610: 2019/01/15(火) 21:04:50.91 ID:hhWkJYvfo
611: 2019/01/15(火) 21:09:43.02 ID:hhWkJYvfo
仁奈「お年玉ってのは、こえーでごぜーますか!?」
俺P「そうよ、おチビ! 二度と言わないでちょうだい!」
仁奈「仁奈は、良いものって聞いたですよ!」
俺P「嘘よ! 玉を落とすなんて、縁起でも無いわ!」
仁奈「えんぎ……あっ! お芝居だ!」
俺P「ええ、そうなの。さっ、仕事仕事!」
仁奈「プロデューサー!」
仁奈「お年玉って、お芝居の事だったでごぜーますね!」
俺P「……ちょっとヤダ、何よ!」
俺P「そうよ、おチビ! 二度と言わないでちょうだい!」
仁奈「仁奈は、良いものって聞いたですよ!」
俺P「嘘よ! 玉を落とすなんて、縁起でも無いわ!」
仁奈「えんぎ……あっ! お芝居だ!」
俺P「ええ、そうなの。さっ、仕事仕事!」
仁奈「プロデューサー!」
仁奈「お年玉って、お芝居の事だったでごぜーますね!」
俺P「……ちょっとヤダ、何よ!」
612: 2019/01/15(火) 21:13:15.02 ID:hhWkJYvfo
俺P「おチビ? 今のは、本気で言ってるの?」
仁奈「えっ!? 違ったでごぜーますか!?」
俺P「……ふんっ!」
ブッ! ブー!
俺P「違うわよ」
仁奈「くせー! くせーでごぜーますよ!」
俺P「外した罰よ、屁を受け入れなさい」
ちひろ「……」
ガラッ!
俺P「ちっひ、無言で窓を開けるのはやめなさい」
仁奈「えっ!? 違ったでごぜーますか!?」
俺P「……ふんっ!」
ブッ! ブー!
俺P「違うわよ」
仁奈「くせー! くせーでごぜーますよ!」
俺P「外した罰よ、屁を受け入れなさい」
ちひろ「……」
ガラッ!
俺P「ちっひ、無言で窓を開けるのはやめなさい」
613: 2019/01/15(火) 21:17:25.10 ID:hhWkJYvfo
俺P「そんな事はどうだって良いのよ」
俺P「おチビ、アンタお年玉を本当に知らないの?」
仁奈「知らねーでごぜーます」
俺P「あら、まあ……そうなのね」
仁奈「正解! 正解を教えてくだせー!」
俺P「そうね……」
俺P「大人になったら、わかるわよ」ニコリ
ちひろ「普通、教える流れでしょう!?」
俺P「うるさいわね!」
ちひろ「何ですか!? 今の優しい笑みは!」
俺P「営業スマイルよ、覚えておきなさい」
俺P「おチビ、アンタお年玉を本当に知らないの?」
仁奈「知らねーでごぜーます」
俺P「あら、まあ……そうなのね」
仁奈「正解! 正解を教えてくだせー!」
俺P「そうね……」
俺P「大人になったら、わかるわよ」ニコリ
ちひろ「普通、教える流れでしょう!?」
俺P「うるさいわね!」
ちひろ「何ですか!? 今の優しい笑みは!」
俺P「営業スマイルよ、覚えておきなさい」
614: 2019/01/15(火) 21:22:01.73 ID:hhWkJYvfo
仁奈「もうっ! ケンカは駄目でごぜーます!」
俺P「そうね。ほら、早く謝んなさい」
ちひろ「嫌です、謝りません」
ちひろ「仁奈ちゃん、お年玉って言うのはね?」
ちひろ「お正月を迎えて、新年あけましておめでとー、って言ったでしょ?」
仁奈「はいっ! おめでてー!」
ちひろ「そのお祝いで、大人が小さい子にお金をあげるの」
仁奈「お年玉って……お金でごぜーますか!?」
ちひろ「そうよ」
ちひろ「大人が、子供に、あげるものなの」
俺P「ああヤダ、忙しい忙しい!」
俺P「そうね。ほら、早く謝んなさい」
ちひろ「嫌です、謝りません」
ちひろ「仁奈ちゃん、お年玉って言うのはね?」
ちひろ「お正月を迎えて、新年あけましておめでとー、って言ったでしょ?」
仁奈「はいっ! おめでてー!」
ちひろ「そのお祝いで、大人が小さい子にお金をあげるの」
仁奈「お年玉って……お金でごぜーますか!?」
ちひろ「そうよ」
ちひろ「大人が、子供に、あげるものなの」
俺P「ああヤダ、忙しい忙しい!」
615: 2019/01/15(火) 21:26:29.58 ID:hhWkJYvfo
仁奈「でも……仁奈は、お金を貰ってるでごぜーますよ?」
ちひろ「それは、仁奈ちゃんが頑張ったお給料ね」
ちひろ「お年玉っていうのは、それとは別なの」
仁奈「すっげー! 太っ腹だー!」
仁奈「……あっ! ぼーなす、でごぜーますな!?」
ちひろ「ん、んー……ちょっと違うかな?」
仁奈「んー……なんとなく、わかりやがりました!」
仁奈「だったら、仁奈は別にいらねーでごぜーます!」
仁奈「お年玉は、間に合ってるですよ!」
ちひろ「えっ?」
俺P「よく言ったわ、おチビ!」
ちひろ「それは、仁奈ちゃんが頑張ったお給料ね」
ちひろ「お年玉っていうのは、それとは別なの」
仁奈「すっげー! 太っ腹だー!」
仁奈「……あっ! ぼーなす、でごぜーますな!?」
ちひろ「ん、んー……ちょっと違うかな?」
仁奈「んー……なんとなく、わかりやがりました!」
仁奈「だったら、仁奈は別にいらねーでごぜーます!」
仁奈「お年玉は、間に合ってるですよ!」
ちひろ「えっ?」
俺P「よく言ったわ、おチビ!」
616: 2019/01/15(火) 21:31:08.27 ID:hhWkJYvfo
俺P「アンタは、やっぱりアタシが見込んだ女ね」
俺P「玉が間に合ってる、だなんて……」
俺P「そこらを歩いてるメスに聞かせてやりたいわ!」
ちひろ「どうしてこっちを見てるんですか?」
俺P「うるさいわね」
仁奈「仁奈は、振り袖も着させて貰ったでごぜーます」
仁奈「すっげー……すっげー、楽しいお正月でした!」
仁奈「これ以上は、変になっちゃうでごぜーますよ!」
俺P「わかった?」
俺P「だから、この話は終わりよ!」
ちひろ「二体一な感じを出さないで貰えますか」
俺P「玉が間に合ってる、だなんて……」
俺P「そこらを歩いてるメスに聞かせてやりたいわ!」
ちひろ「どうしてこっちを見てるんですか?」
俺P「うるさいわね」
仁奈「仁奈は、振り袖も着させて貰ったでごぜーます」
仁奈「すっげー……すっげー、楽しいお正月でした!」
仁奈「これ以上は、変になっちゃうでごぜーますよ!」
俺P「わかった?」
俺P「だから、この話は終わりよ!」
ちひろ「二体一な感じを出さないで貰えますか」
617: 2019/01/15(火) 21:37:51.80 ID:hhWkJYvfo
ちひろ「……そんなにお年玉をあげたくないんですか?」
俺P「馬鹿じゃないの、ちっひ。馬鹿じゃないの」
ちひろ「二回言わないでください」
俺P「この事務所、何人ちびっこが居ると思ってるのよ」
俺P「一人だけにお年玉をあげてごらんなさい」
ちひろ「あー……」
俺P「確かに、アタシは美しい花よ」
俺P「でもね、蝶に群がられる趣味は無いの」
俺P「全員がマッチョなメンズだったら、どんと来いだけど」
ちひろ「要らない情報は寄越さないでください」
仁奈「振り袖、七五三の時にしか着ねーと思ってました!」
俺P・ちひろ「……ん?」
俺P「馬鹿じゃないの、ちっひ。馬鹿じゃないの」
ちひろ「二回言わないでください」
俺P「この事務所、何人ちびっこが居ると思ってるのよ」
俺P「一人だけにお年玉をあげてごらんなさい」
ちひろ「あー……」
俺P「確かに、アタシは美しい花よ」
俺P「でもね、蝶に群がられる趣味は無いの」
俺P「全員がマッチョなメンズだったら、どんと来いだけど」
ちひろ「要らない情報は寄越さないでください」
仁奈「振り袖、七五三の時にしか着ねーと思ってました!」
俺P・ちひろ「……ん?」
618: 2019/01/15(火) 21:43:05.22 ID:hhWkJYvfo
俺P「振り袖って、他の時にも着るわよね?」
俺P「ちっひが成人式の時に来たの、二十年位前かしら」
ちひろ「そんなに前じゃありません!」
俺P「でも、アンタ七五三はやってたのね」
俺P「お年玉も知らなかったから、意外だったわ」
仁奈「はいっ!」
仁奈「パパも、ママも忙しかったから……」
仁奈「仁奈、ちゃんと一人で行ってきたでごぜーますよ!」
仁奈「写真も、バッチリ撮りやがりました!」
俺P・ちひろ「……」
俺P「ちっひが成人式の時に来たの、二十年位前かしら」
ちひろ「そんなに前じゃありません!」
俺P「でも、アンタ七五三はやってたのね」
俺P「お年玉も知らなかったから、意外だったわ」
仁奈「はいっ!」
仁奈「パパも、ママも忙しかったから……」
仁奈「仁奈、ちゃんと一人で行ってきたでごぜーますよ!」
仁奈「写真も、バッチリ撮りやがりました!」
俺P・ちひろ「……」
619: 2019/01/15(火) 21:48:38.55 ID:hhWkJYvfo
ちひろ「それは……仁奈ちゃん、偉かったわね」
仁奈「はいっ♪」ニコニコ!
ちひろ「写真は、携帯で撮ったのかな?」
仁奈「そうでごぜーますよ! ほら、見てくだせー!」
ちひろ「どれどれー?」
俺P「――全っ然、駄目ね」
俺P「素人が撮ったのが丸わかりよ」
仁奈「そ……そうでごぜーますか」ションボリ…
ちひろ「ちょっと、プロデューサーさんっ!」
俺P「嘘は、女のアクセサリー」
俺P「男のアタシがつける訳ないでしょ、嫌ね」
ちひろ「意味がわかりませんっ!」
仁奈「はいっ♪」ニコニコ!
ちひろ「写真は、携帯で撮ったのかな?」
仁奈「そうでごぜーますよ! ほら、見てくだせー!」
ちひろ「どれどれー?」
俺P「――全っ然、駄目ね」
俺P「素人が撮ったのが丸わかりよ」
仁奈「そ……そうでごぜーますか」ションボリ…
ちひろ「ちょっと、プロデューサーさんっ!」
俺P「嘘は、女のアクセサリー」
俺P「男のアタシがつける訳ないでしょ、嫌ね」
ちひろ「意味がわかりませんっ!」
620: 2019/01/15(火) 21:56:25.54 ID:hhWkJYvfo
俺P「おチビ、アンタはもうアイドルなの」
俺P「だから、ちゃんとその事を自覚なさい」
仁奈「はい……」ションボリ
俺P「頑張ったのは、認めるわ」
俺P「でも、見せびらかすような写真じゃないわよ」
仁奈「……」ションボリ
ちひろ「ちょっと! プロデューサーさん!」
俺P「――だから、出かける支度しなさい」
俺P「午後のレッスンは、アタシの権限でキャンセルするわ」
仁奈・ちひろ「……えっ?」
俺P「だから、ちゃんとその事を自覚なさい」
仁奈「はい……」ションボリ
俺P「頑張ったのは、認めるわ」
俺P「でも、見せびらかすような写真じゃないわよ」
仁奈「……」ションボリ
ちひろ「ちょっと! プロデューサーさん!」
俺P「――だから、出かける支度しなさい」
俺P「午後のレッスンは、アタシの権限でキャンセルするわ」
仁奈・ちひろ「……えっ?」
621: 2019/01/15(火) 22:01:55.00 ID:hhWkJYvfo
仁奈「ど、どこに行くでごぜーますか?」
俺P「まずは振り袖よ。それが無いと、始まらないわ」
ちひろ「……! 衣装部に、連絡しておきますね!」
俺P「さすがね、ちっひ。頼んだわ」
仁奈「振り袖を着て……どこに……?」
俺P「神社よ。ん、ちょっと待って……七五三って、寺だったかしら?」
仁奈「なんで……?」
俺P「正月と七五三をもう一度やったって、誰も損しないでしょ」
俺P「それに――」
俺P「アタシがプロデューサーだからよ」
俺P「まずは振り袖よ。それが無いと、始まらないわ」
ちひろ「……! 衣装部に、連絡しておきますね!」
俺P「さすがね、ちっひ。頼んだわ」
仁奈「振り袖を着て……どこに……?」
俺P「神社よ。ん、ちょっと待って……七五三って、寺だったかしら?」
仁奈「なんで……?」
俺P「正月と七五三をもう一度やったって、誰も損しないでしょ」
俺P「それに――」
俺P「アタシがプロデューサーだからよ」
622: 2019/01/15(火) 22:08:26.15 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
俺P「――もうっ! しばらく使わないから、って!」
俺P「男って、これだからやーよね!」
俺P「あぁん、もう! 何よ、あの車! 強引に入ってきて!」
俺P「アタシ特製のクラクション……やだ、男前!」
俺P「強引な男前……アリね!」
仁奈「ちひろおねーさん?」
仁奈「車で、どこへ行ってるですか?」
ちひろ「……ふふっ!」
ちひろ「それは、着いてからのお楽しみかな♪」
仁奈「……?」
俺P「きいい! 隣に女が居るじゃないの!」
俺P「――もうっ! しばらく使わないから、って!」
俺P「男って、これだからやーよね!」
俺P「あぁん、もう! 何よ、あの車! 強引に入ってきて!」
俺P「アタシ特製のクラクション……やだ、男前!」
俺P「強引な男前……アリね!」
仁奈「ちひろおねーさん?」
仁奈「車で、どこへ行ってるですか?」
ちひろ「……ふふっ!」
ちひろ「それは、着いてからのお楽しみかな♪」
仁奈「……?」
俺P「きいい! 隣に女が居るじゃないの!」
623: 2019/01/15(火) 22:13:02.07 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
キラキラキラッ…!
仁奈「ふおお……!」
仁奈「きれーな着物が、いっぱいあるでごぜーます!」
仁奈「きらきら! きらきらです!」
俺P「見りゃわかるわよ、落ち着きなさい」
仁奈「はいっ!」
仁奈「プロデューサー」
仁奈「どうして、仁奈をここに連れてきたですか?」
俺P「ちょっとヤダ、アタシの話を聞いてなかったの?」
俺P「正月と七五三、もう一度やるって言ったでしょ」
仁奈「えっ……?」
キラキラキラッ…!
仁奈「ふおお……!」
仁奈「きれーな着物が、いっぱいあるでごぜーます!」
仁奈「きらきら! きらきらです!」
俺P「見りゃわかるわよ、落ち着きなさい」
仁奈「はいっ!」
仁奈「プロデューサー」
仁奈「どうして、仁奈をここに連れてきたですか?」
俺P「ちょっとヤダ、アタシの話を聞いてなかったの?」
俺P「正月と七五三、もう一度やるって言ったでしょ」
仁奈「えっ……?」
624: 2019/01/15(火) 22:19:41.27 ID:hhWkJYvfo
ちひろ「ふふっ♪ 仁奈ちゃんは、どの着物が良い?」
仁奈「ちひろおねーさん?」
ちひろ「プロデューサーさんはね」
ちひろ「仁奈ちゃんの写真が撮りたいそうなの♪」
仁奈「仁奈の……?」
俺P「余計な事言ってないで、アンタも選びなさいよ」
俺P「美容室の予約の時間もあるんだから」
ちひろ「えっ!? わ、私もですか!?」
俺P「当たり前でしょ、何のために連れてきたと思ってんの」
俺P「玉の事ばっかり考えてんじゃないわよ」
ちひろ「考えてません!」
仁奈「ちひろおねーさん?」
ちひろ「プロデューサーさんはね」
ちひろ「仁奈ちゃんの写真が撮りたいそうなの♪」
仁奈「仁奈の……?」
俺P「余計な事言ってないで、アンタも選びなさいよ」
俺P「美容室の予約の時間もあるんだから」
ちひろ「えっ!? わ、私もですか!?」
俺P「当たり前でしょ、何のために連れてきたと思ってんの」
俺P「玉の事ばっかり考えてんじゃないわよ」
ちひろ「考えてません!」
625: 2019/01/15(火) 22:26:15.34 ID:hhWkJYvfo
ちひろ「あの、でも……」
俺P「ほら、ゴチャゴチャ言ってないで!」
俺P「それとも何?」
俺P「アンタ、おチビ一人に良い格好させる気?」
ちひろ「……それ、使い方違いません?」
俺P「そんな事はどうだって良いのよ!」
俺P「ホラホラ、さっさとしなさい!」
ボヨンボヨンッ!
ちひろ「お、お腹で押さないでください!」
仁奈「あはは! もちもちの、おもちみてーです!」
俺P「……本当、世話が焼けるんだから」
店員「ふふっ、可愛らしいお子さんですね」
俺P「何勘違いしてるのよ」
俺P「アタシ、あんなに大きな子供を生んだ覚えは無いわ」
店員「は、はあ……」
俺P「ほら、ゴチャゴチャ言ってないで!」
俺P「それとも何?」
俺P「アンタ、おチビ一人に良い格好させる気?」
ちひろ「……それ、使い方違いません?」
俺P「そんな事はどうだって良いのよ!」
俺P「ホラホラ、さっさとしなさい!」
ボヨンボヨンッ!
ちひろ「お、お腹で押さないでください!」
仁奈「あはは! もちもちの、おもちみてーです!」
俺P「……本当、世話が焼けるんだから」
店員「ふふっ、可愛らしいお子さんですね」
俺P「何勘違いしてるのよ」
俺P「アタシ、あんなに大きな子供を生んだ覚えは無いわ」
店員「は、はあ……」
626: 2019/01/15(火) 22:32:36.42 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
俺P「んんん、もうっ!」
俺P「アンタ達、どんだけ迷ってるのよ!」
仁奈・ちひろ「え……えへへ」
俺P「ちっひ、歳を考えなさい」
俺P「アンタの歳になってその笑い方は、駄目よ」
ちひろ「……ほっといてください!」
俺P「アンタ達に任せてたら日が暮れるわ!」
俺P「ほら! おチビはこれ! ちっひはこれ!」
仁奈・ちひろ「は、はいっ!」
俺P「んんん、もうっ!」
俺P「アンタ達、どんだけ迷ってるのよ!」
仁奈・ちひろ「え……えへへ」
俺P「ちっひ、歳を考えなさい」
俺P「アンタの歳になってその笑い方は、駄目よ」
ちひろ「……ほっといてください!」
俺P「アンタ達に任せてたら日が暮れるわ!」
俺P「ほら! おチビはこれ! ちっひはこれ!」
仁奈・ちひろ「は、はいっ!」
627: 2019/01/15(火) 22:39:52.16 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
俺P「――もうっ! 余計な時間を食っちゃったわ!」
俺P「食うのは肉だけで十分だっつーの!」
俺P「ヤダ、ここで譲ってくれるなんて……紳士じゃない!」
俺P「どんなメンズ――チャラ男かーい!」
俺P「チャラ男は、アタシのお尻でも眺めてなさい!」
仁奈「この着物……ピンクで、可愛いでごぜーます!」
ちひろ「ええ、とっても似合ってるわよ♪」
仁奈「ちひろおねーさんも、紫でいろっぺーです!」
ちひろ「ふふっ、ありがとう」
俺P「ヤダ、女連れかと思ったら!」
俺P「チャラ男の隣に、チャラ男!?」
俺P「……二人で、幸せになりなさい」
俺P「――もうっ! 余計な時間を食っちゃったわ!」
俺P「食うのは肉だけで十分だっつーの!」
俺P「ヤダ、ここで譲ってくれるなんて……紳士じゃない!」
俺P「どんなメンズ――チャラ男かーい!」
俺P「チャラ男は、アタシのお尻でも眺めてなさい!」
仁奈「この着物……ピンクで、可愛いでごぜーます!」
ちひろ「ええ、とっても似合ってるわよ♪」
仁奈「ちひろおねーさんも、紫でいろっぺーです!」
ちひろ「ふふっ、ありがとう」
俺P「ヤダ、女連れかと思ったら!」
俺P「チャラ男の隣に、チャラ男!?」
俺P「……二人で、幸せになりなさい」
628: 2019/01/15(火) 22:46:20.44 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
俺P「――それじゃ、お願いするわ」
美容師「特に、ご希望はありますか?」
俺P「お任せしちゃう」
俺P「貴方の腕の筋肉なら、アタシが身を任せたい位よ」
美容師「そ、それは……ちょっと」
俺P「あぁん、いけずね!」
美容師「は……ははは」
ちひろ「プロデューサーさん」
ちひろ「お店の人に、迷惑をかけないでください」
俺P「あの女は、ソフトクリームを意識した髪型で」
仁奈「! ソフトクリームになるですか!?」
ちひろ「ならないからね!?」
俺P「――それじゃ、お願いするわ」
美容師「特に、ご希望はありますか?」
俺P「お任せしちゃう」
俺P「貴方の腕の筋肉なら、アタシが身を任せたい位よ」
美容師「そ、それは……ちょっと」
俺P「あぁん、いけずね!」
美容師「は……ははは」
ちひろ「プロデューサーさん」
ちひろ「お店の人に、迷惑をかけないでください」
俺P「あの女は、ソフトクリームを意識した髪型で」
仁奈「! ソフトクリームになるですか!?」
ちひろ「ならないからね!?」
629: 2019/01/15(火) 22:53:41.09 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
仁奈「……プロデューサー」モジモジ…
仁奈「ど、どうでごぜーますか?」オズオズ…
俺P「おチビ、アンタはアイドルなのよ」
俺P「アイドルが、下を向いてちゃ話になんないわ」
俺P「それに……忘れたの?」
俺P「アタシは、いつもどんな顔をしろって言ってる?」
仁奈「!」
仁奈「笑ってろ、言ってるでごぜーます!」ニコッ!
仁奈「プロデューサー! 仁奈は、可愛いですか?」ニコニコ!
俺P「何言ってんの」
俺P「アタシがプロデュースしたアイドルなのよ」
俺P「――最高に決まってんじゃないの」
仁奈「……プロデューサー」モジモジ…
仁奈「ど、どうでごぜーますか?」オズオズ…
俺P「おチビ、アンタはアイドルなのよ」
俺P「アイドルが、下を向いてちゃ話になんないわ」
俺P「それに……忘れたの?」
俺P「アタシは、いつもどんな顔をしろって言ってる?」
仁奈「!」
仁奈「笑ってろ、言ってるでごぜーます!」ニコッ!
仁奈「プロデューサー! 仁奈は、可愛いですか?」ニコニコ!
俺P「何言ってんの」
俺P「アタシがプロデュースしたアイドルなのよ」
俺P「――最高に決まってんじゃないの」
630: 2019/01/15(火) 23:01:14.83 ID:hhWkJYvfo
ちひろ「すみません、私まで……」
俺P「良いのよ、ちっひ」
俺P「思った通り、素敵に仕上がったじゃないの」
ちひろ「あ、ありがとうございます」
俺P「あの子の添え物としては、及第点よ」
ちひろ「……さっきの言葉、返してくれません?」
俺P「オーッホッホッホ! アタシが返すと思って?」
ちひろ「……いいえ」ニコッ!
俺P「ヘラヘラしてないで、行くわよ!」
俺P「いくらアタシの頭でも――」
ペチンッ!
俺P「写真撮影出来るほど、輝いてないもの」
仁奈・ちひろ「はいっ!」ニコッ!
俺P「良いのよ、ちっひ」
俺P「思った通り、素敵に仕上がったじゃないの」
ちひろ「あ、ありがとうございます」
俺P「あの子の添え物としては、及第点よ」
ちひろ「……さっきの言葉、返してくれません?」
俺P「オーッホッホッホ! アタシが返すと思って?」
ちひろ「……いいえ」ニコッ!
俺P「ヘラヘラしてないで、行くわよ!」
俺P「いくらアタシの頭でも――」
ペチンッ!
俺P「写真撮影出来るほど、輝いてないもの」
仁奈・ちひろ「はいっ!」ニコッ!
631: 2019/01/15(火) 23:15:42.07 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
俺P「ひぃ……はふぅ……!」
俺P「何なのよ、この階段……! ぶひぃ……!」
俺P「エスカレーター設置しなさいよ……!」
俺P「ほっ……ほひぃっ……!」
ちひろ「馬鹿なこと言ってないで、頑張ってください」
ぐぐっ…!
俺P「ちょっと、お尻はセクハラよ!」
ちひろ「押してるのは背中です!」
仁奈「プロデューサー! 頑張ってくだせー!」
ぐぐっ…!
俺P「とっくの昔に汗だくよ!」
俺P「ひぃ……はふぅ……!」
俺P「何なのよ、この階段……! ぶひぃ……!」
俺P「エスカレーター設置しなさいよ……!」
俺P「ほっ……ほひぃっ……!」
ちひろ「馬鹿なこと言ってないで、頑張ってください」
ぐぐっ…!
俺P「ちょっと、お尻はセクハラよ!」
ちひろ「押してるのは背中です!」
仁奈「プロデューサー! 頑張ってくだせー!」
ぐぐっ…!
俺P「とっくの昔に汗だくよ!」
632: 2019/01/15(火) 23:21:13.16 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
仁奈「着いたー!」
ちひろ「はぁ……はぁ……!」
俺P「ちっひ、大丈夫?」
俺P「アタシの色香に惑わされた?」
ちひろ「ただの疲労です!」
俺P「良かったわ、安心した」
ちひろ「良くはありませんからね?」
俺P「……さて、それじゃ!」
俺P「お参りするわよ!」
仁奈「はいっ♪」ニコッ!
仁奈「着いたー!」
ちひろ「はぁ……はぁ……!」
俺P「ちっひ、大丈夫?」
俺P「アタシの色香に惑わされた?」
ちひろ「ただの疲労です!」
俺P「良かったわ、安心した」
ちひろ「良くはありませんからね?」
俺P「……さて、それじゃ!」
俺P「お参りするわよ!」
仁奈「はいっ♪」ニコッ!
633: 2019/01/15(火) 23:26:12.67 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
俺P・仁奈・ちひろ「……」ペコッ、ペコッ
俺P・仁奈・ちひろ「……」
ぱんっ、ぱんっ
俺P「315な一年になりますように」
ちひろ「……あの」
俺P「何よ」
ちひろ「……何でもありません」
仁奈「……あれ?」
俺P・ちひろ「?」
俺P・仁奈・ちひろ「……」ペコッ、ペコッ
俺P・仁奈・ちひろ「……」
ぱんっ、ぱんっ
俺P「315な一年になりますように」
ちひろ「……あの」
俺P「何よ」
ちひろ「……何でもありません」
仁奈「……あれ?」
俺P・ちひろ「?」
634: 2019/01/15(火) 23:30:52.09 ID:hhWkJYvfo
俺P「どうしたのよ、おチビ」
仁奈「何をお願いしたら良いか、わかんなくなっちまったです」
ちひろ「えっ?」
仁奈「えと、えと……」
仁奈「――仁奈は、アイドルになって」
仁奈「いっぱい、い~っぱいキグルミも着られて」
仁奈「お友達も、おねーさんもいっぱい出来て」
仁奈「プロデューサーも、ちひろおねーさんもいて」
俺P・ちひろ「……」
仁奈「……さびしくなくなって」
仁奈「すっげー……すっげー幸せでごぜーますよ」
仁奈「だから……」
仁奈「何をお願いしたらいいか、わかんなくなっちまったです」
俺P・ちひろ「……」
仁奈「何をお願いしたら良いか、わかんなくなっちまったです」
ちひろ「えっ?」
仁奈「えと、えと……」
仁奈「――仁奈は、アイドルになって」
仁奈「いっぱい、い~っぱいキグルミも着られて」
仁奈「お友達も、おねーさんもいっぱい出来て」
仁奈「プロデューサーも、ちひろおねーさんもいて」
俺P・ちひろ「……」
仁奈「……さびしくなくなって」
仁奈「すっげー……すっげー幸せでごぜーますよ」
仁奈「だから……」
仁奈「何をお願いしたらいいか、わかんなくなっちまったです」
俺P・ちひろ「……」
635: 2019/01/15(火) 23:35:13.37 ID:hhWkJYvfo
ちひろ「仁奈ちゃん……」ウルッ
仁奈「えへへ」ニコッ!
俺P「何言ってんのよ」
俺P「おチビ、アンタのプロデューサーは誰?」
仁奈「……?」
仁奈「プロデューサーは、プロデューサーでごぜーます!」
俺P「でしょう?」
俺P「だったら、もっと欲張んなさい!」
俺P「お年玉なんて、ちゃちぃ事言ってたわよね?」
俺P「――はっ!」
俺P「どうせ玉なら、玉の輿位言ってごらんなさいな!」
仁奈「プロデューサー……」
仁奈「えへへ」ニコッ!
俺P「何言ってんのよ」
俺P「おチビ、アンタのプロデューサーは誰?」
仁奈「……?」
仁奈「プロデューサーは、プロデューサーでごぜーます!」
俺P「でしょう?」
俺P「だったら、もっと欲張んなさい!」
俺P「お年玉なんて、ちゃちぃ事言ってたわよね?」
俺P「――はっ!」
俺P「どうせ玉なら、玉の輿位言ってごらんなさいな!」
仁奈「プロデューサー……」
636: 2019/01/15(火) 23:41:03.07 ID:hhWkJYvfo
俺P「アタシは、そうお願いしたわよ!」
俺P「315の腰の玉に、ってね!」
ちひろ「せめて、もっと小声で!」
俺P「さ、女の欲望を見せてみなさい」
仁奈「……はいっ♪」ニコッ!
仁奈「仁奈は、もっともーっとお仕事を頑張ります!」
仁奈「だから、もーっといっぱい! いーっぱい!」
仁奈「……パパも、ママも!」
仁奈「皆、みーんな! 幸せにしてくだせー!」
俺P「……もう!」
俺P「やりゃ出来るんだから、初めっからやんなさいよ!」
ちひろ「仁奈ちゃん……」ウルッ
俺P「泣くのはやめなさい、顔が溶けるわよ」
俺P「315の腰の玉に、ってね!」
ちひろ「せめて、もっと小声で!」
俺P「さ、女の欲望を見せてみなさい」
仁奈「……はいっ♪」ニコッ!
仁奈「仁奈は、もっともーっとお仕事を頑張ります!」
仁奈「だから、もーっといっぱい! いーっぱい!」
仁奈「……パパも、ママも!」
仁奈「皆、みーんな! 幸せにしてくだせー!」
俺P「……もう!」
俺P「やりゃ出来るんだから、初めっからやんなさいよ!」
ちひろ「仁奈ちゃん……」ウルッ
俺P「泣くのはやめなさい、顔が溶けるわよ」
637: 2019/01/15(火) 23:44:18.36 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
俺P「――それじゃ、撮るわよ!」
仁奈・ちひろ「はーい」
俺P「んー……ちっひ!」
俺P「もうちょっと右! 右に行きなさい!」
ちひろ「このくらい……ですか?」
俺P「もっと右よ! 右!」
俺P「あと10メートル位右!」
ちひろ「それ、フレームアウトしてますよね!?」
俺P「そうね」
パシャッ!
ちひろ「今の、撮ったんですか!?」
俺P「――それじゃ、撮るわよ!」
仁奈・ちひろ「はーい」
俺P「んー……ちっひ!」
俺P「もうちょっと右! 右に行きなさい!」
ちひろ「このくらい……ですか?」
俺P「もっと右よ! 右!」
俺P「あと10メートル位右!」
ちひろ「それ、フレームアウトしてますよね!?」
俺P「そうね」
パシャッ!
ちひろ「今の、撮ったんですか!?」
638: 2019/01/15(火) 23:48:35.90 ID:hhWkJYvfo
ちひろ「もう……!」
仁奈「あの、ちひろおねーさん」
ちひろ「? 仁奈ちゃん、どうしたの?」
仁奈「手、繋いでも良いでごぜーますか?」
ちひろ「……ふふっ♪」ニコッ!
ぎゅっ!
ちひろ「手、冷たくない? 今日は寒いから……」
仁奈「つめてー! つめてーけど……あったけーです!」
仁奈・ちひろ「……ふふふっ♪」ニコニコ!
俺P「……」
――パシャッ!
仁奈「あの、ちひろおねーさん」
ちひろ「? 仁奈ちゃん、どうしたの?」
仁奈「手、繋いでも良いでごぜーますか?」
ちひろ「……ふふっ♪」ニコッ!
ぎゅっ!
ちひろ「手、冷たくない? 今日は寒いから……」
仁奈「つめてー! つめてーけど……あったけーです!」
仁奈・ちひろ「……ふふふっ♪」ニコニコ!
俺P「……」
――パシャッ!
639: 2019/01/15(火) 23:56:12.07 ID:hhWkJYvfo
・ ・ ・
俺P「さすがアタシね!」
俺P「お年玉の事、完璧に誤魔化しきったわ!」
俺P「オーッホッホッホ!」
俺P「……」
俺P「……そのために、経費を使いすぎちゃったわね」
俺P「あー! さみーわー! 懐がさみーわー!」
俺P「マッチョの懐であったまりてーわー!」
俺P「んんん、もうっ!」
俺P「やっぱり、お年玉なんてろくなもんじゃないわ!」
おわり
俺P「さすがアタシね!」
俺P「お年玉の事、完璧に誤魔化しきったわ!」
俺P「オーッホッホッホ!」
俺P「……」
俺P「……そのために、経費を使いすぎちゃったわね」
俺P「あー! さみーわー! 懐がさみーわー!」
俺P「マッチョの懐であったまりてーわー!」
俺P「んんん、もうっ!」
俺P「やっぱり、お年玉なんてろくなもんじゃないわ!」
おわり
640: 2019/01/16(水) 01:28:22.33 ID:eusb+Zo6o
俺Pモノもいいよね
引用元: 武内P「笑顔です……変身ッ!」



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