 2018/12/28(金) 00:38:15.60 ID:pjCP2zQ1o
サスケ「すっ、すまないでござる!」

従業員?「――もっ、申し訳ありません!」


サスケ・従業員?「お怪我は――」


https://www.youtube.com/watch?v=3Ag69krPGoo



サスケ・ヤエ「!?」


サスケ「や、や、や、や、ヤエ殿!?」


ヤエ「さ、さ、さ、さ、サスケさん!?」


サスケ「ヤエ殿が、どうして此処に居るでござるか!?」

サスケ「それに、その格好!」

サスケ「まさか、秘密特捜忍者を辞めて、この旅館に就職!?」


ヤエ「そんなわけないでしょ!」

ヤエ「サスケさんこそ、どうしてこの旅館に!?」

ヤエ「今日から二泊三日で、アイドルの人達が来る筈じゃ!」


サスケ・ヤエ「……!?」

335: 2018/12/28(金) 00:44:54.79 ID:pjCP2zQ1o
サスケ「拙者は……かくかくしかじか、でござる」


ヤエ「私は――これこれうまうま、なの」


サスケ「なんと! わーぷ・装置が暴走!?」


ヤエ「そうなのよ……」

ヤエ「それで、右も左もわからない所を――」

ヤエ「この旅館の女将さんに助けてもらったの」


サスケ「なるほど」

サスケ「恩返しをしつつ、情報を集めていたでござるか」


ヤエ「団体さんが来るのに、人手が足りないらしくて」

ヤエ「着物だったら着慣れてるしね」


サスケ「よく似合っているでござるよ!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


ヤエ「……」


サスケ「や、ヤエ殿?」

336: 2018/12/28(金) 00:51:49.84 ID:pjCP2zQ1o
サスケ「ど、どうかしたでござるか?」


ヤエ「あ、ごめんなさい」

ヤエ「サスケさんって、やっぱりものしりじいさんが作ったんだな、って」

ヤエ「……やっぱり、作った人に似るのかしらね」


サスケ「どういう意味でござるか?」


ヤエ「私が苦労してるのに……」

ヤエ「サスケさんは、女の人に囲まれて温泉旅行……」

ヤエ「普段は歌わない、歌まで歌っちゃって……」


サスケ「そ、それは……!?」


ヤエ「あ、良いのよサスケさん」

ヤエ「当旅館で、ゆっくり疲れを癒やしていってくださいね♪」


サスケ「せ、拙者もお手伝いするでござるよ!」

サスケ「体を動かしていないと、落ち着かないでござるからな!」


ヤエ「さすがサスケさん、頼もしいわ♪」ニコッ!


サスケ「うぅ……!」

サスケ(拙者は、温泉に入れるのでござろうか……?)

337: 2018/12/28(金) 21:25:27.10 ID:pjCP2zQ1o
https://www.youtube.com/watch?v=89Yh9aWwFA8


  ・  ・  ・

きゃくま


トントンッ

サスケ(着物)「失礼するでござる」


「はい、どうぞ」


ススッ―

サスケ(着物)「……」


千秋「……って、サスケじゃないの」

千秋「どうしたのよ、その格好は」


サスケ(着物)「これには、深い訳があるでござるよ……」


千秋「そ、そうなのね」

338: 2018/12/28(金) 21:30:45.78 ID:pjCP2zQ1o
サスケ(着物)「何か、設備について聞きたい事は無いでござるか」


千秋「特に、これと言って無いわ」

千秋「それに、ここには一度来たことがあるの」


サスケ(着物)「なんと、そうでござったか」


千秋「北海道は、出身地だから」

千秋「有名なのよ、十勝川温泉って」


サスケ(着物)「なるほど……」


サスケ(着物)「――可愛いポーズ!」


千秋「!」ビシッ!


サスケ(着物)「お見事!」

サスケ(着物)「あどりぶの特訓の成果が出てきたでござるな!」


千秋「……アドリブって、こういうものなのかしら」

339: 2018/12/28(金) 21:36:28.40 ID:pjCP2zQ1o
  ・  ・  ・

きゃくま


トントンッ

サスケ(着物)「失礼するでござる」


「はーい、どうぞー」


ススッー

サスケ(着物)「……」


瑞樹「あら、サスケくん……って、その格好は?」

楓「ふふっ! 従業員の着物は頂き物、うふふっ!」


サスケ(着物)「これには、深い訳があるでござるよ……」


瑞樹「でも、似合ってるわー!」

楓「ええ、お人形さんみたいで可愛らしい♪」


サスケ(着物)「拙者は、からくり忍者でござるからな!」

サスケ(着物)「着物を着こなすなど、朝飯前でござるよ!」エッヘン!

340: 2018/12/28(金) 21:42:39.98 ID:pjCP2zQ1o
サスケ(着物)「何か、設備について聞きたい事は無いでござるか?」


瑞樹「そうねぇ……あ、温泉って、もう行っても?」

楓「移動の疲れもありますし、それに……」

瑞樹・楓「楽しみにしてたから♪」


サスケ(着物)「大丈夫でござるよ!」

サスケ(着物)「夕食までは、まだ時間があるでござる」

サスケ(着物)「どうぞ、ごゆるりと!」


楓「はーい♪」

楓「温泉に浸かりながら、お酒が飲みたいでーす♪」

瑞樹「あっ、良いわねぇ!」


サスケ(着物)「……恐れながら!」

サスケ(着物)「当旅館では、風呂の中での飲酒は厳禁でござる!」


瑞樹・楓「……サスケちゃん」


サスケ(着物)「だ、駄目でござるよ!?」

341: 2018/12/28(金) 21:48:21.10 ID:pjCP2zQ1o
  ・  ・  ・

きゃくま


トントンッ

サスケ(着物)「失礼するでござる」


「その声は……サスケくん?」


ススッ―

サスケ(着物)「……さすがはハットリ殿!」


瞳子「ねえ……サスケくん?」


サスケ(着物)「ハットリ殿、以前から申している通り!」

サスケ(着物)「拙者など、呼び捨てにして構わないでござるよ!」

サスケ(着物)「なにせ……」


サスケ(着物)「あの、ハットリ殿でござるからな!」


瞳子「どの!? ねえ、どの服部なの!?」

342: 2018/12/28(金) 21:53:56.64 ID:pjCP2zQ1o
サスケ(着物)「ハットリ殿ならば、説明は一切不要でござろう……」


瞳子「あのね、サスケくん」

瞳子「キミ、何かずっと勘違いしてるわよね?」

瞳子「私は……アイドル、だからね?」


サスケ(着物)「……なるほど」

サスケ(着物)(やはり、今の間は……そういう事でござるな)

サスケ(着物)(まさか、この世界で伝説の忍者に縁のある方と出会えるとは)

サスケ(着物)(拙者、感激でござるよ!!)


瞳子「良い? わかってくれた?」


サスケ(着物)「勿論でござるよ!」

サスケ(着物)「それでは……」

ごそごそっ


サスケ(着物)「この、ちくわをお納めくだされ」

すっ―


瞳子「やっぱりわかってないじゃないの!」

343: 2018/12/28(金) 22:01:24.50 ID:pjCP2zQ1o
  ・  ・  ・

旅館・廊下


サスケ(着物)「さて、次は――」


ヤエ「サスケさんっ!」


サスケ(着物)「ヤエ殿?」

サスケ(着物)「どうしたでござるか、そんなに慌てて」


ヤエ「向こうの廊下が、黒いシミまみれなの」

ヤエ「掃除をするのを手伝ってくれない?」


サスケ(着物)「く、黒いシミ?」

サスケ(着物)(まさか……比奈殿が、気づかぬ内にインクを?)


ヤエ「それに、一緒に眼鏡も散らかってて……」


サスケ(着物)「せ、せ、拙者に全て任せるでござるよ!」

サスケ(着物)(春菜殿は、何故眼鏡を!?)

サスケ(着物)(とにかく、全て片付けねば!!)

344: 2018/12/28(金) 22:19:05.40 ID:pjCP2zQ1o
  ・  ・  ・

旅館・汚れた廊下


サスケ(着物)「うわっ! これはひどいでござるな!」


女将「ああっ、来てくれたのね!」

女将「いつの間にか、こんな事になってて……」


サスケ(着物)「拙者が、ぴかぴかにするでござるよ!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


女将「頼もしいわねぇ!」

女将「ぞうきんがけのコツは――」


女将「えーぼたんでかそく」

女将「びーぼたんでげんそく」

女将「めがねをひろえば、じかんがふえる」


女将「――それだけよ!」


サスケ(着物)「合点承知!」

345: 2018/12/28(金) 22:24:44.57 ID:pjCP2zQ1o
サスケ(着物)「汚れぬように、着物は脱いで――」

バッ!

サスケ「サスケ、参る!」


https://www.youtube.com/watch?v=IrSMZ0q-Rgw



サスケ「しゅたたたたたっ!」

きゅきゅきゅきゅきゅっ!


サスケ「むっ、眼鏡!」

じかん

サスケ「また、眼鏡!」

じかん

サスケ「またまた、眼鏡……」

じかん じかん

サスケ「……」

じかん じかん じかん じかん


サスケ「一体、いくつ眼鏡を落としているでござるか!!」

346: 2018/12/28(金) 22:38:44.02 ID:pjCP2zQ1o
ピッピーッ!


サスケ「……ふぅ」

サスケ「眼鏡は全て回収し、廊下もぴかぴかでござるっ!!」


女将「本当に、お疲れ様!」


サスケ「なんのこれしき!」

サスケ「ものしりじいさんが作った、からくり忍者の拙者から見れば――」

サスケ「――頑固な汚れも、ちょちょいのちょいでござるよ!」


ヤエ「サスケさんっ!!」


サスケ「ヤエ殿?」

サスケ「今度は、どうしたでござるか?」



ヤエ「あいどるの人達の姿が見えないの!」



サスケ「!?」

349: 2018/12/29(土) 20:53:15.59 ID:hIqfZfrzo
  ・  ・  ・

大広間?


千秋「予定の時間より、随分早い夕食ね」

瑞樹「まあ、たまには良いんじゃない?」

楓「これは、ゆっくりと飲んで欲しいという事でしょうか?」

瞳子「……それは、さすがに違うんじゃ?」


  ・  ・  ・

コックピット


青Pヘッド「フゥッフー!」


青Pヘッド「――旅館の大広間に見せかけた、移動戦艦」

青Pヘッド「アイドルは、知らぬ間に連れ去られている……」

青Pヘッド「……という手はずでしたが」


比奈「この縄をほどいて欲しいっス!」ジタバタ!

比奈「ネタが! 良いネタが思いついたんスよ~っ!」ジタバタ!

春菜「眼鏡! せめて、落とした眼鏡を!」ジタバタ!

春菜「私の大事な眼鏡達が、置き去りに!!」ジタバタ!


青Pヘッド「オーゥ! ちょっとしたミスですネー!」

350: 2018/12/29(土) 21:00:57.69 ID:hIqfZfrzo
青Pヘッド「しかぁし! 計画は順調デース!」

青Pヘッド「このまま、雪山の山頂に移動!」

青Pヘッド「か~ら~の~!」

青Pヘッド「空の旅へご招待しマース!」


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」


青Pヘッド「ヘーイ! そこまで、安全運転プリーズ!」

青Pヘッド「流石に、この大人数に気づかれたら厄介デース!」

青Pヘッド「手荒な真似はしたくありまセーン!」


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


青Pヘッド「何?」

青Pヘッド「スノーモービルで……追ってきている奴らが居るだと?」


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


青Pヘッド「何としてでも、足止めしろ!」

351: 2018/12/29(土) 21:10:55.17 ID:hIqfZfrzo
https://www.youtube.com/watch?v=G5Rkpg9FTCc


  ・  ・  ・

ゆきやま


ブオオオオッ!

サスケ・ヤエ「……!」


サスケ「ヤエ殿! 助太刀、感謝するでござる!」

ヤエ「気にすること無いわ、サスケさん!」

ヤエ「だって私は、正義のくノ一だからね!」

サスケ「むっ!? あれは!」


シャーッ! ズザーッ!

黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」


サスケ「やはり、子並の手の者の仕業だったでござるか!」

ヤエ「スキーで滑って……邪魔をする気ね!」


サスケ・ヤエ「――ならばっ!」


サスケ「サスケ参上っ!!」


ヤエ「ヤエ、参上っ!!」

352: 2018/12/29(土) 21:16:56.13 ID:hIqfZfrzo
サスケ「すのー・もーびるの操縦は任せるでござる!」

ヤエ「わかったわ! それじゃあ、私は――」

すちゃっ!


シャーッ!

黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


ヤエ「えいっ!」

ポンッ!


黒Pヘッド「あいど」

ボボォンッ!


ヤエ「……!」

ピピピピピキランキランキランッ…!


ヤエ「そいや――っ!!」

ポポポンッ!


黒Pヘッド隊「あい」

ボボボォンッ!


ヤエ「ああっ……か・い・か・ん♪」

サスケ「げ、迎撃は任せたでござる!」

353: 2018/12/29(土) 21:24:05.19 ID:hIqfZfrzo
ブオオオオッ!

サスケ「ヤエ殿、あれを見るでござる!」

ヤエ「! あの白いドームは!」

サスケ「きっと、あいどるの皆はあの中に!」



ウィィィン…!



ヤエ「見て! 後ろのハッチが開いていくわ!」

サスケ「奴は!」



青Pヘッド「ぐぬぬ、しつこい奴らデース!」

青Pヘッド「こうなったら、ミーがやっつけてやりマース!」

青Pヘッド「この、ボンバー・ミサイルで!」

青Pヘッド「その綺麗な顔をふっとばしマース!」



サスケ「来るでござるっ!!」

354: 2018/12/29(土) 21:28:12.46 ID:hIqfZfrzo
https://www.youtube.com/watch?v=aQGwFIDk2CQ


青Pヘッド「ファイヤ!」

ぽんぽんぽんっ!


サスケ「ヤエ殿っ!」

ヤエ「任せて!」

ピピピピピキランキランキランッ…!

ヤエ「ていや――っ!」

ポポポンッ!


ボボボゥンッ!


青Pヘッド「――今デース!」


ズザーッ!

黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


ヤエ「甘いわっ!」

ぽちっ!

サスケ「」ちょいーんっ!


ボボゥンッ!


サスケ「か、勝手に拙者のまげを使わないで欲しいでござるよ!」

355: 2018/12/29(土) 21:33:32.35 ID:hIqfZfrzo
ヤエ「諦めて、抵抗するのはよしなさい!」

すちゃっ!



青Pヘッド「オーゥ! とってもおバカさんデース!」



ヤエ「な、な、な、何ですって!?」



青Pヘッド「そんな物を撃っては、大変ネー!」

青Pヘッド「この移動戦艦も、ひとたまりもないデース!」

青Pヘッド「中のアイドルごと、ジ・エーンドゥ!」



サスケ「ならばっ!」

サスケ「このまま取り付いてやるでござるよっ!」



青Pヘッド「そうはいきまセーン!」

青Pヘッド「ここまで来れば――」


青Pヘッド「――カモン、きょだい・めか!!」


ゴゴゴゴゴッ…!



サスケ・ヤエ「!?」

356: 2018/12/29(土) 21:46:52.97 ID:hIqfZfrzo
クール・コナミDX『――』


青Pヘッド「きょだい・めかでユー達を倒し!」

青Pヘッド「クールなアイドル達を頂いていきマース!」



ヤエ「くっ……!」

ヤエ「ここまで逃げていたのは、そのためだったのね!」

サスケ「どうやら、今までの頭巾達とは違うようでござるな!」



青Pヘッド「オフコース! 勿論デース!」

青Pヘッド「ぶさいくな、きょだい・めかのデータは揃っていマース!」

青Pヘッド「……万に一つも、勝ち目はないだろう」



ヤエ「そうはいくもんですかっ!!」


サスケ「行くでござるよっ!!」

ごそごそっ…!


サスケ「ゴエモン・いんぱくと!!!!!」


「ぶおお!! ぶおお!! ぶおおおおおおおおおっ!!!!!」

357: 2018/12/29(土) 21:50:11.32 ID:hIqfZfrzo
https://www.youtube.com/watch?v=HPwjssuCWBo



いんぱくと『……』ゴクンッ!


ひゅ~んんん……!


サスケ・ヤエ「――!」


…ストンッ! ウィィ~~ンンン……!


ガコォンッ!


いんぱくと『――!』

キラァンッ!


いんぱくと『!』


いよぉ~~~っ!!!

358: 2018/12/29(土) 22:01:48.43 ID:hIqfZfrzo
https://www.youtube.com/watch?v=N8Vpe1NZvsA


ク・コナミDX『ノーノーノォーゥ!』

ク・コナミDX『……勝ち目がない、と言う日本語がわからないか?』

ク・コナミDX『日本語、ベンキョーした方が良いネー!』


いんぱくと『そっちこそ、異国かぶれの喋りをやめるでござる!』

いんぱくと『そうよ! 聞いてて、なんだかムズムズするわ!』


ク・コナミDX『……オーゥ』

ク・コナミDX『その減らず口をたたけないようにしてやるっ!』

グワアアアッ!


サスケ「ていっ!」

いんぱくと『――!』


グワッ――


――ズガァンッ!


ク・コナミDX『ぐおおっ!?』

ク・コナミDX『何だ、データよりも動きが良い!』

359: 2018/12/29(土) 22:06:33.04 ID:hIqfZfrzo
ク・コナミDX『……だがっ!』

ク・コナミDX『遠距離のレーザーには耐えられまい!』

ギュウウウンッ…!


ヤエ「えいっ!」

いんぱくと『――!』


ボウンッ――


――ガガァンッ!


ク・コナミDX『何いいいっ!?』

ク・コナミDX『なんだ、その攻撃は!?』


ヤエ「ふふふっ!」

ヤエ「鼻小判の――溜め撃ちよっ!」

サスケ「れーざーの、発射口は潰したでござる!」


ク・コナミDX『ぐ……くくっ!』

360: 2018/12/29(土) 22:14:44.86 ID:hIqfZfrzo
ク・コナミDX『……はっはぁ!』

ク・コナミDX『その勢いも、ここまでデース!』

ク・コナミDX『北海道まで飛んできて――』


いんぱくと『……』


ク・コナミDX『その、きょだい・めかのエネルギー!』

ク・コナミDX『ほとんど、空っぽのはずデース!』

ク・コナミDX『持久戦に持ち込めば――』


いんぱくと『――!』


ポンッ!


ク・コナミDX『ボムはデータにありマース!』

ク・コナミDX『一発では、倒されま――』


いんぱくと『――!』


ポンポンポンポンポンポンポンポンッ!!!


ク・コナミDX『な、な、何発撃つ気だあああっ!?』


ブワアアアアアアァァァァァァッ――!!!!!


ク・コナミDX『ぬおおおおおっ!?』


…ドカァァンッ!!

361: 2018/12/29(土) 22:25:20.43 ID:hIqfZfrzo
  ・  ・  ・

移動戦艦・内部


サスケ「ていっ!」

ヤエ「そいやっ!」


――シュピンッ!


黒Pヘッド達「あいどる、あい」


ボボゥンッ!!


サスケ「……これで、中の敵は全てやっつけたでござるな!」

ヤエ「早く、捕まってるあいどるの人達を!」

サスケ「勿論でござる!」

ヤエ「――見て! きっと、あの扉の向こうだわ!」

サスケ「恐らく、あそこに全員居るでござるよ!」


ポチッ!


ウィィ~ン…


サスケ「サスケ参上っ!!」

ヤエ「ヤエ、参上っ!!」

362: 2018/12/29(土) 22:33:05.64 ID:hIqfZfrzo
  ・  ・  ・

旅館


ちひろ「……!」

ちひろ「サスケちゃんからの連絡は、まだ無い……」

ちひろ「皆、無事なのかしら……!」


prrrr!prrrr!


ちひろ「!」

ちひろ「――はい、もしもし!」


『ちひろ殿っ! 助けてくだされっ!』


ちひろ「サスケちゃん!?」

ちひろ「どうしたの!? 一体、何があったの!?」



『酔っ払った大人組のあいどるの方達が!』

『そこに、ヤエ殿も勝利の美酒と言われ加わり!』

『あっ、まげは! まげのスイッチはもうやめ――』



ちひろ「……が」

ちひろ「頑張って、サスケちゃん!」

363: 2018/12/29(土) 22:34:05.92 ID:hIqfZfrzo


  すてえじ三  くーるぐるーゔ

 
  くりあー!



ふぁいなるすてえじ  しんでれら・ぷろじぇくと