1: 2012/07/14(土) 21:56:11.48 ID:w6kDbDHl0
久「みんな、団体戦お疲れ様」

咲「はい、何とか優勝できてよかったです」

和「全国に向けて、さらに頑張りましょう」

まこ「その前に個人戦もあるがの」

優希「おー! この勢いで個人戦も代表取るじぇ!」

京太郎「……おう、頑張れよ!」

優希「京太郎、お前も一回くらいは勝ってみせるじぇ!」

京太郎「…………」
咲-Saki- 24巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
2: 2012/07/14(土) 22:00:44.85 ID:w6kDbDHl0
京太郎(はぁ……みんなは県大会優勝か……)

京太郎(きっと個人戦も、誰かは代表を取るだろう……それにひきかえ俺は……)

京太郎(自分なりに勉強はしてるつもりだし、時々みんな相手でも2位くらいなら取れることもある)

京太郎(だが……やっぱり咲みたいな力はない)

京太郎(これが才能なのか……? 俺はどんなに頑張っても、凡人の雑用係で終わるのか……?)

京太郎(みんなはあれほど活躍しているのに、俺は……)

京太郎(このまま……)

京太郎(このまま、終わりたくねぇ!)

5: 2012/07/14(土) 22:06:10.51 ID:w6kDbDHl0
優希「……一発ツモだじぇ!」

まこ「ふぅ、やはり東場は優希には勝てんのう」

優希「京太郎、タコスを買ってくるじぇ!」

京太郎(俺にも……)



咲「ツモ、嶺上開花です」

和「うぅ、またですか……」

久「絶好調ね、個人戦も期待できるわ」

京太郎(俺にも、あんな力があれば……!)

6: 2012/07/14(土) 22:11:30.56 ID:w6kDbDHl0
ハギヨシ「失礼します、衣様」

衣「ハギヨシか、何用だ」

ハギヨシ「それが、衣様にぜひとも面会したいという客人が……」

衣「む……こんな夜にか。一体何者だ?」

ハギヨシ「それが、どうやら清澄麻雀部の方のようです。須賀京太郎と名乗っていました」

衣「清澄の……?」

ハギヨシ「いかがいたしましょうか?」

衣「……面白い、通せ」

8: 2012/07/14(土) 22:16:35.60 ID:w6kDbDHl0
京太郎「……そういうわけで天江さん、お願いします。その力の秘訣を教えてください」

衣「話はわかったが……なぜ、そこまでして強さを求める」

衣「お前は決して、清澄の麻雀部を退屈に感じていたわけではなかったのだろう?」

京太郎「……確かに、以前はそうでした。雑用は大変だったけど、嫌ではありませんでした」

京太郎「でも、気付いてしまったんです。自分が、みんなから取り残されているって」

9: 2012/07/14(土) 22:21:49.02 ID:w6kDbDHl0
京太郎「俺も……みんなに認めてもらいたい。一緒に戦いたい。そのために、勝ちたいんです」

衣「……そんなことをしなくとも、他の部員はおそらく今でもお前を認めて……」

京太郎「でも、それは麻雀の強さで……ではない」

衣「……呆れたものだ。結局のところ妬みや嫉みではないか」

衣「そのような感情で強くなったとしても、お前の幸福に結びつくとは思えぬ」

京太郎「それでも……お願いします、天江さん」

衣「…………」

10: 2012/07/14(土) 22:26:54.51 ID:w6kDbDHl0
衣「……長々と話してから申し訳ないが、衣の力は気付いたら身についていたもの」

衣「決定的なアドバイスを送ることはできない……せいぜい、もしかしたら程度だ」

京太郎「かまいません」

衣「京太郎と言ったな。お前は、麻雀を打つ時に何か覚悟はあるのか?」

京太郎「覚悟……ですか?」

衣「今までずっと負け続きなのだろう。だから『今度もどうせ負ける』『負けて当たり前』と思ってないか?」

京太郎「…………」

衣「勝つ気のない者に道は開けぬ。まず、勝つ気を持つことだ」

衣「たとえば……勝つための制約、目標、条件……など、様々なことを考えてみよ」

衣「思えば衣も……不自由と引き換えに、雀力を得たのかもしれぬな」

京太郎「……勝つための……」

京太郎(…………!)

15: 2012/07/14(土) 22:31:07.12 ID:w6kDbDHl0
衣「む、何か考え付いたようだな」

京太郎「……はい」

衣「ならば、もう衣の助言は必要なかろう……せっかく来たのだ、一局ほど打っていくか?」

京太郎「いいんですか?」

衣「問題ない、ちょっとした戯れだ。ではハギヨシ、卓へ案内せよ」

ハギヨシ「かしこまりました。皆様もお揃いです」

17: 2012/07/14(土) 22:36:28.16 ID:w6kDbDHl0
純「……弱い……」

智紀「……弱い……」

一「……弱いね……」

透華「……弱いですわ……」

京太郎「……これが今の俺の、全身全霊の力です。皆さんの足元にも及ばない、これが」

京太郎「でも……やってみせますよ。すぐに、強く……そう、天江さんよりも……」

衣「……ほう、ずいぶん大きく出たな」

京太郎「天江さん、皆さん。ありがとうございました」

19: 2012/07/14(土) 22:41:41.90 ID:w6kDbDHl0
京太郎(天江さんと話して、収穫はあった)

京太郎(強くなるための、覚悟……勝つための制約、目標、条件……俺にはそれが欠けていた)

京太郎(優希はタコスを食べることで、東場に圧倒的な力を発揮する)

京太郎(あれはもしかして『タコスを食べなければ力が出せない』という制約を無意識に作ってたのでは?)

京太郎(咲は『勝つことも負けることも許されない』という条件に縛られることで、プラマイゼロや嶺上の力を得たのでは?)

京太郎(なら俺も、何かを食べなければ力が……いや、俺の雀力じゃそれでは生ぬるい!)

京太郎(もっと、強い覚悟が必要……そう……)

京太郎(何かを、犠牲にするような)

27: 2012/07/14(土) 22:47:08.83 ID:w6kDbDHl0
京太郎「おはよう、咲に優希」

咲「おはよう、京ちゃん」

優希「あ、のどちゃんもあそこにいるじぇ!」

咲「おはよう、原村さん」

和「おはようございます。優希、宮永さん……須賀君もご一緒ですか?」

京太郎「……ああ。じゃあ教室行くから」スタスタ

和「あ……須賀君?」

優希「京太郎の奴、ずいぶんそっけないじぇ。咲ちゃん、何かあったのか?」

咲「さ、さぁ……」

30: 2012/07/14(土) 22:52:55.80 ID:w6kDbDHl0
久「それじゃ、今日も打つとしますか」

優希「おー! タコスも水も準備かんりょ……あっ、手が滑ったじぇ!」バシャッ

和「きゃあっ!」

優希「うわっ、のどちゃんのおっOいがスケスケだじぇ!」

咲「きょ、京ちゃん、見ちゃダメぇーっ!」

京太郎「……始めましょうか。和は着替えてきな」

久「……へ?」

優希「ど、どうしたんだじぇ京太郎!? のどちゃんのおっOいだじょ!?」

京太郎「個人戦も近いんだ。時間は無駄にできない、それだけのことだろ」

和「す、須賀君……?」

まこ「……な、何があったんじゃ……」

久「須賀君が、和に興味を示さないなんて……雪でも降るのかしら……」

36: 2012/07/14(土) 22:58:10.90 ID:w6kDbDHl0
久「ふぅ、そろそろ終わりにしましょうか」

まこ「京太郎やるのぅ。今日はわしらといい勝負だったぞ」

京太郎「いい勝負……ですか?」

優希「京太郎もたまには勝つ時もあるのか、なかなかやるじぇ」

京太郎「……いい勝負じゃ、駄目なんだよ……」

咲「え? 何か言った?」

京太郎「……お先に失礼します。では」

43: 2012/07/14(土) 23:03:39.87 ID:w6kDbDHl0
京太郎(……和……)

京太郎(俺は、お前が好きだった。でも今は……それ以上に、麻雀が強くなりたい)

京太郎(麻雀と比べれば、恋心などチンケなもんだ。俺はもう、お前に一切興味を示さない)

京太郎(でも……まだまだ足りない。男子のレベルは高いんだ)

京太郎(みんなといい勝負程度じゃ駄目だ……和だけじゃ足りない。まだまだ、何かを捨てないといけない)

京太郎(最後に一体、俺に何が残るのか……いや、今は考えるのはよそう)

京太郎(……さよなら、和……)

55: 2012/07/14(土) 23:08:17.84 ID:w6kDbDHl0
咲「……ねぇ京ちゃん、最近やっぱりおかしいよ」

京太郎「……そうか?」

咲「そうだよ。クラスの友達とも全然遊んでないじゃん」

咲「原村さんとも……優希ちゃんとも、染谷先輩とも、部長ともあまりお喋りしなくなったよね」

京太郎「気のせいだろ」

咲「嘘だよ……京ちゃん、何か隠してない?」

京太郎「…………」

65: 2012/07/14(土) 23:15:02.46 ID:w6kDbDHl0
京太郎「ツモ……4000オール……」

優希「ま、また京太郎の勝ち……?」

久「……凄いわね、下手したらもう咲や和よりも強いんじゃないの?」

まこ「京太郎、一体どんな特訓をしたんじゃ?」

京太郎「別に、大したことは……はぁっ……してません、よ……」

和「須賀君、大丈夫ですか……? 具合悪そうですが……」

久「でも、これなら個人戦でもかなりのところまで……」

京太郎「かなりのところ……? 俺は優勝以外、考えてない」

京太郎「そう、勝たなきゃ駄目なんだ……勝って、優勝しなきゃ……」

咲「きょ、京ちゃん……」

74: 2012/07/14(土) 23:22:21.34 ID:w6kDbDHl0
京太郎「そうだ部長……俺、少なくとも個人戦が終わるまでは……もう、部活には来ませんから」

久「えぇ!? な、何言ってるの!?」

京太郎「ご心配なく……雑用はメールででも連絡していただければ、ちゃんとやりますんで」

まこ「京太郎、やっぱりお前さん最近変じゃぞ!」

久「須賀君……どうして……」

京太郎「……麻雀部は、俺にとって大切なものなんです……」

久「だったら……」

京太郎「だからこそ、来ちゃ駄目なんです……それじゃ、また大会で……」

優希「京太郎……一体どうしたんだじぇ……」

咲「…………」

78: 2012/07/14(土) 23:26:21.66 ID:w6kDbDHl0
京太郎「ぐっ……はぁ、はぁ……」

京太郎「ここ最近、ずっと体が重い……息が苦しい……」

京太郎「やっぱり……急激な強化に、体がついてこれなかったか……」

京太郎「だが大会は、もう近い……何とか、もたせないと……」

京太郎「…………」

京太郎「……今夜は、満月か……」

京太郎「行って、みなければな。龍門渕に」

84: 2012/07/14(土) 23:32:01.05 ID:w6kDbDHl0
京太郎「……ロン、2000点」

衣「なっ……」

純「ば、馬鹿な……」

智代「満月の、衣に勝った……」

一「それも、つい最近まで初心者だったのに……」

京太郎「ぐぅっ!」

透華「ちょ、ちょっと大丈夫ですの!?」

京太郎「……いえ、問題ありません……」

89: 2012/07/14(土) 23:35:15.25 ID:w6kDbDHl0
衣「それほど急激に強くなり、それほど体を酷使し……」

衣「京太郎……お前は、一体どれほどのものを犠牲にしたのだ……」

京太郎「…………」

衣「そこまでして得る勝利に……一体、何の意味があるというのだ」

京太郎「……天江さんには、わかりませんよ。凡人の、苦悩は……」

京太郎「俺は、ただ……みんなと一緒に、戦いたいだけです」

衣「京太郎……」

京太郎「天江さん、皆さん。お世話になりました」

京太郎「絶対に……代表、取ってきますんで」

96: 2012/07/14(土) 23:39:36.75 ID:w6kDbDHl0
衣(…………)

衣(須賀京太郎……あの強さは本物だ)

衣(このまま頂点へ駆け上がるか、地獄の業火に焼かれるか……衣にも分からぬ)

衣(だが……お前は言っていた。みんなと一緒に、戦いたいだけだと)

衣(京太郎……気付いているのか?)

衣(どの道を歩むにせよ、そこには……お前の望む『みんな』はいないということに)

101: 2012/07/14(土) 23:43:05.04 ID:w6kDbDHl0
京太郎「個人戦まで、あと三日か……」

京太郎「はは……もう、学校からの帰り道すらもきついな……」

京太郎「だが、勝たなきゃ……勝って、みんなに……」

京太郎「…………」

京太郎「……よぉ、どうした?」

京太郎「この時間は……部活じゃ、ないのか?」

咲「……部活よりも、京ちゃんが心配だよ」

106: 2012/07/14(土) 23:46:36.33 ID:w6kDbDHl0
京太郎「俺のことは……心配ない。勝って、みせるさ……」

咲「どうしたの……学校でもずっと一人だし、顔色だって……」

京太郎「でもさ……俺、強くなっただろ。優勝、狙えるくらい……」

咲「……強くなんか、ならなくていいよ。私は、いつもの京ちゃんが戻ってきてくれれば」

京太郎「……駄目だ。俺は、勝たなきゃいけない」

咲「どうして、そこまでして勝ちたいの!」

京太郎「……咲には、わからないだろうな。力のある咲には……」

京太郎「みんなに、取り残された者の気持ちは……」

咲「……京ちゃん……」

110: 2012/07/14(土) 23:50:04.22 ID:w6kDbDHl0
個人戦当日



久「さて、集まったかしら」

優希「みんなで代表取るじぇー……って、あれは……」

まこ「……京太郎?」

京太郎「はぁ、はぁ……ひ、久しぶり……みんな」

和「須賀君……どうしたんですか? 真っ青ですよ……」

京太郎「だ、大丈夫さ……今日一日だけ、もたせてみせる」

京太郎「それより…部長、お願いがあります」

久「お願い?」

117: 2012/07/14(土) 23:54:13.14 ID:w6kDbDHl0
京太郎「もし女子の部が終わって、俺がまだ勝ち残っていたら……見てください」

京太郎「
どうしようもなく弱くて、いつもみんなの遥か後ろを歩いていた……俺の、戦いを」

咲「……京ちゃん……」

久「……わかったわ。でも、無理しちゃ駄目よ」

京太郎「ありがとうございます……それじゃ、みんなも頑張れよ……」



優希「京太郎……なんなんだじぇ……」

久「今は……私たちも、目先の大会に集中するしかないみたいね」

まこ「……じゃのう」

和「あれ……宮永さんは?」

122: 2012/07/14(土) 23:57:16.60 ID:w6kDbDHl0
京太郎「…………」

咲「京ちゃん!」

京太郎「……何だ、咲。女子の会場は向こうだぜ」

咲「戻って、来るよね……」

京太郎「…………」

咲「いなくなったり……しないよね……」

京太郎「……ははっ、当たり前だろ。じゃないと誰が、お前の面倒見るってんだよ」

咲「……京ちゃん……」

京太郎「もう行くぜ。お前も……勝てよ、咲」



咲(京ちゃん……)

咲(京ちゃんは、ああ言ったけど……私はやっぱり、今の京ちゃんには勝ってほしくないよ)

咲(ただ、いつもみたいに……私の隣で、笑っていてくれれば)

130: 2012/07/15(日) 00:01:09.91 ID:0sXv1Duk0
京太郎(麻雀部も、友人も……)

京太郎(この日のために、全てを犠牲にしてきた……)

京太郎(みんな、負けるんじゃないぜ……俺も必ず、そこへ……)

京太郎(たとえ……)



『それでは、男子個人戦の一回戦を始めます!』



京太郎(この体が、壊れようと!)

137: 2012/07/15(日) 00:04:52.84 ID:w6kDbDHl0
優希「お昼だじぇー!」

和「部長、このご飯は……」

久「須賀君が買ってきてくれたのよ……頼んでないんだけどね」

まこ「……あんな状態でも、本来の仕事は欠かさないってことかの」

咲「あの……京ちゃんの、様子は……」

久「さっき男子の部を見てきたけど……一応、勝ち進んではいるわね」

和「一応……というのは?」

久「……フラフラだったわ。それこそ、今にも倒れそうなくらい」

優希「きょ、京太郎……やっぱり風邪なのか?」

久「……風邪なら、まだいいんだけど……それ以上の、何かのような気がしてならないのよ」

久「今は……何とも言えないけど」

咲「…………」

142: 2012/07/15(日) 00:08:25.32 ID:0sXv1Duk0
京太郎「げほっ、げほっ……」

京太郎「苦しい……あと、何回戦えば……」

京太郎「いや……何回だろうと、関係ねぇ」

京太郎「十回だろうと、二十回だろうと……」

京太郎「立ち塞がる奴は……全員、倒してやる!」

149: 2012/07/15(日) 00:11:16.12 ID:0sXv1Duk0
優希「咲ちゃん、のどちゃん。代表おめでとうだじぇ」

和「ありがとうございます、優希」

まこ「部長も惜しかったのう」

久「残念ながら、届かなかったわね。ところで……男子の方は?」

まこ「……最後の半荘のようじゃ。ここで勝てば……京太郎が、代表じゃ」

久「そう……あの、須賀君が……」

優希「あんなに弱かった京太郎が、あと一勝で代表……」

まこ「信じられんのう……」

和「……みなさん、男子の会場に行ってみましょう。スクリーンで様子も見られるでしょうし」

咲「……うん……」

152: 2012/07/15(日) 00:14:25.86 ID:0sXv1Duk0
京太郎(みんなは……勝ったのか? いや、勝ったに決まってるな)

京太郎(俺も、すぐそこだ。驚いたかみんな、あの弱っちい男が今や全国目前だぜ)

京太郎(絶対に勝って、みんなと全国に……)

京太郎(あと一半荘なら……きっと体の方は、何とかなる……いや、何とかしてみせる……)

京太郎(だが今回に限っては、別の問題があるようだ)

京太郎(それは……)

157: 2012/07/15(日) 00:16:33.11 ID:0sXv1Duk0
「狂気の沙汰ほど面白い……」

「傀……と、呼ばれています。よろしくお願いします」

「さて……打(ぶ)つか」



『さぁ、ついに男子の部も最後の半荘!』

『赤木選手、傀選手、阿佐田選手、須賀選手! 代表の切符を手にするのは誰だ!』



京太郎(相手が、今の俺でも……勝てるかどうかわからない、化け物揃いだってことだ)

京太郎(いいぜ……やってやるよ!)

181: 2012/07/15(日) 00:20:49.33 ID:0sXv1Duk0
傀「御無礼、ロンです」

哲也「これで南入だな」

京太郎「く……12000か。げほっ、げほっ……」

赤木「ククク……病院にでも行った方がいいんじゃねえのか?」

京太郎(さすがは決勝まで勝ち進んだ猛者……とても同じ、高校生とは思えない……)

京太郎(今の俺でも……敵いはしないのか?)

京太郎(ここまで、なのか……?)

188: 2012/07/15(日) 00:23:49.19 ID:0sXv1Duk0
優希「京太郎、押されてるじぇ……」

まこ「それより、今にも倒れそうじゃ……」

咲「京ちゃん……」

衣「……清澄よ。あの男の様子はどうだ」

和「あ、あなたは……」

久「天江さん……なぜ、ここに?」

衣「む……そうか、勝ち進んでおるのか……馬鹿者め、無茶をしおって……」

まこ「お前さん……何か、知っとるんか……?」

衣「……京太郎は以前、衣を訪ねてきたのだ」

197: 2012/07/15(日) 00:27:13.37 ID:0sXv1Duk0
和「……そんなことが」

まこ「何考えとるんじゃ、あいつは! そんなことをして手に入れた強さに、何の意味がある!」

咲「……それでも、京ちゃんは勝ちたかったんです。私たちの、ように」

久「咲?」

咲「京ちゃんは、ずっと苦しんでいました。自分だけ、麻雀が弱いということに」

咲「団体戦で、優勝した時も……自分ひとりだけ、輪の外にいるような気分だったんだと思います」

咲「私は……」

咲「私は、京ちゃんのことを忘れたことなんか……一瞬たりともなかったのに」

和「宮永さん……」





『ついにオーラス、最終盤だ! トップは傀選手、このまま決まってしまうのか!』

204: 2012/07/15(日) 00:30:29.77 ID:0sXv1Duk0
衣「いずれにせよ、このまま進めば京太郎の敗北は必至だ」

衣「あの三人……今の京太郎でも太刀打ちできぬほどの、魑魅魍魎の類」

衣「このまま、終わってくれればよいのだがな」

久「まだ、何かあると?」

優希「で、でも……この点差じゃ、もうどうしようもないじぇ」

衣「……それはわからぬ」

衣「まだ……京太郎に、捨てるものがあれば」

咲「!」

214: 2012/07/15(日) 00:33:26.76 ID:0sXv1Duk0
京太郎(逆転条件は役満ツモ……厳しいってもんじゃねぇな)

京太郎(くっ、牌が重い……目も霞んできやがった……)

京太郎(みんなと共に、全国へ……行きたかった)

京太郎(全てを捨てても……やっぱり、届かないのか?)

京太郎(……いや……まだ、手はあったな……)

京太郎(全てを捨てたつもりだった。でも、それは違う)

京太郎(まだ、残ってたじゃないか……一番、大切なものが)

222: 2012/07/15(日) 00:36:59.09 ID:0sXv1Duk0
京太郎(でも、それを捨ててまで……勝つ意味が、あるのか……?)

京太郎(…………)

京太郎(俺の、一番大切なもの……)

京太郎(それは……)



1、命

2、咲

3、両方



>>230まで集計

230: 2012/07/15(日) 00:37:37.11 ID:Lo2k7wPG0
2!

243: 2012/07/15(日) 00:39:05.93 ID:0sXv1Duk0
京太郎(全てを、捨てたつもりだった……)

京太郎(でも、お前だけは……ずっと、俺の心の中にいた。捨て切ることができなかった)

京太郎(こんなになった俺でも……いつも心配してくれて、話しかけてきてくれた……)

京太郎(誰よりも大切な、幼馴染……)

京太郎(…………)

京太郎(ごめんな、咲……)



京太郎「リーチ」

250: 2012/07/15(日) 00:41:24.55 ID:0sXv1Duk0
和「多面張を捨てて、単騎待ちリーチ……?」

優希「それ以前に……これではリーヅモタンヤオ、赤1。逆転には届かないじぇ」

久「……違うわ。須賀君は、悪い待ちを選んだんじゃない」

まこ「何じゃと?」

久「彼は……」



京太郎「……カン」



久「カンできる待ちを、選んだのよ」

255: 2012/07/15(日) 00:43:54.29 ID:0sXv1Duk0
京太郎(あいつの……一番得意な役だったな)

京太郎(咲、見てるか?)

京太郎(今まで、ありがとな……)

京太郎(でも、これで……さよならだ)



咲「京……ちゃん?」



京太郎「ツモ。リーヅモタンヤオ赤1、嶺上開花」

京太郎「裏……8。逆転だ」

261: 2012/07/15(日) 00:46:03.56 ID:0sXv1Duk0
京太郎「はぁ……はぁ……」

京太郎「はは、勝ったぜ……見てたか、みんな……」

咲「……京、ちゃん……だよね?」

京太郎「……その声、咲か……」

咲「…………」

京太郎「咲……俺は、勝つためにお前を捨てた」

京太郎「もう、お前とは……会話することもないだろう」

咲「……なんでなの……」

264: 2012/07/15(日) 00:49:06.78 ID:0sXv1Duk0
咲「京ちゃん、こっち向いてよ……」

京太郎「…………」

咲「また、昔みたいにさ……頭なでたり、ほっぺたつついたりしてよ……」

咲「昔みたいに……笑ってよ……」

京太郎「……咲、今の俺とお前……どっちが強い?」

咲「……京ちゃんの方が、強いよ……ずっと」

京太郎「そうか……」

咲「私よりも、勝つことが大事なの……?」

京太郎「……あぁ」

272: 2012/07/15(日) 00:51:52.27 ID:0sXv1Duk0
京太郎「これで俺も、お前らと一緒に全国の舞台で戦える」

咲「全然、一緒なんかじゃないよ……本当はわかってるんでしょ、京ちゃん」

京太郎「咲、ありがとな……お前は、最後の最後まで俺を……」

京太郎「でも、これが俺の選んだ道なんだ……だから……」

京太郎「さよなら、咲」

咲「京ちゃん、待って!」




咲「うっ……うぅ……」

咲「京……ちゃん……」

276: 2012/07/15(日) 00:54:14.85 ID:0sXv1Duk0
同僚A「……じゃあ、かんぱーい!」

同僚B「かんぱーい! ふぅ、仕事あがりのビールはおいしーね!」

同僚C「これであとは彼氏でもいれば、言うことなしなんだけどね」

同僚A「こら、それは言っちゃだめ!」

咲「あははは……」

同僚B「あーあ、須賀プロみたいなイケメンの彼氏欲しいな~」

咲「……!」

286: 2012/07/15(日) 00:56:20.25 ID:0sXv1Duk0
同僚A「須賀プロかー、若いのにすっごい強いって評判だよね」

同僚C「あまりの強さに、地獄の皇帝(ヘルカイザー)とか呼ばれてるんだっけ」

同僚A「でも友人とか全然いないって話聞くけど本当なのかな?」

同僚B「一匹狼って感じでカッコイイじゃん」

咲「…………」

同僚B「咲なんかは、彼氏とか好きな男とかはいないの?」

咲「……好きな人なら、いたよ……」

咲「でも……私がいると、あの人の邪魔になっちゃうから……」

293: 2012/07/15(日) 00:59:30.36 ID:0sXv1Duk0
同僚A「へぇ、何か色々あったのね」

同僚B「須賀プロといえばさ、咲って麻雀めっちゃ強かったんでしょ」

同僚C「え、そうなの?」

同僚B「高校の頃、全国とか行ったって聞いたんだけど」

同僚C「マジ? そんな強いなら、プロになればよかったのに」

咲「……私はプロには、なれないよ」

咲(プロになったら……)

咲(きっと、また顔を合わせちゃうから)

307: 2012/07/15(日) 01:03:00.12 ID:0sXv1Duk0
咲「ふぅ、ただいま……と」

咲「何か面白い番組はないかな……」ピッピッ

咲「…………」



『須賀プロ、またもタイトル奪取!』

『まさに圧殺! 強い、圧倒的に強い! この強さは本物だぁーっ!』

『地獄の皇帝、ヘルカイザー京太郎!』



咲「京ちゃん……また勝ったんだ」

咲「本当に、強くなったね……」

311: 2012/07/15(日) 01:05:03.63 ID:0sXv1Duk0
咲(京ちゃん……)

咲(清澄のみんなで一緒に麻雀を打ってた日が、懐かしいよ)

咲(京ちゃんは……今の自分に、満足してるの?)

咲(いや、してるはずだよね……あんなに、強くなれたんだから)

咲(そう、京ちゃんが望んでいたように……)

咲(でも……)



咲「私は、寂しいよ……京ちゃん」



END

312: 2012/07/15(日) 01:05:18.80 ID:xCw291dA0
まぁ、アカギやら傀に勝てるならなぁ
勝てるのジュンイチローぐらいだろ

317: 2012/07/15(日) 01:06:36.97 ID:xCw291dA0

ちょっと悲しい終わりだったけど、良かったよ

321: 2012/07/15(日) 01:06:49.07 ID:0sXv1Duk0
>>222から分岐





京太郎(……まだ、捨てられるものがあったじゃないか……)

京太郎(それは……俺の命)

京太郎(もう、みんなには二度と会えなくなってしまう……)

京太郎(それでも……俺はみんなと、ずっと共にある)

京太郎(あの世から……一緒に、戦おう。全国の舞台で!)



京太郎「……いくぜ」ゴォッ!

アカギ「……へぇ」

傀「…………」

哲也「……こいつ……」

337: 2012/07/15(日) 01:09:14.42 ID:0sXv1Duk0
咲「京ちゃん!」

衣「まずい、あの馬鹿者……氏ぬ気だ!」

和「ど、どういうことですか!?」

衣「京太郎の体から、溢れ出ている力……あれはまさに、京太郎の生命力そのもの」

衣「氏と引き換えに……勝利を手にする気か……」

優希「そ、そんな!」

久「須賀君……なんで……」

349: 2012/07/15(日) 01:12:30.15 ID:0sXv1Duk0
優希「京太郎!」

京太郎(優希……もっとお前にタコス、作ってやりたかったぜ)



まこ「京太郎!」

京太郎(染谷先輩……いつも俺を気にかけてくださって、ありがとうございました)



久「須賀君!」

京太郎(部長……散々迷惑かけて、申し訳ありませんでした)



和「須賀君!」

京太郎(和……知ってるか? 俺、お前に憧れてたんだぜ)

354: 2012/07/15(日) 01:14:41.31 ID:0sXv1Duk0
咲「京ちゃん!」

京太郎(咲……)

京太郎(今まで、色々なことがあったな……どれもこれも、懐かしい日々だ)

京太郎(もっと……)

京太郎(お前と、一緒にいたかった)



京太郎「ツモ……数え役満……」

京太郎「逆、転……だ……」



咲「京ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

365: 2012/07/15(日) 01:17:56.47 ID:0sXv1Duk0
和「もう一年ですか、早いものですね……」

優希「まったく、京太郎のせいで雑用が大変だったじぇ!」

まこ「……それじゃ、もう行くかの」

咲「……私、もう少しだけここにいます」

久「咲?」

和「……部長、ここは一人にさせてあげましょう」

久「……そうね。じゃあ、先に行ってるわ」

377: 2012/07/15(日) 01:20:21.80 ID:0sXv1Duk0
咲「京ちゃん、お墓の下でも聞こえてるかな……?」

咲「この一年、色々なことがあったよ」

咲「部長は卒業して、新入部員も入って……あ、私はお姉ちゃんとも会えたんだ」

咲「優希ちゃんはタコス係がいないっていつも不満たらたら。和ちゃんは相変わらずだけど、時々寂しそうだよ」

咲「……そうだ、あの決勝の牌譜……みんな、驚いてたよ」

咲「衣ちゃんも、見事だって褒めてた。えへへ、凄いね京ちゃん……」

咲「…………」

咲「……ねぇ、京ちゃん……」

咲「京ちゃんは……幸せだった?」

383: 2012/07/15(日) 01:23:16.78 ID:0sXv1Duk0
咲「命を落としてまで、麻雀を打って……勝って……」

咲「……ううん、きっと幸せだったよね。じゃないとあんな素敵な牌譜、残せないから……」

咲「……でもね、京ちゃん……」

咲「私は、あんまり……幸せじゃない、かな」

咲「…………」

咲「……ぐすっ……」

咲「忘れないよ……京ちゃん」

咲「清澄高校の麻雀部には……須賀京太郎っていう、ものすごく強い男の子がいたこと……」

咲「絶対に……うぅっ……忘れないから……!」

咲「京ちゃん……!」



END

386: 2012/07/15(日) 01:24:13.82 ID:Av4f3/gd0
3はよ

399: 2012/07/15(日) 01:26:37.23 ID:0sXv1Duk0
>>222から分岐





京太郎(命も……咲も……どちらも捨てる)

京太郎(もう、何もいらない。勝利の二文字さえあれば、それでいい)

京太郎(この勝負に……何もかもを賭ける!)

京太郎(……さぁ、いくぜ……みんな、見ててくれ)

京太郎(俺の人生の……最終幕だ!)ゴォッ



衣「……ッ! 馬鹿者が!」

410: 2012/07/15(日) 01:29:45.98 ID:0sXv1Duk0
京太郎(さようなら、みんな……)

京太郎(俺なんかに付き合ってくれて、ありがとうな……)

京太郎(でも、これで……永遠に、お別れだ……)

京太郎(これが俺の……手向けだ!)



京太郎「リー……」

416: 2012/07/15(日) 01:32:44.25 ID:0sXv1Duk0





              (京ちゃん……)






418: 2012/07/15(日) 01:33:42.04 ID:0sXv1Duk0
京太郎「……!」

哲也「ん? どうした?」

京太郎「……いえ……」





傀「……御無礼、ツモです」



『試合終了! 代表の切符を手にしたのは、傀選手だぁーっ!』

422: 2012/07/15(日) 01:36:09.18 ID:0sXv1Duk0
赤木「クク……ちょっと届かなかったか……」

傀「……対局、ありがとうございました」

哲也「おう、お前もお疲……ん?」

京太郎「…………」グラッ

哲也「お、おい!」



ドサァッ

427: 2012/07/15(日) 01:38:44.29 ID:0sXv1Duk0
京太郎(ん……ここは……)

京太郎(天国か? 俺、氏んだのか……?)

京太郎(みんなには……最後まで、迷惑かけっぱなしだったな……)

京太郎(でも……天国って、案外狭……)

京太郎(いや、違う……ここは、病院?)



衣「気が付いたか、京太郎」

京太郎「天江、さん……」

435: 2012/07/15(日) 01:41:22.30 ID:0sXv1Duk0
衣「ここは龍門渕家所有の病院だ。あの後、倒れたお前を運んできた」

京太郎「そっか……俺、負けたんですね……」

衣「魔の領域から、人の世に舞い戻った感想はどうだ?」

京太郎「……不思議ですね。本当は、あの場で……燃え尽きるつもりだった」

京太郎「でも……その時、咲の声が聞こえた気がしたんです」

京太郎「そうしたら……最後の一歩を踏み出すことを、ためらってしまった」

衣「…………」

京太郎「俺は、勝利に飢えながら……やっぱり何も、捨て去ることができなかった……」

京太郎「結局、俺は……弱いままだったんですよ」

衣「……それは違うぞ。京太郎よ」

437: 2012/07/15(日) 01:43:21.30 ID:0sXv1Duk0
衣「お前の闘牌は……実に、素晴らしいものだった。衣も見たことのないほどの」

衣「衣だけじゃない。純も、智紀も、一も、透華も……清澄の面々も」

衣「誰もを魅了する……見事なものだった」

京太郎「…………」

衣「衣は忘れぬよ。この夜を、あの魔物ひしめく半荘を、あの数百打を」

衣「それを戦い抜いた……須賀京太郎という、誰よりも強き男のことを」

衣「あの試合を見ていた者は……あの時のお前の雄姿を、未来永劫忘れぬよ。きっと」

京太郎「天江さん……」

443: 2012/07/15(日) 01:46:11.89 ID:0sXv1Duk0
衣「さて、そろそろ衣は退散するとしよう」

京太郎「……帰るんですか?」

衣「ふ……馬に蹴られたくはないんでな。では、また何処かで会おうぞ」





咲「はぁ、はぁ……京、ちゃん……」

京太郎「咲……」

449: 2012/07/15(日) 01:48:30.37 ID:0sXv1Duk0
咲「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

京太郎「お、おい……」

咲「よ、よかった……京ちゃん……無事で、本当によかったよぉ!」

京太郎「咲……ごめんな」

咲「京ちゃん……! 京ちゃん……!」

京太郎「お前のおかげで……俺は、踏みとどまれた」

京太郎「もう、どこにも行かないよ……」

咲「京ちゃん……!」

451: 2012/07/15(日) 01:50:35.21 ID:0sXv1Duk0
久「じゃ、須賀君。買い出しよろしくね」

京太郎「へいへい、了解です……」

和「ごめんなさいね、須賀君」

優希「京太郎、タコスちゃんと買ってくるんだじぇ!」

まこ「いつもながら、迷惑かけるのう」

京太郎「ははは……みんなはこれから全国大会なんですから、お気になさらず」




咲「京ちゃん」

京太郎「ん……咲、ついてきたのか?」

咲「えへへ……無理言って来ちゃった」

京太郎「やれやれ……じゃ、一緒に行くか」

咲「うんっ!」

457: 2012/07/15(日) 01:52:28.59 ID:0sXv1Duk0
咲「京ちゃん……正直、残念だった?」

京太郎「……あの個人戦のことなら、まぁ確かに惜しい気持ちはあるよ」

京太郎「でも……今になってわかった。俺は……やっぱりこれが、一番性に合ってるさ」

京太郎「もちろん、麻雀は強くなりたいけどな!」

咲「ふふ……一緒に頑張ろうね、京ちゃん」

京太郎「だけど、俺やっぱ馬鹿だから……また、馬鹿なことをするかもしれない」

京太郎「だからさ、咲……」

咲「……うん、いいよ」

464: 2012/07/15(日) 01:54:42.43 ID:0sXv1Duk0
咲「京ちゃんがまた無茶をしそうになったら、私が止める」

咲「だから……ずっと、そばにいてあげるよ。何か月でも、何年でも……」

京太郎「……ありがとな、咲。」

京太郎「全国大会……俺の分まで頑張れよ!」

咲「うんっ!」

咲「……ねぇ、京ちゃん」

京太郎「ん……何だ?」

咲「……大好きだよ、京ちゃん!」



END

465: 2012/07/15(日) 01:54:57.25 ID:/Y9Gprnu0
僕はこういう咲ssを望んでいたんです!

467: 2012/07/15(日) 01:55:19.71 ID:cSu7LqF80
素晴らしい

引用元: 京太郎「力が……欲しい!」