930: 2019/01/28(月) 09:43:30.84 ID:38Kfj7gio

931: 2019/01/28(月) 09:45:31.44 ID:38Kfj7gio
みりあ「うん! だって、せっかくの合宿だもん!」

武内P「赤城さん」

みりあ「みりあが、背中流してあげるね!」

武内P「……」


武内P「赤城さん、それはいけません」


みりあ「えっ? 何で?」


武内P「……」

武内P「えっ!?」

932: 2019/01/28(月) 09:48:44.50 ID:38Kfj7gio
武内P「何でと言われましても……!」

みりあ「どうして一緒にお風呂に入っちゃいけないの?」

武内P「赤城さんは、その……女の子ですから」

みりあ「うんうん」


武内P「なので、いけません」


みりあ「でも、まだ小学五年生だよ?」


武内P「……」

武内P「それは、確かにそうなのですが……!」

933: 2019/01/28(月) 09:51:10.11 ID:38Kfj7gio
みりあ「だからね、セーフだと思うなー!」

武内P「……そう思わない方も、世の中にはいらっしゃいます」

みりあ「えーっ!? そうなの!?」

武内P「はい」


武内P「ですので、いけません」


みりあ「プロデューサーは、ダメだと思うの?」


武内P「……」

武内P「えっ?」

934: 2019/01/28(月) 09:54:43.11 ID:38Kfj7gio
みりあ「みりあと一緒にお風呂に入るの、ダメだと思う?」

武内P「……はい、駄目だと思います」

みりあ「え~っ? なんでなんで?」

武内P「えっ?」


みりあ「あっ! もしかして!」

みりあ「……プロデューサー、えOちなの?///」モジモジ


武内P「……」

武内P「待ってください、誤解です」

935: 2019/01/28(月) 09:57:24.49 ID:38Kfj7gio
みりあ「みりあの事、えOちな目で見てるの?///」モジモジ

武内P「赤城さん、それは違います」

みりあ「……ほんとに?/// えOちじゃないの?///」モジモジ

武内P「本当です」


武内P「私は、担当アイドルを邪な目で見たことはありません」

武内P「……私を信じてください」


みりあ「……そっかー!」

みりあ「じゃあ、一緒にお風呂に入っても大丈夫だね!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「……」

武内P「いえ、そういう話ではなく!」

936: 2019/01/28(月) 10:01:44.48 ID:38Kfj7gio
みりあ「えっ? どうしてどうして?」

武内P「……どうしても、です」

みりあ「えーっ!? それじゃわかんないよー!」

武内P「赤城さん……」


みりあ「……もしかして、プロデューサー」

みりあ「やっぱり……みりあの事、えOちな目で見てるの?///」モジモジ!


武内P「それは違います」

武内P「違いますが……駄目です」

937: 2019/01/28(月) 10:04:48.30 ID:38Kfj7gio
みりあ「違うなら、大丈夫だよ! 一緒にお風呂入ろ!」

武内P「赤城さん」

みりあ「えへへ! 背中、ゴシゴシしてあげるね♪」

武内P「赤城さん、聞き分けてください」


武内P「ファンの方の中には、ですね」

武内P「そういったスキンシップを嫌がる方も居られます」


みりあ「えっ?」

みりあ「みりあのファンの人だったら、気にしないと思うよ?」


武内P「……」

武内P「えっ?」

938: 2019/01/28(月) 10:09:22.82 ID:38Kfj7gio
武内P「あの……何故、そう思うのでしょうか?」

みりあ「だって、みりあのファンの人だもん!」

武内P「何を根拠に、そんな事を……」

みりあ「……むーっ!」プクッ!


みりあ「だってだって、みりあのファンの人なんだもん!」プンプン!

みりあ「そんな事気にする人なんて、誰も居ないもん!」プンスコ!


武内P「す、すみません!」

武内P「……」

武内P「何と説明すれば良いのだろう……!」ボソッ!

939: 2019/01/28(月) 10:13:02.27 ID:38Kfj7gio
みりあ「きっと、ゴシゴシ頑張れー、って応援してくれるよ!」

武内P「そう、かも知れませんが……!」

みりあ「……もしかして」

武内P「は、はい?」


みりあ「……プロデューサー、みりあの事キライなの?」ウルッ!

みりあ「だから、一緒にお風呂に入りたくないの……?」ウルウル!


武内P「!?」

武内P「いっ、いえ! そういう訳では、決して!」ワタワタ!

940: 2019/01/28(月) 10:18:02.76 ID:38Kfj7gio
武内P「私が、赤城さんを嫌うはずがありません!」

みりあ「……そんなの、ウソだもん」ウルウル!

武内P「嘘ではありません! 私を信じてください!」

みりあ「……じゃあ、なんで?」ウルウル!


みりあ「なんで、一緒にお風呂に入るのダメなの?」ウルウル!

みりあ「みりあ、ダメな理由がぜんぜんわかんない……!」ウルウル!


武内P「っ……!」

武内P「あの……!? それ、は……!」ワタワタ!

941: 2019/01/28(月) 10:22:07.12 ID:38Kfj7gio
みりあ「プロデューサーは、実はえOちなの?」

みりあ「みりあの事、えOちな目で見てるの?」


武内P「そっ、そんな事はありません!」


みりあ「……うんうん、そうだよね!」

みりあ「みりあは、まだ小学五年生だもん!」

みりあ「だから、平気だよね!」


武内P「……!」

942: 2019/01/28(月) 10:26:54.10 ID:38Kfj7gio
みりあ「みりあのファンの人は、気にするの?」

みりあ「ゴシゴシ頑張れー、って応援してくれないの?」


武内P「それ、は……!」

武内P「ひっ、人にもよるかと思います!」


みりあ「……えへへ、そっか」

みりあ「応援……してくれない人も居るんだ」ショボン…

みりあ「……そっかぁ」ショボボーン…


武内P「……!?」

943: 2019/01/28(月) 10:31:19.20 ID:38Kfj7gio
美波「大丈夫よ、みりあちゃん!」

みりあ「美波ちゃん……」

美波「ファンの人は、絶対に応援してくれるわ!」

みりあ「でも……!」


美波「ねえ、みりあちゃん」

美波「みりあちゃんが、ファンの人を信じてあげなきゃ」

美波「……でしょ?」ニコッ!


みりあ「……!」

みりあ「うんっ! そうだよね!」ニコッ!


武内P「あの……」

武内P「新田さんは、いつの間に部屋に!?」

944: 2019/01/28(月) 10:35:06.43 ID:38Kfj7gio
美波「やっぱり、アイドルは笑顔でなくっちゃ♪」ニコッ!

みりあ「うんっ♪ パワー・オブ・スマイルだよね♪」ニコッ!

美波「笑顔の力で、いっぱいゴシゴシしましょ♪」ニコニコ!

みりあ「うんうん! 一緒に頑張ろうね♪」ニコニコ!


美波・みりあ「おーっ!」

美波・みりあ「……ふふっ♪」ニコッ!


武内P「待ってください!」

武内P「あの……何故、新田さんも流れに加わっているのですか!?」

945: 2019/01/28(月) 10:39:41.81 ID:38Kfj7gio
美波「えっ? 良い笑顔、ですか?」

武内P「そうですが、そうではなく!」

美波「えっ、と……?」

武内P「新田さんは、駄目にきまっているでしょう!?」


美波「……プロデューサーさん」

美波「大は小を兼ねる、という言葉がありますよね」


武内P「……新田さん」

武内P「大学生は小学生を兼ねる、という意味はありません」

946: 2019/01/28(月) 10:48:25.82 ID:38Kfj7gio
美波「私は一緒にお風呂に入っちゃ駄目なんですか!?」

武内P「駄目です」

美波「理由を教えてください! 全然わかりません!」

武内P「貴女は本当に大学生ですか?」


美波「……プロデューサーさん」

美波「担当アイドルへの接し方に、差をつける」

美波「私、リーダーとしてそれは良くないと思います」


武内P「……新田さん」

武内P「申し訳ありませんが、私も一人の人間です」

武内P「これ以上この問答が続くなら、差は開く一方です」

947: 2019/01/28(月) 10:53:16.31 ID:38Kfj7gio
美波「合宿中、ローテーションを組む事で解決出来ると思います」

武内P「何のローテーションで、何が解決するのですか」

美波「一回の入浴で、五人ずつはどうですか?」

武内P「さりげなく他の方も混ぜないでください」


美波「……私は、リーダーですから」

美波「メンバーの事も考えるのが、リーダーですから!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「部屋に戻って、ゆっくり休んでください」

948: 2019/01/28(月) 10:57:09.15 ID:38Kfj7gio
美波「何かしてないと、落ち着かなくて♪」ニコリ

武内P「何もしないをしてください」

みりあ「……ねえねえ」

武内P「? 赤城さん?」


みりあ「もしかして、プロデューサーって……」

みりあ「お風呂は、一人でゆっくりしたいタイプなの?」


武内P「!」


美波「!?」

美波「違うわ、みりあちゃん! そんな事無い!」

949: 2019/01/28(月) 11:03:30.89 ID:38Kfj7gio
武内P「赤城さん……! はい、その通りです!」

みりあ「なーんだ、やっぱりそうなんだ!」

武内P「はい!……はい!」

みりあ「それなら仕方ないよね!」


美波「みりあちゃん、騙されちゃ駄目よ!」


武内P「赤城さん」

武内P「貴女の、私の背中を流してくれようとする、心遣い」

武内P「……それだけで、温まる事が出来ます」


みりあ「……えへへ///」

みりあ「でもでも、お風呂はちゃんと入らないと駄目だよ?」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

950: 2019/01/28(月) 11:07:18.26 ID:38Kfj7gio
  ・  ・  ・

美波「……ふふっ♪」ニコッ!

美波「助かりましたね、プロデューサーさん」

美波「でも、これで……」


美波「二人っきりで、お風呂に入れますね♪」ニコリ!


武内P「……」

武内P「新田さん」


美波「はいっ♪」ニコッ!


武内P「いい加減、自分の部屋に戻って頂けませんか?」

951: 2019/01/28(月) 11:11:04.98 ID:38Kfj7gio
美波「えっ? でも……」

武内P「でも、ではなく」

美波「私、まだお風呂に入ってないんですよ?」

武内P「そうですか」


武内P「では、先にお風呂に行ってください」


美波「……」


武内P「? 新田さん……?」


美波「美波、いきますっ♡」ビクーンッ!


武内P「!?」

952: 2019/01/28(月) 11:18:27.83 ID:38Kfj7gio
美波「ヤダ、ウソ♡ こんなの初めて♡」ビクンビクン!

武内P「新田さん!? あの、新田さん!?」

美波「ごっ、ごめんなさい! あっ、ちょっといきますっ♡」ピクンッ!

武内P「何がですか!? 何がですか!?」


美波「あっ、さ、先に行ってますね♡」ビクンッ!

美波「ああっ、どうしようっ♡」ビクーンッ!


武内P「待ってください!」

武内P「新田さん!? 新田さ――んっ!?」

953: 2019/01/28(月) 11:23:15.67 ID:38Kfj7gio
  ・  ・  ・

みりあ「プロデューサー! 大変大変、大変だよ!」

武内P「ど、どうかされましたか!?」

みりあ「美波ちゃんが、お風呂から出ようとしないの!」

武内P「えっ!?」


みりあ「誰かを待ってるらしいんだけどね!」

みりあ「その人が来るまで、絶対に出ない、って!」


武内P「……」

武内P「……!?」

954: 2019/01/28(月) 11:35:39.60 ID:38Kfj7gio
みりあ「プロデューサー、何か知ってるの!?」

武内P「……ええ、恐らくですが」

みりあ「教えて教えて! 何があったの!?」

武内P「その前に、新田さんに伝えて頂きたい事が」

みりあ「えっ? 何?」


武内P「女湯で待ち構えられても、と」

武内P「……そう、伝えてください」


みりあ「あっ、プロデューサーはもうお風呂入ったんだね!」

武内P「はい、ゆっくりできました」



武内P「常識的に考えてくれたおかげで」




おわり

引用元: 武内P「笑顔です……変身ッ!」